JPH05276076A - ミリ波スペースダイバーシティ送受信方式 - Google Patents

ミリ波スペースダイバーシティ送受信方式

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JPH05276076A
JPH05276076A JP9737092A JP9737092A JPH05276076A JP H05276076 A JPH05276076 A JP H05276076A JP 9737092 A JP9737092 A JP 9737092A JP 9737092 A JP9737092 A JP 9737092A JP H05276076 A JPH05276076 A JP H05276076A
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Hiroyuki Hachitsuka
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MIRI UEIBU KK
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内におけるミリ波帯の双方向通信におい
て、室内の反射によるマルチパスの影響を受け難くす
る。 【構成】 上側波帯を搬送波に載せた信号を第1アンテ
ナ26より放射させる場合と、下側波帯を搬送波に載せ
た信号を第2アンテナ29より放射させる場合とを、制
御回路20の選択制御に基づき、中間周波スイッチ23
を切り替えることで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の多数の子局と親
局を無線で接続して通信を行う無線LANに関する。
【0002】
【従来の技術】図8および図9は従来のこの種のスペー
スダイバーシティ送受信方式を示すブロック図である。
図8には図示省略の送信側より発された送信信号を受信
側で受信する際の受信スペースダイバーシティの構成例
が示してあり、図において1,2はアンテナ、3はこれ
らのアンテナ1,2を切り替えるアンテナスイッチ(A
NT SW)、4はアンテナ1,2で受信したRF信号
をIF信号に変換する受信機(REC)、5は受信機で
IF信号に変換されたデータ信号を復調する復調器(D
EM)、6は前記受信機4と復調器5、及びアンテナス
イッチ3に接続され、前記アンテナ1,2を切り替え制
御する制御回路(CONT)である。
【0003】この従来例においては、現在受信中のアン
テナからのRF信号を受信機4でIF信号に変換し、こ
のIF信号は次段の復調器5及び制御回路6に送出され
る。さらに、復調器5で復調された復調信号はDATA
OUTとして取り出されると共に制御回路6に送出さ
れる。制御回路6は、受信機4からのIF信号に基づい
て一定の受信電力がないと判断した場合、及び復調器5
からの復調信号に基づいてこの復調信号の符号誤り率が
規定以上に悪いと判断した場合は、アンテナスイッチ3
に指示してアンテナを他のものに切り替えるように作用
する。斯くすることにより、単一の受信機で2つのアン
テナからの信号を選択的に受信できるのである。
【0004】次に、図9の場合も受信スペースダイバー
シティの構成例を示してあるが、この場合は2個のアン
テナで同時に信号を受信し、受信レベルの大きいアンテ
ナを選択して通信する方法が与えられる。すなわち、図
において、アンテナ7,8からの受信信号は受信機(R
EC1、REC2)9,10に入力され、それぞれの受
信機9,10からの出力信号は中間周波信号(IF1
OUT、IF2 OUT)としてIFスイッチ(IF
SW)11に入力される。これと同時に、受信機9,1
0から制御回路(CONT)12にそれぞれのアンテナ
7,8による受信信号レベルに比例した信号がそれぞれ
入力され、その結果制御回路12は中間周波信号(IF
1 OUT、IF2 OUT)のうち受信レベルの大き
い方の信号を選択するようにIFスイッチ11に指示す
る。選択された中間周波信号は復調器13に送出され、
DATA OUTとして取り出される。
【0005】上記したように、スペースダイバーシティ
方式によれば、一方のアンテナの受信状態乃至受信感度
が悪くても、他方のアンテナで受信した信号を用いるこ
とにより、相対的に受信状態乃至受信感度の向上を期せ
るのである。
【0006】また、短時間に多量のデータ転送を行うこ
とが可能なミリ波帯によって行う双方向通信は、高速デ
ータ伝送の必要な無線LANに好適である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ミリ波は高速
データ伝送に適しているが、データ伝送の高速性は室内
の反射によるマルチパスの干渉も大きくなるので、スペ
ースダイバーシティによって送信路を切り替えたとして
も、必ずしも良好な受信状態を得られるわけではない。
【0008】また、従来のスペースダイバーシティと同
様の構成でミリ波スペースダイバーシティを行うために
は、ミリ波帯の信号に基づいてアンテナスイッチの動作
切替を高速に行わなければならない。しかしながら、ア
ンテナスイッチを高速で切り替えるには素子の性能に限
界があり、従来と同様なスイッチ構成では、ミリ波帯に
よるスペースダイバーシティの実現が困難である。
【0009】一般的には図10に等価回路例を示して、
接合容量を十分小さくできるPINダイオードをスイッ
チとして使用するが、ミリ波帯ではこのような素子の寄
生容量や誘導リアクタンスの影響により導通、非導通時
のインピーダンス変化が小さくなり、したがって挿入損
失やオン・オフ比特性が著しく劣化するという問題点が
ある。
【0010】例えば、図11に示したような5セクショ
ン、遮断周波数60GHz、入出力インピーダンス50
ΩのLPF(帯域通過)型スイッチについて説明する
と、このLPF型スイッチの回路定数はC1=0.04
7PF、L1=0.166nH、C2=0.087P
F、L1=0.166nH、C3=0.047PFで与
えられ、C1、C2、C3が図11に示したPINダイ
オードのCpに相当している。このようなLPF型スイ
ッチでは、低域ろ波器としての遮断周波数は搬送波より
高く設定する必要があるので、ミリ波帯では直列インダ
クタンスL1、L2と並列キャパシタンスC1、C2、
C3の値が非常に小さくなり、実現が困難という問題点
がある。
【0011】また、直列インダクタンスL1、L2はチ
ップ電極に見合う太さのワイヤをボンディングして得ら
れるが、長さがチップサイズで制限されるという問題が
ある。さらに、並列キャパシタンスC1、C2、C3は
このスイッチのダイオードとしてのリアクタンスで決ま
るのでその値で決まる遮断周波数が通過する周波数より
十分高くなければならない。
【0012】上記の例は集中定数型であったが、インダ
クタンスの実現が困難な場合は図12乃至図14に示し
たように分布定数型が考えられる。この場合は、図12
に示したように長さl=λ/4、特性インピーダンスZ
oが直列に、PINダイオードが並列に接続されてい
る。図13はその等価回路でZdはPINダイオードを
表わし、図14は図12の全体の等価回路である。この
分布定数型の場合は図10に示したように低域通過特性
は示さず中心周波数付近では帯域通過型になる。したが
って図14に示した並列キャパシタンスCの値が変化す
ると中心周波数が変化し、特性の安定化の点で問題があ
る。さらに、ダイオードの直流バイアスの導通時と非導
通時のインピーダンスの変化が小さいと、オン・オフ比
が小さくなることが最大の問題であり、ミリ波帯におけ
るスペースダイバーシティ方式を実現するためには、ア
ンテナのスイッチング動作を可能にする必要がある。
【0013】なお、図9に示した受信側で行う従来のス
ペースダイバーシティを適用すれば、ミリ波のスイッチ
は不要であるが、アンテナ7,8で受ける受信波の周波
数は単波であるため、反射経路が非常に多い室内での無
線LANにおいては、やはりマルチパスの干渉を受ける
ことが多くなる。
【0014】上記した従来のスペースダイバーシティ方
式の各問題点に鑑み、本発明はスペースダイバーシティ
送受信方式によって親局と子局とで双方向通信を行う場
合に、送信側における送信アンテナあるいは受信側にお
ける受信アンテナを、ミリ波帯のスイッチを用いること
なく切替ができると共に、反射経路が多い室内において
もマルチパスの干渉を受け難い、ミリ波帯における送受
信が可能なスペースダイバーシティの実現が望まれてい
た。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するため
に、本発明によるミリ波スペースダイバーシティ送受信
方式は、多数の子局と1つの親局が双方向ミリ波通信を
行う無線LANであって、送受信信号からパリティエラ
ーなどを受信側が検出した場合に、現在受信中の一方の
データ送信手段から他方のデータ送信手段に送信側が切
り替えて交信するミリ波スペースダイバーシティ送受信
方式において、送信データを中間周波数帯で変調する中
間周波変調手段(例えば変調器22)と、該中間周波変
調手段(22)より送出される中間周波信号をミリ波帯
の搬送波と混合させる搬送波混合手段(例えば、上側波
帯信号送信機24或いは下側波帯信号送信機28)と、
該搬送波混合手段(24,28)より送出される信号成
分のうち上側波帯のみを選択的に送信する上側波帯送信
手段(例えば上側波帯信号送信機24)と、搬送波混合
手段(24,28)より送出される信号成分のうち下側
波帯のみを選択的に送信する下側波帯送信手段(例えば
下側波帯信号送信機28)と、上側波帯送信手段(2
4)もしくは下側波帯送信手段(28)の動作を中間周
波数帯の信号に基づいて選択的に切り替える中間周波信
号選択切替手段(例えば中間周波スイッチ23)とを、
送信側(例えば親局)が備え、親局と子局との間で上下
側波帯を用いたスペースダイバーシティ送受信を行うも
のとした。
【0016】また、多数の子局と1つの親局が双方向ミ
リ波通信を行う無線LANであって、送信側から送信さ
れたデータ信号からパリティエラーなどを受信側が検出
した場合に、現在受信中の一方のデータ受信手段から他
方のデータ受信手段に受信側が切り替えて交信するミリ
波スペースダイバーシティ送受信方式において、送信デ
ータを中間周波数帯で変調する中間周波変調手段(例え
ば中間周波変調器72)と、該中間周波変調手段(7
2)より送出される中間周波信号をミリ波帯の搬送波と
混合させる搬送波混合手段(例えば送信バランスミキサ
73)と、該搬送波混合手段(73)より送出される上
側波帯と下側波帯を含む信号成分を送信する上下側波帯
送信手段(例えばアンテナ74)とを、送信側(例えば
親局)が備え、上記送信側より送信された信号の上側波
帯を選択的に受信して中間周波信号に変換する上側波帯
受信手段(例えば上側波帯受信機87)と、送信側より
送信された信号の下側波帯を選択的に受信して中間周波
信号に変換する下側波帯受信手段(例えば下側波帯受信
機88)と、中間周波信号から受信データを取り出す中
間周波復調手段(例えば復調器90)と、該中間周波復
調手段(90)へ供給する中間周波信号を上側波帯受信
手段(87)と下側波帯受信手段(88)との間で選択
的に切り替える中間周波信号選択切替手段(例えば中間
周波スイッチ89)と、上側波より取り出した中間周波
信号と下側波より取り出した中間周波信号とを比較判定
し、通信状態の良好な受信信号を中間周波復調手段(9
0)へ供給するように、上記中間周波信号選択切替手段
(89)の切替動作を中間周波数帯の信号に基づいて制
御する通信制御手段(例えば制御回路94)とを、受信
側(例えば子局)が備え、親局と子局との間で上下側波
帯を用いたスペースダイバーシティ送受信を行うものと
した。
【0017】
【作用】送信スペースダイバーシティにおいては、送信
側に設けた上側波帯送信手段および下側波帯送信手段に
よって、送信データを含む上側波帯もしくは下側波帯を
送信することが可能になる。また、搬送波たるミリ波帯
の信号を用いずに、中間周波変調手段で用いる中間周波
数帯の信号に基づいて中間周波信号選択切替手段の切替
動作を制御するので、当該中間周波信号選択切替手段の
オン・オフ比特性が低下してスイッチング機能を損なう
ようなことがない。
【0018】一方、受信スペースダイバーシティにおい
ては、送信側に設けた上下側波帯送信手段によって送信
データを含む上下側波帯を送信すると共に、受信側に設
けた受信手段によって上下側波帯を選択受信することが
できる。そして、受信側に設けた受信手段によって上下
側波帯より中間周波信号を取り出すことが可能となる。
また、搬送波たるミリ波帯の信号を用いずに、中間周波
復調手段で用いる中間周波数帯の信号に基づいて中間周
波信号選択切替手段の切替動作を制御するので、当該中
間周波信号選択切替手段のオン・オフ比特性が低下して
スイッチング機能を損なうようなことがない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】図1は本発明によるミリ波スペースダイバ
ーシティ送受信方式による親局と子局との双方向通信の
基本構成を示すブロック図である。図において、スペー
スダイバーシティによる送受信は親局と子局1及び子局
2とで行うものとし、送信側としての親局が、送受信信
号からパリティエラー等を検出した場合に、現在送信中
の一方の送信手段から他方の送信手段に送信側が切り替
えて交信する所謂送信スペースダイバーシティが可能な
構成としてある。
【0021】親局において、21はデータを入力して多
重化するマルチプレクサ(MUX)、22はこのマルチ
プレクサ21からの入力データで変調された中間周波数
帯の信号波を出力する中間周波変調手段としての変調器
(MOD)、23は後述の制御回路(CONT)20に
より制御され、変調器22からの入力データを含む中間
周波信号の上側波帯(USB)成分及び下側波帯(LS
B)成分をそれぞれ切り替えて出力する中間周波信号選
択切替手段としての中間周波スイッチ(IFSW)、2
4はこの中間周波スイッチ23で切り替えられ出力され
た上記上側波帯成分をミリ波帯の搬送波と混合させて送
信に供する搬送波混合手段及び上側波帯送信手段として
の上側波帯信号送信機(USB TX)、25はこの上
側波帯信号送信機24からの送信信号を受け、次のアン
テナ(ANT)を介して送信するデュプレクサ(DU
P)、26は上側波帯の信号成分を含む送信信号を放射
する第1アンテナ(ANT)である。
【0022】また、27は上記中間周波スイッチ23で
切り替え送出された下側波帯(LSB)成分をミリ波帯
の搬送波と混合させて送信に供する搬送波混合手段およ
び下側波帯送信手段としての下側波帯信号送信機(LS
B TX)、28は次のアンテナ(ANT)を介して送
信するデュプレクサ、29は下側波帯の信号成分を含む
送信信号を放射する第2アンテナ(ANT)である。
【0023】さらに、30は例えば子局1から送られて
きた信号を第1アンテナ26及びデュプレクサ25を介
して受信し、中間周波信号に変換する受信機(RX)、
31は例えば子局1から送られてきた信号を第2アンテ
ナ29及びデュプレクサ28を介して受信し、中間周波
信号に変換する受信機(RX)、32はこれらの受信機
30,31からの信号を受けるとともに上記制御回路2
0により制御されて(受信スイッチ動作制御:R SW
CONT)、受信機30,31の何れか一方の信号を
通すように切り替え選択する中間周波スイッチ(IF
SW)、33は中間周波スイッチ32からの信号を復調
する復調器(DEM)、34はその出力を多重分離化し
て受信データを取り出す(R DATA OUT)デマ
ルチプレクサ(DMUX)、20は上記中間周波スイッ
チ23,32を制御する上記制御回路である。
【0024】次に、例えば子局1において(子局2も同
様なのでその説明は省略する。)、35は親局からの電
波を受信する受信手段としてのアンテナ、36はデュプ
レクサ(DUP)、37はアンテナ35及びデュプレク
サ36を介して、親局からの上側波帯(USB)もしく
は下側波帯(LSB)の送信信号を受信して中間周波信
号(IF信号)に変換する受信機(RX)、38は受信
機37からのIF信号を復調する復調器(DEM)、3
9はその出力を多重分離化し、親局から送信されたデー
タを取り出すデマルチプレクサである。
【0025】さらに、40は親局に送信したいデータを
入力(T DATA IN)し多重化するマルチプレク
サ、41はこの入力信号で変調した中間周波数帯の信号
波を出力する変調器(MOD)、42はこの変調器41
からの信号を搬送波に載せ、デュプレクサ36及びアン
テナ35を介して親局に送信する送信機(TX)であ
る。
【0026】上記のような基本構成において、例えば親
局側から子局側にデータを送信する送信スペースダイバ
ーシティの場合は、変調器22でマルチプレクサ21を
介して入力したデータで中間周波信号を変調し、中間周
波スイッチ23に送出する。中間周波スイッチ23は制
御回路20から送信切替制御信号を受けて上側波帯もし
くは下側波帯の何れを送信するかを決定し、上側波帯の
ときはアンテナ26側に回路を切り替えて上側波帯信号
送信機24に上側波帯信号を送出し、下側波帯のときは
アンテナ29側に回路を切り替えて下側波帯信号送信機
27に下側波帯信号を送出する。
【0027】そして、上側波帯信号送信機24または下
側波帯信号送信機27は入力された信号を搬送波に乗
せ、デュプレクサ28、アンテナ29を介して子局側に
信号を送信することになる。なお、上記中間周波スイッ
チ32による切り替えは、子局から送信されたデータの
誤りを監視して、通信状態の良い信号(上側波帯信号も
しくは下側波帯信号)を選択するように、制御回路20
が中間周波スイッチ32の切替を行う場合(親局が単独
で信号選択を決定する場合)や、子局からの要求あるい
は上下側波帯を一定のフォーマットの同じデータを子局
に送り、子局で通信状態のよいものを選択し、子局が選
択したものを親局においても選択するように、制御回路
20が送信切替信号として中間周波スイッチ32に送出
して切り替える場合(子局の受信状態と関連させて親局
が選択決定する場合)等があり、送信側における第1送
信手段もしくは第2送信手段の切替は、予め定めた通信
プロトコルによって適宜処理すれば良い。
【0028】以上説明したように、本発明に係るミリ波
スペースダイバーシティ送受信方式による送信スペース
ダイバーシティにおいては、送信側としての親局に設け
た上側波帯送信手段として機能する上側波帯信号送信機
24とデュプレクサ25と第1アンテナ26によって送
信データを含む上側波帯を送信できると共に、下側波帯
送信手段として機能する下側波帯信号送信機27とデュ
プレクサ28と第2アンテナ29によって送信データを
含む下側波帯を送信することが可能になる。
【0029】また、搬送波たるミリ波帯の信号を用いず
に、中間周波変調手段で用いる中間周波数帯の信号に基
づいて、中間周波信号選択切替手段としての中間周波ス
イッチ23の切替動作を制御回路35が制御するので、
当該中間周波スイッチ23のオン・オフ比特性が低下し
てスイッチング機能を損なうようなことがない。よっ
て、ミリ波帯のスペースダイバーシティにおいても、高
価で消費電力の高い超高速スイッチング素子等を使用す
る必要がなく、従来のスペースダイバーシティにおいて
一般的に使用されているPINダイオード等で中間周波
信号選択切替手段を構成できるので、著しいコストアッ
プやシステム駆動時の電力消費量を増大させるようなこ
とがない。
【0030】また、当該無線通信における送受信状態か
ら良好な通信状態を得られる上側波帯もしくは下側波帯
を送信するように、中間周波スイッチ23で上側波帯信
号送信機24もしくは下側波帯信号送信機27を選択的
に切り替えて、親局と子局との間でミリ波スペースダイ
バーシティを行うので、同一信号を別々のアンテナから
送信する従来の送信スペースダイバーシティ方式と異な
り、上側波帯を用いた送信信号と下側波帯を用いた送信
信号との伝搬特性の相違によって、受信状態の良否が生
ずることとなる。したがって、送信側としての親局にお
ける第1アンテナ26と第2アンテナ29を切り替える
ことによって、送信信号の送信路を変えると共に送信周
波数を変えることができ、周波数ダイバーシティと同様
な効果が得られる。よって、室内の反射経路によるマル
チパスの干渉を軽減し、アンテナ設置の自由度を高める
ことができる。
【0031】したがって、高指向性・高受信感度で高速
伝送となるミリ波帯の無線LANにおける送受信に際し
て、マルチパスの干渉によるフェーディングの影響を軽
減し、一層良好な受信状態を確保できるスペースダイバ
ーシティの実現を図ることができる。
【0032】なお、以上の基本構成は親局を送信側とし
て行う送信スペースダイバーシティについて示したが、
子局を送信側とした場合も同様に構成される。
【0033】次に、本発明の具体的実施例について説明
する。図2及び図3は送信側にスペースダイバーシティ
方式を採用した場合の本発明の具体的実施例を示すブロ
ック図である。特に、図2は上側波帯(USB)を図の
アンテナ1から、下側波帯(LSB)をアンテナ2から
送信する場合の構成であり、図3は上側波帯を図のアン
テナ2から、下側波帯をアンテナ1から送信する場合の
構成を示したものである。
【0034】図2において、22は図1と同じく変調器
(IF MOD)、32も図1と同じ中間周波スイッチ
(IF SW)である。さらに、51は上記アンテナ
(ANT)1、52は上記アンテナ(ANT)2、53
は搬送波を発生する局部発振器(LOC OSC)、5
4は中間周波スイッチ32で切り替え送出された中間周
波信号と局部発振器53からの搬送波を混合し、側波帯
を発生させる送信バランスミキサ(SB MIX
1)、55は同様に、中間周波スイッチ32で切替送出
され、ただし上記の場合に対して位相が90°シフトさ
れた中間周波信号と局部発振器53からの搬送波を混合
し、位相を90°シフトさせる送信バランスミキサ(S
B MIX 2)、56は局部発振器53と送信バラン
スミキサ54,55に接続され、局部発振器53からの
搬送波信号を位相シフトなしに送信バランスミキサ5
4,55に転送する3dB0°ハイブリッド、57は中
間周波スイッチ32からの中間周波信号を送信バランス
ミキサ55側に対して90°位相シフトさせ、送信バラ
ンスミキサ54側に対して位相シフトなしに送信バラン
スミキサ54,55にそれぞれ転送する3dB90°ハ
イブリッド、58は送信バランスミキサ54,55とア
ンテナ52,51に接続され、送信バランスミキサ5
4,55からの中間周波信号で混合された搬送波をそれ
ぞれ90°位相シフトさせてアンテナ52,51に送出
する3dB90°ハイブリッドである。
【0035】同様に図3において3dB90°ハイブリ
ッド59以外は図2の場合と全く同じであり、ハイブリ
ッド59は中間周波スイッチ32からの位相シフトを上
側波帯と下側波帯で逆にしたものである。なお、図2お
よび図3中においては、局部発振器53からの搬送波
(LOC)の位相、上側波帯(USB、fL0+IF)の
位相、下側波帯(LSB、fL0−IF)の位相につい
て、夫々記号を異ならせて示してある。
【0036】上記のように構成した実施例においては、
変調器22で送信データにより変調された中間周波信号
を中間周波スイッチ32に送出し、中間周波スイッチ3
2は図1に示した制御回路20からの制御信号(SW
CONT)により制御され、変調器22からの中間周波
信号の位相を0°または90°シフトさせ、位相シフト
0°の中間周波信号は送信バランスミキサ54に、90
°のものは送信バランスミキサ55に送出する。送信バ
ランスミキサ54,55は上記中間周波信号を受ける
と、これらの信号を0°ハイブリッド56を介して局部
発振器53から送出された搬送波と混合して上下側波帯
信号を発生し、それぞれの側波帯信号を90°ハイブリ
ッド58に送出する。
【0037】90°ハイブリッド58を通過したUSB
はアンテナ51から、LSBは52から、夫々子局に向
けて送信される。このときのアンテナ51,52におけ
る上下側波帯の位相関係は図示のようになる。図3の場
合も同様であり、中間周波スイッチ32を切り替えて9
0゜ハイブリッド57の入力端子“8”へ入力すると、
アンテナ51からLSBが、アンテナ52からUSBが
夫々送信されることとなる。
【0038】図4は、図2及び図3で示したように送信
側にスペースダイバーシティ方式を採用した場合の受信
側の実施例を示すブロック図である。この場合は1つの
アンテナで上下側波帯のいずれかを選択的に受信する。
【0039】図において、61は送信側から送られて来
た送信信号の上側波帯と下側波帯を後に示すIFSWに
おける切り替えにしたがって選択的に受信するアンテ
ナ、62はこのアンテナ61からの受信信号の位相を9
0°シフトさせて分配する3dB90°ハイブリッド
(3dB 90°HYB)、63は3dB90°ハイブ
リッド62からの受信信号を中間周波信号に変換するた
めの搬送波を発生する受信局部発振器(R LOC)、
64,65は、それぞれ、局部発振器63からの搬送波
と3dB90°ハイブリッドからの受信信号を混合して
中間周波信号に変換する受信バランスミキサ(R MI
X 1、R MIX 2)、66は受信バランスミキサ
64,65からの中間周波信号を90°位相シフトさせ
る3dB90°ハイブリッド(3dB 90°HY
B)、67は図示しない制御回路からの制御信号(中間
周波スイッチ切替信号)により制御され、上記3dB9
0°ハイブリッド66との接続を図の2の端子に設定し
て受信信号の上側波帯を通過させ、または1の端子に設
定して下側波帯を通過させる中間周波スイッチ(IF
SW)、68はこの中間周波スイッチ67からの信号を
復調して出力信号を与える中間周波帯復調器(IF D
EM)である。なお、各部位における信号の位相は図に
示したようになる。
【0040】なお、USB受信とLSB受信とでは、デ
ータ信号の位相が逆相となるので、上記中間周波帯復調
器68に、例えばLSB受信の場合には出力信号の位相
を反転させて出力する機能を付加するように予め構成し
ても良いし、反転回路を別途に設けておき、LSB受信
の場合のデータ信号のみを該反転回路へ供給するよう
に、中間周波帯復調器68が受信信号に応じて出力先を
切り替えるようにしても良い。
【0041】上記のように構成された本実施例では、図
2及び図3で示した送信側から送られてきた送信信号は
3dB90°ハイブリッド62で位相を90°シフトさ
れて受信バランスミキサ64,65に送られ、個々で受
信局部発振器63からの搬送波と混合され、中間周波信
号となって3dB90°ハイブリッド66に送出され
る。90°ハイブリッド66からの中間周波信号は中間
周波スイッチ67により上記のように上下側波帯のいず
れかが選択され、中間周波帯復調器68で復調されてデ
ータが取り出される。
【0042】次に、受信側でスペースダイバーシティ方
式を採用した場合の実施例につき、図5ないし図7に基
づいて説明する。図5は受信側でスペースダイバーシテ
ィを行う場合の送信側の構成を示すブロック図、図6は
そのときの送信側である親局を含めて受信側の構成を示
すブロック図、更に図7は2つのアンテナにより上、下
側波帯をそれぞれ選択的に受信する場合で、図6の受信
側の構成を異なる角度から説明するブロック図である。
【0043】図5において、71はミリ波帯の送信用搬
送波を発生する局部発振器(LOCOSC)、72は送
信データで中間周波信号を変調する中間周波変調手段と
しての中間周波変調器(IF MOD)、73は局部発
振器71からの搬送波と中間周波変調器72からの中間
周波信号を取り込み、90°位相シフトした送信信号を
出力する搬送波混合手段としての送信バランスミキサ
(SB MIX)、74はこの送信信号を送信する上下
側波帯送信手段としてのアンテナ(ANT)である。な
お、本実施例においては、上下側波帯の信号成分を含む
送信信号を単一のアンテナ74より出力するものとした
が、前記した実施例と同様に、上側波帯送信手段(例え
ば上側波帯信号送信機および第1アンテナ)と下側波帯
送信手段(下側波帯信号送信機および第2アンテナ)と
から上下側波帯送信手段を構成するようにしても良い。
【0044】また、図6において、上記図5に示した親
局の送信回路構成(局部発振器71、中間周波変調器7
2、送信バランスミキサ73)が送受信機(親局TR
X)81に含まれるものとしてあり、アンテナ82を介
して子局との双方向通信を行うようにしてある。なお、
アンテナ87は図5のアンテナ(ANT)74を子局に
応じて複数設けた構成とする場合もある。
【0045】図6の受信側たる子局において、83は送
信側から送られてきた送信波の上側波帯(USB)を選
択的に受信する第1アンテナ(ANT1)、84は送信
側から送られてきた下側波帯(LSB)を選択的に受信
するアンテナ(ANT2)、85,86はデュプレク
サ、87および88はデュプレクサ85からの受信信号
を選択的に受信して中間周波信号に変換処理する上側波
帯受信機(USB RX)および同様の下側波帯受信機
(LSB RX)である。そして、本実施例において
は、第1アンテナ83とデュプレクサ86と上側波帯受
信機87とから上側波帯受信手段を構成し、第2アンテ
ナ84とデュプレクサ87と下側波帯受信手段88とか
ら下側波帯受信手段を構成するものとしてある。
【0046】また、89は上,下側波帯受信機87,8
8からの中間周波信号を切り替える中間周波信号選択切
替手段としての中間周波スイッチ(IFSW)、90は
中間周波スイッチ89からの信号を復調してデータを出
力(DATA OUT)する中間周波復調手段としての
復調器(DEM)、91はデータを取り込んで(DAT
A IN)送信を選択する送信スイッチ(T SW)、
92,93はこの送信スイッチ91と上記デュプレクサ
85,86にそれぞれ接続され、上側波帯及び下側波帯
に対して送信処理を行う送信機(USB TX、LSB
TX)、94は上記中間周波スイッチ89と送信スイ
ッチ91の動作を制御する制御回路である。なお、本実
施例においては、通信状態の良好な受信信号を復調き9
0へ供給するように、中間周波スイッチ89の切替動作
を中間周波数帯の信号に基づいて制御する通信制御手段
を上記制御回路94に含ませるものとしてある。
【0047】さらに、図7において、101,102は
それぞれ、図6の受信側のアンテナ83,84であり、
103,104,105はそれぞれ図6の上側波帯受信
機(USB RX)88に含まれている受信バランスミ
キサ(R MIX 1、RMIX 2)、および受信局
部発振器である。106,107はそれぞれ上側波帯バ
ンドパスフィルタ及び下側波帯バンドパスフィルタ、1
08は図示省略の制御回路によって切替制御(SW C
ONT)される中間周波スイッチ(IF SW)89、
109は中間周波の利得を調整する中間周波利得調整回
路(IF AGC)、110は図6の中間周波帯復調器
(DEM)90と同じ復調器(IFDEM)である。
【0048】以上説明したように、本発明に係るミリ波
スペースダイバーシティ送受信方式による受信スペース
ダイバーシティにおいては、送信データを含む上下側波
帯を送信側たる親局のアンテナ82より送信すると共
に、受信側の第1アンテナ83および第2アンテナ84
によって上側波帯と下側波帯を受信し、上側波帯受信機
87および下側波帯受信機88によって中間周波信号に
変換処理することができる。また、搬送波たるミリ波帯
の信号を用いずに、受信波の中間周波変換時に用いる中
間周波数帯の信号に基づいて中間周波スイッチ89の切
替動作を制御回路94が制御するので、当該中間周波ス
イッチ89のオン・オフ比特性が低下してスイッチング
機能を損なうようなことがない。
【0049】したがって、上側波帯より得た中間周波信
号もしくは下側波帯より得た中間周波信号の何れか通信
状態の良好な受信信号を復調器90へ供給するように制
御回路94によって制御することで、親局と子局との間
でミリ波スペースダイバーシティを行うことが可能とな
る。これにより、上記した送信スペースダイバーシティ
と同様に、周波数ダイバーシティの効果を得ることがで
きるので、マルチパスの干渉によるフェーディングの影
響を受け難く、良好な通信状態を確保できるスペースダ
イバーシティ送受信方式とすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るミリ
波スペースダイバーシティ送受信方式による送信スペー
スダイバーシティにおいては、送信側に設けた上側波帯
送信手段および下側波帯送信手段によって、送信データ
を含む上側波帯もしくは下側波帯を送信することが可能
になる。また、搬送波たるミリ波帯の信号を用いずに、
中間周波変調手段で用いる中間周波数帯の信号に基づい
て中間周波信号選択切替手段の切替動作を制御するの
で、当該中間周波信号選択切替手段のオン・オフ比特性
が低下してスイッチング機能を損なうようなことがな
い。
【0051】したがって、当該無線通信における送受信
状態から良好な通信状態を得られる上側波帯もしくは下
側波帯を送信するように、上側波帯送信手段もしくは下
側波帯送信手段を選択的に切り替えて、親局と子局との
間でミリ波スペースダイバーシティを行うことが可能と
なる。これにより、送信側における送信手段を切り替え
ることにより、周波数のことなる信号波を送信すること
が可能となり、周波数ダイバーシティの効果を得ること
ができる。
【0052】また、本発明に係るミリ波スペースダイバ
ーシティ送受信方式による受信スペースダイバーシティ
においては、送信側に設けた上下側波帯送信手段によっ
て送信データを含む上下側波帯を送信すると共に、受信
側に設けた受信手段によって上下側波帯を受信すること
ができる。そして、受信側に設けた受信手段によって受
信したデータ信号を、上側波帯受信手段と下側波帯受信
手段とから夫々中間周波信号を取り出すことが可能とな
る。また、搬送波たるミリ波帯の信号を用いずに、中間
周波復調手段で用いる中間周波数帯の信号に基づいて中
間周波信号選択切替手段の切替動作を制御するので、当
該中間周波信号選択切替手段のオン・オフ比特性が低下
してスイッチング機能を損なうようなことがない。
【0053】したがって、上側波帯より得た中間周波信
号もしくは下側波帯より得た中間周波信号の何れか通信
状態の良好な受信信号を中間周波復調手段へ供給するよ
うに通信制御手段によって制御することで、親局と子局
との間でミリ波スペースダイバーシティを行うことが可
能となる。これにより、受信側における上下側波帯受信
手段を切り替えることにより、周波数のことなる信号波
を受信・復調することが可能となり、周波数ダイバーシ
ティの効果を得ることができる。
【0054】よって、室内の側壁や天井壁等の反射によ
って生じた多数の通信路を経た送信波の干渉に対しても
良好な通信状態を確保できる周波数ダイバーシティの効
果を有するミリ波スペースダイバーシティ送受信方式と
することができ、アンテナの位置決定の自由度を高める
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるミリ波スペースダイバーシティ送
受信装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】送信側にスペースダイバーシティ方式を採用し
た場合の本発明の具体的実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】同様のブロック図である。
【図4】図2及び図3に示したように送信側にスペース
ダイバーシティ方式を採用した場合の受信側の実施例を
示すブロック図である。
【図5】受信側でスペースダイバーシティ方式を採用し
た場合の送信側の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の場合の送信介意路を有する親局も含めて
受信側の構成を示すブロック図である。
【図7】2つのアンテナにより上、下側波帯をそれぞれ
選択的に受信する場合で、図6の受信側の構成を異なる
角度からみたときのブロック図である。
【図8】従来のスペースダイバーシティの第1受信方法
の概略を示すブロック図である。
【図9】従来のスペースダイバーシティの第2受信方法
の概略を示すブロック図である。
【図10】PINダイオードの等価回路を示す回路図で
ある。
【図11】LPF型のスイッチ構成図である。
【図12】分布定数型フィルタのスイッチ構成図であ
る。
【図13】図12の構成図においてPINダイオード部
を等価した構成図である。
【図14】図12全体の等価回路図である。
【符号の説明】
22 変調器(MOD) 23 中間周波スイッチ(IFSW) 24 上側波帯信号送信機(USB TX) 26 親局アンテナ(ANT) 27 下側波帯信号受信機(LSB TX) 29 アンテナ(ANT) 30 受信機(RX) 31 受信機(RX) 32 中間周波スイッチ 33 復調器 35 子局アンテナ 37 受信機 41 変調器 42 送信機(TX)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の子局と1つの親局が双方向ミリ波
    通信を行う無線LANであって、送受信信号からパリテ
    ィエラーなどを検出した場合に、現在送信中の一方のデ
    ータ送信手段から他方のデータ送信手段に送信側が切り
    替えて交信するミリ波スペースダイバーシティ送受信方
    式において、 送信データを中間周波数帯で変調する中間周波変調手段
    と、該中間周波変調手段より送出される中間周波信号を
    ミリ波帯の搬送波と混合させる搬送波混合手段と、該搬
    送波混合手段より送出される信号成分のうち上側波帯の
    みを選択的に送信する上側波帯送信手段と、搬送波混合
    手段より送出される信号成分のうち下側波帯のみを選択
    的に送信する下側波帯送信手段と、上側波帯送信手段も
    しくは下側波帯送信手段の動作を中間周波数帯の信号に
    基づいて選択的に切り替える中間周波信号選択切替手段
    とを、送信側が備え、 親局と子局との間で上下側波帯を用いたスペースダイバ
    ーシティ送受信を行うことを特徴とするミリ波スペース
    ダイバーシティ送受信方式。
  2. 【請求項2】 多数の子局と1つの親局が双方向ミリ波
    通信を行う無線LANであって、送信側から送信された
    データ信号からパリティエラーなどを受信側が検出した
    場合に、現在受信中の一方のデータ受信手段から他方の
    データ受信手段に受信側が切り替えて交信するミリ波ス
    ペースダイバーシティ送受信方式において、 送信データを中間周波数帯で変調する中間周波変調手段
    と、該中間周波変調手段より送出される中間周波信号を
    ミリ波帯の搬送波と混合させる搬送波混合手段と、該搬
    送波混合手段より送出される上側波帯と下側波帯を含む
    信号成分を送信する上下側波帯送信手段とを、送信側が
    備え、 上記送信側より送信された信号の上側波帯を選択的に受
    信して中間周波信号に変換する上側波帯受信手段と、送
    信側より送信された信号の下側波帯を選択的に受信して
    中間周波信号に変換する下側波帯受信手段と、中間周波
    信号から受信データを取り出す中間周波復調手段と、該
    中間周波復調手段へ供給する中間周波信号を上側波帯受
    信手段と下側波帯受信手段との間で選択的に切り替える
    中間周波信号選択切替手段と、上側波より取り出した中
    間周波信号と下側波より取り出した中間周波信号とを比
    較判定し、通信状態の良好な受信信号を中間周波復調手
    段へ供給するように、上記中間周波信号選択切替手段の
    切替動作を中間周波数帯の信号に基づいて制御する通信
    制御手段とを、受信側が備え、 親局と子局との間で上下側波帯を用いたスペースダイバ
    ーシティ送受信を行うことを特徴とするミリ波スペース
    ダイバーシティ送受信方式。
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Citations (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62101132A (ja) * 1985-10-29 1987-05-11 Fujitsu Ltd 無線通信方式
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