JPH05282159A - 配列圧縮方式 - Google Patents

配列圧縮方式

Info

Publication number
JPH05282159A
JPH05282159A JP4074853A JP7485392A JPH05282159A JP H05282159 A JPH05282159 A JP H05282159A JP 4074853 A JP4074853 A JP 4074853A JP 7485392 A JP7485392 A JP 7485392A JP H05282159 A JPH05282159 A JP H05282159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
array
elements
matrix
regularity
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4074853A
Other languages
English (en)
Inventor
Hanae Nozaki
華恵 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4074853A priority Critical patent/JPH05282159A/ja
Publication of JPH05282159A publication Critical patent/JPH05282159A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)
  • Devices For Executing Special Programs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記憶領域の経済的な使用とユーザのための配
列の便利な使用を可能とする配列圧縮方式を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 配列の規則性、特殊性を判断する手段と、こ
の配列の一部要素のみを記憶領域に割り当てる手段と、
この一部要素から元の配列に復元する手段とから構成さ
れる。 【効果】 使用する記憶領域を節減することができるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機システムにおい
て定義する配列を圧縮する配列圧縮方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の計算機システムにおいてはユーザ
ーがプログラム中で配列を宣言した場合、コンパイラに
よって配列の全要素がユーザーの宣言通り忠実に記憶領
域に割り当てられる。
【0003】そして、ユーザーはプログラム中で二つ以
上の変数を同じメモリ番地に割り当てて使用することが
可能である。例えばFORTRAN の場合、EQUIVALENCE 文に
よって変数に幾つかの別名を付けることでこのような使
用が可能になる。
【0004】また、ユーザーがある種の規則性を持つ配
列を用いて数値計算を行う場合、その配列の一部の要素
に対してのみ数値の代入を行えば計算を実行することが
できる。例えば、対称行列、エルミート行列などの固有
値を計算機ライブラリによって求める場合には、対角要
素を含む左下半分あるいは右上半分の要素のみに数値を
代入した配列を用いて正しい計算結果を得ることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンパイル方式によると以下のような問題が生じる。
【0006】配列のある一部の要素しかプログラム中で
使用されない場合、又はある一部の要素を除いて他の要
素は全て0である場合、さらには配列が対称性などの規
則性を有するために二つ以上の要素間に相関がある場
合、従来のコンパイル方式によれば不要な或いは省略可
能な要素が記憶領域に割り当てられてしまうため記憶装
置の経済的な利用の妨げとなっている。
【0007】また、例えば規則性を予め考慮して対称行
列A(i,j)のi≧jの要素のみにしか数値を代入し
ていない場合、配列要素A(i,j)(i<j)を直接
参照するためには要素A(i,j)と要素A(j,i)
を同じメモリ番地に割り当てておく必要があが、このよ
うに同じ配列の要素間に対して別名の指定を行うことは
FORTRANのEQUIVALENCE 文では不可能である。
【0008】また、配列の規則性に基づいて経済的な記
憶割り当てを行うには、現状ではプログラミングの段階
でユーザーが何等かの配慮を行なわなければならない。
例えば対称行列A(i,j)の場合、i≧jの要素のみ
を一次元配列として宣言する。しかし、様々な規則性を
持つ配列をプログラム中で多数扱う場合、または規則性
が複雑な場合や規則性を有する配列の次元が高い場合な
ど、それら各々に対してユーザーが記憶領域節減のため
の配慮を行うことは非常に非能率的である。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、記憶領域の経済的使用法とユーザーの
ための配列の便利な使用法を可能とする配列圧縮方式を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、計算機システムにて定義する配列を圧縮
する配列圧縮方式において、所定の規則性、特殊性を有
する配列に対しその特徴を判断する手段と、書き込み時
には前記判断された特徴を基に当該配列を表現するに足
りる一部の配列要素のみを記憶領域に割り当てる手段
と、読み出し時には前記一部の配列要素から元の配列に
復元する手段と、を有することを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】上述の如く構成すれば、以下のような状況にお
いて効果的な記憶領域節減を図ることができる。
【0012】値が0でない要素の割合が小さい行列はス
パース行列と呼ばれており、構造解析、ネットワーク理
論、社会学などの分野で現れる。通常スパース行列は非
常に大きなものとなるため、行列の全要素を計算機で取
り扱うことは記憶容量の問題から不可能に近いといえ
る。しかし、n×nのスパース行列の場合0でない要素
数のオーダーはおよそnであるため、0でない要素のみ
を取り扱うことによって記憶領域の大幅な節減さらには
計算時間の短縮をも図ることができる。
【0013】これと同様なことは、対称行列、エルミー
ト行列などにもいえる。これらの行列の場合は対角要素
を含むどちらか片側だけの要素のみの割り当てを行うこ
とによって、使用する記憶領域をおよそ1/2 に減らすこ
とができる。高次の配列がより高い対称性を持つ場合に
は記憶領域の節減率は非常に大きなものとなる。
【0014】また、配列の規則性に基づいた効率的な使
用が可能となる。そのような例として、対称行列Aと一
般行列Bの積A(i,j)×B(i,j)を全ての添字
i,jに関するループを用いて計算する場合を考えるこ
とができる。この時、配列Aにはi≧jの要素のみにし
か数値が与えられていないとすると、現状ではこのよう
な計算を実行するためにループの前でA(i,j)=A
(j,i)(i<j)の演算を行うか、ループ中にi、
jの大小関係を判断する条件文を挿入するか、或いはル
ープを二つに分けるなどの余分な処理が必要になる。し
かし、本発明によればA(i,j)とA(j,i)を同
じメモリ番地に割り当てることが可能であるため、この
ような余分な処理を省いてプログラムを簡略化しユーザ
ーの負担を減らすことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明による配列圧縮方式のコンパイル
時の概略動作を示すフローチャートであり、配列の規則
性や特殊性を判定する処理(ステップ1)と、配列の規
則性や特殊性を基に記憶領域を割り当てる処理(ステッ
プ2)とに大別される。そして、以下ではコンパイル時
の2つの処理ステップ1,2と、実行時の処理について
説明を行なう。
【0016】まず、ステップ1に示した規則性、特殊性
の判定法について具体的に説明する。ここでは、規則
性、特殊性をもつ配列として、三角行列、反対称行列、
エルミート行列、及びスパース行列をとりあげる。
【0017】そして、与えられる配列のプログラム中に
記述された演算手順から、次のように規則性、特殊性を
見いだす。
【0018】1)配列において左下あるいは右上の三角
を成す要素しか使用されていない場合、この配列は三角
行列であると判定する。
【0019】2)行列Aに対しA(i,j)=A(j,
i)の演算が行われている場合、この配列は対称行列で
あると判定する。また、A(i,j)=i×jなどの演
算が行われている場合も対称行列であると判定する。
【0020】3)配列Aに対しA(i,j)=−A
(j,i)の演算が行われている場合、この配列は反対
称行列であると判定する。また、A(i,j)=i−j
などの演算が行われている場合も反対称行列であると判
定する。
【0021】4)要素が複素数である配列Aに対して例
えばFORTRAN においてA(i,j)=CONJG(A(j,
i))、A(i,i)= CMPLX(REAL(A(i,i),
0)という演算が行われている場合、この配列はエルミ
ート行列であると判断する。また、A(i,j)=CMPL
X(i+j,i-j)などの演算が行われている場合もエルミート
行列であると判断する。
【0022】5)配列において使用される要素数の全要
素数に対する割合がある基準値以下の場合、この配列は
スパース行列であると判断する。
【0023】また、プログラム中に配列要素に対する定
数の代入文やDATA文などの記述があるため、配列要素の
具体的な数値がコンパイル時に判る場合も配列の規則性
および特殊性を次のように判定することができる。
【0024】1)配列において左下あるいは右上の三角
を成す要素を除く全ての要素に0が与えられている場
合、この配列は三角行列であると判断する。
【0025】2)配列Aの要素がA(i,j)=A
(j,i)の規則性を持つ場合、この配列は対称行列で
あると判定する。
【0026】3)配列Aの要素がA(i,j)=−A
(j,i)の規則性を持つ場合、この配列は反対称行列
であると判定する。
【0027】4)要素が複素数である配列Aの要素が R
EAL(A(i,j))= REAL(A(j,i))、IMAG( A
(i,j))=−IMAG(A(j,i))、IMAG(A
(i,i=0の規則性を持つ場合、この配列はエルミー
ト行列であると判定する。
【0028】5)配列において0でない要素数の全要素
数に対する割合がある基準以下の場合、この配列はスパ
ース行列であると判定する。
【0029】次に、上述のように判定された規則性およ
び特殊性に基づく配列の記憶割り当て(ステップ2)に
ついて、規則性と特殊性とに場合分けして説明する。初
めに、配列が規則性を有する記憶割り当てについて図2
に示すフローチャートを参照しながら説明する。上記の
判定において三角行列、反対称行列、エルミート行列が
この場合に担当する。まず、判定された規則性に基づい
て配列を記号表に登録する(ステップ3)。ただし、そ
の配列が登録済みである場合には変更を行う。
【0030】ここで、記号表に関する簡単な説明を行
う。記号表はプログラム中に現れる識別子(変数、配
列、手続き、関数などの名前)を記憶し、それに関する
種々の情報を格納しておく所である。通常は識別子の綴
り、型、スコープ(その識別子が有効である範囲)に関
する情報、記憶領域に割り当てられる番地などが格納さ
れる。さらに、配列の場合は次のような情報が記憶され
る。Aが添字の下限 k、上限 hの二次元配列A(k1…h
1、k2…h2) とする。ここでA(k1,k2) のメモリ番地をb
ase、この配列の一要素の大きさをsizeとすると、A(i
1,i2) のメモリ番地は次の(1) 式で示される(ここでは
列主体を考えている)。
【0031】 base+((i2−K2)×nl+il−kl)×size、n1=h1−k1+1 …(1) そして、(1) 式に基づいて実行時に配列A(i1,i2) の値
が参照される。ここで、この式の書き替えを次の(2) 式
のように行なう。
【0032】 { (i2×n1+i1) ×size} +{base−(k2 ×n1+k1) ×size} …(2) (2) 式の第二項(仮想的0番地と呼ぶ)はコンパイル時
に計算することが可能であるため、この仮想的0番地を
記号表に格納しておき実行時には第一項のみを計算する
ことによって参照時間の効率化を図ることができる。
【0033】配列が三角行列、対称行列、反対称行列、
エルミート行列のいずれかであると判定された場合、上
述した通常の情報に加えて配列の規則性を示す情報を記
号表に記録する。そして、仮想的0番地を次のように変
更する。配列の対角要素を含む片側(ここでは左下を考
える)の要素のみを一次元的に並べることを考えると、
配列要素A(il,i2) (il≧i2) のメモリ番地は、次の
(3) 式で表わされる。
【0034】 bace+{n(n+1)/2 −(n-i2+k2)(n-i2+k2+1)/2+(il-k1) −(i2-k2)}×size, n=h1-k1+1=h2-k2+1 …(3) これを書き直すと、次の(4) 式となる。
【0035】 {(i2(n+k2)-i2(i2+1)/2+i1) ×size} +{base-(k2 ×n+k2(k2-1)/2+k1)×size} …(4) このため、(4) 式の第二項を仮想的0番地として記号表
に記録し、実行時には第一項を計算して配列要素A(i
1,i2)の参照を行う。そして、この記号表に基づいて対
角要素を含む片側のみの記憶割り当てを行う(ステップ
4)。以上の処理をコンパイル時に行うことによって記
憶領域の経済的使用を可能にすることができる。
【0036】次に、このような記憶割り当てが行われた
規制性を有する配列Aに対する実行時の処理を代入命令
と参照命令について図3,4に示すフローチャートを参
照しながら説明する。
【0037】実行時に配列要素A(i,j)に対して数
値の代入命令がだされた場合、まず配列要素A(i,
j)の記憶割り当てが行われているか否かを調べる(ス
テップ5)。そして、割り当てが行われているならばそ
のメモリ番地に数値を格納し(ステップ6)、割り当て
が行われていない場合は次のような処理を行う。配列A
が三角行列である場合、代入する数値が0ならば処理は
終了する。配列Aが対称行列である場合、A(j,i)
のメモリ番地に数値を格納する(ステップ7)。配列A
が反対称行列である場合、A(j,i)のメモリ番地に
逆符号の数値を格納する(ステップ8) 。配列Aがエル
ミート行列である場合、A(j,i)のメモリ番地に数
値の共役複素数を格納する(ステップ9)。また、実行
時に配列要素A(i,j)に対する参照命令がだされた
場合図4は、まず配列要素A(i,j)の記憶割り当て
が行われているか調べて(ステップ10)、割り当てら
れているならばA(i,j)の値を返す(ステップ1
1)。また、割り当てが行われていない場合は、配列A
が三角行列であれば値0を、配列Aが対称行列であれば
A(j,i)の値を、配列Aが反対称行列であれば−A
(j,i)の値を、配列Aがエルミート行列であればA
(j,i)の共役複素数をそれぞれ返す(ステップ12
〜15)。以上の処理を実行時に行うことによって、記
憶割り当てが行われていない配列要素に対する規則性を
生かした効果的な使用を可能にすることができる。
【0038】次に、スパース行列のような特殊性を有し
た配列に対する記憶割り当ての方法を図5に示すフロー
チャートを参照しながら説明する。
【0039】このような配列は実行時に使用される要素
数の割合が非常に小さいため、使用が予想される要素数
に対応した記憶領域のみをコンパイル時に確保し、その
領域が実行時に不足した際に新たな記憶割り当てを行
う。上述の判定法によって配列Sがスパース行列である
と判定された場合、配列Sがスパース行列であることを
示す情報、配列S´(要素数m)の記憶割り当てを行う
ための情報(型、スコープ、メモリ番地など)を記号表
に登録する(ステップ16)配列する。ここで、配列S
´は、その要素と配列Sの0でない要素を一対一に対応
付けて配列Sの代わりに使用することを目的とした仮の
配列であり、次元と要素数が異なる他は配列Sと同一の
型、スコープなどを持つ。また、mの値はスパース行列
の判定で用いる基準値から決めてもよいし、配列Sで使
用される要素数の見当がコンパイル時につく場合はその
値にしてもよい。次に、この記号表に基づいて配列S´
の記憶割り当てを行う(ステップ17)。以上のように
して配列Sの記号表への登録と配列S´の記憶割り当て
をコンパイル時に行う。
【0040】次に、配列Sに対する実行時のリストを用
いた処理を代入命令と参照命令について図6,7に示す
フローチャートを参照しながら説明する。このリストは
配列Sと配列S´の要素間の対応を示す対応表であり、
配列Sの要素Sαと配列S´の要素S´βが対応してい
る場合には、配列要素Sαの添字と配列要素S´βのメ
モリ番地などが記録される(α,βは添字のセットを示
す)。まず、実行時に配列要素Sαに対して0でない数
値の代入命令が出された場合(図6)、リストに配列要
素Sαの登録が行われているか調べる(ステップ1
8)。登録されているならば、リストで対応付けられて
いるメモリ番地に数値を格納する(ステップ19)。ま
た、登録されていない場合は、配列Sの登録済みの要素
数を調べる(ステップ20)。そして、登録済みの要素
数がm以下である場合、配列要素Sαの添字と配列S´
の未使用の要素のメモリ番地をリストに登録し(ステッ
プ21)、そのメモリ番地に数値を格納する(ステップ
22)。配列S´への対応付けは例えば配列S´の添字
の小さな要素から順に行っていく。また、登録済みの要
素数がmを越えた場合は、記憶領域に配列Sの一要素の
大きさに対応する領域を割り当ててそこに数値を格納し
(ステップ23)、リストに配列要素Sαの添字と数値
を格納したメモリ番地を登録する(ステップ24)。ま
た、配列要素Sαに対する参照命令がだされた場合(図
7)は、まずリストを検索し(ステップ25)、配列要
素Sαの登録がある場合はそのメモリ番地の値を返し
(ステップ26)、登録がない場合は値0を返す(ステ
ップ27)。以上の処理を実行時に行うことによってス
パース行列のような特殊性を持った配列を経済的に記憶
領域に割り当てて使用することができる。
【0041】以下、本発明のコンパイル方式に関する補
足的な事項を記述する。図1の配列の規則性および特殊
性の判定と配列の規則性および特殊性に基づいた記憶割
り当てという二つの処理を従来のコンパイラに組み込む
場合、それぞれの処理はコンパイラの特徴に合わせた適
当な部分に組み込むことができる。ただし、二つの処理
の順番を入れ替えて組み込むことはできない。
【0042】本発明のコンパイル方式はコンパイル時に
実行するか否かをユーザーが指定できるような方式でも
よい。
【0043】配列の規則性の判定は上述の規則性以外に
対して行ってもよい。具体例として、対称性の高い高次
の配列(例えば、全ての添字の交換に対して等しい値を
持つ配列)や、第一と第二の添字に関して対称などの規
則性が成立するn×n×m1×m2 ×…の高次元配列な
どをあげることができる。
【0044】ある規則性を配列が有するか否かの判定に
おいて明白な判断がつかない場合、規則性を有すると判
定してもよいし規則性を有さないと判定してもよい。ま
た、どちらの判定を選択するかをユーザーが指定できる
ような方式でもよい。このような明白な判定を下すこと
が困難である場合の具体例として次のようなプログラム
を考えることができる。二次元配列Aに対してA(j,
i)=A(i,j)(i≧j)という演算1を行う。そ
の後、配列Aの全ての添字i,jについてのループ中で
A(i,j)=xという演算2を行う。ここで、ループ
中において演算2の実行前に演算や手続き等によってx
に値が与えられるが、その具体的な値はコンパイル時に
は不明であるとする。このようなプログラムを本発明の
コンパイル方式でコンパイルした場合、演算1から配列
Aが対称行列であるとみなすことが可能であるが、演算
2からは対称行列とみなすことはできない(ただし、演
算2を実行するループがi≧jの添字についてのみ行わ
れる場合は配列Aは三角行列とみなすことができ、演算
1が行われているため最終的に対称行列であると判定さ
れる)。
【0045】このような場合、本発明では配列Aは一般
の配列であると判定してもよいし、対称行列であると判
定してもよい。配列Aが対称行列であると判定した場
合、演算2のループはi≧jの添字についてのみ実行さ
れるように最適化することができる。このような場合、
記憶領域の節減に加えて計算時間の短縮をも図ることが
可能になる。通常、科学計算で用いられる配列は対称行
列やエルミート行列である場合が多いため、明白な判断
がつき兼ねる場合でも規則的であると判定することで効
率的な計算を可能にすることができる。
【0046】規則性あるいは特殊性の判定は、ある配列
が規則性あるいは特殊性を持つことをユーザーが何等か
の形式で予め宣言しておく方式でもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、配列
がある種の規則性や特殊性を有する場合、この規則性,
特殊性に応じて必要最少限の要素が記憶領域へ割り当て
られる。従って、使用する記憶領域を節減することがで
き、配列の効率的な使用に顕著な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式を用いてコンパイルを行なうときの
処理動作を示すフローチャートである。
【図2】規則性を有する配列の記憶割り当て処理を示す
フローチャートである。
【図3】規則性を有する配列に対する実行時の数値代入
処理を示すフローチャートである。
【図4】規則性を有する配列に対する実行時の参照処理
を示すフローチャートである。
【図5】特殊性を有する配列の記憶割り当て処理を示す
フローチャートである。
【図6】特殊性を有する配列に対する実行時の数値代入
処理を示すフローチャートである。
【図7】特殊性を有する配列に対する実行時の参照処理
を示すフローチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機システムにて定義する配列を圧縮
    する配列圧縮方式において、 所定の規則性、特殊性を有する配列に対しその特徴を判
    断する手段と、書き込み時には前記判断された特徴を基
    に当該配列を表現するに足りる一部の配列要素のみを記
    憶領域に割り当てる手段と、読み出し時には前記一部の
    配列要素から元の配列に復元する手段と、を有すること
    を特徴とする配列圧縮方式。
JP4074853A 1992-03-31 1992-03-31 配列圧縮方式 Pending JPH05282159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4074853A JPH05282159A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 配列圧縮方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4074853A JPH05282159A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 配列圧縮方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05282159A true JPH05282159A (ja) 1993-10-29

Family

ID=13559295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4074853A Pending JPH05282159A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 配列圧縮方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05282159A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11161635A (ja) * 1997-11-28 1999-06-18 Yamatake Corp Dft行列データの保存方法
JPH11317765A (ja) * 1998-05-06 1999-11-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ストリームパケット化装置および方法
JP2000505274A (ja) * 1996-11-27 2000-04-25 テラロジック インコーポレイテッド 希薄データセットをネスト状分割コード化するシステム及び方法
US7587576B2 (en) 2005-10-21 2009-09-08 Nec Corporation Parameter storing method, parameter storage device, multi-body problem processing apparatus, and address generator circuit
JP2019185602A (ja) * 2018-04-16 2019-10-24 富士通株式会社 最適化装置及び最適化装置の制御方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000505274A (ja) * 1996-11-27 2000-04-25 テラロジック インコーポレイテッド 希薄データセットをネスト状分割コード化するシステム及び方法
JPH11161635A (ja) * 1997-11-28 1999-06-18 Yamatake Corp Dft行列データの保存方法
JPH11317765A (ja) * 1998-05-06 1999-11-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ストリームパケット化装置および方法
US7587576B2 (en) 2005-10-21 2009-09-08 Nec Corporation Parameter storing method, parameter storage device, multi-body problem processing apparatus, and address generator circuit
JP2019185602A (ja) * 2018-04-16 2019-10-24 富士通株式会社 最適化装置及び最適化装置の制御方法
US11748645B2 (en) 2018-04-16 2023-09-05 Fujitsu Limited Optimization apparatus and control method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6952821B2 (en) Method and system for memory management optimization
US5715471A (en) Parallel computer
US20030011637A1 (en) System, method, and computer program product for optimization of a scene graph
Buttari et al. Block low‐rank single precision coarse grid solvers for extreme scale multigrid methods
CN106354536A (zh) 在Windows系统中加载Linux系统ELF文件的方法及装置
CN110941602A (zh) 数据库的配置方法、装置、电子设备及存储介质
JPH05282159A (ja) 配列圧縮方式
KR20030055467A (ko) 다단계 분할을 이용한 기억소자 할당방법
Griebel et al. A particle-partition of unity method-Part IV: Parallelization
CN105210059A (zh) 一种数据处理方法及系统
CN111414422B (zh) 一种数据分布方法、装置、设备和存储介质
Fialko A block sparse shared-memory multifrontal finite element solver for problems of structural mechanics
JPH0368042A (ja) ファイルアクセス方式
CN109857832A (zh) 一种支付数据的预处理方法和装置
US7581213B2 (en) Allocating automatic variables to different memory banks
KR20230138604A (ko) 빅데이터를 분석하는 전자 장치 및 그 동작 방법
JP7259997B2 (ja) サンプリングデバイス
KR0179840B1 (ko) 레지스터 제어장치
KR101977119B1 (ko) 차 커버링 배열을 이용한 데이터 분산 저장 장치 및 방법
CN115858540B (zh) 一种通用的信息快速附加方法、设备及介质
CN104598385B (zh) 内存分配方法及装置
Caskurlu et al. Models for Test Cost Minimization in Database Migration
JPH01214961A (ja) 負荷分散方式
JPH02199560A (ja) 複数データセットの一括指定方式
Knessl et al. A Diffusion Limit for a Finite Capacity Storage Allocation Model