JPH05247949A - 基礎ユニットおよびそれを用いた基礎構造 - Google Patents

基礎ユニットおよびそれを用いた基礎構造

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JPH05247949A
JPH05247949A JP4048180A JP4818092A JPH05247949A JP H05247949 A JPH05247949 A JP H05247949A JP 4048180 A JP4048180 A JP 4048180A JP 4818092 A JP4818092 A JP 4818092A JP H05247949 A JPH05247949 A JP H05247949A
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JP
Japan
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unit
constructed
construction
foundation
basic
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JP4048180A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Shiyouko
稔弘 昌子
Mikio Shiyouko
幹男 昌子
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
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Tategu Sogo Shosha Futaba KK
Original Assignee
Tategu Sogo Shosha Futaba KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基礎の施工の容易化ないし簡素化、施工期間
の短縮化、低コスト化などを図ることができ、また基礎
内部の有効利用を図ることができる基礎ユニットおよび
それを用いた基礎構造を提供する。 【構成】 起立した筒状体に形成され、この筒状体の上
部に構築物が構築されて該構築物の基礎とされるととも
に、筒状体内が収容ないし居住空間62とされている基
礎ユニットYが所定の間隔をおいて互いに対向的に配置
され、この一対の基礎ユニットYに構築物が架け渡され
て構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基礎ユニットおよびそれ
を用いた基礎構造に関し、特に、たとえば、建築物用ユ
ニットなどによって構築される住宅建築物などの基礎ユ
ニットおよびそれを用いた基礎構造に適用して有効な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、住宅建築物などの基礎構造と
しての基礎は、通常、割栗石や切込み砂利などを敷設
し、この基礎床上に補強筋の配設や仮枠などの工程を経
た後に、コンクリートを打設して施工している。
【0003】一方、このようにして構築された基礎の内
部に床下収納庫などが形成されることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな工法によって構築される基礎は、その施工に際し、
大規模な仮枠の構築作業,その仮枠の囲繞内への補強筋
の配設作業,コンクリートの打設作業などが必要とされ
るため、住宅建築物全体としての施工の容易化ないし簡
素化、施工期間の短縮化、低コスト化などが妨げられ
る。
【0005】また、このようにして構築された基礎は、
その内部の床下収納庫などへの利用に限られ、その内部
の有効利用が未だ不充分である。
【0006】本発明の目的は、基礎の施工の容易化ない
し簡素化、施工期間の短縮化、低コスト化などを図るこ
とができ、また基礎内部の有効利用を図ることができる
基礎ユニットおよびそれを用いた基礎構造を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0009】すなわち、本発明の基礎ユニットは、起立
した筒状体に形成され、この筒状体の上部に構築物が構
築されて該構築物の基礎とされるとともに、筒状体内が
収容ないし居住空間とされている構造としたものであ
る。
【0010】この場合に、前記筒状体が有底筒状体とさ
れている構造とすることができる。
【0011】また、前記筒状体が所要数に分割された分
割部材によって形成される構造とすることができる。
【0012】次に、本発明の基礎構造は、前記した構造
の基礎ユニットが所定の間隔をおいて互いに対向的に配
置され、この一対の基礎ユニットに構築物が架け渡され
て構築される構造としたものである。
【0013】この場合に、前記間隔に収容ないし居住空
間が構築される構造とすることが可能である。
【0014】
【作用】前記した本発明の基礎ユニットによれば、起立
状の筒状体の上部に構築物が構築されて該構築物の基礎
とされるとともに、筒状体内が収容ないし居住空間とさ
れているため、基礎の施工の容易化ないし簡素化、施工
期間の短縮化、低コスト化などを図ることができ、また
基礎内部の有効利用を図ることができる。
【0015】この場合に、前記筒状体が有底筒状体とさ
れている構造とすると、収容ないし居住空間の床壁の構
築が不要とされるため、より一層の施工の容易化ないし
簡素化、施工期間の短縮化、低コスト化などを図ること
ができる。
【0016】また、前記筒状体が所要数に分割された分
割部材によって形成される構造とすると、基礎ユニット
の分割状態での保管ないし運搬が可能とされるので、基
礎ユニットの保管ないし運搬の容易化を図ることができ
る。
【0017】次に、前記した本発明の基礎構造によれ
ば、前記した構造の基礎ユニットが所定の間隔をおいて
互いに対向的に配置され、この一対の基礎ユニットに構
築物が架け渡されて構築される構造とされているため、
たとえば、その間隔に収容ないし居住空間を構築するこ
とが可能となり、この結果、基礎ユニットによる有効利
用をより一層図ることができる。
【0018】
【実施例1】図1は本発明の一実施例である基礎ユニッ
トを示す斜視図、図2はその基礎ユニットによって構築
された基礎構造を示す斜視図である。
【0019】本実施例における基礎ユニットYは、たと
えば、木造鉄骨造りのワンルームマンションや一般家屋
などに用いられる建築物の基礎構造を構築する基礎ユニ
ットとして適用され、この基礎ユニットYが適用される
建築物は、図1に示すような構築物用ユニットによって
構築される。
【0020】構築物用ユニットは、予め、工場などの生
産現場において構築されている第1ユニット構成体1お
よび第2ユニット構成体2を備えている。
【0021】第1ユニット構成体1は、互いに所定間隔
をおいて対向する第1上壁3および第1下壁4と、この
第1上壁3および第1下壁4にその外側端側で結合され
ている第1側壁5と、第1上壁3および第1下壁4と第
1側壁5との前後端側にそれぞれ結合されている第1前
壁6および第1後壁7とによって工場などの生産現場に
おいて略ボックス状に構築されている。
【0022】他方、第2ユニット構成体2は、互いに所
定間隔をおいて対向する第2上壁10および第2下壁1
1と、この第2上壁10および第2下壁11にその外側
端側で結合されている第2側壁12と、第2上壁10お
よび第2下壁11と第2側壁12との前後端側にそれぞ
れ結合されている第2前壁13および第2後壁14とに
よって生産現場において略ボックス状に構築されてい
る。
【0023】前記した第1ユニット構成体1および第2
ユニット構成体2の各壁は、たとえば、鉄骨などの金属
製の骨組部材にサイジングボードなどのボードが両面側
から張られ、その両面側のボード間の空間に発泡ウレタ
ン樹脂などの発泡層からなる断熱層が充填されて形成さ
れている。
【0024】また、所定のボート間の空間には、ブレス
が介在されて各壁の強化が図られている。
【0025】次に、第1上壁3,第1下壁4内において
横方向に沿って延在する所定の骨組部材は四角筒状に形
成され、この骨組部材により雌遊挿部15が第1上壁3
および第1下壁4内の横方向に沿って延在されている。
【0026】他方、第2ユニット構成体1の横方向に沿
って延在する骨組部材16は第2上壁10および第2下
壁11から横方向に沿って突出され、この突出された骨
組部材16が第1ユニット構成体1側の雌遊挿部15に
その軸方向に沿ってスライド自在に遊挿されている。
【0027】そして、この遊挿により、第1ユニット構
成体1と第2ユニット構成体2とが第1側壁5および第
2側壁12を互いに対向的で両外側端側にそれぞれ配置
させて相対的にスライド可能に連関され、このスライド
による案内により、第1ユニット構成体1および第2ユ
ニット構成体2相互間が互いに接離されて構築物用ユニ
ットの横幅が縮小拡張される構造とされている。
【0028】このようなスライドにより離反された第2
ユニット構成体2側の開口部30には、引戸式ないし開
き戸式の窓,戸,ドア(可動開閉部材)などの建具32
が取り付けられて第1ユニット構成体1および第2ユニ
ット構成体2相互間が互いに不動状態に固定されるよう
になっている。
【0029】たとえば、本実施例における建具32は、
たとえば引抜き加工ないし押出加工などによって成形さ
れたガラス繊維強化プラスチック製とされて構築物用ユ
ニットの構造が補強される。
【0030】また、第1ユニット構成体1の第1上壁3
の前後端およびその中途には、パネル状の屋根支持部材
40の基端側が軸着部40Aを介して起倒自在に軸支さ
れ、この起倒自在の軸支により屋根支持部材40の展開
および折り畳みが可能とされている。
【0031】屋根支持部材40は、第1上壁3の平面内
に倒伏され重合されて折り畳まれ、また図1に示すよう
に第1上壁3から起立されて屋根支持構造を形成する。
【0032】また、屋根支持部材40の屋根支持面は傾
斜状に形成されている。
【0033】さらに、本実施例においては、展開された
複数の屋根支持部材40間に繋ぎトラス17が介在され
て該屋根支持部材40が支持される構造とされている。
【0034】同様に、第2ユニット構成体2の第2上壁
10の前後端およびその中途には、パネル状の屋根支持
部材41の基端側が軸着部41Aを介して起倒自在に軸
支され、この起倒自在の軸支により、屋根支持部材41
の展開および折り畳みが可能とされている。
【0035】屋根支持部材40は、第2上壁10の平面
内に倒伏され重合されて折り畳まれ、また図1に示すよ
うに第2上壁10から起立されて屋根支持構造を形成す
る。
【0036】また、屋根支持部材40の屋根支持面は傾
斜状に形成されている。
【0037】本実施例においては、このような屋根支持
部材40,41の起立および繋ぎトラス17による屋根
支持部材40の支持により屋根支持構造が形成され、こ
の屋根支持構造上に両勾配状の屋根50が構築される構
造とされている。
【0038】次に、本実施例の基礎ユニットYは、工場
などの生産現場において起立した有底四角筒状体に形成
されている。すなわち、基礎ユニットYは、たとえばコ
ンクリートなどのセメント材によって四周壁60と底壁
61とが互いに一体化した有底四角筒状体に形成されて
いる。
【0039】そして、前記した構築物用ユニットによっ
て構築される構築物が基礎ユニットYの筒状体の上部に
架け渡されて構築されることにより該構築物の基礎とさ
れるとともに、筒状体内に収容ないし居住空間62が形
成される構造とされている。
【0040】また、このような構造の基礎ユニットYに
よって構築される基礎構造は、たとえば、図1,2に示
すように、所定の間隔をおいて互いに対向的に配置され
て構築され、このようにして構築された場合には、その
間隔に収容ないし居住空間を更に構築することが可能と
されている。
【0041】なお、前記した収容空間は、たとえば、物
入れなどの収容スペースとして使用される。
【0042】次に、本実施例の作用について説明する。
【0043】たとえば、本実施例の構築物用ユニット
は、第1ユニット構成体1(第1上壁3,第1下壁4,
第1側壁5,第1前壁6,第1後壁7,屋根支持部材4
0が構築されている第1ユニット構成体1)と、第2ユ
ニット構成体2(第2上壁10,第2下壁11,第2側
壁12,第2前壁13,第2後壁14,屋根支持部材4
1が構築されている第2ユニット構成体2)とが工場な
どの生産現場において構築され、またこの構築された第
1ユニット構成体1と第2ユニット構成体2とが第1側
壁5および第2側壁12を互いに対向的で両外側端側に
それぞれ配置させ、骨組部材16の雌遊挿部15への遊
挿により相対的にスライド可能に連関された状態に工場
などの生産現場において構築される。
【0044】そして、通常、第1ユニット構成体1およ
び第2ユニット構成体2間の近接によって構築物用ユニ
ットの横幅を縮小させ、屋根支持部材40,41を折り
畳んだ状態で保管される。
【0045】したがって、本実施例の構築物用ユニット
は、横幅を縮小させ、また屋根支持部材40,41を折
り畳んだ状態で保管できるため、保管時における保管ス
ペースの省スペース化を図ることができる。
【0046】特に、本実施例においては、屋根支持部材
40,41が第1上壁3,第2上壁10のそれぞれの平
面内に重合されて折り畳まれ、この折り畳みにより屋根
支持部材40,41が第1上壁3,第2上壁10の平面
内に納められるため、折り畳み時の屋根支持部材40,
41による嵩張りが低減される。また、そのための構造
が屋根支持部材40,41の基端側を第1上壁3ないし
第2上壁10に起倒自在に軸支するという構造によって
図られているため、折り畳み時の屋根支持部材40,4
1による嵩張りの低減という効果を簡素な構造により容
易に達成することができる。
【0047】次に、このようにして保管された構築物用
ユニットは、その横幅が第1ユニット構成体1および第
2ユニット構成体2相互間の近接によって最小の幅員と
されて4tロングタイプ以上の自動車の運搬台に搭載さ
れて構築現場に運搬される。
【0048】したがって、構築物用ユニットは、その幅
員の最小縮小時において少なくとも4tロングタイプの
自動車の荷台への搭載可能な大きさとされている。
【0049】次に、構築現場に運搬された構築物用ユニ
ットは、施工現場における運搬用自動車の荷台上におい
て、その第1ユニット構成体1,第2ユニット構成体2
どうしが第1側壁5および第2側壁12を互いに対向的
で両外側端側にそれぞれ配置させて相対的にスライドさ
れ離反されて最大の幅員に伸長される。
【0050】したがって、たとえば、本実施例の構築物
用ユニットが積載される運搬用自動車の荷台上には、そ
の幅方向に沿って互いに接離可能とされている一対の搭
載スライド板が配設され、この搭載スライド板の裏面側
にはローラなどの移動用回転体が設けられている。
【0051】各搭載スライド板上には、第1ユニット構
成体1と第2ユニット構成体2とが夫々搭載され、運搬
用自動車の動力源などの機械力や人力などによって各搭
載スライド板が移動用回転体を回転させつつ離反し、こ
の離反に第1ユニット構成体1と第2ユニット構成体2
どうしが夫々同伴して離反するようになっている。
【0052】次に、構築物用ユニットは、第2ユニット
構成体2側の開口部30に、引戸式ないし開き戸式の
窓,戸,ドア(可動開閉部材)などの建具32が取り付
けられて第1ユニット構成体1および第2ユニット構成
体2相互間が互いに不動状態に結合される。
【0053】次に、構築物用ユニットは、たとえば起重
機などによって運搬用自動車から降ろされて構築現場の
基礎上に設置された後に、建築物としての構築物が構築
される。
【0054】たとえば、倒れて折り畳まれている屋根支
持部材40,41を共に起立させ、また屋根支持部材4
0間に繋ぎトラス17を介在させて該屋根支持部材40
を支持させた後に、この一対の両勾配状の屋根支持構造
に両勾配状の屋根50を支持して構築し、また第1上壁
3および第2上壁10の対向間に天井板を介在させ、さ
らに第1下壁4および第2下壁11の対向間に床板を介
在させる。
【0055】ここで、本実施例の構築物用ユニットの基
礎構造は、前記した構造の基礎ユニットYによって構築
される。
【0056】先ず、工場などの生産現場において有底四
角筒状体に形成されて保管されている基礎ユニットY
は、自動車の運搬台に搭載されて構築現場に運搬され
る。
【0057】基礎ユニットYは、1個の構築物用ユニッ
トに対し、一対構築現場に運搬される。
【0058】構築現場に運搬された一対の基礎ユニット
Yは、たとえば、図2に示すように、所定の地盤上に所
定の間隔をおいて互いに対向的に設置される。この場合
の地盤は、所定の深さに掘削された地盤、あるいは掘削
されていない地盤のいずれも可能であるが、掘削された
地盤上に基礎ユニットYが設置される場合には、その掘
削分、四周壁60の外周囲底壁61側が埋め戻される。
【0059】本実施例においては、このようにして基礎
ユニットYによって基礎構造が構築され、この一対の基
礎ユニットY上に構築物用ユニットが架け渡されて設置
される。
【0060】そして、たとえば、互いに離反された第1
ユニット構成体1の第1下壁4と第2ユニット構成体2
の第2下壁との対向間に生じる開口部(前記床板が介在
される)および基礎ユニットYの上部開口部を利用して
階段63を構築し、この階段63によって構築物用ユニ
ット内と基礎ユニットY内とを連絡させて基礎ユニット
Y内を収容ないし居住空間62として利用する。
【0061】また、一対の基礎ユニットYの対向的な四
周壁60どうしの間に収容ないし居住空間を更に構築す
ることも可能である。
【0062】次に、このようにして構築された構築物が
前記した構築場所で不要になった場合には、前記した屋
根50,天井板,床板などを構築物用ユニットから取り
外した後に、展開されて設置されていた屋根支持部材4
0,41を折り畳み、前記したとは逆の工程順によって
第1ユニット構成体1と第2ユニット構成体2とを近接
させて横幅を縮小させた後に、運搬自動車に積載して所
定の構築現場に運搬する。
【0063】また、このように構築物が不要とされたた
めに、基礎ユニットYも同様に不要となった場合には、
一対の基礎ユニットYを運搬自動車に積載して所定の構
築現場に運搬する。
【0064】そして、その構築現場に運搬された構築物
用ユニットおよび基礎ユニットYを前記したと同様に再
度に構築物およびその基礎に構築する。
【0065】したがって、本実施例の構築物用ユニット
および基礎ユニットYは、再利用が可能とされている。
【0066】このように本実施例の基礎ユニットYによ
れば、起立状の筒状体の上部に構築物が構築されて該構
築物の基礎とされるとともに、筒状体内に収容ないし居
住空間62が形成されるため、基礎の施工の容易化ない
し簡素化、施工期間の短縮化、低コスト化などを図るこ
とができ、また基礎内部の有効利用を図ることができ
る。
【0067】また、本実施例の基礎ユニットYにおいて
は、筒状体が有底筒状体とされていることにより、収容
ないし居住空間62の床壁の構築が不要とされるため、
より一層の施工の容易化ないし簡素化、施工期間の短縮
化、低コスト化などを図ることができる。
【0068】また、このような基礎ユニットYによって
構築された基礎構造によれば、一対の基礎ユニットYが
所定の間隔をおいて互いに対向的に配置されて構築され
る構造とされているため、たとえば、その間隔に収容な
いし居住空間を構築することが可能となり、この結果、
基礎ユニットYによる有効利用をより一層図ることがで
きる。
【0069】
【実施例2】図3は本発明の他の実施例である基礎ユニ
ットYを示す斜視図である。
【0070】この実施例2の基礎ユニットYは、所要数
に分割された分割部材Y1 によって形成される構造とさ
れている。
【0071】すなわち、工場などの生産現場において分
割部材Y1 が形成され、この分割部材Y1 が自動車など
の荷台に積載されて所定の構築現場に運搬された後に、
その構築現場において分割部材Y1 どうしが互いに結合
されて有底筒状体の基礎ユニットYが構築されるように
なっている。
【0072】この実施例2の基礎ユニットYによれば、
所要数に分割された分割部材Y1 によって形成されるこ
とにより、基礎ユニットYの分割状態での保管ないし運
搬が可能とされるので、基礎ユニットYの保管ないし運
搬の容易化を図ることができる。
【0073】
【実施例3】図4は本発明の実施例である基礎ユニット
によって構築された基礎構造を示す斜視図である。
【0074】この実施例2の基礎ユニットYによって構
築された基礎構造は、互いに対向的に配設された基礎ユ
ニットY間にパネル70,71が配設され、このパネル
70,71の配設によって基礎ユニットY間に収容ない
し居住空間が構築されている構造とされている。
【0075】
【実施例4】図5は本発明の実施例である基礎ユニット
によって構築された基礎構造を示す斜視図である。
【0076】この実施例2の基礎ユニットYによって構
築された基礎構造は、図5に示すように所定個所に配設
された基礎ユニットY間にパネル70,71が配設さ
れ、このパネル70,71の配設によって複数の基礎ユ
ニットYの囲繞空間に収容ないし居住空間が構築されて
いる構造とされている。
【0077】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0078】たとえば、前記実施例2における基礎ユニ
ットYは、2個に分割されて形成されている構造とされ
ているが、本発明における基礎ユニットYは、たとえば
4個に分割されて形成される構造とするなど、所要数の
分割構造とすることが可能である。
【0079】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0080】(1) 本発明の基礎ユニットによれば、起立
状の筒状体の上部に構築物が構築されて該構築物の基礎
とされるとともに、筒状体内が収容ないし居住空間とさ
れているため、基礎の施工の容易化ないし簡素化、施工
期間の短縮化、低コスト化などを図ることができ、また
基礎内部の有効利用を図ることができる。
【0081】(2) 前記した場合に、前記筒状体が有底筒
状体とされている構造とすると、収容ないし居住空間の
床壁の構築が不要とされるため、より一層の施工の容易
化ないし簡素化、施工期間の短縮化、低コスト化などを
図ることができる。
【0082】(3) 前記した場合に、前記筒状体が所要数
に分割された分割部材によって形成される構造とする
と、基礎ユニットの分割状態での保管ないし運搬が可能
とされるので、基礎ユニットの保管ないし運搬の容易化
を図ることができる。
【0083】(4) 本発明の基礎構造によれば、前記した
構造の基礎ユニットが所定の間隔をおいて互いに対向的
に配置され、この一対の基礎ユニットに構築物が架け渡
されて構築される構造とされているため、たとえば、そ
の間隔に収容ないし居住空間を構築することが可能とな
り、この結果、基礎ユニットによる有効利用をより一層
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である基礎ユニットを示す斜
視図である。
【図2】その基礎ユニットによって構築された基礎構造
を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例である基礎ユニットを示す
斜視図である。
【図4】本発明の実施例である基礎ユニットによって構
築された基礎構造を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例である基礎ユニットによって構
築された基礎構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1ユニット構成体 2 第2ユニット構成体 3 第1上壁 4 第1下壁 5 第1側壁 6 第1前壁 7 第1後壁 10 第2上壁 11 第2下壁 12 第2側壁 13 第2前壁 14 第2後壁 15 雌遊挿部 16 骨組部材 17 繋ぎトラス 30 開口部 32 建具 40 屋根支持部材 41 屋根支持部材 40A 軸着部 41A 軸着部 50 屋根 60 四周壁 61 底壁 62 収容ないし居住空間 63 階段 70 パネル 71 パネル Y 基礎ユニット Y1 分割部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起立した筒状体に形成され、この筒状体
    の上部に構築物が構築されて該構築物の基礎とされると
    ともに、筒状体内が収容ないし居住空間とされているこ
    とを特徴とする基礎ユニット。
  2. 【請求項2】 前記筒状体が有底筒状体とされているこ
    とを特徴とする請求項1記載の基礎ユニット。
  3. 【請求項3】 前記筒状体が所要数に分割された分割部
    材によって形成されることを特徴とする請求項1、また
    は2記載の基礎ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、または3記載の基礎ユニ
    ットが所定の間隔をおいて互いに対向的に配置され、こ
    の一対の基礎ユニットに構築物が架け渡されて構築され
    ることを特徴とする基礎構造。
  5. 【請求項5】 前記間隔に収容ないし居住空間が構築さ
    れることを特徴とする請求項4記載の基礎構造。
JP4048180A 1992-03-05 1992-03-05 基礎ユニットおよびそれを用いた基礎構造 Pending JPH05247949A (ja)

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JP4048180A JPH05247949A (ja) 1992-03-05 1992-03-05 基礎ユニットおよびそれを用いた基礎構造

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