JPH0525327Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車、特に宅配使用の貨物自動車の
分野で利用される筆記具付きウインカーレバーに
関する。

従来の技術 従来、自動車のハンドルに併設してあるウイン
カーレバーは、ウインカーレバー自体の使用目的
のために設けられているに過ぎなかつた。

考案が解決しようとする問題点 併し、近年トラツクその他の貨物自動車による
一般小包の急行便、所謂宅配便による物品の輸送
形態が激増しているが、この宅配便では経済的効
率向上を計るため、通常運転と積荷処理や物品の
受渡しを一人で行つて居り、而も配送伝票や領収
書等の処理作業も兼ねているため常にボールペン
によりそれらの書類に諸々の事項を記入する必要
があり、その都度ボールペンの所在や携帯の確認
に煩わされ、担当者は荷物処理と相俟つて極めて
繁忙であつた。

これに鑑み、本考案は運転者兼作業者が運転時
に必然的に着座する位置の至近距離で且つ定位置
に筆記具を備えることによつて、筆記並びに荷物
処理の両方の作業の円滑化、迅速化、効率化を計
ることを目的としたものである。

問題点を解決するための手段 本考案は自動車のハンドル１に併設してあるウ
インカーレバー２に筆記具３を着脱自在に取り付
けて成るものである。

作 用 本考案は上述のように構成したので、運転者は
ウインカーレバー２から筆記具３を外して、伝票
等の書類に必要事項を記入することが出来、記入
後には筆記具３をウインカーレバー２に嵌合収納
することが出来る。また、運転者が荷室内の荷物
の搬出・収納・整理等の作業を行う場合や発送の
依頼者宅及び小包の受取人宅へ行く際にも、運転
席をはなれる時に直ちに筆記具３を外して携帯出
来、諸々の作業の終了後にも筆記具３を直ちにウ
インカーレバー２に嵌合して常に定まつた位置に
収納出来る。

実施例 本考案の実施の一例を図面について説明する
と、１は自動車のハンドル、２は前記ハンドル１
に併設してあるウインカーレバーで、該ウインカ
ーレバー２の先端の開口部２ａの内壁には螺合溝
２ｂを穿設する。３は筆記具である所のボールペ
ンで、該ボールペン３の支軸３ａの先端部周囲に
は前記螺合溝２ｂに対応して螺合する螺子溝３ｂ
を刻設すると共に該螺子溝３ｂの後部には筆記の
際の滑り止め用のゴム管等の滑り止め具４を嵌着
する。そして、ウインカーレバー２の螺合溝２ｂ
にボールペン３の螺子溝３ｂを螺脱させることに
よつて、ウインカーレバー２に対しボールペン３
を着脱自在に取り付けてある。

効 果 依つて、本考案によればハンドルのウインカー
レバーに筆記具を着脱自在に取り付けたので、宅
配便に於ける運転者兼作業者が諸々の書類に記入
する場合に運転席に居るまゝ直ちに筆記具を使用
出来、また運転室外に出て荷物処理の諸々の作業
を行う場合にも筆記具の携帯を忘れることなく行
うことが出来るので、書類への記入作業やその処
理を円滑に行うことが出来、更に記入作業後にも
筆記具は常に定位置に保管されることになるの
で、使用の都度筆記具を捜す煩わしさもなく、筆
記作業・荷物の処理作業・宅配業務を円滑迅速に
行い、より一層の効率化を計り、宅配の誤作業の
削減を計ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施の一例を示すもので、第１図
は本考案のウインカーレバーを併設したハンドル
の斜視図、第２図はウインカーレバーの一部とボ
ールペンとの分解平面図である。 符号：１……ハンドル、２ａ……開口部、２…
…ウインカーレバー、２ｂ……螺合溝、３……筆
記具（ボールペン）、３ｂ……螺子溝、３ａ……
支軸、４……滑り止め具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のハンドル１に併設してあるウインカー
   レバー２に筆記具３を着脱自在に取り付けたこと
   を特徴とする筆記具付きウインカーレバー。