JPH05261556A - 金属部材の溶接補修方法と溶接方法及び溶接装置 - Google Patents

金属部材の溶接補修方法と溶接方法及び溶接装置

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JPH05261556A
JPH05261556A JP4063387A JP6338792A JPH05261556A JP H05261556 A JPH05261556 A JP H05261556A JP 4063387 A JP4063387 A JP 4063387A JP 6338792 A JP6338792 A JP 6338792A JP H05261556 A JPH05261556 A JP H05261556A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂成形用金型をはじめとする金属部材
の比較的微細なつぶれやキズ、寸法補正などの溶接補修
方法と、溶接方法、及び溶接装置を提供する。 【構成】 金属部材1に2次電極2を接続し、該金属部
材1の補修箇所3の上に薄板状の溶接材4を当てがい、
1次電極5を前記溶接材4に押し付けて300〜150
0アンペア程度の大電流をおよそ1/1000〜4/1
000秒程度の短時間内にパルス状に通電して金属部材
1に点状のナゲット6を形成する。補修箇所3に点状又
は線状又は面状の肉盛り溶接を行ない、しかる後に前記
肉盛り溶接部分6を研磨して仕上げる。 【効果】 溶接補修金属の溶接力が強く耐久性があり剥
離しない。金属部材1に近い耐久性のある合金の溶接が
できるので、修復状態が完全である。種々な原因の微細
な瑕疵を速やかに補修して同金属部材1の再生使用が可
能となる。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂成形用金
型、ゴム成形用金型、ダイカスト金型、ガラス金型をは
じめとする各種の金属製品(以下、これを金属部材と総
称する)の比較的微細なつぶれやキズ、寸法補正などの
補修(及び補正を含む。以下同じ)に実施される溶接補
修方法と、前記方法に実施される溶接方法、及び前記方
法の実施に使用される溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、金型を金型工場で新規に製作
する過程では、次のような問題が日常的に生じている。 a)フライス盤などのNC加工機械による切削加工時の
入力ミスや、手送りによるうっかりミスによるエンドミ
ルやドリルの食い込み(削り過ぎ)。
【0003】b)放電加工機による加工の入力ミスによ
る食い込み(削り過ぎ)。 c)放電加工機の2次放電(アーク放電)による損傷、
食い込み。 d)ヤスリなどの手加工による削り過ぎ。 e)作業の煩雑さ、忙しさ、未熟さから生ずる不注意で
ハンマー、工具などを落としたり当てたりした打ち痕、
凹み、キズ。
【0004】f)テスト成形による製品見極めの際の樹
脂厚の変更又はバリ止めのための肉盛りの必要性。 g)改造又は設計変更により内隅角をR状に修正する肉
盛り。 h)改造又は設計変更による寸法変更。 前記の合成樹脂成形用金型、ゴム成形用金型、ダイ
カスト金型、ガラス金型による成形現場、鋳造現場で
は、次のような問題が多く発生している。
【0005】a)パーティングラインに樹脂が入り込
み、何10回、何百回と成形している間にパーティング
ラインに凹みができる。 b)成形中にキャビティ、コア、コアピン、食い切り部
などにカジリ傷、摩耗が生ずる。また、不注意による工
具の当たり傷も発生する。 要するに現場では下記のような金属部材の比較的微
細な補修、補正の必要性が多く発生している。
【0006】a)金型のパーティングラインの摩耗、ダ
レ、つぶれの補修。 b)三頂点の角の摩耗、ダレ、つぶれの補修。 c)エッジ部の角ダレ、つぶれの補修。 d)スライド部のカジリ傷の補修。 e)ピンホールの補修。
【0007】f)アルゴン溶接後の二次引け、アンダー
カット、クラック、ブローホール、ピットの補修。 g)内角(隅角)が設計変更でRになった時の補修。 h)コアピンのカジリキズ、先端の欠け、寸法足しの補
修。 i)エジェクターピンの底上げ、先端の寸法足しの補
修。
【0008】j)ゴム金型のくい切り、ブロー金型のく
い切り、打込みピンのキズの補修。 k)くい切り、押し切り、突き合せ部分の補修。 l)板厚が薄い立上がりコアの欠けの補修。 m)先端がシャープな刃物状金型部分の補修。 合成樹脂成形用金型、ゴム成形用金型、ダイカスト
金型、ガラス金型などは、各々の分野において工業製品
の大量生産、高品質化、均質化、コストダウンの中心的
役割を果している。一方、こうした金型の製作には高価
な工作機械と専門のオペレーターが必要とされ、最後の
仕上げ工程には、熟練工の手磨き工程があり、人手が多
くかかり、多額のコストと製作日数が必要で、金型価格
は安いもので100万円、大型金型や精密金型は500
0万円するのものもざらにある。金型による成形品を使
用する例えば自動車の製造ラインは計画通り稼働させな
ければならず、もし製造ラインを止めたときは巨額のペ
ナルティを覚悟しなければならない。従って、上記の
如き原因でせっかく製作した金型が台無しになったり、
上記のような原因で金型を使えなくなったりすること
は、当業界では経済的な面、及び生産上の面で大変な打
撃であり、金型の補修による再生使用の重要性はすこぶ
る大きく長年の宿願になっている。 従来の金型補修方法としては、比較的大きな補修に
はアルゴン溶接(アルゴンTIG溶接肉盛)が採用され
ている。その他の方法として、銀ロー付肉盛りによる補
修方法、メッキ肉盛りによる補修方法、たたき出しによ
る補修方法、入子による補修方法などが多様に実施され
ている。しかし、各々の方法に一長一短があるし、特に
微細な補修はお手あげ状態になっている。
【0009】
【本発明が解決しようとする課題】(1) 従来、比較
的大きい食い込み(削り過ぎ)や改造又は設計変更は、
アルゴン溶接で補修を一般的に行なっている。しかし、
このアルゴン溶接の後に次の如きやっかいな問題が起こ
る。それは第一に、アルゴン溶接のアーク温度が600
0℃〜8000℃と高いため、溶融池の溶接金属が収縮
すると、熱影響部と溶接金属の境界、即ちボンド周辺が
凹状態になる、所謂“引け”の問題である。“引け”の
サイズはまちまちだが、普通は幅1mm〜4mm、深さ
1/100mmから5/100mmくらいである。ま
た、溶融池に金型材料自体からガスが発生したり、アル
ゴンガス、空気などが封じ込められて溶接金属中にブロ
ホール、ピットができ易い。金型に余熱を加えると金型
が変形、変色する問題もある。その他、アンダーカット
もよく発生して問題となる。更に、アルゴントーチが邪
魔になって狭部の溶接が不可能となり、特に内角(内
隅)の肉盛り溶接は極めて困難である。コアピンの先端
やキズを溶接すると、熱の影響でコアピン全体が曲がる
ほか、肉盛り溶接に関係のない近くの金型部分、コア、
コアピンなども曲がったり変色する。変色のあとに磨き
工程を行なっても、プラスチック製品に金属の組織変化
の模様が付き、成形品の見た目の悪さによる商品価値の
低下が欠点とされている。その上、アルゴン溶接は熟練
した溶接技術者でないと溶接が困難であるとか、コアピ
ンのような小さい金型部分、パーティングラインなどの
微細稜線が高熱のために溶損されるとか、高温のため微
細溶接では熱影響部や二番がもろくなるとか、溶接の余
肉が大きいので仕上げが大変である等々の問題点が多く
挙げられている。 (2) 銀ロー付肉盛りによる補修方法は、比較的簡単
で誰でもできるほか、溶着性はよいという特長がある。
しかし、金型材料を溶着できないこと、銀ローが軟らか
いので、すぐ当たりキズができること、耐久性がないこ
と、金型全体をガスで温めるので金型が変形、変色して
困るほか、再溶着のときロー付全体が溶けるという問題
点がある。 (3) メッキ肉盛りによる補修方法は、大面積の補修
に適する。しかし、メッキ時間が極めて長く非現実的で
あること、金型材料はメッキできないこと、溶着力は弱
くすぐ剥離すること、メッキ液によって金型が腐食した
り人体に危険を与える等々の問題点がある。 (4) たたき出しによる補修方法は、タガネによって
金型をたたき出しパーティングラインなどを補正する方
法で、昔から行われている。この方法は初期の段階では
有効である。しかし、再たたき出しができないこと、硬
い材料や焼入れ材料の加工ができないこと、加工できる
場所が限定されること、きわめて職人芸に依存するこ
と、タガネの当たったところが肉薄となり耐久性がない
こと、等々が問題点である。 (5) 入子による補修方法は、入子自体が金型材料の
ため信頼性があるし、強度を必要とする場合、材料を変
更できるという特長がある。しかし、補修に時間がかか
ること、キャビティ(従って製品の表面)にキズがつい
たとき、入子の境界線が表面にでるので使用できないこ
と、等々が問題点である。
【0010】従って、本発明の目的は、下記イ)〜ヲ)
の条件を満たす金属部材の補修方法とその方法の実施に
使用する溶接方法及び溶接装置を提供することである。 イ) 溶接力が強く耐久性があり剥離しない溶接補修を
行なう。 ロ) 属部材と同じかそれに近い耐久性のある溶接補修
ができる。 ハ) 金属部材の溶接部近くに熱による悪影響が発生し
ない。 ニ) 溶接補修箇所にブローホール、ピット、アンダー
カット、引けが発生せず、変色も生じない。 ホ) 金型の腐食や変色がなく人体に安全である。 ヘ) 比較的短時間に溶接できる。 ト) 金属部材を溶損しない。 チ) 余分な溶接金属(余肉)が少なく、仕上げが簡単
で、手仕上げもできる。 リ) 溶接の段取りが簡単ですぐ溶接作業を始められ
る。 ヌ) 溶接に熟練を必要とせず、誰でも簡単に溶接でき
る。 ル) 余熱工程のような、熟練者のみできるようなノウ
ハウを必要としない。 ヲ) キャビティ(製品の表面)も溶接補修でき、跡を
残さない。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するための手段として、この発明に係る金属部材
の溶接補修方法は、図面に実施例を示したとおり、金属
部材1に2次電極2を接続し、該金属部材1の補修箇所
3の上に厚さ0.1〜0.2mm程度の薄板状の溶接材
4を当てがい、1次電極5を前記溶接材4に局部的に押
し付けて300〜1500アンペア程度の大電流をおよ
そ1/1000〜4/1000秒程度の短時間内にパル
ス状に通電して金属部材1に点状のナゲット6を形成す
ると共に、このナゲット6を多数連続させることによっ
て補修箇所3に必要な範囲にわたり必要な厚さの点状又
は線状又は面状の肉盛り溶接を行ない、しかる後に前記
肉盛り溶接部分6を研磨して仕上げることを特徴とす
る。
【0012】上記の溶接補修方法を実施するための溶接
方法は、第一に、金属部材1に2次電極2を接続し、該
金属部材1の上に厚さ0.1〜0.2mm程度の薄板状
の溶接材4を当てがい、1次電極5を前記溶接材4に局
部的に押し付けて300〜1500アンペア程度の大電
流をおよそ1/1000〜4/1000秒程度の短時間
内にパルス状に通電して金属部材1に点状のナゲット6
を形成すること、第二に、金属部材1上の前記ナゲット
6を多数連続させ又は重複させることによって必要な範
囲にわたり必要な厚さの点状又は線状又は面状の肉盛り
溶接を行なうこと、を特徴とする。
【0013】更に、上記の補修及び溶接方法の実施に使
用される溶接装置は、金属部材1に電気的に接続される
2次電極2と、金属部材1の補修箇所3の上に当てがわ
れた厚さ0.1〜0.2mm前後の薄板状の溶接材4に
局部的に押し付けることが可能な強度及び形状を持つ1
次電極5と、前記1次及び2次電極間に300〜150
0アンペア程度の大電流を1/1000〜4/1000
秒程度の短時間内にパルス状に通電する電源装置とから
成ることを特徴とする。
【0014】
【作用】金属部材1の上に当てがった溶接材4を1次電
極5で局部的に圧接した状態で一瞬の大電流が流れる
と、云わば小さな点状の導路を流れる大電流の高密度な
通電衝撃によってミクロ的に微細なスパークが発生し、
同時に瞬間的に発生するジュール熱とにより、溶接材4
及び金属部材1の金属のうち前記1次電極5が当接した
箇所(ミクロ的に微細な導路)のみが溶融され、金属の
原子間結合を伴なって金属部材1に強く付着されたナゲ
ット6(溶融凝固部=小さな肉盛溶接部)が形成される
ものと考えられる。換言すると、金属部材1と溶接材4
の局部に抵抗熱が一瞬に発生して溶接材4の金属が溶融
点に達したとき、放電現象が加わっているため溶融圧接
の形で原子間結合のナゲット6が形成されるとも考えら
れる。異種金属間の溶接ができる事実は、他に説明しが
たい。いずれにしても1/1000〜4/1000秒程
度に短時間の1パルスの通電で微細な点状(直径0.6
1.0mm程度)のナゲット6が生成されるが、このと
き発生した発熱は局部的には大変高温でも一瞬のもので
あり、かつ金属部材1の全体から見た熱容量が無限とも
云える程大きいことに対比すれば、前記溶接点の発熱は
無視できる程に微細なため、周辺部に熱影響は全く発生
しないし、金属部材1の変色も発生しない。
【0015】かくして、1次電極5の加圧溶融点の下に
直径0.6mmから1.0mm、厚さ0.1mmから
0.2mmの溶接金属(ナゲット6)が形成される。こ
の小さいナゲット6(溶接金属)を連続させ又は複数層
に重複させることによって所望範囲に所望厚さの肉盛り
溶接が出来る。従って、溶接後、その溶接部分6の余肉
を削り取り、研磨して仕上げると、金属部材1のキズな
どは元通りの状態に修復される訳である。
【0016】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
まず、図1A〜Cは、金属部材1の三頂点の角の摩耗、
ダレ、つぶれによる補修箇所3(図1A)を補修する工
程を示したもので、図1Bのように補修箇所3の修復に
必要な範囲にわたり必要充分な大きさの団子状をなす肉
盛り溶接を行ない、しかる後に前記の肉盛り溶接部分6
の余肉をきさげ等の工具を使用して削り落とし、グライ
ンダー又はやすり等で研磨して仕上げることにより三頂
点の角11(図1C)を元通りに修復させられるのであ
る。
【0017】図2は前記三頂点の角の肉盛り溶接の要領
を鳥瞰図的に示し、図3A〜Dは同肉盛り溶接における
1次電極5の動き、使い方を工程順に示している。前記
三頂点の角の補修には、図示した角棒(又は平板状でも
可)の1次電極5が使用上好適である。厚さ0.2mm、
幅5mm程度の薄板状の溶接材4の端部を、まず図2に示
したように補修箇所3を横断する方向に当てがい、A点
付近に1次電極5の先端角部を押し付けて点状に仮付け
溶接をして位置決めをする。つづいて1次電極5を図3
A〜Dに示した如く上下左右に動かしつつ溶接材4を局
部的(点状)に加圧した状態で点状の溶接をくり返し行
ない、点状のナゲット6を多数連続させることによって
肉盛り溶接が行なわれる。肉盛り溶接の厚さが不足する
ときは、溶接材4を折り返してその上に1次電極5を押
し付け、ナゲット6を上下に重複させるやり方で溶接を
つづける。
【0018】前記肉盛り溶接の原理図を図4A,Bに示
した。図4Aは先細状に尖った1次電極5を使用する場
合である。1次電極5の先端は電流密度を高めるため、
及び金属部材1の上に載せた薄板状の溶接材4を局部的
に押して微細に局限された電流導路を形成するため、尖
端が半径0.2〜0.5mmぐらいの細丸形状(およそボ
ールペンの先端ぐらいのイメージ)に形成されている。
1次電極5は、例えば銀・タングステン合金(あるいは
真鍮も可)により直径3mm又は5mmぐらい、長さは50
mm位の丸棒状(又は角棒状)に製作されている。1次電
極5の材質として、銅は金属部材1に付着し溶着する性
質があって好ましくない。1次電極5もナゲット6に合
金化するから、合金に不具合な材質は不可である。図示
の1次電極5は手動用のものであり、これは図5に示し
たように、硬質ゴム等の絶縁材料で作られた電極ホルダ
8の先端に差し込み、止めネジ9で固定して使用され
る。1次電極5の前記先端形状は、使用の前に、又は使
用の途中でもグラインダ、やすり等により研摩し、使い
易い形状を作って使用される。この1次電極5に電源装
置の1次側が例えば図5のようにコード10の形式で電
極ホルダ8を介して接続される。電源装置の2次側から
配線された2次電極2は、金属部材1へ貼り付けたり、
金属部材1の下に敷き込んだりして金属部材1と電気的
に接続される。溶接材4の材質は、金属部材1の材質と
の関係で変化するが、金属部材1が鉄鋼材料である場合
は鉄・ニッケル合金による溶接材が溶接性も良く好適に
使用される。金属部材が鉄鋼又はステンレス鋼である場
合に、ステンレス鋼で作った溶接材4を好適に使用する
こともできる。これらの溶接材材料は安価に市販されて
いる。溶接材4は、前記のような材料の圧延加工によ
り、厚さ0.1〜0.2mm、幅5mmぐらい、用途によっ
ては幅30mmぐらいのものを長さ100mmぐらいに成形
して使用される。溶接材4は、薄い程電流値が低くても
良く、溶接性も良好で、例えば厚さ0.1mmの溶接材
は電流値300Aぐらいでも溶接できることが確認され
ている。一方、ナゲット6の厚みを得がたいという問題
もあり0.2mmぐらいの厚さが、電流値と溶接性の観点
から実用上妥当と考えられている。金属部材1の用途は
問わない。金属部材1の材質は導電性であっても、銅、
アルミニウムは溶接不可である。ベリウム、銅合金、ア
ルミニウム合金、鉄鋼、ステンレス鋼などは良好な母材
とされる。表面を窒化処理された鉄鋼材、あるいは超硬
合金へ超硬合金の溶接材を溶接できることも確認されて
いる。金属部材1の溶接箇所は、事前に錆、油、不純物
を除去する前処理を行なう。
【0019】上述した1次及び2次電極5、2に通電す
る電源装置は、図4Aに示したとおり、家庭用のAC1
00Vを電源とし、電源スイッチ13を入れると溶接可
能状態となる。溶接作業者が足踏みスイッチ12を1回
踏む度に1通電(1パルス)の溶接が行なわれる。溶接
電圧の大きさは、電圧調整器(SL−1)14によりA
C0V〜10Vぐらいの範囲で調整が行なわれる。足踏
みスイッチ12を1回踏む(スイッチオンする)と、ソ
リッド・ステート・リレー(SSR)15の動作により
コンデンサC1 、C2 、C3 、C4 に充電が行なわれ
る。つづいてサイリスター(SCR)16により放電が
行なわれ、トランス(T1 )17の2次側に低圧、大電
流(300A〜1500A)が流れ、これが1次電極5
から2次電極2へと一瞬に流れて溶接が行なわれる。こ
のとき1次電極5へパルス状に一瞬に流れる電流波形
は、図4A中に併記したとおりで、通電時間(1/10
00〜4/1000)と電流値(300A〜1500
A)とは反比例の関係になる。足踏みスイッチ12を踏
みつづけると、前記の充電と放電の動作が間欠的に行な
われ、連続溶接ができる。その間欠動作の周期は、タイ
マー(R4 )18により0.3秒〜1.5秒の範囲で調
整される。図4A中の符号19はこの電源装置の制御・
表示部である。この電源装置は軽量小形の携帯式として
製作されている。金属部材1の溶接補修を手で行なうと
きは、1次電極5を図5のように電極ホルダ8に装着
し、そのコード10をソケット20で電源装置に接続す
る。金属部材1の補修箇所3の上に前記薄板状の溶接材
4を当てがい、電極ホルダ8を手に握って1次電極5の
尖端を溶接材4に強く押し付け、電源装置7の足踏みス
イッチ12をスイッチオンして300A〜1000Aの
大電流をパルス状に通電して点状のナゲット6を金属部
材1に形成する。あるいは1次電極5を前記ナゲットの
直径相当のピッチずつ前進させナゲットを多数連続させ
又は多層に重複させることにより補修箇所3に必要な範
囲にわたり必要な厚さの点状又は線状又は面状の肉盛り
溶接を行なうことができる。溶接作業を機械化するとき
は、1次電極5をロボットハンド等に電源装置に併設し
た装着し、電源装置に併設したオートスイッチを使用す
る。図4Bは1次電極5に先端が平らな丸棒電極を使用
し、その先端角部を点状に溶接材4の上に押し付けて溶
接を行なう場合を示している。この1次電極5の先端角
部は半径が0.2〜0.5mm程度の丸角に形成されて
いる。
【0020】図6は金属部材1の稜線の溶接補修をする
場合を示している。帯状の溶接材4を金属部材1の補修
すべき稜線に沿って当てがい、丸棒による1次電極5を
転がしながら溶接作業を進める。このときの1次電極5
の動きを横(側面)から見た動作状態と角度を図7A〜
Dに示している。薄板状の溶接材4は、その幅寸の約半
分が稜線を形成する一方の面(図中の上面)に溶接さ
れ、しかる後1次電極5を図7A〜Dのように動かして
溶接材4の残る半分をもう一つの面(図中の左側面)に
密着するように溶接を進める。かくして稜線に沿って線
状に肉盛り溶接が行なわれる。その後、前記肉盛り溶接
部分6の余肉を削り落とし、研磨、仕上げ加工により金
属部材1の稜線が修復される。
【0021】図8は金属部材に発生したVキズ31 とピ
ンホール32 の例を示し、図9A〜Cは金属部材1に発
生した前記Vキズ31 やピンホール32 の如き補修箇所
3(図9A)について、肉盛り溶接を行ない(図9
B)、前記の肉盛り溶接部分6の余肉を削り落として図
9Cのように修復する工程を示している。図10は、直
径が1mm以下の小さなピンホールを補修する場合であ
って、その補修箇所3の上へ溶接材4をあてがい、その
上へ1次電極5を強く押し付けて通電し溶接を行なう、
1枚の溶接材4で盛り肉の厚さが不足するときは、その
溶接材4を折り返して重ね合わせ、数層重複する溶接を
行なう。最後にナゲット6の団子をハンマーで叩き金属
組織を密にした上で、その余肉を削り落とし、研磨、仕
上げを行なうことは前記実施例と同じであり、鏡面の補
修も可能である。
【0022】図11A〜Dは幅又は直径が1mm以上の
大きなVキズ31 の補修を行なう工程を示している。V
キズ31 の片面から溶接材4の溶接を開始し(図11
A)、Vキズの他側面に向かって溶接を進める(図11
B)。盛り肉の厚みを得るためには、溶接材4の多層盛
りを行ない(図11C)、Vキズの修復に必要十分な肉
盛り溶接を行なう(図11D)。
【0023】図12A〜Cは平面の多層盛りによる溶接
補修の工程を、垂直に立てた細丸電極5による場合と、
斜めに寝かせた丸太電極5’による場合とで示してい
る。垂直な細丸電極5による溶接は同1次電極5を少し
ずつ前進させナゲットが連続する溶接を行なう。斜めに
寝かせた丸太電極5’にする場合は転がして連続溶接を
行なう。そして、1枚目の溶接材4を完全に溶接した後
(図12A)、溶接材4を2枚目(図12B)、3枚目
(図12C)と重ねて溶接を数層くり返す。1枚の溶接
材4を溶接する度に、その表面の凹凸をやすりで平らに
加工し、その上に次層の溶接材4を重ねる。1層目の溶
接は垂直な細丸電極5で行ない、2層目以降は丸太電極
5’の転がしで行なうのが実際上好ましい。
【0024】図13A〜Cは、図13Aのように平面の
一部が、摩耗された(又は削られ過ぎた)場合の溶接補
修の要領を示している。図13Aのように摩耗した金属
部材1の補修箇所3は、まず補修箇所3を0.1mm位
の凹面に削り(図13B)、その上に溶接材4を当てが
い、1次電極5を動かして溶接を行なう(図13C)。
境目にも溶接材4’を当てがって完全な溶接肉盛りを行
なう。この後の余肉の削り落としと研磨、仕上げにより
完全な修復が行なわれる。
【0025】図14は金属部材1の内角のR加工のため
の溶接補修の要領を示している。溶接材4は予めアング
ル状に屈曲成形して内角に当てがう。1次電極5は先端
を尖らせて前記溶接材4に強く押し付けて溶接を行な
う。あるいは溶接材4として直径0.2〜0.5mmの
細い丸線状に加工したものを使用して溶接補修を行なう
こともできる。
【0026】図15は金属部材1に往々生ずる細巾な立
上り部の寸法足し補修を行なう場合について示してい
る。立上りの上面に溶接材4を当てがい、丸太電極5を
転がして溶接を行なう。溶接後に余肉を削り落とし研
磨、仕上げにより補修を完成することは上記各実施例と
同じである。
【0027】
【本発明が奏する効果】本発明に係る金属部材の溶接補
修方法と溶接方法及び溶接装置によれば、次の効果を奏
する。溶接補修金属の溶接力が強く耐久性があり剥離し
ない。そして、金属部材1に近い耐久性のある合金の溶
接ができるので、修復状態が完全である。
【0028】微細溶接のため金属部材1に熱が全て吸収
されて、溶接部近くに熱による悪影響が発生しない。同
様に溶接補修箇所にブローホール、ピット、アンダーカ
ット、引けが発生しないし、変色も起こさない。薬品類
を使用しない方法なので、金属部材1の腐食や変色がな
く、人体に安全である。また、溶接部が小さいので比較
的短時間に溶接できる。
【0029】余計な溶接金属(余肉)が少なく小さい溶
接なので、後の研磨、仕上げが容易であり、簡単に手仕
上げもできる。溶接の段取りが簡単ですぐ溶接作業を始
められ、しかも溶接に熟練を必要とせず、誰でも簡単に
溶接できる。例えば金属部材1を余熱する工程など熟練
者のみできるようなノウハウを必要としない。
【0030】以上の結果、高価な、又は生産工程上不可
欠な種々な金属部材1に発生する種々な原因の微細な瑕
疵を速やかに補修して同金属部材1の再生使用が可能と
なるから、産業界の経済性の向上と円滑な日常業務遂行
に大きく寄与するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Cは角のダレ補修の要領を示した斜視図で
ある。
【図2】角のダレの溶接を示した斜視図である。
【図3】A〜Dは角のダレの溶接工程を示した平面図で
ある。
【図4】A,Bは溶接装置の原理図である。
【図5】1次電極の正面図である。
【図6】金属部材の稜線の溶接方法を示した斜視図であ
る。
【図7】A〜Dは稜線の溶接工程を示した正面図であ
る。
【図8】金属部材に発生したピンホールとVキズを示し
た斜視図である。
【図9】A〜Cはピンホールの補修方法を示した正面図
である。
【図10】ピンホールの溶接を示した正面図である。
【図11】A〜DはVキズの溶接工程を示した正面図で
ある。
【図12】A〜Cは多層盛り溶接の工程を示した正面図
である。
【図13】A〜Cは平面の肉盛り補修の要領を示した正
面図である。
【図14】内角の補修方法を示した正面図である。
【図15】立上がり部の補修方法を示した正面図であ
る。
【符号の説明】
1 金属部材 2 2次電極 3 補修箇所 4 溶接材 5 1次電極 6 ナゲット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属部材に2次電極を接続し、該金属部
    材の補修箇所の上に厚さ0.1〜0.2mm程度の薄板
    状の溶接材を当てがい、1次電極を前記溶接材に局部的
    に押し付けて300〜1500アンペア程度の大電流を
    およそ1/1000〜4/1000秒程度の短時間内に
    パルス状に通電し金属部材に点状のナゲットを形成する
    と共に、このナゲットを多数連続させ又は重複させるこ
    とによって補修箇所に必要な範囲にわたり必要な厚さの
    点状又は線状又は面状の肉盛り溶接を行ない、しかる後
    に前記肉盛り溶接部分を研磨して仕上げることを特徴と
    する、金属部材の溶接補修方法。
  2. 【請求項2】 金属部材に2次電極を接続し、該金属部
    材の上に厚さ0.1〜0.2mm程度の薄板状の溶接材
    を当てがい、1次電極を前記溶接材に局部的に押し付け
    て300〜1500アンペア程度の大電流をおよそ1/
    1000〜4/1000秒程度の短時間内にパルス状に
    通電して金属部材に点状のナゲットを形成することを特
    徴とする、金属部材の溶接方法。
  3. 【請求項3】 金属部材に2次電極を接続し、該金属部
    材の上に厚さ0.1〜0.2mm程度の薄板状の溶接材
    を当てがい、1次電極を前記溶接材に局部的に押し付け
    て300〜1500アンペア程度の大電流をおよそ1/
    1000〜4/1000秒程度の短時間内にパルス状に
    通電して金属部材に点状のナゲットを形成すると共に、
    このナゲットを多数連続させ又は重複させることによっ
    て必要な範囲にわたり必要な厚さの点状又は線状又は面
    状の肉盛り溶接を行なうことを特徴とする溶接方法。
  4. 【請求項4】 金属部材に電気的に接続される2次電極
    と、金属部材の補修箇所の上に当てがわれた厚さ0.1
    〜0.2mm前後の薄板状の溶接材に局部的に押し付け
    ることが可能な強度及び形状を持つ1次電極と、前記1
    次及び2次電極間に300〜1500アンペア程度の大
    電流を1/1000〜4/1000秒程度の短時間内に
    パルス状に通電する電源装置とから成ることを特徴とす
    る溶接装置。
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EP93301900A EP0561571B1 (en) 1992-03-19 1993-03-12 Welding method
ES93301900T ES2097444T3 (es) 1992-03-19 1993-03-12 Procedimiento de soldadura.
DE69306285T DE69306285T2 (de) 1992-03-19 1993-03-12 Schweissverfahren
DE93301900T DE561571T1 (de) 1992-03-19 1993-03-12 Schweissverfahren und -Vorrichtung.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5656183A (en) * 1995-12-07 1997-08-12 Niinuma; Jun Repairing method with welding and build-up welding apparatus for metal member
CN102299027A (zh) * 2010-06-28 2011-12-28 西门子公司 焊接制品、焊接方法和断路器

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JPS591488U (ja) * 1982-06-26 1984-01-07 高橋 宏誌 手動操作型シ−ム「鎔」接機

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