JPH05269126A - 超音波送受波装置 - Google Patents

超音波送受波装置

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JPH05269126A
JPH05269126A JP4065351A JP6535192A JPH05269126A JP H05269126 A JPH05269126 A JP H05269126A JP 4065351 A JP4065351 A JP 4065351A JP 6535192 A JP6535192 A JP 6535192A JP H05269126 A JPH05269126 A JP H05269126A
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JP
Japan
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chirp
signal
ultrasonic wave
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receiving
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Withdrawn
Application number
JP4065351A
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English (en)
Inventor
Masahiko Gondo
雅彦 権藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05269126A publication Critical patent/JPH05269126A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、選択的に特定の方位或いは深
度の少なくとも一方の反射チャープ超音波を検出するこ
とのできる超音波送受波装置を得る。 【構成】 超音波送受波装置1は、チャープ超音波を送
受波する振動子ユニット2と、この振動子ユニット2で
の受波の所望指向角に応じた制御信号を発生する角度信
号発生器5と、この角度信号発生器5からの制御信号に
基づいて時間と共に大きさが変化する所定の電圧信号v
(t)を発生する任意電圧発生器6と、この任意電圧発
生器6からの電圧信号v(t)により時間と共に周波数
の変化するチャープ信号を発生するVCO7と、このV
OC7からのチャープ信号を増幅し前記振動しユニット
に供給する送信アンプ8と、前記振動子ユニット2から
の所望指向角の受波信号g(t)を出力する減算器9と
を備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数変化の仕方を変
えたチャープ超音波を用いた超音波送受波装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、超音波振動子を用いて、生体
内に超音波パルスを送波し、生体組織で反射したエコー
を、再び超音波振動子で受波して、電気信号に変換し、
これを処理して生体中の断層像を形成、表示する超音波
診断装置が種々利用されている。
【0003】さらに、最近では、一定の時間幅中にリニ
アに瞬時周波数の変化するチャープ波を送波して、その
エコー信号と送波したチャープ波形との相互相関をとる
ことにより受信エコー信号を圧縮し、距離分解能を高め
ると共に、感度を向上させようとする試みも研究されて
いる。
【0004】又、従来の超音波診断装置においては、方
位方向の分解能を持たせるためにアレイ化された振動素
子からの信号に遅延を与えることで電子的に焦点を形成
するように構成されていた。
【0005】また、空間分解能を向上させるために、各
深度に対応して焦点を形成する一般に”ダイナミックフ
ォーカス”と呼ばれる技術が多くの診断装置で多用され
るようになってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】この種の超音波診断
装置では、振動素子の数が例えば128個と多く、ビー
ム合成するための振動子切り換えのための切り換え回路
や遅延回路がかなり複雑になる欠点があった。
【0007】また、探触子の部分と受信回路の間には振
動素子の数と同じだけの信号線が必要となり、そのため
探触子ケーブルの外径が太くなり、十分な操作性が得ら
れないといった欠点があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、簡単な構成で選択的に特定の方位或いは深度
の少なくとも一方の反射チャープ超音波を検出すること
のできる超音波送受波装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【問題点を解決する手段】本発明の超音波送受波装置
は、異なるチャープ信号を発生するチャープ信号発生手
段と、このチャープ信号発生手段からのチャープ信号に
基づいて広範囲の角度にチャープ超音波を発生する送信
用振動子と、前記チャープ超音波の反射波である反射チ
ャープ超音波の位相波面と極性が一致するように漸近的
に配列された複数の受信用振動子とを備えている。
【0010】
【作用】前記送信用振動子によって、前記チャープ信号
発生手段からのチャープ信号に基づいて広範囲の角度に
チャープ超音波を発生させ、漸近的に配列された前記複
数の受信用振動子の位置と前記反射チャープ超音波の位
相波面とが一致することで選択的に特定の方位或いは深
度の少なくとも一方の反射チャープ超音波を検出する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0012】図1ないし図7は本発明の一実施例に係わ
り、図1は超音波送受波装置の構成を示す構成図、図2
は受波の所望指向角と各信号波形の関係を説明する説明
図、図3はチャープ超音波の波形と方位指向特性の関係
を示す説明図、図4は深度に対応してそれぞれ焦点を結
ぶ超音波送受波装置のダイナミックフォーカスを説明す
る説明図、図5は深度に対応して任意電圧発生器が発生
する電圧信号特性図、図6は超音波送受波装置1を用い
た円周走査式の第1の超音波診断装置の概略の構成を示
す構成図、図7は超音波送受波装置1を用いた円周走査
式の第1の超音波診断装置の概略の構成を示す構成図で
ある。
【0013】図1に示すように、本実施例の超音波送受
波装置1は、チャープ超音波を送受波する振動子ユニッ
ト2と、この振動子ユニット2での受波の所望指向角に
応じた制御信号を発生する角度信号発生器5と、この角
度信号発生器5からの制御信号に基づいて時間と共に大
きさが変化する所定の電圧信号v(t)を発生する任意
電圧発生器6と、この任意電圧発生器6からの電圧信号
v(t)により時間と共に周波数の変化するチャープ信
号を発生する電圧制御発振器(以下、VCOと記す。)
7と、このVOC7からのチャープ信号を増幅し前記振
動しユニットに供給する送信アンプ8と、前記振動子ユ
ニット2からの所望指向角の受波信号g(t)を出力す
る減算器9とを備えて構成されている。
【0014】前記振動子ユニット2は、送信アンプ8に
より増幅されたチャープ信号s(t)により、広範囲な
角度でチャープ超音波を発生する無指向性のビーム特性
を持つ送信用振動子3と、漸近的、すなわち素子間隔が
漸次広がるように交互に配置されている複数の正極性振
動子4a及び負極性振動子4bとから構成され、前記複
数の正極性振動子4aはまとめて信号線11に結線され
前記減算器9のプラス入力端子に接続され、負極性振動
子4bはまとめて信号線10に結線され前記減算器9の
マイナス入力端子に接続されている。
【0015】このように構成された超音波送受波装置1
の作用について説明する。
【0016】図2(a)に示すように、受波の所望指向
角45度の場合、任意電圧発生器6は、角度信号発生器
5からの制御信号に基づいて比較的傾斜のゆるい電圧信
号v(t)を発生し、VOC7はこの電圧信号v(t)
に基づいて全体的に時間伸張されたチャープ信号を生成
する。また、受波の所望指向角70度の場合、図2
(b)に示すように、角度信号発生器5からの制御信号
に基づいて比較的傾斜の急な電圧信号v(t)を発生
し、VOC7はこの電圧信号v(t)に基づいて比較的
パルス時間の短いチャープ信号を生成する。振動子ユニ
ット2ではVOC7で生成されたチャープ信号により送
信用振動子3が広範囲の角度のチャープ超音波を送波す
る。
【0017】次に、到来するチャープ超音波を振動子ユ
ニット2が受波する様子を説明する。
【0018】図1においては、所望指向角度を45度に
設定した場合を示し、超音波の正極波面が正極性振動子
4a等(信号線11に接続された振動子)に到達し、超
音波の負極波面が負極性振動子4b等(信号線10に接
続された振動子)に到達し、それらの波面と各振動子の
空間位相関係が一致すると減算器9の出力である受波信
号g(t)に最大の出力を与える。
【0019】この時の受波信号g(t)は、図2の下段
に示すようにチャープ信号が圧縮された波形となる。こ
の波形は、レーダーの分野で用いられているパルス圧縮
の原理と同じように、入力の超音波パルスが時間的に圧
縮された結果、出力のエネルギー密度が高いものとな
る。このため、到来するチャープ超音波が圧縮された結
果、信号対雑音比が向上することになる。
【0020】到来するチャープ超音波と振動子配列の空
間位相が一致するのは、チャープ超音波が所定角度から
進行してくる場合だけである。到来角度がずれた場合は
空間位相が一致しなくなり、減算器の出力は小さい値と
なる。このため、送信用振動子2で広範囲に超音波パル
スを発生していても、受信時に所定の角度からのみの信
号成分を検出することとなる。要するに、受信時におい
て、チャープ超音波の波形に対応して方位指向特性を持
つことになる。
【0021】図3は、チャープ超音波の波形と方位指向
特性の関係を示したもので、Aは指向角60度の方位よ
り到来する超音波パルスを、Bは指向角30度の方位よ
り到来するチャープ超音波を示している。30度の方向
に指向性をもたせる場合は、振動子配列と空間位相が一
致する必要があるために、60度の場合よりも周波数変
化がゆるくなりパルス幅も長くなる。
【0022】以上のことから、送信の超音波パルスの種
類を変更することにより、受信時の指向特性を選択的に
設定することができる。この超音波パルスの設定は、任
意電圧発生器8で発生する電圧信号v(t)を変えるだ
けでよい。
【0023】さらに、図4に示すように、送信パルスの
種類を変えることで方位指向特性を変化させるだけでな
く、深度に対応してそれぞれ焦点を結ぶようにした一種
のダイナミックフォーカスを行うことができる。
【0024】すなわち、浅い部位,中間の部位,深い部
位のそれぞれの所から各振動子を見た場合、各振動子ま
での距離は単純に直線的には変化しない。そこで、各部
位から反射してくるチャープ超音波の波面が各振動子の
配置に対応して空間位相が一致するようにチャープ信号
の周波数変化を設定すれば、フォーカシングが可能とな
る。これはチャープ信号の周波数変化が焦点域を決定し
ていることになるが、焦点に対応した周波数変化を設定
するために、図5に示すような時間と共に曲線的に変化
する電圧信号v(t)を焦点域に応じて任意電圧発生器
6より発生すればよい。
【0025】このような超音波送受波装置1を用いた円
周走査式の第1の超音波診断装置を図6に示す。符号1
2は振動子カバーを示し、その中に4個の超音波送受波
装置1が入っている。1つの超音波送受波装置1につき
90度の角度をカバーするようにして、それらを4個用
いることにより全体で360度の全周走査が可能とな
る。
【0026】また、超音波送受波装置1を用いた円周走
査式の第2の超音波診断装置は、図7に示すように、振
動子ユニット2をフレキシブルシャフト13の先端に振
動の配列面がフレキシブルシャフト13の回転軸と平行
になるように固定し、フレキシブルシャフト13の基端
はスリップリング14介してモータ15に接続されてい
る。したがって、モータ15によってフレキシブルシャ
フト13を回転することにより、振動子ユニット2で反
射像を検出するようにすれば、3次元の立体像を得るこ
とができる。この場合、振動子ユニット2を回転させる
ためにスリップリング14が必要となるが、振動子ユニ
ット2からの信号線は基本的に3本のみであるから、極
数の少ないスリップリングでよいことになる。
【0027】以上説明したように、本一実施例によれば
複雑な遅延回路や切り換え回路を用いることなく、送信
するチャープ信号の周波数変化の仕方を変えるだけで所
望の指向特性を得ることができ、回路構成が飛躍的に単
純化され、あわせて信頼性も格段に向上する。
【0028】また、チャープ信号の周波数変化の割合を
単純に変化させるだけでなく、測定深度に対応して到来
チャープ超音波の波面が各振動子に一致するように曲線
的に周波数を変化させて送信すれば、フォーカシングも
容易に実現できる。
【0029】さらに、入力のチャープ超音波は結果的に
圧縮されるために信号対雑音比が改善され、観察可能診
達度が向上するという効果がある。
【0030】またさらに、振動子ユニットからの信号線
が少なくて済むために、ケーブルの外径を小さくするこ
とができ操作性の向上を図ることができる。そして、信
号線が少ないために、振動子ユニットの回転機構とスリ
ップリングを用いて立体走査を実現することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
発明の超音波送受波装置は、簡単な構成で選択的に特定
の方位或いは深度の少なくとも一方の反射チャープ超音
波を検出することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る超音波送受波装置の構成を示す
構成図である。
【図2】一実施例に係る受波の所望指向角と各信号波形
の関係を説明する説明図である。
【図3】一実施例に係るチャープ超音波の波形と方位指
向特性の関係を示す説明図である。
【図4】一実施例に係る深度に対応してそれぞれ焦点を
結ぶ超音波送受波装置のダイナミックフォーカスを説明
する説明図である。
【図5】一実施例に係る深度に対応して任意電圧発生器
が発生する電圧信号特性図である。
【図6】一実施例に係る超音波送受波装置を用いた円周
走査式の第1の超音波診断装置の概略の構成を示す構成
図である。
【図7】一実施例に係る超音波送受波装置を用いた円周
走査式の第1の超音波診断装置の概略の構成を示す構成
図である。
【符号の説明】
1 …超音波送受波装置 2 …振動子ユニット 3 …送信用振動子 4a…正極性振動子 4b…負極性振動子 5 …角度信号発生器 6 …任意電圧発生器 7 …VOC

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なるチャープ信号を発生するチャープ
    信号発生手段と、 このチャープ信号発生手段からのチャープ信号に基づい
    て広範囲の角度にチャープ超音波を発生する送信用振動
    子と、 前記チャープ超音波の反射波である反射チャープ超音波
    の位相波面と極性が一致するように漸近的に配列された
    複数の受信用振動子とを備え、 漸近的に配列された前記複数の受信用振動子の位置と前
    記反射チャープ超音波の位相波面とが一致することで選
    択的に特定の方位或いは深度の少なくとも一方の反射チ
    ャープ超音波を検出することを特徴とする超音波送受波
    装置。
JP4065351A 1992-03-23 1992-03-23 超音波送受波装置 Withdrawn JPH05269126A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345810A (ja) * 2001-05-24 2002-12-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波診断装置
JPWO2005120360A1 (ja) * 2004-06-10 2008-04-03 オリンパス株式会社 静電容量型超音波プローブ装置

Cited By (4)

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Effective date: 19990608