JPH0525719B2 - - Google Patents

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JPH0525719B2
JPH0525719B2 JP58217921A JP21792183A JPH0525719B2 JP H0525719 B2 JPH0525719 B2 JP H0525719B2 JP 58217921 A JP58217921 A JP 58217921A JP 21792183 A JP21792183 A JP 21792183A JP H0525719 B2 JPH0525719 B2 JP H0525719B2
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JP
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chute
auxiliary bag
string
release device
knot
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JP58217921A
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JPS59102699A (ja
Inventor
Merubin Fuitsushaa Jon
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Goodrich Corp
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BF Goodrich Corp
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Publication date
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Publication of JPS59102699A publication Critical patent/JPS59102699A/ja
Publication of JPH0525719B2 publication Critical patent/JPH0525719B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENTS OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D25/00Emergency apparatus or devices, not otherwise provided for
    • B64D25/08Ejecting or escaping means
    • B64D25/14Inflatable escape chutes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62BDEVICES, APPARATUS OR METHODS FOR LIFE-SAVING
    • A62B1/00Devices for lowering persons from buildings or the like
    • A62B1/20Devices for lowering persons from buildings or the like by making use of sliding-ropes, sliding-poles or chutes, e.g. hoses, pipes, sliding-grooves, sliding-sheets

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は沖合掘さく用プラツトホームや航空機
等に主として使用される膨張可能な緊急避難用シ
ユートに係り、より詳しくは、この様な避難用シ
ユートの展開時に適切に作動する遅延式拘束解除
装置に関する。
〔従来技術〕
空港ビルから遠く離れた地域に航空機が不時着
した場合やその他航空機の緊急時には乗客や貨物
をできるだけ早く脱出させることが必要となる。
このため殆んどの航空機には緊急避難用シユート
が装備されている。今日使用されている最も普通
の型式の避難用シユートは膨張式ランプとして採
用されるものであつて通常これは凋んだ状態で格
納され緊急時には収縮したシユートが航空機から
突き出されそれから膨張す。従つてシユートが航
空機から引き出されたときこのシユートは比較的
弛緩した状態で垂下する。この様な姿勢では航空
機の避難用出口に向かう風が吹いたときシユート
は風圧により航空機の下部に引き込まれ易い。こ
の様な状況下においてはぐにやぐにやに凋んだシ
ユートは航空機の下方の方向へ吹き飛ばされるの
で、このような状態で膨張させてもシユートは前
方へ突き出すことができず利用不能となる。この
問題についてはより詳しくは米国特許3018867を
参照することができる。
この避難出口方向に吹く偏向風の問題を解消す
るためにシユートを解放する際、予め括り付けた
状態である程度部分的に膨張させるようにして当
初シユートの完全展開作用を阻止する装置が従来
より使用されている。この様な装置の殆んどは、
適当な膨張圧力が達成されるまではシユートの下
端近傍の点をシユートの上端側に縛結するかまた
は航空機の機体側に括り付ける。それ故シユート
の下端が解放されるや否や膨張圧力の作用により
シユートの下端はまず航空機から外側へ投げ出さ
れ、次いで地面に向つて降下する。この様な仕組
みの詳細については米国特許第3391771号を参照
することができる。
この様にシユートの下端を括り付けるために遅
延式拘束解除装置が使用されており、この遅延式
拘束解除装置はシユートの完全展開作用が望まし
い時を見計つて自動的に解除する様に仕組まれて
いる。この自動解除式拘束装置は緊急時や熟練不
足による人間の誤作動を解消することができる。
この拘束解除装置は正確な膨張圧力で解除され
ることが望ましい。この解除圧力が変動すればシ
ユートは使用不能となる惧れがある。即ち膨張力
が不足した状態でシユートが解除されれば前述し
た偏向風によりシユートの突き出し不能問題が生
ずる。他方、シユートの完全展開作用が余りにも
遅延すれば、一刻を争う様な状況に於ては悲惨な
結果を招く懼れがある。また、達成できない様な
高い圧力で解除する様に拘束解除装置を設定する
場合にもシユートは使用不能となるであろう。
前述の目的を達成しかつ前述の欠点を解消し得
る様な拘束解除装置の一例は米国特許第3944023
号に開示されている。この装置に於ては、緊急避
難用シユートの完全展開は破断可能な剪断ピンに
よる連結作用によつて阻止されており、この剪断
ピンはシユート内に所定の空気圧力が確立するま
では破断しない様になつている。この解除可能な
拘束解除装置は、一般に剪断ピンによつて互いに
連結された二つの嵌合構成部材を備えている。こ
の剪断ピンを保護するためこの剪断ピンはカバー
により被覆されている。シユート内に発生した膨
張圧力によつて生じた引張力は2個の連結用帶片
部材を介して拘束解除装置を形成する剪断ピンに
伝達される様になつているが、この場合各帶片部
材の各一端はシユートの上方側と下方側に取付け
られると共にそれらの各自由他端間は剪断ピンで
連結される。かくしてシユート内の圧力が所定の
圧力限界値に達した時にのみ剪断ピンが破断さ
れ、シユートは解放されて使用可能な状態に完全
に展開される。
しかし、圧力流体源を異にして互いに流体的に
独立した2個の膨張可能なチヤンバで構成され、
所謂膨張可能な複式チヤンバを有する緊急避難用
シユートにこの種の拘束装置を用いた場合には厄
介な問題を生じる。このような複式チヤンバを有
する緊急避難用シユートは例えばボーイング747
航空機のストレツチ型上部デツキに採用されるも
のであり、この装置はこの出願と同日付で出願さ
れそして特許された米国特許第4434870号に開示
されている。即ち、2個の膨張可能な圧力空気嚢
系を備えた所謂複式チヤンバを有する避難用シユ
ートに於ては、一方の膨張チヤンバ系の膨張機構
のみが作動し、他方の膨張チヤンバ系の膨張機構
が作動しなかつた場合や、いずれか一方のチヤン
バ系のチユーブが裂開して膨張しない様な場合に
は厄介な問題が生じるのである。
下部チヤンバ系のみが膨張するような場合に
は、全圧力の不足のため、前述した米国特許
3944023に記載した第1の主遅延式拘束解除装置
における剪断ピンを剪断するほどに十分な引張力
は生成されない。この様な事態が起つた場合に
は、二次的に作動する補助の遅延式補助拘束解除
装置を用意しておいて、上部チヤンバが膨張しな
かつた場合でもシユートを展開できる様にしなけ
ればならない。
この様な補助的に作用する遅延式拘束補助解除
装置は後述する様な補助手段として採用されるば
かりでなく、必要によつては基本的な第1の主た
る拘束解除装置として他の拘束解除装置とは独立
に使用し得る。後者の場合にはこの補助的に設け
た第2の遅延式拘束解除装置は緊急避難用膨張可
能なシユートにおける唯一の遅延式拘束解除装置
となる。
〔発明の解決しようとする課題〕
それ故、本発明の目的は予め設定された精密な
膨張圧力でシユートを解除可能にすることであ
り、この場合何らかの理由によりシユート内に規
定の圧力が生成されなかつた場合に補助的に作動
する第2の拘束解除装置が働いてシユートを解除
し展開させることができ、これによつて信頼性の
ある遅延式拘束解除装置により膨張可能な緊急避
難シユートを適切な時期に展開させることができ
る。
本発明の他の目的は、緊急避難用シユート内部
の圧力とは独立的に作動し得る様な拘束解除装置
を用いて緊急時に膨張可能なシユートを展開させ
ることである。
本発明の更に他の目的は、所謂複式チヤンバを
備えた緊急避難用シユートに於て該膨張チヤンバ
のいずれか一方または双方が膨張している場合に
適当な時期に解除することの可能なシユートに対
する拘束解除装置を用いてシユートの完全展開作
用を行なうことである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は両帶片部材間を解除可能に連結
する紐部材の結び目を解くことにより達成され
る。この場合各帶片部材の一端が膨張可能な避難
用シユートの頭部側と脚部側にそれぞれ取付けら
れかつその自由他端相互間は所定の引張力の発生
により解除可能な結び目例えばラニヤード型結索
方式による紐部材の結び目により連結される。上
記解除可能な結び目に引張力を発生するための補
助バツグがシユートの下部チヤンバ内部に連通し
て同時に膨張するようにシユート上に設けられ該
補助バツグの膨張時に上記紐部材に沿う引張力が
作用してその結び目が解かれこのため2個の帶片
部材間の連結部が解き離されシユートの完全展開
作用は許容される。本発明の他の目的、特徴およ
び効果は添附図面を参照する以下の実施例にした
がい明らかになろう。
〔実施例〕
次に、添附図面を参照して本発明の実施例を説
明する。これらの図面は緊急避難用の膨張可能な
シユート10を示す。第1図はこのシユートに取
り付けた第2の遅延式拘束解除装置12の連結部
が解かれ、シユートの拘束状態が解除された後シ
ユートが全面的に展開されている状態を示す。第
2図は第1図におけるシユートが圧力流体の導入
により半ば膨張して突き出された状態を示す。こ
こに説明用と提示した避難用シユートは特にボー
イング747航空機のストレツチ型上部デツキに直
接に取付けられた複式チヤンバを有する避難用シ
ユートを示す。このシユートはボーイング747航
空機のストレツチ型上部デツキのドア開口16か
ら地面18まで架け渡すことができる。上記シユ
ートは本件出願と同日付の出願に係る前記米国特
許第4434870号に開示されたものである。該複式
チヤンバ形シユートの概略は次のとおりである。
この実施例に係るシユートを構成する下部チヤン
バ系22は航空機出口から地面に延びる長手方向
の細長い2個の両側気嚢とその中心線に沿うて平
行に走る1個の細長い中心線配置の中間気嚢から
成る。そしてこれら3本の細長い気嚢はシユート
の頭部側、脚部側およびその中間部において圧力
流体を連通しかつ機械的な強度を付与するための
横方向に延びるトラス気嚢により連結されてその
外形的枠組が形成される。更に上記3本の細長い
気嚢の航空機出口から地面に至るチヤンバ上面に
は、上記中間気嚢を中間に挟んで避難者のための
右側摺動レーンと左側摺動レーンを形成する滑降
用パネル板が張設される。これらの連結された各
気嚢から成る下部チヤンバ系は独立した一つの圧
力流体源24に連通されてそれ自体で膨張可能に
組立てられる。更に上記下部チヤンバ系22の上
部には該下部チヤンバ系と類似の枠組構成をもつ
上部チヤンバ系26が安全性確保のために設けら
れ、該上部チヤンバ系は上記下部チヤンバ系に接
着剤等による固着手段を介して物理的に継ぎ合わ
せて組立てられる。その圧力流体源28は従つて
下部チヤンバ系のものとは別個に独立して配置さ
れる。上記上部チヤンバ系26の長手方向に延び
る両側気嚢は下部チヤンバ系22の両側気嚢の上
面に接して配置され下部チヤンバ系22の上面に
形成された上記左右の摺動レーンに対する側部案
内手摺として形成される。更に上部チヤンバ系の
航空機出口に近接する両側気嚢の頭部には上方に
突出する気嚢部分が形成されてシユートの航空機
胴体に対する衝合部及び避難者が出口からシユー
トへ安全に移行出来るための案内側壁が形成され
る。
本発明の説明のためにこのシユートはその下部
チヤンバ系22のみが膨張圧力流体源24によつ
て膨張されたものとして示してあり、上部チヤン
バ系26は膨張していない状態で示してある。こ
の様な状態は上部チヤンバ系26に連結された膨
張圧力流源28がシユートの展開時に不作動にな
つてしまつたり又は上部チヤンバ系26の配管気
嚢壁が裂開して展開に必要な十分な流体圧力が上
部チヤンバ系26内に維持し得なくなつた場合に
起こるものである。本発明に係る補助的な第2の
遅延式拘束解除装置が最も役立つのはその様な場
合である。
第2図はシユート10が加圧流体を導入して半
ば突出している状態を示し、換言すれば半ば引込
められて全面的な展開作用が阻止されている状態
を示す。この場合上記シユート10を縛結状態に
保持するために3本の帶片部材32,34,58
が使用される。それら帶片部材のうち第1帶片部
材32の一端はシユートの脚部側38の表面の一
点に取着され、第2帶片部材58の一端はシユー
トの航空機体側に当るシユート頭部側36に取着
され、そして第3の帶片部材即ち中間帶片部材3
4は上記第1と第2帶片部材32,58の中間に
連結される。この実施例においては上記第2帶片
部材58と中間帶片部材34との間は剪断ピン5
6により構成された基本的な第1遅延式拘束解除
装置を設けた連結部を介して接続される。更に上
記第1帶片部材32と中間帶片部材34との間は
紐部材62により編成された自己解除可能な結び
目66により連結される。上記結び目66は上記
第1帶片部材32の自由端部と中間帶片部材34
の各自由端部に取付けたU字状掛け金又はリング
42,44のような金具を介して両帶片部材は縛
結され、この結び目66は該結び目66とシユー
ト側固定端部間に延びる紐部材62の部分を牽引
することにより解き離すことができる。この結び
目66から成る第2連結部分は上述した第1拘束
解除装置34,58,54に対して補助的な第2
遅延式拘束解除装置を構成するものであり、何等
かの理由でシユート内の加圧流体が規定圧力値に
達しないで剪断ピンが切断しないとき安全性を考
慮して上記結び目66が解かれ二次的に作動する
よう設けられている。上記結び目66の紐部材6
2に引張力を付与するために膨張可能な補助バツ
グ70が設けられている。補助バツグ70の内部
はシユートの下部チヤンバ22の内部に連通して
いて、下部チヤンバの膨張作用と同時に膨張して
上記紐部材62を引き伸ばし、その自由端部に形
成した結び目66を自己解除するものである。
前述したように膨張可能な上部及び下部の各チ
ヤンバ系により構成された複数チヤンバを有する
シユートの上、下部両チヤンバ系が適正に膨張す
る通常の場合あるいは上部チヤンバ系のみが適正
に膨張する様な条件下にあつては、シユートは十
分な膨張力を発生して第一遅延式拘束解除装置の
剪断ピン54を破断するに十分な引張力を発生し
第1図に示した様に適正に展開される。しかしな
がら何らかの理由により下部チヤンバ系のみが膨
張するような場合には、剪断ピンを破壊するに十
分な引張力がシユート内に生じない。したがつて
このような場合には後述する様に補助的な第2遅
延式拘束解除装置を用いない限り完全な展開作用
が得られない。この補助的な第2遅延式拘束解除
装置の要部は第1帶片部材32と中間帶片部材3
4との間を連結する第2の分離可能な連結部を通
して形成される。第1帶片部材32と第2帶片部
材58とは縫付け布片48と50のところでそれ
らの各一端がシユート側に取り付けられる。この
分離可能な第2の連結部は第1遅延式拘束解除装
置によつて構成される第1連結部に対して直列連
結関係に配置される。
上記第2連結部は引張力の発生により自己解除
可能な紐部材による結び目66例えばラニヤード
型結索方式により自動解除可能に結ばれた結び目
を有する紐部材62によつて結び付けられる。こ
の紐部材62は第1帶片部材32の自由端に取付
けたリング42と中間帶片部材34の自由端に取
付けたリング44の相互間を結び目66により結
んでいる。紐部材62の固着端は好ましくはシユ
ートの下側表面に選択して位置決めされ、避難者
が該シユートに乗り移る時に問題を起さない様に
している。このラニヤード型結索方式の結び目6
6は第1連結部とは別個に独立して形成されるも
のでありこの第2連結部は2個のリング42,4
4間の結合を解き放つて分離できる様に構成され
る。
このラニヤード型結び目66を形成する紐部材
62を引き伸ばす操作は膨張可能な補助バツグ7
0を用いて遂行される。この膨張可能な補助バツ
グ70は通常は第2図および第3図に示した様に
収縮した状態で格納されている。この膨張可能な
補助バツグ70の内部は連通穴72を介して避難
用シユート10の下部チヤンバ22との間で空気
圧力が通じ合うように連通している。この連通穴
72の直径は約1/2インチ(1.27cm)であり、こ
の連通穴はほぼ中央に配置されていて膨張可能な
補助バツグ70とシユート10の下部チヤンバ2
2との間を連通している。この膨張可能な補助バ
ツグ70が膨張した時の直径は好ましくは約14イ
ンチ(35.56cm)であり、シユートの軸方向中心
線に対し横方向のその長さは約30インチ(76.2
cm)である。
もし上部チヤンバ系又は上部チヤンバ系と下部
チヤンバ系とが共に適切に膨張される場合におい
て、下部チヤンバ系22が膨張した時に膨張可能
な補助バツグ70はそれと同時に十分に膨んで紐
部材62を引き伸ばしその結び目66を解くよう
になるが、これに先立つて第1遅延式拘束解除装
置の剪断ピン54が破断し、その直後に2〜3秒
以内にシユートは完全に展開することになる。第
1図および第5図には補助バツグ70が充分膨張
して紐部材62の結び目66が解けてリング42
と44間の連結部が解除されたところが示されて
いる。
膨張可能な補助バツグ70の外側には複数個の
案内環80,82,84,86が縫い付けられる
か或いは適宜固定される。紐部材62はこれらの
案内環を挿通されて安全に案内される。これによ
つて結び目66を作る紐部材が補助バツグ70の
まわりから外れたり或いは補助バツグ70が膨張
できないようにもつれたりすることを防止する。
下部チヤンバ系22および上部チヤンバ系26
の双方が適切に膨張した場合には、第1遅延式拘
束解除装置の剪断ピン54が切断することにより
シユートは解放される。しかし、この場合にも膨
張可能な補助バツグ70はやはり膨張するのであ
つて、ただし所定時間だけ遅れた後に膨張するの
でこの膨張可能な補助バツグ70は最終的にはリ
ング42と44との結合を引き離して第1図に示
した様な姿勢をとる。
この補助的な第2遅延式拘束解除装置の連結部
を作る結び目66は液体を充填した装置の様な従
来の遅延式拘束解除装置に対して次の様な利点を
有する。即ち、安価であること、粘性感応型の液
体を用いていないこと、侵食性流体が漏れる惧れ
のある様なシールを用いていないこと、軽量であ
ることおよび僅かの占有空間しか必要としないこ
とである。
本発明の装置は特にボーイング747航空機のス
トレツチ型上部デツキのシユートに用いることと
を意図したものではあるが、低温や圧力流体タン
クの圧力低下等の理由により剪断ピンに対する破
断作用力が低下する惧れののある様な如何なるシ
ユートにも用いることができる。
云うまでもなく紐部材、リング金具、自己解除
可能な結び目、膨張可能な補助バツグ等から成る
本発明の補助的第2遅延式拘束解除装置は前述し
て使用することが可能である。即ち、その用途は
複数のチヤンバ系のうちのいずれか一つが作動不
能となつた場合の補助装置に限られるものではな
い。要するに、この装置は前述した米国特許
3944023に記載された膨張可能な緊急避難用シユ
ートの拘束解除装置に替えて用いることもでき
る。
以上に説明した実施例は特に航空機に装備する
に適した例示であるが、本発明の範囲を逸脱する
ことなく種々の修正や変更を加え得るものである
ことは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は複式チヤンバ方式の膨張可能な緊急避
難用シユートの側面図であつて、上部チヤンバ系
が膨張していない状態を示し、このような場合に
本発明が適用可能であり、第2図は第1図に示し
たシユートの側面図であるが、シユートが半展開
状態にありかつ拘束解除装置がシユートの完全展
開作用を半ば阻止している状態を示しており、第
3図は第1図および第2図の拘束解除装置の拡大
斜視図であつて、紐部材を解いてシユートを完全
に展開させるための膨張可能な補助バツグが膨張
する前の状態を示しており、第4図は第3図に示
した紐部材とその結び目およびリング相互間の連
結状態を示す拡大図、第5図は拘束解除装置の第
3図と同様の斜視図であるが、シユートが完全展
開する直前で膨張可能な補助バツグが膨張した状
態を示す。 10……膨張可能なシユート、12……補助的
第2遅延式拘束解除装置、16……ドア開口、1
8……地面、22……シユートの下部チヤンバ
系、24,28……膨張圧力流体源、26……シ
ユートの上部チヤンバ系、32……第1帶片部
材、34……中間帶片部材、36……シユート頭
部、38……シユート脚部、42,44……リン
グ金具、54……第1遅延式拘束解除装置におけ
る剪断ピン、58……第2帶片部材、62……紐
部材、66……自己解除可能な結び目、70……
膨張可能な補助バツグ、72……補助バツグに形
成した連通穴、80,82,84,86……案内
環。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 緊急避難用シユートの完全展開作用を抑制す
    るようにしたシユートの遅延式拘束解除装置にお
    いて、前記シユートはシユートの張出し脚部側を
    シユートの取付け頭部側へ括り付けるための複数
    個の帶片部材を具備し、前記帶片部材のうち第1
    帶片部材の一端は張出し脚部側38の端部近くに
    取着されると共に第2帶片部材の一端はシユート
    頭部側36に取着され、かつ前記第1帶片部材の
    他端と第2帶片部材の他端間は引張力の発生によ
    り解除可能な結び目66を有する紐部材62によ
    り相互に連結されかつ前記紐部材に引張り力を発
    生させるための補助バツグ70がシユート内部に
    連通して膨張可能にシユート表面上に配置され、
    該補助バツグの腹部表面を横切つて前記紐部材6
    6の自由端に形成された結び目66とシユート側
    固着部に至る紐の中間部分が掛け渡され、以つて
    シユートの膨張作用と共に前記補助バツグを膨張
    させて紐部材の結び目を解くことによりシユート
    を一時的に拘束した後でその完全展開作用を遂行
    しうるようにした緊急避難用シユートにおける遅
    延式拘束解除装置。 2 前記補助バツグ70の外側表面に複数個の案
    内環80,82,84,86が取付られ、該案内
    環内に前記紐部材62の中間部分が挿通案内され
    て、補助バツグの縺れを防止するようにした特許
    請求の範囲第1項記載の装置。 3 膨張可能な複式チヤンバを有する緊急避難用
    シユートの遅延式拘束解除装置であつて、該シユ
    ートはシユートの張出し脚部側の一点をシユート
    の取付け頭部側へ括り付けるための複数個の帶片
    部材を具備し、該複数個の帶片部材はその一端が
    シユートの脚部38端近くに取着された第1帶片
    部材32と、その一端がシユート頭部36端近く
    に取着された第2帶片部材58と、更に前記第1
    帶片部材の他端と第2帶片部材の他端との間を連
    結する中間帶片部材34とから構成され、前記第
    2帶片部材58と中間帶片部材34との間は前以
    つて規定のシユート内膨張圧力により切断可能な
    剪断ピン54により連結してこの部分に第1遅延
    式拘束解除手段を形成すると共に、前記第1帶片
    部材32と中間帶片部材34との間には紐に沿う
    引張り力の作用により解除可能な結び目66を有
    する紐部材62により連結された第2遅延式拘束
    解除手段が形成され、かつ前記引張り力発生のた
    めに設けた補助バツグ70はシユートを構成する
    複式チヤンバの一つに連通して膨張可能なように
    シユート表面上に配置されかつ該補助バツグの腹
    部表面に前記紐部材の中間部分が掛け渡されて、
    前記第1遅延式拘束解除手段が全圧力不足で不作
    動のとき前記第2遅延式拘束解除手段が作動して
    その連結を解除し該シユートの全面的張出し作用
    を許すようにした緊急避難用シユートにおける遅
    延式拘束解除装置。
JP58217921A 1982-11-22 1983-11-21 膨脹式緊急避難用スライド用の延時式拘束解除装置および該装置を備えた膨脹式緊急避難用スライド Granted JPS59102699A (ja)

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