JPH05267768A - 波長可変型レーザ装置 - Google Patents

波長可変型レーザ装置

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JPH05267768A
JPH05267768A JP6475292A JP6475292A JPH05267768A JP H05267768 A JPH05267768 A JP H05267768A JP 6475292 A JP6475292 A JP 6475292A JP 6475292 A JP6475292 A JP 6475292A JP H05267768 A JPH05267768 A JP H05267768A
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mirror
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reflection mirror
laser device
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耕蔵 白田
Hironobu Kimura
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】回転鏡や全反射鏡、回折格子がそれぞれ作る平
面を1軸に交差させる必要がなく、アライメント軸調整
が容易で、広波長範囲に亘りシングルモードでレーザ光
の波長走査ができる波長可変型レーザ装置を提供する。 【構成】所要の回転軸15を中心として回転可能な回転
鏡10と全反射鏡12とを、回折格子11の高次の回折
方向および入射方向に設置し、回折格子11と全反射鏡
12の間にレーザ媒質18を設置した波長可変型レーザ
装置において、回折格子11の表面が作る面が回転軸中
心を通るように設定し、回転鏡10と全反射鏡12の反
射面からの法線が回折格子11上で交わる点をGとし、
全反射鏡12の反射面から交点Gまでの距離をLf 、回
転軸中心から回転鏡10の反射面が作る平面上までの距
離をRf 、前記交点Gから回転軸中心までの距離をLp
としたとき、次式 の関係を満足すべくアライメントさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ分光分析装置等
に用いられる波長可変型レーザ装置に係り、特に広い波
長範囲でシングルモード状態を維持してレーザ光の波長
走査ができる波長可変型レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ分光分析装置は、薬品開発、公害
研究、材料開発から医学、物理学、化学の研究に広く応
用されており、このレーザ分光分析装置に用いられるレ
ーザ光源として、Liu 氏とLittman 氏の発明に係る、い
わゆるリットマン型色素レーザ装置が知られている。
【0003】このリットマン型色素レーザ装置は、図4
に示すように、回転鏡1、回折格子2および全反射鏡3
からレーザ共振器4を構成し、このレーザ共振器4の回
折格子2と全反射鏡3の間に色素セル5が設置される。
【0004】この色素レーザ装置を動作させるには、回
転鏡1の反射面が作る平面と、回折格子2の表面が作る
平面と、全反射鏡3の反射面が作る平面が正確に1軸に
交わるように微調整を行なう必要がある。この軸を回転
軸6という。
【0005】そして、この色素レーザ装置の色素セル5
にYAGレーザや銅蒸気レーザ、エキシマレーザ等から
強力な励起光(通常はパルス状のレーザ光)を照射させ
ると、照射された励起光が色素セル5内の色素を励起さ
せ、回転鏡1と回折格子2を介した全反射鏡3とのレー
ザ共振器4間で光共振させ、シングルモード発振のレー
ザ光が得られる。
【0006】一方、リットマン型色素レーザ装置におい
て、回転鏡1を回転軸6を回転中心として回転させる
と、レーザ共振器4の共振器長L(Lf +Lt )および
回折格子2への回転鏡1側からの入射角が同時に変化す
るが、この変化条件がレーザ波長の半波長の整数倍であ
るとき、シングルモード状態を崩さずに発振レーザ光の
波長を走査できることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のLittman 型色素
レーザ装置において、回転鏡1の反射面が作る平面と回
折格子2の表面が作る平面と、全反射鏡3の反射面が作
る平面を1軸に正確に交わらせ、この軸を回転軸6とす
ることは、色素レーザ装置の各光学素子に非常に高精度
の機械的加工精度が要求される一方、色素レーザ装置の
アライメント軸調整のための微調整が非常に困難であ
り、レーザ発振の調整に多大な労力と時間が必要であっ
た。
【0008】また、色素レーザ装置を微調整し、非常な
労力をかけて3平面を1軸に交差させ、シングルモード
のレーザ発振を達成しても、回転軸6廻りに回転鏡3を
回転させてレーザ発振波長を走査しようとすると、少し
の回転操作で軸ずれが生じ、シングルモードのレーザ発
振が停止してしまい、広い波長域に渡ってレーザ光の波
長可変走査を行なうことが不可能であった。従来の色素
レーザ装置では、シングルモードで波長可変走査できる
レーザ光の波長域は30cm-1程度であった。
【0009】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
もので、その目的は回転鏡や全反射鏡、回折格子がそれ
ぞれ作る平面を1軸に交差させる必要がなく、アライメ
ント軸調整が容易で、しかも広い波長範囲に亘ってシン
グルモードでレーザ光の波長走査ができる波長可変型レ
ーザ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る波長可変型
レーザ装置は、上述した課題を解決するために、請求項
1に記載したように、所要の回転軸を中心として回転可
能な回転鏡と全反射鏡とを、回折格子の高次の回折方向
および入射方向に設置し、上記回折格子と全反射鏡の間
にレーザ媒質を設置した波長可変型レーザ装置におい
て、回折格子の表面が作る面が前記回転軸中心を通るよ
うに設定するとともに、前記回転鏡と全反射鏡の反射面
からの法線が回折格子上で交わる点をGとし、全反射鏡
の反射面から交点Gまでの距離をLf 、回転軸中心から
回転鏡の反射面が作る平面上までの距離をRf 、前記交
点Gから回転軸中心までの距離をLp としたとき、
【数2】 の関係が成立するようにアライメントさせたものであ
る。
【0011】また、上述した課題を解決するために、本
発明の波長可変型レーザ装置は、請求項2に記載したよ
うに、全反射鏡と回折格子を架台上に間隔をおいて設置
し、前記全反射鏡および回折格子に微調整機構をそれぞ
れ設けたり、請求項3に記載したように、レーザ媒質は
色素、広いレーザ発振帯域を有する固体および半導体の
中から選択されるようにしたものである。
【0012】
【作用】この波長可変型レーザ装置においては、回折格
子の表面が作る面が回転軸中心を通るように設定すると
ともに、
【数3】 の関係が成立するようにアライメント軸調整したので、
回転鏡と全反射鏡の調整に大きな自由度を有し、アライ
メント軸調整が極めて容易で、しかも広い波長範囲をシ
ングルモードで波長走査することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る波長可変型レーザ装置の
一実施例について添付図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の波長可変型レーザ装置の構
成例を示す原理図である。この波長可変型レーザ装置は
図示しない回転ステージ(回転テーブル)上に固定され
た回転鏡10と、上記回転ステージから独立した架台
(図示せず)に固定された回折格子11および全反射鏡
12とからレーザ共振器13が構成される。回転鏡10
と全反射鏡12とは回折格子11の高次の回折方向と入
射方向にそれぞれ設置される一方、回転鏡10は回転軸
15廻りに回転可能に支持される。回折格子11の高次
の回折方向と入射方向は発振されるレーザ光の波長によ
り一義的に定められる。回折格子11と全反射鏡12は
並進機構等の微調整機構16,17により微調整自在に
支持される。
【0015】また、レーザ共振器13を構成する回折格
子11と全反射鏡12の間に、レーザ発振作用を有し、
広い波長域で発振可能なレーザ媒質18が設置される。
レーザ媒質18には、DCM、ローダミン6G等の色素
を用いた色素セルや、アレキサンドライトやチタンサフ
ァイヤ等の固体、半導体などがある。
【0016】一方、回折格子11は並進可能な微調整機
構16により微調整され、回折格子11の表面が作る平
面が回転鏡10の回転軸15中心を通るように調節され
る。また、全反射鏡12は並進機構を兼ねる微調整機構
17により調整される。回折格子11の微調整機構16
は、回転鏡10を回転軸15廻りに回転させることに伴
って、レーザ発振がシングルモードからマルチモードに
変化するのを防止し、レーザ発振をシングルモード化さ
せている。シングルモードになりにくければ、全反射鏡
12を微調整機構(並進機構)17により微調整させて
シングルモード化を図っている。
【0017】次に、波長可変型レーザ装置がシングルモ
ードのレーザ発振を行ない、シングルモードのまま波長
可変できる条件を説明する。
【0018】図1に示される波長可変型レーザ装置で、
回転鏡10の反射面から立てた法線と全反射鏡12の反
射面から立てた法線が回折格子11上で交わる点をG、
回転鏡10の法線の始点をM、全反射鏡12の法線の始
点をNとする。回転鏡10の反射面が作る平面と回折格
子11の表面が作る平面との交わる軸をPとする。そし
て、線分GPとMPから線分GOとMOがずれたずれ角
度<PGO=α、<PMO=βとし、回転角<MOG=
θとする(Liu 氏とLittman 氏の色素レーザ装置でα=
β=0である)。
【0019】また、回折格子11の回折面の交点Gから
の法線と全反射鏡12からの入射光がなす角度をx、上
記法線と回転鏡10への回折光がなす角度(回折角度)
をψとする。
【0020】今、回転軸15中心から回転鏡10の反射
面が作る平面へ下した法線の交点をQとし、
【外1】
【0021】また、回転軸15から線分GM上に下した
法線との交点をM1 とし、GM<GM1 ならば、Rf を
負の値とする。
【0022】この波長可変型レーザ装置は回転鏡10が
回転ステージ(テーブル)に固定されているため、Rf
は回転鏡10の固定により一義的に定まり、不変の一定
値に保たれる。このため、点Qは、回転鏡10の回転に
伴い、回転軸15の廻りを|Rf |の半径で回転動作せ
しめられる。
【0023】この構成条件で回折格子11の波長選択と
シングルモード発振可能となる条件を検討する。
【0024】波長可変型レーザ装置からのレーザ発振波
長λは、回折格子11の回折条件から
【数4】
【0025】ここで、線分OMと線分PGとの交点をS
とし、三角形MPSと三角形OGSに着目すると、
【数5】<PMO+<MPS=<SOG+<SGO が成立する。
【0026】すなわち、
【数6】θ−β=ψ−α ……(2) となる。
【0027】一方、レーザ共振器13は、シングルモー
ド発振の条件から、共振器長Lは次式で表わされる。
【0028】
【数7】
【0029】(1)〜(3)式を参照して波長可変型レ
ーザ装置がシングルモード発振条件{(N・λ)/2}
を保って波長走査できるレーザ共振器13の長さLの条
件は、
【数8】 L=N・λ/2+ΔLf −ΔLg ……(4) ここに、
【数9】 N=2・(d/m)・Lp ・ cosα ……(5)
【数10】
【数11】 ΔLg =Lp ・ sinα・ cosψ ……(7) で表わされる。
【0030】(4)式の右辺を参照すると、波長可変型
レーザ装置の共振器長Lは、3つの項の寄与で表現され
る。
【0031】第1項の(N・λ)/2は、波長可変型レ
ーザ装置がシングルモードの波長可変走査を可能とする
項であり、第2項のΔLf および第3項のΔLg は、シ
ングルモードの波長走査をスポイルするミスアライメン
トの項である。
【0032】第2項および第3項の合計が0であれば、
レーザ共振器13の共振器長Lは、波長走査に対して特
定のNをもって半波長に比例した条件を維持することが
可能となり、シングルモード状態を保って波長可変走査
ができることを表わしている。この場合、Nはレーザの
縦モード数となる。
【0033】一方、第2項のΔLf は、レーザ共振器1
3の初期設定で一義的に決定される値であり、このΔL
f の値は、波長可変走査(回転鏡10の回転操作)とは
独立に設定できる。
【0034】また、第3項のΔLg は、 sinα=0でな
ければ、波長走査に対して変化するものとなるが、 cos
ψは(1)式から解るように、波長に比例しないので、
波長走査に対して第1項とは全く異なる振舞をする。
【0035】波長可変型レーザ装置は、以上の検討か
ら、シングルモード波長走査の条件は、(4)式におい
て、第2項および第3項の合計が常に0になること、す
なわち、ΔLf =0、ΔLg =0の条件が成立すること
であり、このためには、
【数12】α=0 ……(8)
【数13】 が、連続的にシングルモードで波長走査できる一般的な
レーザ共振器のアライメント調整条件となる。
【0036】(8)および(9)式を満足する波長可変
型レーザ装置のベストモードの一例を図2に示す。図1
と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0037】(8)式は回折格子11のアライメント調
整の基本となるもので、回折格子11の表面が作る面は
確実に回転軸15を通らなければならないことを示して
いる。
【0038】一方、回転鏡10や、全反射鏡12のアラ
イメントはさらに自由度があり、回転鏡10および全反
射鏡12の反射面の作る平面は、回転軸15を通る必要
がないことが判明した(但し、Lf +Rf =Lp となる
ように微調整が必要である)。このため、回転鏡10や
全反射鏡12の設置の自由度が大きくなり、また、従来
の波長可変型レーザ装置のように回転鏡10が回転軸心
を通るようにセットしたり、機械加工する必要がないの
で加工精度上の自由度も大きくなる。
【0039】したがって、この波長可変型レーザ装置で
は、回折格子11に図1に示すような並進機構を有した
微調整機構16を設け、回転軸15に回折格子11の表
面の作る面を正確に合せるように工夫されている。
【0040】また、全反射鏡12にも微調整機構17と
して並進機構を設け、共振器長L(Lf +Lt )を微調
整できるようにして(9)式が成立できるように工夫さ
れている。なお、光路NGにはレーザ媒質18等の光学
素子が挿入される。このような光学素子は通常、大気の
屈折率(約1.0)より大きな屈折率を有するため、N
G間の光路長はNG間の幾何学的距離Lf に比べて長く
なる。このような場合、(9)式における距離Lf とし
はて実質的な光路長をとらなければならない。この光学
素子の挿入による光路長Lf の変化は、全反射鏡12、
回転軸10の一方もしくは両方の位置を微調整機構17
を用いて回折格子11に近付け、補償することにより行
なわれる。
【0041】次に、波長可変型レーザ装置の作用につい
て説明する。
【0042】この波長可変型レーザ装置を動作させるに
は、回転鏡10、回折格子11、全反射鏡12を架台よ
り垂直に直立させて調整する。このための調整として
は、公知の技術であるアライメント用のレーザ光を用い
るのが望ましい。
【0043】次に、回折格子11の表面が作る面が回転
軸15の中心を通過するように回折格子11の微調整機
構16を用いてアライメント調整(粗調)を行ない、α
=0の条件を満足させる。このアライメント調整も公知
の技術にあるアライメント用レーザ光を用いるのが望ま
しい。
【0044】このアライメント調整状態で、レーザ媒質
18に励起光Bを入射させる。励起光Bには通常パルス
状レーザ光を用い、YAGレーザの第2高調波レーザや
銅蒸気レーザ、N2 レーザ、エキシマレーザ等を用い
る。レーザ媒質18が半導体レーザの場合、電流を流
し、この通電状態で、レーザが発振するが、必ずしもシ
ングルモード発振はしないので、全反射鏡12を並進機
構等の微調整機構17を用いて微調整し、シングルモー
ド発振させる。
【0045】このシングルモードのレーザ発振状態で、
回転鏡10を回転軸15の廻りに極く僅か回転させる。
この回転鏡10の回転に伴ってレーザ発振が、シングル
モードからマルチモードに変化するならば、微調整機構
16を動かし(並進動作が望ましい)、発振をシングル
モード化させる。このとき、シングルモードになりにく
ければ他の並進機構である微調整機構17を協働させて
僅かに調整する。
【0046】この調整状態でまた回転鏡10を回転軸1
5の廻りに僅かに動かし、同様の調整を行なう。
【0047】2〜3回この調整を行なうことで、回折格
子11の表面が作る面は、回転軸15を通りしかも共振
器長Lがシングルモード発振を満足する条件になる。つ
まり、(8)式および(9)式の条件が同時に満足され
る。この状態で、回転鏡10を回転軸15を中心として
回転すれば、シングルモード状態を維持したまま広い波
長域で波長走査が可能になる。
【0048】この波長走査状態で、一例として、励起光
としてYAGレーザの第2高調波を用い、レーザ媒質と
してDCM等の色素セルを用いた実験において発振波長
633nmを中心として190cm-1の波長走査が可能とな
った。このとき色素であるDCMの溶媒はアルコールで
あった。
【0049】シングルモード発振している波長可変型レ
ーザ装置からのレーザ光を凹レンズで拡散ビームとし
て、自由スペクトル領域(FSR)1cm-1、フィネス2
0の平行平面のエタロンを通して得られる干渉パターン
を1次元のCCD検出器でモード測定した結果を図3
(A),(B)に示す。この図3(A),(B)から明
らかなように、発振レーザ光の波形に分割が見られず、
レーザ発振はシングルモード化されていることが解る。
この実施例で使用した回折格子11の一実施例は、24
00本/mmのホログラフィックレーティングであり、D
CM色素の濃度は6×10-4mol/l、共振器長Lは〜5
cmであった。
【0050】この波長可変型レーザ装置では、回転鏡1
0と全反射鏡12は、その反射面が作る平面が回転鏡1
0の回転軸15を通過するという従来例のような調整上
の制約を受けない。また、回折格子11の調整も並進可
能な微調整機構16で実行可能でかつレーザ共振器13
の調整も全反射鏡12の微調整機構16としての並進機
構のみで行ない得る。
【0051】このことから、従来例のように3つの光学
素子の表面の延長面を1つの回転軸を通るように正確に
合せる非常に難しい微調整が不要となり、安価で調整が
簡単しかも高性能な波長可変シングルモードレーザが実
現できる。
【0052】また、回転鏡10と全反射鏡12の位置関
係に自由度があるため、回折格子11と全反射鏡12と
の間の距離を長くとることができ、その間にレーザ媒質
18以外に光学素子、例えばE/Oモジュレータ、ポッ
ケルスセルなどを挿入できる利点がある。
【0053】この波長可変型レーザ装置は、回転鏡10
と全反射鏡12の調整に自由度があるため、アライメン
ト軸調整が極めて容易で、広い波長範囲をシングルモー
ドを保って波長走査できる。さらにこの自由度があるた
め、全反射鏡12と回折格子11間の距離を長くとれ、
この間に他の光学素子を挿入して、変調その他の制御が
し易くなる。この波長可変型レーザ装置では、190cm
-1程度までシングルモードで波長可変走査が可能な画期
的性能を有することが判った。
【0054】
【発明の効果】以上に述べたように本発明においては、
回折格子の表面が作る面が前記回転軸中心を通るように
設定するとともに、前記回転鏡と全反射鏡の反射面から
の法線が回折格子上で交わる点をGとし、全反射鏡の反
射面から交点Gまでの距離をLf 、回転軸中心から回転
鏡の反射面が作る平面上までの距離をRf 、前記交点G
から回転軸中心までの距離をLp としたとき、
【数14】 の関係が成立するようにアライメントさせたので、回転
鏡と全反射鏡の調整に自由度を持たせることができ、ア
ライメント軸調整が従来の色素レーザ装置に比べ、極め
て容易で広い波長範囲をシングルモードを保った状態で
波長走査できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る波長可変型レーザ装置の一実施例
を示す原理図。
【図2】本発明に係る波長可変型レーザ装置のベストモ
ード例を示す図。
【図3】(A)は本発明の波長可変型レーザ装置により
得られるシングルモードのレーザ光の観測例を示す図、
(B)は図3(A)の左半分を拡大して示す図。
【図4】従来の色素レーザ装置を示す図。
【符号の説明】
10 回転鏡 11 回折格子 12 全反射鏡 15 回転軸 16,17 微調整機構 18 レーザ媒質

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の回転軸を中心として回転可能な回
    転鏡と全反射鏡とを、回折格子の高次の回折方向および
    入射方向に設置し、上記回折格子と全反射鏡の間にレー
    ザ媒質を設置した波長可変型レーザ装置において、回折
    格子の表面が作る面が前記回転軸中心を通るように設定
    するとともに、前記回転鏡と全反射鏡の反射面からの法
    線が回折格子上で交わる点をGとし、全反射鏡の反射面
    から交点Gまでの距離をLf 、回転軸中心から回転鏡の
    反射面が作る平面上までの距離をRf 、前記交点Gから
    回転軸中心までの距離をLp としたとき、 【数1】 の関係が成立するようにアライメントさせたことを特徴
    とする波長可変型レーザ装置。
  2. 【請求項2】 全反射鏡と回折格子を架台上に間隔をお
    いて設置し、前記全反射鏡および回折格子に微調整機構
    をそれぞれ設けた請求項1記載の波長可変型レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】 レーザ媒質は色素、広いレーザ発振帯域
    を有する固体および半導体の中から選択される請求項1
    記載の波長可変型レーザ装置。
JP06475292A 1992-03-23 1992-03-23 波長可変型レーザ装置 Expired - Lifetime JP3461848B2 (ja)

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