JPH05282876A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH05282876A
JPH05282876A JP7771392A JP7771392A JPH05282876A JP H05282876 A JPH05282876 A JP H05282876A JP 7771392 A JP7771392 A JP 7771392A JP 7771392 A JP7771392 A JP 7771392A JP H05282876 A JPH05282876 A JP H05282876A
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bit line
memory device
semiconductor memory
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誠 伊原
Toshio Mitsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 D−RAMのメモリセルをROMとして使用
することができ、ROM領域とRAM領域が同一チップ
上に混在する全く新しいタイプの半導体記憶装置を実現
する。 【構成】 メモリセルを、それぞれメモリセル・トラン
ジスタとキャパシタとを有する第1のメモリセル34
と、第2のメモリセル35とで構成し、かつ第2のメモ
リセル35のメモリセル・トランジスタ35aとキャパ
シタ35bとを実質的に電気的非接続状態とする。そし
て、第1のメモリセル34又は第2のメモリセル35が
接続されるビット線47(又は48)をVcc電位であ
る第2の基準電位にプリチャージするビット線プリチャ
ージ信号発生回路44および第1のメモリセル34のメ
モリセル・トランジスタ34bのデータ記憶ノードをG
ND電位である第3の基準電位に初期化する初期化手段
を設ける。初期化手段の初期化動作が行われた後に、読
み出し動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、D−RAM(Dyna
mic Random Access Memory)
のメモリセルをROM(Read Only Memo
ry)として使用する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は従来のD−RAMのメモリセル
・アレイの一つ(以下メモリ・ブロックという)42お
よびその駆動回路を例示する。このメモリ・ブロック4
2は、センスアンプ37、第1のダミー・セル36、第
2のダミー・セル36およびメモリセル34を有する。
図中47、48は一対のビット線を示し、また、43は
ビット線1組を示す。なお、図19では、ビット線、メ
モリセルの配置を従来公知の折り返しビット線方式とし
ているが、従来公知のオープンビット線方式としても以
下で述べる内容に変わりはない。
【0003】キャパシタ34bのメモリセル・トランジ
スタ34a側に接続される第1の端子はデータ記憶ノー
ドであり、他方の第2の端子25は基準電位の1/2V
ccに設定される。
【0004】このような構成において、センスアンプ3
7にはセンスアンプ駆動回路45が接続されている。ま
た、第1のダミー・セル36は、第1のダミー・ワード
線28とビット線48とが交差する部分に配置され、第
2のダミー・セル36は、第2のダミー・ワード線29
とビット線47とが交差する部分に配置されている。第
1のダミー・ワード線28および第2のダミー・ワード
線29にはダミー・ワード線制御回路27から出力信号
が与えられ、またワード線30、31、32、33…に
は行デコード回路23から出力信号が与えられるように
なっている。また、駆動回路として、他に列デコード回
路24、タイミング・パルス発生回路22、ビット線プ
リチャージ信号発生回路44および書き込み回路49が
設けられている。以下に上記回路素子の動作を説明す
る。
【0005】タイミング・パルス発生回路22には、R
AS(Row Address Strove)信号1
6(アクティブ・ハイとする)が入力されるようになっ
ており、このRAS信号16を受けてタイミング・パル
ス発生回路22は列デコード回路24、センスアンプ駆
動回路45、ビット線プリチャージ信号発生回路44、
ダミー・ワード線制御回路27および行デコード回路2
3を以下のようにして制御する。
【0006】列デコード回路24は、列アドレス信号1
2とタイミング・パルス発生回路22からのパルス信号
を受けて、外部入力された列アドレスをデコードし、し
かるべきタイミングで、外部入力された列アドレスに対
応する列アドレス選択信号46を”H”レベル(=ハイ
レベル)にする。
【0007】また、行デコード回路23は、行アドレス
信号17とタイミング・パルス発生回路22からのパル
ス信号を受けて、行アドレスをデコードし、しかるべき
タイミングで、行アドレスに対応するワード線30、3
1、32、33…の内の1本を選択的に立ち上げる。こ
の例では、ワード線30、32、…は、図番20で示さ
れ、ダミー・ワード線制御回路27に与えられる最下位
行アドレスRA0が”L”レベル(=ローレベル=”
0”)の時に選択され、ワード線31、33、…は、最
下位行アドレス信号RA0が”H”レベル(=”1”)
の時に選択されるようになっている。
【0008】センスアンプ駆動回路45は、タイミング
・パルス発生回路22からのパルス信号を受けて、セン
スアンプ37を構成するNMOSトランジスタ37a、
37aおよびPMOSトランジスタ37b、37bを以
下のようにして駆動する。すなわち、しかるべきタイミ
ングでNMOSトランジスタ37a、37aに与えられ
るNMOSセンスアンプ駆動信号13を1/2Vccレ
ベルから”L”レベルに立ち下げ、PMOSトランジス
タ37b、37bに与えられるPMOSセンスアンプ駆
動信号14を1/2Vccレベルから”H”レベルに立
ち上げる。
【0009】ダミー・ワード線制御回路27は、タイミ
ング・パルス発生回路22からのパルス信号と、上記の
最下位行アドレス信号RA0(20)を受けて、最下位
行アドレスRA0がRA0=”L”レベルの時に、第2
のダミー・ワード線29を立ち上げ、RA0=”H”レ
ベルの時に第1のダミー・ワード線28を立ち上げる。
第1のダミー・ワード線28が立ち上げられると、第1
のダミー・セル36が選択され、第2のダミー・ワード
線29が立ち上げられると、第2のダミー・セル36が
選択される。ここで、第1、第2のダミー・セル36、
36の選択は、具体的には、図20に示すように、メモ
リセル・トランジスタ34aがつながっていない方のビ
ット線48(又はビット線47)にダミー・セル36が
つながるように選択される。
【0010】上記の第1のダミー・セル36は以下の役
割を有する。すなわち、ワード線30(又は32)の立
ち上がりによって、一方のビット線47に接続されたメ
モリセル34のメモリセル・トランジスタ34aのゲー
ト・ソース間の寄生容量を介して、ビット線47に生じ
るノイズを、他方のビット線48につながる第2のダミ
ー・セル36に接続された第2のダミー・ワード線29
を立ち上げることによって打ち消す役割を有する。
【0011】同様に、第2のダミー・セル36は、ワー
ド線31(又は33)の立ち上がりによって、ビット線
48に接続されたメモリセル34のメモリセル・トラン
ジスタ34aのゲート・ソース間の寄生容量を介して、
ビット線48に生じるノイズを、ビット線47につなが
る第1のダミー・セル36に接続された第1のダミー・
ワード線28を立ち上げることによって打ち消す役割を
有する。
【0012】ビット線プリチャージ信号発生回路44
は、タイミング・パルス発生回路22からのパルス信号
を受けて、しかるべき期間に、ビット線プリチャージ信
号15を”H”レベルに立ち上げ、これによりビット線
47、48を1/2Vccレベルにプリチャージすると
共に、第1、第2のダミー・セル36、36のキャパシ
タ36b、36bに1/2Vccレベルを書き込む。
【0013】書き込み回路49は、インバータ、NOR
ゲート等を備えており、書き込み許可信号(ライト・イ
ネーブル信号、以下WE信号と言い、アクティブ・ロー
とする。)21および入力データ19が与えられると、
列デコード回路24の出力である列アドレス信号46に
より選択されたビット線47、48に対する書き込みを
行う。すなわち、”L”レベルのWE信号21が与えら
れると、第1のI/O線(共通データ線)50および第
2のI/O線51を介して、入力データ19が”H”レ
ベルであれば選択されたビット線47、48に”H”レ
ベルと”L”レベルをそれぞれ書き込み、入力データ1
9が”L”レベルであれば選択されたビット線47、4
8に”L”レベルと”H”レベルをそれぞれ書き込む。
【0014】次に、図21に従い上記した回路全体の動
作タイミングを説明する。但し、図示例は、ワード線3
0が選択された場合を示している。このとき、最下位行
アドレス信号RA0はRA0=”L”レベルであり、ダ
ミー・ワード線29が立ち上がる。また、図21
(e)、(f)にそれぞれ示すビット線47、48の波
形のうち、実線は選択されたメモリセル34のデータ
が”L”レベルの場合を示し、破線は選択されたメモリ
セル34のデータが”H”レベルの場合を示している。
図21で示すタイミングでRAS信号16がアクティブ
になると、次にビット線プリチャージ信号15が立ち下
がり(図21(b)参照)、続いて図21(c)、
(d)に示すように、ワード線30および第2のダミー
・ワード線29がそれぞれ立ち上がる。
【0015】次に、NMOSセンスアンプ駆動信号13
が立ち下がり(図21(h)参照)、続いてPMOSセ
ンスアンプ駆動信号14が立ち下がるようになってい
る。選択されたメモリセル34のデータ”1”(”H”
レベル)の場合、ビット線47の電位は△V1だけ上昇
し、選択されたメモリセル34のデータが”0”(”
L”レベル)の場合、ビット線47の電位は同じ△V1
だけ下降する。このときのビット線電位の変化△V1
は、ビット線とメモリセルとの容量分割で決まり、よく
知られているように、 △V1=(1/2)・Vcc・{CB・CS/(CB+CS)}…(1) である。
【0016】ここで、CSはメモリセル容量、CBはビ
ット線容量である。このとき、ビット線47と共通のセ
ンスアンプ37に接続されているビット線48の電位は
1/2Vcc電位のままであり、リファレンスの役割を
果たす(図16参照)。
【0017】データの書き込み動作は、図21(i)に
示すWE信号21が”L”レベルに立ち下がった時点か
ら”H”レベルに立ち上げられる時点までに行われ、図
21(j)に示すように書き込み回路49に与えられる
入力データ19が”H”レベルであれば、ビット線4
7、48が一点鎖線で示すようにそれぞれ”H”レベ
ル、”L”レベルとなり、選択されたメモリセル34
に”H”レベルのデータが書き込まれる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なD−RAMのメモリセルをROMとして使用すること
ができれば、ROMとRAMを1チップに兼ねた半導体
記憶装置を、従来のD−RAMとほとんど同一の製造工
程で製造できる利点がある。
【0019】しかるに、D−RAMのメモリセルをRO
Mとして使用できる半導体記憶装置は未だ実現されてい
ないのが現状である。
【0020】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、D−RAMのメモリセルをROMとして使
用することができ、ROMとRAMとを1チップに兼ね
備えた全く新しいタイプの半導体記憶装置を提供するこ
とを目的とする。
【0021】また、本発明の他の目的は、ROMメモリ
セルとRAMメモリセルとを同一ビット線上に混在させ
ることが可能で、なおかつ、ROMメモリセルとRAM
メモリセルに対して全く同じ読み出し動作が可能な半導
体記憶装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、複数のビット線と複数のワード線を有する半導体記
憶装置において、第1端子がデータ記憶ノードであり、
第2端子が第1基準電位であるキャパシタおよびゲート
が該ワード線に接続されると共に、ソース、ドレインの
一方が該ビット線に接続され、かつ該ソース、該ドレイ
ンの他方が該キャパシタの該第1端子に接続されたスイ
ッチング・トランジスタを有する第1メモリセルと、ゲ
ートが該ワード線に接続されたスイッチング・トランジ
スタおよび該ワード線の選択、非選択にかかわらず該ビ
ット線に実質的に電気的に接続されないキャパシタを有
する第2メモリセルとを備えており、そのことにより上
記目的が達成される。
【0023】好ましくは、前記第2メモリセルの前記ス
イッチング・トランジスタのソースとドレインとが、前
記ゲートに接続している前記ワード線の選択、非選択に
かかわらず、常に導通しないようにする。
【0024】また、好ましくは、常に導通しないスイッ
チング・トランジスタを設ける代わりに、該スイッチン
グ・トランジスタを省略する。
【0025】また、好ましくは、前記第2メモリセルの
前記スイッチング・トランジスタのソース、ドレインと
前記キャパシタの前記第1端子とが電気的に接続されな
いようにする。
【0026】また、好ましくは、前記第2メモリセルの
前記スイッチング・トランジスタのソース、ドレインと
前記ビット線とが電気的に接続されないようにする。
【0027】また、好ましくは、前記第1メモリセル又
は前記第2メモリセルが接続される前記ビット線を前記
第1基準電位と無関係な第2基準電位にプリチャージす
るプリチャージ手段と、前記第1メモリセルの前記キャ
パシタの前記データ記憶ノードを該第2基準電位とは異
なる第3基準電位に初期化する初期化手段とを備え、該
初期化手段による初期化が行われた後に、読み出し動作
において、前記ワード線の選択により、該第1メモリセ
ルを選択したときにはビット線電位が変化し、該第2メ
モリセルを選択したときにはビット線電位が変化しない
ようにする。また、好ましくは、前記第1メモリセルに
よる前記ビット線の電位変化の約半分の電位変化を該ビ
ット線に生じさせるビット線電位変化手段を設ける。
【0028】また、好ましくは、前記第1メモリセルお
よび前記第2メモリセルが混在する領域を外部入力デー
タの書き込みから保護する保護手段を設ける。
【0029】また、好ましくは、前記第1メモリセルお
よび前記第2メモリセルが混在し、前記保護手段により
外部入力データの書き込みから保護された第1の領域
と、該第1メモリセルのみが存在し、書き込みが可能な
第2の領域とを同一基板上に混在させて形成する。
【0030】また、好ましくは、前記第1の領域をRO
M領域とし、前記第2の領域をRAM領域とする。
【0031】また、本発明の半導体記憶装置は、複数の
ビット線と複数のワード線を有する半導体記憶装置にお
いて、第1端子がデータ記憶ノードであり、第2端子が
第1基準電位であるキャパシタおよびゲートが該ワード
線に接続されると共に、ソース、ドレインの一方が該ビ
ット線に接続され、かつ該ソース、該ドレインの他方が
該キャパシタの該第1端子に接続されたスイッチング・
トランジスタを有する第1メモリセルと、該第1メモリ
セル同様にキャパシタおよびスイッチング・トランジス
タを有し、該キャパシタがその容量が比較的小さい、又
は実質的にゼロとみなせるキャパシタである第3メモリ
セルとを備えており、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0032】好ましくは、容量が実質的にゼロとみなせ
るキャパシタを設ける代わりに、該キャパシタを省略す
る。
【0033】また、好ましくは、前記第1メモリセル又
は前記第3メモリセルが接続される前記ビット線を前記
第1基準電位と無関係な第2基準電位にプリチャージす
るプリチャージ手段と、前記第1メモリセルの前記キャ
パシタの前記データ記憶ノードを該第2基準電位とは異
なる第3基準電位に初期化する初期化手段とを備え、該
初期化手段による初期化が行われた後に、読み出し動作
において、前記ワード線の選択により、該第1メモリセ
ルを選択したときにはビット線電位が変化し、該第3メ
モリセルを選択したときにはビット線電位が変化しない
ようにする。
【0034】また、好ましくは、前記第1メモリセルに
よる前記ビット線の電位変化の約半分の電位変化を該ビ
ット線に生じさせるビット線電位変化手段を設ける。
【0035】また、好ましくは、前記第1メモリセルお
よび前記第3メモリセルが混在する領域を外部入力デー
タの書き込みから保護する保護手段を設ける。
【0036】また、好ましくは、前記第1メモリセルお
よび前記第3メモリセルが混在し、前記保護手段により
書き込みから保護された第3の領域と、該第1メモリセ
ルのみが存在し、書き込みが可能な第4の領域とを同一
基板上に混在させて形成する。
【0037】また、好ましくは、前記第3の領域をRO
M領域とし、前記第4の領域をRAM領域とする。
【0038】また、好ましくは、各領域が、前記ROM
領域と前記RAM領域とに任意に選択可能なようにす
る。
【0039】
【作用】以下に、図12〜図18を参照しつつ、初期化
手段によって第1メモリセルのデータ記憶ノードを第2
基準電位と異なる第3基準電位に初期化し、その後に、
読み出し動作を行う請求項6記載の半導体記憶装置を例
にとって、その作用を説明する。
【0040】ここで、例えば第2基準電位としては、電
源電位Vccを、第3基準電位としてはGND電位(接
地電位)を用いればよく、また、第1基準電位は第2基
準電位、第3基準電位とは無関係に選べるが、通常は多
くの場合第2基準電位と第3基準電位との中間レベルで
ある1/2Vccが用いられる。
【0041】また、例えばビット線電位変化手段として
は、第1メモリセルと同じようにスイッチング・トラン
ジスタと、キャパシタとを備え、かつビット線プリチャ
ージ信号を受けて1/2Vcc電位をデータ記憶ノード
に書き込み可能な従来公知のダミー・セルを用いればよ
い(図12(c)参照)。
【0042】まず、上記第1メモリセルのデータ記憶ノ
ードを第3基準電位のGND電位に初期化する。この初
期化動作は、例えば通常のD−RAMにおけるデータ”
0”(GND電位)の書き込み動作と全く同じように、
第1メモリセルに対してデータ”0”を書き込むことで
実行できる(図12(a)参照)。また、上記データ”
0”の書き込み動作は、第1メモリセルだけに対して選
択的に行う必要はなく、すべての第1メモリセルおよび
すべての第2メモリセルに対してデータ”0”を書き込
めばよい(図12(b)参照)。
【0043】次に、上記プリチャージ手段によって、第
1メモリセル又は第2メモリセルが接続されるビット線
を第2の基準電位にプリチャージする。同時に、ダミー
・セルのデータ記憶ノードに1/2Vcc電位を書き込
む(図12(c)参照)。
【0044】この状態からワード線によって、第1のメ
モリセルが選択された場合を想定すると、第1メモリセ
ルのデータ記憶ノードとビット線とが電気的に接続され
るので、このビット線は、ビット線と第1メモリセルの
キャパシタとの容量分割によって、ビット線のプリチャ
ージ電位、すなわち第2基準電位と、第1メモリセルの
データ記憶ノードの書き込み電位、すなわち第3基準電
位との中間の電位となる。
【0045】このときの、ビット線電位の変化△V2
は、ビット線とメモリセルとの分割容量で決まり、 △V2=Vcc・{CB・CS/(CB+CS)}…(2) である。ここで、CSはメモリセル容量、CBはビット
線容量である(図14(a)参照)。
【0046】また、ワード線によって、第2メモリセル
が選択された場合を想定すると、この場合は、第2メモ
リセルのキャパシタのデータ記憶ノードとビット線とが
実質的に電気的に接続されることがないので、ビット線
の電位はプリチャージ電位、すなわち第2基準電位のま
まである(図14(b)参照)。
【0047】このように、上記構成によれば、第1メモ
リセルが選択された場合と、第2メモリセルが選択され
た場合とでは、ビット線の電位が異なる。従って、その
後の読み出し動作によって、第1メモリセルのデータ
を”1”、”0”の内の一方のデータとして、第2メモ
リセルのデータを”1”、”0”の他方のデータとして
判別することが可能となる(以下では、第メモリセルを
データ”0”、第2メモリセルをデータ”1”とす
る)。
【0048】また、上記第1メモリセル又は第2メモリ
セルの選択と同時にダミー・セルが選択されたとする。
このとき、ダミー・セルがつながるビット線の電位変化
は、ダミー・セルのデータ記憶ノードに1/2Vcc電
位が書き込まれていることから、△V2/2である。従
って、前記第1メモリセル又は第2メモリセルが接続さ
れるビット線と前記ダミー・セルが接続されるビット線
(リファレンスビット線)との電位差(図14(d)参
照)を増幅することにより、上記第1メモリセルと第2
メモリセルとのデータの判別が実現できる。
【0049】上記のような、第1メモリセルと第2のメ
モリセルは、製造工程において作り分けることができ
る。具体的には、例えばスイッチング・トランジスタと
してNMOSトランジスタ、キャパシタとして従来公知
の積み上げ型キャパシタを用いるとすれば、NMOSト
ランジスタの拡散ノードと積み上げ型キャパシタの下部
電極とを接続するコンタクト・ホールの有無により、上
記第1メモリセルと第2メモリセルを作り分けることが
できる(図17参照)。上記コンタクト・ホールの有
無、すなわちデータ”1”、”0”は、従来公知のマス
クROMと同様な方法で、コンタクト・ホールのマスク
によるプログラムが可能である。
【0050】従って、本発明の半導体記憶装置によれ
ば、従来公知のD−RAMと類似の製造工程によって、
メモリセルのデータを”1”または”0”に決定するこ
とが可能となる。すなわち、上記のような構成によれ
ば、D−RAMのメモリセルをROMとして使用するこ
とが可能となる。
【0051】そして、このような半導体記憶装置におい
て、第1メモリセルおよび第2メモリセルが混在する領
域に対して、外部入力データの書き込みを禁止(ライト
プロテクト)すれば、初期化手段によって第1メモリセ
ルのデータ記憶ノードに対して書き込まれた第2基準電
位は変化することがない。従って、上記半導体記憶装置
の動作中、ROMデータは破壊されることなく不揮発に
保持される。
【0052】また、上記のように、第1メモリセル、第
2メモリセルが混在し、かつ書き込みが禁止になった領
域、すなわちROM領域と、第1メモリセルのみが存在
し、かつ書き込みが可能な領域、すなわちRAM領域と
を同一基板上に形成するものとすれば、ROM領域とR
AM領域とが混在した半導体メモリを実現できる。この
イメージを図18に示す。
【0053】ROMとRAMの読み出し動作の比較につ
いて以下に説明する。今、外部入力データとしてデー
タ”0”(GND電位)を書き込んだ第1メモリセル
(図13(a)参照)と、外部入力データとしてデー
タ”1”(Vcc電位)を書き込んだ第1メモリセル
(図13(b)参照)を考える。外部入力データとして
データ”0”を書き込んだ第1メモリセルを選択したと
きのビット線の電位変化を図15に示す。
【0054】このとき、データ”0”とデータ”1”の
判別は、図12(c)に示したダミー・セルを用いれば
実現できる(図15参照)。図15と図14とを比較す
れば明かなように、外部入力データとしてデータ”0”
を書き込んだ第1メモリセルを選択したときのビット線
の電位変化と、初期化データとしてデータ”0”を書き
込んだ第1メモリセル(図12(a)参照)を選択した
ときのビット線の電位変化は等しい。
【0055】また、外部入力データとしてデータ”1”
を書き込んだ第1メモリセル(図13(b)参照)を選
択したときのビット線の電位変化と、第2メモリセル
(図12(b)参照)を選択したときのビット線の電位
変化は等しい。換言すれば、データ”0”を書き込んだ
RAMメモリセル(図13(a)参照)と、データ”
0”のROMメモリセル(図12(a)参照)とは読み
出し動作において等価であり、また、データ”1”を書
き込んだRAMメモリセル(図13(b)参照)と、デ
ータ”1”のROMメモリセル(図12(b)参照)と
は読み出し動作において等価である。
【0056】従って、ROMの読み出し動作とRAMの
読み出し動作は、ROMかRAMかの区別なく全く同様
に実行することができる。このことは、同一ビット線上
にROMとRAMとを混在させた場合でもROMとRA
Mに対して読み出し動作を変える必要がないことを意味
するので、半導体記憶装置の構成を複雑にすることな
く、ROMとRAMとを同一ビット線上に混在させられ
るという大きなメリットがある。
【0057】更に、図15に示すように、第1メモリセ
ル又は第2メモリセルが接続されるビット線とダミー・
セルが接続されるビット線との電位差は△V2/2であ
り、これは上記式(1)と(2)とを比較してみれば明
かなように、従来例の図16で示したビット線47とビ
ット線48との電位差△V1と等しい。従って、本発明
の半導体記憶装置では、従来のD−RAMと同一のキャ
パシタ容量のメモリセルを用いれば、従来のD−RAM
と同じだけのビット線への読み出し電位差が得られる。
このことは、従来のD−RAMと同じ製造技術で、RO
MとRAMとを混在させたメモリを製造できるという点
で大きなメリットがある。
【0058】なお、上記の構成において、第2メモリセ
ルのキャパシタのデータ記憶ノードとビット線とが実質
的に接続されないことと、この第2メモリセルの代わり
に、容量が比較的小さい、又は容量が実質的にゼロと見
なせるキャパシタを有する第3メモリセルを用いること
は、電気的に等価である。すなわち、第2メモリセルと
第3メモリセルは、データ記憶ノードに電荷を十分に蓄
積できない、又はデータ記憶ノードからビット線へ電荷
が十分に伝達されないという点で実質的に等価である。
【0059】同様に、請求項6に記載された半導体記憶
装置の構成と請求項13に記載された半導体記憶装置の
構成も実質的に等価である。また、請求項2〜請求項1
0に記載された半導体記憶装置の構成は請求項1に記載
された半導体記憶装置の構成と実質的に等価であり、更
に請求項11に記載された半導体記憶装置と請求項12
〜請求項17に記載された半導体記憶装置も実質的に等
価である。
【0060】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0061】(実施例1)図1に示す本実施例1の半導
体記憶装置は、図19で示した上記従来のD−RAMの
メモリセルをROMとして使用する半導体記憶装置であ
る。
【0062】また、図2は図1の半導体記憶装置におけ
るメモリセルの具体例な配置パターンの例を示す。図2
に示される回路部分または図1の回路構成において、タ
イミング・パルス発生回路22、マルチプレクサ18、
疑似RAS信号発生回路39、タイマー回路40、行ア
ドレス・カウンタ38およびVcc立ち上がり検出回路
41を除いた部分は1つのメモリ・ブロック42と考え
ることができる。
【0063】以上のように本実施例1の半導体記憶装置
においては、第1のメモリセル34および第2のメモリ
セル35がプログラムすべきROMデータに対応して配
置されている。ここで、第1のメモリセル34が配置さ
れたアドレスには、データ”0”が書き込まれているこ
とになり、また、第2のメモリセル35が配置されたア
ドレスには、データ”1”が書き込まれていることにな
る。更に、このメモリ・ブロックは、メモリセルが全て
第1のメモリセル34と第2のメモリセル35が混在す
るROMとして使用される場合を示している。このた
め、本実施例1の書き込み回路49の入力端子に与えら
れるライトプロテクト信号(書き込み保護信号)219
は、”H”レベルに固定され、データの書き込みから保
護、すなわち新たなデータが書き込まれないようになっ
ている。それ故、このメモリ・ブロック42によればデ
ータを不揮発に保持することができる。
【0064】上記のように実施例1の半導体記憶装置
は、図19で示した上記従来のD−RAMのメモリセル
をROMとして使用するため、図1で示す回路素子の多
くは図10に示すD−RAMの回路素子と共通してお
り、共通の回路素子については同一の番号を付して重複
する説明を省略し、以下に主として異なる部分について
説明する。
【0065】まず、本実施例1の半導体記憶装置におい
て、第1のメモリセル34は、上記従来例同様のメモリ
セル・トランジスタ34aおよびキャパシタ34bを備
えている。また、第2のメモリセル35は、同様のメモ
リセル・トランジスタ35aを有し、このメモリセル・
トランジスタ35aとキャパシタ35bとは電気的に接
続されておらず、この点が上記従来例とは異なる。
【0066】なお、第1のメモリセル34のキャパシタ
34bの第2端子25は、上記従来例同様に1/2Vc
c電位の共通のセル・プレートになっている。同様に、
第2のメモリセル35のキャパシタ35bの第2端子も
1/2Vcc電位の共通のセル・プレートになってい
る。
【0067】以下、第1の基準電位を1/2Vcc電位
とし、第2の基準電位をVcc電位とし、第3の基準電
位をGND電位(接地電位)とする。ここで、第1の基
準電位は、第2の基準電位、第3の基準電位と無関係に
選択することができる。但し、本実施例1では、キャパ
シタ34b、35bの絶縁膜の両端にかかる電位差を小
さくするために、VccとGNDの中間の電位である1
/2Vccに設定されている。
【0068】加えて、この半導体記憶装置は、ビット線
47に接続された第1のメモリセル34のデータ記憶ノ
ード(又はビット線48に接続された第1のメモリセル
34のデータ記憶ノード)を第3の基準電位に初期化す
る初期化手段を備えており、初期化処理が自動的に行わ
れた後に、読み出し動作を行うようになっている。
【0069】加えて、本実施例の第1のダミー・セル3
6および第2のダミー・セル36は、上記従来の回路で
説明したノイズを打ち消す役割のみならず、以下の役割
を併せ持つ。
【0070】すなわち、第1のメモリセル34(又は3
4)が選択された場合に、メモリセルからビット線47
(又は48)へ読み出される電荷量と、第2のメモリセ
ル35(又は35)が選択された場合に、メモリセルか
らビット線47(又は48)へ読み出される電荷量と
の、ちょうど中間の電荷量を、対となるビット線48
(又は47)に読み出す役割を併せ持つ。換言すれば、
対となるビット線48(又は47)が、メモリセルが接
続されているビット線47(又は48)に対するリファ
レンスの役割を果たしている。
【0071】初期化手段の構成およびその動作は以下の
通り。電源が投入されると、Vcc立ち上がり検出回路
41は、Vccの立ち上がりを検出し、信号線101
に”H”レベルの信号を出力する。そして、初期化処理
が終了すると、Vcc立ち上がり検出回路41には行ア
ドレス・カウンタ38から初期化完了信号108が入力
されるようになっており、該初期化完了信号108が入
力されると、信号線101に”L”レベルの信号を出力
する。
【0072】信号線101には、2個のマルチプレクサ
18、18が接続されている。マルチプレクサ18、1
8は、Vcc立ち上がり検出回路41より”L”レベル
の信号が信号線101に出力され、該信号線101が”
L”レベルに立ち下げられると、タイミング・パルス発
生回路22に接続された信号線105に外部入力RAS
信号16を出力する。また、行デコード回路23に接続
された信号線106に最下位行アドレス信号RA0(2
0)を含む外部入力行アドレス信号17を出力する。
【0073】一方、マルチプレクサ18、18は信号線
101が”H”レベルに立ち上げられると、信号線10
5に疑似RAS信号発生回路39から与えられる疑似R
AS信号103を出力する。また、信号線106に行ア
ドレス・カウンタ38から与えられる行アドレス信号1
04を出力する。
【0074】疑似RAS信号発生回路39にはタイマー
回路40が接続されている。タイマー回路40は、信号
線101が”H”レベルに立ち上げられている時に、疑
似RAS信号発生回路39に一定周波数のパルス信号1
02を出力する。疑似RAS信号発生回路39は、この
パルス102信号を受けると、一定周期毎に疑似RAS
信号103を出力する。そして、上記のようにしてこの
疑似RAS信号103がマルチプレクサ18を介して信
号線105に与えられる。
【0075】また、このパルス信号102は行アドレス
・カウンタ38にも与えられるようになっており、行ア
ドレス・カウンタ38はこのパルス信号102を受ける
と、保持されている行アドレスを1つずつインクリメン
トし、一定周期毎に行アドレス信号104をマルチプレ
クサ18を介して信号線106に出力する。そして、全
ての行アドレスに対して一通りインクリメントが終了す
ると、初期化完了信号108をVcc立ち上がり検出回
路41に出力する。また、行アドレス・カウンタ38は
信号線101が”H”レベルに立ち上げられると、行ア
ドレスを0にリセットする。
【0076】上記した信号線101は、列アドレス・デ
コード回路24にも接続されており、列アドレス・デコ
ード回路24は、信号線101が”L”レベルに立ち下
げられている時は、上記従来回路の列アドレス・デコー
ド回路24と同じ動作をする。一方、列アドレス・デコ
ード回路24は、信号線101が”H”レベルに立ち上
げられている時は、ワード線30、31、32、33…
のいずれかが立ち上がるのに先立って、全ての列アドレ
ス選択信号46を”H”レベルに立ち上げる。これによ
り、全てのビット線47、48が第1のI/O線50お
よび第2のI/O線51に接続される。
【0077】本実施例1の書き込み回路49は、上記従
来の回路構成に加えて、NANDゲート49aと、この
NANDゲート49aの入力側および出力側にそれぞれ
接続されたインバータ49b、49cを有する。また、
NANDゲート49aの他方入力端子には、NANDゲ
ート49bの出力側が接続され、このNANDゲート4
9bの入力側にはインバータ49e、49fがそれぞれ
接続されている。この書き込み回路49は、初期化手段
の一部として機能する。以下にこの書き込み回路49の
動作を説明する。
【0078】インバータ49bの入力側には信号線10
1が接続されており、書き込み回路49は、所定の論理
積をとって、信号線101が”H”レベルの時に、最下
位行アドレス信号RA0の値に応じて、”H”レベルま
たは”L”レベルをI/O線50、51を介してビット
線47、48に書き込む。すなわち、RA0=”L”レ
ベルの時には、ビット線47に”L”レベルを、ビット
線48に”H”レベルをそれぞれ書き込む。一方、RA
0=”H”の時には、ビット線47に”H”レベルを、
ビット線48に”L”レベルをそれぞれ書き込む。
【0079】また、RA0=”L”レベルの時にはワー
ド線30又は32が”H”レベルに立ち上げられるの
で、選択されたメモリセルには、”L”レベルが書き込
まれる。一方、RA0=”H”レベルの時には、ワード
線31又は33が”H”レベルに立ち上げられるので、
選択されたメモリセルには、同様に”L”レベルが書き
込まれる。次に、図3に従い上記回路構成からなる初期
化手段による初期化動作の具体的なタイミングを説明す
る。但し、図示例は、ワード線30(第1のワード線)
が最下位行アドレス(図3(j)参照)、ワード線31
(第2のワード線)が最下位行アドレス+1(図3
(k)参照)の場合を示している。
【0080】電源が投入され、図3(a)で示すタイミ
ングでVccの立ち上がりを検出すると、Vcc立ち上
がり検出回路41は、図3(b)で示すタイミングで信
号線101を”H”レベルに立ち上げる。信号線101
が”H”レベルに立ち上げられると、タイマー回路40
から図3(c)に示す波形のパルス信号102が疑似R
AS信号発生回路39に与えられる。そうすると、この
パルス信号102を受けた疑似RAS信号発生回路39
が図3(d)に示す波形の疑似RAS信号103を一方
のマルチプレクサ18に与える。マルチプレクサ18
は、信号線101が”H”レベルの時に信号線105を
介してタイミング・パルス発生回路22に疑似RAS1
03を与える。また、行アドレス・カウンタ38は信号
線101が”H”レベルに立ち上げられると、行アドレ
スを0にリセットする(図3(f)参照)。
【0081】他方のマルチプレクサ18には、信号線1
01が”H”レベルの時に、タイマー回路40からのパ
ルス信号102を受けた行アドレス・カウンタ38から
行アドレス104が与えられる。図3(e)は、この時
マルチプレクサ18からダミー・ワード線制御回路27
に与えられる最下位行アドレス信号RA0(20)を示
す。また、図3(f)は、行アドレス・カウンタ38に
より行アドレスがインクリメントされている状態を示し
ている。
【0082】行アドレス・カウンタ38は、全ての行ア
ドレスに対するインクリメント動作が一通り終了する
と、Vcc立ち上がり検出回路41に図3(g)に示す
波形の初期化完了信号108を出力する。この初期化完
了信号108の立ち上がりおよび最上位アドレスの初期
化が完了した時点での疑似RAS信号103の立ち下り
をVcc立ち上がり検出回路41が受けて(図3
(g)、(d)、(a)参照)、信号線101が”L”
レベルに立ち下げられ(図3(b)参照)、初期化動作
が完了する。
【0083】この初期化動作時において、上記のように
してタイミング・パルス発生回路22にマルチプレクサ
18より疑似RAS信号103が与えられると、タイミ
ング・パルス発生回路22はセンスアンプ駆動回路4
5、ビット線プリチャージ信号発生回路44、ダミー・
ワード線制御回路27、列デコード回路23および行デ
コード回路24に制御用のパルス信号を出力する。
【0084】これにより、図3(h)、(i)、
(j)、(k)、(l)、(m)、(n)にそれぞれ示
すタイミングで、第1のダミー・ワード線28、第2の
ダミー・ワード線29、第1のワード線30、第2のワ
ード線31、第1のI/O線50、第2のI/O線5
1、列アドレス選択信号46が”H”レベルに立ち上が
り、初期化動作が行われる。
【0085】ここで、図3(j)、(k)と図3
(o)、(p)とを対比してみればわかるように、ワー
ド線30、31の立ち上がりに先立って、第1、第2の
I/O線50、51を介してビット線47、48のレベ
ルがほぼ確定している。従って、Vcc立ち上がり直後
のメモリセルのデータにかかわらず、第1のメモリセル
34のキャパシタ34bのデータ記憶ノードに”L”レ
ベル(=GND電位)のデータが書き込まれることにな
る。
【0086】次に、実施例1の半導体記憶装置の読み出
し動作を図4に従って説明する。但し、図示例は、ワー
ド線30又はワード線32が選択された場合であり(図
4(c)参照)、最下位行アドレス信号RA0はRA0
=”L”レベル(=”0”)であり、2本のダミー・ワ
ード線のうち第2ダミー・ワード線29が選択される。
第2のダミー・ワード線29の選択により、リファレン
スビット線48の電位は図4(f)に示すようになる。
【0087】この場合、まずワード線30の選択により
第1メモリセル34が選択された場合は、ビット線4
7、48の電位は図4(e)、(f)に実線で示すよう
になる。すなわち、第1のメモリセル34がつながるビ
ット線47に”L”レベルが読み出される。
【0088】一方、ワード線32の選択により、第2メ
モリセル35が選択された場合は(図4(c)参照)、
ビット線47、48の電位は図4(e)、(f)に破線
で示すようになる。すなわち、この場合は、メモリセル
35がつながるビット線47に”H”レベルが読み出さ
れる。
【0089】なお、図4(a)、(b)、(g)、
(h)は、それぞれ内部RAS信号16、ビット線プリ
チャージ信号15、PMOSセンスアンプ駆動信号14
及びNMOSセンスアンプ駆動信号13の再書き込み動
作時における波形を示す。
【0090】今少し、上記の初期化動作およびその後の
読み出し動作について捕捉説明すると、まず、ビット線
プリチャージ信号発生回路44によって、第1メモリセ
ル34又は第2メモリセル35が接続されるビット線4
7又は48を第2の基準電位であるVccにプリチャー
ジする。この状態からワード線30が”H”レベルに立
ち上げられ、第1メモリセル34が選択された場合を想
定すると、第1メモリセル34のキャパシタ34bのデ
ータ記憶ノードと、ビット線47又は48とが電気的に
接続されるので、このビット線47又は48は、ビット
線47又は48と第1メモリセル34のキャパシタ34
bとの容量分割によって、ビット線47又は48のプリ
チャージ電位、すなわちVCC電位と、第1メモリセル3
4のキャパシタ35bのデータ記憶ノードの書き込み電
位、すなわちGND電位である第3基準電位との中間の
電位となる。このときのビット線電位の変化△V2は、
上記(2)式で示される値となる。
【0091】また、ワード線32によって、第2メモリ
セル35が選択された場合を想定すると、この場合は、
第2メモリセル35のキャパシタ35bのデータ記憶ノ
ードとビット線47又は48とが実質的に電気的に接続
されることがないので、ビット線47又は48の電位は
プリチャージ電位、すなわち第2基準電位=Vcc電位
のままである。
【0092】このように、上記実施例1の構成によれ
ば、第1メモリセル34が選択された場合と、第2メモ
リセル35が選択された場合とでは、ビット線47又は
48の電位が異なる。従って、その後の読み出し動作に
よって、第1メモリセルのデータをデータ”0”とし
て、第2メモリセルのデータをデータ”1”として判別
することが可能となる。
【0093】また、第2のダミー・ワード線29の選択
により、リファレンスビット線48の電位は図4(f)
に示すようになる。従って、ビット線47とリファレン
スビット線48との電位差を増幅することにより、図4
(e)、(f)に示すように、データ”1”、”0”の
読み出しが実行される。
【0094】上記のような、第1メモリセル34、34
と第2メモリセル35、35は、製造工程において作り
分けることができる。より具体的には、上記作用の項で
述べたように、マスクへのパターニングにより作り分け
ができる。従って、本発明の半導体記憶装置によれば、
従来公知のD−RAMと類似の製造工程によって、メモ
リセルのデータを”1”または”0”に決定することが
可能となる。即ち、上記のような構成によれば、D−R
AMのメモリセルをROMとして使用することが可能と
なる。
【0095】また、本実施例では、第1メモリセル34
と第2メモリセル35が混在するROM領域に対して、
書き込み回路49において、ライトプロテクト信号21
9は”H”レベルに固定されている。従って、外部から
の書き込み命令によりWE信号(アクティブ・ロー)
が”L”レベル(書き込み実行状態)になっても、外部
からの入力データ20は、データ線50、51に書き込
まれない。これにより、初期化手段によって第1メモリ
セル34のキャパシタ34bのデータ記憶ノードに対し
て書き込まれた第2基準電位(GND電位)は変化する
ことがない。従って、上記半導体記憶装置の動作中、R
OMデータは破壊されることなく不揮発に保持される。
【0096】ここで、上記従来の半導体記憶装置におい
て、書き込み回路49に入力されるWE信号21は”
L”レベルでONするライト・イネーブル信号であり、
外部から入力されるライト命令、すなわち外部回路によ
って生成される信号である。
【0097】これに対して、実施例1の半導体記憶装置
における書き込み回路49では、図に示すように、WE
信号21の他に、ライトプロテクト信号219が入力さ
れるようになっており、インバータ49fに与えられる
ライトプロテクト信号219が”L”レベルであれば、
従来例同様にWE信号21が”L”レベルで書き込まれ
るが、ライトプロテクト信号219が”H”レベルの時
は、WE信号21が”L”レベル、すなわち外部からラ
イト命令が入力された時であっても書き込みは行われな
い。但し、信号線101が”H”レベルに立ち上げられ
た場合、すなわち初期化の際には書き込みが行われる。
【0098】従って、このような書き込み回路49によ
れば、書き込みから有効に保護(ライトプロテクト)さ
れるので、初期化時に書き込んだメモリセル34のレベ
ルを保護できる。それ故、CPUの暴走時等に、ROM
領域のアドレスに対して誤ったライト命令が与えられた
としても、書き込みが行われることがない。すなわち、
このような場合にもデータが有効に保護される。
【0099】なお、図示例では、第2のメモリセル35
のメモリセル・トランジスタ34aとキャパシタ35b
とをもともと電気的に接続しない回路構成としたが、こ
れと電気的に等価な回路であれば本発明を同様に適用す
ることができる。すなわち、容量が比較的小さい、又は
実質的にゼロと見なせるキャパシタ35bをメモリセル
・トランジスタ35aに接続する回路構成をとることに
してもよく、メモリセル・トランジスタ35bの第1の
双方向端子と第2の双方向端子が制御端子の電位にかか
わらず常時電気的に接続されない回路構成をとることに
してもよく、メモリセル・トランジスタ35bの第1の
双方向端子とビット線47(又は48)とが電気的に接
続されない回路構成をとることにしてもよく、更には第
2のメモリセル35にメモリセル・トランジスタ35a
あるいはキャパシタ35bを設けない回路構成をとるこ
とにしてもよい。
【0100】また、上記の実施例1では、図1に示すよ
うにデータ線として1組のもの50、51を例示してあ
るが、データ・バスのように2組以上の複数のデータ線
対を用いることもできる。図5、図6および後述の図1
1はこのようなデータ線を有する半導体記憶装置を例示
している。
【0101】但し、図5(a)は4つのメモリブロック
201、202、203、204を有するメモリチップ
200の全体構成を示し、図5(b)はメモリブロック
の一つを拡大して示している。更に、図6は図5(b)
の詳細を示している。
【0102】図示例では、一対のビット線47、48を
有するビット線対を4組有し、これらで1つの列アドレ
スが形成されている。このような回路構成において、行
アドレス・バッファ130、130…より行デコード回
路13に行アドレスを与え、かつ列アドレス・バッファ
140、140…より列デコード回路24に列アドレス
を与えて、行アドレスおよび列アドレスを指定すると、
複数組のデータ線150を介して4ビットのデータのや
りとりが行われるようになっている。
【0103】(実施例2)図7は本発明半導体記憶装置
の実施例2を示す。この実施例2では、メモリチップ2
00を4つのメモリブロック201、202、203、
204で構成しており、この内、メモリ・ブロック20
1、203は第1のメモリセル34および第2のメモリ
セル35を有し、メモリ・ブロック202、204は上
記従来例同様にメモリセル34のみを有する。
【0104】従って、この実施例2のメモリチップ20
0においては、ROM領域となるメモリ・ブロック20
1、203において、初期化処理時の書き込み動作を除
いて書き込みが不可能になっている。これは、メモリ・
ブロック201、203において、ライトプロテクト信
号219を”H”レベルに固定することで実現される。
これに対して、RAM領域となるメモリ・ブロック20
2、204においては書き込みが可能である。これは、
メモリ・ブロック202、204において、ライトプロ
テクト信号219を”L”レベルに固定することで実現
される。
【0105】本実施例2によれば、メモリチップ200
内のメモリ・ブロック毎に、ROM領域と、RAM領域
を自由に選択して配置することが可能になる。従って、
メモリ・ブロック単位でROM、RAMを自由に配置し
た半導体記憶装置を実現できる利点がある。
【0106】(実施例3)図8は本発明半導体記憶装置
の実施例3を示す。本実施例3においては、行アドレス
RA5、6、7によってメモリチップの領域を図示の
(0)、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)の8領域からなるメモリ・ブロックに区
分けする構成をとる。ここで、各領域(0)、(1)、
(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)につ
いては、いずれの領域をROM領域又はRAM領域とし
てもよく、本実施例3では、一例として領域(0)、
(6)、(7)をROM領域とし、領域(1)〜(5)
をRAM領域としてある。
【0107】このような領域設定を行っているため、領
域(0)、(6)、(7)については書き込み保護を行
う必要があり、また領域(1)〜(5)については書き
込み可能にする必要がある。そこで、本実施例3では、
図8に示すように、第2の行デコード回路230を設
け、第2の行デコード回路230の出力を書き込み回路
の入力端子にライトプロテクト信号219として与える
ようにしている。第2の行デコード回路230は、行ア
ドレスRA5、6、7によりROM領域の(0)、
(6)、(7)が選択されているときは”H”レベル
を、行アドレスRA5、6、7によりRAM領域
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)が選択されて
いるときは”L”レベルを、書き込み回路のライトプロ
テクト信号端子219に出力するる。このような構成に
よれば、行アドレスRA5、6、7に対するライトプロ
テクト信号219の”H”(=”1”)、”L”(=”
0”)状態が、図8に示すように設定され、ROM領
域、すなわち書き込み保護領域と、RAM領域、すなわ
ち書き込み可能領域とを設定することができる。
【0108】なお、図1と対応する部分については同一
の番号を付し、具体的な説明については省略する。
【0109】(実施例4)図9は本発明半導体記憶装置
の実施例4を示す。本実施例4においては、列アドレス
CAによってメモリチップの領域を図示の(0)、
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)の8領域からなるメモリ・ブロックに区分けする
構成をとる。
【0110】本実施例4においても、上記の実施例3と
同様にいずれの領域をROM領域又はRAM領域とする
ことも可能であるが、本実施例4では、一例として領域
(0)、(6)、(7)をROM領域とし、領域(1)
〜(5)をRAM領域としてある。
【0111】本実施例4においては、列デコード回路2
4から与えられる列デコード信号46が256本(=2
8)あり、これらの列デコード信号46は、合計8本の
列アドレスCA0〜CA7をデコードして得られる。す
なわち、このデコードにより、1本の列デコード信号4
6が選択される。
【0112】メモリチップの領域(0)、(1)、
(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)は、
列アドレスCA0〜CA7の内の上位の3本の列アドレ
スCA5、6、7で区分けされている。また、本実施例
4においては、回路構成が上記実施例3の第2の行デコ
ード回路230と同様の第2の列デコード回路240が
設けられており、該第2の列デコード回路240の出力
を書き込み回路の入力端子にライトプロテクト信号21
9として与えるようにしている。より具体的には、第2
の列デコード回路240は、列アドレスCA5、6、7
によりROM領域の(0)、(6)、(7)が選択され
ているときは”H”レベルを、列アドレスCA5、6、
7によりRAM領域の(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)が選択されているときは”L”レベル
を、書き込み回路のライトプロテクト信号端子219に
出力する。
【0113】従って、本実施例4においても、列アドレ
スCA5、6、7に対するライトプロテクト信号219
の”H”(=”1”)、”L”(=”0”)状態が、図
9に示すように設定され 、書き込み保護領域と書き込
み可能領域とを設定することができる。
【0114】(実施例5)図10は本発明半導体記憶装
置の実施例5を示す。本実施例5の半導体記憶装置によ
れば、図10に示す回路構成により、行アドレス(ワー
ド線)単位で、メモリ・ブロックをROM領域とRAM
領域とに区分けできるようになっている。このため、本
実施例5においては、ワード線30、31、32、33
…毎に書き込み禁止/書き込み可能を指定する指定手段
300が設けられている。この指定手段300は、NM
OSトランジスタ301とスイッチ手段302とで形成
され、以下のようにして指定動作が行われる。
【0115】すなわち、例えばRAM領域にしたいワー
ド線(行アドレス)では、製造工程において、指定手段
300のスイッチ手段302を導通(低インピーダン
ス)しておく。続いて、当該ワード線が選択されて”
H”レベルに立ち上げられると、この指定手段300を
介してノード303が”L”レベルに引き抜かれる。従
って、書き込み回路の入力端子に”L”レベルのライト
プロテクト信号219が入力され、書き込み可能状態に
なる。すなわち、書き込み回路の他方入力端子に与えら
れるWE信号21により書き込み可能となり、RAM領
域が実現される。
【0116】一方、ROM領域としたいワード線では、
製造工程において、指定手段300のスイッチ手段30
2を非導通(高インピーダンス)にしておく。従って、
この状態から当該ワード線が選択され、”H”レベルに
立ち上げられても、ノード303はプルアップ素子(プ
ルアップ抵抗)304により”H”レベル状態に保持さ
れる。従って、この時のライトプロテクト信号219
は”H”レベルとなり、書き込み回路の他方入力端子に
与えられるWE信号21の値にかかわらず、書き込み不
能状態が保持される。それ故、初期処理時にメモリセル
34に書き込まれたデータは不揮発に保持され、ROM
領域が実現される。
【0117】上記スイッチ手段302の導通、非導通
は、配線の接続、非接続又はコンタクトの有無等によ
り、製造工程で容易に作り分けられ、この作り分けは配
線又はコンタクトのマスクのパターニングによりプログ
ラムできる。
【0118】(実施例6)図11は本発明半導体記憶装
置の実施例6を示す。この実施例6の半導体記憶装置に
よれば、一対のビット線47、48からなる4本のビッ
ト線対で形成される列アドレス単位毎にROM領域とR
AM領域とを自由に配置することが可能になる。
【0119】本実施例6において、書き込み保護が行わ
れるROM領域となる列アドレスに対しても、データ・
バス50Aまではデータが書き込まれる。すなわち、書
き込み回路の入力端子に与えられるライトプロテクト信
号は”L”レベルに固定されている。なお、データ・バ
ス50Aはそれぞれ一対のデータ線50,51、5
0’,51’、50”,51”、50"',51"'を有す
る4組のデータ線によって形成されている。すなわち、
このデータ・バス50Aは4ビットのデータ・バスであ
る。
【0120】しかるに、本実施例6においては、図示す
るように、WE信号21の反転信号が列デコード回路2
4に入力されるようになっている。
【0121】そこで、本実施例6においては、書き込み
保護を行ってROM領域を実現するために、NMOSト
ランジスタ401、スイッチ手段402、ANDゲート
403等を有するライトプロテクト設定手段400を設
けてある。以下にその動作を説明する。
【0122】RAM領域にしたい列アドレスでは、製造
工程においてスイッチ手段402をを非導通(高インピ
ーダンス)にしておく。この状態では、スイッチ手段4
02側に接続されるANDゲート403の一方入力端子
には、常時”H”レベルの信号が入力される。従って、
ANDゲート403の他方入力端子に与えられる列アド
レス選択信号46が”H”レベルであれば、ANDゲー
ト403の出力、すなわちライトプロテクト設定手段4
00の出力は”H”レベルの列デコード信号46’とな
る。
【0123】それ故、この列アドレスでは、ビット線4
7、48とデータ・バス50Aが接続され、書き込み可
能状態となり、RAM領域が実現される。
【0124】一方、ROM領域にしたい行アドレスで
は、製造工程においてスイッチ手段402を導通状態
(低インピーダンス)にしておく。この状態では、列デ
コード回路24に入力されるWE信号21が”H”レベ
ルの時に、ANDゲート403の一方入力端子に”H”
レベルの信号が与えられる。従って、この場合は、AN
Dゲート403の他方入力端子に入力される列アドレス
選択信号46が”H”レベルであっても、ライトプロテ
クト設定手段400の出力は”L”レベルの列デコード
信号46’となる。すなわち、OFF状態となる。
【0125】それ故、この列アドレスでは、WE信号2
1が”H”レベルになると、ビット線47、48とデー
タ・バス50Aとが接続されないので、データ・バス5
0A上の書き込みデータはビット線47、48に伝達さ
れることがない。従って、初期化処理時に書き込まれた
データが保護され、ROM領域が実現される。
【0126】上記スイッチ手段402の導通、非導通
は、配線の接続、非接続又はコンタクトの有無等により
製造工程で作り分けられ、この作り分けは配線又はコン
タクトのマスクのパターニングによりプログラムでき
る。
【0127】
【発明の効果】以上の本発明半導体記憶装置において、
第1メモリセルと第2のメモリセルは、製造工程におい
て作り分けることができる。従って、本発明の半導体記
憶装置によれば、従来公知のD−RAMと類似の製造工
程によって、メモリセルのデータを”1”または”0”
に決定することが可能となる。即ち、上記のような構成
によれば、D−RAMのメモリセルをROMとして使用
することが可能となる。
【0128】また、特に請求項6又は請求項12記載の
半導体記憶装置によれば、初期化手段によって第1メモ
リセルのデータ記憶ノードに対して書き込まれた第2基
準電位は変化することがないので、この半導体記憶装置
の動作中にROMデータは破壊されることなく不揮発に
保持される。
【0129】また、特に請求項7又は請求項13記載の
半導体記憶装置によれば、ROM領域とRAM領域とが
混在するメモリチップを同一チップ上に形成できる利点
がある。すなわち、従来困難であったこの種の半導体記
憶装置を実現できる利点がある。
【0130】更に、本発明の半導体記憶装置は、ROM
とRAMの読み出し動作を全く同じに実行できるため、
回路構成を複雑にすることなく、同一ビット線上にRO
MとRAMとを混在することができる。
【0131】また、本発明の半導体記憶装置は、従来の
D−RAMとメモリセルキャパシタの容量を同じにすれ
ば、従来のD−RAMと同じだけのビット線への読み出
し電圧が得られるため、従来のD−RAMと同じ製造技
術でROMとRAMを混在させたメモリを製造できる。
【0132】また、特に請求項18記載の半導体記憶装
置によれば、ROM領域とRAM領域が種々のパターン
で混在配置される半導体記憶装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明半導体記憶装置の実施例1を示す回路
図。
【図2】実施例1の半導体記憶装置のメモリ・ブロック
の具体例を示す回路図。
【図3】実施例1の半導体記憶装置の初期化処理を示す
タイミングチャート。
【図4】実施例1の半導体記憶装置の動作を示すタイミ
ングチャート。
【図5】実施例1の半導体記憶装置の変形例を示すメモ
リ・チップの構成図およびメモリ・ブロックの詳細を示
す模式図。
【図6】メモリ・ブロックの更なる詳細を示す回路図。
【図7】本発明半導体記憶装置の実施例2を示すメモリ
チップの構成図。
【図8】本発明半導体記憶装置の実施例3を示す回路
図。
【図9】本発明半導体記憶装置の実施例4を示す回路
図。
【図10】本発明半導体記憶装置の実施例5を示す回路
図。
【図11】本発明半導体記憶装置の実施例6を示す回路
図。
【図12】本発明半導体記憶装置の初期化動作における
第1メモリセル、第2メモリセルおよびダミー・セルの
電位を示す動作説明図。
【図13】外部入力データとしてデータ”0”を書き込
んだ第1メモリセルを選択したときのビット線の電位変
化と、データ”0”を書き込んだときのビット線の電位
変化を対比して示す説明図。
【図14】本発明半導体記憶装置におけるビット線電位
の変化を示すグラフ。
【図15】外部入力データとして”0”を書き込んだ第
1メモリセルを選択したときのビットの電位変化を示す
グラフ。
【図16】従来例におけるビット線電位の変化を示すグ
ラフ。
【図17】第1メモリセルおよび第2メモリセルの構造
を示す断面図。
【図18】本発明半導体記憶装置の1つのイメージを示
す模式図。
【図19】半導体記憶装置の一従来例を示す回路図。
【図20】図19の半導体記憶装置におけるダミー・セ
ルの選択動作を示す説明図。
【図21】図19に示す半導体記憶装置の動作を示すタ
イミングチャート。
【符号の説明】
12 列アドレス信号 13 NMOSセンスアンプ駆動信号 14 PMOSセンスアンプ駆動信号 15 ビット線プリチャージ信号 16 RAS信号 17 RA0を含む行アドレス信号 18 マルチプレクサ 19 入力データ 20 RA0(行アドレスの最下位ビット) 21 WE(ライト・イネーブル)信号 22 タイミング・パルス発生回路 23 行デコード回路 24 列デコード回路 25 1/2Vcc電位 26 Vcc電位 27 ダミー・ワード線制御回路 28 第1のダミー・ワード線 29 第2のダミー・ワード線 30 第1のワード線 31 第2のワード線 32 第3のワード線 33 第4のワード線 34 第1のメモリセル 34a 第1のメモリセルのメモリセル・トランジスタ 34b 第1のメモリセルのキャパシタ 35 第2のメモリセル 35a 第2のメモリセルのメモリセル・トランジスタ 35b 第2のメモリセルのキャパシタ 36 ダミー・セル 37 センスアンプ 38 行アドレス・カウンタ 39 疑似RAS信号発生回路 40 タイマー回路 41 Vcc立ち上がり検出回路 42 メモリ・ブロック 44 ビット線プリチャージ信号発生回路 45 センスアンプ駆動回路 46 列アドレス選択信号 47 第1のビット線 48 第2のビット線 49 書き込み回路 49a NANDゲート 50 第1のI/O線 51 第2のI/O線 101 信号線 102 パルス信号 103 疑似RAS信号発生回路 104 行アドレス信号 108 初期化完了信号 200 メモリ・チップ 201、202、203、204 メモリ・ブロック 219 ライトプロテクト信号 300 指定手段 400 ライトプロテクト設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/10 471 8728−4M

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のビット線と複数のワード線を有する
    半導体記憶装置において、 第1端子がデータ記憶ノードであり、第2端子が第1基
    準電位であるキャパシタおよびゲートが該ワード線に接
    続されると共に、ソース、ドレインの一方が該ビット線
    に接続され、かつ該ソース、該ドレインの他方が該キャ
    パシタの該第1端子に接続されたスイッチング・トラン
    ジスタを有する第1メモリセルと、 ゲートが該ワード線に接続されたスイッチング・トラン
    ジスタおよび該ワード線の選択、非選択にかかわらず該
    ビット線に実質的に電気的に接続されないキャパシタを
    有する第2メモリセルとを備えた半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記第2メモリセルの前記スイッチング・
    トランジスタのソースとドレインとが、前記ゲートに接
    続している前記ワード線の選択、非選択にかかわらず、
    常に導通しない請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】常に導通しないスイッチング・トランジス
    タを設ける代わりに、該スイッチング・トランジスタを
    省略した請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記第2メモリセルの前記スイッチング・
    トランジスタのソース、ドレインと前記キャパシタの前
    記第1端子とが電気的に接続されていない請求項1記載
    の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記第2メモリセルの前記スイッチング・
    トランジスタのソース、ドレインと前記ビット線とが電
    気的に接続されていない請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1メモリセル又は前記第2メモリセ
    ルが接続される前記ビット線を前記第1基準電位と無関
    係な第2基準電位にプリチャージするプリチャージ手段
    と、 前記第1メモリセルの前記キャパシタの前記データ記憶
    ノードを該第2基準電位とは異なる第3基準電位に初期
    化する初期化手段とを備え、 該初期化手段による初期化が行われた後に、読み出し動
    作において、前記ワード線の選択により、該第1メモリ
    セルを選択したときにはビット線電位が変化し、該第2
    メモリセルを選択したときにはビット線電位が変化しな
    いようにした請求項1記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】前記第1メモリセルによる前記ビット線の
    電位変化の約半分の電位変化を該ビット線に生じさせる
    ビット線電位変化手段を備えた請求項6記載の半導体記
    憶装置。
  8. 【請求項8】前記第1メモリセルおよび前記第2メモリ
    セルが混在する領域を外部入力データの書き込みから保
    護する保護手段を備えた請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  9. 【請求項9】前記第1メモリセルおよび前記第2メモリ
    セルが混在し、前記保護手段により外部入力データの書
    き込みから保護された第1の領域と、該第1メモリセル
    のみが存在し、書き込みが可能な第2の領域とを同一基
    板上に混在させて形成した請求項8記載の半導体記憶装
    置。
  10. 【請求項10】前記第1の領域がROM領域であり、前
    記第2の領域がRAM領域である請求項9記載の半導体
    記憶装置。
  11. 【請求項11】複数のビット線と複数のワード線を有す
    る半導体記憶装置において、 第1端子がデータ記憶ノードであり、第2端子が第1基
    準電位であるキャパシタおよびゲートが該ワード線に接
    続されると共に、ソース、ドレインの一方が該ビット線
    に接続され、かつ該ソース、該ドレインの他方が該キャ
    パシタの該第1端子に接続されたスイッチング・トラン
    ジスタを有する第1メモリセルと、 該第1メモリセル同様にキャパシタおよびスイッチング
    ・トランジスタを有し、該キャパシタがその容量が比較
    的小さい、又は実質的にゼロとみなせるキャパシタであ
    る第3メモリセルとを備えた半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】容量が実質的にゼロとみなせるキャパシ
    タを設ける代わりに、該キャパシタを省略した請求項1
    1記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】前記第1メモリセル又は前記第3メモリ
    セルが接続される前記ビット線を前記第1基準電位と無
    関係な第2基準電位にプリチャージするプリチャージ手
    段と、 前記第1メモリセルの前記キャパシタの前記データ記憶
    ノードを該第2基準電位とは異なる第3基準電位に初期
    化する初期化手段とを備え、 該初期化手段による初期化が行われた後に、読み出し動
    作において、前記ワード線の選択により、該第1メモリ
    セルを選択したときにはビット線電位が変化し、該第3
    メモリセルを選択したときにはビット線電位が変化しな
    いようにした請求項11記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】前記第1メモリセルによる前記ビット線
    の電位変化の約半分の電位変化を該ビット線に生じさせ
    るビット線電位変化手段を備えた請求項11記載の半導
    体記憶装置。
  15. 【請求項15】前記第1メモリセルおよび前記第3メモ
    リセルが混在する領域を外部入力データの書き込みから
    保護する保護手段を備えた請求項11記載の半導体記憶
    装置。
  16. 【請求項16】前記第1メモリセルおよび前記第3メモ
    リセルが混在し、前記保護手段により書き込みから保護
    された第3の領域と、該第1メモリセルのみが存在し、
    書き込みが可能な第4の領域とを同一基板上に混在させ
    て形成した請求項15記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】前記第3の領域がROM領域であり、前
    記第4の領域がRAM領域である請求項16記載の半導
    体記憶装置。
  18. 【請求項18】複数の領域からなる半導体記憶装置であ
    って、各領域が前記ROM領域と前記RAM領域とに任
    意に選択可能な請求項10又は請求項17記載の半導体
    記憶装置。
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