JPH0525770A - 漂白方法及び漂白組成物 - Google Patents

漂白方法及び漂白組成物

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JPH0525770A
JPH0525770A JP3085437A JP8543791A JPH0525770A JP H0525770 A JPH0525770 A JP H0525770A JP 3085437 A JP3085437 A JP 3085437A JP 8543791 A JP8543791 A JP 8543791A JP H0525770 A JPH0525770 A JP H0525770A
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bleaching
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】他に負の電荷を含まない有機モノ−ペルオキシ
酸漂白化合物を含む漂白液及び漂白(洗剤)組成物に対
する漂白増強剤として、具体的には、例えば式: R1R2R3R4N または式: R.R.R.R.N (式中、R1はC8−C18のアルキル、アルケニル又
はアルカリール基で、R2,R3及びR4は各々C1−
C3のアルキル基であって少なくとも2個のRはC4−
C12のアルキル、アルケニルまたはアルカリール基
で、残りの1個または複数のRはC1−C12のアルキ
ル、アルケニルまたはアルカリール基であって、且つX
はCl、NO3またはCH3SO4を含む対イ
オンである)で示される4級アンモニウム化合物を使用
する。 【効果】この漂白液は低温(例えば、40℃及びそれ以
下)で効果的であり、且つ家庭での使用に於いては生地
及び織物からの効果的な漂白及び染み抜きに、並びに工
業的にも有効に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペルオキシ酸漂白化合
物を使用して基質を漂白する改善方法及びペルオキシ酸
漂白化合物を含む改良漂白組成物に関する。本明細書中
で使用される『基質』という用語は、動物及び植物由来
の繊維(fibres)、生地(textiles)及
び織物 (fabrics)、合成物並びにその混合物
(例えば、綿、セルロース系材料、毛及び他の蛋白繊
維、靭皮繊維、アクリル及び他の合成繊維、織物並びに
生地など)を含む。
【0002】現在、家庭及び工業分野に於ける洗濯及び
漂白は、より低い洗濯及び漂白温度(則ち、約40℃及
びそれ以下)で実施される傾向にある。このようなより
低温での漂白の傾向に対して、漂白(洗剤)組成物の漂
白能、特に漂白可能な染み及び汚れ(例えば、紅茶、ワ
イン、コーヒー等)及び所謂黒ずんだ汚れの染み抜きに
関する性能の改良が必要であった。
【0003】有機ペルオキシ酸は、そのままの形でまた
はin situでペルオキシ酸を生成する前駆体の形
で漂白配合物中に配合した場合、特に煮沸洗濯温度以下
(例えば、40℃以上から60℃)で効果的な漂白剤で
あることは周知である。しかしながら、約40℃以下で
のその効果については依然理想に程遠い。
【0004】米国特許第3,749,674号は、溶液
中に二アニオン性二量体を形成し得るもう1個のアニオ
ン基を含む有機ペルオキシ酸の漂白反応に対する所謂ミ
セル触媒として4級アンモニウム塩の使用を提案してい
る。漂白反応に不可欠なこれらの転移触媒の形成は、溶
液中の4級アンモニウム塩によって形成される正に帯電
したミセルによって助長されると言われている。
【0005】英国特許出願公開第1,557,568号
は、有機ペルオキシ酸前駆体及び4級アンモニウム界面
活性剤の集塊(agglomerate)からなる粒状
の洗濯用組成物を開示している。前記粒子中にペルオキ
シ酸前駆体と一緒に塊状の4級アンモニウム化合物を存
在させると、『ピン−ポイント』斑点発生傾向を減少さ
せると言われている。
【0006】驚くべきことに、他に負の電荷を含まない
有機ペルオキシ酸漂白化合物の漂白能が、ある低レベル
の4級アンモニウム化合物を使用することによって予期
しない程にかなり増強され得ることが今回知見された。
【0007】本発明の好適な4級アンモニウム化合物
は、式 R (式中、RはC−C18のアルキル、アルケニルま
たはアルカリール基で、R、R及びRは各々C
−Cのアルキル基であって、R、R、R及びR
の炭素原子の合計数は15個から21個であり、X
はCl、NO またはCHSO を含む対イオ
ンである)を有するモノ−長鎖4級アンモニウム化合
物、及び式 R.R.R.R.N.X (式中、少なくとも2個のRはC−C12のアルキ
ル、アルケニルまたはアルカリール基で、残りの1個ま
たは複数のRはC−C12のアルキル、アルケニルま
たはアルカリール基であって、全4個のRの炭素原子の
合計数が12個から28個、好ましくは14個から26
個であり、XはCl、NO またはCHSO
を含む対イオンである)を有するポリ−長鎖4級アン
モニウム化合物である。
【0008】好ましいモノ−長鎖4級アンモニウム化合
物は、Rが炭素原子12個から16個、好ましくは炭
素原子14個から16個を有するアルキル基であり、R
、R及びRは各々エチルまたはメチル基、好まし
くはメチル基であって、R、R、R及びRの炭
素原子の合計数が17個から19個のものである。
【0009】このような化合物の例は、硝酸テトラデシ
ルトリメチルアンモニウム、メト硫酸テトラデシル−ト
リメチルアンモニウム及び塩化ヘキサデシル−トリメチ
ルアンモニウムである。
【0010】好適なポリ−長鎖4級アンモニウム化合物
の例は、 (C1225.(CH.NCl (C17.CH.N.NO (C13.N.Cl である。
【0011】4級アンモニウム化合物は、カチオン性界
面活性剤の種類に属するものとして当業者には周知であ
る。従来、これらは特に乳化剤、織物柔軟剤、帯電防止
剤及び消毒剤として、または従来の洗剤機能に於いて使
用されている。米国特許第3,749,674号に記載
されているように、4級アンモニウム化合物はペルオキ
シカルボキシル基に加えて、CO 、CO 及びS
などの過帯電基(extra charged
group)を有するある種の有機ペルオキシ酸及び一
過硫酸塩の漂白作用を改善するためにも使用されてき
た。このことは、溶液中でミセルを形成する4級アンモ
ニウム化合物が前述のペルオキシ酸化合物に対して一般
的な二アニオン性錯体の形成を容易にすることに依ると
言われている。
【0012】低レベルの4級アンモニウム化合物が溶液
中で二アニオン性二量体を形成しない有機ペルオキシ酸
漂白化合物の性能に与え得る有用な効果は、当業界では
知見されていなかった。
【0013】本発明は、他に電荷を含まないより効果的
なモノペルオキシ酸化合物の漂白能が、先に定義された
ようなモノ−長鎖またはポリ−長鎖の4級アンモニウム
化合物を漂白液中に1×10−4モル(M)の低レベル
で存在させることにより顕著に増強でき、約12×10
−4モル(M)までレベルを増加させると急に促進され
るという発見に基づいている。1×10−4モル以下で
は効果は全く有意でなく、12×10−4モル以上では
効果は一般的に変動しないかまたは急激に減少する。好
ましい使用レベルは2×10−4モルから10×10
−4モルであり、特に5×10−4モルから10×10
−4モルが好ましい。
【0014】漂白液のpHは重要ではなく、漂白及び染
み抜き効果は酸性条件及びアルカリ性条件下(例えばp
H4から約pH10.5)で改善され得るが、一般的に
漂白液のpHは約7から約10であるのが好ましい。
【0015】従って、最も広範な態様に於いて、本発明
は、式: R (式中、RはC−C18のアルキル、アルケニルま
たはアルカリール基で、R、R及びRは各々C
−Cのアルキル基であって、R、R、R及びR
の炭素原子の合計数は15個から21個であり、X
はCl、NOまたはCHSO を含む対イオン
である)を有する4級アンモニウム化合物、または式: R.R.R.R.N (式中、少なくとも2個のRはC−C12のアルキ
ル、アルケニルまたはアルカリール基で、残りの1個ま
たは複数のRはC−C12のアルキル、アルケニルま
たはアルカリール基であって、全4個のRの炭素原子の
合計数は12個から28個、好ましくは14個から26
個であり、XはCl、NO またはCHSO
を含む対イオンである)を有する4級アンモニウム化
合物を、他に負の電荷を含まない有機モノ−ペルオシ酸
漂白化合物を含む漂白液または漂白(洗剤)組成物中に
於いて前記ペルオキシ酸化合物の漂白増強剤として使用
することを提供する。
【0016】もう一つの態様に於いては、本発明は基質
を本質的にペルオキシ酸漂白化合物を含む漂白液で処理
することによって基質を漂白する方法を提供する。前記
漂白液は他に負の電荷を含まない有機モノ−ペルオキシ
酸と、式: R (式中、RはC−C18のアルキル、アルケニルま
たはアルカリール基であり、R、R及びRは各々
−Cのアルキル基であって、R、R、R
びRの炭素原子の合計数は15個から21個であり、
はCl、NO またはCHSO を含む対
イオンである)を有する4級アンモニウム化合物、また
は式: R.R.R.R.N (式中、少なくとも2個のRはC−C12のアルキ
ル、アルケニルまたはアルカリール基であり、残りの1
個または複数のRはC−C12のアルキル、アルケニ
ルまたはアルカリール基であって、全4個のRの炭素原
子の合計数は12個から28個、好ましくは14個から
26個であり、XはCl、NO またはCH
を含む対イオンである)を有する4級アンモニウ
ム化合物とを含み、前記モノ−ペルオキシ酸の漂白増強
剤として4級アンモニウム化合物が1×10−4モルか
ら12×10−4モル、好ましくは2×10−4モルか
ら10×10−4モルのレベルで存在することを特徴と
する。
【0017】前記低レベルの4級アンモニウム化合物に
よる漂白方法は、通常溶液中の活性酸素濃度が約0.3
×10−3モルから約3×10−3モル、好ましくは
0.3×10−3モルから1.5×10−3モルでモノ
−ペルオキシ酸化合物を使用して実施し得る。
【0018】上記で定義したような有機モノ−ペルオキ
シ酸漂白化合物及び上記で定義したような4級アンモニ
ウム化合物が、ペルオキシ酸漂白化合物対4級アンモニ
ウム化合物のモル比約50:1から約1:2.5、好ま
しくは約25:1から1:2で存在するのが好都合であ
る。
【0019】上述のモノ−ペルオキシ酸漂白化合物及び
上述の4級アンモニウム化合物を含む組成物は、4から
約10.5の広いpH範囲で効果的であるが、7から
9.5のpH範囲で最適である。
【0020】本発明に於いて使用されるペルオキシ酸漂
白化合物は、ペルオキシカルボキシル基以外に他のアニ
オン性部分を持たない有機モノ−ペルオキシ酸及びその
塩である。
【0021】有機ペルオキシ酸の好適な種類は、一般
式: (式中、Rは炭素原子1個から20個を含むアルキレン
若しくは置換アルキレン基または炭素原子6個から8個
を有するアリーレン基であり、nは0または1である)
の化合物であり得る。
【0022】この種の化合物の例は、過酢酸、ペルオキ
シラウリル酸、ペルオキシノナン酸、ペルオキシ安息香
酸、m−クロロペルオキシ安息香酸及びp−ニトロペル
オキシ安息香酸である。
【0023】本発明中で使用し得るペルオキシ酸のもう
一つの種類は、欧州特許出願公開第0,325,288
号に記載されているものであり、これらは一般式:
【0024】
【化1】 (式中、Xは芳香環の任意の位置のH、アルキル鎖、ハ
ロゲンまたはニトロ基であり、Rは直鎖または分岐鎖の
低級C−Cのアルキレン、好ましくは−CH−で
あり、且つyは1から12、好ましくは3から8であ
る)によって表され得る。
【0025】この種の好ましい化合物は、式:
【0026】
【化2】 を有するフタロイルアミノ−ペルオキシカプロン酸であ
る。
【0027】本発明で使用し得るペルオキシ酸のもう1
つの種類は、例えば、欧州特許出願公開第0,170,
386号及び同第0,290,292号に記載されてい
るような以下の一般式: (式中、R及びRは炭素原子約1個から約14個を
含むアルキル(アルキレン)、アリール(アリーレン)
またはアルカリール(アルカリーレン)基であり、R
はHまたは炭素原子約1個から約10個を含むアルキ
ル、アリール若しくはアルカリール基である)の脂肪族
鎖にアミド部分を有する脂肪族ペルオキシ酸類及びその
塩類である。
【0028】他にアニオン性部分を含まない有機モノ−
ペルオキシ酸のさらにもう1つの種類は、例えば欧州特
許出願公開第0,366,041号のイミドペルオキシ
カルボン酸などである。
【0029】本発明での使用に好適なペルオキシ酸の塩
は、例えば、これらのアルカリ金属塩及びマグネシウム
塩である。
【0030】ペルオキシ酸がその前駆体または前駆体類
よりin situで形成される系に於いては、ペルオ
キシ酸は有機ペルオキシ酸前駆体と過酸化水素若しくは
過酸化水素化物の過塩(例えば、過ホウ酸ナトリウム)
との組み合わせから過加水分解によって形成され得る
か、またはペルオキシ酸を生成する前駆体から加水分解
によって形成され得る。従って、種々のペルオキシ酸前
駆体が本発明の組成物に使用され得る。これらは、例え
ばペルオキシ安息香酸を生成し得るベンゾイルペルオキ
シドを含む。
【0031】過加水分解によってペルオキシ酸を生成す
るペルオキシ酸前駆体の一般的な例は、例えば、米国特
許第3,256,198号、同第3,272,750
号、英国特許第836,988号、同第864,798
号、米国特許第4,283,301号、同第4,48
6,327号、同第4,536,314号、同第3,6
86,127号、同第4,397,757号、同第4,
751,015号及び欧州特許出願公開第0,120,
591号に開示されている。
【0032】好ましいペルオキシ酸前駆体は、ナトリウ
ム−4−ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、N,
N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン、ナ
トリウム−1−メチル−2−ベンゾイルオキシベンゼン
−4−スルホネート及びナトリウム−4−メチル−3−
ベンゾイルオキシベンゾエート、並びに欧州特許出願公
開第0,170,386号及び同第0,290,292
号に記載されているような前駆体を含む。これらの前駆
体は過酸化水素のアルカリ源の存在下に使用され、in
situで相当する過酸を生成する。
【0033】当業界で公知の、Hを含む過酸化水
素源のいずれもが、過酸前駆体と共に使用され得、過加
水分解として周知の反応によって過酸を生成する。本発
明で使用し得る過酸化水素源の例には、アルカリ金属過
酸化物、有機過酸化物(例えば過酸化尿素)及び無機
『過塩』(例えば、過ホウ酸、過炭酸、過リン酸及び過
珪酸のアルカリ金属塩)が含まれる。本発明の方法に於
いて使用する好ましい化合物は、過酸化水素、過炭酸ナ
トリウム、及び過ホウ酸ナトリウム四水和物または過ホ
ウ酸ナトリウム一水和物である。
【0034】従って、本発明により本明細書中で定義さ
れたように4級アンモニウム化合物を使用することによ
ってその性能を増強し得るペルオキシ酸漂白化合物は、
ペルオキシ酸またはペルオキシ酸塩、並びにin si
tuでペルオキシ酸漂白剤を生成する上述のペルオキシ
酸前駆体系を含むが、ペルオキシ酸及びその塩が好まし
い。
【0035】本発明の方法は低温(例えば、40℃及び
それ以下)で効果的であり、且つ家庭での使用に於いて
は生地及び織物からの効果的な漂白及び染み抜きに、並
びに工業的な使用に於いては種々の目的に有効に利用で
き、これによって以下の分野に於いて実質的に改善され
た効果が得られる。
【0036】1)綿、混綿及びセルロース系材料の漂白
を非継続的な方法で実施することによって、温度を実質
的に沸点以下に下げ得る、 2)通常よりも短時間での冷パッドバッチ綿(cold
pad batchcotton)またはセルロース
系材料の漂白、 3)通常使用され得るよりも低温及び短時間での継続的
な漂白、 4)酸化的糊抜き(de−sizing)、 5)ウール及び他の蛋白繊維の漂白、 6)靭皮繊維の漂白、及び 7)防収縮性ポリマーの後処理(subsequent
exhaustion)の為のウールの調製。
【0037】特に低温領域で改善された漂白効果を有す
る本発明の組成物は、漂白組成物そのものとして、洗浄
液へ漂白添加剤として、または洗浄組成物と混合するた
めに使用し得る。
【0038】漂白組成物及び漂白添加剤として使用する
場合には、組成物は本質的に本明細書中に先に記載され
たように有機ペルオキシ酸またはペルオキシ酸塩または
その前駆体であり得るペルオキシ酸漂白化合物、及び先
に定義されたような4級アンモニウム化合物を含む。
【0039】洗浄組成物に添加して効果的な低温洗剤漂
白組成物を形成する場合、組成物は生地、織物及び繊維
の低温での洗濯及び漂白に使用可能である。この場合、
配合物は通常上記の本質的な成分の他に、界面活性材
料、洗剤ビルダー及びこのような配合物に公知の他の成
分を含み得る。
【0040】この場合漂白組成物は、洗剤漂白組成物を
1−6g/リットル以上の用量で使用する際に、洗濯及
び漂白液中にペルオキシ酸及び4級アンモニウム化合物
が先に記載したような好都合な範囲内のモル濃度で存在
するような量で配合される。低い用量は通常合衆国の洗
濯条件下で使用され、多い用量は通常欧州の洗濯条件で
使用される。
【0041】アニオン性界面活性剤はカチオン性4級ア
ンモニウム化合物の効果を中和してしまうので、界面活
性物質は好ましくは本質的に非イオン性であるべきであ
る。
【0042】本発明で使用され得る好適な界面活性剤
は、本質的に非イオン性、双イオン性及び/または両性
であり、これらの合計レベルは組成物の0重量%から約
50重量%、好ましくは約2重量%から40重量%、最
も好ましくは4重量%から25重量%の範囲である。
【0043】使用し得る好適な非イオン性界面活性化合
物の例としては、特にアルキレンオキシド(通常エチレ
ンオキシド)とアルキル(C−C22)フエノール類
との反応生成物(一般的に5−25EO、即ち1分子当
たりエチレンオキシド5−25ユニット)、脂肪族(C
−C18)1級または2級直鎖または分岐アルコール
とエチレンオキシド(一般に6−30 EO)との縮合
物、及びエチレンオキシドとプロピレンオキシド及びエ
チレンジアミンの反応生成物との縮合物が包含される。
他の所謂非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコ
シド、長鎖3級アミンオキシド、長鎖3級ホスフィンオ
キシド及びジアルキルスルホキシドを含む。
【0044】両性または双イオン性界面活性化合物も、
本発明の組成物中で使用し得るが、これらは比較的コス
トが高いので通常は所望されない。任意の両性または双
イオン性洗剤化合物を使用する場合には通常、より一般
的に使用される非イオン性活性剤をベースとする組成物
中に少量使用される。
【0045】前述の種類の界面活性化合物の詳細な記載
は、Schwartz、Perry著、 Vol.I
I,1958“Detergents and Sur
face Active Agents”、及びSch
ick著、Vol.I,1967,“Nonionic
Surfactants”を参照されたい。
【0046】本発明の漂白組成物を使用する漂白及び洗
浄組成物は、通常洗剤ビルダーを含み得る。ビルダー物
質は (1)カルシウムイオン封鎖剤、(2)沈澱形成物質、
(3)カルシウムイオン交換物質、及び(4)これらの
混合物より選択され得る。
【0047】カルシウムイオン封鎖剤の例としては、ポ
リリン酸アルカリ金属塩(例えば、トリポリリン酸ナト
リウム)、ニトリロ三酢酸及びその水溶性塩、カルボキ
シメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸、オ
キシジコハク酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボン酸、
クエン酸のアルカリ金属塩、並びに米国特許第4,14
4,225号及び同第4,146,495号に記載され
ているポリアセタールカルボンキシレートがある。
【0048】沈澱形成ビルダー物質の例としては、オル
トリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム及び長鎖脂肪族酸
石鹸がある。
【0049】カルシウムイオン交換ビルダー物質の例と
しては、種々の非水溶性の結晶性または非晶質のアルミ
ノ珪酸塩類があるが、中でもゼオライトが最も公知の代
表的なものである。
【0050】特に、本発明の組成物は、有機または無機
ビルダー物質(例えば、トリポリリン酸のナトリウム若
しくはカリウム塩、ピロリン酸のナトリウム若しくはカ
リウム塩、オルトリン酸のナトリウム若しくはカリウム
塩、炭酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸のナトリウム塩、
クエン酸ナトリウム、カルボキシメチルマロン酸塩、カ
ルボキシメチルコハク酸塩及び非水溶性結晶性若しくは
非晶質のアルミノ珪酸塩ビルダー物質の任意の1種)、
またはその混合物を含み得る。
【0051】これらのビルダー物質は、例えば5重量%
から80重量%、好ましくは10重量%から60重量%
のレベルで存在し得る。
【0052】本発明の完全配合(fully form
ulated)漂白及び洗浄組成物は、上記の成分の他
に、従来の添加剤のいずれをも、このような材料が通
常、織物洗濯洗剤組成物中で使用され得るような量で含
み得る。これら添加剤の例としては、起泡増進剤(例え
ば、アルカノールアミド、特にパーム核脂肪酸及びヤシ
脂肪酸から誘導したモノエタノールアミド)、起泡抑制
(例えば、アルキルホスフェート及びシリコーン)、再
付着防止剤(例えば、ナトリウムカルボキシメチルセル
ロース及びアルキルまたは置換アルキルセルロースエー
テル)、安定剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸)、
織物柔軟剤、無機塩(例えば、硫酸ナトリウム)、並び
に通常ごく少量で存在する蛍光剤、香料、酵素(例え
ば、プロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼ及びアミラー
ゼ)、殺菌剤及び着色料がある。
【0053】本発明の漂白剤または漂白及び洗剤組成物
中で使用し得るペルオキシ化合物は、全組成物の0.5
重量%から65重量%、好ましくは1重量%から50重
量%、特に1重量%から25重量%の量で存在し得る。
【0054】この範囲の高量側は通常、それ自体で織物
漂白用にまたは漂白添加剤として洗剤組成物に使用され
得る漂白組成物に適用される。この範囲の低量側は、完
全配合の重質漂白洗剤組成物に適用される。このような
組成物に於いては、ペルオキシ酸化合物は通常0.5重
量%から15重量%、好ましくは1重量%から10重量
%の範囲内のレベルで存在する。
【0055】以下の実施例によって本発明をさらに説明
する。
【0056】
【実施例】実施例1 紅茶で染みを付けた試験布で漂白実験を実施した。紅茶
で染みを付けた試験布を、p−ニトロペルオキシ安息香
酸を1.2×10−3モル濃度で含む漂白液中で40℃
で30分間、pH4、PH7.1及びpH10の条件
で、硝酸テトラデシル−トリメチルアンモニウム(TD
TAN)を含まない条件及び5×10−4モル濃度で添
加した条件で処理した。
【0057】各試験の漂白能を反射光学計(refle
ctphotometer)を使用して測定し、反射率
の差(△R)として表わした結果を以下の表1に示す。
【0058】 実施例2 本実施例に於いては、種々のペルオキシ酸の漂白能に対
するTDTANの効果を立証する。紅茶で染みを付けた
試験片を使用して、40℃で30分間、漂白液で漂白実
験を実施した。使用したペルオキシ酸はm−クロロペル
オキシ安息香酸(MCPBA)、ペルオキシノナン酸
(PNA)及びペルオキシ安息香酸(PBA)であり、
1.2×10−3モル濃度で添加し、漂白液をpH10
に調節した。
【0059】以下の結果が得られた。
【0060】 実施例3 実施例1及び2の漂白実験を、以下の配合の洗剤ベース
粉末組成物を5g/リットル用いてTergotome
terで繰り返したが、同一の顕著な漂白増強効果が知
見された。
【0061】 ベース粉末組成物 重量% 非イオン性脂肪族アルコール−7エトキシレート 7.0 マレイン酸/アクリル酸コポリマー 4.0 (Sokolan CP5,BASF製) ゼオライト 4A 30.0 三リン酸ナトリウム 15.0 硫酸ナトリウム 35.0 エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 0.3 ナトリウムカルボキシメチルセルロース 0.6 エチレンジアミン四(メチレンホスホン酸塩) 0.6 (Dequest(登録商標)2047) 水+蛍光剤 7.5

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: R (式中、RはC−C18のアルキル、アルケニルま
    たはアルカリール基で、R、R及びRは各々C
    −Cのアルキル基であって、R、R、R及びR
    の炭素原子の合計数は15個から21個であり、且つ
    はCl、NO またはCHSO を含む対
    イオンである)を有する4級アンモニウム化合物、また
    は式: R.R.R.R.N (式中、少なくとも2個のRはC−C12のアルキ
    ル、アルケニルまたはアルカリール基で、残りの1個ま
    たは複数のRはC−C12のアルキル、アルケニルま
    たはアルカリール基であって、全4個のRの炭素原子の
    合計数は12個から28個、好ましくは14個から26
    個であり、且つXはCl、NO またはCH
    を含む対イオンである)を有する4級アンモニウ
    ム化合物の、 他に負の電荷を含まない有機モノ−ペルオキシ酸漂白組
    成物を含む漂白液または漂白(洗剤)組成物中の前記ペ
    ルオキシ酸化合物の漂白増強剤としての使用。
  2. 【請求項2】 基質を本質的にペルオキシ酸漂白剤化合
    物を含む漂白液で処理することによる基質を漂白する方
    法であって、前記漂白液が、他に負の電荷を含まない有
    機モノ−ペルオキシ酸を、前記モノペルオキシ酸の漂白
    増強剤として、式: R (式中、RはC−C18のアルキル、アルケニルま
    たはアルカリール基で、R、R及びRは各々C
    −Cのアルキル基であって、R、R、R及びR
    の炭素原子の合計数は15個から21個であり、且つ
    はCl、NO またはCHSO を含む対
    イオンである)を有する4級アンモニウム化合物、また
    は式: R.R.R.R.N (式中、少なくとも2個のRはC−C12のアルキ
    ル、アルケニルまたはアルカリール基で、残りの1個ま
    たは複数のRはC−C12のアルキル、アルケニルま
    たはアルカリール基であって、全4個のRの炭素原子の
    合計数は12個から28個、好ましくは14個から26
    個であり、XはCl、NO またはCHSO
    を含む対イオンである)を有する4級アンモニウム化
    合物とを含み、前記4級アンモニウム化合物が1×10
    −4モルから12×10−4モル、好ましくは2×10
    −4モルから10×10−4モルの濃度で存在すること
    を特徴とする該漂白方法。
  3. 【請求項3】 モノ−ペルオキシ酸化合物が漂白液中に
    約0.3×10−3モルから約3×10−3モルの活性
    酸素濃度で存在することを特徴とする請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記活性酸素濃度が0.3×10−3
    ルから1.5×10−3モルであることを特徴とする請
    求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 有機モノ−ペルオキシ酸及び4級アン
    モニウム化合物が約50:1から約1:2.5、好まし
    くは25:1から1:2のモル比で存在することを特徴
    とする請求項2から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ペルオキシ酸がペルオキシ安息香
    酸、p−ニトロペルオキシ安息香酸、m−クロロペルオ
    キシ安息香酸及びペルオキシノナン酸からなる群から選
    択されることを特徴とする請求項2から5のいずれか1
    項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ペルオキシ酸がペルオキシ酸漂白前
    駆体を介してin situで生成されることを特徴と
    する請求項2または6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 4級アンモニウム化合物が硝酸テトラデ
    シル−トリメチルアンモニウム、メト硫酸テトラデシル
    −トリメチルアンモニウム及び塩化ヘキサデシル−トリ
    メチルアンモニウムからなる群から選択されることを特
    徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記漂白液または漂白組成物中に有機モ
    ノ−ペルオキシ酸及び4級アンモニウム化合物が約5
    0:1から1:2.5、好ましくは25:1から1:2
    のモル比で存在することを特徴とする請求項1に記載の
    使用。
  10. 【請求項10】 前記4級アンモニウム化合物が硝酸テ
    トラデシル−トリメチルアンモニウム、メト硫酸テトラ
    デシル−トリメチルアンモニウム及び塩化ヘキサデシル
    −トリメチルアンモニウムからなる群から選択されるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の使用。
  11. 【請求項11】 前記ペルオキシ酸がペルオキシ安息香
    酸、p−ニトロペルオキシ安息香酸、m−クロロペルオ
    キシ安息香酸及びペルオキシノナン酸からなる群から選
    択されることを特徴とする請求項9または10に記載の
    使用。
  12. 【請求項12】 前記ペルオキシ酸がペルオキシ漂白前
    駆体を介してin situで生成されることを特徴と
    する請求項1または11に記載の使用。
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