JPH0526269A - 自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ - Google Patents

自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ

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JPH0526269A
JPH0526269A JP20721891A JP20721891A JPH0526269A JP H0526269 A JPH0526269 A JP H0526269A JP 20721891 A JP20721891 A JP 20721891A JP 20721891 A JP20721891 A JP 20721891A JP H0526269 A JPH0526269 A JP H0526269A
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JP
Japan
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cylinder
ratchet
brake
cylinder body
peripheral surface
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JP20721891A
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English (en)
Inventor
Takemi Manita
武美 真仁田
Hideyuki Ochiai
英行 落合
Hidefumi Kajiwara
秀文 梶原
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Saitama Kiki Co Ltd
Original Assignee
Saitama Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレーキ装置の温度上昇時に、オーバアジャス
トが発生するのを防止する。 【構成】圧縮ばね21により押圧されるラチェットピン
17先端面の第二ラチェット歯19と、スリーブ10外
周面の第一ラチェット歯13との係合により、自動間隙
調整を行なう。ブレーキ装置の温度上昇時には電磁開閉
弁25を開き、副シリンダ部22内に圧油を送り込む。
圧油の送り込みにより副ピストン部23及び上記ラチェ
ットピン17が変位する。ラチェットピン17の変位に
より、上記第一、第二両ラチェット歯13、19同士の
係合が外れると、自動間隙調整を行なわなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る自動間隙調整装置
付ブレーキシリンダは、ドラムブレーキを構成する背
板、或はディスクブレーキを構成するキャリパに組み付
けて、自動車の制動装置を構成すると共に、ブレーキシ
ュー(ブレーキパッド)のライニングが摩耗して、この
ライニングとドラム内周面或はディスクロータ側面との
間の隙間が大きくなる傾向となった場合には、このブレ
ーキシューを上記ドラム内周面或はディスクロータ側面
に向けて移動させ、上記隙間が大きくなり過ぎるのを防
止するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の制動を行なう為のドラム
ブレーキの場合、車輪の内側に設けた背板に1対のブレ
ーキシューを、半径方向に亙る変位を自在として組み付
けると共に、やはり上記背板にブレーキシリンダを固定
する事で構成される。制動時には、上記ブレーキシリン
ダへの圧油の供給により、上記1対のブレーキシューを
半径方向外方に押し広げ、各ブレーキシューに設けたラ
イニングの外周面を、車輪と共に回転するドラムの内周
面に強く押し付け、両面間に働く摩擦力によって制動力
を得る。
【0003】ところで、制動の繰り返しに伴なってブレ
ーキシューのライニングが摩耗し、このライニングの外
周面とブレーキドラムの内周面との間の隙間が増大した
場合、これをそのまま放置すると、上記ライニングの外
周面とドラムの内周面とが摩擦し合う迄に要する、上記
ブレーキシューの変位量が多くなる。この結果、制動時
に要するブレーキペダルの踏み込み量が多くなり、制動
時の間隔が悪くなるばかりか、著しい場合には十分な制
動を行なえなくなる。
【0004】この様な不都合を解消する為に従来から、
ブレーキシューのライニングが摩耗して、このライニン
グとドラム内周面或はディスクロータ側面との間の隙間
が大きくなる傾向となった場合には、このブレーキシュ
ーを上記ドラム内周面或はディスクロータ側面に向けて
移動させ、上記隙間が大きくなり過ぎるのを防止する、
自動間隙調整装置(所謂オートスラックアジャスタ)付
のブレーキシリンダが、従来から広く使用されている。
【0005】図5〜6は、上述の様な目的で従来から使
用されている、自動間隙調整装置付ブレーキシリンダの
1例を示している。1はシリンダ本体で、両端が開口し
た筒状に形成されている。このシリンダ本体1は、1対
のブレーキシュー(図示せず)の端部同士の間に位置さ
せて、背板に固定される。
【0006】上記シリンダ本体1内には1対のピストン
本体2を、このシリンダ本体1の両端開口部から挿入し
ている。各ピストン本体2の内端部(シリンダ本体1の
中央より端部)外周面にはパッキング3を装着し、上記
シリンダ本体1の内周面と各ピストン本体2の外周面と
の間の油密保持を図っている。又、各ピストン本体2は
有底円筒状に形成して、内側に有底の円孔5を設けると
共に、この円孔5の開口部を、上記シリンダ本体1の外
側に向けている。
【0007】又、上記シリンダ本体1の中央部には給油
口4を設けて、このシリンダ本体1内に圧油を送り込み
自在としている。即ち、この給油口4から上記シリンダ
本体1内に圧油を送り込む事で、上記1対のピストン本
体2を、上記シリンダ本体1から押し出し自在としてい
る。
【0008】上記各ピストン本体2の円孔5の内側に
は、調整筒6を、それぞれ回転自在に装着している。各
調整筒6の内周面には、それぞれ雌螺子7を形成してお
り、この雌螺子7に、調整ボルト8を螺合させている。
各調整ボルト8の先端部は、上記調整筒6の外端部から
突出させており、この先端面に形成した係合凹部9に、
ブレーキシューを構成するウェブ(図示せず)の端縁を
係合させる。この様に、係合凹部9にウェブの端縁を係
合させる事で、上記調整ボルト8は回転不能とされる。
【0009】上記調整筒6の外周面にはスリーブ10
が、この調整筒6の軸方向(図5の左右方向)に亙る変
位のみ自在として、外嵌されている。即ち、上記スリー
ブ10の一端部(図5の右端部)内周縁には係合突起1
1を形成し、この係合突起11を、上記調整筒6の外周
面に軸方向に亙り設けた係合溝12に係合させている。
そして、上記スリーブ10の外周面に第一ラチェット歯
13を、円周方向に亙って設けている。そしてこのラチ
ェット歯13を、軸方向に対し傾斜させている。又、上
記調整筒6の外端部外周縁に形成した鍔部31と上記ス
リーブ10の外端縁との間には圧縮ばね14を設けて、
上記スリーブ10に、内方に向かう弾力を付与してい
る。
【0010】一方、前記ピストン本体2の側面で、上記
第一ラチェット歯13と整合する位置には、軸方向に長
い長孔15を設けている。又、前記シリンダ本体1に、
このシリンダ本体1の半径方向(図5の上下方向)に亙
って、ガイド孔16を設けている。このガイド孔16内
にはラチェットピン17を、スリーブ18を介して、上
記シリンダ本体1の半径方向に亙る変位自在に嵌装して
いる。
【0011】上記ラチェットピン17の先端面(図5の
下端面)には、上記第一ラチェット歯13と噛合自在な
第二ラチェット歯19を形成している。更に、上記ガイ
ド孔16の外端開口部を塞いだ蓋体20と上記ラチェッ
トピン17との間には圧縮ばね21を設けて、このラチ
ェットピン17の先端面を上記第一ラチェット歯13に
向け押圧している。
【0012】そして、上記第一、第二両ラチェット歯1
3、19の傾斜方向、並びに上記調整筒6の内周面に形
成した雌螺子7及びこの雌螺子7と螺合した調整ボルト
8の螺子方向を適正に定める事で、前記ライニングの外
周面とドラムの内周面との間の隙間を調整自在としてい
る。
【0013】即ち、前記給油口4を通じて前記シリンダ
本体1内に圧油を給排する事で、前記ピストン本体2
を、上記シリンダ本体1から突出する方向に移動させた
場合には、前記第一、第二両ラチェット歯13、19の
傾斜面同士が摺動する事で、両ラチェット歯13、19
が噛合する事はないが、制動解除に伴なって前記ブレー
キシューの間隔が、リターンスプリングの弾力により縮
まり、上記ピストン本体2がシリンダ本体1内に押し込
まれた場合には、上記両ラチェット歯13、19同士が
互いに噛合する様に、上記両ラチェット歯13、19の
傾斜方向を定めている。
【0014】又、上記第一のラチェット歯13の軸方向
に対する傾斜方向は、制動解除に伴なって上記第一、第
二両ラチェット歯13、19同士が互いに係合し、上記
調整筒6が回転した場合に、この調整筒6の内周面の雌
螺子7と前記調整ボルト8との螺合に基づき、上記調整
筒6からの上記調整ボルト8の突出量が増大する様に定
めている。
【0015】上述の様に構成される自動間隙調整装置付
ブレーキシリンダの場合、制動を行なう際には、シリン
ダ本体1の中央部に設けた給油口4より、このシリンダ
本体1内に圧油を送り込む。この結果、シリンダ本体1
内に嵌装された1対のピストン本体2の間隔が広がり、
各ピストン本体2がシリンダ本体1から押し出される。
各ピストン本体2に、調整筒6を介して支持された調整
ボルト8の先端は、前述の様に1対のブレーキシューの
ウェブに突き当てられている為、上記ピストン本体2の
押し出しに伴なって上記1対のブレーキシューの間隔が
広がり、各ブレーキシューのライニングの外周面がドラ
ムの内周面に強く押し付けられて、制動が行なわれる。
【0016】上記1対のブレーキシューのライニングの
摩耗が少なく、このライニングの外周面とドラムの内周
面との間隔が狭い場合には、制動時に於けるピストン本
体2の移動量が少なく、上記第一、第二両ラチェット歯
13、19同士は、同じ歯同士が当接したままとなる。
即ち、外周面に第一のラチェット歯13を設けた調整筒
6がピストン本体2と共に変位しても、その変位量が僅
かである為、シリンダ本体1の軸方向へは変位しないラ
チェットピン17先端面の第二ラチェット歯19が、上
記第一ラチェット歯13の山(歯)を越える事はない。
この為、制動解除に伴なって上記ピストン本体2がシリ
ンダ本体1内に押し込まれても、スリーブ10及び調整
筒6が回転する事はなく、前記調整ボルト8の突出量
は、制動以前の状態のままに保たれる。
【0017】制動の繰り返しに伴なって前記ライニング
が摩耗し、このライニングの外周面とドラムの内周面と
の間隔が広くなると、制動時に於けるピストン本体2の
移動量が多くなり、制動に伴なって外周面に第一のラチ
ェット歯13を設けた調整筒6がピストン本体2と共に
変位すると、シリンダ本体1の軸方向へは変位しないラ
チェットピン17先端面の第二ラチェット歯19が、上
記第一ラチェット歯13の山(歯)を越える。
【0018】この為、制動解除に伴なって上記ピストン
本体2がシリンダ本体1内に押し込まれると、上記第二
ラチェット歯19がそれ迄(制動以前)噛合していた山
とは異なる山と噛合する。この結果、制動解除に伴なっ
てピストン本体2がシリンダ本体1内に押し込まれる
と、スリーブ10及び調整筒6が回転する。調整筒6が
回転する結果、前記調整ボルト8の突出量は、制動以前
の状態よりも増し、各ブレーキシューのライニングの外
周面とドラムの内周面との間の隙間が小さくなる。
【0019】尚、図5〜6に示した構造の場合、調整筒
6の外周面に直接第一ラチェット歯13を形成せず、こ
の調整筒6に対し軸方向に亙る変位のみ自在として外嵌
したスリーブ10の外周面に、上記第一ラチェット歯1
3を形成すると共に、このスリーブ10を圧縮ばね14
によりピストン本体2の内端に向けて押圧している。そ
して、この圧縮ばね14の弾力を、前記1対のブレーキ
シューを非制動時の状態に戻す為のリターンスプリング
の弾力よりも少し弱くしている。
【0020】従って、前記ライニングの外周面とドラム
の内周面との間の隙間が広がった状態で制動を行なった
後に於いては、上記スリーブ10が(リターンスプリン
グの弾力によって)一度圧縮ばね14の弾力に抗してピ
ストン本体2の外端部に向けて移動する。そして、上記
リターンスプリングの弾力によって、各ブレーキシュー
が元の位置に戻ってから、上記スリーブ10が上記圧縮
ばね14の弾力によりピストン本体2の内端部に向けて
移動しつつ、前記調整筒6を回転させ、上記調整ボルト
8の突出量を増大させる。
【0021】但し、調整筒6の外周面に直接第一ラチェ
ット歯13を形成しても、リターンスプリングによるピ
ストン本体2の押し込みと同時に上記調整筒6が回転さ
せられる以外、同様にして、前記ライニングの外周面と
ドラムの内周面との間の隙間調整を行なえる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の様に
構成され作用する自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ
に於いて従来は、次に述べる様な問題を生じた。
【0023】即ち、山道を走行する等によってブレーキ
を頻繁に使用し、ドラムブレーキを構成するドラムや、
ディスクブレーキを構成するキャリパの温度が上昇し、
このドラムやキャリパが熱膨張した場合、ブレーキシュ
ーのライニングが摩耗していないにも拘らず、このライ
ニングの外周面とドラムの内周面との間の隙間、或はラ
イニングの側面とディスクロータの側面との間の隙間
が、一時的に広がってしまう。
【0024】この様な原因でライニングの表面とこの表
面が対向する面との隙間が一時的に広がった状態で、前
記ブレーキシリンダに組み込まれた自動間隙調整装置が
働き、この隙間を詰める(縮める)と、温度低下により
上記ドラムやキャリパが収縮した場合に、上記ライニン
グの外周面とドラムの内周面との間の隙間、或はライニ
ングの側面とディスクロータの側面との間の隙間がなく
なって、ライニングの表面とこの表面が対向する面とが
擦れ合ったままの状態となる、所謂オーバアジャストの
状態となる。
【0025】本発明の自動間隙調整装置付ブレーキシリ
ンダは、この様な、ドラム或はキャリパ等、ブレーキ装
置の温度上昇に伴なって生じるオーバアジャストを防止
するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の自動間隙調整装
置付ブレーキシリンダは何れも、前述した従来の自動間
隙調整装置付ブレーキシリンダと同様に、少なくとも一
端が開口した筒状のシリンダ本体と、このシリンダ本体
内に、開口部をシリンダ本体の外側に向けて油密に嵌装
された、有底円筒状のピストン本体と、上記シリンダ本
体内に圧油を送り込んでこのシリンダ本体から上記ピス
トン本体を押し出す為、このシリンダ本体の一部に設け
られた給油口と、上記ピストン本体の外端面中央部に一
端を開口させた、有底の円孔と、この円孔の内側に回転
自在に装着され、その内周面に雌螺子を形成した調整筒
と、この調整筒内周面の雌螺子に螺合し、上記調整筒の
外端部から突出させた先端部をブレーキシューの端部と
係合させる事で、回転不能とされる調整ボルトと、上記
調整筒の外周面に、円周方向に亙って軸方向に対し傾斜
した状態で設けられた第一ラチェット歯と、この第一ラ
チェット歯に整合する状態で、上記ピストン本体に設け
られた、軸方向に長い長孔と、上記シリンダ本体に、こ
のシリンダ本体の半径方向に亙って設けられたガイド孔
と、このガイド孔内に変位自在に嵌装され、先端面に設
けた第二ラチェット歯を上記第一ラチェット歯と噛合自
在としたラチェットピンと、このラチェットピンの先端
面を上記第一ラチェット歯に向けて押圧するばねとから
成り、上記給油口を通じて上記シリンダ本体内に圧油を
給排する事で、このシリンダ本体から上記ピストン本体
を出入りさせた場合に、上記第一、第二両ラチェット歯
の係脱に基づいて上記調整筒が回転し、この調整筒から
の上記調整ボルトの突出量が増大する様に、上記第一、
第二両ラチェット歯及び上記雌螺子の方向を定めてい
る。
【0027】特に、請求項1に記載された自動間隙調整
装置付ブレーキシリンダに於いては、上記ガイド孔の、
上記半径方向外端部に設けた副シリンダ部と、上記ラチ
ェットピンの外端部に固設されて、この副シリンダ部に
油密に嵌装された副ピストン部と、この副ピストン部よ
りも上記半径方向内側に於いて、上記副シリンダ部に圧
油を送り込む給油通路と、この給油通路の途中に設けた
開閉弁とを備え、この開閉弁は、ブレーキ装置の温度上
昇時にのみ開くものである事を特徴としている。
【0028】又、請求項2に記載された自動間隙調整装
置付ブレーキシリンダに於いては、上記ラチェットピン
の一部で、シリンダ本体の半径方向外端部と上記シリン
ダ本体との間に、温度上昇に伴なって形状が変化する感
温部材を装着すると共に、この感温部材は、温度上昇時
に上記ばねの弾力に抗して上記ラチェットピンを変位さ
せ、上記第一、第二両ラチェット歯同士の係合を外す事
を特徴としている。
【0029】更に、請求項3に記載された自動間隙調整
装置付ブレーキシリンダに於いては、ラチェットピンの
一部で、シリンダ本体の半径方向外端部と上記シリンダ
本体との間に、ソレノイドを装着すると共に、このソレ
ノイドは、温度上昇時にばねの弾力に抗して上記ラチェ
ットピンを変位させ、上記第一、第二両ラチェット歯同
士の係合を外す事を特徴としている。
【0030】
【作用】上述の様に構成される本発明の自動間隙調整装
置付ブレーキシリンダが、制動時にブレーキシューを車
輪と共に回転する部材に押し付けて制動を行なう際の作
用、並びに、通常時(特に温度が高くない場合)に、ラ
イニングの摩耗に伴なって、このライニングの表面と上
記回転する部材の表面との隙間が大きくなり過ぎるのを
防止する際の作用は、前述した従来の自動間隙調整装置
付ブレーキシリンダと同様である。
【0031】特に、本発明の自動間隙調整装置付ブレー
キシリンダの場合、ブレーキ装置の温度上昇時には、ラ
チェットピンの先端面が調整筒の外周面から退避する事
で、この調整筒の外周面に設けられた第一ラチェット歯
と、上記ラチェットピンの先端面に形成された第二ラチ
ェット歯との係合が外れ、自動間隙調整機能が働かなく
なる。この為、ブレーキ装置の温度上昇時には、上記ラ
イニングの表面と上記回転する部材の表面との隙間が調
整されず、熱膨張に伴なって一時的に広がった隙間を調
整する事で、前記オーバアジャストを起こすのが防止さ
れる。
【0032】即ち、請求項1に記載された発明の場合、
ブレーキ装置の温度上昇時には開閉弁が開く。この結
果、給油通路を通じて副シリンダ部に圧油が送り込ま
れ、この副シリンダ部に嵌装された副ピストン部が変位
し、この副ピストン部と共に上記ラチェットピンが変位
して、上記第一、第二両ラチェット歯同士の係合が外れ
る。
【0033】又、請求項2に記載された発明の場合、ブ
レーキ装置の温度上昇時には感温部材が変形し、上記ラ
チェットピンを変位させて、上記第一、第二両ラチェッ
ト歯同士の係合を外す。
【0034】更に、請求項3に記載された発明の場合、
ブレーキ装置の温度上昇時にはソレノイドへの通電に基
づいて、上記ラチェットピンを変位させ、上記第一、第
二両ラチェット歯同士の係合を外す。
【0035】
【実施例】図1は、請求項1に記載された発明に対応す
る、本発明の第一実施例を示している。尚、本発明の特
徴は、温度上昇時に第一、第二両ラチェット歯同士の係
合を外す事で、自動間隙調整装置の機能を停止させる点
に特徴があり、その他の構成及び作用は、前述した従来
の自動間隙調整装置付ブレーキシリンダと同様である
為、重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴部分に
就いて説明する。
【0036】シリンダ本体1の側面に、このシリンダ本
体1の半径方向(図1の上下方向)に亙って設けられた
ガイド孔16の内側には、ラチェットピン17を、上記
半径方向に亙る変位自在に嵌装している。そして、圧縮
ばね21によりこのラチェットピン17の先端面(図1
の下端面)を、調整筒6に回転不能に外嵌したスリーブ
10の外周面に押圧している。
【0037】上記ガイド孔16の一部で、シリンダ本体
1の半径方向外端部(図1の上端部)には、副シリンダ
部22を設け、この副シリンダ部22に副ピストン部2
3を、油密に嵌装している。この副ピストン部23は、
上記ラチェットピン17の一部で、シリンダ本体1の半
径方向外端部に、このラチェットピン17と一体に設
け、上記副ピストン部23とラチェットピン17とが同
期して、上記ガイド孔16の半径方向に亙り、変位する
様にしている。
【0038】又、上記シリンダ本体1内には給油通路2
4を設け、この給油通路24の一端を、上記副ピストン
部23よりも、シリンダ本体1の半径方向内側(図1の
下側)に於いて、上記副シリンダ部22内に開口させて
いる。又、給油通路24の他端は、前記給油口4(図5
参照)と共にマスターシリンダ等の油圧源に通じさせ
て、次述する電磁開閉弁25の開放時には、上記副シリ
ンダ部22内に圧油を送り込み自在としている。
【0039】更に、上記給油通路24の途中には電磁開
閉弁25を設けている。そして、図示しない温度センサ
に基づいて作動する制御器からの信号に基づきこの電磁
開閉弁25を、ブレーキ装置の温度上昇時にのみ開く様
にしている。
【0040】前述の図5〜6に示した従来構造に、上述
の様な機構を付設した本発明の自動間隙調整装置付ブレ
ーキシリンダの場合、ブレーキ装置の温度上昇時には、
温度センサからの信号に基づいて作動する制御器からの
信号により、電磁開閉弁25が開放される。この結果、
制動時にはマスターシリンダから送り出された圧油が、
給油通路24を通じて副シリンダ部22に送り込まれ、
この副シリンダ部22に嵌装された副ピストン部23
が、前記シリンダ本体1の半径方向外方に変位し、この
副ピストン部23と共に前記ラチェットピン17が、や
はり上記半径方向外方に変位して、このラチェットピン
17の先端面に形成された第二ラチェット歯19と、ス
リーブ10外周面の第一ラチェット歯13との係合が外
れる。
【0041】この様に、上記スリーブ10外周面の第一
ラチェット歯13と、ラチェットピン17の先端面に形
成された第二ラチェット歯19との係合が外れると、自
動間隙調整機能が働かなくなる。この為、ブレーキ装置
の温度上昇時には、前記ライニングの表面とドラム内周
面等、前記回転する部材の表面との隙間が調整されず、
熱膨張に伴なって一時的に広がった隙間を詰める事で、
前記オーバアジャストを起こすのが防止される。
【0042】副シリンダ部22内に送り込まれた圧油
は、制動解除と共に排出され、前記電磁開閉弁25は、
ブレーキ装置の温度低下と共に閉じられる為、その後は
前記圧縮ばね21の弾力により、上記第一、第二両ラチ
ェット歯13、19同士が互いに係合し、前述した従来
構造の場合と同様に、ライニング外周面とドラム内周面
等、前記回転する部材の表面との間の隙間の調整が行な
われる。
【0043】尚、電磁開閉弁25の閉鎖に伴なって給油
通路24内や副シリンダ部22内に封入された油が、上
記ラチェットピン17の変位を妨げる事のない様に、上
記電磁開閉弁25の閉鎖時には、上記給油通路24を前
記マスターシリンダに付属のリザーバ等に連通させる回
路を設ける事も出来る。
【0044】次に、図2は、請求項2に記載された発明
に対応する、本発明の第二実施例を示している。ラチェ
ットピン17の一部で、シリンダ本体1の半径方向外端
部(図2の上端部)から延出したロッド26は、通孔2
7を通じて、シリンダ本体1の外側面から突出してい
る。そして、このロッド26の外端部(図2の上端部)
に固定したストッパ28と上記シリンダ本体1の外側面
との間に、形状記憶合金製のコイルばね29を設けてい
る。
【0045】温度上昇に伴なって形状が変化する感温部
材である、上記コイルばね29は、低温時には全長(図
2の上下方向に亙る寸法)が縮まり、温度上昇時に全長
が伸びる。そして、全長が伸びた場合の弾性は、上記ラ
チェットピン17の先端面をスリーブ10の外周面に押
圧する為の圧縮ばね21の弾力よりも大きくなる様にし
ている。
【0046】上述の様に構成される本実施例の場合、ブ
レーキ装置の温度上昇時には、形状記憶合金製のコイル
ばね29の全長が伸び、このコイルばね29の弾力が上
記圧縮ばね21の弾力よりも大きくなる結果、上記ラチ
ェットピン17が上記半径方向外方に変位し、このラチ
ェットピン17の先端面に形成された第二ラチェット歯
19と、スリーブ10外周面の第一ラチェット歯13と
の係合が外れる。
【0047】この様に、上記スリーブ10外周面の第一
ラチェット歯13と、ラチェットピン17の先端面に形
成された第二ラチェット歯19との係合が外れ、自動間
隙調整機能が働かなくなる結果、ブレーキ装置の温度上
昇時には、前記ライニングの表面とドラム内周面等、前
記回転する部材の表面との隙間が調整されず、熱膨張に
伴なって一時的に広がった隙間を詰める事で、前記オー
バアジャストを起こすのが防止される。
【0048】次に、図3は、やはり請求項2に記載され
た発明に対応する、本発明の第三実施例を示している。
本実施例の場合、ロッド26の外端部(図3の上端部)
に固定したストッパ28と上記シリンダ本体1の外側面
との間に、バイメタル製の板ばね30を設けている。
【0049】温度上昇に伴なって形状が変化する感温部
材である、上記板ばね30は、低温時には厚さ寸法(図
3の上下方向に亙る寸法)が縮まり、温度上昇時には厚
さ寸法が大きくなる。そして、厚さ寸法が大きくなった
場合の弾性は、上記ラチェットピン17の先端面をスリ
ーブ10の外周面に押圧する為の圧縮ばね21の弾力よ
りも大きくなる様にしている。
【0050】本実施例の場合も、上記第二実施例の場合
とほぼ同様に作用して、ブレーキ装置の温度上昇時に於
けるオーバアジャストを防止する。
【0051】次に、図4は請求項3に記載された発明に
対応する、本発明の第四実施例を示している。ラチェッ
トピン17の一部で、シリンダ本体1の半径方向外端部
(図4の上端部)から延出したロッド26は、通孔27
を通じて、シリンダ本体1の外側面から突出している。
そして、このロッド26の外端部(図4の上端部)を、
上記シリンダ本体1の外側面に固定した、ソレノイド3
2の出力ロッドに結合している。
【0052】上記シリンダ本体1の近傍には、ドラムを
含むブレーキ装置の温度を検出する温度センサ(図示せ
ず)を設け、この温度センサの出力信号により、やはり
図示しない制御器が、上記ソレノイド32への通電を制
御する。即ち、この制御器は、上記ブレーキ装置の温度
上昇時に、上記ソレノイド32に通電する。又、上記ソ
レノイド32の引っ張り力は、上記ラチェットピン17
の先端面をスリーブ10の外周面に押圧する為の、圧縮
ばね21の弾力よりも大きくしている。
【0053】上述の様に構成される本実施例の場合、ブ
レーキ装置の温度上昇時には、上記ソレノイド32への
通電に基づいて、上記ラチェットピン17が上記半径方
向外方に変位し、このラチェットピン17の先端面に形
成された第二ラチェット歯19と、スリーブ18外周面
の第一ラチェット歯13との係合が外れる。
【0054】この様に、上記スリーブ10外周面の第一
ラチェット歯13と、ラチェットピン17の先端面に形
成された第二ラチェット歯19との係合が外れ、自動間
隙調整機能が働かなくなる結果、ブレーキ装置の温度上
昇時には、前記ライニングの表面とドラム内周面等、前
記回転する部材の表面との隙間が調整されず、熱膨張に
伴なって一時的に広がった隙間を詰める事で、前記オー
バアジャストを起こすのが防止される。
【0055】
【発明の効果】本発明の自動間隙調整装置付ブレーキシ
リンダは、以上に述べた通り構成され作用する為、ブレ
ーキ装置の温度上昇時に於けるオーバアジャストを防止
して、ブレーキペダルを踏み込んでいない状態にも拘ら
ず、ブレーキシューのライニングとブレーキドラムの内
周面やディスクロータの側面とが擦れ合ったままとなる
事を確実に防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す部分断面図。
【図2】同第二実施例を示す部分断面図。
【図3】同第三実施例を示す部分断面図。
【図4】同第四実施例を示す部分断面図。
【図5】従来の自動間隙調整装置付ブレーキシリンダの
1例を、一部を省略して示す正面図。
【図6】図4の上方から見た図。
【符号の説明】
1 シリンダ本体 2 ピストン本体 3 パッキング 4 給油口 5 円孔 6 調整筒 7 雌螺子 8 調整ボルト 9 係合凹部 10 スリーブ 11 係合突起 12 係合溝 13 第一ラチェット歯 14 圧縮ばね 15 長孔 16 ガイド孔 17 ラチェットピン 18 スリーブ 19 第二ラチェット歯 20 蓋体 21 圧縮ばね 22 副シリンダ部 23 副ピストン部 24 給油通路 25 電磁開閉弁 26 ロッド 27 通孔 28 ストッパ 29 コイルばね 30 板ばね 31 鍔部 32 ソレノイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端が開口した筒状のシリン
    ダ本体と、このシリンダ本体内に、開口部をシリンダ本
    体の外側に向けて油密に嵌装された、有底円筒状のピス
    トン本体と、上記シリンダ本体内に圧油を送り込んでこ
    のシリンダ本体から上記ピストン本体を押し出す為、こ
    のシリンダ本体の一部に設けられた給油口と、上記ピス
    トン本体の外端面中央部に一端を開口させた、有底の円
    孔と、この円孔の内側に回転自在に装着され、その内周
    面に雌螺子を形成した調整筒と、この調整筒内周面の雌
    螺子に螺合し、上記調整筒の外端部から突出させた先端
    部をブレーキシューの端部と係合させる事で、回転不能
    とされる調整ボルトと、上記調整筒の外周面に、円周方
    向に亙って軸方向に対し傾斜した状態で設けられた第一
    ラチェット歯と、この第一ラチェット歯に整合する状態
    で、上記ピストン本体に設けられた、軸方向に長い長孔
    と、上記シリンダ本体に、このシリンダ本体の半径方向
    に亙って設けられたガイド孔と、このガイド孔内に変位
    自在に嵌装され、先端面に設けた第二ラチェット歯を上
    記第一ラチェット歯と噛合自在としたラチェットピン
    と、このラチェットピンの先端面を上記第一ラチェット
    歯に向けて押圧するばねとから成り、上記給油口を通じ
    て上記シリンダ本体内に圧油を給排する事で、このシリ
    ンダ本体から上記ピストン本体を出入りさせた場合に、
    上記第一、第二両ラチェット歯の係脱に基づいて上記調
    整筒が回転し、この調整筒からの上記調整ボルトの突出
    量が増大する様に、上記第一、第二両ラチェット歯及び
    上記雌螺子の方向を定めた、自動間隙調整装置付ブレー
    キシリンダに於いて、上記ガイド孔の、上記半径方向外
    端部に設けた副シリンダ部と、上記ラチェットピンの外
    端部に固設されて、この副シリンダ部に油密に嵌装され
    た副ピストン部と、この副ピストン部よりも上記半径方
    向内側に於いて、上記副シリンダ部に圧油を送り込む給
    油通路と、この給油通路の途中に設けた開閉弁とを備
    え、この開閉弁は、ブレーキ装置の温度上昇時にのみ開
    くものである事を特徴とする自動間隙調整装置付ブレー
    キシリンダ。
  2. 【請求項2】 副シリンダ部と副ピストン部と給油通路
    と開閉弁とを省略する代わりに、ラチェットピンの一部
    で、シリンダ本体の半径方向外端部と上記シリンダ本体
    との間に、温度上昇に伴なって形状が変化する感温部材
    を装着すると共に、この感温部材は、温度上昇時にばね
    の弾力に抗して上記ラチェットピンを変位させ、第一、
    第二両ラチェット歯同士の係合を外すものとした、請求
    項1に記載の自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ。
  3. 【請求項3】 副シリンダ部と副ピストン部と給油通路
    と開閉弁とを省略する代わりに、ラチェットピンの一部
    で、シリンダ本体の半径方向外端部と上記シリンダ本体
    との間に、ソレノイドを装着すると共に、このソレノイ
    ドは、温度上昇時にばねの弾力に抗して上記ラチェット
    ピンを変位させ、上記第一、第二両ラチェット歯同士の
    係合を外すものとした、請求項1に記載の自動間隙調整
    装置付ブレーキシリンダ。
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CN105003572A (zh) * 2015-07-16 2015-10-28 芜湖稳乐制动系统有限公司 一种自调式液压制动钳总成
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