JPH0527772Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は自動車の配線手段であるワイヤハーネ
スのテープ巻きによつて収束された部分にくみこ
まれ、テープ巻きされた状態にあるワイヤハーネ
ス束の内部に侵入した水分を排出する為のワイヤ
ハーネス水抜き装置に関するものである。

「従来の技術」 従来、ワイヤハーネスに関してはワイヤハーネ
スを結束する為に巻きつけられたテープによつて
外からの水の侵入が防がれていた。

「考案が解決しようとする問題点」 しかし自動車のエンジンルームはハーネスが水
をかぶりやすい状態にあり、時がたつにつれ、そ
のテープがはがれたりして、中へ水が入りこむこ
とになる。その結果一度入つた水を外へ出すこと
はきわめて困難になる。また一度入つた水は毛細
管現象により電線と電線の間を伝わつて車の室内
に入りこむこともあつた。

「問題点を解決するための手段」 本考案は上述の問題点を解決するために頂部に
孔を有する略漏斗状の水受け部と当該水受け部の
拡開した口縁より背向して外方へ延びる一対の取
付片とよりなる水抜き装置をワイヤハーネス束に
とりつけ上述の問題点を解決せんとするものであ
る。

「作用」 取付片をテープでワイヤハーネス束に取り付け
先端の水抜き孔だけを外に出すことによりその孔
から水を排出することができる。

「実施例」 以下図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

まず第２図において、その構成を説明する。第
２図は水抜き装置の斜視図であり、１は孔、２は
水受け部、３は取り付け片である。

上記水受け部２は略漏斗状の形をし、先端に孔
１が形成されている。

上記取り付け片３の夫々は当該水受け部２の拡
開した口縁より背向して外方へ延びている。

次に第１図は、ワイヤハーネス水抜き装置をワ
イヤハーネスに取りつけた図であり、上記頂部の
孔１は車輌に配設された状態にあるワイヤハーネ
スの結束部の下方に位置されている。

以上のような構成により、上記頂部の孔からワ
イヤハーネス内に滞つている水が外に排出される
のである。

「考案の効果」 ワイヤハーネスの中に滞つた水を積極的に外へ
排出できる為、室内への水の侵入を防ぐことがで
きる様になる。

【図面の簡単な説明】

第１図：ワイヤハーネス水抜き装置の使用図、
第２図：ワイヤハーネス水抜き装置の斜視図、第
３図：ワイヤハーネス水抜き装置の平面図、第４
図：第３のＡ−Ａ断面図。 主な符号、１……孔、２……水受け部、３……
取付片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頂部に孔を有する略漏斗状の水受け部と当該水
   受け部の拡開した口縁より背向して外方へ延びる
   一対の取付片とよりなり、上記取付片はエンジン
   ルーム内に配設されてなるワイヤハーネスの結束
   部において、テープ巻きによりワイヤハーネスに
   固定され、又頂部の孔は、車輌に配設された状態
   にあるワイヤハーネスの結束部の下方に位置して
   なることを特徴とするワイヤハーネス水抜き装
   置。