JPH05272932A - 位置情報のコード化方法およびそのコードを用いた3次元計測方法 - Google Patents

位置情報のコード化方法およびそのコードを用いた3次元計測方法

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JPH05272932A
JPH05272932A JP6885492A JP6885492A JPH05272932A JP H05272932 A JPH05272932 A JP H05272932A JP 6885492 A JP6885492 A JP 6885492A JP 6885492 A JP6885492 A JP 6885492A JP H05272932 A JPH05272932 A JP H05272932A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学的パターンを走査し一般的なイメージセン
サを用いながらも1フレームないし数フレーム程度の時
間で高精度に3次元情報を求める。 【構成】照明装置2は対象物1の表面に照度の十分に異
なる明領域BAと暗領域DAとを形成する。また、照明
装置2は明領域BAと暗領域DAとの境界線BLが対象
物1の全表面を通過するように境界線BLを一方向に走
査する。イメージセンサ3は面状に配列した多数の画素
を有し、照明装置2の投光方向とは異なる方向から対象
物1の表面を撮像する。イメージセンサ3は対象物1の
表面の各点が明領域BAに属していた間に受光した光束
を蓄積することによって各画素ごとに受光量を求める。
処理部5は各画素の受光量に基づいて各画素に対応する
対象物1の表面の各点を境界線BLが通過した時刻を求
めることにより対象物1の表面の各点の位置を3次元計
測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象物の表面に所定の
光学的パターンを有した光を照射し、光学的パターンを
時間の経過とともに変化させることによって、対象物の
表面の各点の位置情報をコード化する位置情報のコード
化方法およびそのコードを用いた3次元計測方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、対象物の表面の3次元形状を非
接触で計測する方法としては、三角測量法の原理を用い
て対象物の表面までの距離を求める方法が知られてい
る。すなわち、対象物の表面に所定の光学的パターンを
有した光を照明装置から照射し、光の照射方向とは異な
る方向から光学的パターンの位置情報をイメージセンサ
によって検出し、イメージセンサに入力された光学的パ
ターンの位置情報、照明装置とイメージセンサとの位置
関係、光学的パターンの照射方向などに三角測量法の原
理を適用することによって、あらかじめ設定した座標系
における対象物の表面の各点の座標を決定するのであ
る。このような3次元形状の計測方法に用いる光学的パ
ターンとしては、点状パターン、帯状パターン、モアレ
縞状パターン、格子状パターンなど各種形状のものが知
られている。
【0003】ところで、点状パターンや帯状パターンを
用いて対象物の表面の広範囲な領域に亙って3次元情報
を得ようとすれば、光学的パターンを領域内で移動させ
る必要があるから、光学的パターンをイメージセンサに
取り込むたびに演算することになる。イメージセンサと
してPSDなどの非走査型のものを用いれば、光学的パ
ターンの入力と演算とを同時進行させることができるか
ら、イメージセンサへの光学的パターンの入力の時間が
問題になることはないが、この種のイメージセンサでは
光学的パターンに点状パターンしか使うことができない
から、対象物の表面の測定領域の全域に亙って光学的パ
ターンを走査するのに長時間を要するという問題が生じ
る。また、イメージセンサとしてビジコン、CCDなど
の走査型の撮像装置を用いれば、帯状パターンを用いる
ことができるから、対象物の表面の測定領域の全域に亙
って比較的短時間で光学的パターンを走査することが可
能ではある。この方法は、いわゆる光切断法として広く
用いられている。しかしながら、光学的パターンを各位
置ごとに1フレームとしてイメージセンサに入力し、1
フレームごとに演算することが必要になるから、測定領
域の全域に亙って3次元計測を行うには、多数のフレー
ムを取り込むことが必要であり、結局、広範囲な測定領
域の全域に亙る3次元情報を得るには長時間を要すると
いう問題がある。すなわち、光学的パターンとして点状
パターンや帯状パターンを用いると、3次元計測の測定
領域が広範囲である場合には時間がかかるという問題が
生じるのである。
【0004】このような問題を解決するために、イメー
ジセンサの各画素ごとにメモリを設け、帯状パターンで
ある光学的パターンの照射方向を時間を用いてコード化
し、各画素ごとに光学的パターンを受光した時刻の基準
時刻からの時間間隔をメモリに格納するようにした3次
元計測装置が提案されている〔佐藤幸男,荒木和男:
“高速3次元物体計測法の提案”,電子情報通信学会論
文誌(D), J70-D, 5, PP.1053-1055 (1987年 5月) 〕。
すなわち、対象物の表面の全面に亙って帯状パターンを
1回走査する間に、イメージセンサの各画素に対応した
メモリに、各画素に光が入射した時点の光学的パターン
の照射方向を基準時刻からの時間間隔に置き換えて格納
することによって、対象物の表面の全面に亙る3次元情
報を1フレームで取り込むのである。
【0005】しかしながら、この構成ではイメージセン
サの各画素ごとにメモリを設けた特殊なイメージセンサ
が必要であって、工業用テレビカメラ等の一般的なイメ
ージセンサを用いることができないという問題がある。
また、提案されているイメージセンサは、各画素を構成
する受光素子と、受光素子での受光時点をトリガとして
時間間隔を記憶するメモリと、受光素子の出力を増幅し
たり波形整形したりするための回路とを各画素ごとに必
要とし、構成が複雑であって現時点の技術では実用にそ
ぐわないという問題がある。
【0006】一方、モアレ縞状パターンや格子状パター
ンを用いる場合には、対象物の表面の全面に亙って光学
的パターンを同時に形成することができ、モアレ縞の次
数や格子の位置によって光学的パターンの照射方向をコ
ード化することになるから、イメージセンサへの情報の
取り込み時間は短縮される。しかしながら、この種の光
学的パターンを用いる場合にはモアレ縞のピッチや格子
点の間隔を、イメージセンサの分解能に対して少なくと
も2倍以上に大きく設定することが必要であって、イメ
ージセンサの分解能程度の精度で3次元計測を行うこと
ができないという問題がある。
【0007】このような分解能の問題を解決するため
に、対象物の表面の全面に亙って白色光を回折格子によ
って分光した光を照射し、イメージセンサにより同一シ
ーンについて分光感度を変えた2つの画像を取り込み、
両画像に基づいて3次元計測を行うことが考えられてい
る〔田島譲二,岩川正人:“Rainbow Range Finderによ
る距離画像取得”,電子情報通信学会論文誌(D-11), J7
3-D-11, 3, PP. 374-382(1990年 3月) 〕。この方法で
はカラー撮像装置を用いれば画像を1回で取り込むこと
ができ、モノクロ撮像装置を用いる場合でも分光特性の
異なる3種のフィルタを用いて画像を3回取り込めばよ
いから、情報の取り込み時間は短いものである。しか
も、理論的にはイメージセンサの画素程度の分解能を得
ることができ、また通常の装置を組み合わせることによ
って実現できるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した色情報を用い
て光の照射方向をコード化する方法では、対象物の表面
の色と照射される光の波長との関係によっては信号対雑
音比を十分に大きくとることができず、また、イメージ
センサにおける色の分解能によって計測値の分解能が制
限されるという問題を有している。しかも、色情報を用
いるから、1フレームで3次元計測を行うには分光感度
の異なる3個のイメージセンサが必要になって構成が複
雑になるという問題があり、1個のイメージセンサでフ
ィルタによって分光感度を変えるようにすれば3フレー
ムで3次元計測を行うことになって計測に時間がかかる
という問題がある。
【0009】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、光学的パターンを走査する形式であって一般
的なイメージセンサを用いながらも1フレームないし数
フレーム程度の時間で3次元情報を求めることができ、
しかも、各画素程度の分解能を得ることができる位置情
報のコード化方法およびそのコードを用いた3次元計測
方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、対象物の表面に明るさが十分
に異なる明領域と暗領域とを形成するとともに明領域と
暗領域との境界線を一方向に走査し、対象物の全表面に
境界線を1回通過させた後において対象物の表面の各点
が明領域に属していた時間を、対象物の表面上での境界
線の位置情報のコードとして用いるのである。
【0011】請求項2の発明では、対象物の表面に照度
の十分に異なる明領域と暗領域とを形成する照明装置に
よって明領域と暗領域との境界線が対象物の全表面を通
過するように境界線を一方向に走査し、対象物への光の
照射方向とは異なる方向から対象物の表面で反射された
光束を多数の画素を面状に配列したイメージセンサによ
って受光し、対象物の表面の各点が明領域に属していた
間に受光した光束を蓄積することによってイメージセン
サの各画素ごとに受光量を求め、各画素の受光量に基づ
いて各画素に対応する対象物の表面の各点を境界線が通
過した時刻を求め、各時刻において照明装置により設定
された境界線を含む平面と、各時刻における境界線上の
各点とイメージセンサの各画素とを結ぶ直線との交点を
求めることによって対象物の表面の各点の位置を3次元
計測するのである。
【0012】請求項3の発明では、イメージセンサの各
画素の受光量を、対象物の全表面に光を照射したときの
イメージセンサの各画素の受光量によって除算すること
によって、受光量を正規化する。請求項4の発明では、
明領域と暗領域との境界線を明領域が減少する向きに走
査したときのイメージセンサの各画素での受光量と、明
領域と暗領域との境界線を明領域が増加する向きに走査
したときのイメージセンサの各画素での受光量との平均
値に基づいて対象物の表面の各点を境界線が通過した時
刻を求める。
【0013】請求項5の発明では、所定幅の遮光部を有
した遮光板を光源の前方で一方向に走査し、遮光板の走
査方向における遮光部の各端縁に対応して形成される2
つの境界線を対象物の表面に順次通過させることによっ
て、明領域が減少する向きと明領域が増加する向きとに
境界線を走査する。請求項6の発明では、対象物の全表
面に光を照射したときのイメージセンサの各画素の受光
量の分布パターンを求め、イメージセンサの各画素の受
光量が一定になるように照明装置の発光パターンを受光
量の分布パターンに基づいて設定する。
【0014】請求項7の発明では、明領域と暗領域との
境界線を明領域が減少する向きに走査するとともに、境
界線が走査される向きに向かって対象物の表面の明るさ
が次第に減少するように照明装置の発光パターンを設定
する。
【0015】
【作用】請求項1の方法によれば、明領域と暗領域との
境界線を一方向に走査し、対象物の全表面に境界線を1
回通過させた後において対象物の表面の各点が明領域に
属していた時間を、対象物の表面上での境界線の位置情
報のコードとして用いるので、対象物の表面からの光束
の分布をイメージセンサで検出する際に、イメージセン
サの各画素が明領域からの光束を受光していた時間をそ
れぞれ求めることによって、対象物の表面の3次元的な
位置情報をコード化することができるのである。その結
果、イメージセンサの1フレーム以内の時間で対象物の
全表面に境界線を走査すれば、イメージセンサの1フレ
ーム程度の時間で3次元情報を取り込むことができるの
である。しかも、イメージセンサの各画素ごとに対象物
の表面の対応する各点が明領域に属していた時間を求め
ることができるから、各画素程度の分解能を得ることが
できるのである。
【0016】請求項2の方法によれば、イメージセンサ
として1フレーム内で受光した光束を蓄積した受光量に
対応する出力が得られるものを用いることによって、各
画素が明領域からの光束を受光していた時間情報を受光
量として検出することができるのであり、1フレーム程
度の時間で光学的パターン(明領域と暗領域との境界
線)の位置情報を得ることができることになる。しか
も、各画素の受光量に基づいて各時刻における境界線の
位置情報を得ることができるから、各画素単位での分解
能を得ることができることになる。すなわち、短時間で
精度よく3次元計測を行うことができるのである。
【0017】請求項3の方法によれば、イメージセンサ
の各画素の受光量を画素単位で正規化するのであって、
照明装置の対象物の表面での照度むらや対象物の表面の
各点での反射率の差による誤差を除去できることにな
る。請求項4の方法によれば、明領域と暗領域との境界
線を明領域が減少する向きに走査したときのイメージセ
ンサの各画素での受光量と、明領域と暗領域との境界線
を明領域が増加する向きに走査したときのイメージセン
サの各画素での受光量との平均値に基づいて3次元計測
を行うから、対象物の表面での境界線の滲みによる誤差
を相殺することができ、測定精度を一層高めることがで
きるのである。この場合、イメージセンサへの画像入力
に際して3フレーム程度の時間を要するが、一般的な光
切断法などに比較すれば、はるかに短時間で3次元計測
を行うことができるのである。
【0018】請求項5の方法は、請求項4の方法に関す
る望ましい実施態様であって、遮光板に設けた遮光部の
両側の端縁に対応して形成される境界線を対象物の表面
に通過させることによって、遮光板を一方向に走査する
だけで請求項4の方法による3次元計測を可能にするも
のである。請求項6の方法によれば、対象物の全表面に
光を照射したときのイメージセンサの各画素の受光量の
分布パターンを求め、イメージセンサの各画素の受光量
が一定になるように照明装置の発光パターンを受光量の
分布パターンに基づいて設定するので、測定時において
イメージセンサの各画素に入射する光束がほぼ一定にな
り、イメージセンサに要求されるダイナミックレンジを
低減できるのである。
【0019】請求項7の方法によれば、明領域と暗領域
との境界線を明領域が減少する向きに走査するととも
に、境界線が走査される向きに向かって対象物の表面の
明るさが次第に減少するように照明装置の発光パターン
を設定するので、対象物の表面のうちで明領域に属する
時間がない点ほど対応する画素に入射する光束が低減す
るのであって、結果的に各画素の受光量の差を小さくす
ることができるのであって、イメージセンサに要求され
るダイナミックレンジを請求項6の方法よりも一層低減
できるのである。
【0020】
【実施例】
(実施例1)図1に本実施例の3次元計測装置の概略構
成を示す。基本的には、対象物1の表面に対して斜めか
ら照明装置2によって光を照射し、対象物1の表面に投
影された光学的パターンを、光の照射方向とは異なる方
向からイメージセンサ3によって撮像し、撮像した光学
的パターンに基づいた演算を行うことによって対象物1
の表面の各部までの距離を求めるものである。ここで、
照明装置2はイメージセンサ3の視野外に配置し、逆
に、イメージセンサ3は照明装置2による照射範囲内に
は配置しないようにする。
【0021】照明装置2は、図2に示すように、対象物
1の表面を全面に亙って照射することができる光源21
を備え、対象物1を照射する光源21からの光を一部を
遮光板22によって遮光することによって、明るさが十
分に異なる明領域と暗領域とを空間に形成する。本実施
例では、対象物1の表面の全面に亙って一定照度で照射
することができるような平面状の光源21を用いる。ま
た、遮光板22のエッジを一直線に形成することによっ
て、光を照射する空間を明領域と暗領域とを分割する境
界面がエッジを含む平面になるようにしてある。ここ
に、光源21の発光面および遮光板22のエッジが対象
物1の表面で結像されるように、照明装置2には投光光
学系23が設けられる。すなわち、対象物1の表面に
は、上記境界面と対象物1の表面との交線として照度が
十分に異なる明領域BAと暗領域DAとを分ける一直線
上の境界線BLが形成される。遮光板22は、上記境界
線BLが対象物1の表面の全面に亙って図1に矢印で示
す向きに走査されるように、図2に矢印で示す向きに既
定の速度で移動する。遮光板22の移動速度は走査制御
部4によって制御される。図では遮光板22が対象物1
の表面に沿って移動するように記載しているが、対象物
1の表面に対して所定の角度で移動するようにしてもよ
い。
【0022】一方、イメージセンサ3としては、2次元
の画像を入力することができ、各画素ごとに1フレーム
内の受光量(すなわち、受光した光束の積分値)を出力
する蓄積形のものを用いる。このような蓄積形のイメー
ジセンサ3は特殊なものではなく一般に提供されてい
る。イメージセンサ3は、受光面に直交する光軸を有し
た集光レンズよりなる受光光学系31を備える。以下の
説明では、図3に示すように、受光光学系31の光軸O
Xの方向をY軸方向とし、Y軸方向に直交する一つの平
面をXZ平面として定めた直交座標系を設定し、この直
交座標系において対象物1の各点の3次元の座標値を求
めるものとして説明する。また、遮光板22の移動方向
をX軸方向と定める。この場合、イメージセンサ3の各
画素はXZ平面の上の各点に一対一に対応することにな
る。
【0023】イメージセンサ3の出力は、走査制御部4
による遮光板22の制御に関する情報とともに処理部5
に入力される。処理部5では、以下に説明する原理によ
って対象物1の表面の各点の3次元の座標値を求める。
すなわち、遮光板22の位置は遮光板22の移動を開始
してからの時間tの関数になるから、光を照射している
空間の明領域と暗領域とを分ける境界面は、時間tの関
数としてP(t)と表すことができる(図3参照)。ま
た、上述したように、イメージセンサ3の各画素(m,
n)は基準平面PSの各点に対応しているから、各画素
(m,n)と基準平面の各点とを結ぶ直線は、画素
(m,n)の関数としてL(m,n)と表すことができ
る。したがって、対象物1の表面の各点は、図3に示す
ように、平面P(t)と直線L(m,n)との交点とし
て求めることができる。すなわち、対象物1の表面にお
ける明領域BAと暗領域DAとの境界線BLが各時刻t
においてイメージセンサ3のどの画素(m,n)に対応
しているかがわかれば、対象物1の表面の各点の3次元
の座標値を求めることができるのである。
【0024】しかしながら、境界線BLの各位置ごとに
対象物1の表面の画像をイメージセンサ3に入力するの
では、従来と同様に境界線BLの各位置ごとに1フレー
ムを必要とすることになるから、従来の光切断法と同じ
であって、対象物1の全表面の計測を1フレームで行う
という目的を達成することができない。そこで、本発明
では、イメージセンサ3の各画素での受光量が簡単な時
間関数となるような方法で対象物1を照明し、境界線B
Lの位置を1フレームで求めることができるようにして
いるのである。
【0025】イメージセンサ3の各画素(m,n)にお
ける受光量は、各画素(m,n)で受光した光束Q
(m,n)の積分値であり、光源21は対象物1の全表
面を一定照度で照射するように構成されていたから、対
象物1の全表面での反射率が一定であるとすれば、各画
素(m,n)に対応する対象物1の表面の各点が明領域
BAに属していた時間に比例することになる。すなわ
ち、対象物1の表面の明領域BAにおける各点で反射さ
れる光束が等しく、暗領域DAの光束が0であると理想
化し、イメージセンサ3の1フレームで境界線BLが対
象物1の全表面を通過する間の対象物1の表面の画像が
入力されるものとすれば、各画素(m,n)の受光量I
(m,n)は、照明装置2によって対象物1の表面への
光の照射を開始してから境界線BLが画素(m,n)に
対応する位置を通過するまでの時間τに比例し、次式の
ような関係が得られる。
【0026】I(m,n)=Q(m,n)・τ ここでは、全画素(m,n)について単位時間に受光す
る光束Q(m,n)を一定と仮定している。したがっ
て、各画素(m,n)の受光量I(m,n)がわかれ
ば、照明装置2によって対象物1の表面への光の照射を
開始してから各画素に対応する直線L(m,n)と対象
物1の表面との交点を境界線BLが通過するまでの時間
τを知ることができるのである。
【0027】イメージセンサ3が電荷の蓄積を開始する
時刻と、遮光板22の移動を開始する時刻との時間差δ
がわかっていれば、光の照射を開始してからの経過時間
tは、 t=τ+δ=κ・I(m,n)+δ であるから、明領域と暗領域との境界面P(t)は、 P(t)=P(κ・I(m,n)+δ) になる。ただし、κ=1/Q(m,n)である。要する
に、各画素(m,n)の受光量I(m,n)がわかれ
ば、各画素(m,n)に対応する直線L(m,n)と境
界面P(t)との交点を求めることができ、結果的に対
象物1の表面の各点の座標値を求めることができるので
ある。
【0028】いま、イメージセンサ3の中心を原点
(0,0,0)として上述した直交座標系で考えると、
対象物1の表面上で時刻tに境界線BLの上に位置する
点(xp,yp ,zp )に対応する画素(m,n)と点
(xp,yp,zp)とを通る直線L(m,n)の式
は、画素(m,n)の座標を(xi,0,zi)とし、
受光光学系31の中心の座標を(0,yf,0)とすれ
ば、 (x−xi)/(−xi)=y/yf=(z−zi)/
(−zi) と表すことができる。また、光の境界面P(t)は、投
光光学系23の中心の座標を(xz,yz,zz)と
し、境界面P(t)が基準位置(境界面P(t)が基準
位置にあるときのYZ平面となす角度はα0 である)と
なす角度をαとすれば、 (x−xz)−(y−yz)cot α=0 と表すことができる。対象物1の上の点(xp,yp,
zp)は、直線L(m,n)と境界面P(t)との交点
であるから、 xp={(yf−yz)+xz・tan α}xi/C yp={yz+(xi−xz)・tan α)yf}/C zp={(yf−yz)+xz・tan α}zi/C ただし、C=yf+xi・tan α になる。図3において、投光光学系23は光軸が遮光板
22に直交するように配設されているものとし、遮光板
22の等速移動の速度をv、投光光学系23の中心から
遮光板22までの距離をbとすると、 α=tan -1(tan α0 +vt/b) という関係があるから、対象物1の上の点(xp,y
p,zp)に関する上の3式にそれぞれαを代入すれ
ば、対象物1の上の点(xp,yp,zp)を求めるこ
とができるのである。
【0029】たとえば、対象物1の表面が平面であっ
て、図4に示すように境界線BLが一定速度で移動する
ものとすれば、境界線BLの移動方向における一直線上
に等間隔で並ぶ各画素p1〜p8での受光量は図6のよ
うに変化する。図5における時間Tは、イメージセンサ
3における1フレームの時間を示し、境界線BLは時間
Tの間に対象物1の全表面を移動する。この場合、遮光
板22の移動方向において隣接する一対の画素p1〜p
8の受光量の差は一定になる。
【0030】一方、対象物1の表面に半球状の突部1a
が存在する場合には(図1参照)、図6に示すように、
境界線BLは突部1aの上で弧状になる。すなわち、突
部1aを通る一直線に対応する画素p1〜p8について
考えると、図7に示すように、境界線BLが突部1aを
登るときには、隣接する一対の画素p1〜p8の受光量
の差は小さく、逆に境界線BLが突部1aを下るときに
は、隣接する画素p1〜p8の受光量の差は大きくな
る。
【0031】以上のようにして、各画素p1〜p8の受
光量に基づいて、対象物1の表面の各点の座標値を計測
することができるのである。 (実施例2)実施例1では、対象物1の表面で反射した
光束が対象物1の全表面で一様であるという条件が仮定
されているが、実際には、照明装置2が対象物1の表面
を一様な照度で照明することができず、また、対象物1
の表面の反射率が一様ではないことが普通である。そこ
で、本実施例では、遮光板22を移動させて対象物1の
表面で境界線BLを走査する前に、対象物1の全表面を
照明し、この状態において、対象物1の表面の各点の光
束Q(m,n)に対応する全画素(m,n)に関するイ
メージセンサ3の1フレームでの受光量I0 (m,n)
を求め、その後に遮光板22を移動させて計測すること
によって求めた各画素(m,n)についての受光量I
(m,n)を、受光量I0 (m,n)で除算することに
よって正規化する。
【0032】すなわち、実施例1では対象物1の全表面
についてイメージセンサ3に入射する光束Q(m,n)
が一定であると仮定していたから、画素(m,n)に対
応する受光量I(m,n)は対象物1の表面に光を照射
した時間tに比例するとしていたが、実際には、対象物
1の表面の各点ごとにイメージセンサ3に入射する光束
Q(m,n)が異なるのが普通である。各画素(m,
n)に対応する受光量I(m,n)は、光束Q(m,
n)を時間で積分した積分値であるから、実施例1と同
様に、次式のようになる。
【0033】I(m,n)=Q(m,n)・t 一方、イメージセンサ3の1フレームでの各画素(m,
n)の受光量I0 (m,n)は、1フレームの時間をT
とすれば、 I0 (m,n)=Q(m,n)・T になる。そこで、受光量I(m,n)をI0 (m,n)
で除算すれば、対象物1の表面の各点の光束Q(m,
n)が消去され、光束Q(m,n)に依存しないように
時間tを求めることができる。すなわち、受光量I
(m,n)をI0 (m,n)で除算して正規化した受光
量I′(m,n)を求めれば、 I′(m,n)=t/T になるのであって、時間Tはイメージセンサ3の1フレ
ームの時間であるから一定であり、たとえば一般のTV
カメラであれば1/30秒になる。すなわち、正規化し
た受光量I′(m,n)を求めることによって、各画素
(m,n)に対応する対象物1の表面上の各点に光が照
射されていた時間tを求めることができるのである。時
間tを求めれば、実施例1と同様にして対象物1の表面
の各点の座標値を求めることができる。他の構成につい
ては実施例1と同様である。
【0034】(実施例3)上記各実施例では、図8に一
点鎖線で示すように、明領域BAと暗領域DAとの間の
境界線BLに滲みがなく、光強度は境界線BLを挟んで
急峻に立ち上がるものと仮定していたが、実際には、照
明装置2の投光光学系21の焦点が合う範囲には制限が
あるから、境界線BLの付近では光強度の立ち上がりが
図8に実線で示すような形になる。この形はガウス分布
の片側形状になる。したがって、画素(m,n)の受光
量I(m,n)は、図9(a)に示すように、境界線B
Lが通過するまではほぼ一定であり、境界線BLの通過
とともに次第に減少して0になる。すなわち、画素
(m,n)に対応する対象物1の表面上の点に光の照射
を開始してから時間trが経過したときに画素(m,
n)に対応する位置を境界線BLが通過したとすると、
受光量I(m,n)によって得られる時間teは、時間
trよりも短くなる。時間teと時間trとの差をΔt
とすれば、受光量I(m,n)に基づいて求めた時間t
eは実際の時間trに対して−Δtの誤差を生じること
になる。このような誤差は実施例1、実施例2のいずれ
の方法を用いたとしても生じる。
【0035】そこで、本実施例では、図9(b)に示す
ように、画素(m,n)が暗領域DAから明領域BAに
移行するときには、受光量I(m,n)の立ち上がり方
が逆になり、境界線BLが実際に通過した時間teに対
して受光量I(m,n)に基づいて求めた時間trがΔ
tだけ誤差を生じることに着目し、両方向についての誤
差を加算することによって誤差を消去する。すなわち、
各画素(m,n)について明領域BAから暗領域DAに
移行する状態と、暗領域DAから明領域BAに移行する
状態とについて、それぞれ受光量I1 (m,n),I2
(m,n)を求め、両受光量I1 (m,n),I
2 (m,n)の平均値を受光量I(m,n)とするので
ある。以後は、実施例1または実施例2の方法によっ
て、対象物1の表面の各点の座標値を求めることができ
る。
【0036】上述のような処理を行うために、照明装置
2は、図10に示すように、移動方向に遮光部22cを
挟んで並ぶ2つの開口部22a,22bを備えた遮光板
22を有している。すなわち、遮光板22の移動方向に
おける遮光部22cの幅wは、遮光板22の移動速度を
v、イメージセンサ3の1フレームの取込み時間をTと
するとき、 w≧v・T となるように設定してあり、イメージセンサ3の1フレ
ームの間に各画素(m,n)の出力が0になるようにし
てある。また、遮光板22の移動方向における各開口部
22a,22bの幅は遮光部22cの幅w以上に設定し
てあり、各開口部23のエッジによって対象物1の表面
に形成される境界線BLが、対象物1の全表面を1回走
査する間の対象物1からの反射光をイメージセンサ3で
受光できるようになっている。
【0037】このような遮光板22を用いれば、遮光板
22が移動するに従って一方の開口部22aを通して光
源21からの光が対象物1の表面に照射されているとき
には、対象物1の表面は明瞭域BAから暗領域DAに入
り、他方の開口部22bを通して光源21の光が対象物
1の表面に照射されているときには、対象物1の表面は
暗領域DAから明領域BAに入ることになる。また、開
口部22a,22bの幅や遮光部22cの幅が上述のよ
うな寸法に設定されているから、イメージセンサ3で1
フレーム分の画像を取り込む時間があれば、対象物1の
全表面の各点の座標値を求めることができるのである。
他の処理は実施例1、実施例2と同様である。
【0038】(実施例4)本実施例では、対象物1の表
面の各点ごとに照度を調節することができるような光源
21を用いる。このような光源21は、たとえば、長残
光型のCRTやバックライトを有した液晶ディスプレイ
パネル等を用いることによって実現できる。この光源2
1を用いることによって、実施例2のように、まず対象
物1の全表面に光を照射している状態でイメージセンサ
3の各画素(m,n)の受光量I0(m,n)を求め、
この受光量I0 (m,n)に基づいて、各画素(m,
n)の受光量I0 (m,n)が一定になるように対象物
1の表面に照射する光束の分布パターンを調節すること
ができる。すなわち、イメージセンサ3の各画素(m,
n)の受光量I0 (m,n)の分布パターンを反転させ
た分布パターンで発光する光源21を用いることによっ
て、対象物1の表面において各画素(m,n)に対応す
る点からの反射光の光束Q(m,n)のむらを相殺して
一定にするのである。この条件は、実施例1における光
源21の必要条件を満たすものであり、実施例1、実施
例3の方法を適用することによって対象物1の全表面の
座標値を求めることができる。また、一般に、イメージ
センサ3は、受光量I(m,n)に関するダイナミック
レンジが256〜1000倍程度と比較的小さいもので
あるが、光束Q(m,n)が一定であることによって、
Q(m,n)=Cとすれば、高々K・Tのダイナミック
レンジがあればよいことになる。ここに、Tはイメージ
センサ3の1フレームの時間である。
【0039】さらに、対象物1の全表面に光を照射した
状態でのイメージセンサ3の受光量I0 (m,n)に基
づいて光源21の発光の分布パターンを設定し、次に、
この分布パターンで対象物1の全表面に光を照射した状
態でイメージセンサ3の各画素(m,n)の受光量I3
(m,n)を求める。この条件で得られた受光量I
3(m,n)は、 I3 (m,n)=C・T である。この関係に基づいて、光束Q(m,n)の逆数
(1/C)を、 1/C=T/I3 (m,n) として求めることができる。その後、遮光板22を走査
したときのイメージセンサ3の各画素(m,n)での受
光量I(m,n)を求めると、 I(m,n)=C・t であるから(tは各画素(m,n)の受光時間)、受光
量I(m,n)に対して上述のようにして求めた光束Q
(m,n)の逆数(1/C)を乗算すれば、時間tを求
めることができる。すなわち、 I(m,n)・(1/T)=C・t・(1/T) =t になる。
【0040】この方法によれば、イメージセンサ3の3
フレームで時間tを求めることができるのである。ま
た、実施例2の方法に比較すれば、各画素(m,n)ご
との正規化が不要であって、受光量I(m,n)に対し
て一定値を乗算すればよく、各画素(m,n)の受光量
0 (m,n)を保持しておく必要がないから、処理が
簡単になって高速な演算が可能になる。また、イメージ
センサ3のダイナミックレンジを高々C・Tとしてダイ
ナミックレンジの比較的小さいイメージセンサ3であっ
ても時間tを正確に求めることができるのである。ここ
において、遮光板22を走査する際に、実施例3のよう
に、明領域BAと暗領域DAとを逆転させるとともに境
界線BLを逆向きに走査する方法を適用すれば、さらに
精度よく時間tを求めることが可能になる。
【0041】(実施例5)本実施例では、イメージセン
サ3のダイナミックレンジを実施例4の方法よりもさら
に低減する方法について説明する。すなわち、本実施例
では光源21として実施例4と同様に、対象物1の表面
の各点ごとに照度を設定できるようにしたものを用い
る。光源21からの光束の分布パターンは、明領域BA
が減少する向きに境界線BLが走査され、境界線BLの
進行する向きについて照度が次第に減少するように設定
される。
【0042】イメージセンサ3の各画素(m,n)の受
光量I(m,n)は、各画素(m,n)に入射する光束
Q(m,n)と各画素(m,n)に光が入射した時間t
との積であるから、 I(m,n)=Q(m,n)・t である。ここで、本実施例では対象物1の表面が平面で
あるときの光束Q(m,n)を時間tに反比例するよう
に設定するのである。すなわち、実施例4において対象
物1の表面が平面であるときのイメージセンサ3の各画
素(m,n)に入射する光束をQ0 (m,n)とすれ
ば、本実施例におけるイメージセンサ3の各画素(m,
n)に入射する光束Q(m,n)は、 Q(m,n)=Q0 (m,n)/t になり、 I(m,n)=(Q0 (m,n)/t)・t =Q0 (m,n) =一定 になる。すなわち、対象物1の表面に凹凸がある場合で
も、イメージセンサ3の各画素(m,n)の受光量I
(m,n)の最大値と最小値との差が小さくなり、結果
的にイメージセンサ3に必要なダイナミックレンジが実
施例4よりもさらに低減できるのである。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明は、明領域と暗領域との
境界線を一方向に走査し、対象物の全表面に境界線を1
回通過させた後において対象物の表面の各点が明領域に
属していた時間を、対象物の表面上での境界線の位置情
報のコードとして用いるので、対象物の表面からの光束
の分布をイメージセンサで検出する際に、イメージセン
サの各画素が明領域からの光束を受光していた時間をそ
れぞれ求めることによって、対象物の表面の3次元的な
位置情報をコード化することができるという効果があ
る。その結果、イメージセンサの1フレーム以内の時間
で対象物の全表面に境界線を走査すれば、イメージセン
サの1フレーム程度の時間で3次元情報を取り込むこと
ができるようになるという利点を有する。しかも、イメ
ージセンサの各画素ごとに対象物の表面の対応する各点
が明領域に属していた時間を求めることができるから、
各画素程度の分解能を得ることができるという利点があ
る。
【0044】請求項2の発明は、イメージセンサとして
1フレーム内で受光した光束を蓄積した受光量に対応す
る出力が得られるものを用いることによって、各画素が
明領域からの光束を受光していた時間情報を受光量とし
て検出することができるのであり、1フレーム程度の時
間で境界線の位置情報を得ることができる。しかも、各
画素の受光量に基づいて各時刻における境界線の位置情
報を得ることができるから、各画素単位での分解能を得
ることができるという利点がある。
【0045】請求項3の発明は、イメージセンサの各画
素の受光量を画素単位で正規化するのであって、照明装
置の対象物の表面での照度むらや対象物の表面の各点で
の反射率の差による誤差を除去できるという利点を有す
る。請求項4の発明は、境界線を明領域が減少する向き
に走査したときのイメージセンサの各画素での受光量
と、境界線を明領域が増加する向きに走査したときのイ
メージセンサの各画素での受光量との平均値に基づいて
3次元計測を行うから、対象物の表面での境界線の滲み
による誤差を相殺することができ、測定精度を一層高め
ることができるという効果を奏する。請求項5の発明で
は、遮光板に設けた遮光部の両側の端縁に対応して形成
される境界線を対象物の表面に通過させるから、遮光板
を一方向に走査するだけで請求項4の方法による3次元
計測を可能にする。すなわち、照明装置の構成が簡単に
なるという利点がある。
【0046】請求項6の発明は、対象物の全表面に光を
照射したときのイメージセンサの各画素の受光量の分布
パターンを求め、イメージセンサの各画素の受光量が一
定になるように照明装置の発光パターンを受光量の分布
パターンに基づいて設定するので、測定時においてイメ
ージセンサの各画素に入射する光束がほぼ一定になり、
イメージセンサに要求されるダイナミックレンジを低減
できるという利点がある。
【0047】請求項7の発明は、境界線を明領域が減少
する向きに走査するとともに、境界線が走査される向き
に向かって対象物の表面の明るさが次第に減少するよう
に照明装置の発光パターンを設定するので、対象物の表
面のうちで明領域に属する時間がない点ほど対応する画
素に入射する光束が低減し、結果的に各画素の受光量の
差を小さくすることができる。すなわち、イメージセン
サに要求されるダイナミックレンジを非常に低減できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法による3次元計測装置の概略斜視
図である。
【図2】実施例1、実施例2に用いる照明装置を示す概
略構成図である。
【図3】実施例1、実施例2による3次元計測装置の概
略構成図である。
【図4】実施例1の動作説明図である。
【図5】実施例1の動作説明図である。
【図6】実施例1の動作説明図である。
【図7】実施例1の動作説明図である。
【図8】実施例3に対応する問題点を説明する図であ
る。
【図9】実施例3の原理説明図である。
【図10】実施例3に用いる照明装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 対象物 2 照明装置 3 イメージセンサ 21 光源 22 遮光板 22a 開口部 22b 開口部 22c 遮光部 23 投光光学系 31 受光光学系

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の表面に明るさが十分に異なる明
    領域と暗領域とを形成するとともに明領域と暗領域との
    境界線を一方向に走査し、対象物の全表面に境界線を1
    回通過させた後において対象物の表面の各点が明領域に
    属していた時間を、対象物の表面上での境界線の位置情
    報のコードとして用いることを特徴とする位置情報のコ
    ード化方法。
  2. 【請求項2】 対象物の表面に照度の十分に異なる明領
    域と暗領域とを形成する照明装置によって明領域と暗領
    域との境界線が対象物の全表面を通過するように境界線
    を一方向に走査し、対象物への光の照射方向とは異なる
    方向から対象物の表面で反射された光束を多数の画素を
    面状に配列したイメージセンサによって受光し、対象物
    の表面の各点が明領域に属していた間に受光した光束を
    蓄積することによってイメージセンサの各画素ごとに受
    光量を求め、各画素の受光量に基づいて各画素に対応す
    る対象物の表面の各点を境界線が通過した時刻を求め、
    各時刻において照明装置により設定された境界線を含む
    平面と、各時刻における境界線上の各点とイメージセン
    サの各画素とを結ぶ直線との交点を求めることによって
    対象物の表面の各点の位置を3次元計測することを特徴
    とする位置情報のコードを用いた3次元計測方法。
  3. 【請求項3】 イメージセンサの各画素の受光量を、対
    象物の全表面に光を照射したときのイメージセンサの各
    画素の受光量によって除算することによって、受光量を
    正規化することを特徴とする請求項2記載の位置情報の
    コードを用いた3次元計測方法。
  4. 【請求項4】 明領域と暗領域との境界線を明領域が減
    少する向きに走査したときのイメージセンサの各画素で
    の受光量と、明領域と暗領域との境界線を明領域が増加
    する向きに走査したときのイメージセンサの各画素での
    受光量との平均値に基づいて対象物の表面の各点を境界
    線が通過した時刻を求めることを特徴とする請求項2記
    載の位置情報のコードを用いた3次元計測方法。
  5. 【請求項5】 所定幅の遮光部を有した遮光板を光源の
    前方で一方向に走査し、遮光板の走査方向における遮光
    部の各端縁に対応して形成される2つの境界線を対象物
    の表面に順次通過させることによって、明領域が減少す
    る向きと明領域が増加する向きとに境界線を走査するこ
    とを特徴とする請求項4記載の位置情報のコードを用い
    た3次元計測方法。
  6. 【請求項6】 対象物の全表面に光を照射したときのイ
    メージセンサの各画素の受光量の分布パターンを求め、
    イメージセンサの各画素の受光量が一定になるように照
    明装置の発光パターンを受光量の分布パターンに基づい
    て設定することを特徴とする請求項2記載の位置情報の
    コードを用いた3次元計測方法。
  7. 【請求項7】 明領域と暗領域との境界線を明領域が減
    少する向きに走査するとともに、境界線が走査される向
    きに向かって対象物の表面の明るさが次第に減少するよ
    うに照明装置の発光パターンを設定することを特徴とす
    る請求項2記載の位置情報のコードを用いた3次元計測
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012154898A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Nissan Motor Co Ltd 移動体の距離測定装置
JP2013174482A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Nissan Motor Co Ltd 距離計測装置
CN116558424A (zh) * 2023-07-10 2023-08-08 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 采用点光源反射成像的位移测量装置

Cited By (4)

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