JPH0526890U - コンテナの排出口構造 - Google Patents

コンテナの排出口構造

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JPH0526890U
JPH0526890U JP7444591U JP7444591U JPH0526890U JP H0526890 U JPH0526890 U JP H0526890U JP 7444591 U JP7444591 U JP 7444591U JP 7444591 U JP7444591 U JP 7444591U JP H0526890 U JPH0526890 U JP H0526890U
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清二郎 神吉
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株式会社共立物流システム
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンテナの排出口構造として、シール性を阻害
せず、しかも液体等の内容物を残留させることなく完全
に排出させることができるようにする。 【構成】下面に複数の取付ボルト23を有する排出管取
付用フランジ20と、該フランジ20とコンテナ本体1
0の底部11の間をシールするパッキン25とを底部内
側に配し、前記取付ボルト23を排出口近傍においてパ
ッキン25および底部11を貫通させて下方に導出さ
せ、この取付ボルト23により排出管30を底部11下
面に固定する。取付用フランジ20と底部11の間に介
設されるパッキン25を一部で切開し、この切開部分2
7を径方向の流通部とする。また取付用フランジ20に
おける切開部分27との対応個所を切開するか、下面側
を径方向に切除し、このフランジ20の切開部分28も
しくは切除部分とパッキン25の切開部分27とを径方
向の流通部とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として各種液体の輸送に使用されるコンテナ、特に収納された液 体等の内容物を底部の排出口周辺に残留させずに完全に排出できるようにしたコ ンテナの排出口構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
従来より、液体コンテナ(A)は、通常、図5に示すようにポリエチレンや強 化プラスチックその他の合成樹脂製あるいはステンレス等の金属製のコンテナ本 体(10)の底部(11)に排出口(12)が設けられ、該排出口(12)にバ ルブ(31)付の排出管(30)が接続されている。
【0003】 前記の排出管(20)の取付構造としては、図6に示すように、コンテナ本体 (10)における排出口(12)と対応する開口(22)を中央部に有するドー ナツ板状をなし、かつ下面に複数の取付ボルト(23)を有する排出管取付用フ ランジ(20)を用い、この取付用フランジ(20)と、これと底部(11)の 間をシールするパッキン(25)とを底部(11)の内側に配して、取付ボルト (23)をパッキン(25)に有する透孔(26)および底部(11)の排出口 (12)近傍に有する取付孔(13)に挿通して下方に導出させ、この取付ボル ト(23)に対し、排出管(30)端部のフランジ(32)に有する孔(33) およびこのフランジ(32)と底部(11)との間に介設される外部パッキン( 35)に有する孔(36)を嵌め合せて、ナット(37)を螺合して締付けるこ とにより、排出管(30)をコンテナ本体(10)の底部(11)に固定してい る。
【0004】 しかして、上記の取付構造においては、底部(11)内側に排出管取付用フラ ンジ(20)とパッキン(25)とが配されるため、該フランジ(20)および パッキン(25)の外周部において底部(11)に対し段差が生じ、コンテナ内 に収納された液体等の内容物を排出した場合に、内容物が前記の段差による底部 (11)上の空間部に残存し、内容物をコンテナから完全に排出し得ないという 問題がある。
【0005】 そのため従来は、図6のように底部(11)の中央部を若干凹陥させて、この 凹陥部(11a)に前記の排出管取付用フランジ(20)とパッキン(25)と を配し、該フランジ(20)およびパッキン(25)の外周部における底部内面 との間の空間部(14)にパテ(図示せず)を装填するようにしていたが、この パテの装填作業がきわめて面倒でしかも熟練を要する上、パテの接着力は弱く、 繰返し使用しているうちにパテが外れて空所が生じたり、あるいはパテが内容物 に混入するといった問題もあり、また一端装填すると取付用フランジ(20)等 の取外しが困難で、取換えが面倒になるといった問題も生じた。
【0006】 そこで、図7に示すように、内側の排出管取付用フランジ(20)とコンテナ 底部(11)との間をシールするパッキン(25)として、その外周縁をコンテ ナ底部(11)における凹陥部(11a)の内面に沿った形状に形成し、内容物 を残留させずに排出することが提案された(実開昭61−137593号公報参 照)。
【0007】 しかしながら、前記の構造の場合、残留物が少なくなるとは言え、コンテナ本 体(10)は比較的ラフに製作されているのが普通で、底部内面および寸法等の 精度がそれほど高くなく、そのため前記パッキン(25)の外周縁の外周が底部 (11)内面に完全には密着できず、このパッキンと底部内面との間に隙間を生 じ易く、この隙間に内容物が入り込んで排出されずに残存するおそれが多分にあ った。このような隙間に内容物が残存すると、洗浄しても排出され難く、またこ の残留物の部分に雑菌が発生し易いといった欠点もあった。
【0008】 本考案は、上記に鑑みてなしたものであって、上記のような液体用等のコンテ ナにおいて、パッキンと底部内面との間に隙間を生じさせることなく確実に密着 させ、かつ液体等の内容物を残留させることなく完全に排出することができる排 出口構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、コンテナ本体の底部に排出口を設け、前記排出口に対応する開口を 中央部に有しかつ下面に複数の取付ボルトを有する排出管取付用フランジと、該 フランジと底部の間をシールするパッキンとを底部内側に配し、前記取付ボルト を排出口近傍においてパッキンおよび底部を貫通させて下方に導出させ、この取 付ボルトをもって排出管端部のフランジをコンテナ本体の底部下面に固定し、排 出口に排出管を接続してなるコンテナにおいて、排出管取付用フランジと底部の 間に介設されるパッキンを、取付ボルトの貫通部分以外の個所で切開し、この切 開部分を径方向の流通部となしたことを特徴とする。
【0010】 前記において、排出管取付用フランジにおけるパッキンの切開部分との対応個 所で切開して該排出管取付用フランジとパッキンの切開部分を径方向の流通部と することも、また排出管取付用フランジにおけるパッキンの切開部分との対応個 所の下面側を径方向に切除し、この排出管取付用フランジの切除部分とパッキン の切開部分とを径方向の流通部とすることもできる。
【0011】
【作用】
上記のコンテナの排出口構造によると、収納された液体等の内容物を排出した 際、排出管取付用フランジの外周部における段差による底部上の空間部の内容物 は、パッキン等の切開部分を流通部として排出口のほうへ流出して排出されるた め、前記の段差による空間部に内容物が残存することがなく、完全に排出される ことになる。
【0012】 特に、排出管取付用フランジにおける前記パッキンの切開部分と対応個所も切 開し、あるいは下面側を切除してある場合には、パッキンの厚みが比較的小さな ものであっても、これら取付用フランジにおける切開部分あるいは切除部分とパ ッキンの切開部分とによる空隙を流通部として、液体等の内容物が底部上に残留 することなく完全に排出される。
【0013】 また排出管取付用フランジと底部との間に介設されるパッキンは、取付ボルト の貫通部分以外の個所で切開しているために、取付用フランジと底部との間の特 に取付ボルトの貫通部分のシール性が阻害されるおそれもない。
【0014】
【実施例】
次に本考案の実施例を、図1〜図4に基いて従来例の説明と同部材について同 符号を付して説明する。
【0015】 コンテナ(A)の全体構成の概略は図5に示すとおりであり、そのコンテナ本 体(10)の底部(11)は、下方に向ってテーパー状をなしており、その最低 部となる中央部が若干凹陥せしめられ、この凹陥部(11a)の中央部に排出口 (12)が設けられている。底部(11)の前記排出口の周辺には、複数の取付 孔(13)が設けられ、この取付孔(13)に取付ボルトを挿通できるようにな っている。
【0016】 本考案の実施例において使用される排出管取付用フランジ(20)は、排出口 (12)に対応する開口(22)を中央部に有するドーナツ板状をなし、その下 面には底部(11)の取付孔(13)に対応して複数の取付ボルト(23)が下 方に向けて延設されており、該取付ボルト(23)が前記取付孔(13)より底 部下方に導出せしめられ、この取付ボルト(23)に外部パッキン(35)を介 してバルブ(31)付の排出管(30)が取付けられるようになっている。
【0017】 そして前記の取付用フランジ(20)は、取付ボルト(23)の延設部以外の 個所の一部が周方向に若干の間隔を保有するように切開されたドーナツ板状をな している。(28)はその切開部分を示す。
【0018】 また前記のフランジ(20)と底部(11)の間に介設されてその間のシール を行なうパッキン(25)は、クロロプレン、ブチルゴム、ハイパロン、塩化ビ ニル等の弾力性のある合成ゴムや合成樹脂で形成されており、図のように中央に 排出口(12)に対応する開口(24)を有するとともに、取付ボルト(23) が挿通する透孔(26)を有している。
【0019】 そしてこのパッキン(25)は、前記の取付用用フランジ(20)の切開部分 (28)と対応する個所、すなわち取付ボルト(23)の貫通部分以外の個所の 一部が周方向に若干の間隔を保有するように切開されたドーナツ板状をなしてお り、底部(11)の凹陥部(11a)に、該パッキン(25)と前記取付用フラ ジ(20)を取付けた状態において、該パッキン(25)の切開部分(27)と 前記フランジ(20)の切開部分(28)とが合致して、径方向の流通部を形成 するようになっている。
【0020】 しかして、上記の排出管取付用フランジ(20)とパッキン(25)をコンテ ナ本体(10)の底部(11)内側に配し、取付用フランジ(20)の取付ボル ト(23)をパッキン(25)に有する透孔(26)および底部(11)の排出 口(12)の近傍に有する取付孔(13)に挿通して下方に導出させる。この取 付ボルト(23)に対して、排出管(30)端部のフランジ(32)に有する孔 (33)および該フランジ(32)と底部(11)との間に介設される外部パッ キン(35)に有する孔(36)を嵌め合せて、ナット(37)を螺合して締付 けることにより、排出管(30)をコンテナ本体(10)の底部(11)に固定 する。
【0021】 上記の取付け状態においては、底部(11)内側のパッキン(25)および取 付用フランジ(20)の切開部分(27)(28)が流通部として径方向に開放 した状態にあり、従って内容物を排出した場合、取付用フランジ(20)とパッ キン(25)の外周部における底部(11)内面との段差による空間部(14) の液体等の内容物も、前記の切開部分(27)(28)による流通部を通じて排 出口(12)のほうへ流れて排出されるため、前記段差による底部(11)上の 空間部(14)に内容物が残存することがない。
【0022】 しかも前記の切開部分(27)(28)は、取付ボルト(23)の延設部分お よび該取付ボルト(23)の貫通部分を避けて設けられているため、取付用フラ ンジ(20)と底部(12)との間および取付ボルト(23)貫通部分のシール 性が阻害されるおそれもない。
【0023】 なお、上記の実施例においては取付用フランジ(20)とパッキン(25)と の双方ともに互いの対応個所で一部を切開した場合を示したが、本考案は、パッ キン(25)の厚みが充分に大きくて、その取付状態においてフランジ(20) と底部(12)の間に内容物が流通できる充分な空隙を保有できる場合、パッキ ン(25)のみを切開しておくだけでもよく、この場合にも内容物の完全排出が 可能になる。
【0024】 また、フランジ(20)の切開部分(28)に代えて、図4に示すようにパッ キン(25)の切開部分(27)に対応する取付用フランジ(20)の個所の下 面側を径方向に切除して、この切除部分(29)とパッキン(25)の切開部分 (27)とにより内容物の流出に充分な空隙を保有させるようにしてもよい。こ の場合にも、前記空隙を流通部として内容物を残留させることなく完全に排出で きることになる。
【0025】
【考案の効果】
上記したように本考案によれば、コンテナの底部内側に配される排出管取付用 フランジとパッキンの部分に、パッキン一部の切開部分、あるいはこれと取付用 フランジの切開部分や下面側の切除部分により、径方向の流通部が設けられるた め、取付用フランジやパッキンの外周部における段差による底部上の空間部の内 容物も、残存させることなく最後まで完全に排出させることができ、またパッキ ンと底部の間に液体等の内容物が入り込んで残存するおそれもない。
【0026】 したがって、残留物のために雑菌が発生することがなく、また繰返し使用のた めの洗滌も容易であり、新たに収納される液体等の内容物に残留物が混入するお それもない。さらに取付用フランジと底部との間の特に取付ボルトの貫通部分の シール性も良好に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の一部の断面図である。
【図2】同上の一部の斜視図である。
【図3】取付用フランジとパッキンを分離した斜視図で
ある。
【図4】他の実施例の取付用フランジとパッキンを分離
した斜視図である。
【図5】コンテナ全体構造を示す一部欠截斜視図であ
る。
【図6】従来の排出口構造を示す一部の断面図である。
【図7】従来の他の排出口構造を示す一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
(A) コンテナ (10) コンテナ本体 (11) 底部 (11a) 凹陥部 (12) 排出口 (13) 取付孔 (14) 空間部 (20) 排出管取付用フランジ (22) 開口 (23) 取付ボルト (24) 開口 (25) パッキン (26) 透孔 (27) 切開部分 (28) 切開部分 (29) 切除部分 (30) 排出管 (31) バルブ (32) フランジ (35) 外部パッキン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナ本体の底部に排出口を設け、前
    記排出口に対応する開口を中央部に有しかつ下面に複数
    の取付ボルトを有する排出管取付用フランジと、該フラ
    ンジと底部の間をシールするパッキンとを底部内側に配
    し、前記取付ボルトを排出口近傍においてパッキンおよ
    び底部を貫通させて下方に導出させ、この取付ボルトを
    もって排出管端部のフランジをコンテナ本体の底部下面
    に固定し、排出口に排出管を接続してなるコンテナにお
    いて、 排出管取付用フランジと底部の間に介設されるパッキン
    を、取付ボルトの貫通部分以外の個所で切開し、この切
    開部分を径方向の流通部となしたことを特徴とするコン
    テナの排出口構造。
  2. 【請求項2】 排出管取付用フランジにおけるパッキン
    の切開部分との対応個所で切開して、該排出管取付用フ
    ランジとパッキンの切開部分を径方向の流通部となした
    請求項1に記載のコンテナの排出口構造。
  3. 【請求項3】 排出管取付用フランジにおけるパッキン
    の切開部分との対応個所の下面側を径方向に切除して、
    この排出管取付用フランジの切除部分とパッキンの切開
    部分とを径方向の流通部となした請求項1に記載のコン
    テナの排出口構造。
JP7444591U 1991-09-17 1991-09-17 コンテナの排出口構造 Expired - Lifetime JPH0640145Y2 (ja)

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JPH0526890U true JPH0526890U (ja) 1993-04-06
JPH0640145Y2 JPH0640145Y2 (ja) 1994-10-19

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451121B1 (ko) * 2001-11-07 2004-10-12 (주)태경감리공단건축사사무소 콘크리트수조의 배관부

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100451121B1 (ko) * 2001-11-07 2004-10-12 (주)태경감리공단건축사사무소 콘크리트수조의 배관부

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JPH0640145Y2 (ja) 1994-10-19

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