JPH0527638Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、電気力により解錠および施錠を行う
電気錠への電力の供給の方法に関する。

「従来の技術」 従来、ドア等に設けられた錠を遠隔操作が可能
である、キーを必要としない或いは管理がし易い
などの理由で電気力にて作動する電気錠若しくは
電子錠が使用されている。これら電気錠には錠を
開閉するための電力を必要としており、そのため
電力を供給する給電路を必要としていた。従来に
おいては、ドアそのものが開閉のため回転するこ
とから外部よりの電力供給に困難を有し、そのた
め、一部には電池を用いて電気錠を制御するもの
があるが、電池の消耗による電池の交換の煩わし
さを有していた。これらの煩わしさを解消するた
め直接電線にてドア側に電力を供給することも行
われているが電線が表に配線されているため外観
的に邪魔であり、ドアの回転等で配線にストレス
が懸かり断線を起こす可能性を有しており改善が
望まれていた。改善の一方法として蝶番の中に電
線を配線することでドアの回転による影響をなく
すようにして電力を供給していた。

「考案が解決しようとする課題」 従来における外部より直接電線にて給電するも
のはドアの回転による影響で電線が断線するまた
は故意の断線破壊の危険があり改善が望まれてい
た。また、蝶番の中に電線を通し配線するものは
蝶番の構造が複雑になり高価であるという問題点
を有していた。本考案はこれらの問題点を解決す
るもので、外部の電源より電力を供給する方法と
して、電源のエネルギーを光に変え、この光を受
光して電力に変換し、蓄電池に充電することで電
気錠に電力を供給するものである。

「課題を解決するための手段」 本考案は、以上のような課題を解決するため、
電力を供給する電源部と、該電源部に接続されド
アの側部の適所でドアに相対して配設された光を
放射する少なくとも１個の光源と、ドアに配設さ
れ前記光源に対峙して設けられた受光部と、この
受光部よりの電流にて作動する電気錠と、前記光
源にドアを介在して相対し、放射された光を検出
する複数の検出器と、検出器よりの信号を所要時
間保持する保持回路と、この保持回路よりの信号
を演算処理し制御信号を出力する制御部と、この
制御信号により表示若しくは警報あるいは電気錠
の開閉を制御する表示部とでなる電気錠給電装置
を提供するものである。

「作用」 以上のように構成されたので、外部電線に接続
された光源は光をドア側に放射する。放射された
光は太陽電池等でなる受光部で電力に変換され蓄
電池に充電される。この蓄電池よりの電力にて電
気錠を制御するものである。

「実施例」 以下、図面に基づいて本考案による電気錠給電
装置を詳細に説明する。第１図は本考案による電
気錠給電装置の概略構成図、第２図は同電気錠給
電装置の要部ブロツク図である。図において、１
はドア、２は電源部で、商用電源より適宜の電圧
の直流電源を得る。３は光源で、複数個設置され
る。４は受光部で、複数個、前記光源に対峙して
ドア内に配設される。５は電気錠部で、解錠若し
くは施錠の制御信号にて所要動作を行う。６は蓄
電池で、電源部２より光源３、受光部４を介し供
給された電力を充電し、かつ電気錠５に電力を供
給する。

このような構成において、電源部２は商用電源
を介し所要の直流電圧を出力し、光源３として、
例えば、LED（Light Emitting Diode）を点灯さ
せる。LEDよりの放射光は太陽電池等の受光部
４で受光し、逆流阻止回路１６、例えば、ダイオ
ードを介し、蓄電池６に充電する。なお、受光部
４の太陽電池はカスケード接続を行い、所要の発
電電圧を得るように構成する。これら供給された
電力は、太陽電池の発電能力により異なるが、大
容量の発電容量を得るのが困難である場合には、
蓄電池６に電力を一時蓄えておき、電気錠が電力
を必要とする時のみ蓄電池６より電力を供給する
ようにする 一方、電気錠が操作され、ドアが開けられる
と、光源３の放射光はドアの障害物がなくなつた
ことから対面の検出部７に光が放射される。そし
て、その中を人が横切ると放射光は遮断され検出
部７，７にて人による光の遮断を検出し、この検
出信号を所定時間にわたり保持する保持回路９、
例えば、モノマルチバイブレータにて、0.5秒間
にわたり信号状態を保持する。これら検出部７は
複数個用意し、所要時間内（前記0.5秒以内）に
複数個の検出部７で光の遮断信号を略同時に検出
したかを論理回路１０で論理積の演算処理し、そ
の結果を制御部１１に出力する。制御部１１で
は、論理回路１０よりの信号、すなわち、玄関等
を人が通過したとして表示部１５に表示、警告
し、必要に応じ、駆動部１３を介し電気錠１４を
施錠するように作用させることもできる。なお、
１２は入力部で、電気錠の解錠および施錠を制御
する信号、例えば、暗唱番号、コード信号を入力
する。

「考案の効果」 以上に説明したように、本考案による電気錠給
電装置は、光を利用して電力を供給するももので
あるからして安全であり、また、人の通過等を同
時に検知しうるものであり、その利用価値は大で
ある。しかも安価に供給し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電気錠給電装置の概略構
成図、第２図は同電気錠給電装置の要部ブロツク
図る。 図中、１はドア、２は電源部、３は光源、４は
受光部、５は電気錠、６は蓄電池、７は検出部、
８，１１は制御部、９は保持回路、１０は論理回
路、１５は表示部、１３は駆動部、１４は電気錠
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電力を供給する電源部と、該電源部に接続され
   ドアの側部の適所でドアに相対して配設された光
   を放射する少なくとも１個の光源と、ドアに配設
   され前記光源に対峙して設けられた受光部と、こ
   の受光部よりの電流にて作動する電気錠と、前記
   光源にドアを介在して相対し、放射された光を検
   出する複数の検出器と、検出器よりの信号を所要
   時間保持する保持回路と、この保持回路よりの信
   号を演算処理し制御信号を出力する制御部と、こ
   の制御信号により表示若しくは警報あるいは電気
   錠の開閉を制御する表示部とでなる電気錠給電装
   置。