JPH0526105U - 還流弁を有する蒸留装置 - Google Patents

還流弁を有する蒸留装置

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JPH0526105U
JPH0526105U JP8386291U JP8386291U JPH0526105U JP H0526105 U JPH0526105 U JP H0526105U JP 8386291 U JP8386291 U JP 8386291U JP 8386291 U JP8386291 U JP 8386291U JP H0526105 U JPH0526105 U JP H0526105U
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力人 佐藤
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 還流弁及び蒸留装置が破損しない蒸留装置を
提供することである。 【構成】 還流弁に封止する磁性体を磁性粉とし、又は
還流弁の上方にプラスチック製の緩衝材を挿入するよう
にした。 【効果】 還流弁の先端部が破損することも、蒸留装置
が破損することもない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は還流弁を有する蒸留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来蒸留装置の還流弁は硬質ガラス製であり、還流弁の上方中空部分に小鉄片 を有し、蒸留塔の外部に設けられた電磁石のオンオフによって上下に移動するも のであった。そして所定の還流比で弁の開閉を行っていた。 図4は従来の還流弁の上部部分及び精留塔上部部分を示す部分断面図である。 図4に示すように、精留塔3の上部部分は細い管となり、その管の中を還流弁1 1の上部部分が上下移動するようになっている。
【0003】 還流弁11の上部部分の細い管の先端よりやや下方の位置に、管の内径側に凸 部24が設けられている。この凸部24に支持されてグラスウールの充填物25 aがあり、更に充填物25aに小鉄棒23が支持されている。小鉄棒23の上端 には還流弁11の先端部11bの下側に他の充填物25bが充填されている。即 ち小鉄棒23は還流弁11の先端部11bと凸部24の間に、グラスウールの充 填物25aと充填物25bとにより支持されている。そして磁石14が小鉄棒2 3の外側に配置されている。
【0004】 又還流弁11の先端部11bと精留塔3の最先部3aとの間には、特に緩衝材 は設けられていなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、長期の使用中にグラスウールの消耗等により、小鉄棒23の支持が緩 み管内で動くようになり、遂には還流弁11の先端部11bを突き破るようなこ とがあった。更に還流弁11の先端部11bが精留塔3の最先部3aに衝突し蒸 留装置の上部部分が破損する等の問題があった。
【0006】 本考案は上記の課題に鑑み、還流弁11の上部部分及び蒸留装置の上部部分が 破損しない蒸留装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、還流弁11に封止する磁性体を磁性粉とし、又は還流弁11上方に プラスチック製の緩衝材を挿入することとした。
【0008】
【作用】
磁性体を磁性粉とすることにより還流弁の先端部に衝撃を与えない。又ベロー ズの挿入により蒸留装置の上部部分に衝撃を与えない。
【0009】
【実施例】
本考案の一実施例を図1〜図3により説明する。 図1は本実施例に係る蒸留装置を示す断面図、図2及び図3は本実施例に係る 還流弁の上部部分、ベローズ及び精留塔上部部分を示す部分断面図である。
【0010】 図1において、蒸留装置1の下部には球形の被蒸留物を容れる容器2があり、 その上方に筒形の精留塔3が連結している。精留塔3の先端は細くなり先端部4 を形成している。容器2と精留塔3は不図示の嵌合部により着脱自在に嵌合し、 容器2と精留塔3は外部から閉ざされた空間を形成している。 容器2の下には電気式加熱器(不図示)が設けられている。
【0011】 精留塔3の下部外側には、その部位の温度を保持する真空式の保温筒5が設け られている。 保温筒5が設けられている高さ範囲の精留塔3の内部には、分留用の充填物6 が充填されている。
【0012】 精留塔3の高さの中程の内側には不図示の支持部材に支持された精留分受器7 が設けられている。その上部の精留分を受ける口である開口部8には、管9がそ の下部に接続し、管9は途中で側方に曲がり、精留塔3の側壁を気密を保って貫 通し、精留塔3の外側に開口し精留分容器(不図示)又はその他の容器(不図示 )に精留分を流入させるようになっている。
【0013】 精留塔3の上部、精留分受器7の真上には棒状の還流弁11が設けられている 。還流弁11の下端部には開口部8に当接する開閉栓12が設けられ、又上端部 には電磁開閉用の磁性粉13が封入され、隔壁11aにより封止されている。 還流弁11の先端部11bと精留塔3の最先部3aの間は、還流弁11の上下 移動のために必要にして充分な距離を持つ空間があり、還流弁11の先端部11 bの上にはフッ素樹脂製のベローズ16が載置されている。
【0014】 精留塔3の先端部4の外側には、磁性粉13に対応して電磁開閉する磁石14 が設けられている。
【0015】 精留塔3の上部には、冷却水が還流する蛇管15が還流弁11の回りを回って 設けられ、蛇管15は精留塔3の側壁を気密を保って貫通し、その出入り口は双 方とも精留塔3の外部に開口している。
【0016】 次に本装置により精留を行う操作について説明する。 容器2には被蒸留物が容れられ、容器2の上部には精留塔3が不図示の嵌合部 において嵌合し、容器2と精留塔3は外部から閉ざされた空間を形成している。 蛇管15に冷却水を還流し、磁石14に通電して磁性粉13を上方に引付ける と、還流弁11及びその一部である開閉栓12が引上げられ、精留分受器7の開 口部8と開閉栓12の間が開くように準備される。
【0017】 加熱器(不図示)に通電すると、容器2の中の被蒸留物が加熱され温度が上昇 し、沸騰点の低い物質から順次気化し蒸発して行く。加熱は所定温度に調整され る。
【0018】 外部に保温筒5が設けられ、内部に充填物6が充填されている部位において蒸 発物の分留が行われる。
【0019】 蒸発した蒸気は分溜し精留塔3の上部に上昇し、蛇管15を還流する冷却水に より冷却され、凝縮液化する。このまま還流弁11を閉じて、いわゆる全還流の 状態で蒸留を続けると、塔内は気液平衡状態に達する。この状態で平衡状態を極 力くずさないようにごく短時間還流弁11を周期的に開いてやると、液は開口し ている間だけ精留分受器7の開口部8に受け取られ、次いで下部に接続する管9 を経由して精留塔3の外側に出て容器(不図示)に流入する。
【0020】 低沸点留分が全て留出すると留出部の温度が上昇し、新たにより高い温度に設 定し加熱を継続すると、沸騰点のより高い物質が蒸発し、充填物6が充填されて いる部位において蒸発物の分留が行われる。そして新たな気液平衡状態に到達し 、前記同様還流比に応じた還流弁11の周期開閉により次第に高沸点の留分が還 流弁11の開く都度開口部8に受け取られ、次いで管9を経由して精留塔3の外 側に開口し精留分容器(不図示)に流入する。 このように還流弁11を開閉することにより、純度の良い分溜物が得られる。
【0021】 次に還流弁11上部に封入された磁性粉13、ベローズ16及び精留塔3上部 部分の構造について詳述する。 図2及び図3は本実施例に係る還流弁11上部部分、ベローズ16及び精留塔 3上部部分を示す部分断面図であり、図2は還流弁11が下方に下げられた位置 、図3は還流弁11が上方に引付けられた位置にある状態をそれぞれ示す。
【0022】 精留塔3の上部部分は細い管となり、還流弁11の上部部分が上下移動可能な ために必要且つ充分な内径を有している。
【0023】 還流弁11の上部部分は更に細い管であり、先端部11bより下方30mmの 位置に隔壁11aが設けられ、先端部11bより隔壁11aの間が還流弁11の 下方の管と隔てられた空間をなし、この空間に磁性粉13が充填されている。
【0024】 ベローズ16は精留塔3の最先部3aと還流弁11の先端部11bの間に挿入 されている。この間の距離は還流弁11が下方に下げられた位置で大きく、上方 に引付けられた位置にあるときは小さいが、ベローズ16が挿入され緩衝作用を 行うのに充分な大きさである。
【0025】 ベローズ16に使用するプラスチックには、フッ素樹脂が最も適当である。フ ッ素樹脂は耐薬品性及び耐熱性が極めて良好であり、蒸留装置の部材として好適 であるのみならず、適度の軟らかさと弾力性を有し、且つ粘着性が乏しいからで ある。
【0026】 磁石14が磁性粉13が上方に引付けられた位置の外側に配置されている。
【0027】 次にベローズ16の動作について説明する。 ベローズ16は還流弁11が下方に下げられた位置ある時、還流弁11の先端 部11bの上に載置された状態にあるが、精留塔3の最先部3aに接触していな い。還流弁11が上方に引付けられると、ベローズ16の上部は精留塔3の最先 部3aに接触し、圧縮される。そして還流弁11の移動を緩衝し、還流弁11が 精留塔3に衝突するのを防止する。 再び還流弁11が下方に下げられると、ベローズ16は精留塔3の最先部3a から離れる。
【0028】 次に磁性粉13の動作について説明する。 磁石14に電気が通じていない時は、磁性粉13との間に電磁作用による引力 が作用しないから、還流弁11は重力の作用により下方に下がり、還流弁11の 下端の開閉栓12が精留分受器7の開口部8に当接してその位置に保持される。
【0029】 磁石14に通電されると、磁性粉13との間に電磁作用による引力が作用し、 還流弁11は上方に引付けられる。引付けられ急激に停止する時、磁性粉13に は慣性があり還流弁11の先端部11bを圧迫する。先端部11bは薄い硬質ガ ラス製の膜であるが、磁性粉13は微細な粉であって、粉の1粒ごとには大きな 慣性を持たず、又角を持つものでもないから先端部11bを破壊することはない 。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のによれば、磁性体に磁性粉を使用することにより 還流弁の先端部に衝撃を与えないから、還流弁の先端部が破損することはない。 又プラスチック製のベローズの挿入により蒸留装置に衝撃を与えないから、蒸留 装置が破損することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る蒸留装置を示す断面図
である。
【図2】本考案の一実施例に係る還流弁の上方先端部及
びベローズを示す部分断面図である。
【図3】本考案の一実施例に係る還流弁の上方先端部及
びベローズを示す部分断面図である。
【図4】従来の還流弁の上方先端部を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】 1 蒸留装置 2 容器リード線 3 精留塔 3a 最先部 4 先端部 5 保温筒 6 充填物 7 精留分受器 8 開口部 9 管 11 還流弁 11a 隔壁 11b 先端部 12 開閉栓 13 磁性粉 14 磁石 15 蛇管 16 ベローズ 24 鍔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性部材を内蔵し、外部磁場により移動
    が制御される還流弁を有する蒸留装置において、還流弁
    の上方先端部と蒸留装置の上方先端部との間に、プラス
    チック製の緩衝部材が設けられていることを特徴とする
    還流弁を有する蒸留装置。
  2. 【請求項2】 磁性部材を内蔵し、外部磁場により移動
    が制御される還流弁を有する蒸留装置において、該磁性
    部材が磁性粉であることを特徴とする還流弁を有する蒸
    留装置。
JP8386291U 1991-09-17 1991-09-17 還流弁を有する蒸留装置 Expired - Lifetime JP2543376Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054582A (ja) * 2012-08-10 2014-03-27 Kiriyama Seisakusho:Kk 自己与熱保温効果を具備する蒸留塔

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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