JPH05283032A - 電子線発生装置 - Google Patents

電子線発生装置

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JPH05283032A
JPH05283032A JP4074078A JP7407892A JPH05283032A JP H05283032 A JPH05283032 A JP H05283032A JP 4074078 A JP4074078 A JP 4074078A JP 7407892 A JP7407892 A JP 7407892A JP H05283032 A JPH05283032 A JP H05283032A
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beam current
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Katsukuni Mochizuki
望月克訓
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィラメント加熱電流、バイアス電圧、高電
圧を制御するための操作性をあげ、安定したビーム電流
を得ることができる電子線発生装置を提供することを目
的とするものである。 【構成】 高電圧電源10、13とバイアス電源11、
14とフィラメント加熱電源12、15とを備え、フィ
ラメント16に高電圧を印加して加熱電流を供給すると
共にフィラメント16とウェネルト電極17との間にバ
イアス電圧を印加して電子線を発生する電子線発生装置
において、与えられた高電圧値とビーム電流値からフィ
ラメント16に印加する高電圧値と高電圧回路を通して
流れるビーム電流値Ib とフィラメント加熱電流値とを
設定する設定回路1〜5、高電圧回路を通して流れるビ
ーム電流を検出する電流検出回路R2、及び設定された
ビーム電流と検出されたビーム電流を入力して演算しバ
イアス電圧を制御する演算回路9を備える。この構成に
より、フィラメント加熱電流及びバイアス電圧の制御を
自動化し、過飽和像や未飽和像を観察判別して調整する
手間を省くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧電源とバイアス
電源とフィラメント加熱電源とを備え、フィラメントに
高電圧を印加して加熱電流を供給すると共にフィラメン
トとウェネルト電極との間にバイアス電圧を印加して電
子線を発生する電子線分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は電子線発生装置の従来例を示す図
であり、21は高電圧設定回路、22はバイアス電圧設
定回路、23はフィラメント加熱電流設定回路、24〜
26はDAC(デジタルーアナログコンバータ)、27
〜29はアンプ、30は高電圧発生用交流電源、31は
バイアス電圧発生用交流電源、32はフィラメント加熱
電流発生用交流電源、33は倍電圧整流回路、35、3
6は整流回路、36はフィラメント、37はウェネルト
電極を示す。
【0003】透過型電子顕微鏡(TEM)では、電子ビ
ームを試料に照射して試料の透過像を観察するが、その
場合、ビーム電流が変化すると、最適の飽和像が過飽和
状態や未飽和状態になってしまうため、ビーム電流の調
整が必要になる。そこで、従来の透過型電子顕微鏡その
他の分析装置では、電子線発生装置として、図2に示す
ように電子銃のフィラメント36を加熱するフィラメン
ト加熱電流供給回路32、35、フィラメント36とウ
ェネルト電極37との間にバイアス電圧を印加するバイ
アス電圧供給回路31、34、フィラメント36に高電
圧を印加する高電圧供給回路30、33を備えると共
に、それぞれの回路に対して、フィラメント加熱電流設
定回路23、26、29、バイアス電圧設定回路22、
25、28、高電圧設定回路21、24、27を設け、
フィラメント加熱電流値、バイアス電圧値、高電圧値を
独立かつマニュアル操作により制御することによって、
所望の電子ビームを得るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3はビーム電流の特
性を説明するための図である。しかしながら、各高電圧
値におけるバイアス電圧VB とビーム電流量IB との関
係は、図3(イ)に示すようにバイアス電圧のわずかな
変化ΔVB に対しビーム電流量がΔIB と大幅に変化し
てしまう。しかも、バイアス電圧だけでなく、図3
(ロ)に示すようにフィラメント加熱電流の変化も高電
圧値の変化もビーム電流量を変化させる要因となってい
る。そのため、所望のビーム電流量を得るには、バイア
ス電圧とフィラメント電流の微妙なコントロールが要求
される。しかし、このコントロールは、過飽和像や未飽
和像を観察判別して所望の飽和像を得るようにするもの
であり、ある程度の経験が必要であるため、初心者には
使えないという問題がある。
【0005】また、ビーム電流量を変化させる高電圧
値、バイアス電圧、フィラメント加熱電流の3つの要因
を安定化した場合においても、熱膨張等でウェネルトと
フィラメント先端の高さが変化しビーム電流量がドリフ
トするという問題がある。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、フィラメント加熱電流、バイアス電圧、高電圧を
制御するための操作性をあげ、安定したビーム電流を得
ることができる電子線発生装置を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、高
電圧電源とバイアス電源とフィラメント加熱電源とを備
え、フィラメントに高電圧を印加して加熱電流を供給す
ると共にフィラメントとウェネルト電極との間にバイア
ス電圧を印加して電子線を発生する電子線発生装置にお
いて、与えられた高電圧値とビーム電流値からフィラメ
ントに印加する高電圧値と高電圧回路を通して流れるビ
ーム電流値とフィラメント加熱電流値とを設定する設定
回路、高電圧回路を通して流れるビーム電流を検出する
電流検出回路、及び設定されたビーム電流と検出された
ビーム電流を入力して演算しバイアス電圧を制御する演
算回路を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の電子線発生装置では、設定回路により
与えられた高電圧値とビーム電流値からフィラメントに
印加する高電圧値と高電圧回路を通して流れるビーム電
流値とフィラメント加熱電流値とを設定し、高電圧回路
を通して流れるビーム電流を電流検出回路により検出し
て、演算回路により設定されたビーム電流と検出された
ビーム電流を入力して演算しバイアス電圧を制御するの
で、フィラメント加熱電流及びバイアス電圧の制御を自
動化し、過飽和像や未飽和像を観察判別して調整する手
間を省くことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の電子線発生装置の1実施例を示
す図であり、1は高電圧値設定回路、2はビーム電流設
定回路、3〜5はDAC、6〜8はアンプ、9は演算回
路、10は高電圧発生用交流電源、11はバイアス電圧
発生用交流電源、12はフィラメント加熱電流供給用交
流電源、13は倍電圧整流回路、14、15は整流回
路、16はフィラメント、17はウェネルト電極、μA
は電流計を示す。
【0010】図1において、高電圧値設定回路1は、フ
ィラメント16に印加する高電圧値を設定するものであ
り、この設定値にしたがってDAC3、アンプ6を介し
て高電圧発生用交流電源10の発生電圧を制御する。ビ
ーム電流設定回路2は、ビーム電流Ib を設定するもの
であり、この設定と高電圧値設定回路1で設定された高
電圧値からフィラメント加熱電流を求めてDAC5、ア
ンプ8を介してフィラメント加熱電流供給用交流電源1
2を制御すると共に、設定されたビーム電流値をDAC
4に供給する。演算回路9は、抵抗R2によって検出さ
れた高電圧回路を通して流れるビーム電流値とビーム電
流設定回路2で設定されたビーム電流値とを入力して演
算し、アンプ7を介してバイアス電圧発生用交流電源1
1の発生電圧を制御するものである。高圧回路は、倍電
圧整流回路13の高電圧出力をフィラメント16に印加
し、抵抗R1、R2を直列に挿入接続して抵抗R2でビ
ーム電流を検出するように構成している。
【0011】ビーム電流の制御では、演算回路9にビー
ム電流設定回路2からDAC4を介してビーム電流の設
定値を入力し、高電圧回路に挿入接続された抵抗R2よ
りビーム電流の検出値を入力して検出値が設定値になる
ようにバイアス電圧を制御している。すなわち、高電圧
値とビーム電流値が設定されると、図3(ロ)に示す関
係からフィラメント加熱電流値が求まり、高電圧値とフ
ィラメント加熱電流値が固定されると、図3(イ)に示
す関係からバイアス電圧を制御することによって、ビー
ム電流を制御することができる。
【0012】上記高電圧回路に挿入接続された抵抗R2
に流れる電流、つまり電流計μAで検出される電流は、
図1に示す高電圧回路の構成から明らかなように、ビー
ム電流Ib だけでなく、抵抗Rr に流れる電流(高電圧
電源に流れる電流)Id が重畳される。この高電圧電源
に流れる電流Id は、高電圧値によって決まるものであ
るので、実際には、高電圧値の設定に応じてこの電流I
d をビーム電流Ib に加えた値がビーム電流設定回路2
からDAC4を介して演算回路9に入力される設定値と
なる。
【0013】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、勿論、倍電圧整流回路13のアースとの
間に抵抗R1を挿入接続してビーム電流を検出したが、
ビーム電流のみを検出するように抵抗Rr よりフィラメ
ントよりに抵抗を挿入接続して、その抵抗により電流検
出し演算回路9に入力するように構成してもよいことを
はいうまでもない、このようにすると、ビーム電流に高
電圧電源に流れる電流Id を加算しなくてもよい。ま
た、設定された高電圧値から高電圧電源に流れる電流I
d を求め、演算回路にビーム電流の設定値Ib と高電圧
電源に流れる電流Id とをそれぞれ入力するように構成
し、これらを演算回路で加算して検出電流値と比較演算
するように構成してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、設定回路により与えられた高電圧値とビーム
電流値からフィラメントに印加する高電圧値と高電圧回
路を通して流れるビーム電流値とフィラメント加熱電流
値とを設定し、高電圧回路を通して流れるビーム電流を
電流検出回路により検出して、演算回路により設定され
たビーム電流と検出されたビーム電流を入力して演算し
バイアス電圧を制御するので、フィラメント加熱電流及
びバイアス電圧の制御を自動化することができる。これ
により、過飽和像や未飽和像を観察判別して調整する手
間を省くことができ、操作性の向上を図ることができ
る。また、ビーム電流をフィードバックして一定に制御
しているため、ビーム電流量のドリフトをなくすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子線発生装置の1実施例を示す図
である。
【図2】 電子線発生装置の従来例を示す図である。
【図3】 ビーム電流の特性を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…高電圧値設定回路、2…ビーム電流設定回路、3〜
5…DAC、6〜8…アンプ、9…演算回路、10…高
電圧発生用交流電源、11…バイアス電圧発生用交流電
源、12…フィラメント加熱電流供給用交流電源、13
…倍電圧整流回路、14、15…整流回路、16…フィ
ラメント、17…ウェネルト電極、μAは電流計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧電源とバイアス電源とフィラメン
    ト加熱電源とを備え、フィラメントに高電圧を印加して
    加熱電流を供給すると共にフィラメントとウェネルト電
    極との間にバイアス電圧を印加して電子線を発生する電
    子線発生装置において、与えられた高電圧値とビーム電
    流値からフィラメントに印加する高電圧値と高電圧回路
    を通して流れるビーム電流値とフィラメント加熱電流値
    とを設定する設定回路、高電圧回路を通して流れるビー
    ム電流を検出する電流検出回路、及び設定されたビーム
    電流と検出されたビーム電流を入力して演算しバイアス
    電圧を制御する演算回路を備えたことを特徴とする電子
    線発生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010062374A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法
JPWO2016110996A1 (ja) * 2015-01-09 2017-04-27 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 電子銃、電子銃の制御方法および制御プログラム並びに3次元造形装置

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