JPH05268248A - ファジィ制御を用いた呼受付制御方式 - Google Patents

ファジィ制御を用いた呼受付制御方式

Info

Publication number
JPH05268248A
JPH05268248A JP6167392A JP6167392A JPH05268248A JP H05268248 A JPH05268248 A JP H05268248A JP 6167392 A JP6167392 A JP 6167392A JP 6167392 A JP6167392 A JP 6167392A JP H05268248 A JPH05268248 A JP H05268248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuzzy
subscriber
band
call
traffic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6167392A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Somiya
利夫 宗宮
Shunji Abe
俊二 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP6167392A priority Critical patent/JPH05268248A/ja
Priority to US08/032,113 priority patent/US5341366A/en
Publication of JPH05268248A publication Critical patent/JPH05268248A/ja
Priority to US08/274,687 priority patent/US5751691A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ATM交換機などにおける呼受付制御方式に
関し、呼受付け時の帯域の推定を複雑な帯域推定計算に
よらずに可能とすることを目的とする。 【構成】 網のトラヒック特性はある程度経験的に決定
できる。そこで、呼受付け時の帯域推定が、上記トラヒ
ック特性をファジィルール化したルール判定によって行
なわれる。即ち、ファジィルール判定手段101は、加
入者からの発呼要求時に、各々、加入者から申告される
トラヒックパラメータと網内のトラヒック状況を示すト
ラヒックパラメータとから決定されるパラメータを入力
とし所定のメンバーシップ関数で示されるファジィ変数
を条件とする前件部と、出力である帯域推定値が入力の
関数によって示される後件部とからなる複数のファジィ
ルールについて、各々各帯域推定値と適合度を演算す
る。帯域割当て値推定手段102は、ファジィルール判
定手段101で求まる各ファジィルールについての帯域
推定値と適合度とから、加入者に対応する帯域割当て推
定値を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ATM交換機などにお
ける呼受付制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のデータ通信の普及に伴い、従来の
音声ばかりでなく、重要なデータも公衆回線を使用して
通信されるようになってきた。このため、将来の通信網
では高品質のデータ転送・交換が要求される。
【0003】音声データや低速度データばかりでなく動
画像等の高速度データをも提供できる通信サービス用の
ネットワークとして、広帯域ISDN(B−ISDN)
が実用段階を迎え、各種インタフェースにおける標準化
が行われている。B−ISDNでは、従来の交換方式と
異なり、非同期転送モード(ATM)を用いることによ
って、音声データ、低速度データ、動画像データ等の異
なった速度の情報、更には、連続情報とバースト的な
(瞬時に大量の情報が発生するような)情報も、共通に
扱うことができる。
【0004】ATM通信網では、帯域の異なった情報
が、従来のパケット通信における可変長のパケットとは
異なり、セルと呼ばれる一定長のデータ単位に分割して
収容され、転送、交換される。そして、回線データとパ
ケットデータが区別されることなくセル単位で多重化さ
れ、そのセルが光ファイバ等の伝送路を介して高速に転
送され、ハードウエアスイッチによって高速に交換され
る。このため、ATM交換方式は、異なる転送速度を要
求するサービスに柔軟に対処でき、転送路を効率的に利
用できる。
【0005】上述のように、加入者情報は、その長さに
応じていくつかの部分に分割され、それぞれの分割され
た各データにヘッダが付加されて、セルが構成される。
セルのヘッダ部は5バイト、データ部は48バイトであ
る。ヘッダには、データ部のデータがどの加入者からの
データであるかを区別するための仮想チャネル識別子
(Virtual Channel Identifier)(VCI)及び仮想パ
ス識別子(Virtual PassIdentifier )(VPI)が格
納される。このようにセルに格納された加入者情報は、
ATMハイウェイ上で多重され、相手端末に向けて転
送、交換される。この場合、交換機においては、各セル
は、そのセルに付加された上記識別子に基づいて、交換
機内の各スイッチで自律的にスイッチングされながら、
交換機内のルートを流れていく。
【0006】ここで、上述のように、ATM網では、各
サービスの情報速度やバースト性が異なる種々のトラヒ
ックが統合的に扱われる。従って、特にバースト性が強
いトラヒックが混在した場合、各トラヒックを適切に制
御しないと、輻輳が発生し易くなって、加入者が要求し
たサービス品質(セル廃棄率、遅延等)を提供できなく
なってしまう。そこで要求されるサービス品質を保証す
るために、発呼してきた呼を受付/拒否をする何らかの
制御が必要になってくる。
【0007】一般的に考えられているATM交換機にお
ける呼受付制御方式では、まず、加入者がこれから通信
するサービスの最大速度値、平均速度値といったトラヒ
ックパラメータを申告し、交換機が、そのパラメータか
ら加入者の通信サービス品質(セル廃棄率、セル転送遅
延等)を満たす推定帯域を複雑な計算式を用いて算出
し、その推定帯域が現在空きの伝送路の帯域に収容可能
ならば呼を受け付け、収容できないならば受付を拒否す
るといった制御を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このトラヒッ
クパラメータの申告及び帯域推定を厳密に行おうとする
と、計算時間が膨大になり呼受付けにおける応答時間が
長くなってしまうといった問題点が生じる。
【0009】厳密な帯域推定を困難にしている原因に、
バースト(瞬時に大量のセルが発生する状態)の重畳に
よるトラヒック変動が挙げられる。これは従来の回線交
換には無かった現象であり、未だその解析手法は確立さ
れていない。
【0010】そこで、ある程度簡便なトラヒックパラメ
ータと簡便な帯域推定計算法を用いて呼を受け付けるこ
とが考えられるが、その場合、厳密に帯域推定が行なわ
れないので、サービス品質を守ためにどうしても安全な
方向に帯域が推定されることになってしまい、その分伝
送路の使用効率が下がってしまうという問題点を有して
いる。
【0011】本発明は、呼受付け時の帯域の推定を複雑
な帯域推定計算によらずに可能とすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明のブロッ
ク図である。まず、ファジィルール判定手段101は、
加入者からの発呼要求時に、各々、加入者から申告され
るトラヒックパラメータと網内のトラヒック状況を示す
トラヒックパラメータとから決定されるパラメータxk
(1≦k ≦m, mは自然数) を入力とし、Mjk(0≦j ≦n, 0
≦k ≦m, nは自然数) を所定のメンバーシップ関数で示
されるファジィ変数とする前件部と、出力である帯域推
定値yi (1≦i ≦n)が前記入力xk (1≦k ≦m)の関数f
i ( xk ) (1≦i ≦n)によって示される後件部とからな
り、各々、数1式で示されるn個のファジィルール
1 、・・・、Ri、・・・、Rn について、各々、各
帯域推定値yi (1≦i ≦n)を演算する。また、ファジィ
ルール判定手段101は、n個のファジィルールR1
・・・、Ri、・・・、Rn について、各々、数2式で
示される演算によって適合度ωi (1≦i ≦n)を演算す
る。
【0013】次に帯域割当て値推定手段102は、ファ
ジィルール判定手段101で求まる各ファジィルールR
1 、・・・、Ri 、・・・、Rn についての帯域推定値
i(1≦i ≦n)及び適合度ωi (1≦i ≦n)とから、数3
式で示される演算によって加入者に対応する帯域割当て
推定値yを推定する。
【0014】そして、呼受付け制御手段103は、帯域
割当て値推定手段102で推定された帯域割当て推定値
に従って加入者の呼受付けの可否を判断する。上述の本
発明の構成において、各ファジィルールの後件部におい
て、各帯域推定値yi に対応する関数fi ( xk ) (1≦
k ≦m, 1≦i ≦n)は、例えばai,k (1≦k ≦m+1)を線形
パラメータとして、数4式で示される線形結合式によっ
て示される。
【0015】一方、加入者から申告されるトラヒックパ
ラメータと網内のトラヒック状況を示すトラヒックパラ
メータとから決定されるパラメータの1つは、例えば、
(加入者の端末が通信を行なうときの平均速度/加入者
の端末が通信を行なうときの最大速度)で示される比の
値である。
【0016】或いは、上述のパラメータの1つは、例え
ば、(加入者の端末が通信を行なうときの最大速度/網
内の伝送容量である伝送路速度)で示される比である。
この場合、呼受付け制御手段103は、帯域割当て値推
定手段102で推定された帯域割当て推定値に従って加
入者の呼の受付けを許可する場合に、伝送路速度の値を
更新する。
【0017】或いは、上述のパラメータの1つは、平方
変動係数である。或いは、上述のパラメータの1つは、
網内での同じ品質クラスの呼の多重数の逆数である。こ
の場合、呼受付け制御手段103は、帯域割当て値推定
手段102で推定された帯域割当て推定値に従って加入
者の呼の受付けを許可する場合に、網内での同じ品質ク
ラスの呼の多重数を更新する。
【0018】次に、各ファジィルールの前件部における
各ファジィ変数のメンバシップ関数は、例えば網内のト
ラヒック状態から経験的に決定される。また、各ファジ
ィルールの後件部における各線形パラメータも、例えば
網内のトラヒック状態から経験的に決定される。
【0019】
【作用】本発明では、網のトラヒック特性が経験的に決
定できることを利用して、呼受付け時の帯域推定が、フ
ァジィルール判定部101及び帯域割当て値推定手段1
02でのファジィルール判定によって行なわれることが
特徴である。
【0020】ここで、経験的に決定できる網のトラヒッ
ク特性とは、例えば次のような4つの特性である。 (加入者の端末が通信を行なうときの平均速度/加入
者の端末が通信を行なうときの最大速度)で示される比
が小さい、即ち、バースト性が小さいほど、帯域を平均
速度で割り当てることが可能である。
【0021】(加入者の端末が通信を行なうときの最
大速度/網内の伝送容量である伝送路速度)で示される
比が小さい、即ち、これから通信を開始するサービスの
帯域が伝送路の帯域に比較して小さく、伝送路における
多重度が上がるほど、帯域を平均速度で割り当てること
が可能である。
【0022】通信のゆらぎを示す平方変動係数が小さ
いほど、帯域を平均速度で割り当てることが可能であ
る。 同じ品質クラスの呼の多重数を大きくしていった場
合、帯域を平均速度で割り当てることが可能である。 これらのトラヒック特性は、ファジィルールとして示
し、それに基づいて呼受付け時の帯域の推定を行なうこ
とにより、複雑な帯域推定計算によらない帯域推定が可
能となる。
【0023】ここで特に、ファジィルールの後件部にお
いて、各帯域推定値が、各入力の関数、殊には各入力の
所定の線形パラメータで結合される線形結合によって示
されることにより、ルールの記述能力が高いという特徴
を有する。
【0024】また、各ファジィルールの前件部における
各ファジィ変数のメンバシップ関数及び各ファジィルー
ルの後件部における各線形パラメータが、網内のトラヒ
ック状態から経験的に決定されることによって、より精
度の高い帯域推定が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき詳細に説明する。本発明の実施例の構成 図2は、本発明の実施例の全体構成図である。
【0026】端末201の加入者が入回線202上に発
呼要求セルを出力すると、そのセルのヘッダに付加され
ている特定のVCIがATM交換機203内のVCI識
別装置204で識別されることにより、発呼情報が呼処
理装置205に通知される。このとき加入者は、発呼情
報として、加入者がこれから通信を受けるサービスの最
大速度値、平均速度値といったトラヒックパラメータを
申告する。
【0027】呼処理装置205は、上記トラヒックパラ
メータから、加入者の通信サービス品質(セル廃棄率、
セル転送遅延等)を満たす推定帯域を算出し、その推定
帯域が現在空きの伝送路の帯域に収容可能ならば呼を受
け付け、収容できないならば受付を拒否する。
【0028】呼が受け付けられた場合、それ以後に端末
201の加入者から出力されるセル207は、そのヘッ
ダに付加されているVCIがVCI識別装置204で識
別された後、適当なタグが付加され、スイッチ206で
スイッチングされ、目的とする出回線208に出力され
る。このようにして、加入者は通信を行なえる。
【0029】図3は、図2の呼処理装置205の構成図
である。呼受付時のトラヒックパラメータはまず呼受付
け制御部301で受信され、ファジィ制御に必要なパラ
メータに変換された後、そのパラメータがファジィ制御
部302に送られる。
【0030】ファジィ制御部302は、送られてきたパ
ラメータに基づき呼の帯域推定を行う。呼受付け制御部
301は、その帯域推定値を用いてスイッチ206(図
2)内のルーティング及び帯域割当てを行う。その帯域
割当て情報はトラヒック情報データベース303に記録
される。
【0031】図4は、図3のファジィ制御部302の構
成図である。ファジィルール判定部401は、呼受付け
制御部301より送られてきたパラメータ、ファジィル
ール判定用パラメータメモリ402から読み出したファ
ジィルール判定用パラメータ、及びメンバーシップ関数
格納部403から読み出した各ファジィ変数のメンバー
シップ関数とに基づいて、ファジィルール判定を行う。
この結果得られた各ファジィルールの出力値と適合度
は、帯域割当て値推定部404に送られる。
【0032】帯域割当て値推定部404は、各ファジィ
ルールの出力値と適合度に基づき、実際に割り当てられ
る帯域割当て推定値の重み付き平均を求め、この結果得
られた帯域割当て推定値を呼受付け制御部301に送
る。
【0033】図3の呼受付け制御部301は、伝送路が
上記帯域割当て推定値を収容可能ならば加入者からの呼
を受け付け、不可能ならばその受付を拒否する。そし
て、呼受付け制御部301は、加入者からの呼を受け付
けたならば、現在の伝送路の使用状況等を保存している
トラヒック情報データベース303を更新する。
【0034】また、呼受付け制御部301は、加入者の
呼の通信完了後、その呼がその呼のサービス品質(セル
廃棄率・セル転送遅延等)を満たしたかどうかをスイッ
チ206に観測させておき、もしサービス品質を満たさ
なかった場合は、ファジィ制御部302内の図4のファ
ジィルール判定用パラメータメモリ402の内容とメン
バーシップ関数格納部403の内容を、サービス品質を
満たすように更新する。ファジィ制御による帯域推定の原理 本発明の実施例は、呼受付け時の帯域推定を、ファジィ
制御部302でのファジィルール判定により行なうこと
が特徴である。本発明の実施例の具体的な動作について
説明する前に、ファジィ制御による帯域推定の原理につ
き説明する。
【0035】ファジィ制御は、制御におけるエキスパー
トシステムと言ってもよいもので、従来豊富な経験と知
識を必要とした熟練者のみが行うことのできる作業を、
定性的に言葉で表現し、if-then 型のファジィルールに
論理化したものである。
【0036】前述した通り、ATM交換機におけるトラ
ヒック制御において、トラヒックパラメータから厳密に
帯域推定を行うことは困難であることを述べた。しか
し、計算機シミュレーション等により、ある程度のトラ
ヒック特性は経験的に判りつつある。例えば以下の〜
に示す4つのトラヒック特性が経験的に判っている。
【0037】加入者からの申告値に基づいて決定され
る平均速度と最大速度とについて、(平均速度/最大速
度)で示される比が小さい、即ち、バースト性が小さい
ほど、帯域を平均速度で割り当てることが可能である。
【0038】伝送路速度と加入者からの申告値に基づ
いて決定される最大速度とにつき、(最大速度/伝送路
速度)で示される比が小さいほど、即ち、これから通信
を開始するサービスの帯域が伝送路の帯域に比較して小
さく、伝送路における多重度が上がるほど、帯域を平均
速度で割り当てることが可能である。
【0039】通信のゆらぎを示す平方変動係数が小さ
いほど、帯域を平均速度で割り当てることが可能であ
る。この平方変動係数は、例えば、ディジタル音声など
は1、バースト性が高いと20〜100の値になる。
【0040】同じ品質クラスの呼の多重数を大きくし
ていった場合、帯域を平均速度で割り当てることが可能
である。本発明の実施例では、上述のトラヒック特性が
if-then 型のファジィルールに論理化されることが大き
な特徴であり、このルールを用いて必要となる帯域が推
定される。
【0041】今、呼受付に必要な情報として、次式で示
される4つの入力x1 〜x4 を定義する。
【0042】
【数5】
【0043】本発明の実施例では、この4つの入力x1
〜x4 から帯域割当て推定値yを推定するための16種
類のファジィルールR1 〜R16を次式のように構築す
る。
【0044】
【数6】
【0045】ここで、small1は、入力x1 が小さい値で
あることを定量的に表すファジィ変数(ファジィ集合)
である。また、big1は、入力x1 が大きい値であること
を定量的に表すファジィ変数である。
【0046】同様に、small2、small3、及びsmall4は、
各々入力x2 、x3 、及びx4 が小さい値であることを
定量的に表すファジィ変数であって、big2、big3、及び
big4は、各々入力x2 、x3 、及びx4 が大きい値であ
ることを定量的に表すファジィ変数である。
【0047】今、ファジィ変数small1とbig1を示す各メ
ンバーシップ関数の例を図5に、ファジィ変数small2と
big2を示す各メンバーシップ関数の例を図6に、ファジ
ィ変数small3とbig3を示す各メンバーシップ関数の例を
図7に、ファジィ変数small4とbig4を示す各メンバーシ
ップ関数の例を図8に、それぞれ示す。
【0048】また、上記数6式において、aj,k (1≦
j≦16,1≦k≦5)は、各ファジィルール判定の出力値
を線形の入出力関係式で表すためのパラメータであり、
経験的に決定される。本発明の実施例では、ファジィル
ールの後件部が数6式に示される入出力関係式で表現さ
れることにより、ルールの記述能力が高いという特徴を
有する。
【0049】パラメータaj,k の具体例を図9の表に示
す。上記数6式、図5〜図8の各メンバーシップ関数で
示される各ファジィ変数、及び図9の各パラメータ値に
よって定義されるR1 〜R16の各ファジィルールにおけ
る適合度ω1 〜ω16は、次式で示される。
【0050】
【数7】
【0051】ここで、例えばsmall1(x1 )は、ファジ
ィ変数small1のx1 におけるグレードである。他のファ
ジィ変数 small2(x2 ) 、 small3(x3 ) 、 small4(x
4 )、及び big1(x1 ) 、 big2(x2 ) 、 big3(x3 )
、 big4(x4 ) 等についても同様である。
【0052】従って、帯域割当て推定値yは、次式で求
めることができる。
【0053】
【数8】
【0054】本発明の実施例では、各ファジィルールR
1 〜R16の出力値(推論結果)y1〜y16と適合度ω1
〜ω16が、図4のファジィルール判定部401において
数6式と数7式により計算され、帯域割当て推定値y
が、図4の帯域割当て値推定部404において数8式に
より計算される。
【0055】そして、図3の呼受付け制御部301は、
上記帯域割当て推定値yに基づいて呼の受付けの制御を
行なうのである。本発明の実施例の具体的動作 上述のファジィ制御による帯域推定の原理に基づく、本
発明の実施例の具体的な呼受付け動作について以下に説
明する。
【0056】図10は、図2の呼処理装置205が特に
は図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行する
動作として実現される動作フローチャートである。ま
ず、呼受付け制御部301(図3)は、端末201(図
2)より、呼受付けに必要なトラヒックパラメータを受
け取る(ステップS1001)。トラヒックパラメータ
としては、平均バースト継続時間α-1(秒)、平均バー
スト休止時間β-1(秒)、及びセル発生間隔T(秒)
の、3つのパラメータが申告される。
【0057】次に、呼受付け制御部301は、上記3つ
のトラヒックパラメータから、以下の数9式、数10
式、及び数11式により、最大速度Vp 、平均速度
a 、及び平方変動係数SCVの3つのパラメータを計
算する(ステップS1002)。
【0058】
【数9】
【0059】
【数10】
【0060】
【数11】
【0061】更に、呼受付け制御部301は、上述のよ
うに求まった最大速度Vp 、平均速度Va 、及び平方変
動係数SCVの3つのパラメータと、トラヒック情報デ
ータベース303から読み出した伝送路速度Vt 及び通
信中の同品質クラスの呼数とから、前述した数5式によ
って、ファジィルールにおける入力となる4つのパラメ
ータx1 〜x4 を計算する(ステップS1003)。
【0062】ここで、数9〜数11によって計算される
最大速度Vp 、平均速度Va 、及び平方変動係数SC
V、トラヒック情報データベース303から読み出され
る伝送路速度Vt 及び通信中の同品質クラスの呼数、こ
れらに基づいて計算される4つのパラメータx1 〜x4
の数値例を次式に示す。
【0063】
【数12】
【0064】呼受付け制御部301は、上記4つのパラ
メータx1 〜x4 をファジィ制御部302内の図4のフ
ァジィルール判定部401に送る。同時に、呼受付け制
御部301は、数6式のファジィルールで使用されるパ
ラメータaj,k (1≦j ≦16,1≦k ≦5)を、例えば図9に
基づいて計算し、それらをファジィ制御部302内の図
4のファジィルール判定用パラメータメモリ402に書
き込む。更に、呼受付け制御部301は、ファジィ制御
部302内の図4のメンバーシップ関数格納部403
に、例えば図5〜図8で示される数6式のファジィルー
ルで使用されるファジィ変数のメンバーシップ関数を、
予め格納する。
【0065】数12式の数値例の場合に、図9に基づい
て計算されるパラメータaj,k (1≦j ≦16,1≦k ≦5)を
構成する各数値例を次式に示す。
【0066】
【数13】
【0067】次に、図4のファジィルール判定部401
は、呼受付け制御部301より送られてきた4つのパラ
メータx1 〜x4 、ファジィルール判定用パラメータメ
モリ402から読み出したファジィルール判定用パラメ
ータaj,k (1≦j ≦16,1≦k≦5)(図9参照)、及びメ
ンバーシップ関数格納部403から読み出した各ファジ
ィ変数のメンバーシップ関数(図5〜図8参照)とに基
づいて、まず、前述の数6式の各ファジィルールR1
16の出力値(推論結果)y1 〜y16を計算する(ステ
ップS1004)。
【0068】数12式及び数13式の数値例の場合に、
例えば出力値y1 は次式のように計算される。
【0069】
【数14】
【0070】同様にして、出力値y2 〜y16は、次式の
ように計算される
【0071】
【数15】
【0072】次に、ファジィルール判定部401は、前
述した4つのパラメータx1 〜x4と、メンバーシップ
関数格納部403から読み出した各ファジィ変数のメン
バーシップ関数(図5〜図8参照)とに基づいて、前述
の数7式の各ファジィルールR1 〜R16における適合度
ω1 〜ω16を計算する(ステップS1005)。
【0073】数12式及び数13式の数値例の場合に、
例えば適合度ω1 、ω2 は次式のように計算される。
【0074】
【数16】
【0075】同様にして、適合度ω3 〜ω16は、次式の
ように計算される
【0076】
【数17】
【0077】ファジィルール判定部401は、上述のよ
うに求めた各ファジィルールR1 〜R16の出力値y1
16と適合度ω1 〜ω16を、帯域割当て値推定部404
に出力する。
【0078】帯域割当て値推定部404は、上記各ファ
ジィルールR1 〜R16の出力値y1〜y16と適合度ω1
〜ω16とに基づいて、前述の数8式の帯域割当て推定値
yを計算する(ステップS1006) 数12式〜数15式の数値例の場合に、帯域割当て推定
値yは、例えば次式のように計算される。
【0079】
【数18】
【0080】帯域割当て値推定部404は、上述のよう
に求まる帯域割当て推定値yを、図3の呼受付け制御部
301に送る。呼受付け制御部301は、伝送路が上記
帯域割当て推定値を収容可能ならば加入者からの呼を受
け付け、不可能ならばその受付を拒否する(ステップS
1007)。
【0081】そして、呼受付け制御部301は、加入者
からの呼を受け付けたならば、伝送路速度Vt を、それ
に帯域割当て推定値yを加算することにより更新し、ま
た、通信中の同品質クラスの呼数が1増やす。そして、
呼受付け制御部301は、これらの更新結果によって、
トラヒック情報データベース303の内容を更新する。他の実施例 以上説明した実施例において、図4のメンバーシップ関
数格納部403に格納されるメンバーシップ関数は、例
えば図5〜図8に示される固定的な特性のものであった
が、呼受付け制御部301が、トラヒック情報データベ
ース303の更新内容に従って、メンバーシップ関数更
新情報をメンバーシップ関数格納部403に出力し、こ
れに従ってメンバーシップ関数格納部403に格納され
ているメンバーシップ関数が更新されるようにしてもよ
い。
【0082】また、上述の実施例では、ファジィルール
の入力として、数5式で示される4つのパラメータx1
〜x4 が使用されたが、加入者から申告されるトラヒッ
クパラメータと現在の網の状態を示すトラヒックパラメ
ータとによって決定される様々なパラメータを、ファジ
ィルールの入力として使用することができる。
【0083】更に、上述の実施例では、ファジィ変数と
して、small とbig の2種類が使用されたが、更に多く
のファジィ変数をファジィルールに適用することも可能
である。
【0084】加えて、上述の実施例では、ファジィルー
ルの後件部として、数6式に示される線形結合式が使用
されたが、他の入出力関係式を用いることも可能であ
る。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、網のトラヒック特性が
経験的に決定できることを利用して、呼受付け時の帯域
推定がファジィルール判定によって行なわれることによ
り、複雑な帯域推定計算によらない帯域推定が可能とな
る。
【0086】これにより、応答性に優れた呼受付け処理
が可能となり、網の伝送路の使用効率も向上させること
が可能となる。ここで特に、ファジィルールの後件部に
おいて、各帯域推定値が、各入力の関数、殊には各入力
の所定の線形パラメータで結合される線形結合によって
示されることにより、ルールの記述能力を高めることが
可能となる。
【0087】また、各ファジィルールの前件部における
各ファジィ変数のメンバシップ関数及び各ファジィルー
ルの後件部における各線形パラメータが、網内のトラヒ
ック状態から経験的に決定されることによって、より精
度の高い帯域推定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック図である。
【図2】本発明の実施例の全体構成図である。
【図3】呼処理装置の構成図である。
【図4】ファジィ制御部の構成図である。
【図5】ファジィ変数の例を示した図(その1)であ
る。
【図6】ファジィ変数の例を示した図(その2)であ
る。
【図7】ファジィ変数の例を示した図(その3)であ
る。
【図8】ファジィ変数の例を示した図(その4)であ
る。
【図9】aj,k の具体例を示した表である。
【図10】本発明の実施例の動作フローチャート(その
1)である。
【図11】本発明の実施例の動作フローチャート(その
2)である。
【符号の説明】
101 ファジィルール判定手段 102 帯域割当て値推定手段 103 呼受付け制御手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者からの発呼要求時に、各々、該加
    入者から申告されるトラヒックパラメータと網内のトラ
    ヒック状況を示すトラヒックパラメータとから決定され
    るパラメータを入力とし所定のメンバーシップ関数で示
    されるファジィ変数を条件とする前件部と、出力である
    帯域推定値が前記入力の関数によって示される後件部と
    からなる複数のファジィルールについて、各々前記各帯
    域推定値と適合度を演算するファジィルール判定手段
    (101)と、 該ファジィルール判定手段で求まる前記各ファジィルー
    ルについての帯域推定値と適合度とから、前記加入者に
    対応する帯域割当て推定値を推定する帯域割当て値推定
    手段(102)と、 該帯域割当て値推定手段で推定された前記帯域割当て推
    定値に従って前記加入者の呼受付けの可否を判断する呼
    受付け制御手段(103)と、 を有することを特徴とするファジィ制御を用いた呼受付
    制御方式。
  2. 【請求項2】 前記各ファジィルールの後件部におい
    て、前記各帯域推定値は、前記各入力が所定の線形パラ
    メータで結合される線形結合によって示される、 ことを特徴とする請求項1に記載のファジィ制御を用い
    た呼受付制御方式。
  3. 【請求項3】 加入者からの発呼要求時に、各々、該加
    入者から申告されるトラヒックパラメータと網内のトラ
    ヒック状況を示すトラヒックパラメータとから決定され
    るパラメータxk (1≦k ≦m, mは自然数) を入力とし、
    jk(0≦j ≦n, 0≦k ≦m, nは自然数) を所定のメンバ
    ーシップ関数で示されるファジィ変数とする前件部と、
    出力である帯域推定値yi (1≦i ≦n)が前記入力xk (1
    ≦k ≦m)の関数fi ( xk ) (1≦i ≦n)によって示され
    る後件部とからなり、各々、 【数1】 で示されるn個のファジィルールR1 、・・・、Ri
    ・・・、Rn について、各々、前記各帯域推定値yi (1
    ≦i ≦n)を演算すると共に、 【数2】 で示される演算によって適合度ωi (1≦i ≦n)を演算す
    るファジィルール判定手段(101)と、 該ファジィルール判定手段で求まる前記各ファジィルー
    ルR1 、・・・、Ri、・・・、Rn についての帯域推
    定値yi (1≦i ≦n)及び適合度ωi (1≦i ≦n)とから、 【数3】 で示される演算によって前記加入者に対応する帯域割当
    て推定値yを推定する帯域割当て値推定手段(102)
    と、 該帯域割当て値推定手段で推定された前記帯域割当て推
    定値に従って前記加入者の呼受付けの可否を判断する呼
    受付け制御手段(103)と、 を有することを特徴とするファジィ制御を用いた呼受付
    制御方式。
  4. 【請求項4】 前記各ファジィルールの後件部におい
    て、前記各帯域推定値yi に対応する関数fi ( xk )
    (1≦k ≦m, 1≦i ≦n)は、ai,k (1≦k ≦m+1)を線形パ
    ラメータとして、 【数4】 で示される線形結合式によって示される、 ことを特徴とする請求項3に記載のファジィ制御を用い
    た呼受付制御方式。
  5. 【請求項5】 前記加入者から申告されるトラヒックパ
    ラメータと網内のトラヒック状況を示すトラヒックパラ
    メータとから決定されるパラメータの1つは、(加入者
    の端末が通信を行なうときの平均速度/加入者の端末が
    通信を行なうときの最大速度)で示される比の値であ
    る、 ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の
    ファジィ制御を用いた呼受付制御方式。
  6. 【請求項6】 前記加入者から申告されるトラヒックパ
    ラメータと網内のトラヒック状況を示すトラヒックパラ
    メータとから決定されるパラメータの1つは、(加入者
    の端末が通信を行なうときの最大速度/網内の伝送容量
    である伝送路速度)で示される比である、 ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の
    ファジィ制御を用いた呼受付制御方式。
  7. 【請求項7】 前記呼受付け制御手段(103)は、前
    記帯域割当て値推定手段(102)で推定された前記帯
    域割当て推定値に従って前記加入者の呼の受付けを許可
    する場合に、前記伝送路速度の値を更新する、 ことを特徴とする請求項6に記載のファジィ制御を用い
    た呼受付制御方式。
  8. 【請求項8】 前記加入者から申告されるトラヒックパ
    ラメータと網内のトラヒック状況を示すトラヒックパラ
    メータとから決定されるパラメータの1つは、平方変動
    係数である、 ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の
    ファジィ制御を用いた呼受付制御方式。
  9. 【請求項9】 前記加入者から申告されるトラヒックパ
    ラメータと網内のトラヒック状況を示すトラヒックパラ
    メータとから決定されるパラメータの1つは、網内での
    同じ品質クラスの呼の多重数の逆数である、 ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の
    ファジィ制御を用いた呼受付制御方式。
  10. 【請求項10】 前記呼受付け制御手段(103)は、
    前記帯域割当て値推定手段(102)で推定された前記
    帯域割当て推定値に従って前記加入者の呼の受付けを許
    可する場合に、前記網内での同じ品質クラスの呼の多重
    数を更新する、 ことを特徴とする請求項9に記載のファジィ制御を用い
    た呼受付制御方式。
  11. 【請求項11】 前記各ファジィルールの前件部におけ
    る前記各ファジィ変数のメンバシップ関数は、網内のト
    ラヒック状態から決定される、 ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載
    のファジィ制御を用いた呼受付制御方式。
  12. 【請求項12】 前記各ファジィルールの後件部におけ
    る前記各線形パラメータは、網内のトラヒック状態から
    決定される、 ことを特徴とする請求項2、又は請求項4乃至11の何
    れか1項に記載のファジィ制御を用いた呼受付制御方
    式。
JP6167392A 1992-03-18 1992-03-18 ファジィ制御を用いた呼受付制御方式 Pending JPH05268248A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6167392A JPH05268248A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 ファジィ制御を用いた呼受付制御方式
US08/032,113 US5341366A (en) 1992-03-18 1993-03-17 Connection admission control system
US08/274,687 US5751691A (en) 1992-03-18 1994-07-14 Connection admission control system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6167392A JPH05268248A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 ファジィ制御を用いた呼受付制御方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05268248A true JPH05268248A (ja) 1993-10-15

Family

ID=13178002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6167392A Pending JPH05268248A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 ファジィ制御を用いた呼受付制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05268248A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5751691A (en) Connection admission control system
US6400685B1 (en) Heterogenous traffic connection admission control system for ATM networks and a method thereof
US5862126A (en) Connection admission control for ATM networks
US6442138B1 (en) Method and apparatus for controlling admission of connection requests
EP0814632B1 (en) Method and device for multiclass ATM connection admission control
US5070498A (en) Call control system in atm switch
US5267232A (en) Method of controlling data transmission in ATM network with cell loss priority level
US5917804A (en) Connection admission control for ATM networks handling CBR and VBR services
EP0800294B1 (en) Method to control data flow rate, queuing network node and packet switching network
US6353618B1 (en) Method and apparatus for controlling traffic flows in a packet-switched network
US6324166B1 (en) Call setup control apparatus in ATM switch
JPH09149046A (ja) パケット流量監視制御方式
JPH06209329A (ja) 非同期転送モードにおける仮想パスの帯域割当方式
US6134239A (en) Method for rejecting cells at an overloaded node buffer
JPH05268248A (ja) ファジィ制御を用いた呼受付制御方式
US6563792B1 (en) Fuzzy leaky bucket method and apparatus for usage parameter control in ATM networks
Hiramatsu ATM traffic control using neural networks
JP3090736B2 (ja) Atm交換機における帯域管理および呼受付制御方式
JPH04178044A (ja) Atm変換機におけるトラフィック制御方式
JPH04109730A (ja) Atm交換機における呼受付制御方式
JPH06104918A (ja) 呼受付制御方式
JP3059101B2 (ja) Atmスイッチ
JP2748627B2 (ja) 多重化装置における呼の接続制御方法
JP2757536B2 (ja) 呼設定受付制御方法
JPH05276185A (ja) 呼受付制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010410