JPH05278830A - 振動コンベヤ - Google Patents

振動コンベヤ

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JPH05278830A
JPH05278830A JP4105380A JP10538092A JPH05278830A JP H05278830 A JPH05278830 A JP H05278830A JP 4105380 A JP4105380 A JP 4105380A JP 10538092 A JP10538092 A JP 10538092A JP H05278830 A JPH05278830 A JP H05278830A
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trough
vibration
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corrugated plate
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Mitsuaki Inoue
光明 井上
Masayuki Takeuchi
昌之 竹内
Masahiro Ikeda
政廣 池田
Susumu Asakawa
進 浅川
Tokio Nakamichi
時夫 中道
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Abstract

(57)【要約】 [目的] トラフの振動角を一様に変えて、各種の物体
又は粒状材料を大きな傾斜角でも移送することができる
振動コンベヤを提供すること。 [構成] 支持機構6、6’により支持される振動コン
ベヤ1のトラフ2とカウンタウエイト3とを連結する各
レバー10、10’の上端部及び下端部が各取付板11
及び12に枢着して取り付けられている。各取付板12
と各補助板23には、それぞれ切欠が形成され、この切
欠により相互に90度の角度をおいて取り付けられてい
るレバー10とコイルばね21が、レバー10の上端部
を中心にして角度調整可能に構成されている。これによ
りトラフ2の振動角を一様に変えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動コンベヤに関し、特
にトラフの振動角を調整できる振動コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来では、砂利などを任
意の地点に移送させるのに振動コンベヤが用いられてい
る。この種の振動コンベヤでは駆動源に電動機を用いク
ランク機構を用いたものが知られている。以下、その従
来における振動コンベヤについて説明する。
【0003】図12に示すように、従来の振動コンベヤ
は全体として50で示され、この振動コンベヤ50は可
動部であるトラフ51とカウンタウエイト52とが、こ
れらの両側部に設けられた一対のレバー53がそれぞれ
枢着して取り付けられている。このレバー53はその中
央部が支点となり、架台55に固定されているレバース
タンド64に支持され、さらに架台55は地上に支持さ
れている防振ばね63に支持される。クランク式加振機
構56は主としてモータ57とプーリ61と、この回転
軸に取り付けられたクランクとからなり、モータ57が
駆動するとベルト60を介して、プーリ61を回転さ
せ、これにより駆動ロッド58を往復動させている。駆
動ロッド58は板ゴムなどからなるショックアブソーバ
59を介してトラフ51に結合され、これによりモータ
57が駆動されることによりトラフ51に振動力が加え
られる。この振動力を受け、トラフ51とカウンタウエ
イト52とはレバー53とコイルばね54により相互に
相反する方向に振動する。従って、トラフ51は矢印b
方向に振動し、トラフ51内の材料(図示せず)は右方
へと移送される。
【0004】しかし、この種の振動コンベヤは水平方向
には問題なく物を運ぶことができるが、振動コンベヤの
直線的なトラフに大きな傾斜をつけると、すなわち全体
を大きく上向きに傾斜させると、特に転がりやすい材
料、例えば玉砂利を下方から上方へと運ぶときは、これ
を行うために傾斜面の移送中に玉砂利が転げ落ちて、ト
ラフの上方の最下流側まで移送させることができなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
に鑑みてなされ、直線的なトラフ上で転がりやすい材料
を大きな傾斜角でも、下から上へ移送することのできる
振動コンベヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的は、直線的に
延びるトラフと、該トラフの直下方に配設されるカウン
タウエイトと、前記トラフとカウンタウエイトとに両端
部で枢着する複数の左右一対のレバーと、該レバーの長
手方向に対し垂直方向に延在し、前記トラフと前記カウ
ンタウエイトとを結合するコイルばねと、前記レバーの
中間部を該レバーが回動可能に静止部に支持する支持手
段とからなる振動コンベヤにおいて、前記レバーと前記
コイルばねとの対の水平線に対する傾斜角度を調整可能
としたことを特徴とする振動コンベヤによって達成され
る。
【0007】
【作用】レバーとコイルばねとの対の水平線に対する傾
斜角度を調整可能としたのでトラフの振動角を一様に変
えることができる。また、この構成のためトラフの移送
面に対して種々の材料の適用が可能になり、大きな上り
傾斜面でも例えば転がりやすい材料を下から上へと運べ
るようになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例による振動コンベヤに
ついて図面を参照して説明する。本発明の振動コンベヤ
1は、図1に示すように可動部であるトラフ2とその直
下方に位置するカウンタウエイト3とが、これらの側部
に取り付けられている取付板11、12を介してレバー
10、10’、10により連結されている。また、これ
らの複数のレバー10、10’、10は図2及び図3に
示されているように、それぞれトラフ2及びカウンタウ
エイト3の側壁に左右一対(以下、本明細書で特に指示
のない場合に、左右とは図2及び図3に示される振動コ
ンベヤ1の向き、すなわちトラフの移送方向に対して垂
直方向を左右とする)に設けられている。こうした振動
コンベヤ1はレバー10、10’を介して支持機構6、
6’により支持され、これらの支持機構6、6’も図2
に示すように支持機構6が左右一対に設けられている。
【0009】次に、これらの各構成部分の詳細について
説明すると、振動コンベヤ1を屋内における作業場の天
井から懸吊している、支持機構6、6’は主としてロー
プ6a、6a’、コイルばね7、アイボルト8、吊金具
9及び軸部材13とからなり、ロープ6a、6a’の上
端部は図示されていない固定手段により天井に固定さ
れ、下端部は図2及び図3に示すように鍵状となってお
り、この部分に吊金具9の上端部が吊り下げられてい
る。支持機構6、6’はロープ6a、6a’の長さのみ
異なり(なお、この長さは公知のターンボルトを介在さ
せることにより調整可能にしてもよい)、一方の支持機
構6側のみ説明すると、吊金具9の底壁部にはばね受け
9aが固定されており、アイボルト8がこれらの中心に
形成されている開口を挿通して設けられている。アイボ
ルト8の上端部はこれに挿通されたばね受け8aがナッ
トにより止着されており、これらばね受け8aと9aと
の間に振動コンベヤ1の全体の荷重を受けるコイルばね
7が張設されている。また、アイボルト8の下端部は環
状に形成され、この両環状下端部の内方に振動コンベヤ
の軸方向(移送方向)を垂直に横断する軸部材13が設
けられている。
【0010】図5に示すように軸部材13はアイボルト
8の下端部の環状内部の孔を挿通するアダプタ14を介
して、軸部材13の開口端に溶接されている部材13a
に形成されているめねじ部にボルト15を螺合させるこ
とにより、アイボルト8の環状内部に枢着させて取り付
けられる。また、この軸部材13の端部よりやや内方側
には左右一対のレバー10が固定され、このレバー10
と軸部材13とが固定される位置はトラフ2の質量とカ
ウンタウエイト3の質量とが反比例する位置、例えばト
ラフ2の質量が100Kgで、カウンタウエイト3の質
量が200Kgであれば、レバー10の長手方向の上端
部及び下端部から2:1の位置に固定される。
【0011】図4に示すように、レバー10の両端には
円弧形状に上端部10aと下端部10bとが形成され、
これらの上端部10aと下端部10bに固定された環状
部材10g、10hにはこれと同心的にボルト挿通孔を
有する筒部材10c、10dがそれぞれ挿通され、これ
ら環状部材10g、10hと筒部材10c、10dとの
間にはゴム部材10e、10fが、環状部材10g、1
0hの内壁及び筒部材10c、10dの外壁に接着され
て設けられている。すなわち、レバー10に固定された
環状部材10g、10hとそれぞれの筒部材10c、1
0dとは枢着された関係となる。レバー10の環状部材
10hはトラフ2の直下方に設けられているカウンタウ
エイト3の側壁に取り付けられている取付板12に筒部
材10dが固定されることにより取り付けられ、これら
はボルト17をレバー10の筒部材10d及び取付板1
2に形成されているボルト挿通孔である円弧状の切欠2
0に挿通させ、ナット18を螺合させ、締めつけること
により固定される。
【0012】レバー10の上端部の環状部材10gは筒
部材10cがトラフ2の両側壁に固定されている取付板
11と、及びこれと左右一対の関係にある取付板11を
横断する第1のコの字部材22の端部に溶接により取付
られている平板22aと共に固定されている。これらは
ボルト28をレバー10の筒部材10c、取付板11及
び平板22aの中心部に形成されているボルト挿通孔に
ボルト28を貫通させて、これにナット29を螺合さ
せ、締めつけることにより固定される。第1のコの字部
材22の両端部には、八角形状の平板22aが固定さ
れ、これらに形成されたボルト挿通孔及び取付板11に
形成された一対の円弧状の切欠19a、19bにボルト
26a、26bを貫通させて、ナット36a、36bを
螺合させ、締め付けることにより取付板11に固定され
る。
【0013】図4及び図6に示されるように、左右一対
のコイルばね21はレバー10の上端側の環状部材10
gと同心的な筒部材10cと共締めされている第1のコ
の字部材22と、カウンタウエイト3の内壁に固定され
ている左右一対の取付板23を連結する第2のコの字部
材24との間に設けられ、レバー10の軸線(すなわち
筒部材10cと筒部材10dとを結ぶ線分)に対して垂
直方向に圧縮状態で張設されている。図6に示すよう
に、第1のコの字部材22及び第2のコの字部材24に
はそれぞれ対向して、ばねの止着部22b、24bが設
けられ、コイルばね21の両端部がこれらに止着され
る。
【0014】第2のコの字部材24はこの両側部に溶接
により固定された平板24aに形成されたボルト挿通孔
と、取付板23に形成された切欠25a、25bとにボ
ルト27a、27bを挿通させ、これらにナット37
a、37bを螺合させ、締めつけることにより固定され
る。尚、説明は省略したが各ボルトとナットの螺合部に
は図示しているように、振動による緩みの防止のためス
プリングナットやワッシャが挟持されている。
【0015】次に、このクランク機構により振動力を受
けるトラフの振動角の調整方法について説明すると、図
1〜図3に示すように振動コンベヤ1の両端部には連結
装置30、30’が設けられ、図2に示すように連結装
置30はカウンタウエイト3の両端部に固定されている
一対の下方連結部材32の間に形成されている隙間に、
トラフ2の底壁に固定されている上方連結部材33をス
ペーサ31を介在させてはめ込み、これらの接続部分に
それぞれ設けられている貫通孔にボルト34を貫通させ
て、そのボルト34の突出部にナット35を螺合させ、
締めつけることにより、トラフ2とカウンタウエイト3
とが、これまでと同じ間隔を維持したまま仮止めされ
る。図1及び図3に一部が示される連結装置30’も同
様の方法でトラフ2とカウンタウエイト3との間をこれ
までと同じ間隔を維持したまま仮止めされる。すなわ
ち、このようにトラフ2とカウンタウエイト3とを仮止
めすることにより、左右両側部の各取付板11、12、
23の各ねじ部を緩めても、これらの間隔をそのまま維
持することができる。
【0016】図1で示されている振動コンベヤ1の右端
側、すなわち図2に示されている、左右一対のレバー1
0とコイルばね21の傾斜角を変えるため、初めに左右
一対のレバー10を取付板11、12の固定から解く。
これは図4または図6に示すように、レバー10の上端
部の環状部材10gに係合しているボルト28とレバー
10の下端側の環状部材10hに係合しているボルト1
7にそれぞれ螺合しているナット29、18を緩める。
【0017】次に、コイルばね21が張設されている第
1のコの字部材22及び第2のコの字部材24を取付板
11、23の固定から解く。第1のコの字部材22はそ
の両端部に固定されている八角形状の平板22aに係合
しているボルト28、26a、26bのそれぞれに螺合
しているナット29、36a、36bを緩めることによ
り、取付板11の固定から解放される。他方、第2のコ
の字部材24はその両端部に固定されている四角形状の
側板24aに係合しているボルト27a、27bに螺合
しているそれぞれのナット37a、37bを緩めること
により、取付板23の固定から解放される。これでレバ
ー10及びコイルばね21の傾斜角を調整するための全
ての部材が取付板11、12、23の固定から解放され
る。
【0018】図4に示すように、カウンタウエイト3の
両側部に固定されている取付板12には弧状の切欠20
が設けられており、レバー10はボルト28を軸心にし
て、この切欠20の範囲内で回動可能となり、第1のコ
の字部材22はその端部に固定されている平板22aが
ボルト28の軸心の周りに弧状の切欠19a、19bの
範囲内で回動可能となり、第2のコの字部材24が端部
に固定された側板24aがボルト28を軸心にして、円
周方向に弧状に形成された切欠25a、25bの範囲内
で位置調整ができる。従って、レバー10及び第1のコ
の字部材22と第2のコの字部材24との間に張設され
たコイルばね21は、一体的にそれらの範囲内でトラフ
2及びカウンタウエイト3に対する角度調節が可能とな
る。
【0019】取付板12には切欠20に沿って目盛りA
が刻まれており、レバー10の環状部材10hに刻まれ
ている基準線Cを所望の目盛りの位置に合わせて、ここ
をボルト17とナット18により仮止めする。レバー1
0を回動させることにより、これに一体的となっている
第1のコの字部材22及び第2のコの字部材24もボル
ト28を軸心にして、レバー10と同方向に回動する
が、このときに多少コイルばね21が自重や第2のコの
字部材24の重さで下方に撓むことがある。この場合に
は取付板23の切欠25aに沿って目盛りBが設けられ
ており、それぞれの目盛りA、Bは1目盛り刻みに、レ
バー10とコイルばね21が相互に90度となるように
刻まれているので、常にレバー10とコイルばね21が
90度の角度となるように調節することができる。以
上、図1に示す振動コンベヤ1の右端側のレバー10と
コイルばね21の振動角の調整方法について説明した
が、この振動コンベヤ1の中央部に設けられているレバ
ー10’及びコイルばね21、更に左端側のレバー10
及びコイルばね21の角度調整も同じ方法で、同じ傾斜
角に調整する。尚、目盛りA、Bによってすべてのレバ
ー10、10’及びコイルばね21の対の水平線に対す
る傾斜角をすべて正確に同一とすることができ、よって
トラフ2の全長にわたって一様な振動角を保証すること
ができる。角度の調整後はこの作業で緩められた、各ボ
ルトとナットを締めつけることにより各部を固定し、こ
の後連結装置30、30’の連結部を外す。
【0020】次に、本実施例における振動コンベヤ1の
駆動部について説明する。図1〜図3に示すように、カ
ウンタウエイト3の一側部にはモータ取付台が固定さ
れ、その上にモータ40が取り付けられている。このモ
ータ40は図示されていない制御手段により、モータ4
0の回転数の制御が可能である。モータ40のモータ軸
には小プーリ41が固定され、この小プーリ41と、そ
の中心軸にシャフト43を固定しているプーリ42との
周りにVベルト44が張られている。これにより、プー
リ42はモータ40の回転力をVベルト44を介して受
ける。図2に示すようにシャフト43は、その両端部に
それぞれ回転運動を直線往復運動に変換するクランク部
45及びベアリングからなる軸受46が設けられてい
る。クランク部45にはこのクランク機構に形成された
偏心軸にロッド47(図1)の端部が枢着しており、モ
ータ40が駆動することによりトラフ2の長手方向にこ
れが直線往復運動し、トラフ2の側部に取付金具48に
より固定されているショックアブソーバ49を介してト
ラフ2を振動させる。
【0021】図1に示すようにトラフ2は水平方向に対
して18度の上り傾斜角をもつようにロープ6a、6
a’で天井より懸吊され、その両端部にはトラフ2の移
送路上を移送される材料を投入する投入口2aと、移送
された材料を次工程に供給する排出口2bとが設けられ
ている。
【0022】図7はそのトラフ2の傾斜部分2cに設け
られている直線的な波板取付部材4とこれに取り付けら
れている波板5を示す。波板取付部材4はトラフ2内に
取り付けられ、図9に示されるようにコの字形状をして
おり、その底壁面に図10に示されるように鋸歯状に形
成された波板5が端部を溶接されて取り付けられてい
る。この波板5は導入側5aが上向きに傾斜し、他方の
導出側5bは下向きに形成されている。図8は波板取付
部材4がトラフ2に取り付けられていない状態を示す
が、波板取付部材4の側部には複数のボルト挿通孔hが
設けられ、これに対応するようにトラフ2側にもボルト
挿通孔が形成されている。波板取付部材4はトラフ2に
取り付けられた状態では図7及び図9に示すようにトラ
フ2の両側部で複数のボルト38にナット39を螺合さ
せ、締めつけることにより取り付けられる。尚、トラフ
2は各上端部が図2及び図3に示されるように水平方向
に折り曲げて形成され、側部が図1に示すように投入口
2a及び排出口2bに補強板65a、65bが取り付け
られことにより強化されている。以下、本発明の実施例
によるトラフ2の移送面の各部の寸法の実例を記載す
る。図7における波板取付部材4の全長4225mm、
巾439mm、板厚3mm、図10における波板5のピ
ッチ(5d−5d1 間)35mm及び導入部5a(5c
−5d1 間)26mm、導出部5b(5d−5c間)1
3mm及び板厚1.5mmである。尚、図面におけるト
ラフ2、波板取付部材4及び波板5の寸法比とそれらの
実寸比とは分かりやすくするため、異なる部分がある。
【0023】以上、本発明の振動コンベヤ1の構成つい
て説明したが、次にその作用、効果について説明する。
【0024】図示されていない制御手段により、モータ
40が駆動されると、Vベルト44によりプーリ42が
回転運動をする。この回転力をプーリ42の中心に固定
されたシャフト43による回転運動が、クランク部45
によりロッド47の直線往復運動に変換され、トラフ2
はショックアブソーバ49を介して振動力を受ける。ト
ラフ2とカウンタウエイト3とは相反する方向に振動す
るが、振動コンベヤ1はレバー10を介して支持機構
6、6’の各アイボルト8に支持されており、このレバ
ー10の支持されている支点の位置が、トラフ2の質量
とカウンタウエイト3の質量とが反比例する位置にある
ので、互いの反力が打ち消し合って、静止部には殆ど反
力が伝達されることがなく、トラフ2は矢印aの方向に
振動する。
【0025】トラフ2の振動数はモータ40の回転数で
決まり、プーリ42が1回転すると、回転運動を直線運
動に変換されてロッド47が一往復して、トラフ2がレ
バー10、10’の軸線とは垂直方向に、すなわち矢印
a方向に一サイクル振動する。モータ40は図示されて
いない制御手段により回転数を可変することができるの
で、振動数を大きくしたい場合はモータ40の回転数を
大きく調節し、振動数を小さくしたい場合は回転数を小
さく調節すればよい。この振動数の調節はトラフ2で移
送させようとする、材料の形状、性状や移送面の表面粗
さなどを考慮して調節すればよい。
【0026】図1に示される直線的なトラフ2の投入口
2a上には図示されていないホッパが設けられ、ホッパ
の排出口からは、例えば転がりやすい玉砂利がこの投入
口2aに供給される。投入口2aに供給された玉砂利は
トラフ2の振動により、矢印a方向に振動による力を受
ける。図10に示すようにトラフ2の移送面である波板
5は鋸歯状に形成されており、導入側5aが上向きに傾
斜していることから、玉砂利は振動力によりこの傾斜の
山頂部5dを乗り越えて移送され、導入側5aを越える
と、下向きの傾斜面である導出側5bで重力作用及び振
動力により、波板5の導入側5aと導出側5bとの間の
谷部5cに転がり落ちる。谷部5cでも玉砂利は矢印a
方向に振動力を受けているので、逆に上向きの傾斜面と
なった後方の導出側5bを逆流して導入側5aに戻され
ることはない。
【0027】次に、玉砂利はこの谷部5cで同様に矢印
a方向の振動力を受け、導入側5a1 の上向き傾斜面を
移送され山頂部5d1 を越えて、次の谷部5c1 に移送
される。このようにして、玉砂利は波板5の複数の山頂
部を次々に乗り越えて、図1に示すトラフ2の上方の下
流側に移送され、最下流の排出口2bまで移送される
と、ここから次工程へ供給される。このようにして、転
がりやすい玉砂利は直線的なトラフ2が上方に傾斜して
いるにもかかわらず、下方から傾斜面を上方に移送され
る。
【0028】次に、玉砂利よりは転がりにくい材料であ
る、例えばナットをこの振動コンベヤ1で上方に移送す
る場合について説明する。
【0029】この場合、ナットは上述した玉砂利と比
べ、形状や重さも異なり、移送条件も異なるので、玉砂
利に対して適当な移送環境であっても、ナットに対して
もそれが適当であるとは限らない。従って、トラフ2で
の移送面の状態や駆動源の振動数や振動角度をナットに
適切な移送環境に変えれば、効率的な作業ができる。本
実施例ではトラフ2の波板取付部材4を変えることによ
り波板の形状を変えることができ、またモータ40の制
御により回転数を調節して振動数を変えて移送条件を変
えることができ、更にレバー10とコイルばね21の対
の傾斜角を調節することにより振動角を変えることがで
きるので、それらをナットの移送に対して好適な条件に
合わせれば良い。
【0030】以上では波板5の鋸歯状波形の高さと移送
すべき物体との大きさを同レベルのものとしてミクロ的
に説明したが、マクロ的に説明すれば以下のとおりであ
る。すなわち、波板5の頂部の高さ、谷部の深さに比べ
て充分に小さい粒径の物体または粒状材料を波板5の頂
部より充分に高い層厚で、トラフ2の長手方向に沿って
移送させる場合、この層の下層部ではマクロ的にはトラ
フ2の移送面を形成する波板5の頂部及び谷部で高い摩
擦力を受けることができ、いわば材料の層全体が(内部
摩擦も充分に大とする)、この下層部において、波板5
の接触により係合した状態を維持して振動により、また
点としての物体に対する振動力を層として受けると考え
れば、トラフ2の昇り傾斜角が18度のようにいかに大
きくとも、その時の振動数で確実に上方へ移送すること
ができ、下方へ滑落することはない。
【0031】また、移送すべき物体または材料は形状や
性状によっては波板5を用いずとも、そのときの傾斜角
(本実施例では18度)に見合う振動角、すなわち水平
のトラフに対する振動角よりは高い振動角でトラフ2の
移送面に対し、大きな飛び出し角で跳躍させるように
し、かつモータ40の回転数を可変としているので、こ
れに応じて高くすれば、波板5が存在しなくとも、昇り
移送をさせることができる。
【0032】図7及び図9に示すようにトラフ2に波板
取付部材4を固定している各ボルト38からナット39
を外し、トラフ2から波板取付部材4を離脱して、ナッ
トの移送に適した材質及び鋸歯形状をした波板が取り付
けられている波板取付部材に変える。次に、振動角を変
えるための前作業として、図1〜図3に示す連結装置3
0、30’をボルト34とナット35により固定する。
これにより、今までのトラフ2とカウンタウエイト3と
の相対的位置が変わることなく維持することができる。
すなわち、ロッド47の偏心量によるストロークをこれ
までと同じに維持できる。
【0033】レバー10、10’と各コイルばね21の
傾斜角を変えるため、上述した図4〜図6に示している
レバー10、10’及び各コイルばね21を張設してい
る第1のコの字部材22及び第2のコの字部材24に係
合されている、各ボルトに螺合して取り付けられている
ナットを緩める。レバー10、10’の角度は取付板1
2に形成された切欠20に沿って目盛りAが刻まれ、ま
た各コイルばね21の角度は切欠25aに沿って目盛り
Bが刻まれているので調節は容易にできる。例えば、以
前行った作業上の経験からナットは目盛り3の位置が適
当であれば、あるいは実験によってレバー10、10’
及び第2のコの字部材24をその最適な目盛りの位置に
合わせれば良い。レバー10、10’と各コイルばね2
1とは対に90度が維持されたまま角度調節がされる。
移送される材料の種類毎に移送状態を記録しておけば、
以前に移送状態が最適であったときと同じ条件で作業が
できる。尚、これについてはトラフ2の振動数や波板の
傾斜角及び波板の材質についても同様なことが言える。
レバー10、10’と各コイルばね21の角度調節が終
了した後は、トラフ2とカウンタウエイト3を仮止めし
ている連結装置30、31’のボルト34とナット35
を外す。このように連結装置30、30’をレバー1
0、10’と各コイルばね21の傾斜角の調整中に固定
させておけば、トラフ2及びカウンタウエイト3の相対
的位置は常に同じで、レバー10、10’及び各コイル
ばね21の傾斜角のみ変えることができる。これにより
モータ40の回転数が一定であれば、レバー10、1
0’及び各コイルばね21の位置を目盛りA、Bのそれ
ぞれ相互に対応する位置に合わせることで、トラフ2が
目盛り毎に一定の振動角で作動し、その振動角毎に一定
の規則的な状態(振動角、振巾及び振動数)で作動す
る。
【0034】以上のように本発明の振動コンベヤは移送
しようとする材料が玉砂利からナットに変わっても、玉
砂利と同様に波板上をトラフ2の上方の排出口2bに移
送され、排出口2bから次工程へ供給されることは明ら
かである。このように本発明の振動コンベヤ1は移送材
料の形状や材質に合わせて、トラフの移送面の材質、波
板の鋸歯形状及びモータの回転数を変えられるので、上
向きの傾斜面で転がりやすい種々の材料を移送するの
に、その移送材料に対して最も好適な条件で移送するこ
とができ、またある傾斜各で過去の作業状態を記録して
おくことで、その移送される材料の形状及び材質に最も
適した移送条件に振動コンベヤを簡単に調節できる。ま
た、モータ40の回転数を変えても、同様に振動角毎に
一定の規則的な状態で作動するので、様々な振動条件
(回転数可変、よって振動数可変)を一台の装置で作り
だすことができ、様々な材料を移送するための応用が可
能となる。
【0035】以上、本発明の実施例について述べたが、
勿論、本発明はこれに限定されることなく、その技術的
思想に基いて、種々の変形が可能である。
【0036】例えば、以上の実施例では波板5の導出側
5bを下向きにして形成させたが、これをほぼ水平に設
けてもよい。また移送される物体によっては、波板や波
板取付部材を省略して、振動各の変更だけで大きな昇り
傾斜でも振動で上方へ移送させることができる。
【0037】また、以上の実施例ではトラフ2を18度
に傾斜させたが、傾斜角はこれに限らず、また一般の振
動コンベヤのように水平にしてもよい。この場合は鋸歯
状の波板は省略してもよい。勿論、そのままでもよい。
【0038】尚、また以上の実施例では波板5の材質に
ついては特に言及しなかったが、移送すべき物体または
材料の移送面に対する摩擦係数を増大させるために、波
板の材質をゴムで形成したり、あるいは鉄材で形成する
にしろ、表面あらし、例えばショートピーニングや何ら
かの加工法により、梨地とすることにより、同じ振動
角、振動数、振巾でもより大きな移送速度を得ることが
できる。
【0039】また、昇り傾斜角の大きさ(上記実施例で
は18度)やトラフ2の底壁面との摩擦係数によって
は、波板を用いることなく、振動角の調節によっての
み、このような大きな昇り傾斜角でも、物体及び材料を
上方へ移送させることができる。
【0040】また、上記実施例では波板5の頂部の高さ
あるいは谷部の深さと、移送すべき物体または材料の大
きさに関する相対的な関係は詳細に述べなかったが、各
波板5を取り付けた波板取付部材4について、波板5の
形状のみならず、同形状でもこの各山部、谷部のピッチ
や高さ、深さにつき、各サイズの物を準備してもよい。
【0041】また、実施例の振動コンベヤ1の振動系と
してはトラフ2とこの直下方に配設されたカウンタウエ
イト3との2質量系の振動系について説明したが、図1
2の従来例と同様に3質量系の振動系にも本発明は適用
可能である。すなわち、各レバー53、53の中間部
(上記実施例ではトラフ2とカウンタウエイト3との質
量に反比例する各上端及び下端からの位置において支持
手段により支持機構で、静止部である天井に懸吊させた
が)を支持させているカウンタウエイト52の更に直下
方に配設されるフレーム55を静止部である天井に懸吊
させるようしてもよい。
【0042】また、以上の実施例では長いトラフ2の昇
り傾斜角を変えるために、レバー10の中間部を静止部
である天井に懸吊させたが、これに代えて地上でトラフ
の前端部及び後端部において、高さを変えることにより
傾斜させるようにしてもよい。しかしながら、実施例の
ように天井より懸吊させたほうが、例えばターンボルト
の適用によりこの傾斜角の調節が容易であり、またこの
ような振動コンベヤを敷設している工場の限られた面積
を有効に利用することができる。例えば、トラフ2の排
出口の直下方にホッパを設け、これからの所定の位置に
ベルトコンベヤで更に高い位置あるいは同レベルのある
位置に搬送することができる。
【0043】また、以上の実施例ではトラフ2で単に供
給口から排出口に向かって、各物体または材料を上方に
移送させるのみとしたが、これにスクリーンを張架さ
せ、供給口から供給された物体または材料を上方移送途
上で、ふるい上とふるい下とに分離して、ふるい上は上
述したように直下方に配設されたホッパに供給し、ふる
い下はこれよりやや上流側に設けた第2の排出口からベ
ルトコンベヤ上に排出して他所に搬送してもよい。いづ
れにしても長い振動コンベヤの上方傾斜配設により種々
の便宜をはかることができる。
【0044】また、以上の実施例ではレバー10の中間
部に対する支持機構6、6’においては吊金具9のアイ
ボルト8の下端に形成された環状部には、トラフ2の長
手方向に対して垂直方向に延在する軸部材13の両端部
をアダプタ14、ボルト15を介して取り付けたが、こ
れらに更に環状のゴムでなるゴム部材をアイボルトの環
状部とアダプタ14との間に介在させて、トラフ2とカ
ウンタウエイト3とをレバー10の中間部の支持部で振
動あるいは揺動させるときに、レバー10、10の支持
部の回動により、円周方向の反力を吸収し、また実施例
と異なり更に金属同士の摩擦による騒音を殆どなくすこ
とができる。しかしながら上記実施例においてもコイル
ばね7によりトラフ2、カウンタウエイト3などからな
る全重量を支持しており、更にレバー10、10の支持
機構への枢着点はトラフ2の重量とカウンタウエイト3
との重量に反比例する上端及び下端からの位置に定めら
れているので、トラフ2及びカウンタウエイト3との揺
動による反力は相殺されて、天井には殆ど振動反力が伝
達されることはないのであるが、更にアイボルト8の環
状部と軸部材13の両端に設けられた部材と摩擦力によ
りばねが伸縮する。これによって、振動反力の伝達の防
止を行うとともに、更にアイボルト8の環状部と軸部材
13の両端部に取り付けられたアダプタ14の相対運動
を小としている。すなわち、摩擦運動を小としている。
【0045】また、上述したように天井から懸吊してい
るトラフ2の昇り傾斜角を調整する場合には上記実施例
ではロープ6a、6a’の長さを調節するとし、またタ
ーンボルトをロープ6a、6a’中に介在させることに
より、両ロープ6a、6a’の天井から吊金具9までの
長さを容易に変えて傾斜角を変えることができるとした
が、そのターンボルトの一例を図11に示しておく。す
なわち、これは最もよく知られている構造のターンボル
トであるが、この把持部100を作業者が握り、ロープ
の延在方向に関し時計方向または反時計方向に回動させ
ることにより把持部100の上端部に形成されるめねじ
101aと下端部に形成されているめねじ101bとは
逆方向であり、これらにそれぞれ上方側ロープの下端
部、下方側のロープの上端部に一体的に設けられたねじ
部106a、106bに螺合しているので、時計方向か
反時計方向かの回動により把持部100を介在させるロ
ープ6の全長を容易に変えることができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明の振動コンベヤ
によれば、レバーとコイルばねとの対の水平線に対する
傾斜角度を調整可能にしたことからトラフの振動角度を
一様にかえることができ、これによりトラフの移送面に
対する振動条件を変更して様々な応用が可能となり、例
えばトラフが大きな上り傾斜で配置されている場合でも
転がりやすい材料を下から上へ運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による振動コンベヤの正面図で
ある。
【図2】同側面図である。
【図3】図1における[3]ー[3]線方向における断
面図である。
【図4】本発明の実施例による振動コンベヤのトラフと
カウンタウエイトとの連結部分を示す正面図である。
【図5】図4における[5]ー[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図4における[6]ー[6]線方向のトラフを
除外した断面図である。
【図7】本発明の実施例による振動コンベヤのトラフに
おける移送路を示す平面図である。
【図8】同移送路に適用される波板取付部材の部分破断
正面図である。
【図9】図7における[9]ー[9]線方向の断面図で
ある。
【図10】本発明の実施例による振動コンベヤのトラフ
の移送面である波板の形状を示す拡大断面図である。
【図11】ロープ6a、6a’長さ調節部の一例を示す
部分正面図である。
【図12】本発明の従来例による振動コンベヤの正面図
である。
【符号の説明】
1 振動コンベヤ 2 トラフ 3 カウンタウエイト 6 支持機構 6’ 支持機構 7 コイルばね 10 レバー 21 コイルばね 30 補助連結部 30’ 補助連結部 40 モータ A 目盛り B 目盛り
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 図7はそのトラフ2の傾斜部分2cに設
けられている直線的な波板取付部材4とこれに取り付け
られている波板5を示す。波板取付部材4はトラフ2内
に取り付けられ、図9に示されるようにコの字形状をし
ており、その底壁面に図10に示されるように鋸歯状に
形成された波板5が端部を溶接されて取り付けられてい
る。この波板5は導入側5aが上向きに傾斜し、他方の
導出側5bは下向きに形成されている。図8は波板取付
部材4がトラフ2に取り付けられていない状態を示す
が、波板取付部材4の側部には複数のボルト挿通孔hが
設けられ、これに対応するようにトラフ2側にもボルト
挿通孔が形成されている。波板取付部材4はトラフ2に
取り付けられた状態では図7及び図9に示すようにトラ
フ2の両側部で複数のボルト38にナット39を螺合さ
せ、締めつけることにより取り付けられる。尚、トラフ
2は各上端部が図2及び図3に示されるように水平方向
に折り曲げて形成され、側部が図1に示すように投入口
2a及び排出口2bに補強板65a、65bが取り付け
られことにより強化されている。以下、本発明の実施例
によるトラフ2の移送面の各部の寸法の実例を記載す
る。図7における波板取付部材4の全長4225mm、
巾439mm、板厚3mm、図10における波板5のピ
ッチ(5d−5d1 間)35mm及び導入部5a(5c
−5d1 間)26mm、導出部5b(5d−5c間)1
3mm及び板厚1.5mmである。尚、図面におけるト
ラフ2、波板取付部材4及び波板5の各部の寸法比とそ
れらの実寸比とは分かりやすくするため、異なる部分が
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】 以上のように本発明の振動コンベヤは移
送しようとする材料が玉砂利からナットに変わっても、
玉砂利と同様に波板上をトラフ2の上方の排出口2bに
移送され、排出口2bから次工程へ供給されることは明
らかである。このように本発明の振動コンベヤ1は移送
材料の形状や材質に合わせて、トラフの移送面の材質、
波板の鋸歯形状及びモータの回転数を変えられるので、
上向きの傾斜面で転がりやすい種々の材料を移送するの
に、その移送材料に対して最も好適な条件で移送するこ
とができ、またある傾斜で過去の作業状態を記録して
おくことで、その移送される材料の形状及び材質に最も
適した移送条件に振動コンベヤを簡単に調節できる。ま
た、モータ40の回転数を変えても、同様に振動角毎に
一定の規則的な状態で作動するので、様々な振動条件
(回転数可変、よって振動数可変)を一台の装置で作り
だすことができ、様々な材料を移送するための応用が可
能となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】 例えば、以上の実施例では波板5の導出
側5bを下向きにして形成させたが、これをほぼ水平に
設けてもよい。また移送される物体によっては、波板や
波板取付部材を省略して、振動の変更だけで大きな昇
り傾斜でも振動で上方へ移送させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】 従来例による振動コンベヤの正面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅川 進 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150 神鋼電 機株式会社豊橋製作所内 (72)発明者 中道 時夫 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150 神鋼電 機株式会社豊橋製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線的に延びるトラフと、該トラフの直
    下方に配設されるカウンタウエイトと、前記トラフとカ
    ウンタウエイトとに両端部で枢着する複数の左右一対の
    レバーと、該レバーの長手方向に対し垂直方向に延在
    し、前記トラフと前記カウンタウエイトとを結合するコ
    イルばねと、前記レバーの中間部を該レバーが回動可能
    に静止部に支持する支持手段と、加振源とからなる振動
    コンベヤにおいて、前記レバーと前記コイルばねとの対
    の水平線に対する傾斜角度を調整可能としたことを特徴
    とする振動コンベヤ。
  2. 【請求項2】 前記トラフの移送面を振動による移送方
    向に向かって導入側で上向きの傾斜とする鋸歯状に形成
    した請求項1に記載の振動コンベヤ。
  3. 【請求項3】 前記トラフと前記カウンタウエイトとか
    らそれぞれ下方及び上方に突出する連結部材を設け、前
    記傾斜角度を調整するときにこれら連結部材を相互に固
    定させ、調節後この固定を解除するようにした請求項1
    に記載の振動コンベヤ。
  4. 【請求項4】 前記加振源の駆動周波数を可変とする請
    求項1に記載の振動コンベヤ。
  5. 【請求項5】 前記傾斜角度の調節手段に目盛りを付し
    た請求項1に記載の振動コンベヤ。
  6. 【請求項6】 前記鋸歯状の移送面を形成させている移
    送路形成板を交換可能に前記トラフの底板に固定させた
    請求項2に記載の振動コンベヤ。
  7. 【請求項7】 前記移送路形成板の材質を交換可能にし
    た請求項6に記載の振動コンベヤ。
  8. 【請求項8】 前記鋸歯状の移送面の前記導入側で上向
    きの傾斜の角度を変更可能にした請求項2または請求項
    6に記載の振動コンベヤ。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は前記レバーの、前記トラ
    フの質量とカウンタウエイトの質量との反比例する前記
    枢着点からの位置で上方にある前記静止部にコイルばね
    を介して懸吊するようにした請求項1に記載の振動コン
    ベヤ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011006174A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Ntn Corp 振動式部品供給装置
JP2012066931A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Sinfonia Technology Co Ltd 部品供給装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011006174A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Ntn Corp 振動式部品供給装置
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