JPH05248418A - カム部材の組付方法 - Google Patents

カム部材の組付方法

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JPH05248418A
JPH05248418A JP2281693A JP2281693A JPH05248418A JP H05248418 A JPH05248418 A JP H05248418A JP 2281693 A JP2281693 A JP 2281693A JP 2281693 A JP2281693 A JP 2281693A JP H05248418 A JPH05248418 A JP H05248418A
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JP
Japan
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cam member
cam
shaft member
shaft
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP2281693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kunikane
寿章 国兼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2281693A priority Critical patent/JPH05248418A/ja
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  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カム部材を、軸部材に、後加工が不要な程度
に高精度に組付ける。 【構成】 軸部材11の所定の軸線方向位置に、周方向の
特定方向に向けてカム部材12を組付けるに当り、周方向
に間隔をおいて軸線方向に延在する複数本の条溝14を予
め形成した軸部材11に、中央貫通穴を有するカム部材12
を嵌め合わせるとともに、このカム部材12の中央貫通穴
の壁面に設けた一本の軸線方向溝15を、軸部材11の所定
の軸線方向位置で、前記条溝14のいずれか一本に対向さ
せて位置させ、次いで、それらの両溝内へ、二本の先細
りテーパピン16, 17を、相互に反対側から嵌め込むとと
もに、それらのテーパピン16, 17の先端部分を、半径方
向の内外側に相互に重ね合わせて、カム部材12に設けた
カム面の半径方向の位置決めを行い、しかる後、それぞ
れの先細りテーパピン16, 17を軸部材11に抜け止め固定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸部材に対するカム
部材の組付方法、たとえば、エンジンの吸排気弁の作動
をもたらすカムの、シャフトへの組付方法に関するもの
であり、とくには、カム部材を、軸部材に、後加工が不
要な程度に高精度に組付け可能ならしめるものである。
【0002】
【従来の技術】生産性の向上を図るともに、軸部材の強
度低下を防止する目的の下に提案されている従来のこの
種の組付方法としては、たとえば特開昭58-30508号公報
に開示されたものがある。
【0003】これは、図2に示すように、軸部材として
の管軸1に、穿孔工具2によって穿孔したときの、管軸
1の外周面の塑性変形部分3を、カムピース4に設け
た、穿孔工具2より大径の細穴5内へ入り込ませること
によって、管軸1にカムピース4を取り付けるものであ
り、ここでは、固定治具によって固定された管軸1に対
する、カムピース4の軸線方向の位置決めは、そのカム
ピース4をストッパ部材6に当接させることにより、ま
た、そのカムピース4の周方向の位置決めは、カムピー
ス4に設けた位置決め穴7内へ、位置決めピン8を差し
込むことによりそれぞれ行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
技術にあっては、管軸1とカムピース4、および位置決
め穴7と位置決めピン8とがともにすきまばめのはめ合
い関係を有することに加え、穿孔工具2による、管軸1
への単なる穿孔によって、カムピース4を管軸1に固定
することとしているため、その穿孔位置のばらつきに起
因して、カムピース4の、管軸1に対する固定位置が、
管軸1とカムピース4および位置決め穴7と位置決めピ
ン8とのはめ合い公差の範囲内にて、管軸1の半径方向
および周方向の両方向へ変動することになり、その故
に、全てのカムピース4の、管軸1への取付終了後に、
それぞれのカムピース4のカム面に仕上げ加工を施すこ
とによって、所要の精度を確保することが必要になると
いう問題があった。
【0005】この発明は、従来の技術のかかる問題を有
利に解決するものであり、カム部材の、軸部材への組付
けを、十分高い精度にて行うことができる、カム部材の
組付方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、軸部材の所
定の軸線方向位置に、周方向の特定方向に向けてカム部
材を組付けるに当り、周方向に間隔をおいて軸線方向に
延在する複数本の条溝を予め形成した軸部材に、中央貫
通穴を有するカム部材を嵌め合わせるとともに、このカ
ム部材の中央貫通穴の壁面に設けた一本の軸線方向溝
を、軸部材の所定の軸線方向位置で、前記条溝のいずれ
か一本に対向させて位置させ、次いで、それらの両溝内
へ、二本の先細りテーパピンを、相互に反対側から嵌め
込むとともに、それらのテーパピンの先端部分を、半径
方向の内外側に相互に重ね合わせて、カム部材に設けた
カム面の半径方向の位置決めを行い、しかる後、それぞ
れの先細りテーパピンを軸部材に抜け止め固定すること
を特徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明では、軸部材の外周に、焼結体、樹脂
成形体などによって、高い寸法精度にて構成したカム部
材を、所定のはめ合い公差の下にて嵌め合わせ、そし
て、その軸部材に、たとえば、冷間引き抜き加工、ブロ
ーチ加工によって、十分な位置精度および寸法精度にて
予め形成した複数本の条溝の、所要の一本に対し、カム
部材に予め設けた一本の軸線方向溝を対向させ、しかる
後、相互に対向するそれらの両溝内へ二本の先細りテー
パピンを、互いに逆方向から嵌め込んで、それらの先端
部分を、半径方向の内外に相互に重ね合わせて、カム部
材に設けたカム面を半径方向に正確に位置決めし、さら
に、それらのテーパピンを、溶接その他によって軸部材
に対して抜け止めすることにより、カム部材を、すぐれ
た位置精度をもって軸部材に組付けることができ、この
ことによれば、軸部材に対するカム部材の周方向位置
は、その軸部材に形成した高精度の条溝と、これもまた
十分高い精度にて構成することができる、カム部材の軸
線方向溝および、それぞれのテーパピンとによって、常
に正確に特定することができ、また、そのカム部材、ひ
いてはカム面の半径方向位置は、テーパピンの嵌め込み
に起因するそのカム部材の、軸部材に対する片寄り量を
予め見込んでカム面を形成することにより、これもまた
高い精度にて特定することができる。
【0008】従ってここでは、カム部材の、軸部材への
組付けの終了後は、その組立体に対する仕上げ加工を全
く施すことなく、直接使用に供することが可能となり、
仕上げ加工のための作業工数を全く不要ならしめること
ができる。
【0009】
【実施例】以下にこの発明を図示例に基づいて説明す
る。図1はこの発明方法を例示する図であり、図中11は
軸部材を示し、12, 13はそれぞれ、カム部材としてのカ
ム部材およびジャーナル部材を示す。ここでは、筒状を
なす軸部材11の外周に、その周方向に所定の間隔をお
き、軸線方向へそのほぼ全長にわたって延在する複数本
の条溝14を、相互に平行に形成するとともに、カム部材
の一例としてのカム部材12の、中央貫通孔の壁面に、そ
れの周方向の所定位置に位置する一本の軸線方向溝15
を、軸線方向へ貫通させて設ける。
【0010】ここで、軸部材11に形成されるそれぞれの
条溝14の、周方向の位置精度および寸法精度は、それら
の各々を、冷間引抜加工、ブローチ加工などによって加
工することにて、また、カム部材12の寸法精度は、それ
を、粉末冶金、樹脂成形などによって構成することにて
それぞれ十分に高めることができる。
【0011】なおここにおいて、カム部材12の軸線方向
溝15は、各々のカム部材12に対する一般的な切削加工に
よって形成することができ、このことにて、所期した精
度を十分に担保することができるが、その精度のより一
層の向上をもたらすとともに、それぞれのカム部材12の
その精度をより均一ならしめるためには、長尺中空部材
に、軸線方向溝15として機能する条溝を予め形成し、そ
して、その条溝を基準としてそこへのカム面の加工を行
い、しかる後、そのその長尺中空部材を所要の厚さに切
断することによってカム部材12を構成することが好まし
い。
【0012】またここでは、このようなカム部材12を、
軸部材11に、所定のはめ合い公差の下にて嵌め合わせる
とともに、軸部材11の、軸線方向の所定位置にて、その
軸部材11に設けた条溝14の所要の一本に、カム部材12の
軸線方向溝15を対向させて位置させ、かかる状態にて、
それらの両溝14,15 内へ、二本の先細りテーパピン16,
17を、相互に対抗する方向から十分緊密に嵌め込んで、
両テーパピン16, 17の先端部分を半径方向の内外に重ね
合わせて、カム部材12、ひいてはそのカム面の、半径方
向の正確な位置決めを行い、そしてさらには、それぞれ
のテーパピン16, 17の、カム部材12からの突出後端部
を、条溝14の周壁に、溶接その他によって抜け止め固定
する。
【0013】なおここで、図示のそれぞれのテーパピン
16,17 は、ともに等しい曲率半径としたそれぞれの溝1
4,15 と実質的に等しい曲率半径の円形断面を有してお
り、それらの先端部は、互いに同一方向へ、好ましく
は、ともに等しい角度で傾斜して相互に面接触するテー
パ面16a, 17aをなす。従って、これらのテーパピン16,
17を、カム部材12内へ、相互に対抗する方向から、半径
方向の内外方向にてテーパ面16a, 17aを相互に接触させ
て押し込んだ場合には、そのカム部材12は、一方のテー
パピンの、他方のテーパピンへの迫り上がりに基づき、
軸部材11に対して、テーパピン16, 17の嵌め込み側へ、
はめ合い公差相当分だけ片寄せられて固定されることに
なる。
【0014】これがため、ここにおいては、カム部材12
のカム面を、上述した片寄り量を予め見込んで加工する
ことにより、カム部材12の組み付け後の、軸部材11に対
する半径方向位置を、十分適正なものとすることがで
き、組立体に対する仕上げ加工が全く不要となる。
【0015】なおこのことは、カム部材12の周方向位置
についても同様であり、高い精度にて、比較的容易に形
成できるそれぞれの溝14, 15と、これもまた十分なる精
度をもって構成できるテーパピン16,17 とで、そのカム
部材12を周方向に位置決め固定することにより、従来技
術におけるように、軸部材への穿孔に基づいてカム部材
を固定する場合に比し、位置精度の著しい向上をもたら
すことができる。
【0016】以上この発明を図示例に基づいて説明した
が、テーパピンおよびそれぞれの溝の、断面形状および
寸法は、所要に応じて適宜に変更することができる。
【0017】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、いずれも十
分高い精度にて加工することができる、軸部材の条溝
と、カム部材の軸線方向溝と、二本の先細りテーパピン
とによって、カム部材を軸部材に取付け、とくには、カ
ム部材の半径方向位置を、先細りテーパピンの先端部分
の半径方向内外の重なり合いによって特定することによ
り、軸部材に対するカム部材の、半径方向位置および周
方向位置の位置精度を、従来技術に比して著しく高める
ことができ、これがため、軸部材に組み付け後のカム部
材に対する仕上げ加工を一切不要ならしめることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例を示す図である。
【図2】図2は従来例を示す図である。 11…軸部材 12…カム部材 13…ジャーナル部材 14…条溝 15…軸線方向溝 16, 17…テーパピン 16a, 17a…テーパ面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材(11)の所定の軸線方向位置に、周
    方向の特定方向に向けてカム部材(12)を組付けるに当
    り、 周方向に間隔をおいて軸線方向に延在する複数本の条溝
    (14)を予め形成した軸部材(11)に、中央貫通穴を有する
    カム部材(12)を嵌め合わせるとともに、このカム部材(1
    2)の中央貫通穴の壁面に設けた一本の軸線方向溝(15)
    を、軸部材(11)の所定の軸線方向位置で、前記条溝(14)
    のいずれか一本に対向させて位置させ、次いで、それら
    の両溝内へ、二本の先細りテーパピン(16, 17)を、相互
    に反対側から嵌め込むとともに、それらのテーパピン(1
    6, 17)の先端部分を、半径方向の内外側に相互に重ね合
    わせて、カム部材(12)に設けたカム面の半径方向の位置
    決めを行い、しかる後、それぞれの先細りテーパピン(1
    6, 17)を軸部材(11)に抜け止め固定することを特徴とす
    るカム部材の組付方法。
JP2281693A 1993-02-10 1993-02-10 カム部材の組付方法 Pending JPH05248418A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017097636A1 (de) * 2015-12-10 2017-06-15 Thyssenkrupp Presta Teccenter Ag Verfahren zur dauerhaften befestigung von nocken auf einem trägerrohr
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