JPH05285222A - バルーンカテーテル及びその製造方法 - Google Patents
バルーンカテーテル及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05285222A JPH05285222A JP4093160A JP9316092A JPH05285222A JP H05285222 A JPH05285222 A JP H05285222A JP 4093160 A JP4093160 A JP 4093160A JP 9316092 A JP9316092 A JP 9316092A JP H05285222 A JPH05285222 A JP H05285222A
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- Japan
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- copper wire
- wire
- catheter
- balloon
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カテーテル本体に銅線を簡単に挿通すること
ができ、またカテーテル本体を挿入した血管内の血流を
良好に確保する。 【構成】 カテーテル本体1を銅線8に押出被覆する。
また、そのカテーテル本体1の断面をほぼ楕円形に形成
する。 【効果】 カテーテル本体1の押出し成型と同時に銅線
8を該カテーテル本体1内に埋設できるため、銅線8を
挿通するバルーンカテーテルの製造を極めて容易に行う
ことができる。また、従来のものに比べてカテーテル本
体1の断面積の縮小が図られ、血管Hの中心位置に近い
箇所に血液が流れるための隙間22が生じ、従来の円形の
ものに比べ良好な血液の流れを確保することができる。
ができ、またカテーテル本体を挿入した血管内の血流を
良好に確保する。 【構成】 カテーテル本体1を銅線8に押出被覆する。
また、そのカテーテル本体1の断面をほぼ楕円形に形成
する。 【効果】 カテーテル本体1の押出し成型と同時に銅線
8を該カテーテル本体1内に埋設できるため、銅線8を
挿通するバルーンカテーテルの製造を極めて容易に行う
ことができる。また、従来のものに比べてカテーテル本
体1の断面積の縮小が図られ、血管Hの中心位置に近い
箇所に血液が流れるための隙間22が生じ、従来の円形の
ものに比べ良好な血液の流れを確保することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は心臓血管拡張用等に用い
るバルーンカテーテルおよびその製造方法に関する。
るバルーンカテーテルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バルーンカテーテルを用いたPTCA
(経皮経管冠動脈形成術)は、動脈硬化により狭窄化し
た血管を押し広げる手術として、近年、心臓冠動脈に対
して広く行われており、また足などの動脈についても行
われている。その動脈硬化は成人病による死因のひとつ
であり、動脈硬化が心臓血管に起こると心筋梗塞とな
り、動脈硬化が脳血管に起こると脳梗塞になり、動脈硬
化が足などの血管に起こると動脈血栓や動脈溜となる。
その内でも心筋梗塞の患者は多数発生し、かつその死亡
率も極めて高いものである。そして血管拡張術はこうし
た心筋梗塞の前症状である胸痛が起きたとき、血管撮影
を行って狭窄部を発見し、その狭窄部にバルーンカテー
テルを挿入し、そのバルーン内に2〜8気圧ほどで造影
剤を注入して膨脹させ血管を拡張するものである。しか
しこのようなバルーンカテーテルを用いた血管拡張術に
おいては、拡張後の血管に再狭窄が生じる問題がある。
そしてその再狭窄の内、手術後数年経ってから血管が細
くなる慢性再狭窄の発生が10〜50%報告されてい
る。この慢性再狭窄は長期間に渡る治療期間内に発生す
るものであり、実際上それ程致命的な問題にはならない
が、手術中あるいは手術後数日の間に発生する急性再狭
窄の発生が重大な問題になっている。さらに前記バルー
ンカテーテルを用いた血管拡張術では、手術後の急性期
に血管デタッチメントと呼ばれる拡張後の血管の壁が脱
落してしまうケースが全患者の数%に発生する。これは
従来の血管拡張術が、バルーンの膨脹による機械的圧力
を用いて血管壁を伸展させるものであるため、中膜の弾
性繊維が断裂され血管の解離や穿孔を合併する。そして
前記血管壁の脱落は、該バルーンの膨脹により血管の狭
窄肉片の体液が絞り出されるため、この体液を絞り出さ
れずたずたになった組織が、血管内壁を支え切れなくな
って発生し、このような場合、バルーンにいくら高圧を
かけて拡張しようとしても血管を拡張することが困難に
なってしまう。
(経皮経管冠動脈形成術)は、動脈硬化により狭窄化し
た血管を押し広げる手術として、近年、心臓冠動脈に対
して広く行われており、また足などの動脈についても行
われている。その動脈硬化は成人病による死因のひとつ
であり、動脈硬化が心臓血管に起こると心筋梗塞とな
り、動脈硬化が脳血管に起こると脳梗塞になり、動脈硬
化が足などの血管に起こると動脈血栓や動脈溜となる。
その内でも心筋梗塞の患者は多数発生し、かつその死亡
率も極めて高いものである。そして血管拡張術はこうし
た心筋梗塞の前症状である胸痛が起きたとき、血管撮影
を行って狭窄部を発見し、その狭窄部にバルーンカテー
テルを挿入し、そのバルーン内に2〜8気圧ほどで造影
剤を注入して膨脹させ血管を拡張するものである。しか
しこのようなバルーンカテーテルを用いた血管拡張術に
おいては、拡張後の血管に再狭窄が生じる問題がある。
そしてその再狭窄の内、手術後数年経ってから血管が細
くなる慢性再狭窄の発生が10〜50%報告されてい
る。この慢性再狭窄は長期間に渡る治療期間内に発生す
るものであり、実際上それ程致命的な問題にはならない
が、手術中あるいは手術後数日の間に発生する急性再狭
窄の発生が重大な問題になっている。さらに前記バルー
ンカテーテルを用いた血管拡張術では、手術後の急性期
に血管デタッチメントと呼ばれる拡張後の血管の壁が脱
落してしまうケースが全患者の数%に発生する。これは
従来の血管拡張術が、バルーンの膨脹による機械的圧力
を用いて血管壁を伸展させるものであるため、中膜の弾
性繊維が断裂され血管の解離や穿孔を合併する。そして
前記血管壁の脱落は、該バルーンの膨脹により血管の狭
窄肉片の体液が絞り出されるため、この体液を絞り出さ
れずたずたになった組織が、血管内壁を支え切れなくな
って発生し、このような場合、バルーンにいくら高圧を
かけて拡張しようとしても血管を拡張することが困難に
なってしまう。
【0003】そこでこれらの点を考慮して血管狭窄部を
加温しながら拡張するホットバルーンカテーテルの使用
が試みられており、本願出願人は特開平2−68073
号公報にて、先端部に膨脹および収縮可能なバルーンを
設け、かつこのバルーンの内部に高周波加温用の電極を
設けたバルーンカテーテルを提案している。これは先に
本願出願人が特開昭63−206256号で開示してい
るように、生体の正面側と背面側に電極を装着し、高周
波発生器からの誘導電流を前記電極を介して生体内に流
して温熱治療を行う対極加熱方式において、片方の電極
を小さくすると熱分布が小さい電極の方に片寄る現象に
基づき、血管内に挿入した前記バルーン内の高周波加熱
用電極側を加熱するものである。そして前記バルーンの
内部に高周波加温用の電極を設けたバルーンカテーテル
を用いて、血管狭窄部を加温しながら加圧することによ
って、加温しない場合に比べて、血管狭窄部の拡張を良
好に行うことができる。ところで、このようにバルーン
の内部に高周波加温用の電極を設けるものでは、この加
温用電極と電気的に接続した線部材や、その加温温度を
制御するためにバルーン内に設ける熱電対等の温度セン
サの線部材をカテーテル本体に挿通し、これらをそれぞ
れ体外の高周波発生装置や制御装置に接続するようにし
ており、この一例を図8に示す。同図において管状をな
す3ルーメンの例えば直径1100ミクロンのカテーテ
ル本体Aには、直径500ミクロンのガイドワイヤ孔B
と、ほぼ直径400ミクロンの送液孔Cと、ほぼ直径3
00ミクロンの挿通孔Dがそれぞれ形成され、この挿通
孔Dには、高周波加温用電極に接続された線部材である
160ミクロンの銅線Eや、熱電対に接続された一方の
線部材である50ミクロンのコンスタンタン線F及び他
方の線部材である50ミクロンの銅線Gがそれぞれ絶縁
されて挿通され、前記ガイドワイヤ孔B内のガイドワイ
ヤによりカテーテル本体Aを操作し、前記送液孔Cによ
りバルーン内に送液,吸引してカテーテル本体A先端に
設けたバルーンの膨脹,収縮を行い、さらには前記銅線
Eを介して外部と接続した前記加温用電極により血管狭
窄部を加温するとともに、この加温温度を前記熱電対に
より計測及び制御するよう構成している。
加温しながら拡張するホットバルーンカテーテルの使用
が試みられており、本願出願人は特開平2−68073
号公報にて、先端部に膨脹および収縮可能なバルーンを
設け、かつこのバルーンの内部に高周波加温用の電極を
設けたバルーンカテーテルを提案している。これは先に
本願出願人が特開昭63−206256号で開示してい
るように、生体の正面側と背面側に電極を装着し、高周
波発生器からの誘導電流を前記電極を介して生体内に流
して温熱治療を行う対極加熱方式において、片方の電極
を小さくすると熱分布が小さい電極の方に片寄る現象に
基づき、血管内に挿入した前記バルーン内の高周波加熱
用電極側を加熱するものである。そして前記バルーンの
内部に高周波加温用の電極を設けたバルーンカテーテル
を用いて、血管狭窄部を加温しながら加圧することによ
って、加温しない場合に比べて、血管狭窄部の拡張を良
好に行うことができる。ところで、このようにバルーン
の内部に高周波加温用の電極を設けるものでは、この加
温用電極と電気的に接続した線部材や、その加温温度を
制御するためにバルーン内に設ける熱電対等の温度セン
サの線部材をカテーテル本体に挿通し、これらをそれぞ
れ体外の高周波発生装置や制御装置に接続するようにし
ており、この一例を図8に示す。同図において管状をな
す3ルーメンの例えば直径1100ミクロンのカテーテ
ル本体Aには、直径500ミクロンのガイドワイヤ孔B
と、ほぼ直径400ミクロンの送液孔Cと、ほぼ直径3
00ミクロンの挿通孔Dがそれぞれ形成され、この挿通
孔Dには、高周波加温用電極に接続された線部材である
160ミクロンの銅線Eや、熱電対に接続された一方の
線部材である50ミクロンのコンスタンタン線F及び他
方の線部材である50ミクロンの銅線Gがそれぞれ絶縁
されて挿通され、前記ガイドワイヤ孔B内のガイドワイ
ヤによりカテーテル本体Aを操作し、前記送液孔Cによ
りバルーン内に送液,吸引してカテーテル本体A先端に
設けたバルーンの膨脹,収縮を行い、さらには前記銅線
Eを介して外部と接続した前記加温用電極により血管狭
窄部を加温するとともに、この加温温度を前記熱電対に
より計測及び制御するよう構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のバルー
ンカテーテルにおいては、血管H内に挿入されるカテー
テル本体Aは、大きさ、すなわち直径寸法が制約を受
け、しかもこの大きさの制約を受けるカテーテル本体A
の断面内に、操作用のガイドワイヤ孔B、送液孔C及び
挿通孔Dといった複数の孔を配置しなければならないた
め、カテーテル本体Aよりさらに細い直径ほぼ300ミ
クロンといった挿通孔Dに、直径160ミクロンの電極
用銅線E、50ミクロンのコンスタンタン線F及び50
ミクロンの銅線Gといった線部材を挿通し、しかもその
カテーテル本体Aは一例として150センチもの長さを
有するため、この種のバルーンカテーテルの製造におい
て、それら線部材を挿通することが非常に煩雑で困難な
作業になっていた。さらにこれら細い線部材を挿通する
にも、少なくとも前記挿通孔Dは、これら線部材を合計
した大きさよりも径大に形成しなければならないため、
血管H内に挿通するためには小形化が必要なカテーテル
本体Aにあって、その小形化、特に直径寸法を小さくす
る際の妨げとなっていた。また、この種の3ルーメンの
カテーテル本体Aでは、図8のように円形の断面内に3
つの孔B,C,Dを、該カテーテル本体Aの断面中央位
置に対してほぼ放射状に配置しており、ガイドワイヤを
用いてカテーテル本体Aの操作を行う場合、ガイドワイ
ヤ孔Bが断面中央位置から偏心して重心位置からずれて
いるため、血管Hの屈曲部位や蛇行部位の挿通作業等に
おいて操作性に劣る面があった。さらには従来の断面円
形のカテーテル本体Aを血管H内に挿通した場合、その
カテーテル本体Aは血管Hの中央を塞ぐようになり、そ
の血管H内の中央位置にて血液は最大流速で流れるもの
であるため、血管Hの内壁とカテーテル本体Aの外面と
の僅かな隙間を血管が流れることになり、血流を妨げる
という問題があった。
ンカテーテルにおいては、血管H内に挿入されるカテー
テル本体Aは、大きさ、すなわち直径寸法が制約を受
け、しかもこの大きさの制約を受けるカテーテル本体A
の断面内に、操作用のガイドワイヤ孔B、送液孔C及び
挿通孔Dといった複数の孔を配置しなければならないた
め、カテーテル本体Aよりさらに細い直径ほぼ300ミ
クロンといった挿通孔Dに、直径160ミクロンの電極
用銅線E、50ミクロンのコンスタンタン線F及び50
ミクロンの銅線Gといった線部材を挿通し、しかもその
カテーテル本体Aは一例として150センチもの長さを
有するため、この種のバルーンカテーテルの製造におい
て、それら線部材を挿通することが非常に煩雑で困難な
作業になっていた。さらにこれら細い線部材を挿通する
にも、少なくとも前記挿通孔Dは、これら線部材を合計
した大きさよりも径大に形成しなければならないため、
血管H内に挿通するためには小形化が必要なカテーテル
本体Aにあって、その小形化、特に直径寸法を小さくす
る際の妨げとなっていた。また、この種の3ルーメンの
カテーテル本体Aでは、図8のように円形の断面内に3
つの孔B,C,Dを、該カテーテル本体Aの断面中央位
置に対してほぼ放射状に配置しており、ガイドワイヤを
用いてカテーテル本体Aの操作を行う場合、ガイドワイ
ヤ孔Bが断面中央位置から偏心して重心位置からずれて
いるため、血管Hの屈曲部位や蛇行部位の挿通作業等に
おいて操作性に劣る面があった。さらには従来の断面円
形のカテーテル本体Aを血管H内に挿通した場合、その
カテーテル本体Aは血管Hの中央を塞ぐようになり、そ
の血管H内の中央位置にて血液は最大流速で流れるもの
であるため、血管Hの内壁とカテーテル本体Aの外面と
の僅かな隙間を血管が流れることになり、血流を妨げる
という問題があった。
【0005】そこで本発明は、線部材の挿通が容易で、
血流を良好に確保することができるバルーンカテーテル
とその製造方法を提供することを目的とする。
血流を良好に確保することができるバルーンカテーテル
とその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
しようとするものであり、請求項1のバルーンカテーテ
ルの製造方法は、先端部に膨脹および収縮が可能なバル
ーンを備えるとともに、このバルーンの内部に高周波加
温用の電極を設け、この電極に接続した線部材をカテー
テル本体2に挿通するバルーンカテーテルの製造方法に
おいて、前記線部材に前記カテーテル本体を押出被覆し
たものである。
しようとするものであり、請求項1のバルーンカテーテ
ルの製造方法は、先端部に膨脹および収縮が可能なバル
ーンを備えるとともに、このバルーンの内部に高周波加
温用の電極を設け、この電極に接続した線部材をカテー
テル本体2に挿通するバルーンカテーテルの製造方法に
おいて、前記線部材に前記カテーテル本体を押出被覆し
たものである。
【0007】また請求項2のバルーンカテーテルは、前
記バルーンカテーテルの製造方法により、前記カテーテ
ル本体の断面を略楕円形に形成したものである。
記バルーンカテーテルの製造方法により、前記カテーテ
ル本体の断面を略楕円形に形成したものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明のバルーンカテーテルの製造方
法では、線部材を押出被覆してカテーテル本体に挿通す
る。
法では、線部材を押出被覆してカテーテル本体に挿通す
る。
【0009】また、請求項2の発明のバルーンカテーテ
ルでは、ほぼ楕円形状に形成したカテーテル本体の短軸
側外面と血管内壁との隙間により、血流を確保すること
ができる。
ルでは、ほぼ楕円形状に形成したカテーテル本体の短軸
側外面と血管内壁との隙間により、血流を確保すること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図6は本発明の第1実施例を示
し、1はフッ素樹脂等の合成樹脂、例えばX線不透過テ
フロン製の例えば長さが150センチのカテーテル本体
であり、このカテーテル本体1は、図1に示すようにそ
の断面がほぼ楕円形状をなし外周が全て曲面より構成さ
れ、同図に示すように、ガイドワイヤ(図示せず)用の
直径500ミクロンのガイドワイヤ孔2と直径400ミ
クロンの送液孔3とが、横に並んで該カテーテル本体1
の長さ方向のほぼ全長に渡って形成されている。また前
記カテーテル本体1の先端には、前記ガイドワイヤ孔2
が形成された径小部4を先端に向かって延設している。
前記カテーテル本体1の先端には膨脹および収縮可能な
プラスチック膜等からなるバルーン5が設けられてお
り、このバルーン5内に位置して前記送液孔3に開口部
6が形成されるとともに、前記送液孔3の基端には図示
しない送液ポンプと吸引ポンプとが選択的に連通可能に
接続されている。したがった、前記送液ポンプを作動さ
せてバルーン5へ送液すれば、これを膨脹させることが
でき、前記吸引ポンプを作動させてバルーン5内の液体
を吸引すれば、これを収縮させることができるようにな
っている。7は前記バルーン5内に設けられた高周波加
温用の電極であり、この高周波加温用の電極7は厚さ2
00ミクロンの銅板より形成され、その電極7は前記バ
ルーン5内に臨み、かつ該電極7の後端側に直径160
ミクロンの銅線8を電気的に接続し、この銅線8は前記
カテーテル本体1内に押出被覆して絶縁状態で挿通さ
れ、図1中にカテーテル本体1の左側に埋設されてい
る。9は前記バルーン5内に設けた銅コンスタンタン熱
電対センサであり、この熱電対センサ9には、線径50
ミクロンの銅線10と線径50ミクロンのコンスタンタン
線11とをそれぞれ電気的に接続し、前記銅線10は図1に
示すように前記ガイドワイヤ孔2と送液孔3の間に位置
して該カテーテル本体1に押出被覆により埋設され、ま
た図1中、前記コンスタンタン線11は前記送液孔3の右
側に位置して該カテーテル本体1内に押出被覆により埋
設されている。そしてこれら銅線10とコンスタンタン線
11は体外の温度計12あるいは制御装置に接続されてい
る。
説明する。図1ないし図6は本発明の第1実施例を示
し、1はフッ素樹脂等の合成樹脂、例えばX線不透過テ
フロン製の例えば長さが150センチのカテーテル本体
であり、このカテーテル本体1は、図1に示すようにそ
の断面がほぼ楕円形状をなし外周が全て曲面より構成さ
れ、同図に示すように、ガイドワイヤ(図示せず)用の
直径500ミクロンのガイドワイヤ孔2と直径400ミ
クロンの送液孔3とが、横に並んで該カテーテル本体1
の長さ方向のほぼ全長に渡って形成されている。また前
記カテーテル本体1の先端には、前記ガイドワイヤ孔2
が形成された径小部4を先端に向かって延設している。
前記カテーテル本体1の先端には膨脹および収縮可能な
プラスチック膜等からなるバルーン5が設けられてお
り、このバルーン5内に位置して前記送液孔3に開口部
6が形成されるとともに、前記送液孔3の基端には図示
しない送液ポンプと吸引ポンプとが選択的に連通可能に
接続されている。したがった、前記送液ポンプを作動さ
せてバルーン5へ送液すれば、これを膨脹させることが
でき、前記吸引ポンプを作動させてバルーン5内の液体
を吸引すれば、これを収縮させることができるようにな
っている。7は前記バルーン5内に設けられた高周波加
温用の電極であり、この高周波加温用の電極7は厚さ2
00ミクロンの銅板より形成され、その電極7は前記バ
ルーン5内に臨み、かつ該電極7の後端側に直径160
ミクロンの銅線8を電気的に接続し、この銅線8は前記
カテーテル本体1内に押出被覆して絶縁状態で挿通さ
れ、図1中にカテーテル本体1の左側に埋設されてい
る。9は前記バルーン5内に設けた銅コンスタンタン熱
電対センサであり、この熱電対センサ9には、線径50
ミクロンの銅線10と線径50ミクロンのコンスタンタン
線11とをそれぞれ電気的に接続し、前記銅線10は図1に
示すように前記ガイドワイヤ孔2と送液孔3の間に位置
して該カテーテル本体1に押出被覆により埋設され、ま
た図1中、前記コンスタンタン線11は前記送液孔3の右
側に位置して該カテーテル本体1内に押出被覆により埋
設されている。そしてこれら銅線10とコンスタンタン線
11は体外の温度計12あるいは制御装置に接続されてい
る。
【0011】電極7の線部材である銅線8、熱電対セン
サ9の線部材である銅線10及びコンスタンタン線11の押
出被覆の一例を図4に説明すると、図示しない送線機か
ら送り出された銅線8、熱電対センサ9の銅線10及びコ
ンスタンタン線11は、予熱装置13により予備加熱された
後、押出機14の先端に設けられたダイ15に送り込まれる
とともに、前記押出機14の供給口14Aから供給された樹
脂材料が溶融状態で前記ダイ15に送り込まれて押出され
線部材が被覆され、かつ前記ダイ15によりガイドワイヤ
孔2と送液孔3とが形成され、これによりカテーテル本
体1となる銅線8、熱電対センサ9の銅線10及びコンス
タンタン線11を埋設した図1と断面形状の等しい管状体
Pが、押出機14によって押出成型され、この管状体Pを
冷却装置16により冷却した後、巻取機に巻き取る。そし
て一例として図1に示すようにカテーテル本体1は、そ
の左外面から厚さJ=10ミクロンを置いて銅線8を埋
設し、この銅線8の右側からJ=10ミクロンを置いて
ガイドワイヤ孔2を形成し、このガイドワイヤ孔2の右
側からJ=10ミクロンを置いて銅線10を埋設し、この
銅線10の右側からJ=10ミクロンを置いて送液孔3を
形成し、この送液孔3の右側からJ=10ミクロンを置
いてコンスタンタン線11を埋設し、このコンスタンタン
線11の右側からJ=10ミクロンを置いてカテーテル本
体1の右外面が位置し、かつガイドワイヤ孔2及び送液
孔3の上下はカテーテル本体1の外面とそれぞれK=5
0ミクロンを置いて形成される。
サ9の線部材である銅線10及びコンスタンタン線11の押
出被覆の一例を図4に説明すると、図示しない送線機か
ら送り出された銅線8、熱電対センサ9の銅線10及びコ
ンスタンタン線11は、予熱装置13により予備加熱された
後、押出機14の先端に設けられたダイ15に送り込まれる
とともに、前記押出機14の供給口14Aから供給された樹
脂材料が溶融状態で前記ダイ15に送り込まれて押出され
線部材が被覆され、かつ前記ダイ15によりガイドワイヤ
孔2と送液孔3とが形成され、これによりカテーテル本
体1となる銅線8、熱電対センサ9の銅線10及びコンス
タンタン線11を埋設した図1と断面形状の等しい管状体
Pが、押出機14によって押出成型され、この管状体Pを
冷却装置16により冷却した後、巻取機に巻き取る。そし
て一例として図1に示すようにカテーテル本体1は、そ
の左外面から厚さJ=10ミクロンを置いて銅線8を埋
設し、この銅線8の右側からJ=10ミクロンを置いて
ガイドワイヤ孔2を形成し、このガイドワイヤ孔2の右
側からJ=10ミクロンを置いて銅線10を埋設し、この
銅線10の右側からJ=10ミクロンを置いて送液孔3を
形成し、この送液孔3の右側からJ=10ミクロンを置
いてコンスタンタン線11を埋設し、このコンスタンタン
線11の右側からJ=10ミクロンを置いてカテーテル本
体1の右外面が位置し、かつガイドワイヤ孔2及び送液
孔3の上下はカテーテル本体1の外面とそれぞれK=5
0ミクロンを置いて形成される。
【0012】図5において高周波発生器17は周波数1
3.56MHz,出力2〜8Wでその出力端子を前記銅
線8と銅線18とを介して対極の前記高周波加温用の電極
7と電極19に接続されている。20は電位コントロール装
置、21はモニター装置である。銅線8は前記バルーン5
内の電極7に接続され、銅線18は生体の正面側または背
面側に装着される金属製円盤構造をなす前記電極19に接
続されている。したがってモニター装置21及び温度計12
を観察して電位コントロール装置20を調整しながら誘導
電流を生体内に流して対極加熱方式により局所加熱がで
きるようになっている。
3.56MHz,出力2〜8Wでその出力端子を前記銅
線8と銅線18とを介して対極の前記高周波加温用の電極
7と電極19に接続されている。20は電位コントロール装
置、21はモニター装置である。銅線8は前記バルーン5
内の電極7に接続され、銅線18は生体の正面側または背
面側に装着される金属製円盤構造をなす前記電極19に接
続されている。したがってモニター装置21及び温度計12
を観察して電位コントロール装置20を調整しながら誘導
電流を生体内に流して対極加熱方式により局所加熱がで
きるようになっている。
【0013】次に、上記バルーンカテーテルを用いて血
管狭窄部を拡張する方法について説明すると、まず、バ
ルーン5を収縮させた状態で、断面ほぼ楕円形状のカテ
ーテル本体1を経皮的に血管Hに挿入する。この場合、
ガイドワイヤ孔2はカテーテル本体1の断面ほぼ中央位
置に形成されているため、ガイドワイヤを用いて良好な
操作性が得られ、また図6に示すように断面高さ方向す
なわち短軸側が縮まったほぼ楕円形状のカテーテル本体
1を、血管H内に挿入すると、その上面と血管内壁間お
よびその下面と血管内壁間に従来の円形のものに比べて
大きな隙間22ができ、この隙間22は血管Hの中心に近い
位置にできるため、この隙間22を通る血流も比較的早い
ものとなり、良好な血流が得られる。そしてカテーテル
本体1の先端部を図2の二点鎖線に示す血管狭窄部23の
箇所に位置させたならば、高周波発生器17からの誘導電
流を前記電極7,19を介して生体内に流して血管狭窄部
23を39〜62°C程度に最大3分間加温させる。そし
てバルーン5内に開口部6を通して送液してこれを図2
のように膨脹させる。すると、加温された血管狭窄部23
は膨脹したバルーン5によって滑らかに押し拡げられ、
良好に押し潰されて、血流を確保することができる。ま
た、この状態でカテーテルを前後動あるいは回転させて
もよい。
管狭窄部を拡張する方法について説明すると、まず、バ
ルーン5を収縮させた状態で、断面ほぼ楕円形状のカテ
ーテル本体1を経皮的に血管Hに挿入する。この場合、
ガイドワイヤ孔2はカテーテル本体1の断面ほぼ中央位
置に形成されているため、ガイドワイヤを用いて良好な
操作性が得られ、また図6に示すように断面高さ方向す
なわち短軸側が縮まったほぼ楕円形状のカテーテル本体
1を、血管H内に挿入すると、その上面と血管内壁間お
よびその下面と血管内壁間に従来の円形のものに比べて
大きな隙間22ができ、この隙間22は血管Hの中心に近い
位置にできるため、この隙間22を通る血流も比較的早い
ものとなり、良好な血流が得られる。そしてカテーテル
本体1の先端部を図2の二点鎖線に示す血管狭窄部23の
箇所に位置させたならば、高周波発生器17からの誘導電
流を前記電極7,19を介して生体内に流して血管狭窄部
23を39〜62°C程度に最大3分間加温させる。そし
てバルーン5内に開口部6を通して送液してこれを図2
のように膨脹させる。すると、加温された血管狭窄部23
は膨脹したバルーン5によって滑らかに押し拡げられ、
良好に押し潰されて、血流を確保することができる。ま
た、この状態でカテーテルを前後動あるいは回転させて
もよい。
【0014】さらに図8に示す従来のカテーテル本体A
の断面と図6に示す本発明のカテーテル本体1の断面を
比較して前記カテーテル本体1の楕円形状による作用を
詳述すると、従来の直径1100ミクロンでカテーテル
本体Aの外面及び各孔B,C,Dの間隔K=50ミクロ
ンに形成した直径1100ミクロンすなわち半径R=
0.55mmのカテーテル本体Aの断面積は、前記半径R
の二乗×πであり、その断面積は0.3025πmm2 と
なり、一方本発明のカテーテル本体1のほぼ楕円形状の
断面積を、近似値的に短軸Yが300ミクロンすなわち
0.3mm,同様に長軸Xが0.61mmの楕円とした場
合、断面積はY×X×πであり、その断面積は0.18
3πmm2 となり、本発明のカテーテル本体1は従来に比
較してほぼ4割りの断面積の削減が図られる。
の断面と図6に示す本発明のカテーテル本体1の断面を
比較して前記カテーテル本体1の楕円形状による作用を
詳述すると、従来の直径1100ミクロンでカテーテル
本体Aの外面及び各孔B,C,Dの間隔K=50ミクロ
ンに形成した直径1100ミクロンすなわち半径R=
0.55mmのカテーテル本体Aの断面積は、前記半径R
の二乗×πであり、その断面積は0.3025πmm2 と
なり、一方本発明のカテーテル本体1のほぼ楕円形状の
断面積を、近似値的に短軸Yが300ミクロンすなわち
0.3mm,同様に長軸Xが0.61mmの楕円とした場
合、断面積はY×X×πであり、その断面積は0.18
3πmm2 となり、本発明のカテーテル本体1は従来に比
較してほぼ4割りの断面積の削減が図られる。
【0015】このように本発明においては、先端部に膨
脹および収縮が可能なバルーン5を備えるとともに、こ
のバルーン5の内部に高周波加温用の電極7を設け、こ
の電極7に接続した線部材たる銅線8をカテーテル本体
1に挿通するバルーンカテーテルの製造方法において、
銅線8にカテーテル本体1を押出被覆するものであるか
ら、従来のように細くかつカテーテル本体Aのほぼ長さ
方向に渡って形成された挿通孔Dに、細い銅線Eを挿通
する必要がなく、カテーテル本体1の押出し成型と同時
に銅線8を該カテーテル本体1内に埋設できるため、銅
線8を挿通するバルーンカテーテルの製造を極めて容易
に行うことができる。さらに銅線8を押出被覆すること
によって、銅線8はカテーテル本体1により電気的に絶
縁され、従来のように挿通孔Dに挿通する銅線Eを別個
に絶縁する必要がなく、製作工程の削減が図れる。
脹および収縮が可能なバルーン5を備えるとともに、こ
のバルーン5の内部に高周波加温用の電極7を設け、こ
の電極7に接続した線部材たる銅線8をカテーテル本体
1に挿通するバルーンカテーテルの製造方法において、
銅線8にカテーテル本体1を押出被覆するものであるか
ら、従来のように細くかつカテーテル本体Aのほぼ長さ
方向に渡って形成された挿通孔Dに、細い銅線Eを挿通
する必要がなく、カテーテル本体1の押出し成型と同時
に銅線8を該カテーテル本体1内に埋設できるため、銅
線8を挿通するバルーンカテーテルの製造を極めて容易
に行うことができる。さらに銅線8を押出被覆すること
によって、銅線8はカテーテル本体1により電気的に絶
縁され、従来のように挿通孔Dに挿通する銅線Eを別個
に絶縁する必要がなく、製作工程の削減が図れる。
【0016】また実施例上の効果として、熱伝対センサ
9の銅線10及びコンスタンタン線11も前記銅線8と同時
にカテーテル本体1内に押出被覆することによって、線
部材を挿通するバルーンカテーテルの製造を一層容易に
行うことができる。
9の銅線10及びコンスタンタン線11も前記銅線8と同時
にカテーテル本体1内に押出被覆することによって、線
部材を挿通するバルーンカテーテルの製造を一層容易に
行うことができる。
【0017】また本発明においては、カテーテル本体1
の断面を略楕円形に形成したものであるから、従来の同
種のカテーテル本体Aに比べて断面積の縮小ができ、し
かもそのカテーテル本体1を血管Hに挿入すると、血管
Hの中心位置に近い箇所に隙間22が生じ従来の円形のも
のに比べ良好な血液の流れを確保することができる。ま
た、この隙間位置から血管H内に造影剤や、血液を低圧
で多量に送り込むこともできる。
の断面を略楕円形に形成したものであるから、従来の同
種のカテーテル本体Aに比べて断面積の縮小ができ、し
かもそのカテーテル本体1を血管Hに挿入すると、血管
Hの中心位置に近い箇所に隙間22が生じ従来の円形のも
のに比べ良好な血液の流れを確保することができる。ま
た、この隙間位置から血管H内に造影剤や、血液を低圧
で多量に送り込むこともできる。
【0018】また実施例上の効果として、カテーテル本
体1の断面を略楕円形に形成し、各孔2,3をその断面
内に並んで設け、ガイドワイヤ孔2をその断面のほぼ中
央に設けることにより、ガイドワイヤの作動がカテーテ
ル本体1のほぼ重心位置に働くため、血管Hの屈曲部位
や蛇行した部位の挿通作業等において良好な操作性が得
られる。
体1の断面を略楕円形に形成し、各孔2,3をその断面
内に並んで設け、ガイドワイヤ孔2をその断面のほぼ中
央に設けることにより、ガイドワイヤの作動がカテーテ
ル本体1のほぼ重心位置に働くため、血管Hの屈曲部位
や蛇行した部位の挿通作業等において良好な操作性が得
られる。
【0019】図7は本発明の第2実施例を示し、前記第
1実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では熱伝対センサを設けな
いバルーンカテーテルに用いるカテーテル本体1を示
し、このように熱伝対センサの銅線及びコンスタンタン
線を挿通せず電極用の銅線8のみをカテーテル本体1に
押出被覆することにより、カテーテル本体1の押出し成
型と同時に銅線8を該カテーテル本体1内に埋設できる
ため、銅線8を挿通するバルーンカテーテルの製造を極
めて容易に行うことができ、またカテーテル本体1の断
面を略楕円形に形成したことにより、血流の確保とカテ
ーテル本体1の操作性の向上が図られ、第1実施例と同
様な作用、効果を奏する。
1実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では熱伝対センサを設けな
いバルーンカテーテルに用いるカテーテル本体1を示
し、このように熱伝対センサの銅線及びコンスタンタン
線を挿通せず電極用の銅線8のみをカテーテル本体1に
押出被覆することにより、カテーテル本体1の押出し成
型と同時に銅線8を該カテーテル本体1内に埋設できる
ため、銅線8を挿通するバルーンカテーテルの製造を極
めて容易に行うことができ、またカテーテル本体1の断
面を略楕円形に形成したことにより、血流の確保とカテ
ーテル本体1の操作性の向上が図られ、第1実施例と同
様な作用、効果を奏する。
【0020】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。例えば本発明のホットバルーンカテーテ
ルは心臓弁膜症による弁狭窄部に対する拡張用としても
適用可能である。また、図1において銅線10とコンスタ
ンタン線11の位置は同図において左右逆に設けることが
できる。
ではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。例えば本発明のホットバルーンカテーテ
ルは心臓弁膜症による弁狭窄部に対する拡張用としても
適用可能である。また、図1において銅線10とコンスタ
ンタン線11の位置は同図において左右逆に設けることが
できる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、先端部に膨脹
および収縮が可能なバルーンを備えるとともに、このバ
ルーンの内部に高周波加温用の電極を設け、この電極に
接続した線部材をカテーテル本体に挿通するバルーンカ
テーテルの製造方法において、前記線部材に前記カテー
テル本体を押出被覆することにより、線部材の挿通が容
易で簡単なバルーンカテーテルの製造方法を提供するこ
とができる。
および収縮が可能なバルーンを備えるとともに、このバ
ルーンの内部に高周波加温用の電極を設け、この電極に
接続した線部材をカテーテル本体に挿通するバルーンカ
テーテルの製造方法において、前記線部材に前記カテー
テル本体を押出被覆することにより、線部材の挿通が容
易で簡単なバルーンカテーテルの製造方法を提供するこ
とができる。
【0022】また請求項2の発明によれば、前記バルー
ンカテーテルの製造方法により、前記カテーテル本体の
断面を略楕円形に形成したことにより、血流を良好に確
保することができるバルーンカテーテルを提供すること
ができる。
ンカテーテルの製造方法により、前記カテーテル本体の
断面を略楕円形に形成したことにより、血流を良好に確
保することができるバルーンカテーテルを提供すること
ができる。
【図1】本発明の第1実施例を示すカテーテル本体の断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すバルーンカテーテル
の先端部の断面図である。
の先端部の断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すバルーンカテーテル
の要部の断面図である。
の要部の断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す製造方法の概略説明
図である。
図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す対極板加熱方式によ
る治療状態の概略説明図である。
る治療状態の概略説明図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す血管内のカテーテル
本体の断面図である。
本体の断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示すカテーテル本体の断
面図である。
面図である。
【図8】従来例を示す血管内のカテーテル本体の断面図
である。
である。
1 カテーテル本体 2 ガイドワイヤ孔 3 送液孔 5 バルーン 7 電極 8 銅線(線部材) 9 熱伝対センサ 10 銅線(線部材) 11 コンスタンタン線(線部材) 17 高周波発生装置 H 血管
Claims (2)
- 【請求項1】 先端部に膨脹および収縮が可能なバルー
ンを備えるとともに、このバルーンの内部に高周波加温
用の電極を設け、この電極に接続した線部材をカテーテ
ル本体に挿通するバルーンカテーテルの製造方法におい
て、前記線部材に前記カテーテル本体を押出被覆するこ
とを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。 - 【請求項2】 前記請求項1のバルーンカテーテルの製
造方法により、前記カテーテル本体の断面を略楕円形に
形成したことを特徴とするバルーンカテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093160A JPH05285222A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | バルーンカテーテル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093160A JPH05285222A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | バルーンカテーテル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285222A true JPH05285222A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14074807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4093160A Pending JPH05285222A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | バルーンカテーテル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05285222A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006109720A1 (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-19 | Hakuju Institute For Health Science Co., Ltd. | 患部治療具 |
JP2011245328A (ja) * | 2002-11-18 | 2011-12-08 | Mediguide Ltd | Mpsセンサをカテーテル上に取り付ける方法及びシステム |
WO2019103147A1 (ja) * | 2017-11-24 | 2019-05-31 | 有限会社Ptmc研究所 | 人工血管搬送装置 |
US10493235B2 (en) | 2002-11-18 | 2019-12-03 | St. Jude Medical International Holding S.àr.l. | Reducing mechanical stress on conductors and connection points in a position determinable interventional medical device |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6244659U (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-18 | ||
JPS63245239A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-12 | Toshiba Corp | 誘導電動機の回転子 |
-
1992
- 1992-04-13 JP JP4093160A patent/JPH05285222A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6244659U (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-18 | ||
JPS63245239A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-12 | Toshiba Corp | 誘導電動機の回転子 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011245328A (ja) * | 2002-11-18 | 2011-12-08 | Mediguide Ltd | Mpsセンサをカテーテル上に取り付ける方法及びシステム |
US10493235B2 (en) | 2002-11-18 | 2019-12-03 | St. Jude Medical International Holding S.àr.l. | Reducing mechanical stress on conductors and connection points in a position determinable interventional medical device |
WO2006109720A1 (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-19 | Hakuju Institute For Health Science Co., Ltd. | 患部治療具 |
WO2019103147A1 (ja) * | 2017-11-24 | 2019-05-31 | 有限会社Ptmc研究所 | 人工血管搬送装置 |
CN111356421A (zh) * | 2017-11-24 | 2020-06-30 | 有限会社Ptmc研究所 | 人造血管输送装置 |
JPWO2019103147A1 (ja) * | 2017-11-24 | 2020-10-01 | 有限会社Ptmc研究所 | 人工血管搬送装置 |
US11648137B2 (en) | 2017-11-24 | 2023-05-16 | Ptmc Institute | Stent graft transport device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980318 |