JPH05281293A - 集積回路シミュレーション方法 - Google Patents

集積回路シミュレーション方法

Info

Publication number
JPH05281293A
JPH05281293A JP4105907A JP10590792A JPH05281293A JP H05281293 A JPH05281293 A JP H05281293A JP 4105907 A JP4105907 A JP 4105907A JP 10590792 A JP10590792 A JP 10590792A JP H05281293 A JPH05281293 A JP H05281293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worst case
correlation
equation
integrated circuit
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4105907A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinkin Ro
金勤 盧
Kimihiro Ogawa
公裕 小川
Tsugio Yamaguchi
二男 山口
Masaaki Takahashi
政章 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP4105907A priority Critical patent/JPH05281293A/ja
Publication of JPH05281293A publication Critical patent/JPH05281293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 的確且つより現実的なワーストケースを解析
でき、回路設計の確度の向上を可能とした集積回路シミ
ュレーション方法を提供する。 【構成】 集積回路のワーストケース解析において、非
線形計画法を用いてシミュレーションを行う際に(ステ
ップS13)、素子パラメータの相関範囲を規定すると
ともに、この素子パラメータの相関範囲を規定するの
に、線形近似により相関範囲の境界条件を規定した式を
用いる(ステップS12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路シミュレーシ
ョン方法に関し、特に集積回路の素子パラメータの変動
による回路特性のワーストケース解析に用いて好適なシ
ミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回路のワーストケース解析問題には、確
率論的手法と決定論的手法とがある。一般に、確率論的
手法は計算量が膨大なため、設計現場への適用が困難と
思われる。一方、決定論的手法としては頂点解析法が周
知である。この解析法は、原理が簡単、且つ必要とする
回路シミュレーション回数が少ない特徴を有しているの
で、産業界において良く用いられる手法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、頂点解析法
は、回路特性が素子パラメータに対して単調であること
を必要とするため、回路特性の単調性が保証できない限
り、過小評価の結果を招くことになる。一般に、回路特
性の単調性があるかどうかわからないため、頂点解析法
による評価結果が設計失敗を招く虞れがある。
【0004】また、頂点解析法は回路素子パラメータ間
の相関関係を考慮しないため、素子パラメータの変動範
囲を実際の変動可能な範囲よりも大きめに設定してしま
い、結果として過大評価となるため、不必要なスペック
のマージンがとられて回路設計が厳しくなる。結局、こ
れらの評価結果が回路設計の確度に悪影響を及ぼすこと
になる。
【0005】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであり、的確且つより現実的なワーストケースを解析
でき、回路設計の確度の向上を可能とした集積回路シミ
ュレーション方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の集積回路シミュレーション方法では、集積
回路のワーストケース解析において、非線形計画法を用
いてシミュレーションを行う際に、素子パラメータの相
関範囲を規定する。また、素子パラメータの相関範囲を
規定するのに、線形近似により相関範囲の境界条件を規
定した式を用いる。
【0007】
【作用】集積回路のワーストケース解析において、その
解析に非線形計画法を適用することにより、回路特性の
単調性に依存せずに、比較的少ない回路シミュレーショ
ン回数で過小評価とならないワーストケースを見い出す
ことができる。また、回路素子パラメータ間の相関範囲
を規定するのに、線形近似する方法を用いることによ
り、素子パラメータの変動範囲をより現実的に分析し、
過大評価とならないワーストケースを発見することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明による集積回路シミュ
レーション方法の処理手順を示すメインフローチャート
である。図1において、先ず、トランジスタの飽和電流
S 、エミッタ接地直流電流増幅率hFE、順方向アーリ
ー電圧VA 等の素子パラメータの上下限およびそれらの
相関データを解析装置(図示せず)の入力部より入力し
(ステップS11)、次に素子パラメータの相関範囲を
規定する境界条件の近似式を導き出し(ステップS1
2)、しかる後、導き出した素子パラメータの相関範囲
の境界条件を制約条件として非線形計画法を用いてワー
ストケースを求る(ステップS13)。そして、最後に
解析結果を上記解析装置の表示部に表示する(ステップ
S14)。
【0009】次に、ステップS13の具体的な処理手順
につき、図2のフローチャートに沿って説明する。な
お、集積回路の回路定数の最適化は、指定された条件に
おいて回路応答によって構成される目標関数を最小化す
る問題として定式化される。図2において、先ず、最適
化の繰返し過程の収束判定のパラメータε,δの値を設
定し(ステップS21)、続いて乱数を用いてランダム
にN個のサンプル点x1 ,……,xN を生成し、各点に
おける目標関数値z1 ,……,zN を計算する(ステッ
プS22)。
【0010】ここで、変数xの構成するn次空間の領域
でN個のサンプル点xp (p=1,……,N)における
目標関数値zp (=F(xp ))が与えられたとき、任意
のxにおけるF(x) のモデル関数f(x) を、次式によっ
て定義する。
【数1】
【数2】
【数3】 但し、
【数4】 はそれぞれベクトルxおよびxp の成分を表し、μはN
個のサンプル値zp の平均値、Iはすべての要素が1で
あるN行1列の行列、Zはzp を要素とするN行1列の
行列である。また、SはN個のサンプル点の共分散行列
で、その要素は、
【数5】 で与えられる。
【0011】任意の点xにおけるモデル関数の分散s
2(x)は次のようになる。
【数6】 但し、σ2 は、z1 ,……,zN の分散
【数7】 で、σは標準偏差である。
【0012】モデル関数を最小化することによって目標
関数の最小値を求めるには、モデル関数の近似の程度を
表わすパラメータとして、標準偏差s(x) をサンプル値
p(p=1,……,N)の平均値μで規格化した分散
係数CV(x)(Coefficient ofVariance)を定義する。す
なわち、
【数8】 CV(x) は、xにおいてモデル関数のもつあいまいさ
を、目標関数の平均値に対する相対値で表した量であ
る。
【0013】そこで、数1〜数3、数5、数6および数
8を用いてモデル関数f(x) および分散係数CV(x) を
計算する(ステップS23)。次に、サンプル値z
p (p=1,……,N)の最小値zmin を求める。f
(x)がzmin となる点xmin を初期値として、PH(Pavi
ani-Himmelbrau)法を用いて数9の制約条件付き最適化
問題を解き、モデル関数f(x) の最適値(x* ) および最
適点x* を求める(ステップS24)。
【数9】
【0014】そして、f(x) がzmin となる点xmin
モデル関数f(x) の最適点x* との距離が十分小さくな
ったか否かを判断し(ステップS25)、十分小さくな
ったら、最適点x* を目標関数F(x) の1つの極小点と
し(ステップS26)、一連の計算を終了し、それ以外
の場合には、最適点x* をサンプル点に加え(ステップ
S27)、しかる後ステップS23に戻る。以上の一連
の処理が、非線形計画法によるワーストケース解析の処
理である。
【0015】一般に、回路素子パラメータがn個あると
すると、その値の変動範囲は次の集合で表すことができ
る。
【数10】 但し、Pはn次元のパラメータベクトル、Ui とLi
それぞれi番目のパラメータpi の上限と下限である。
集積回路の場合、素子パラメータ間には、上述の変動範
囲内でさらに何らかの相関関係がある。
【0016】普通、j番目パラメータpj とi番目パラ
メータpi の間には、近似的に二次正規分布の如き相関
関係があると考えられる。図3は、このような相関関係
の説明図である。図3において、ハッチングで描かれた
楕円部分はpj とpi の相関分布範囲であり、この楕円
以外の区域は現実上パラメータの変動が不可能な区域で
ある。
【0017】本発明によるシミュレーション方法におい
ては、計算の簡略化のために、このような楕円領域に対
して線形近似でその境界条件を求める方法を用いてい
る。先ず、k番目の相関関係を以下のようにして求め
る。すなわち、実測データに基づき、楕円の長軸である
直線を数11の式のような回帰直線として最小自乗法で
求める。
【数11】 但し、ak とbk は求められる定数である。
【0018】次に、二次正規分布の広がりを表わす楕円
の短軸tk を実測データから求めた後、数11で与えら
れる直線に平行な2本の直線およびパラメータpj とp
i の上下限でこの楕円区域の境界の近似を行う。すなわ
ち、パラメータの相関範囲の境界条件は数12に示す各
式で与えられる。
【数12】 但し、
【数13】 である。
【0019】数12で定めた領域は、図3に示した太線
で囲まれている領域であり、楕円領域と比べ多少のずれ
を生じるものの、実測データに合わせ込む相関範囲とし
て妥当な区域であると考えられる。なお、上述した近似
処理は、図1のステップS12で行われる。
【0020】一方、ワーストケース解析は、図1のステ
ップS13、即ち先述した図2のフローチャートに沿っ
た処理によって行われる。一般に、ワーストケースは数
10で定められた領域Aの中でのパラメータベクトルP
によって構成されたn次元パラメータ空間の中にある回
路特性ψ(P)の最小点または最大点と等価である。こ
の視点から、ワーストケース解析問題は次の非線形計画
問題に帰着することができる。
【数14】
【0021】最大点の場合、数14のψ(P)に負号を
付ければ同一の問題として取り扱える。素子パラメータ
間の相関を考慮する場合、ワーストケース解析問題は、
数14に相関範囲の境界条件となる数12を加えて、制
約条件付き非線形計画問題に書き換えることができる。
【数15】 但し、rは相関関係の数である。上述の定式化によっ
て、ワーストケース解析問題は非線形計画問題として帰
着されるので、汎用な制約条件付き非線形計画の各手法
を適用することができることになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
集積回路のワーストケース解析において、その解析に非
線形計画法を適用することにより、回路特性の単調性に
依存せずに、比較的少ない回路シミュレーション回数で
過小評価とならないワーストケースを見い出すことがで
き、しかも回路素子パラメータ間の相関範囲を規定する
のに、線形近似する方法を用いることにより、素子パラ
メータの変動範囲をより現実的に分析し、過大評価とな
らないワーストケースを発見することができるので、的
確且つ現実的なワーストケースを解析でき、回路設計の
確度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集積回路シミュレーション方法の
処理手順の一実施例を示すフローチャートである。
【図2】非線形計画法によるワーストケース解析の処理
手順を示すフローチャートである。
【図3】素子パラメータ間の相関関係の説明図である。
【符号の説明】
j j番目のパラメータ pi i番目のパラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 政章 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路のワーストケース解析におい
    て、 非線形計画法を用いてシミュレーションを行う際に、素
    子パラメータの相関範囲を規定したことを特徴とする集
    積回路シミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 前記素子パラメータの相関範囲を規定す
    るのに、線形近似により相関範囲の境界条件を規定した
    式を用いたことを特徴とする請求項1記載の集積回路シ
    ミュレーション方法。
JP4105907A 1992-03-31 1992-03-31 集積回路シミュレーション方法 Pending JPH05281293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4105907A JPH05281293A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 集積回路シミュレーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4105907A JPH05281293A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 集積回路シミュレーション方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05281293A true JPH05281293A (ja) 1993-10-29

Family

ID=14419946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4105907A Pending JPH05281293A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 集積回路シミュレーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05281293A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6035115A (en) * 1997-02-26 2000-03-07 Nec Corporation Method for performing simulation of a semiconductor integrated circuit using a relative variation model
KR100399698B1 (ko) * 2000-07-24 2003-09-29 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 시뮬레이션 방법 및 시뮬레이션 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6035115A (en) * 1997-02-26 2000-03-07 Nec Corporation Method for performing simulation of a semiconductor integrated circuit using a relative variation model
KR100399698B1 (ko) * 2000-07-24 2003-09-29 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 시뮬레이션 방법 및 시뮬레이션 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9898566B2 (en) Method for automated assistance to design nonlinear analog circuit with transient solver
US7295961B2 (en) Method for generating a circuit model
US20210232957A1 (en) Relationship analysis device, relationship analysis method, and recording medium
JP4882747B2 (ja) ばらつきシミュレーション・システム
Trutschel et al. Experiment design beyond gut feeling: statistical tests and power to detect differential metabolites in mass spectrometry data
US20210224664A1 (en) Relationship analysis device, relationship analysis method, and recording medium
JPH05281293A (ja) 集積回路シミュレーション方法
JP2010079418A (ja) 統計spiceモデルパラメータ算出方法、統計spiceモデルパラメータ算出装置及びプログラム
Stoneking Improving the manufacturability of electronic designs
CN115062571A (zh) 应用于集成电路器件的数据区域动态选取方法、系统、设备和计算机可读存储介质
US5493238A (en) Parameter extraction apparatus using MISFET devices of different gate lengths
JPH1116795A (ja) 半導体特性シミユレーシヨン装置及びその方法
US7246051B2 (en) Method for extrapolating model parameters of spice
US10565325B1 (en) Systems and methods for parameter fitting and passivity enforcement for multi-port electronic devices
Stenbakken Effects of nonmodel errors on model-based testing
KR20100048186A (ko) 공정-소자-회로 통합 시뮬레이션 시스템
Hall et al. The use of simulation techniques for expert system test and evaluation
Buck et al. Optimization strategies in robust engineering design and computer‐aided design
JP4111284B2 (ja) 回路感度解析方法
JPH11154170A (ja) 回路シミュレータ
Tazliqoh et al. Fractional factorial and D-optimal design for discrete choice experiments (DCE)
JPH11110191A (ja) 乱数発生装置及びそれを備えた統計解析装置
Gubsky et al. Computer modeling of measurement devices and tools
JP3340535B2 (ja) 半導体特性測定システム
US6975972B1 (en) Dynamic association of equations to unknowns during simulations of systems described by hardware description languages