JPH0526207A - 分岐油圧回路の制御方法 - Google Patents
分岐油圧回路の制御方法Info
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- JPH0526207A JPH0526207A JP20565591A JP20565591A JPH0526207A JP H0526207 A JPH0526207 A JP H0526207A JP 20565591 A JP20565591 A JP 20565591A JP 20565591 A JP20565591 A JP 20565591A JP H0526207 A JPH0526207 A JP H0526207A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クレ−ン駆動等に使用する分岐油圧回路の省
スペ−ス化とその油圧配管の単純化。 【構成】 油圧源からは、チェック弁を介して圧力検出
器付きのアキュ−ムレ−タを付設した従油圧管路と、切
換位置検出器付きの切換弁を介して油圧モ−タに接続す
る主油圧管路を形成させ、その切換弁が中立位置に設定
の場合、位置検出器と圧力検出器からの両信号によっ
て、従油圧管路の油圧レベルが低基準設定値以下のとき
リリ−フ設定圧を高圧にし、その油圧レベルが高基準設
定値以上のとき、そのリリ−フ設定圧をアンロ−ドす
る。
スペ−ス化とその油圧配管の単純化。 【構成】 油圧源からは、チェック弁を介して圧力検出
器付きのアキュ−ムレ−タを付設した従油圧管路と、切
換位置検出器付きの切換弁を介して油圧モ−タに接続す
る主油圧管路を形成させ、その切換弁が中立位置に設定
の場合、位置検出器と圧力検出器からの両信号によっ
て、従油圧管路の油圧レベルが低基準設定値以下のとき
リリ−フ設定圧を高圧にし、その油圧レベルが高基準設
定値以上のとき、そのリリ−フ設定圧をアンロ−ドす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレ−ン油圧回路等に
使用する分岐油圧回路の制御方法に関する。
使用する分岐油圧回路の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来における分岐油圧回路をシ
ステム図によって示したものであり、その作用は下記の
ようになっている。レバ−5bの操作によって油圧切換
弁5が中立の切換位置5Bに設定されたとき、油圧切換
弁40はロッド40aがレバ−5bに連動して、その切
換位置は40Aに設定される。その結果、ポ−ト2f
は、主油圧管路5cおよび切換位置5Bを介してリザ−
バ1bに連通した状態となる。
ステム図によって示したものであり、その作用は下記の
ようになっている。レバ−5bの操作によって油圧切換
弁5が中立の切換位置5Bに設定されたとき、油圧切換
弁40はロッド40aがレバ−5bに連動して、その切
換位置は40Aに設定される。その結果、ポ−ト2f
は、主油圧管路5cおよび切換位置5Bを介してリザ−
バ1bに連通した状態となる。
【0003】この状態において、ウインチにおけるクラ
ッチ操作用の従油圧回路6cの油圧レベルが低下してく
ると、油圧源となっている油圧ポンプ1から管路1a、
チェック弁6および管路6aを介してアキュ−ムレ−タ
6bへ圧油が補充されてゆく。このようにアキュ−ムレ
−タ6bへの圧油補充によって、アキュ−ムレ−タ6b
における油圧が所定の作動油圧に向けて上昇してゆき、
且つ管路1aの油圧も同様に上昇してゆく。この管路1
aにおける油圧上昇によって、その油圧は絞り流路2
e、制御圧室2hおよび切換位置40Aを介して制御圧
室3eにも伝達する。そのため制御圧室3eにおける油
圧がその油圧上昇によって一定の作動圧力以上になる
と、その油圧力は、スプリング3cの附勢力に抗してパ
イロット弁3aを押し開き、制御圧室3eにおける圧油
はパイロットポ−ト3iおよび弁座3dを介して室3b
からリザ−バ1bに排出してゆく。
ッチ操作用の従油圧回路6cの油圧レベルが低下してく
ると、油圧源となっている油圧ポンプ1から管路1a、
チェック弁6および管路6aを介してアキュ−ムレ−タ
6bへ圧油が補充されてゆく。このようにアキュ−ムレ
−タ6bへの圧油補充によって、アキュ−ムレ−タ6b
における油圧が所定の作動油圧に向けて上昇してゆき、
且つ管路1aの油圧も同様に上昇してゆく。この管路1
aにおける油圧上昇によって、その油圧は絞り流路2
e、制御圧室2hおよび切換位置40Aを介して制御圧
室3eにも伝達する。そのため制御圧室3eにおける油
圧がその油圧上昇によって一定の作動圧力以上になる
と、その油圧力は、スプリング3cの附勢力に抗してパ
イロット弁3aを押し開き、制御圧室3eにおける圧油
はパイロットポ−ト3iおよび弁座3dを介して室3b
からリザ−バ1bに排出してゆく。
【0004】この場合、制御圧室3eにおける油圧がパ
イロット弁3aを押し開く力とスプリング3cによって
パイロット弁3aが弁座3dを閉じようとしている力と
は、その定常状態において平衡している。したがって、
制御圧室3e、切換位置40Aおよび制御圧室2hにお
ける油圧は、スプリング3cの附勢力によって決定され
た一定油圧値以上にはならないようになっている。ま
た、その油圧が一定値となっている状態においては、制
御圧室3eから室3bへ圧油が排出しているため、制御
圧室2hにはその排出している油量と同じ油量が管路1
aの側から絞り流路2eを介して流入している。このこ
とは、その流入によって、上流側となる入力ポ−ト2a
の側における油圧が下流側となる制御圧室2hにおける
油圧より高くなっていることを意味し、この作動は通常
のパイロット弁部3におけるリリ−フ作用となってい
る。
イロット弁3aを押し開く力とスプリング3cによって
パイロット弁3aが弁座3dを閉じようとしている力と
は、その定常状態において平衡している。したがって、
制御圧室3e、切換位置40Aおよび制御圧室2hにお
ける油圧は、スプリング3cの附勢力によって決定され
た一定油圧値以上にはならないようになっている。ま
た、その油圧が一定値となっている状態においては、制
御圧室3eから室3bへ圧油が排出しているため、制御
圧室2hにはその排出している油量と同じ油量が管路1
aの側から絞り流路2eを介して流入している。このこ
とは、その流入によって、上流側となる入力ポ−ト2a
の側における油圧が下流側となる制御圧室2hにおける
油圧より高くなっていることを意味し、この作動は通常
のパイロット弁部3におけるリリ−フ作用となってい
る。
【0005】また、このリリ−フ作用の際は、入力ポ−
ト2aにおける作動油圧p1および主弁2dの入力ポ−
ト2aに露呈している受圧面積A1と、制御圧室2hに
おける作動油圧p2および主弁2dの制御圧室2hに露
呈している受圧面積A2との関係が、 p1×A1=p2×A2 となるように、入力ポ−ト2aにおける作動油圧が主弁
2dを弁座2bの上方へ押し上げ、そのことによって、
入力ポ−ト2aにおける圧油の一部が出力ポ−ト2fお
よび管路5cから切換位置5Bを介してリザ−バ1bへ
排出している。なお、この場合、スプリング2gの附勢
力は無視できる程度に小さな値と仮定している。
ト2aにおける作動油圧p1および主弁2dの入力ポ−
ト2aに露呈している受圧面積A1と、制御圧室2hに
おける作動油圧p2および主弁2dの制御圧室2hに露
呈している受圧面積A2との関係が、 p1×A1=p2×A2 となるように、入力ポ−ト2aにおける作動油圧が主弁
2dを弁座2bの上方へ押し上げ、そのことによって、
入力ポ−ト2aにおける圧油の一部が出力ポ−ト2fお
よび管路5cから切換位置5Bを介してリザ−バ1bへ
排出している。なお、この場合、スプリング2gの附勢
力は無視できる程度に小さな値と仮定している。
【0006】上記のように油圧ポンプ1からアキュ−ム
レ−タ6bへの補充が十分になされ、その結果、従油圧
管路6c側への補充油量が零に近付いたときは、その補
充における管路の流れ損失も零となる。そのため、アキ
ュ−ムレ−タ6bにおける油圧と入力ポ−ト2aにおけ
る油圧が等しくなり、その結果、その補充油量零時とな
ったとき、アキュ−ムレ−タ6bに連通している室3h
の油圧と入力ポ−ト2aの油圧が等しくなる。したがっ
て、室3hにおける油圧と制御圧室3eにおける油圧と
の関係は、 a:上記パイロット弁部3におけるリリ−フ作用が未だ
生じていない状態においては、入力ポ−ト2aから絞り
流路2eを介して制御圧室3eへの流れが生じていない
ので、室3hにおける油圧と制御圧室3eにおける油圧
は等しい値となっており、 b:上記リリ−フ作用が生じている状態の上記圧油補充
の完了時においては、上述のように、室3hにおける油
圧が制御圧室3eにおける油圧より高い圧力になってい
る。
レ−タ6bへの補充が十分になされ、その結果、従油圧
管路6c側への補充油量が零に近付いたときは、その補
充における管路の流れ損失も零となる。そのため、アキ
ュ−ムレ−タ6bにおける油圧と入力ポ−ト2aにおけ
る油圧が等しくなり、その結果、その補充油量零時とな
ったとき、アキュ−ムレ−タ6bに連通している室3h
の油圧と入力ポ−ト2aの油圧が等しくなる。したがっ
て、室3hにおける油圧と制御圧室3eにおける油圧と
の関係は、 a:上記パイロット弁部3におけるリリ−フ作用が未だ
生じていない状態においては、入力ポ−ト2aから絞り
流路2eを介して制御圧室3eへの流れが生じていない
ので、室3hにおける油圧と制御圧室3eにおける油圧
は等しい値となっており、 b:上記リリ−フ作用が生じている状態の上記圧油補充
の完了時においては、上述のように、室3hにおける油
圧が制御圧室3eにおける油圧より高い圧力になってい
る。
【0007】このようなことより、上記aにおける状態
においては、ピストン3gに作用している室3hにおけ
る油圧の作用力と制御圧室3eにおける油圧の作用力が
等しくなっており、ピストン3gはパイロット弁3aに
対して何らの影響も与えないフロ−ティング状態になっ
ている。これに対して、上記bの状態に入ると、室3h
における油圧が制御圧室3eの油圧より高くなるため、
室3hにおける油圧はピストン3gの右端に作用してピ
ストン3gを右方に押圧し、その押圧によってピストン
3gはパイロット弁3aを弁座3d上へ押し上げる。
においては、ピストン3gに作用している室3hにおけ
る油圧の作用力と制御圧室3eにおける油圧の作用力が
等しくなっており、ピストン3gはパイロット弁3aに
対して何らの影響も与えないフロ−ティング状態になっ
ている。これに対して、上記bの状態に入ると、室3h
における油圧が制御圧室3eの油圧より高くなるため、
室3hにおける油圧はピストン3gの右端に作用してピ
ストン3gを右方に押圧し、その押圧によってピストン
3gはパイロット弁3aを弁座3d上へ押し上げる。
【0008】このことは、制御圧室3eが大気に開放さ
れることになって、制御圧室3eに連通した制御圧室2
hも大気圧となることになる。その結果、主弁2dは入
力ポ−ト2aの油圧によって上方へ押し上げられ、入力
ポ−ト2aと出力ポ−ト2fが連通し、入力ポ−ト2a
は、出力ポ−ト2f、管路5cおよび切換位置5Bを介
してリザ−バ1bに開放される。これはいわゆるアンロ
−ドの作動である。このように、主油圧管路5cにも従
油圧管路6cへもその圧油圧送の必要がない状態におい
ては、吐出管路1aにおける作動油圧を最低にして、油
圧ポンプ1を駆動している電動機あるいはエンジン等を
無負荷に近い状態にさせている。
れることになって、制御圧室3eに連通した制御圧室2
hも大気圧となることになる。その結果、主弁2dは入
力ポ−ト2aの油圧によって上方へ押し上げられ、入力
ポ−ト2aと出力ポ−ト2fが連通し、入力ポ−ト2a
は、出力ポ−ト2f、管路5cおよび切換位置5Bを介
してリザ−バ1bに開放される。これはいわゆるアンロ
−ドの作動である。このように、主油圧管路5cにも従
油圧管路6cへもその圧油圧送の必要がない状態におい
ては、吐出管路1aにおける作動油圧を最低にして、油
圧ポンプ1を駆動している電動機あるいはエンジン等を
無負荷に近い状態にさせている。
【0009】上記作動に対し、油圧切換弁5における切
換位置が油圧ポンプ1からの油圧動力によって油圧アク
チュエ−タ5aを駆動する位置、すなわち切換位置5A
あるいは5Cへ設定されると、その作動は下記のように
なる。油圧切換弁5が負荷の油圧アクチュエ−タ5aを
駆動する切換位置5Aあるいは5Cに設定したことによ
って、出力ポ−ト2fは上記大気開放状態から油圧アク
チュエ−タ5aを駆動する閉じられた状態となる。その
結果、入力ポ−ト2aおよび出力ポ−ト2fにおける作
動油は負荷状態となって圧力が立ち上がる。
換位置が油圧ポンプ1からの油圧動力によって油圧アク
チュエ−タ5aを駆動する位置、すなわち切換位置5A
あるいは5Cへ設定されると、その作動は下記のように
なる。油圧切換弁5が負荷の油圧アクチュエ−タ5aを
駆動する切換位置5Aあるいは5Cに設定したことによ
って、出力ポ−ト2fは上記大気開放状態から油圧アク
チュエ−タ5aを駆動する閉じられた状態となる。その
結果、入力ポ−ト2aおよび出力ポ−ト2fにおける作
動油は負荷状態となって圧力が立ち上がる。
【0010】また、この場合、油圧切換弁40において
は、油圧切換弁5が切換位置5Aあるいは5Cに設定さ
れたことにより、その設定に連動してロッド40aが切
換位置を40Bあるいは40Cに設定する。この状態
は、出力ポ−ト2fが管路5cおよび油圧切換弁40を
介して制御圧室2hと連通し、その結果、出力ポ−ト2
fと制御圧室2hは同じ作動油圧状態となり、且つ出力
ポ−ト2fは入力ポ−ト2aに対して下流側となってい
るため、出力ポ−ト2fの側は常に入力ポ−ト2aの側
より低い作動圧力状態にあることになる。
は、油圧切換弁5が切換位置5Aあるいは5Cに設定さ
れたことにより、その設定に連動してロッド40aが切
換位置を40Bあるいは40Cに設定する。この状態
は、出力ポ−ト2fが管路5cおよび油圧切換弁40を
介して制御圧室2hと連通し、その結果、出力ポ−ト2
fと制御圧室2hは同じ作動油圧状態となり、且つ出力
ポ−ト2fは入力ポ−ト2aに対して下流側となってい
るため、出力ポ−ト2fの側は常に入力ポ−ト2aの側
より低い作動圧力状態にあることになる。
【0011】このことは制御圧室2hにおける作動油圧
が入力ポ−ト2aにおける作動油圧よりも低い作動油圧
状態にあることになる。したがって、制御圧室2hにお
ける油圧が作用して主弁2dを弁座2b側に押圧する軸
力よりも、入力ポ−ト2aにおける油圧が主弁2dを上
方へ押し上げる力の方が大きな値となることになる。そ
の結果、主弁2dは弁座2bから上方へ押し上げられ
て、入力ポ−ト2aと出力ポ−ト2fが連通し、油圧ポ
ンプ1からの吐出圧油は、入力ポ−ト2a、出力ポ−ト
2fおよび油圧切換弁5を介して油圧アクチュエ−タ5
aへ圧送され、油圧アクチュエ−タ5aはその圧送によ
って図示していないクレ−ンを駆動することになる。
が入力ポ−ト2aにおける作動油圧よりも低い作動油圧
状態にあることになる。したがって、制御圧室2hにお
ける油圧が作用して主弁2dを弁座2b側に押圧する軸
力よりも、入力ポ−ト2aにおける油圧が主弁2dを上
方へ押し上げる力の方が大きな値となることになる。そ
の結果、主弁2dは弁座2bから上方へ押し上げられ
て、入力ポ−ト2aと出力ポ−ト2fが連通し、油圧ポ
ンプ1からの吐出圧油は、入力ポ−ト2a、出力ポ−ト
2fおよび油圧切換弁5を介して油圧アクチュエ−タ5
aへ圧送され、油圧アクチュエ−タ5aはその圧送によ
って図示していないクレ−ンを駆動することになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図2における従来の分
岐油圧回路においては、全流量を流す大きな主弁部2と
補助としての油圧切換弁40を必要としている。このこ
とは、油圧回路の配置スペ−スが大きくなることと、そ
の配管が複雑になる問題がある。本発明は、そのような
主弁部と補助としての油圧切換弁を必要とせず、配置ス
ペ−スが小型になり且つ配管が単純になる分岐油圧回路
の制御方法を提供することにある。
岐油圧回路においては、全流量を流す大きな主弁部2と
補助としての油圧切換弁40を必要としている。このこ
とは、油圧回路の配置スペ−スが大きくなることと、そ
の配管が複雑になる問題がある。本発明は、そのような
主弁部と補助としての油圧切換弁を必要とせず、配置ス
ペ−スが小型になり且つ配管が単純になる分岐油圧回路
の制御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】油圧源からチェック弁を
介しての従油圧管路には、圧力検出器を付設したアキュ
−ムレ−タを設け、その油圧源からの主油圧管路は、切
換位置を検出する位置検出器を付設した切換弁を介して
油圧アクチュエ−タに接続させて、分岐油圧回路を形成
させている。上記分岐油圧回路におけるその切換弁は、
その切換位置が中立位置に設定した状態において、主油
圧管路を圧力制御用のリリ−フ弁を介してリザ−バに接
続し且つその状態において油圧アクチュエ−タへの接続
を閉じる。また、その切換位置が中立位置以外の位置に
設定した状態において、その主油圧管路とそのリリ−フ
弁との連通を閉じ且つその主油圧管路をその油圧アクチ
ュエ−タに接続すると同時にその油圧アクチュエ−タか
らの戻り管路をリザ−バに連通させるようになってい
る。
介しての従油圧管路には、圧力検出器を付設したアキュ
−ムレ−タを設け、その油圧源からの主油圧管路は、切
換位置を検出する位置検出器を付設した切換弁を介して
油圧アクチュエ−タに接続させて、分岐油圧回路を形成
させている。上記分岐油圧回路におけるその切換弁は、
その切換位置が中立位置に設定した状態において、主油
圧管路を圧力制御用のリリ−フ弁を介してリザ−バに接
続し且つその状態において油圧アクチュエ−タへの接続
を閉じる。また、その切換位置が中立位置以外の位置に
設定した状態において、その主油圧管路とそのリリ−フ
弁との連通を閉じ且つその主油圧管路をその油圧アクチ
ュエ−タに接続すると同時にその油圧アクチュエ−タか
らの戻り管路をリザ−バに連通させるようになってい
る。
【0014】このような分岐油圧回路の操作において、
コントロ−ラは、前記位置検出器によってその切換弁が
中立位置に設定されている状態を検出した場合において
は、前記圧力検出器から検出の圧力値が低圧側の基準値
以下であるとき、前記リリ−フ弁の設定値を所定の高い
値に設定し、その検出の圧力値が高圧側の基準値以上で
あるとき、前記リリ−フ弁の設定値を所定の低い値に設
定する制御となっている。
コントロ−ラは、前記位置検出器によってその切換弁が
中立位置に設定されている状態を検出した場合において
は、前記圧力検出器から検出の圧力値が低圧側の基準値
以下であるとき、前記リリ−フ弁の設定値を所定の高い
値に設定し、その検出の圧力値が高圧側の基準値以上で
あるとき、前記リリ−フ弁の設定値を所定の低い値に設
定する制御となっている。
【0015】
【実施例】図1は、本発明を実施するための分岐油圧回
路をシステム図によって示したものであり、油圧源とな
る油圧ポンプ1からの吐出管路1aは、一方においてチ
ェック弁6および管路6aを介して従油圧管路6cに連
通し、管路6aにはアキュ−ムレ−タ6bが接続し、そ
のアキュ−ムレ−タ6bには圧力検出器4bが接続し、
アキュ−ムレ−タ6bはウインチのクラッチ操作用油圧
源となっている。また、吐出管路1aは、他方において
主油圧管路1c、切換弁15を介して油圧アクチュエ−
タ5aに接続し、且つ切換弁15の中立切換位置15A
からは比例圧力設定のリリ−フ弁7および背圧弁8を介
してリザ−バ1bに接続している。また、切換弁15に
おけるスプ−ルの動きを検出している差動トランスのよ
うな位置検出器4a、および圧力検出器4bの各出力は
コントロ−ラ4に入力し、コントロ−ラ4からは、リリ
−フ弁7におけるパイロット圧力を設定するソレノイド
7aに信号を出力している。また、実際には切換弁15
と油圧アクチュエ−タ5aとの間の管路に安全弁を設け
ているが、その図示は割愛している。
路をシステム図によって示したものであり、油圧源とな
る油圧ポンプ1からの吐出管路1aは、一方においてチ
ェック弁6および管路6aを介して従油圧管路6cに連
通し、管路6aにはアキュ−ムレ−タ6bが接続し、そ
のアキュ−ムレ−タ6bには圧力検出器4bが接続し、
アキュ−ムレ−タ6bはウインチのクラッチ操作用油圧
源となっている。また、吐出管路1aは、他方において
主油圧管路1c、切換弁15を介して油圧アクチュエ−
タ5aに接続し、且つ切換弁15の中立切換位置15A
からは比例圧力設定のリリ−フ弁7および背圧弁8を介
してリザ−バ1bに接続している。また、切換弁15に
おけるスプ−ルの動きを検出している差動トランスのよ
うな位置検出器4a、および圧力検出器4bの各出力は
コントロ−ラ4に入力し、コントロ−ラ4からは、リリ
−フ弁7におけるパイロット圧力を設定するソレノイド
7aに信号を出力している。また、実際には切換弁15
と油圧アクチュエ−タ5aとの間の管路に安全弁を設け
ているが、その図示は割愛している。
【0016】以上の本発明における実施例において、以
下その作用を説明する。コントロ−ラ4は、位置検出器
4aによって切換弁15が中立の切換位置15Aに設定
していることを検出し、且つ検出器4bによって検出し
たアキュ−ムレ−タ6bにおける圧力が、低圧側基準圧
力PLより低い圧力になっていると判定したとき、ソレ
ノイド7aへの電流操作によって、リリ−フ弁7におけ
る圧力設定値を所定の高い圧力設定値に設定する。ま
た、この切換位置15Aにおいては油圧ポンプ1側から
油圧アクチュエ−タ5a側への連通が閉じられているか
ら、油圧アクチュエ−タ5aへの油圧ポンプ1側からの
圧油圧送が停止する状態になって、油圧アクチュエ−タ
5aの作動は停止している。
下その作用を説明する。コントロ−ラ4は、位置検出器
4aによって切換弁15が中立の切換位置15Aに設定
していることを検出し、且つ検出器4bによって検出し
たアキュ−ムレ−タ6bにおける圧力が、低圧側基準圧
力PLより低い圧力になっていると判定したとき、ソレ
ノイド7aへの電流操作によって、リリ−フ弁7におけ
る圧力設定値を所定の高い圧力設定値に設定する。ま
た、この切換位置15Aにおいては油圧ポンプ1側から
油圧アクチュエ−タ5a側への連通が閉じられているか
ら、油圧アクチュエ−タ5aへの油圧ポンプ1側からの
圧油圧送が停止する状態になって、油圧アクチュエ−タ
5aの作動は停止している。
【0017】この状態において、油圧ポンプ1からは、
吐出管路1a、チェック弁6および管路6aを介してア
キュ−ムレ−タ6bに圧油が補充されてゆく。このよう
にアキュ−ムレ−タ6bに圧油が補充されてゆくと、そ
の補充につれてアキュ−ムレ−タ6b、管路6aおよび
6cの油圧が上昇してゆき、その油圧が高圧側の基準圧
力PHに達すると、コントロ−ラ4は、その基準圧力P
Hに達した油圧を検出したことによって、ソレノイド7
aにアンロ−ドの信号、すなわちリリ−フ弁7の圧力設
定値を開放の最低値に設定する。その結果、吐出管路1
aおよび主油圧管路1cはアンロ−ドされた低い圧力に
なって、管路6aにおける補充された高い油圧がチェッ
ク弁6を閉じて、アキュ−ムレ−タ6bからその低圧と
なっている主油圧管路1c側への圧油の逆流を防止す
る。すなわち、切換弁が油圧アクチュエ−タ5aを駆動
しない中立の切換位置になっている場合にあっては、従
油圧管路6c側の油圧源となっているアキュ−ムレ−タ
6bの油圧レベルが低下すると、油圧ポンプ1からの上
記補充を行ない、その必要な補充が完了すると、油圧ポ
ンプ1をアンロ−ドするようになっている。
吐出管路1a、チェック弁6および管路6aを介してア
キュ−ムレ−タ6bに圧油が補充されてゆく。このよう
にアキュ−ムレ−タ6bに圧油が補充されてゆくと、そ
の補充につれてアキュ−ムレ−タ6b、管路6aおよび
6cの油圧が上昇してゆき、その油圧が高圧側の基準圧
力PHに達すると、コントロ−ラ4は、その基準圧力P
Hに達した油圧を検出したことによって、ソレノイド7
aにアンロ−ドの信号、すなわちリリ−フ弁7の圧力設
定値を開放の最低値に設定する。その結果、吐出管路1
aおよび主油圧管路1cはアンロ−ドされた低い圧力に
なって、管路6aにおける補充された高い油圧がチェッ
ク弁6を閉じて、アキュ−ムレ−タ6bからその低圧と
なっている主油圧管路1c側への圧油の逆流を防止す
る。すなわち、切換弁が油圧アクチュエ−タ5aを駆動
しない中立の切換位置になっている場合にあっては、従
油圧管路6c側の油圧源となっているアキュ−ムレ−タ
6bの油圧レベルが低下すると、油圧ポンプ1からの上
記補充を行ない、その必要な補充が完了すると、油圧ポ
ンプ1をアンロ−ドするようになっている。
【0018】上記補充の作用に対して、切換弁15の切
換位置を15Bあるいは15Cに設定すると、リリ−フ
弁7の入口が閉ざされリリ−フ弁7は非使用状態にな
る。この切換位置が15Bあるいは15Cとなる中立位
置以外の切換位置において、切換位置が15Bに設定さ
れているとき、油圧ポンプ1からの吐出圧油は、吐出管
路1a、主油圧管路1cおよび切換位置15Bを介して
油圧アクチュエ−タ5aに圧送し、その圧送された圧油
は油圧アクチュエ−タ5aを一方向に駆動し、その駆動
を終えた圧油は切換位置15Bおよび背圧弁8を介して
リザ−バ1bに戻される。また、切換位置が15Cに設
定されているとき、油圧ポンプ1からの吐出圧油は、吐
出管路1a、主油圧管路1cおよび切換位置15Cを介
して油圧アクチュエ−タ5aに圧送し、その圧送された
圧油は油圧アクチュエ−タ5aを他方向に駆動し、その
駆動を終えた圧油は切換位置15Cおよび背圧弁8を介
してリザ−バ1bに戻される。この場合において、油圧
アクチュエ−タ5aの駆動は上述の従来例と同じに、ク
レ−ンの荷の巻き上げ、あるいはクレ−ンの旋回等を行
っているものである。なお、上記図1における油圧アク
チュエ−タ5aは、その図示が回転型の油圧アクチュエ
−タ図示となっているが、これは直動型の油圧アクチュ
エ−タであってもよい。
換位置を15Bあるいは15Cに設定すると、リリ−フ
弁7の入口が閉ざされリリ−フ弁7は非使用状態にな
る。この切換位置が15Bあるいは15Cとなる中立位
置以外の切換位置において、切換位置が15Bに設定さ
れているとき、油圧ポンプ1からの吐出圧油は、吐出管
路1a、主油圧管路1cおよび切換位置15Bを介して
油圧アクチュエ−タ5aに圧送し、その圧送された圧油
は油圧アクチュエ−タ5aを一方向に駆動し、その駆動
を終えた圧油は切換位置15Bおよび背圧弁8を介して
リザ−バ1bに戻される。また、切換位置が15Cに設
定されているとき、油圧ポンプ1からの吐出圧油は、吐
出管路1a、主油圧管路1cおよび切換位置15Cを介
して油圧アクチュエ−タ5aに圧送し、その圧送された
圧油は油圧アクチュエ−タ5aを他方向に駆動し、その
駆動を終えた圧油は切換位置15Cおよび背圧弁8を介
してリザ−バ1bに戻される。この場合において、油圧
アクチュエ−タ5aの駆動は上述の従来例と同じに、ク
レ−ンの荷の巻き上げ、あるいはクレ−ンの旋回等を行
っているものである。なお、上記図1における油圧アク
チュエ−タ5aは、その図示が回転型の油圧アクチュエ
−タ図示となっているが、これは直動型の油圧アクチュ
エ−タであってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
における分岐油圧回路の制御方法は、下記の効果を有し
ているものである。 1)従来における大型の主弁部2や補助の切換弁40が
不必要になるから、油圧機器のしめる空間が少なくてよ
く、且つその弁類の必要数が減少したことによって油圧
機器間の配管が単純になる。 2)このように油圧配管が単純になることは、故障率も
減少することになる。 3)リリ−フ弁7のアンロ−ドとオンロ−ドの際におけ
る油圧は、その立ち上がりとその低下のプログラムを任
意に設定できることになる。その結果、その油圧立ち上
がりとその油圧低下の設計が、従来の機械的設計から単
に計算機内におけるプログラムの作成で可能になり、そ
の圧力設定の設計が容易になる。 4)特に、そのように計算機におけるプログラムによっ
て圧力変化の設計ができることは、アンロ−ドあるいは
オンロ−ド時における圧力変化のショックをなくすこと
が容易に可能になる。
における分岐油圧回路の制御方法は、下記の効果を有し
ているものである。 1)従来における大型の主弁部2や補助の切換弁40が
不必要になるから、油圧機器のしめる空間が少なくてよ
く、且つその弁類の必要数が減少したことによって油圧
機器間の配管が単純になる。 2)このように油圧配管が単純になることは、故障率も
減少することになる。 3)リリ−フ弁7のアンロ−ドとオンロ−ドの際におけ
る油圧は、その立ち上がりとその低下のプログラムを任
意に設定できることになる。その結果、その油圧立ち上
がりとその油圧低下の設計が、従来の機械的設計から単
に計算機内におけるプログラムの作成で可能になり、そ
の圧力設定の設計が容易になる。 4)特に、そのように計算機におけるプログラムによっ
て圧力変化の設計ができることは、アンロ−ドあるいは
オンロ−ド時における圧力変化のショックをなくすこと
が容易に可能になる。
【図1】本発明における分岐油圧回路の制御方法を実施
する際に使用の分岐油圧回路をシステム図によって示し
たものである。
する際に使用の分岐油圧回路をシステム図によって示し
たものである。
【図2】従来における分岐油圧回路をシステム図によっ
て示したものである。
て示したものである。
1 油圧ポンプ、 1c 主油圧管路、 4 コントロ
−ラ、 4a 位置検出器、 4b 圧力検出器、 5
a 油圧アクチュエ−タ、 6 チェック弁、6b ア
キュ−ムレ−タ、 6c 従油圧管路、 7 リリ−フ
弁、 15切換弁。
−ラ、 4a 位置検出器、 4b 圧力検出器、 5
a 油圧アクチュエ−タ、 6 チェック弁、6b ア
キュ−ムレ−タ、 6c 従油圧管路、 7 リリ−フ
弁、 15切換弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 茂幸 香川県高松市新田町甲34番地 株式会社タ ダノ内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 油圧源からチェック弁を介しての従油圧
管路には、圧力検出器を付設したアキュ−ムレ−タを設
け、その油圧源からの主油圧管路は、切換位置を検出す
る位置検出器を付設した切換弁を介して油圧アクチュエ
−タに接続し、その切換弁は、その切換位置が中立位置
に設定した状態において、前記主油圧管路を圧力制御用
のリリ−フ弁を介してリザ−バに接続し且つ前記油圧ア
クチュエ−タへの接続を閉じ、その切換位置が中立位置
以外の位置に設定した状態において、その主油圧管路と
そのリリ−フ弁との連通を閉じ且つその主油圧管路をそ
の油圧アクチュエ−タに接続すると同時にその油圧アク
チュエ−タからの戻り管路を前記リザ−バに連通させ、
コントロ−ラは前記位置検出器によってその切換弁が中
立位置に設定されている状態を検出したことによって、
前記圧力検出器から検出の圧力値が低圧側の基準値以下
であるとき、前記リリ−フ弁の設定値を所定の高い値に
設定し、その検出の圧力値が高圧側の基準値以上である
とき、前記リリ−フ弁の設定値を所定の低い値に設定す
る分岐油圧回路の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20565591A JPH0526207A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 分岐油圧回路の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20565591A JPH0526207A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 分岐油圧回路の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526207A true JPH0526207A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16510493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20565591A Pending JPH0526207A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 分岐油圧回路の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0526207A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013002542A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-01-07 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 圧油エネルギ回収装置及びこれを用いた建設機械 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP20565591A patent/JPH0526207A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013002542A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-01-07 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 圧油エネルギ回収装置及びこれを用いた建設機械 |
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