JPH05282786A - 磁気記録装置 - Google Patents
磁気記録装置Info
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- JPH05282786A JPH05282786A JP7659992A JP7659992A JPH05282786A JP H05282786 A JPH05282786 A JP H05282786A JP 7659992 A JP7659992 A JP 7659992A JP 7659992 A JP7659992 A JP 7659992A JP H05282786 A JPH05282786 A JP H05282786A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高密度記録によりS/Nが悪い磁気記録装置に
おいて、良好なエラーレートを得る読み取り装置を提供
する。 【構成】読み出しヘッド2a,2b,2cを備え、得ら
れた複数の信号の位相ずれを検出(3a,3b,3c)
し、検出された位相ずれ量に応じて信号(または信号か
ら得られる情報)に遅延4a,4bを与えて加算し、そ
の信号をもとにデータの判定をおこなう。 【効果】ヘッドの数nを増やすことによりnの平方根の
割合でS/Nが向上する。
おいて、良好なエラーレートを得る読み取り装置を提供
する。 【構成】読み出しヘッド2a,2b,2cを備え、得ら
れた複数の信号の位相ずれを検出(3a,3b,3c)
し、検出された位相ずれ量に応じて信号(または信号か
ら得られる情報)に遅延4a,4bを与えて加算し、そ
の信号をもとにデータの判定をおこなう。 【効果】ヘッドの数nを増やすことによりnの平方根の
割合でS/Nが向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録装置に係り、特
に、高密度記録により信号電力対雑音電力比の悪い媒体
からディジタルデータを読み出す磁気記録装置に関す
る。
に、高密度記録により信号電力対雑音電力比の悪い媒体
からディジタルデータを読み出す磁気記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体にディジタルデータを記録
する磁気記録装置の大容量化が進むにつれて磁気ヘッド
を用いて読み取られる信号の信号電力対雑音電力比(以
下S/Nと略す)が、必要な値をクリアしないという問
題が深刻になってきた。このため、狭帯域符号,最尤復
号,エラー訂正符号など高精度信号処理技術の導入が進
められている。たとえば、パーシャルレスポンスクラス
4符号(以下PR4符号と略す)にビタビ復号を適用し
た例がアイ・イー・イー・イー トランザクションズ
オン マグネティクス(IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETI
CS)25巻5号4072ページに示されている。
する磁気記録装置の大容量化が進むにつれて磁気ヘッド
を用いて読み取られる信号の信号電力対雑音電力比(以
下S/Nと略す)が、必要な値をクリアしないという問
題が深刻になってきた。このため、狭帯域符号,最尤復
号,エラー訂正符号など高精度信号処理技術の導入が進
められている。たとえば、パーシャルレスポンスクラス
4符号(以下PR4符号と略す)にビタビ復号を適用し
た例がアイ・イー・イー・イー トランザクションズ
オン マグネティクス(IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETI
CS)25巻5号4072ページに示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PR4符号と
ビタビ復号の併用だけではせいぜい3dB程度のS/N
改善効果しか得られず、さらなる高密度記録への技術は
十分ではない。
ビタビ復号の併用だけではせいぜい3dB程度のS/N
改善効果しか得られず、さらなる高密度記録への技術は
十分ではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、複数の読み取りヘッドと読み出された複数の信号
の位相を調整して加算する手段を設け、加算信号からデ
ータを識別する方法が利用できる。加算する位置は等化
器の前後が、それぞれ可能である。
めに、複数の読み取りヘッドと読み出された複数の信号
の位相を調整して加算する手段を設け、加算信号からデ
ータを識別する方法が利用できる。加算する位置は等化
器の前後が、それぞれ可能である。
【0005】また、他の方法として信号そのものを加算
するのではなく、信号から得られた情報を加算する方法
がある。たとえば復号にビタビ復号が用いられる場合、
最尤パスを選択するのに用いられるステートメトリック
は、受信信号があるビット系列と一致する確率を表して
いる。そこで複数の信号から得られた複数の候補ビット
列について、同じビット列に属するステートメトリック
を加算し、平均ステートメトリックが最も大きいビット
列を最尤復号ビット列とみなすことができる。
するのではなく、信号から得られた情報を加算する方法
がある。たとえば復号にビタビ復号が用いられる場合、
最尤パスを選択するのに用いられるステートメトリック
は、受信信号があるビット系列と一致する確率を表して
いる。そこで複数の信号から得られた複数の候補ビット
列について、同じビット列に属するステートメトリック
を加算し、平均ステートメトリックが最も大きいビット
列を最尤復号ビット列とみなすことができる。
【0006】
【作用】上記解決手段において、n個のヘッドから読み
出されたn個の信号を加算すると信号振幅はn倍に増加
するのに対して、雑音はランダムであるのでルートn倍
でしか増加しない。したがって、ヘッドの数nを増やす
につれてルートn倍のS/N改善効果が得られる。ただ
し、この時信号の位相は完全に揃っている必要があるた
め、信号の位相のずれを検出して揃える機能が必要とな
る。ディスクには受信回路のAGCやPLLを引き込ま
せるための固定パターンが記録されている。この固定パ
ターンの位相を検出することによりそれぞれの信号間の
位相ずれを検出することができる。識別前に固定パター
ンを検出するためにピーク位置検出回路が利用できる。
出されたn個の信号を加算すると信号振幅はn倍に増加
するのに対して、雑音はランダムであるのでルートn倍
でしか増加しない。したがって、ヘッドの数nを増やす
につれてルートn倍のS/N改善効果が得られる。ただ
し、この時信号の位相は完全に揃っている必要があるた
め、信号の位相のずれを検出して揃える機能が必要とな
る。ディスクには受信回路のAGCやPLLを引き込ま
せるための固定パターンが記録されている。この固定パ
ターンの位相を検出することによりそれぞれの信号間の
位相ずれを検出することができる。識別前に固定パター
ンを検出するためにピーク位置検出回路が利用できる。
【0007】また、第2の解決手段に関して、前記複数
の信号についてビタビ復号を行うが、復号結果ではな
く、復号途中に計算されるステートメトリックと生き残
りパスを出力させる。これらは信号ごとに異なった遅延
量をもつため第1の手段と同様にして位相合わせが必要
である。第2の手段ではビタビ復号途中で計算されるブ
ランチメトリックが利用できる。ブランチメトリックは
受信レベルが受信論理値にどれだけ近いかを表す量だか
ら、それぞれの信号の複数のブランチメトリックのうち
最大の値をとる論理値を選べば復号前に受信論理値を知
ることができる。これにより前記固定パターンを検出で
き、複数信号間の位相合わせが実現できる。
の信号についてビタビ復号を行うが、復号結果ではな
く、復号途中に計算されるステートメトリックと生き残
りパスを出力させる。これらは信号ごとに異なった遅延
量をもつため第1の手段と同様にして位相合わせが必要
である。第2の手段ではビタビ復号途中で計算されるブ
ランチメトリックが利用できる。ブランチメトリックは
受信レベルが受信論理値にどれだけ近いかを表す量だか
ら、それぞれの信号の複数のブランチメトリックのうち
最大の値をとる論理値を選べば復号前に受信論理値を知
ることができる。これにより前記固定パターンを検出で
き、複数信号間の位相合わせが実現できる。
【0008】
【実施例】図1に本発明の一実施例になる磁気記録装置
の基本構成を示す。本実施例の装置は、ディスク1,複
数のヘッド2a,2b,2c,複数の第1の信号処理部
3a,3b,3c,遅延器4a,4b,加算器5,第2
の信号処理部6,ビット列相関検出部7,復号器8から
構成される。
の基本構成を示す。本実施例の装置は、ディスク1,複
数のヘッド2a,2b,2c,複数の第1の信号処理部
3a,3b,3c,遅延器4a,4b,加算器5,第2
の信号処理部6,ビット列相関検出部7,復号器8から
構成される。
【0009】ディスク1上に記録されたディジタルデー
タは、複数のヘッド2a,2b,2cにより読み取られ
る。この時ヘッド2a,2b,2cの間隔はビット記録
間隔に比べてはるかに広いため、ある時刻でのヘッド2
a,2b,2cの出力信号は別の記録ビットに対応して
いる。それぞれ第1の信号処理3a,3b,3c部を経
た複数の出力信号は遅延器4a,4bにより互いの位相
差が0となるよう調整され、加算器5に入力される。遅
延器4a,4bで与えられる遅延は第1のヘッド2aか
ら読み出された信号を基準に与えられている。したがっ
て、第1の信号処理部3aの出力にだけは遅延器4は不
要である。
タは、複数のヘッド2a,2b,2cにより読み取られ
る。この時ヘッド2a,2b,2cの間隔はビット記録
間隔に比べてはるかに広いため、ある時刻でのヘッド2
a,2b,2cの出力信号は別の記録ビットに対応して
いる。それぞれ第1の信号処理3a,3b,3c部を経
た複数の出力信号は遅延器4a,4bにより互いの位相
差が0となるよう調整され、加算器5に入力される。遅
延器4a,4bで与えられる遅延は第1のヘッド2aか
ら読み出された信号を基準に与えられている。したがっ
て、第1の信号処理部3aの出力にだけは遅延器4は不
要である。
【0010】この時、ビット列相関検出部7は第1の信
号処理を施された複数の受信信号から、それぞれの位相
ずれを検出し、遅延器4a,4bに信号間の位相差に等
しい遅延量を与える。こうして位相が揃って加算された
受信信号は第2の信号処理部6で処理されて復号器8で
復号される。
号処理を施された複数の受信信号から、それぞれの位相
ずれを検出し、遅延器4a,4bに信号間の位相差に等
しい遅延量を与える。こうして位相が揃って加算された
受信信号は第2の信号処理部6で処理されて復号器8で
復号される。
【0011】図2は等化直前に加算を行う本発明の一実
施例であり、ディスク1,複数のヘッド2a,2b,2
c,遅延器4a,4b,加算器5,ビット列相関検出部
7,等化器9,識別器10,復号器8から構成される。
本実施例は図1で第1の信号処理が行われず、第2の信
号処理が等化である場合に相当する。
施例であり、ディスク1,複数のヘッド2a,2b,2
c,遅延器4a,4b,加算器5,ビット列相関検出部
7,等化器9,識別器10,復号器8から構成される。
本実施例は図1で第1の信号処理が行われず、第2の信
号処理が等化である場合に相当する。
【0012】ビット列相関検出部7はディスク1上に記
録されている固定パターンを検出することにより複数の
信号間の位相ずれを検出し、遅延器4a,4bの遅延量
を最適に調整する。加算器5で加算された受信信号は等
化器9で整形され、識別器10でディジタルビット列に
変換され、復号器8で復号される。本実施例はヘッド2
の直後で加算を行うため、図1の構成においてヘッドの
数だけ並列に設けなければならない第1の信号処理部が
存在せず、最もハード量の少ない構成となっている。ま
た、この加算を等化器直後で行う方法も可能であり、こ
の場合は符号間干渉の除かれた信号から信号間位相ずれ
を検出するため、位相ずれ量を精度良く検出できる。
録されている固定パターンを検出することにより複数の
信号間の位相ずれを検出し、遅延器4a,4bの遅延量
を最適に調整する。加算器5で加算された受信信号は等
化器9で整形され、識別器10でディジタルビット列に
変換され、復号器8で復号される。本実施例はヘッド2
の直後で加算を行うため、図1の構成においてヘッドの
数だけ並列に設けなければならない第1の信号処理部が
存在せず、最もハード量の少ない構成となっている。ま
た、この加算を等化器直後で行う方法も可能であり、こ
の場合は符号間干渉の除かれた信号から信号間位相ずれ
を検出するため、位相ずれ量を精度良く検出できる。
【0013】図3は図2に示した実施例におけるビット
列相関検出部7の詳細を示す図である。固定パターン検
出器21a,21b,21c,ピーク検出器22a,2
2b,22c,カウンタ23a,23b,23c,遅延
量制御回路24から構成される。まず、ピーク検出器2
2a,22b,22cにより受信波形のピーク位置が検
出される。ディスク上の固定パターンとして‘0010
01…’のようなパターンを選んでおけば符号間干渉に
よるピーク位置のずれを小さく抑えることができる。こ
のピーク位置を‘1’の記録位置とみなすことにより、
固定パターン検出器21a,21b,21cはそれぞれ
の信号中のパターンを検出する。パターンが検出される
とカウンタ23a,23b,23cへトリガパルスが送
られる。カウンタ23a,23b,23cはそれぞれト
リガパルスで起動されあらかじめ設定されているビット
レートの数倍から10倍程度の高速クロックをカウント
する。このクロック周期が遅延器4の最小遅延可変量で
ある。遅延量制御回路24はカウンタ23a,23b,
23cの出力である異なるカウント値を受けてカウンタ
23aを0とする相対カウント値を求め、この値に従っ
て遅延器4a,4bの遅延量を最適制御する。
列相関検出部7の詳細を示す図である。固定パターン検
出器21a,21b,21c,ピーク検出器22a,2
2b,22c,カウンタ23a,23b,23c,遅延
量制御回路24から構成される。まず、ピーク検出器2
2a,22b,22cにより受信波形のピーク位置が検
出される。ディスク上の固定パターンとして‘0010
01…’のようなパターンを選んでおけば符号間干渉に
よるピーク位置のずれを小さく抑えることができる。こ
のピーク位置を‘1’の記録位置とみなすことにより、
固定パターン検出器21a,21b,21cはそれぞれ
の信号中のパターンを検出する。パターンが検出される
とカウンタ23a,23b,23cへトリガパルスが送
られる。カウンタ23a,23b,23cはそれぞれト
リガパルスで起動されあらかじめ設定されているビット
レートの数倍から10倍程度の高速クロックをカウント
する。このクロック周期が遅延器4の最小遅延可変量で
ある。遅延量制御回路24はカウンタ23a,23b,
23cの出力である異なるカウント値を受けてカウンタ
23aを0とする相対カウント値を求め、この値に従っ
て遅延器4a,4bの遅延量を最適制御する。
【0014】図4はビタビ復号器出力で受信信号から得
られた情報を加算するの実施例である。ディスク1,ヘ
ッド2a,2b,2c,等化器9a,9b,9c,ビタ
ビ復号器11a,11b,11c,遅延器4a,4b,
ビット列相関検出部7,判定部12から構成される。本
実施例では、図1の構成の第1の信号処理部3は等化器
9およびビタビ復号器11であり、加算される情報は信
号そのものではなくビタビ復号の過程で用いられるステ
ートメトリックであり、第2の信号処理部6は複数のス
テートメトリックから最尤系列を求める判定部12であ
る。
られた情報を加算するの実施例である。ディスク1,ヘ
ッド2a,2b,2c,等化器9a,9b,9c,ビタ
ビ復号器11a,11b,11c,遅延器4a,4b,
ビット列相関検出部7,判定部12から構成される。本
実施例では、図1の構成の第1の信号処理部3は等化器
9およびビタビ復号器11であり、加算される情報は信
号そのものではなくビタビ復号の過程で用いられるステ
ートメトリックであり、第2の信号処理部6は複数のス
テートメトリックから最尤系列を求める判定部12であ
る。
【0015】まず、通常のビタビ復号器は入力情報から
最尤系列のみを出力するが、本実施例で用いるビタビ復
号器は複数の生き残りパスとそれらに対応するステート
メトリックを出力する。ここでステートメトリックはビ
タビ復号器内ACS回路により求められる、ブランチメ
トリックの累積値を指す。また、複数のビタビ復号器1
1a,11b,11cから出力される上記の情報は互い
に異なる記録ビットに対応するから、遅延4a,4bを
挿入して同じ記録ビットに対応する情報が同時刻に出力
されるようにする。遅延量の最適化はビット列相関検出
部7が行う。最終的に判定部12はヘッドの数のさらに
複数倍の生き残りパスとステートメトリックとからただ
一つの最尤系列を出力する。
最尤系列のみを出力するが、本実施例で用いるビタビ復
号器は複数の生き残りパスとそれらに対応するステート
メトリックを出力する。ここでステートメトリックはビ
タビ復号器内ACS回路により求められる、ブランチメ
トリックの累積値を指す。また、複数のビタビ復号器1
1a,11b,11cから出力される上記の情報は互い
に異なる記録ビットに対応するから、遅延4a,4bを
挿入して同じ記録ビットに対応する情報が同時刻に出力
されるようにする。遅延量の最適化はビット列相関検出
部7が行う。最終的に判定部12はヘッドの数のさらに
複数倍の生き残りパスとステートメトリックとからただ
一つの最尤系列を出力する。
【0016】図5は図4に記載の実施例のビット列相関
検出部7の詳細を示すブロック図である。固定パターン
検出器21a,21b,21c,論理値復号器25a,
25b,25c、最大ブランチメトリック検出回路26
a,26b,26c,カウンタ23a,23b,23
c,遅延量制御回路24から構成される。まず、最大ブ
ランチメトリック検出回路25a,25b,25cはヘ
ッドの数だけ並列に備えられ、一つのビタビ復号器から
出力される複数のブランチメトリックを受信し、最大の
ブランチメトリックを選ぶ。論理値復号器25a,25
b,25cはこのメトリックに対応する論理値を出力す
る。あとは、図2で説明した実施例と同様の動作を行
う。この場合、各ヘッドに対応する情報の位相ずれはビ
ットクロックの整数倍であるから、カウンタ23a,2
3b,23cはビットレートクロックをカウントすれば
よい。このため、回路の動作速度はビットレート程度で
良く、位相ずれ合わせの精度も高い。
検出部7の詳細を示すブロック図である。固定パターン
検出器21a,21b,21c,論理値復号器25a,
25b,25c、最大ブランチメトリック検出回路26
a,26b,26c,カウンタ23a,23b,23
c,遅延量制御回路24から構成される。まず、最大ブ
ランチメトリック検出回路25a,25b,25cはヘ
ッドの数だけ並列に備えられ、一つのビタビ復号器から
出力される複数のブランチメトリックを受信し、最大の
ブランチメトリックを選ぶ。論理値復号器25a,25
b,25cはこのメトリックに対応する論理値を出力す
る。あとは、図2で説明した実施例と同様の動作を行
う。この場合、各ヘッドに対応する情報の位相ずれはビ
ットクロックの整数倍であるから、カウンタ23a,2
3b,23cはビットレートクロックをカウントすれば
よい。このため、回路の動作速度はビットレート程度で
良く、位相ずれ合わせの精度も高い。
【0017】図6は図4に記載の実施例の判定部12の
詳細を示すブロック図である。比較器30a,30b,
30c,30d,一致個数検出回路31a,31b,3
1c,31d,乗算器32a,32b,32c,32
d,最大値検出回路33,セレクタ34から構成され
る。本実施例はヘッドの数が2、一つのビタビ復号器1
1が出力する生き残りパスおよびステートメトリックの
数が2組である場合を記述している。計四つの生き残り
パス1a,1b,2a,2bのうちどれかが一致する場
合は頻繁に発生する。ただし、ビタビ復号の定義により
同じビタビ復号器から出力された生き残りパス1aと1
bまたは2aおよび2bが一致することは有り得ない。
したがって、四つの比較器30a,30b,30c,3
0dを用いて1a−2a,1a−2b,1b−2a,1
b−2bのパターンが一致するかどうかを調べる。一致
する場合対応するステートメトリックが加算される。こ
こでは簡単のためにどちらか一方のステートメトリック
が2倍される例を示してある。四つの生き残りパスに対
しこの計算を行い、最大値検出回路33がもっとも累計
メトリックの大きいパターンをセレクタ34に選択させ
る。累計メトリックが等しい異なるパスがあった場合、
どちらを選択しても尤度は同じである。
詳細を示すブロック図である。比較器30a,30b,
30c,30d,一致個数検出回路31a,31b,3
1c,31d,乗算器32a,32b,32c,32
d,最大値検出回路33,セレクタ34から構成され
る。本実施例はヘッドの数が2、一つのビタビ復号器1
1が出力する生き残りパスおよびステートメトリックの
数が2組である場合を記述している。計四つの生き残り
パス1a,1b,2a,2bのうちどれかが一致する場
合は頻繁に発生する。ただし、ビタビ復号の定義により
同じビタビ復号器から出力された生き残りパス1aと1
bまたは2aおよび2bが一致することは有り得ない。
したがって、四つの比較器30a,30b,30c,3
0dを用いて1a−2a,1a−2b,1b−2a,1
b−2bのパターンが一致するかどうかを調べる。一致
する場合対応するステートメトリックが加算される。こ
こでは簡単のためにどちらか一方のステートメトリック
が2倍される例を示してある。四つの生き残りパスに対
しこの計算を行い、最大値検出回路33がもっとも累計
メトリックの大きいパターンをセレクタ34に選択させ
る。累計メトリックが等しい異なるパスがあった場合、
どちらを選択しても尤度は同じである。
【0018】図7はビタビ復号器出力を用いた別の実施
例である。ディスク1,ヘッド2a,2b,2c,等化
器9a,9b,9c,ビタビ復号器11a,11b,1
1c,遅延器4a,4b,ビット列相関検出部7,多数
決回路13から構成される。図4に記載の実施例との違
いは、判定回路12が多数決回路13になっている点
と、ビット列相関検出回路7の入力に遅延器4a,bを
経由した信号が入力されている点である。さらにビタビ
復号器11a,11b,11cの出力はそれぞれ復号さ
れた一つのデータ列のみであり、ステートメトリックは
出力されない。複数のビタビ復号器11a,11b,1
1cから出力されたデータ列は、遅延4a,4bによ
り、データ位相が揃えられる。遅延量は最初適当な初期
値がセットされており、ビット列相関検出部7により最
適化される。最終的に多数決回路13は、ヘッドの数だ
けの入力ビットから頻度の大きいビット1または0をを
出力する。
例である。ディスク1,ヘッド2a,2b,2c,等化
器9a,9b,9c,ビタビ復号器11a,11b,1
1c,遅延器4a,4b,ビット列相関検出部7,多数
決回路13から構成される。図4に記載の実施例との違
いは、判定回路12が多数決回路13になっている点
と、ビット列相関検出回路7の入力に遅延器4a,bを
経由した信号が入力されている点である。さらにビタビ
復号器11a,11b,11cの出力はそれぞれ復号さ
れた一つのデータ列のみであり、ステートメトリックは
出力されない。複数のビタビ復号器11a,11b,1
1cから出力されたデータ列は、遅延4a,4bによ
り、データ位相が揃えられる。遅延量は最初適当な初期
値がセットされており、ビット列相関検出部7により最
適化される。最終的に多数決回路13は、ヘッドの数だ
けの入力ビットから頻度の大きいビット1または0をを
出力する。
【0019】図8は図7に記載の実施例におけるビット
列相関検出部7の実施例である。シフトレジスタ40
a,40b,40c,40d,一致検出器41a,41
b,比較器42a,42b,遅延量制御回路43a,4
3b,シーケンス制御回路44から構成される。ビタビ
復号器11a出力の復号ビット列(信号1)と、ビタビ
復号器11b出力に遅延4aによる初期遅延が加えられ
た復号ビット列(信号2)は、それぞれシフトレジスタ4
1a,bに入力され並列かされた後、比較器でビット列
として一致されているかどうかが比較される。一致して
いれば、現在遅延器4aにセットされている遅延量が最
適として、遅延量を固定する。また、ビット列が一致し
ない場合、遅延器4aの遅延量を順々に増やし、ビット
列が一致するまで続ける。この時、初期遅延量は予想さ
れる最適遅延より若干小さくしておき、遅延を増やすだ
けの探索法で最適値が必ず見出せるようにする。
列相関検出部7の実施例である。シフトレジスタ40
a,40b,40c,40d,一致検出器41a,41
b,比較器42a,42b,遅延量制御回路43a,4
3b,シーケンス制御回路44から構成される。ビタビ
復号器11a出力の復号ビット列(信号1)と、ビタビ
復号器11b出力に遅延4aによる初期遅延が加えられ
た復号ビット列(信号2)は、それぞれシフトレジスタ4
1a,bに入力され並列かされた後、比較器でビット列
として一致されているかどうかが比較される。一致して
いれば、現在遅延器4aにセットされている遅延量が最
適として、遅延量を固定する。また、ビット列が一致し
ない場合、遅延器4aの遅延量を順々に増やし、ビット
列が一致するまで続ける。この時、初期遅延量は予想さ
れる最適遅延より若干小さくしておき、遅延を増やすだ
けの探索法で最適値が必ず見出せるようにする。
【0020】また、最適遅延の場合に比較するビット列
が本当は完全に一致しているのにビットエラーにより一
致していないと判断されることを防ぐため、比較器42
にしきい値を設け、たとえば6ビット列の比較では5ビ
ットの一致でそのビット列全体が一致しているとみな
す。このような動作が信号2と3の間,3と4の間、…
n−1とnとの間で順番に行われすべての遅延器4の最
適遅延量が決定される。この順番の制御はシーケンス制
御回路44により行われる。
が本当は完全に一致しているのにビットエラーにより一
致していないと判断されることを防ぐため、比較器42
にしきい値を設け、たとえば6ビット列の比較では5ビ
ットの一致でそのビット列全体が一致しているとみな
す。このような動作が信号2と3の間,3と4の間、…
n−1とnとの間で順番に行われすべての遅延器4の最
適遅延量が決定される。この順番の制御はシーケンス制
御回路44により行われる。
【0021】なお、上記実施例はすべてヘッドの数だけ
の回路がビットレートクロックで並列に動作する例を記
述したが、動作クロックをビットレートの整数倍に上
げ、回路を時分割多重動作させることにより回路規模を
減らすことも可能である。
の回路がビットレートクロックで並列に動作する例を記
述したが、動作クロックをビットレートの整数倍に上
げ、回路を時分割多重動作させることにより回路規模を
減らすことも可能である。
【0022】
【発明の効果】ヘッドの数nを増やすことによりnの平
方根倍の割合でS/Nが向上する。
方根倍の割合でS/Nが向上する。
【図1】本発明の一実施例のブロック図。
【図2】等化直前に加算する実施例のブロック図。
【図3】図2に記載の実施例におけるビット列相関検出
ブロック図。
ブロック図。
【図4】ビタビ復号器出力で加算する実施例のブロック
図。
図。
【図5】図4に記載の実施例におけるビット列相関検出
ブロック図。
ブロック図。
【図6】図4に記載の実施例における判定部のブロック
図。
図。
【図7】ビタビ復号器を用いた他の実施例のブロック
図。
図。
【図8】図7に記載の実施例におけるビット列相関検出
ブロック図。
ブロック図。
1…ディスク、2…ヘッド、3…第1の信号処理部、4
…遅延、5…加算器、6…第2の信号処理部、7…ビッ
ト列相関検出部、8…復号器。
…遅延、5…加算器、6…第2の信号処理部、7…ビッ
ト列相関検出部、8…復号器。
Claims (4)
- 【請求項1】磁気記録装置において、複数の読みだしヘ
ッドを備え、前記複数のヘッドから読み取られた信号に
第1の処理を行い、処理された複数の信号の位相を検出
し、検出された位相量に応じて前記処理された信号から
得られる情報を遅延を与えて加算し、前記加算情報に第
2の処理を行い、その後にデータの判定をおこなうこと
を特徴とする磁気記録装置。 - 【請求項2】請求項1において、等化の直前または直後
に前記複数の信号を加算する磁気記録装置。 - 【請求項3】請求項2において、受信信号のピーク位置
を検出する手段を備え、前記検出手段によりディスク上
に記録されている固定パターンを読み取ることにより、
前記複数の信号の遅延量を決める磁気記録装置。 - 【請求項4】請求項1において、前記複数の信号それぞ
れについてビタビ復号手段を備え、ブランチメトリック
を用いて前記位相合わせを行い、複数信号のステートメ
トリックを用いて最尤系列を推定する磁気記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7659992A JPH05282786A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 磁気記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7659992A JPH05282786A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 磁気記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05282786A true JPH05282786A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=13609788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7659992A Pending JPH05282786A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 磁気記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05282786A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009301635A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Hitachi Maxell Ltd | 磁気テープ装置 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP7659992A patent/JPH05282786A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009301635A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Hitachi Maxell Ltd | 磁気テープ装置 |
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