JPH0524369Y2

JPH0524369Y2 -

Info

Publication number: JPH0524369Y2
Application number: JP18627787U
Authority: JP
Priority date: 1987-12-07
Filing date: 1987-12-07
Publication date: 1993-06-21
Anticipated expiration: 2002-12-07
Also published as: JPH0190586U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はビリヤードに使用されるキユーに関す
るものである。

（従来の技術）ひと口にビリヤードといつても競技内容の異な
る種目が多数存在するが、基本的には手球をキユ
ー先端で撞いて的球に当てる、或いは手球で的球
をポケツトに落とすことにより競技を進行する。

（考案が解決しようとする問題点）ところで、競技を進行する上で手球を思いどお
りに進ませるためには、適当な撞点を正確に撞く
必要がある。しかし、特に初心者では目測で撞点
の位置を定めることが難かしく、ましてやこの撞
点をうまく撞いて手球を思いどおりに進ませるこ
とができないという問題点があつた。

本考案は前記問題点に鑑みてなされたものであ
り、手球表面に撞点となる位置を光で表示できる
ようにしたビリヤードのキユーを提供することを
目的とする。

（問題点を解決するための手段）本考案は前記問題点を解決するために、先端に
タツプを有する略円柱形状のキユー本体内に、通
電によつて光を放出する光源と、該光源から前記
タツプ先端面に至る貫通孔を設けるとともに、前
記光源に所定の電力を供給する電源を備えたこと
を特徴とするものである。

（作用）本考案によれば、通電時に光源から放出された
光は貫通孔を通過しタツプ先端面から外部に放出
され手球に照射される。

（実施例）第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示すも
ので、第１図はキユーの側面図、第２図は第１の
Ａ部拡大断面図、第３図は第１図のＢ部拡大断面
図、第４図はキユーの回路図である。尚、以下の
説明では便宜上図面左側を前方、また右側を後方
と称す。

略円柱形状のキユー本体１は、各々相互に螺合
により連結された前軸２と中軸３と後軸４とで構
成されている。

前記前軸２内の中心部には前軸２と軸線を一致
し、且つ前方に向つて段階的に小径となる貫通孔
５が形成されていて、該貫通孔５の後方部にはブ
ツシユ６により挟着された発光ダイオードからな
る光源７が配置されており、また貫通孔５の前記
光源７の前方位置には集光レンズ８が固定配置さ
れている。また、前記前軸２の前端には皮、合成
ゴム等からなる円柱形状のタツプ９が接着により
嵌合固定されており、該タツプ９の中心部には前
記貫通孔５と軸線を一致し、且つ略同一径の貫通
孔１０が形成されている。更に、前記前軸２内に
は空気通路１１が前軸２を貫通して形成されてお
り、該空気通路１１の前端は溝部１２を介して前
記貫通孔５，１０に夫々連通している。

前記中軸３内には軸線と略平行な配線通路１３
が中軸３を貫通して形成されており、該配線通路
１３には一端を前記光源７に接続されたリード線
１４が多少の余裕をもつて収容されている。ま
た、中軸３の後端部には電池１５を収納可能な縦
長で、且つ後端を開口した空洞部１６が形成され
ており、該空洞部１６の各端部位置には電池１５
の負極に接する保持片１７と、正極に接し、且つ
電池交換時において回転変位可能な保持片１８が
夫々配置されている。更に、前記電池１５の側部
には操作部分を外部に露出し、且つ前記保持片１
７に一方の端子を接続したスライドスイツチ１９
が配置されていて、前記リード線１４の他端は該
スイドイドスイツチ１９の他方の端子と前記保持
片１８に夫々接続されている。

前記後軸４は円筒形状をなしており、後端に円
孔２０を有している。また、前記円孔２０には合
成ゴム等の弾性材からなり、且つ中央部に孔２１
を有する断面皿状の送風体２２が後軸４内に嵌入
されたブツシユ２３により外周縁を挟着されて配
置されている。

即ち、前記キユー本体１ではスライドスイツチ
１９をONにして、光源７に通電すれば、該光源
７から放出された光は集光レンズ８で集光され、
そして貫通孔５及び貫通孔１０を通過し、これに
より前記貫通孔１０と略同一幅で、且つキユー本
体１の軸線と一致した光源がタツプ９の前端面か
ら外部に放出される。したがつて、前記光源を手
球に照射することにより手球表面の撞点となる位
置を光で表示することができる。よつて、目測に
頼らず光の照射で撞点の位置を定めることがで
き、またこの表示部分をタツプ９で撞くことによ
り手球を思い通りに進ませることができる。ま
た、手球に照射された光の位置及び形が変化しな
いようにキユー本体１を前後にスイングさせるこ
とにより、ストロークの練習としても利用するこ
とができる。更に、ビリヤードテーブルのクツシ
ヨンエツジを光を反射する材質で構成しておけ
ば、キユー本体１から放出される光線を利用して
手球をクツシヨンに当てる場合の入射角・反射角
の選定練習を行なうこともできる。

また、送風体２２の孔２１を指で押さえて内方
に押圧することにより、配線通路１３、空気通路
１１及び溝部１２を介して貫通孔１０から外部に
空気を吹き出すことができるので、タツプ９表面
に付けられた滑り止め用のチヨーク粉や塵埃が貫
通孔１０内に入り込み光の通過を妨げるような場
合でも、該チヨークを空気とともに外部に吹き出
すことができる。

尚、前記光源７は発光ダイオードに限らず、半
導体レーザや通常の電球等で代用してもよく、ま
た電池１５の容量も使用する光源７の種類に合わ
せて種々変更してもよいことが勿論である。ま
た、電池１５をキユー本体１内に収納きない場合
には外部電源からコードを介して電力を取り入れ
るようにしてもよい。更に、シヨツト時において
タツプ９先端と手球との間には15cm程度の間隔し
かあかないから、貫通孔１０を小径にすれば放出
される光源を拡散することなく手球に照射するこ
とができるので、集光レンズ８は必ずしも必要な
ものではない。更にまた、貫通孔５の前端に透明
なガラス体を配置して、貫通孔１０内に入り込ん
だチヨーク粉や塵埃が集光レンズ８や光源７側に
侵入するのを防止するようにしてもよい。

（考案の効果）以上説明したように本考案によれば、先端にタ
ツプを有する略円柱形状のキユー本体内に、通電
によつて光を放出する光源と、該光源から前記タ
ツプ先端面に至る貫通孔を設けるとともに、前記
光源に所定の電力を供給する電源を備えたので、
通電時に光源から放出された光を貫通孔を通過し
てタツプ先端から外部に放出することができる。
したがつて、前記光源を手球に照射することによ
り手球表面の撞点となる位置を光で表示すること
ができるので、目測に頼らず撞点の位置を定める
ことができ、またこの表示部分を撞くことにより
手球を思い通りに進ませることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示すも
ので、第１図はキユーの側面図、第２図は第１図
のＡ部拡大断面図、第３図は第１図のＢ部拡大断
面図、第４図はキユーの回路図である。１……キユー本体、５，１０……貫通孔、７…
…光源、９……タツプ、１５……電池（電源）。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 先端にタツプを有する略円柱形状のキユー本
体内に、通電によつて光を放出する光源と、該
光源から前記タツプ先端面に至る貫通孔を設け
るとともに、前記光源に所定の電力を供給する
電源を備えたことを特徴とするビリヤードのキ
ユー。 (2) 前記光源と電源との間に電力供給の切り換え
を行なうスイツチを設けたことを特徴とする実
用新案登録請求の範囲第１項記載のビリヤード
のキユー。 (3) 前記貫通孔がキユー本体の軸線と一致するこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
記載のビリヤードのキユー。