JPH0525486U

JPH0525486U - 巻き取り式ホルダ

Info

Publication number: JPH0525486U
Application number: JP2775391U
Authority: JP
Inventors: 勝洋松田; 美代子高木
Original assignee: 桜井株式会社
Priority date: 1991-03-29
Filing date: 1991-03-29
Publication date: 1993-04-02

Abstract

(57)【要約】【目的】図面、写真等を美麗な状態に保持して掲示す
る。図面、写真等が来訪者に対して機密を保持する必要
がある場合には図面等を汚損、破損することなく、しか
も、容易に、かつ迅速に隠す。【構成】巻き取り可能な材料からなるホルダ本体１の
基端部と、巻き取り可能で透視可能なプラスチック材料
からなり、ホルダ本体１に対して被覆、剥離可能な保護
カバー２の基端部とを重ねて巻き取りロール９に取り付
ける。ホルダ本体１と保護カバー２の少なくとも一方の
先端縁部に下垂軸５と８を取り付ける。ホルダ本体１お
よび保護カバー２をばね１０の反発弾性により自動的に
巻き取ることができるように巻き取りロール９をブラケ
ット１１に支持する。 ☆補削除

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、地図、住宅図、管内図、各種の計画図、写真等を掲示するために用いる巻き取り式ホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、各種の図面、写真等を掲示するには、壁面等、任意の箇所に接着テープ、マグネット等により貼付していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、図面、写真等を接着テープ、マグネット等により貼付すると、汚損、破損のおそれがあり、美麗な状態に保ちにくい。また、図面等が来訪者等に対して機密を保持する必要がある場合には、その都度、図面等を取り外し、その後、再び貼付し直す作業を必要とし、図面等を汚損、破損するおそれがあるばかりでなく、それらの作業は甚だ煩わしい。更に、図面、写真等の貼付場所を変更するには、上記のように図面、写真等を汚損、破損するおそれがあるばかりでなく、その作業は甚だ煩わしい。

【０００４】本考案は、上記のような従来の問題を解決するものであり、図面、写真等を美麗な状態に保持して掲示することができ、また、図面、写真等が来訪者に対して機密を保持する必要がある場合には図面等を汚損、破損することなく、しかも、容易に、かつ迅速に隠すことができるようにした巻き取り式ホルダを提供し、また、図面、写真等の表示内容の変更事項等を容易に、しかも、汚損することなく表示することができ、また、地図、写真等を除去することにより黒板等の機能として利用することができるようにした巻き取り式ホルダを提供し、また、掲示場所を容易に変更することができるようにした巻き取り式ホルダを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の技術的解決手段は、巻き取り可能な材料からなるホルダ本体の基端部と、巻き取り可能で透視可能なプラスチック材料からなり、上記ホルダ本体に対して被覆、剥離可能な保護カバーの基端部とを重ねて巻き取りロールに取り付け、上記ホルダ本体と保護カバーの少なくとも一方の先端縁部に下垂軸を取り付け、上記ホルダ本体および保護カバーをばねの反発弾性により自動的に巻き取ることができるように、上記巻き取りロールをブラケットに上記ばねと連係して回転可能に支持したものである。

【０００６】そして、上記保護カバーをホルダ本体の内側に配置して上記巻き取りロールに繰り出し可能に巻き取り、保護カバーの先端縁部にホルダ本体の下垂軸の上方で薄板状の下垂軸を取り付け、また、ホルダ本体および保護カバーの巻き取りロールへの巻き取り、巻き取りロールからの繰り出しをガイドにより案内するのが好ましい。または上記技術的手段において、ホルダ本体および保護カバーをばねの反発弾性に抗して繰り出し、停止機構により繰り出し位置に停止させるようにしたものである。または上記技術的手段におけるホルダ本体を半透明、若しくは不透明に形成し、また、保護カバーとして、水性インクを用いた筆記具により消去可能に筆記し得るものを用いたものであり、例えば、ポリエチレン、ポリエステル等のプラスチック製のフィルム、若しくはシートの表面にウレタン、メラミン、フッ素系樹脂等からなる筆記層を設ける。また、ポリプロピレンを用いることにより、上記のような特別な筆記層を用いることなく上記筆記具により消去可能に筆記することができる。または上記各技術的手段において、ブラケットを所望箇所にマグネットを用いた取り付け手段により取り外し可能に取り付け、または吸盤を用いた取り付け手段により取り外し可能に取り付けるようにしたものである。

【０００７】

【作用】したがって、本考案によれば、ブラケットを所望箇所に取り付け、ホルダ本体を引張り、巻き取りロールをばねの反発弾性に抗して回転させてホルダ本体および保護カバーを繰り出して保持する。そして、保護カバーをホルダ本体に対してめくり、図面、写真等をホルダ本体に貼付し、その後、保護カバーにより図面、写真等を被覆し、掲示する。また、ホルダ本体および保護カバーの保持を解除することにより、ばねの反発弾性により巻き取りロールを回転させ、ホルダ本体および保護カバーを図面、写真等と共に巻き取って隠すことができる。

【０００８】また、ホルダ本体および保護カバーを停止機構により繰り出し位置に停止させるようにすれば、設置場所に特別な停止手段を用意する必要がなくなる。また、保護カバーとして、水性インクを用いた筆記具により消去可能に筆記し得るものを用いることにより、図面等の表示内容の変更事項等を消去可能に表示することができる。また、ブラケットの取り付け手段として、マグネット、若しくは吸盤を利用することにより任意の場所に容易に設置することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の第１の実施例について図面を参照しながら説明する。図１ないし３は本考案の第１の実施例における巻き取り式ホルダを示し、図１（ａ）は一部切欠正面図、図１（ｂ）は右側面図、図２は保護カバーの一部拡大断面図、図３は地図を保持した状態の一部拡大断面図である。図１ないし３に示すように、ホルダ本体１はポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック製で、乳白色、白色、クリーム色等の半透明、若しくは不透明の巻き取り可能なフィルム、若しくはシートからなる。保護カバー２はポリエステル、ポリエチレン等のプラスチック製フィルム、若しくはシート３の表面に筆記層（ハードコード）４を有し、巻き取り可能で透視可能なように透明に形成されている。筆記層４はウレタン、メラミン、フッ素系樹脂等からなり、水性インクを用いた筆記具で筆記することにより、専用の消去具、若しくは塵紙等により簡単に、かつほぼ完全に消去することができるようになっている。ホルダ本体１の先端縁部には幅方向に下垂軸５が取り付けられ、下垂軸５の中央部には操作ひも６の上端が連結され、操作ひも６の下端には操作つまみ７が取り付けられている。保護カバー２の先端縁部の表面側には幅方向に薄板状の下垂軸８が接着等により取り付けられ、保護カバー２がホルダー本体１に沿うことができるようになっている。

【００１０】巻き取りロール９はコイルばね１０と公知の一方向クラッチ等を用いた停止機構（図示省略）を介して一対のブラケット１１に回転可能に支持されている。ホルダ本体１が内側に、保護カバー２が外側にそれぞれ配置され、しかも、保護カバー２の下垂軸８がホルダ本体１の下垂軸７のやや上方に配置され、それらの基端部が重ねられて巻き取りロール９に接着等の手段により取り付けられている。そして、巻き取りロール９がコイルばね１０の反発弾性により回転されてホルダ本体１および保護カバー２が一体的に自動的に巻き取られ、ホルダ本体１が下方へ引張られ、巻き取りロール９がコイルばね１０の反発弾性に抗して回転されることにより、ホルダ本体１および保護カバー２が繰り出され、任意の繰り出し位置で停止機構により停止状態に保持されるようになっている。また、ホルダ本体１が下方へ少し引張られることにより停止機構が解除されるように設定されている。

【００１１】両側のブラケット１１、１１間に巻き取りロール９部を被覆するようにフレーム１２が取り付けられ、フレーム１２内の背面両側部にはホルダ本体１および保護カバー２の巻き取りおよび繰り出しを案内するためのガイド１３が設けられている。フレーム１２の背面板１４の上部両側部には係合穴１５が形成され、係合穴１５にはマグネット１６に取り付けられたフック１７が係合されるようになっている。

【００１２】以上の構成において、以下、その動作について説明する。まず、マグネット１６をスチール製のキャビネット１８等、所望箇所に吸着させ、そのフック１７にフレーム１２の背面板１４の係合穴１５を係合し、巻き取り式ホルダを取り付ける。次に、ホルダ本体１を操作つまみ７等を利用して下方へ引張り、巻き取りロール９をコイルばね１０の反発弾性に抗して回転させ、ホルダ１および保護カバー２を一体的に所望の長さ繰り出して停止機構により保持する。このとき、保護カバー２の先端縁部に薄板状の下垂軸８を取り付けているので、保護カバー２をたるみ等が生じることなく、ホルダ本体１に沿わせることができる。次に、図１（ｂ）に鎖線で示すように、保護カバー２をホルダ本体１に対してめくって剥離させ、図３に示すように、ホルダ本体１の前面に地図１９等を両面接着テープ２０による接着等により貼付する。その後、保護カバー２を解放し、下垂軸８の重量により下垂させ、地図１９等を被覆する。これにより図１（ａ）に示すように、地図１９等を掲示することができる。そして、地図１９等の表示内容に変更等がある場合には、この変更事項等を保護カバー２の表面の筆記層４上に水性インクを用いた筆記具により筆記する。この筆記層４は上記のように水性インクを容易に、かつほぼ完全に消去することができるので、表示内容、掲示内容の変更等の際にはこれを消去して美麗に保つことができる。また、地図１９等が来訪者に対して機密を保持する必要がある場合には、ホルダ本体１を下方へ少し引張って停止機構を解除することにより、コイルばね１０の反発弾性により巻き取りロール９を回転させ、ホルダ本体１および保護カバー２を地図１９等と共に巻き取って隠すことができる。また、図面、写真等の掲示物を交換して掲示することができる。また、掲示物を除去することにより黒板等の機能として利用することができる。

【００１３】次に、本考案の第２の実施例について図面を参照しながら説明する。図４は本考案の第２の実施例における巻き取り式ロールを示す側面図である。本実施例においては、巻き取り式ロールの取り付け手段として、吸盤２１を用いたものであり、その他の構成については上記第１の実施例と同様である。

【００１４】なお、保護カバー２としてポリプロピレンを用いれば筆記層を設けることなく、水性インクを用いた筆記具により消去可能に筆記することができる。また、フレーム１２の背面板の外面にシート状のマグネットを取り付け、フレーム１２を直接、キャビネット等の所望箇所に吸着させるようにしてもよい。また、取り付け手段として、上記のようにマグネット１６や吸盤２１を用いることにより、図面、写真等を汚損、破損することなく、取り付け場所、すなわち、掲示場所等を容易に変更することができるが、取り付け手段はこれらに限定されるものではなく、ねじ等により固定することもできる。また、ホルダ本体１としては織布、若しくは樹脂でコートした織布等を用いることができる。また、保護カバー２はホルダ本体１の外側に配置するようにしてもよく、また、保護カバー２はホルダ本体１の内側と外側の両方に配置するようにしてもよい。このほか、本考案は、この基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、ブラケットを所望箇所に取り付け、ホルダ本体を引張り、巻き取りロールをばねの反発弾性に抗して回転させてホルダ本体および保護カバーを繰り出して保持する。そして、保護カバーをホルダ本体に対してめくり、図面、写真等をホルダ本体に貼付し、その後、保護カバーにより図面、写真等を被覆する。また、ホルダ本体および保護カバーの保持を解除することにより、ばねの反発弾性により巻き取りロールを回転させ、ホルダ本体および保護カバーを図面、写真等と共に巻き取って隠すことができる。したがって、図面、写真等を美麗な状態に保持して掲示することができ、また、図面、写真等が来訪者に対して機密を保持する必要がある場合には図面等を汚損、破損することなく、しかも、容易に、かつ迅速に隠すことができる。

【００１６】また、保護カバーをホルダ本体の内側に配置して巻き取りロールに繰り出し可能に巻き取り、保護カバーの先端縁部にホルダ本体の下垂軸の上方で薄板状の下垂軸を取り付けることにより、ホルダ本体と保護カバーの繰り出し時、常にホルダ本体に保護カバーをたるみ等が生じることなく沿わせることができる。また、ホルダ本体および保護カバーをばねの反発弾性に抗して繰り出し、停止機構により繰り出し位置に停止させるようにすれば、設置場所に特別な停止手段を用意する必要がなくなり、設置作業が容易となる。また、ホルダ本体および保護カバーの巻き取り、繰り出しのためのガイドを設けることにより、ホルダ本体および保護カバーを整然と巻き取り、若しくは繰り出すことができる。また、保護カバーとして、水性インクを用いた筆記具により消去可能に筆記し得るものを用いることにより、図面等の表示内容の変更事項等を消去可能に表示することができる。したがって、変更事項等を容易に、しかも、汚損することなく表示することができる。そして、特に、ホルダ本体を半透明、若しくは不透明に形成することにより、黒板等の機能として利用することができる。また、ブラケットの取り付け手段として、マグネット、若しくは吸盤を利用することにより任意の場所に容易に設置することができる。したがって、掲示場所を容易に変更することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例における巻き取り式ホル
ダを示す正面図

【図２】同巻き取り式ホルダを示す側面図

【図３】同巻き取り式ホルダに用いる保護カバーの一部
拡大断面図

【図４】同巻き取り式ホルダに地図を保持させた状態の
一部拡大断面図

【図５】本考案の第２の実施例における巻き取り式ホル
ダを示す側面図

【符号の説明】

１ホルダ本体２保護カバー４筆記層５下垂軸８下垂軸９巻き取りロール１０コイルばね１１ブラケット１６マグネット１９地図２１吸盤

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】巻き取り可能な材料からなるホルダ本体
の基端部と、巻き取り可能で透視可能なプラスチック材
料からなり、上記ホルダ本体に対して被覆、剥離可能な
保護カバーの基端部とが重ねられて巻き取りロールに取
り付けられ、上記ホルダ本体と保護カバーの少なくとも
一方の先端縁部に下垂軸が取り付けられ、上記ホルダ本
体および保護カバーをばねの反発弾性により自動的に巻
き取ることができるように、上記巻き取りロールがブラ
ケットに上記ばねと連係されて回転可能に支持された巻
き取り式ホルダ。
【請求項２】保護カバーがホルダ本体の内側に配置さ
れて巻き取りロールに繰り出し可能に巻き取られ、保護
カバーの先端縁部にホルダ本体の下垂軸の上方で薄板状
の下垂軸が取り付けられた請求項１記載の巻き取り式ホ
ルダ。
【請求項３】ホルダ本体および保護カバーがばねの反
発弾性に抗して繰り出され、停止機構により繰り出し位
置に停止される請求項１または２記載の巻き取り式ホル
ダ。
【請求項４】ホルダ本体および保護カバーの巻き取り
ロールへの巻き取り、巻き取りロールからの繰り出しが
ガイドにより案内される請求項１ないし３のいずれかに
記載の巻き取り式ホルダ。
【請求項５】ホルダ本体が半透明、若しくは不透明に
形成された請求項１ないし４のいずれかに記載の巻き取
り式ホルダ。
【請求項６】保護カバーが水性インクを用いた筆記具
により消去可能に筆記し得る請求項１ないし５のいずれ
かに記載の巻き取り式ホルダ。
【請求項７】保護カバーが筆記層を有する請求項６記
載の巻き取り式ホルダ。
【請求項８】保護カバーがポリプロピレンからなる請
求項６記載の巻き取り式ホルダ。
【請求項９】ブラケットがマグネットを用いた取り付
け手段により取り外し可能に取り付けられる請求項１な
いし８のいずれかに記載の巻き取り式ホルダ。
【請求項１０】ブラケットが吸盤を用いた取付手段に
より取り外し可能に取り付けられる請求項１ないし８の
いずれかに記載の巻き取り式ホルダ。