JPH0526600Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は低学年の生徒が掛算九九の学習を行
なうために使用する九九スロツトマシンに関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来、九九学習用のスロツトマシンは存在しな
いので、低学年の生徒が掛算九九を学習する場合
には九九練習帳を用いて行なつていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかながら、前記従来の九九学習は九九練習帳
を見て単に暗記するだけであるから、学習に面白
味がなく直ぐに飽きてしまうという問題があり、
１から９までの掛算問題を出題して答を出し、そ
の答が合つているか否かを確認することができる
九九スロツトマシンの開発が望まれていた。

この考案は前記の要望を満たすために案出され
たもので、その目的は１から９までの掛算問題を
任意に出題して答を出し、その答が合つているか
否かを小扉を開けて確認することができる興趣性
はあつて学習効果の高い九九スロツトマシンを提
供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記の目的を達成するために、この考案の九九
スロツトマシンは前面上部に方形窓穴３を設けた
筐体１と、外周面に１から９までの数を掛け合せ
る３列ずつの乗数字列７、被乗数字列８及び積数
字列９からなる円周方向27行、幅方向９列の数列
表１０を表示し該数列表１０の数行が筐体方形窓
穴３に回転露出するように前記筐体１内に軸支さ
れる回転ドラム６と、この回転ドラム６をハンド
ル１２の手動的な回動操作によつて一方向に回転
駆動させる連動歯車装置１１と、回転ドラム１０
が回転停止した時に前記数列表１０の乗数字１
７、被乗数字１８及び積数字１９が露出する３つ
の小窓２１，２２，２３を有し該小窓が前記数列
表１０の１列目７ａ、４列目８ａ、７列目９ａと
２列目７ｂ、５列目８ｂ、８列目９ｂと３列目７
ｃ、６列目８ｃ、９列目９ｃの数字表出位置に選
択的に切替えることができるように前記筐体窓穴
３の位置に横移動可能に被着した各小窓２１，２
２，２３間に×記号２４と＝記号２５が表示され
ているスライドカバー２０と、このスライドカバ
ー２０の積数字露出小窓２３を閉塞する開閉小扉
２６とを具備する構成としたものである。

〔作用〕

前記構成の九九スロツトマシンによると、ハン
ドル１２の回動操作で回転ドラム６を回転させる
ことにより、１から９までの掛算問題を任意に出
題することができ、その出題問題を考えて答を出
した後、スライドカバー２０の小扉２６を開くこ
とにより自分が出した答が合つているか否かを確
認することができる。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を図面に従い具体的に
説明する。図中１は前筐１ａと後筐１ｂをネジ止
め結合して構成される筐体で、この筐体１はネジ
止着されるサイドカバー５を備え、筐体前面の上
部傾斜面部２には方形窓穴３と摺動長孔４ａ，４
ｂが第１図の如く設けられている。６は前記筐体
１内に回転可能に軸支される回転ドラムで、この
回転ドラム６の外周面には１から９までの数を掛
け合せる３列ずつの乗数字列７、被乗数字列８及
び積数字列９からなる円周方向27行、幅方向９列
の第６図に示すような数列表１０が表示（第１図
では省略している）され、この数列表１０の数行
例えば３行位が筐体方形窓穴３に回転露出するよ
うに位置決めして前記筐体１内に軸支されてい
る。

１１は前記回転ドラム６をハンドル１２の手動
的な倒し回動操作によつて一方向に回転駆動させ
る連動歯車装置で、この連動歯車装置１１は前記
筐体１のサイドカバー５内に組込まれており、そ
の構成はハンドル１２と一体に回動する扇形ギヤ
１３（カバー内面ストツパ１４に第３図の如く当
接するようにコイルスプリング１５で第３図右回
り方向に回動付勢されている）と、この扇形ギヤ
１３に噛合するピニオン１６及び該ピニオン１６
と同軸一体で扇形ギヤ１３がハンドル回動された
時に軸受斜行長孔１７に沿つて移動しドラム端板
６ａの連動ギヤ１８に噛合するようになる噛合係
脱式の遊びギヤ１９とからなる。

２０は回転ドラム６が回転停止した時に前記数
列表１０の乗数字１７、被乗数字１８及び積数字
１９が第４図の如く露出する３つの小窓２１，２
２，２３（この各小窓間には×記号２４と＝記号
２５が表示されている）と、前記筐体１のスライ
ド長孔４ａ，４ｂに第５図の如く摺動係合する弾
性係止片２０ａ，２０ｂを有した合成樹脂製のス
ライドカバーで、このスライドカバー２０は前記
小窓２１〜２３がドラム外周数列表１０の１列目
７ａ、４列目８ａ、７列目９ａと、２列目７ｂ、
５列目８ｂ、８列目９ｂと、３列目７ｃ、６列目
８ｃ、９列目９ｃの数字表出位置に第６図Ａ，
Ｂ，Ｃに示す如く選択的に切替えることができる
ように前記筐体窓穴３の位置に横移動可能にスラ
イド係合して被着されている。なお、このスライ
ドカバー２０には筐体１側の３つの指標点ａ，
ｂ，ｃに位置合せして切替位置を決定する指示点
ｄが第２図、第４図の如く設けられている。２６
は前記スライドカバー２０の積数字露出小窓２３
を閉塞するようにカバー突起部に枢支された開閉
小扉、２７は筐体切欠部２８に一部露出するドラ
ム手回しダイヤルである。

而して、前記ハンドル１２を手で持つて手前に
倒すように回動操作すると、連動歯車装置１１に
よつて回転ドラム６が駆動回転されるようにな
り、そしてこの回転ドラム６が回転停止すると乗
数字１７及び被乗数字１８がスライドカバー２０
の第１小窓２１と第２小窓２２に第４図の如く表
出し、乗数字１７と被乗数字１８を掛け合せた積
数字１９が小扉２６で閉塞された第３小窓２３に
出るようになるので、前記ドラム６をハンドル操
作で適宜に回転させることにより、１から９まで
の掛算問題を任意に出題することができ、その出
題問題を考えて答を出した後、スライドカバー２
０の小扉２６を開くことにより自分が出した答が
合つているか否かを確認することができる。

〔考案の効果〕

この考案の九九スロツトマシンは、前記のよう
な構成のものであるから、１から９までの掛算問
題を任意に出題して答を出し、その答が合つてい
るか否かを小扉を開けて確認することができ、九
九練習帳を用いる九九学習に比べ興趣性があつて
学習効果の高い九九スロツトマシンを提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による九九スロツト
マシンの分解斜視図、第２図は同スロツトマシン
の組立状態における正面図、第３図は第２図の右
側面図、第４図は第２図の平面図、第５図は第２
図の−線に沿う中央縦断面図、第６図は回転
ドラムの外周面に表示される数列表をスライドカ
バーの小窓切替態様と関連させて示した展開平面
図である。 １……筐体、１ａ……前筐、１ｂ……後筐、３
……方形窓穴、４ａ，４ｂ……スライド長孔、５
……筐体サイドカバー、６……回転ドラム、７…
…乗数字列、７ａ……数列表の１列目、７ｂ……
数列表の２列目、７ｃ……数列表の３列目、８…
…被乗数字列、８ａ……数列表の４列目、８ｂ…
…数列表の５列目、８ｃ……数列表の６列目、９
……積数字列、９ａ……数列表の７列目、９ｂ…
…数列表の８列目、９ｃ……数列表の９列目、１
０……数列表、１１……連動歯車装置、１７……
乗数字、１８……被乗数字、１９……積数字、２
０……スライドカバー、２１……乗数字露出小
窓、２２……被乗数字露出小窓、２３……積数字
露出小窓、２４……×記号、２５……＝記号、２
６……開閉小扉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 低学年の生徒が掛算九九の学習を行なうために
   使用する九九スロツトマシンであつて、前面上部
   に方形窓穴３を設けた筐体１と、外周面に１から
   ９までの数を掛け合せる３列ずつの乗数字列７，
   被乗数字列８及び積数字列９からなる円周方向27
   行、幅方向９列の数列表１０を表示し該数列表１
   ０の数行が筐体方形窓穴３に回転露出するように
   前記筐体１内に軸支される回転ドラム６と、この
   回転ドラム６をハンドル１２の手動的な回動操作
   によつて一方向に回転駆動させる連動歯車装置１
   １と、回転ドラム１０が回転停止した時に前記数
   列表１０の乗数字１７、被乗数字１８及び積数字
   １９が露出する３つの小窓２１，２２，２３を有
   し該小窓が前記数列表１０の１列目７ａ、４列目
   ８ａ、７列目９ａと２列目７ｂ、５列目８ｂ、８
   列目９ｂと３列目７ｃ、６列目８ｃ、９列目９ｃ
   の数字表出位置に選択的に切替えることができる
   ように前記筐体窓穴３の位置に横移動可能に被着
   した各小窓２１，２２，２３間に×記号２４と＝
   記号２５が表示されているスライドカバー２０
   と、このスライドカバー２０の積数字露出小窓２
   ３を閉塞する開閉小扉２６とを具備してなる九九
   スロツトマシン。