JPH05257718A - プロセス制御装置 - Google Patents

プロセス制御装置

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JPH05257718A
JPH05257718A JP5505292A JP5505292A JPH05257718A JP H05257718 A JPH05257718 A JP H05257718A JP 5505292 A JP5505292 A JP 5505292A JP 5505292 A JP5505292 A JP 5505292A JP H05257718 A JPH05257718 A JP H05257718A
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JP
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resource
resources
shared
management table
processes
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JP5505292A
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Naoki Ogawa
直樹 小川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムに各プロセスの使用する共有資源を
登録とし、現在プロセスが保有している共有資源の負荷
状況を検査し、負荷の高い共有資源を保持するプロセス
のプロセス切替えを制限し、これによりシステム性能の
劣化を防ぐ。 【構成】 資源を保有しているプロセスの識別子や資源
の使用状況などのパラメータを格納する資源管理テーブ
ル5と、資源管理テーブル5内のアドレスおよびプロセ
ス制御に関するパラメータを入力する資源登録手段6
と、資源管理テーブル5および資源登録手段6の情報に
より実行中のプロセスに対して、任意の資源を保持して
いるか検査し、その結果によって実行中のプロセスの処
理の続行・中断を決定する行列走査手段7を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プロセス制御装置に
関し、プロセスを実行する優先度を制御する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば共立出版発行、「UNIXカー
ネルの設計」、bit 1990年10月号別冊に示された従来
のプロセス制御装置を示した図であり、図において、1
はクロック割り込み手段、2は割り込み回数格納手段、
3はプロセス優先度変更手段、4はプロセスディスパッ
チ手段である。
【0003】次に動作について説明する。まず、クロッ
ク割り込み処理手段1は、クロック割り込みごとに、割
り込み回数格納手段2内部の実行中のプロセスに対応す
るフィールドの値を1増やす。このフィールドは、対応
するプロセスが実行中に発生したクロック割り込みの回
数を格納している。
【0004】また、クロック割り込み処理手段は、一定
時間(以後、タイム・クオンタムと呼ぶ)ごとにプロセ
ス優先度変更手段3を呼び出す。プロセス優先度変更手
段3は、実行可能状態にある全てのプロセスの優先度を
割り込み回数格納手段2内部に格納された各プロセスに
関するフィールドの値をもとに計算する。その後、割り
込み回数格納手段2の全てのフィールドの値を0にリセ
ットする。
【0005】例えば、上記文献で示された例では、実行
可能状態にあるプロセスの優先度は、以下の式で計算さ
れる。この場合、優先度の値が小さい程、スケジューリ
ングの優先度が高いことを示す。 (プロセス優先度) = (クロック割り込みの回数/
2)+(固定値)
【0006】この従来例では、プロセスがクロックに割
り込まれる回数が少ないほど、すなわち、プロセスがC
PUを使用する時間の割合が少ないほど、より高い優先
度を得る傾向にある。
【0007】プロセス優先度変更手段3により実行可能
状態プロセスの優先度が計算された後、現在実行中のプ
ロセスが実行中断可能な状態であれば、プロセス・ディ
スパッチ手段4が呼び出され、実行可能状態の待ち行列
に繋がれたプロセスの内で、最も高い優先度を持ち、か
つ最も先に実行可能状態となったプロセスが、現在実行
中のプロセスよりCPUの実行権を奪う。CPUの実行
権を奪われたプロセスは、実行可能状態の待ち行列の末
尾に繋がれ、再びCPUの実行権を獲得する機会を待
つ。
【0008】従来の装置は、システムに各プロセスの使
用する共有資源に関する情報を登録できず、プロセスの
優先度の計算にこれらの共有資源の使用状況は考慮され
ないので、多くのプロセスが同一の共有資源を使用する
場合、以下に述べる現象が生じる可能性がある。
【0009】まず第1のプロセスが実行中に、共有資源
の一つを獲得し、次のタイム・クオンタムの際に、プロ
セスの優先度が再計算された結果、第1のプロセスの優
先度が下げられ、第1のプロセスより高優先度の第2の
プロセスが第1のプロセスのCPUを横取りし、この結
果、第1のプロセスは上記共有資源を保持した状態でC
PU待ち行列の末尾に繋がれる。
【0010】第2のプロセスは実行中に第1のプロセス
が保持している共有資源を要求するが、獲得できないた
めCPUの実行権を放棄する。第1のプロセスと同一の
共有資源を使用する他のプロセスもCPUの実行権を得
た後、共有資源を獲得できないためCPUの実行権を放
棄する。
【0011】このため、再び第一のプロセスにCPUの
実行権が回って来るまで、頻繁にプロセス切替えが生じ
る。また、第1のプロセスが再び実行されても、次のタ
イム・クオンタムの際に他のプロセスにCPUの実行権
を奪われ、再び上記処理が繰り返される。この現象が一
旦生じると、CPU処理の大半は、プロセス切替えに費
やされ、システムの性能は劣化する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は、システ
ムに各プロセスの使用する共有資源に関する情報を登録
できず、プロセスの優先度の計算に共有資源の負荷状況
は考慮されないので、多くのプロセスが同一の共有資源
を使用する場合、プロセス切替が多発し、システム性能
が劣化するといった問題点があった。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたものであり、システムに各プロセスの
使用する共有資源を登録可能とし、現在プロセスが保有
している共有資源の負荷状況を検査することにより、負
荷の高い共有資源を保持するプロセスの実行中断を可能
な限り避け、プロセス切替えの回数を制限し、これによ
りシステム性能の劣化を防ぐことができるプロセス制御
装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる装置
は、プロセス間で共有される資源に関して、資源を保有
しているプロセスの識別子と資源の使用状況とを格納す
る資源管理テーブルを設け、資源管理テーブルのアドレ
スおよびプロセス制御に関するパラメータを入力する資
源登録手段を設け、計算機内の共有資源に対するプロセ
スの待ち行列長を求め、上記待ち行列長と上記資源登録
手段により入力されたパラメータを比較し、実行中のプ
ロセスの処理の続行・中断を決定する行列走査手段を設
けたものである。
【0015】また、資源管理テーブルにおいて、排他モ
ード要求のプロセスの待ち行列長と、共用モード要求の
プロセスの待ち行列長を格納する領域を独立して設け、
上記両方の待ち行列長をもとに実行中のプロセスの処理
の続行・中断を決定する行列走査手段を設けたものであ
る。
【0016】また、現在時刻を計測する計時手段を備
え、資源管理テーブルにおいて、各プロセスが共有資源
を要求した時刻を格納する領域を設け、現在時刻と上記
資源管理テーブルに格納された資源要求時の時刻の差分
をもとに実行中のプロセスの処理の続行・中断を決定す
る行列走査手段を設けたものである。
【0017】
【作用】この発明における資源管理テーブルはプロセス
間で共有される資源に関して、資源の空き数、資源を待
つプロセス数、資源を保持するプロセスおよび資源の空
きを待つプロセスのリストの先頭アドレスを格納する。
資源登録手段は、プログラムまたは、コマンドより資源
管理テーブルのアドレスおよびプロセス制御に関するパ
ラメータを入力してプロセス優先順位変更手段に登録す
る。行列走査手段は、実行中のプロセスに対して、資源
情報テーブルを検査し、実行中のプロセスが資源を保持
しているか否かを調べる。実行中のプロセスが任意の資
源を保持している場合は、行列走査手段は、当該資源の
空きを待つプロセスの個数をもとに実行中のプロセスの
処理の中断・続行を決定する。実行中のプロセスがいず
れの資源も保持していない場合は、従来と同様の方法で
プロセスの優先度を計算し、この優先度をもとに次に実
行するプロセスを決定する。
【0018】また、行列走査手段は、資源管理テーブル
に格納されている排他モード要求のプロセスの個数と、
共用モード要求のプロセスの個数とを適当な重み付けを
用いて加算し、この値をもとに実行中のプロセスの処理
を中断あるいは続行するかを決定する。
【0019】また、行列走査手段は、資源管理テーブル
に格納されている各プロセスが共有資源を要求した時刻
と、現在時刻との時刻の差分をもとに実行中のプロセス
の処理の続行・中断を決定する。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この発明によるプロセス制御装置の構成
を示す図であり、図中、図6と同一番号、同一名称のも
のは同一のものであり、説明を省略する。5は資源管理
テーブル、6は資源登録手段、7は行列走査手段であ
る。
【0021】図2は、資源管理テーブル5の構造を示す
説明図であり、21、22は資源情報レコード、23、
24、25はプロセス情報レコード、26は資源保持プ
ロセス・リスト、27は資源待ちプロセス・リストであ
る。
【0022】資源情報レコード21、22のフィールド
内の21a、22aは資源識別子、21b、22bは空
き資源の個数、21c、22cは、資源待ちプロセスの
個数、21d、22dは、資源保持プロセス・リストの
先頭アドレス情報、21e、22eは、資源待ちプロセ
ス・リストの先頭アドレス情報である。プロセス情報レ
コード23、24、25のフィールド内の23a、24
a、25aはプロセス識別子、23b、24b、25b
は他のプロセス情報レコードを指すアドレス情報であ
る。
【0023】図2に示すとおり、資源管理テーブル5は
資源情報レコード21、22内に、資源の種類を区別す
る資源識別子21a、22a、当該資源の空き個数の情
報21b、22b、資源待ちプロセスの個数21c、2
2c、当該共有資源を保持するプロセスに対応するプロ
セス情報レコードのリストの先頭アドレス21d、22
d、当該共有資源の空きを待つプロセスに対応するプロ
セス情報レコードのリストの先頭アドレス21e、22
eを有する。
【0024】またプロセス情報レコード23、24、2
5内に、プロセスの種類を区別するプロセス識別子23
a、24a、25a、プロセスのリスト構造の次のプロ
セス情報レコードのアドレス情報23b、24b、25
bを有する。
【0025】資源登録手段6は、プログラムまたは、コ
マンドより指定された資源情報レコードのアドレスおよ
びプロセス制御に関するパラメータを入力してプロセス
優先順位変更手段に登録する。計算機システム内の各プ
ロセスは資源識別子21a、21bを指定することによ
り、各資源の獲得を要求する。
【0026】以下、資源識別子21aに対応する資源を
プロセスが要求する場合を例とする。資源空き数21b
が1以上の時は、当該プロセスは、自らのプロセス情報
レコードを、資源保持プロセスリスト26に繋げ、プロ
セスは資源を得る。
【0027】資源空き数21bが0の時は、自らのプロ
セス情報レコードを資源待ちプロセスリスト27に繋
げ、資源待ちプロセスの個数21cに1を加える。クロ
ック割り込み処理手段1は、タイム・クオンタムごと
に、従来例と同様の方法で、プロセス優先度変更手段3
により全ての実行可能状態であるプロセスの優先度を計
算する。
【0028】優先度の計算処理が完了した後、現在実行
中のプロセスが実行中断不可の場合は、実行中のプロセ
スの処理を続行し、現在実行中のプロセスが実行中断可
能の場合は、行列走査手段7を呼び出す。行列走査手段
7は、実行中のプロセスに対して、資源情報テーブル5
の全ての資源情報レコード21、22について、これに
対応する資源保持プロセスリストの全てのプロセス情報
レコードを調べ、実行中のプロセスの識別子と一致する
プロセス情報レコードがあるか否かを調べる。
【0029】この実施例では、仮に、資源レコード21
の資源保持プロセスリスト26上に、実行可能なプロセ
スの識別子と一致するレコードがあると仮定する。この
時、当該資源のプロセス待ち行列長が格納されている資
源待ちプロセスの個数21cを求め、この値と資源登録
手段6により入力されたパラメータとを比較する。
【0030】資源待ちプロセスの個数21cが、資源登
録手段6により獲得されたパラメータ以上の場合は、先
にプロセス優先度変更手段3により計算されたプロセス
の優先度とは、無関係に、現在実行中のプロセスの処理
を続行する。逆に、資源待ちプロセスの個数21cが上
記パラメータ未満の場合は、従来例と同様に、プロセス
・ディスパッチ手段4が呼び出され、実行可能状態にあ
るプロセスの内で、最も高い優先度を持ち、かつ最も先
に実行可能状態となったプロセスが実行権を得る。
【0031】以上説明したとおり、資源情報テーブル
5、資源登録手段6、行列走査手段7を備えることによ
り、負荷が高く、資源待ちプロセス・リスト27が長く
なっている資源を所持するプロセスの実行中断を避け、
プロセス切替えの回数を制限し、これによりシステム性
能の劣化を防ぐことができる。
【0032】また上記実施例では、資源待ちプロセスの
個数21cにおいて、資源を排他モードで要求するプロ
セスと、資源を共有モードで要求するプロセスを区別せ
ずに、両モードのプロセスの合計値を表していたが、資
源を排他モードを要求する待ちプロセスの個数と、資源
を共有モードで要求する待ちプロセスの個数を区別し
て、計数することにより、共用使用の割合の多い共有資
源に比べて、排他使用の割合の多い共有資源において高
い確率でプロセスの実行中断を避けることができる。
【0033】以下、資源を排他モードを要求する待ちプ
ロセスの個数と、資源を共有モードで要求する待ちプロ
セスの個数を区別して計数する実施例について説明す
る。図3は、資源管理テーブル5において、資源を排他
モードで要求するプロセスの個数と、資源を共用モード
で要求するプロセスの個数とを計数するための領域を独
立して設ける実施例における資源管理テーブルの構成を
示す説明図である。
【0034】図3に示すとおり、資源管理テーブル5
は、上記資源識別子21a、22a、共有モードにおけ
る当該資源の空き個数の情報21b、22b、資源待ち
プロセスの個数21c、22c、排他モードにおける資
源待ちプロセスの個数21f、22f、当該共有資源を
保持するプロセスに対応するプロセス情報レコードのリ
ストの先頭アドレス21d、22d、当該共有資源の空
きを待つプロセスに対応するプロセス情報レコードのリ
ストの先頭アドレス21e、22eを有する。図2と異
なる点は、21c、22cが共有モードで資源の空きを
待つプロセスの個数、21f、22fが排他モードで資
源の空きを待つプロセスの個数を示すようになっている
点である。
【0035】資源登録手段6は、上記実施例と同様、プ
ログラムまたは、コマンドより指定された資源情報レコ
ードのアドレスおよびプロセス制御に関するパラメータ
を入力してプロセス優先順位変更手段に登録する。
【0036】各プロセスは、上記実施例と同様に各資源
の獲得を要求する。ただし、資源空き数21bが0の時
は、プロセスが資源を排他モードで要求するか、共用モ
ードで要求するかに従って、共有モードにおける資源待
ちプロセスの個数21cか、あるいは排他モードにおけ
る資源待ちプロセスの個数21fのいずれか一方に1を
加える。
【0037】クロック割り込み処理手段1および行列走
査手段7は、上記実施例と同様に動作し、資源レコード
21の資源保持プロセスリスト26上に、実行可能なプ
ロセスの識別子と一致するレコードがある場合、当該資
源の共有モードにおける資源待ちプロセスの個数21
c、排他モードにおける資源待ちプロセスの個数21f
を求め、上記2つの値を予め決められた重み付けを用い
て、加算し、この値と資源登録手段6により入力された
パラメータとを比較する。比較の結果により上記実施例
と同様の動作する。
【0038】以上説明したとおり、資源を排他モードを
要求する待ちプロセスの個数と、資源を共有モードで要
求する待ちプロセスの個数を区別して計数し、これらを
適当な重み付けを用いて加算した値と資源登録手段6に
より獲得されたパラメータとを比較することにより、共
用使用の割合の多い共有資源に比べて、排他使用の割合
の多い共有資源においてプロセスの実行中断をより高い
割合で避けることができる。
【0039】また、上記実施例では、行列走査手段7に
より求めた資源待ちのプロセスの個数21c、21fを
もとに、資源の負荷を評価していたが、待ちプロセスの
個数の代わりに、最も過去に資源を要求したプロセスが
現在までに待たされている時間を基準に資源の負荷を評
価した方が正確である。
【0040】以下、資源の負荷を最も過去に資源を要求
したプロセスが現在までに待たされている時間を基準に
評価する実施例について動作を説明する。図4は計時手
段を設けた場合の実施例の構成を示す構成図であり、8
は計時手段である。
【0041】図5は計時手段8を設けた場合における資
源管理テーブル5の構成を示す図であり、資源管理テー
ブル5は資源情報レコード21、22内に、資源識別子
21a、22a、当該資源の空き個数の情報21b、2
2b、資源待ちプロセスの個数21c、22c、当該共
有資源を保持するプロセスに対応するプロセス情報レコ
ードのリストの先頭アドレス21d、22d、当該共有
資源の空きを待つプロセスに対応するプロセス情報レコ
ードのリストの先頭アドレス21e、22eを有する。
【0042】またプロセス情報レコード23、24、2
5内に、プロセスの種類を区別するプロセス識別子23
a、24a、25a、各プロセスが共有資源を要求した
時刻23c、24c、25c、プロセスのリスト構造の
次のプロセス情報レコードのアドレス情報23b、24
b、25bを有する。
【0043】資源登録手段6は、上記実施例と同様、プ
ログラムまたは、コマンドより指定された資源情報レコ
ードのアドレスをおよびプロセス制御に関するパラメー
タを入力してプロセス優先順位変更手段に登録する。
【0044】以下、プロセス情報レコード25に対応す
るプロセスが、資源識別子21aに対応する資源の獲得
を要求する際を例にとる。この時、資源空き数21bが
0ならば、上記プロセスは、現在時刻を計時手段8より
得て、プロセス情報レコード25内の時刻格納領域25
cに格納し、プロセス情報レコード25を、資源待ちプ
ロセス・リスト27の末尾に繋げる。
【0045】クロック割り込み手段1は、上記実施例と
同様に行列走査手段7を起動し、行列走査手段7は、資
源レコード21の資源保持プロセス・リスト26上に、
実行可能なプロセスに対応するプロセス情報レコードが
ある場合、資源待ちプロセス・リスト27の先頭のプロ
セス情報レコード24の内の時刻格納領域24cを調
べ、計時手段8より得た現在時刻と時刻格納領域24c
内に格納されている時刻の差を得る。
【0046】行列走査手段7は、この時刻差と資源登録
手段6により入力されたパラメータとを比較する。この
比較の結果、時刻格納領域24cが所定パラメータ以上
の場合は、上記実施例で、資源待ちプロセスの個数21
cが、資源登録手段6により獲得されたパラメータ以上
の場合と同様の処理を行なう。
【0047】時刻格納領域24cが所定パラメータ未満
の場合は、上記実施例で資源待ちプロセスの個数21c
が資源登録手段6により獲得されたパラメータ未満であ
った場合と同様の処理を行なう。
【0048】以上説明したとおり、待ちプロセスの個数
の代わりに、最も過去に資源を要求したプロセスが現在
までに待たされている時間を基準に資源の負荷を評価す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、資源
登録手段によりプログラムまたは、コマンドより資源管
理テーブルのアドレスおよびプロセス制御に関するパラ
メータを入力し、資源情報テーブルにより、プロセス間
で共有される資源に関して、資源を待つプロセス数を格
納し、行列走査手段により、実行中のプロセスが保持す
る資源について資源待ちプロセスの個数を求め、この値
と上記パラメータとを比較し、資源待ちプロセスの個数
が、上記パラメータ以上の場合は、現在実行中のプロセ
スの処理を続行するため、資源待ちプロセス・リストが
長くなっている資源を所持するプロセスの実行中断を避
け、プロセス切替えの回数を制限し、これによりシステ
ム性能の劣化を防ぐ効果がある。
【0050】また、資源情報テーブルにより、資源を排
他モードを要求する待ちプロセスの個数と、資源を共有
モードで要求する待ちプロセスの個数を区別して格納
し、これらを適当な重み付けを用いて加算した値と資源
登録手段により獲得されたパラメータとを比較すること
により、排他使用の割合の多い共有資源に対し、共用使
用の割合の多い共有資源に比べて、プロセスの実行中断
をより高い割合で避ける効果がある。
【0051】また、現在時刻を計測する計時手段を備
え、資源情報テーブルの時刻格納領域にプロセスが資源
を要求した時刻を格納し、資源待ちプロセス・リストの
先頭のプロセスに対して、時刻格納領域に格納されてい
る時刻と現在時刻の差を得て、上記差と資源登録手段に
より獲得されたパラメータとを比較することにより、プ
ロセスの待ち時間の長い資源を所持するプロセスの実行
中断を避け、プロセス切替えの回数を制限し、これによ
りシステム性能の劣化を防ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるプロセス制御装置を
示す構成図である。
【図2】この発明の一実施例における資源管理テーブル
の構成図である。
【図3】資源管理テーブルにおいて、資源を排他モード
で要求するプロセスの個数と、資源を共用モードで要求
するプロセスの個数とを計数するための領域を独立して
設ける場合の資源管理テーブルの構成図である。
【図4】計時手段を設けた場合の実施例の構成を示す構
成図である。
【図5】計時手段を設けた場合の実施例における資源管
理テーブルの構成図である。
【図6】従来のプロセス制御装置の構成図である。
【符号の説明】
1 クロック割り込み処理手段 2 CPU使用状況格納手段 3 プロセス優先度変更手段 4 プロセスディスパッチ手段 5 資源情報テーブル 6 資源登録手段 7 行列走査手段 8 計時手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機システムにおいて、計算機内の共
    有資源に関する情報を格納する資源管理テーブルと、資
    源管理テーブルのアドレスおよびプロセス制御に関する
    パラメータを入力する資源登録手段と、実行中のプロセ
    スが保持する資源に対応するプロセスの待ち行列長を求
    め、上記待ち行列長と上記資源登録手段により入力され
    たパラメータを比較し、実行中のプロセスの処理の続行
    ・中断を決定する行列走査手段を設けたことを特徴とす
    るプロセス制御装置。
  2. 【請求項2】 資源管理テーブルにおいて、資源を排他
    モードで要求するプロセスの待ち行列長と、資源を共用
    モードで要求するプロセスの待ち行列長とを計数するた
    めの領域を独立して設け、上記両方の待ち行列長をもと
    に実行中のプロセスの処理の続行・中断を決定する行列
    走査手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のプロ
    セス制御装置。
  3. 【請求項3】 計算機システムにおいて、計算機内の共
    有資源に関する情報を格納する資源管理テーブルと、資
    源管理テーブルのアドレスおよびプロセス制御に関する
    パラメータを入力する資源登録手段と、時刻を計測する
    計時手段とを備え、資源管理テーブルにおいて、各プロ
    セスが共有資源を要求した時刻を格納する領域を設け、
    この資源管理テーブルに格納された資源要求時の時刻と
    現在時刻との差分をもとに実行中のプロセスの処理の続
    行・中断を決定する行列走査手段を設けたことを特徴と
    する請求項1記載のプロセス制御装置。
JP5505292A 1992-03-13 1992-03-13 プロセス制御装置 Pending JPH05257718A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09106357A (ja) * 1995-10-11 1997-04-22 Nec Corp 排他制御装置及びその方法
JP2007047866A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Mitsubishi Electric Corp リアルタイム組込み簡易モニタプログラム

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