JPH05285223A - バルーン付き医療用チューブ - Google Patents

バルーン付き医療用チューブ

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JPH05285223A
JPH05285223A JP4117987A JP11798792A JPH05285223A JP H05285223 A JPH05285223 A JP H05285223A JP 4117987 A JP4117987 A JP 4117987A JP 11798792 A JP11798792 A JP 11798792A JP H05285223 A JPH05285223 A JP H05285223A
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Naohito Shiga
直仁 志賀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護チューブ内の熱電対がスライドしても、
熱電対先端がチューブ破損を与え難く、チューブ損傷で
生じる熱電対による体内損傷を防止する。 【構成】 本体チューブ1にはシリコーンゴムバルーン
2が、シリコーンゴムバルーン2には保護チューブ3が
接着剤4により接着されている。保護チューブ3内には
二硫化モリブデンを含む皮膜が施された熱電対5が挿入
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューブの他端あるい
は中間部に薄肉のバルーンを設けたバルーン付き医療用
チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療分野では体腔内の癌細胞を外
科処置を施さず死滅させる器具として、チューブの先端
・中間部に薄肉のバルーンを付けた医療用チューブが使
用されている。癌細胞は、健康な細胞がある特定の温度
に曝されても全く影響を受けないのに対し、同範囲の温
度を受けると死滅してしまうことが知られている。この
温度範囲は43〜50℃で、癌細胞死滅には細胞が直接
同温度に曝されなければならない。バルーン付き体腔内
チューブは、たとえば、癌細胞に接触する部分が同温度
を保つよう調整するため、バルーン表面に熱電対を設け
センサーとして温度を測定し、高温が細胞にかかり、健
康な細胞まで死滅しないように工夫されているものがあ
る。
【0003】熱電対を使用したものとしては、例えば特
公平2−41971号公報記載の発明がある。上記発明
は、熱電対を腔壁に密接され得るようにシリコーンゴム
バルーンの外表面に接着固定したものである。しかしな
がら、シリコーンゴムバルーンの外表面に熱電対を接着
した場合、実際の使用時にシリコーンゴムバルーンが膨
張したとき、熱電対が追従できずに断線してしまう欠点
があった。
【0004】因って、上記欠点を解決すべく、バルーン
と同材質のシリコーンチューブをバルーン表面にシリコ
ーン系接着剤を介して接着し、同チューブ内に熱電対を
通す方法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術におけるシリコーンチューブ内に熱電対を通す方法に
は以下の様な問題がある。すなわち、シリコーンゴムは
ゴム弾性に富んだ伸長性の大きなゴムではあるが一般に
剛性が低い。従って、シリコーンチューブ内に通してあ
る熱電対がバルーンの膨張収縮に伴いスライドすると、
熱電対先端がチューブ内壁に擦りつけられて膜厚の薄い
シリコーンチューブを破ってしまい、人体を損傷する危
険があった。
【0006】因って、本発明は前記従来技術における問
題点に鑑みて開発されもので、シリコーンゴムバルーン
の膨張収縮でシリコーンチューブ内の熱電対がスライド
しても、熱電対先端がチューブ破損を与え難く、チュー
ブ損傷で生じる熱電対による体内損傷を防止できるバル
ーン付き医療用チューブの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体チューブ
に設けられた膨張自在なゴムバルーンと、該ゴムバルー
ン外表面に設けられたシリコンからなる保護チューブ
と、該保護チューブ内を移動自在な温度測定手段とを有
するバルーン付き医療用チューブにおいて、前記保護チ
ューブ内周部および前記温度測定手段外周部のうちの少
なくともどちらか一方に二硫化モリブデンを含む皮膜を
施したものである。
【0008】
【作用】本発明では、シリコーンゴムバルーンの膨張収
縮に併せて熱電対が保護チューブ内をスライドしても、
低摩擦係数の皮膜が形成されているため、直接熱電対が
保護チューブに接触せずに高摺動性を確保できる。
【0009】
【実施例1】図1〜図4は本実施例を示し、図1は側面
図、図2は部分拡大断面図、図3および図4は保護チュ
ーブ内の熱電対位置を示し、図3は通常時(非加圧時)
の部分拡大断面図、図4は加圧時の部分拡大断面図であ
る。シリコーンゴムバルーン2の軸となるシリコーンゴ
ム製の本体チューブ1に予めスパイラル状・等間隔に巻
かれた金属線6を通して位置決め固定をしておき、同本
体チューブ1をシリコーンゴムバルーン2に通す。シリ
コーンゴムバルーン2の本体チューブ1の差し込み口7
と出口8部分とにシリコーン接着剤4(例えば、東芝シ
リコーン製TSE389,TSE3221等)を塗布
し、本体チューブ1とシリコーンゴムバルーン2との間
に接着剤4を回り込ませるとともに、シリコーンゴムバ
ルーン2と本体チューブ1の段差を体内挿入時に挿入し
やすい様になだらかにする。その後、接着剤を室温硬化
または加熱硬化する。
【0010】予め本体チューブ1の熱電対用取り出し部
9の2ヶ所より、保護チューブ3内側に通してある2本
の熱電対5を引き出しておき、当該熱電対5をエポキシ
系バインダー中に二硫化モリブデンとグラファイトの各
粉末を含有させた液状樹脂(例えば、「モリコート10
6」ダウコーニング製)の中に浸漬し、80℃で2時間
加熱硬化し、熱電対5に二硫化モリブデン含有皮膜10
を形成する。加熱時には、加熱乾燥炉等で均一に熱がか
かるようにする。二硫化モリブデン含有皮膜10以外の
部分に熱をかけたくない場合、ヒートガン等で出来るだ
け均一に熱がかかるように加熱する。二硫化モリブデン
含有皮膜10を熱電対の表面に形成した後、保護チュー
ブ3で被覆、本体熱電対取り出し部9と保護チューブ3
とを上記シリコーン接着剤4で接着する。
【0011】その後、上記シリコーンゴムバルーン2表
面上に2本の熱電対5が対称となるように上記保護チュ
ーブ3を這わせ、シリコーンゴムバルーン2と保護チュ
ーブ3との接線および保護チューブ3の先端に上記のシ
リコーン接着剤4を塗布して硬化し、シリコーンゴムバ
ルーン2と保護チューブ3とを一体化させる。
【0012】上記構成の医療用チューブは、シリコーン
接着剤4を本体チューブ1とシリコーンゴムバルーン2
およびシリコーンゴムバルーン2と保護チューブ3の接
着に使用することで、本体チューブ1にシリコーンゴム
バルーン2が固定され、シリコーンゴムバルーン2の膨
張収縮に併せて保護チューブ3が追従する。また、熱電
対5の表面を二硫化モリブデン含有皮膜10で被覆する
ことで、熱電対5表面が低摩擦係数を有するようにな
り、シリコーンゴムバルーン2の膨張収縮時には保護チ
ューブ3内を熱電対5が負荷を受けずに高摺動性で移動
する。さらに、バルーン,チューブとも同材質のシリコ
ーンゴムを用い、これらと同材質のシリコーン接着剤を
使用することで接着性が向上し、被着体の膨張収縮で接
着部分の剥離を生じ難い。
【0013】本実施例によれば、被着体と同材質のシリ
コーン系接着剤のため被着体の密着力を高く保持でき、
伸長性が高いことから使用時の膨張収縮や折れ曲がりに
対して追従し、剥がれを生じ難い。また、熱電対を二硫
化モリブデン含有皮膜で被覆することで、剛性の低い引
き裂かれ易い保護チューブ内を熱電対が保護チューブに
直接接触することなく、シリコーンバルーンの膨張収縮
に伴いスライドしても、保護チューブを破損したりせ
ず、その結果人体を損傷させてしまうような事故を防止
できる。
【0014】尚、熱電対を被覆するための二硫化モリブ
デンを含む材料としては、各種高分子樹脂中に二硫化モ
リブデン粉末を充填したものや、シリカやアルミナのセ
ラミックス粉末と二硫化モリブデン粉末とを混ぜた物
や、二硫化モリブデン粉末を各種オイル内に混練したも
の、あるいは二硫化モリブデン粉末をワニスや液状樹脂
内に分散させた物等があり、熱電対を形成する金属表面
や束ねた金属線間に塗布、あるいは保護チューブの内壁
面に塗布して使用する。材料によっては、塗布後に硬化
させることにより更に強固な被覆とすることができる。
【0015】
【実施例2】本実施例は、前記実施例1における熱電対
5を2本、エポキシ系バインダー中に二硫化モリブデン
とグラファィトの各粉末を含有させた液状樹脂の中に浸
漬し、80℃で2時間加熱硬化し、熱電対5に二硫化モ
リブデン含有皮膜10を形成させた代わりに、熱電対を
樹脂と溶剤中に二硫化モリブデン粉末を分散させた液状
樹脂(例えば、「DRILUBE#104」東洋ドライ
ループ製)中に浸漬し、190℃で40分間加熱硬化さ
せて熱電対表面に二硫化モリブデン含有皮膜を形成させ
た。以下、前記実施例1と同様な構成・作用であり、構
成・作用の説明を省略する。
【0016】本実施例によれば、前記実施例1と同様の
効果が得られるとともに、高温焼き付けのため熱電対の
剛性もアップできた。
【0017】
【実施例3】本実施例は、前記実施例1における熱電対
5を2本、エポキシ系バインダー中に二硫化モリブデン
とグラファイトの各粉末を含有させた液状樹脂の中に浸
漬し、80℃で2時間加熱硬化し、熱電対5に二硫化モ
リブデン含有皮膜10を形成させた代わりに、保護チュ
ーブ内壁面をシリコーンオイル中に二硫化モリブデン粉
末を分散させた半液状樹脂(例えば、「モリコートM−
77」ダウコーニング製)でコーティングした。この樹
脂による保護チューブ内壁面のコーティングは、前記樹
脂をトルエンで3倍に希釈し、これをチューブ内に流し
込んだ後トルエンを乾燥させて行う。以下、前記実施例
1と同様な構成・作用であり、構成・作用の説明を省略
する。
【0018】本実施例によれば、前記実施例1と同様な
効果が得られた。なお、熱電対への被覆では硬化炉が焼
き付け用に必要であるが、本実施例ではトルエンを常温
下で揮発させれば良いので、特別な装置は不要である。
また、皮膜がオイル状のためシリコーンチューブの伸縮
に追随できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係るバルー
ン付き医療用チューブによれば、熱電対表面を被覆する
ことで、シリコーンゴムバルーンの膨張伸縮で保護チュ
ーブ内の熱電対がスライドしても、熱電対先端がチュー
ブ破損を与え難く、さらにチューブ損傷で生じる熱電対
による体内損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す側面図である。
【図2】実施例1を示す部分拡大断面図である。
【図3】実施例1を示す部分拡大断面図である。
【図4】実施例1を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 本体チューブ 2 シリコーンゴムバルーン 3 保護チューブ 4 接着剤 5 熱電対 6 金属線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体チューブに設けられた膨張自在なゴ
    ムバルーンと、該ゴムバルーン外表面に設けられたシリ
    コンからなる保護チューブと、該保護チューブ内を移動
    自在な温度測定手段とを有するバルーン付き医療用チュ
    ーブにおいて、前記保護チューブ内周部および前記温度
    測定手段外周部のうちの少なくともどちらか一方に二硫
    化モリブデンを含む皮膜を施したことを特徴とするバル
    ーン付き医療用チューブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114318461A (zh) * 2021-12-31 2022-04-12 深圳市晋铭航空技术有限公司 一种铝合金零件实现局部润滑的表面处理方法
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