JPH0524172A - 樹脂印刷版、該樹脂印刷版の製造方法及び該樹脂印刷版を用いた印刷方法 - Google Patents

樹脂印刷版、該樹脂印刷版の製造方法及び該樹脂印刷版を用いた印刷方法

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JPH0524172A
JPH0524172A JP20234791A JP20234791A JPH0524172A JP H0524172 A JPH0524172 A JP H0524172A JP 20234791 A JP20234791 A JP 20234791A JP 20234791 A JP20234791 A JP 20234791A JP H0524172 A JPH0524172 A JP H0524172A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドエッチ等の不具合がなく、原稿の良好
な再現性を有し、版深を自由に設定することが可能な樹
脂印刷版を提供し、同時に該樹脂印刷版を確実に再現性
良く製造するための製造方法、及び該樹脂印刷版を用い
た印刷方法を提供する。 【構成】 レーザー光によりシャープに昇華もしくは分
解可能な樹脂層2を鉄芯3に巻きつけた円筒の版材4を
用い、該樹脂層2の所望の箇所にレーザー光照射装置を
用いてレーザー光を照射して、該樹脂層3を昇華もしく
は熱分解させて樹脂印刷版を製造し、該樹脂印刷版を用
いブレードに樹脂を使用して印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラビア印刷等に用いら
れるセル等の凹部を表面に有する樹脂印刷版、該樹脂印
刷版の製造方法及び該樹脂印刷版を用いた印刷方法の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、グラビア印刷用の印刷版とし
て例えば、鉄心ロールに銅板を巻いた金属シリンダの表
面にセルの凹部を形成したものが使用されている。この
印刷版は、版面の処理、感光液の塗工、焼き付け、現
像、エッチング及びクロムメッキ等の工程からなる、エ
ッチングによりセル凹部が形成されたものが知られてい
る。上記エッチング工程は、まず、感光液塗工の際の密
着性をあげるために金属シリンダの表面を脱脂し酸化膜
を除去する。そして、ポリケイ皮酸ビニル等の感光液を
塗工し乾燥させ、網ポジ等を焼き付けて必要部分を硬化
させた後、硬化されなかった不要の部分を現像用の溶剤
で除去しレジストパターンを形成する。このレジストパ
ターンを形成した金属シリンダを、塩化第2鉄の如きエ
ッチング液を用いて腐食させ、所望の深さの凹部を形成
する。エッチングが終了したならばレジストパターンを
剥離して、表面を清浄にして表面保護のためのクロムメ
ッキ等を行う。尚、この場合のエッチングにより設けら
れた凹部の深さは通常数十μm程度に形成されている。
又、上記の印刷版を用いた印刷方法としては、上記金属
シリンダからなる印刷版にインキが供給され、版面の非
画線部等の不要部分のインキを、厚さが0.1〜0.2
mm程度のブレードによりかき落とし、印刷版と当接させ
た圧ローラーの間に紙等の被印刷体を押圧して印刷が行
われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の印刷版は、金属板にエッチングにより形成されたセ
ルであるため、セルの深さをより深く形成しようとする
と、サイドエッチが発生してセルの断面形状が中広がり
状になってしまい、インキの転移が不良となり、印刷適
性が低下する不具合があり、厚い盛り上げ印刷等を行う
ために、形状の良好なセルを形成するためには、深さに
限界があった。又、1枚の版の中に種々の深さのセルの
凹部を形成することは一度のエッチングでは困難であ
り、複数の深の凹部を有する印刷版は容易に得ることが
できなかった。従来の印刷版の製造方法は、上記の如く
凹部の深さ(版深)を種々変化させることが困難であ
り、印刷適性に優れた凹部形状を有する印刷版を、容易
に作業性良く得ようとすると、エッチングによる方法で
は、工程が多く処理が複雑であり非常に作業性の低いも
のであった。本発明は上記従来技術の欠点を解消するた
めになされたもので、サイドエッチ等の不具合がなく、
原稿の良好な再現性を有し、版深を自由に設定すること
が可能な樹脂印刷版を提供すること、該樹脂印刷版を確
実に再現性良く製造するための該印刷版の製造方法及
び、該樹脂印刷版を用いた印刷方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明樹脂印刷版は、少
なくともレーザー光照射によってシャープに昇華もしく
は分解可能な樹脂層を表面に有する樹脂印刷版であっ
て、該樹脂層の所望の箇所にレーザー光を照射して該樹
脂層を昇華もしくは分解させることにより印刷用の凹部
が設けられている構成を有する。本発明樹脂印刷版の製
造方法は、レーザー光によりシャープに昇華もしくは分
解可能な樹脂層を表面に有する版材を用い、該版材の所
望の箇所にレーザー光照射装置を用いレーザー光を照射
して、該樹脂板を昇華もしくは熱分解させて版材の表面
に印刷用の凹部を形成する方法である。本発明印刷方法
は、上記樹脂印刷版を用いて印刷を行う方法であって、
インキのかき取りを行うブレードに樹脂を使用するもの
である。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図面は本発明の1実施例を示し、図1は本発
明樹脂印刷版(グラビア印刷用の印刷版)の1例を示す
外観斜視図であり、図2は図1に於けるII−II線縦断面
を示す要部断面図である。本発明樹脂印刷板1は図1及
び図2に示すようにレーザー光によってシャープに昇華
もしくは分解可能な樹脂層2を鉄心3に巻きつけた円筒
の版材4を用い、該樹脂層2の所望の箇所にレーザー光
照射装置を用いレーザー光を照射して、該樹脂層3を昇
華もしくは熱分解させることにより印刷用の凹部(セ
ル)6が形成されているものである。図3は円筒の版材
4の態様を示す断面図である。版材4は樹脂層2のみの
円筒であっても(図3a)、樹脂層2の内部に空洞13
を形成した円筒状(同図b)でもいずれでもよい。又、
本発明樹脂印刷板1は、少なくとも樹脂層2を有してい
ればよいが、特に圧胴で加圧し高速回転する際の半の屈
曲、凹み、偏平化等の変形を防止する為に、鉄、銅、又
はアルミニウム等の金属の(中空又は忠実)円筒の表面
層のみを樹脂層2とすることが好ましい。樹脂印刷板1
の形状はロール状に限定されず、枚葉状でもよい。
【0006】レーザー光照射によってシャープに昇華も
しくは分解可能な樹脂層2は、レーザー光の照射部分の
み精度良く凹部として形成し、周辺へのレーザー光照射
の影響を避けるために、硬化性、反応性を有する樹脂を
用いる。熱可塑性の樹脂はレーザー光照射時に熱伝導に
より照射面の周囲まで溶融してしまい、シャープな柄再
現が困難になるため使用には適さない。特に熱伝導率の
低い樹脂が望ましい。樹脂層2の材質として具体的に
は、ポリアセタール、ビスフェノール−A−エピクロル
ヒドリン樹脂、エポキシ、ノボラック樹脂、脂環式エポ
キシ等のエポキシ、エボナイト、NBR、EPT、ネオ
プレンゴム、RTV型又はLTV型のシリコンゴム、フ
ッ素ゴム、熱硬化型のシリコン樹脂等が挙げられる。樹
脂層2の材質は通常のグラビアインキ用としては、耐溶
剤性を考慮するとネオプレンゴム、フッ素ゴム、エポキ
シウレタンエラストマー又はNBRが好ましい。圧力に
対する変形という点では、エチレンプロピレンゴムが良
好である。しかしエチレンプロピレンゴムは、耐溶剤性
が弱い為、ポリ塩化ビニルのプラスチゾルのインキ又は
無溶剤の電子線又は紫外線硬化型のエポキシアクリレー
ト、ポリエステル等の樹脂からなるインキを用いる時に
使用すると良い。
【0007】本発明は、レーザー光を版材4の樹脂層2
の表面に照射して、照射した部分の樹脂をレーザー光照
射の熱により昇華もしくは分解させる、所謂レーザー光
彫刻を行うことで、精密で微細な凹部6を再現性良く形
成することができる。凹部6の深さは使用するレーザー
光の強度により、1〜3000μmの範囲で調節するこ
とができる。レーザー光は、発振波長10.6μmの炭
酸ガスレーザーが一般に使用される。レーザーとして
は、連続発振でもパルス発振でもよく、炭酸ガスレーザ
ー(発振波長10.6μm)、ネオジウムYAGレーザ
ー(発振波長1.06μm)やネオジウムガラスレーザ
ー(発振波長1.06μm)等の赤外線レーザー、ルビ
ーレーザー(発振波長6943Å)、Arイオンレーザ
ー(発振波長5145Å、4880Å等)が使用される
が、出力は彫刻すべき樹脂、版深等にもよるが、連続発
振の場合で数10Kw〜数Kw程度で、集光するスポッ
ト径はレーザー光の波長程度が限界となるが、炭酸ガス
レーザーの場合、最小10μm程度である。
【0008】上記炭酸ガスレーザー(CO2 レーザー)
としては、公知の各種方式の中から適宜選定するが、発
振出力のきめ細かな制御の点から低速軸流方式のものが
望ましい。又、出力は、加工すべき樹脂の種類、加工速
度(同一箇所をどの程度照射するか)、加工すべきグラ
ビアセルの形状、深さ等にもよるが、通常の規格のグラ
ビア版を今回列挙したような樹脂に加工する場合、連続
発振の場合、約数百W〜数千W程度である。勿論、連続
発振に限らず、パルス発振でもよい。所定の箇所に独立
したセルを形成するために、レーザービームのスポット
を、加工すべき版材上で移動(通常は順次表面を走査
し、版材が円筒材の場合には螺旋状に走査する。)させ
つつ、セルを形成すべき場所で光を照射し、セルを形成
しない場所では光を照射しないように、ON−OFFす
る。尚、この場合のON−OFFは、通常発振自体のO
N(発振)、OFF(停止)により行う。又、樹脂印刷
版のセルの深さ(版深)を制御する為には、発振出力の
増減を行う等により、レーザービームの出力を増減させ
て加工する。(レーザー出力が強い場合には当然版深が
深くなる。)
【0009】印刷用の凹部4はグラビア用印刷版の場
合、セルと呼ばれる一つ一つが独立した微小な凹部から
形成されている。図4は上記のレーザー光彫刻により樹
脂印刷版1に形成可能なセルの態様を示す説明図であ
る。樹脂印刷版1の表面に加工されるグラビア版の規格
〔版深、セルの形状、セルの繰り返し周期(線数)、土
手幅(非凹部)等〕は、レーザービームのON−OF
F、走査方法、等(ビーム又は版材を移動)の制御によ
って任意に可変できる。よって本発明の製版方法は、版
の規格のとりうる自由度が在来の製版方法に比.して大
きく、例えば在来の規格のものは勿論の事、以下の様な
特種な規格の版の製造も可能である。 セル形状(従来は四角形、又は菱型が主)が、任意の
形状の多角形(例えば三角形(図4a)、五角形、六角
形(同図b)等)、円形(同図c)、楕円形、紡錘形
(同図d)、糸巻形(同図e)等のもの。 セルの周期、土手幅を任意に変化させることができ
る。
【0010】図5は本発明樹脂印刷版1の製造方法の1
例を示す説明図である。樹脂印刷版を製造するには、ま
ず、所望のオリジナル図柄を基に、その図柄の画像のデ
ータ処理を行って、グラビア版の規格に応じたデータに
変換し、更にその処理データを必要に応じて修正等を施
し記録しておく。次いで、レーザー光彫刻を上記データ
に基づいてレーザー光加工装置と版材4の位置や照射時
間等を制御しながら行い凹部を形成する。レーザー光彫
刻は例えば、図5に示すように筒状の版材4を円筒軸を
中心に回転させつつ、レーザー発振器7からでたレーザ
ービーム8をレーザーヘッド12から順次円筒軸方向9
と送ることにより、ビームスポット10を円筒4上にラ
セン状に走査し、更にこの走査に同期させてレーザービ
ーム8の強弱を変調して、凹部が形成される。
【0011】画像処理方法としては、まず入力として例
えばオリジナル図柄、写真、手描き等の原稿から写真
製版用のスキャナーを用い光学的に読み取り、電気信号
(アナログ又はデジタル)に変換して記録する方法。
同様に原稿をテレビカメラを用い入力した光をビデオ信
号に変換して記録する。CAD、コンピュータグラフ
ィクスで発生させたデジタル画像データを記録する。尚
これらの記録手段としては磁気テープ、磁気ディスク等
の磁気記録、半導体記憶素子(RAM)等が用いられ
る。更に、上記の記録した画像データを再生(読出)し
て、絵柄のエンドレス化、植版、絵柄の修正(例えば不
要部分の除去、継ぎ跡やムラの除去、修正等)、原稿の
凹凸の傾斜、エッジのシャープネスの修正、寸法の拡大
・縮小・回転・各種幾何学的変更(アフィン変換等)等
の処理を行う。更に原稿から型取りした形状とコンピュ
ータグラフィックスで作成した形状との合成をおこなっ
てもよい。上記の処理は濃淡画像に変換後、公知の濃度
階調補正(γ補正等)、ファイリング、マスキング等の
画像処理手法が使用できる。
【0012】上記の画像処理をデジタル信号化を行った
場合には、エンドレス化及び植版が容易である。エンド
レス化とは、輪転印刷版を製版する際に、円周方向に絵
柄が連続する場合絵柄の継ぎ目が目立たなくするための
処理のことをいう。エンドレス化の具体的な手法として
は、例えば、原稿として前端又は後端に連続する図柄を
少し延長して形成しておき、更に原稿をスキャンニング
し、この原稿をスキャンニングして得られたデジタル濃
度信号をコンピュータに入力し、該コンピュータで延長
されて形成された区間の信号を用いて、対応する他端の
濃度信号を一方から他端まで徐々に変換する如く修正
し、この修正された濃度信号に基づきエンドレス版を製
版することで、継ぎ目における濃度階調の段差を解消す
ることができる(特公昭 62−45977号公報)。
又、つなぐべき辺を波型にカットして波型の凹凸を突き
合わせてもよい。又、植版とは、版の寸法に比べて当該
原稿を用い該原稿の形状を版面上に何単位も縦横方向に
接続することであり、その場合、各単位原稿間の継ぎ目
を目立たなくする必要がある。その手法としては、前記
エンドレス化に準ずる。
【0013】上記樹脂印刷版1を使用して印刷を行うに
は、インキをかきとるためのブレードに従来の金属製で
はなく樹脂製のブレードを使用すればよく、樹脂製ブレ
ードを使用することで、樹脂印刷版1の表面の摩耗を防
ぐことができる。ブレードの材質は樹脂製であれば特に
限定されないが、耐溶剤性を考慮するとポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化
ビニル、ポリエステル等の耐溶剤性の良好な樹脂が好ま
しい。又、ブレードの形状等は従来から使用されている
金属性のブレードに準じ、通常0.03〜3mm程度の厚
みに形成される。
【0014】本発明の樹脂印刷版を用いた印刷方法は、
数百μm以上の厚みの盛り上げ印刷等により形成される
壁紙、天井材等の内装建材、メンブレンスイッチの文字
や枠等のパターン等の印刷に最適に用いられる。
【0015】以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 実施例1 硬度80度のNBRを鉄芯に4mmの厚みで巻き、加硫処
理を加えて鉄芯の表面をNBRで覆ったゴムロールを作
成した。次いで、炭酸ガスレーザー彫刻機(ZED社)
を用いて模様状に上記ゴムロールに、レーザー光による
版深200μmの凹部を形成してグラビア印刷用樹脂印
刷版を得た。レーザー光のビーム径は50μm、出力は
500Wであった。尚、使用したレーザーの出力は最大
700W(連続発振)のものを、ON−OFF又は出力
を版深に応じて絞り、レーザーの方式としては低速軸流
型のものを用いた。上記工程で得られた樹脂印刷版を使
用して、米坪80g/m2 の壁紙裏打紙に盛り上げ印刷
を行い、良好な意匠性を有するグラビア印刷物を得た。
尚、印刷インキはポリ塩化ビニルプラスチゾルインキを
使用し、印刷後加熱して乾燥ゲル化させた。
【0016】実施例2 実施例1と同様にゴムロールを作成し、実施例1と同様
の装置、条件で、模様の柄に応じて版深を20〜30μ
mの範囲で任意に変化させ、柄の濃度に対応した版深に
なるようにレーザー光彫刻を施して、グラビア印刷用樹
脂印刷版を得た。上記工程で得られた樹脂印刷版を使用
して、壁紙用裏打紙(興人製:WK−BNRT)の表面
に盛り上げ印刷を行い、盛り上げ印刷部の凹凸感に富ん
だ印刷物を得た。
【0017】実施例3 ポリアセタール樹脂製の円筒(外径200mm、内径18
0mm)に炭酸ガスレーザーを用いて、四角形格子状の凹
部を円筒の全表面に周期的に配列(対角線長が250μ
m、土手幅15μmで)して、形成するように彫刻を施
し、樹脂の全面ベタ用印刷版を得た。 得られた樹脂印
刷版を使用して、グラビアロールコートを用い、コーテ
ィング適性に富んだグラビアロール及び、表面性の良好
な印刷物を得た。
【0018】実施例4 鉄芯にアニロックスを巻きつけた版材を使用した以外は
実施例3と同様に、版材表面にレーザー光彫刻を施して
樹脂印刷板を得た。得られた印刷版を用い実施例3と同
様に印刷を行って盛り上げ印刷が施された壁紙を得た。
得られた壁紙は表面性が良好な印刷物であり、又、印刷
版の耐刷性、コーティング適性が良好であった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明樹脂印刷版
は、少なくともレーザー光照射によってシャープに昇華
もしくは分解可能な樹脂層を表面に有し、該樹脂層には
レーザー光照射により印刷用の凹部が設けられた構成を
採用したことにより、従来のエッチングにより設けられ
た凹部を有する印刷版に比較して、1枚の印刷版の中で
凹部の深さや形状を任意に種々変化させることが可能で
あるために、意匠性に優れた印刷版が得られる。又、版
深の深いものでもサイドエッチのない印刷適性に優れた
版が得られ、厚い盛り上げ印刷等に最適に用いることが
できる。更に、本発明印刷版の製造方法は、以上のよう
な構成を採用したことにより、エッチング等のような複
雑な工程がなく、レーザー光で直接凹部を形成する方法
なので、上記のごとき優れた凹部形状を有する樹脂印刷
版を確実に製造することが可能であり、且つ、工程が非
常に単純であり、作業性が良好である。更に、本発明印
刷方法は上記樹脂印刷版を使用して、樹脂製のブレード
を使用する印刷方法を採用したことにより、意匠性、印
刷的性に優れた樹脂印刷版の表面が同じ樹脂どうしが接
触するため、金属製のブレードと接する場合のように激
しく摩耗する虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明樹脂印刷版の一例を示す外観斜視図であ
る。
【図2】図1に於けるII−II線縦断面を示す要部断面図
である。
【図3】本発明樹脂印刷版の他の態様を示す円周方向の
断面図である。
【図4】樹脂印刷版に設けるセルの態様を示す説明図で
ある。
【図5】本発明樹脂印刷版の製造方法の一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 樹脂印刷版 2 樹脂層 4 版材 6 凹部(セル) 8 レーザービーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともレーザー光照射によってシャー
    プに昇華もしくは分解可能な樹脂層を表面に有する樹脂
    印刷版であって、該樹脂層の所望の箇所にレーザー光を
    照射して該樹脂層を昇華もしくは分解させることにより
    印刷用の凹部が設けられていることを特徴とする樹脂印
    刷版。
  2. 【請求項2】レーザー光によりシャープに昇華もしくは
    分解可能な樹脂層を表面に有する版材を用い、該版材の
    所望の箇所にレーザー光照射装置を用いレーザー光を照
    射して、該樹脂板を昇華もしくは熱分解させて版材の表
    面に印刷用の凹部を形成することを特徴とする樹脂印刷
    版の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の樹脂印刷版を用いて印刷を
    行う方法であって、インキのかき取りを行うブレードに
    樹脂を使用することを特徴とする樹脂印刷版を用いた印
    刷方法。
JP20234791A 1991-07-17 1991-07-17 樹脂印刷版、該樹脂印刷版の製造方法及び該樹脂印刷版を用いた印刷方法 Pending JPH0524172A (ja)

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