JPH05239614A - TiALの金属間化合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法 - Google Patents

TiALの金属間化合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法

Info

Publication number
JPH05239614A
JPH05239614A JP12406192A JP12406192A JPH05239614A JP H05239614 A JPH05239614 A JP H05239614A JP 12406192 A JP12406192 A JP 12406192A JP 12406192 A JP12406192 A JP 12406192A JP H05239614 A JPH05239614 A JP H05239614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxidation
treatment
tial
intermetallic compound
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12406192A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Tanaka
良平 田中
Michiko Yoshihara
美知子 吉原
Ikuo Kobayashi
郁夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOKOHAMA KOKURITSU UNIV
Original Assignee
YOKOHAMA KOKURITSU UNIV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOKOHAMA KOKURITSU UNIV filed Critical YOKOHAMA KOKURITSU UNIV
Priority to JP12406192A priority Critical patent/JPH05239614A/ja
Publication of JPH05239614A publication Critical patent/JPH05239614A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 TiALの金属間化合物の合金の表面にAl
2 3 皮膜を優先的に生成させ、軽量安価で、Ni基超
合金インコネル713 Cと同等またはそれ以上の高温耐熱
耐酸化性材料を提供し、内燃機関、宇宙船材料、蒸気タ
ービン、ガスタービンの構造材料、ジェットエンジン、
ターボチャージャー材料で900 ℃以上の高温耐熱耐酸化
材料の提供を目的とする。 【構成】 TiALの金属間化合物の合金を酸素分圧1
×10-2〜 1×10-5Paの酸素雰囲気下で温度 900℃〜10
50℃において、30分ないし100 時間保持してTiを酸化
させず、ALだけを選択的に酸化させ、前記金属間化合
物TiALの合金の表面に予め耐酸化性のAL2 3
膜を生成せしめることを特徴とするTiALの金属間化
合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTiALの金属間化合物
の合金の表面にTiを酸化させず、ALだけを選択的に
酸化させてAL2 3 の耐酸化皮膜を形成し、安価、軽
量で、Ni基超合金インコネル 713Cと同等またはそれ
以上の高温耐熱耐酸化性材料を提供するにあり、本発明
の目的とする所は、航空機、船舶などに使用される内燃
機関、宇宙船材料、あるいは発電用の蒸気タービンまた
はガスタービンなどの構造用材料、ジェットエンジン材
料、あるいは自動車用ターボチャージャー用材料等のう
ち、主として 900℃以上の温度になる装置部材としてT
iAL基合金が使用される際に、それらの耐酸化性を改
善するために表面処理により耐酸化皮膜を形成すること
にある。
【0002】
【従来の技術】従来このような高温耐熱耐酸化装置部材
としてはインコネル 713Cに代表されるようなNi基超
合金が多く使用されていたが、熱効率や出力を高めるた
め上記諸機関の運転温度が上昇してきたのに伴って、よ
り高温に耐えうる材料が求められている。また、ジェッ
トエンジンあるいはガスタービンなどのように高速で回
転する機関においては、クリープ現象をもたらす外力と
して働く力、すなわち回転による遠心力を小さいものに
するために、より比重の小さい材料が望まれている。こ
のような状況の下で、金属間化合物TiALの合金につ
いて考察するとその融点がおよそ1460℃で通常のNi基
超合金より100 ℃以上高温であること、比重がおよそ3.
8 で通常の超合金のそれに比べ1/2以下であることな
どの性質を有することにより、従来のNi基超合金の代
替材料として、また従来より厳しい環境で使用される次
世代材料の最も有力な候補の一つとして現在多くの期待
と注目を集めているものである。
【0003】しかしながら、この金属間化合物TiAL
にも問題点がいくつか指摘されており、中でも室温にお
ける延性の欠如と、800 ℃以上の高温における耐酸化性
の不足という2点がその実用化を阻む最も大きな障害と
なっている。すでに内外での多くの研究発表などにみら
れるように、室温での延性の欠如という問題は解消され
つつあるが、高温における耐酸化性の改善についてはこ
れまでのところ特に有力な改善手段の報告はなされてい
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に金属の耐酸化性
を改善する方法としては、Crなど耐酸化性改善に有効
な金属元素を合金化する方法や、めっき処理あるいは拡
散浸透処理などの表面処理により酸化特性の良好な表面
層の形成を図る方法などが知られているが、金属間化合
物TiALに第3元素を多量に添加して合金化すること
はその最大の長所である低密度を損なうものであるか
ら、ここでは密度増加の比較的少ない表面処理による方
法が有望であると考えられる。
【0005】しかし、金属間化合物TiALの合金に対
する表面処理については、Cr,SiまたはALの拡散
浸透処理または真空蒸着処理が考えられているがCr,
SiまたはALの真空蒸着処理は格別効果がなく、また
拡散浸透処理もALを除いては格別高温耐酸化性の向上
がみられていない。また、ALの拡散浸透処理について
も、拡散皮膜の性状等に若干の問題点の指摘があり、よ
り効果の高い表面処理方法の開発が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はTiALの金属
間化合物の合金を酸素分圧 1×10-2〜 1×10-5Paの酸
素雰囲気下で温度 900℃〜1050℃において、30分ないし
100 時間保持してTiを酸化させず、ALだけを選択的
に酸化させ、前記金属間化合物TiALの合金の表面に
予め耐酸化性のAL2 3 皮膜を生成せしめることを特
徴とするTiALの金属間化合物の合金表面に耐酸化皮
膜を形成する方法である。
【作用】
【0007】未処理の金属間化合物TiALあるいはT
iAL基合金を大気中において900℃以上の温度で酸化
すると、3層構造の酸化皮膜、すなわち最外層よりTi
2層、AL2 3 層及び両者の混在する層から成る構
造の酸化皮膜が形成されることが知られている。これら
の中で特にTiO2 層が酸化時間の経過に従って優先的
に成長することがTiALの耐酸化性の劣化する原因で
あると考えられており、900 ℃静止大気中、150 時間程
度での酸化により、この酸化皮膜は厚さ約 200μmに及
ぶまで成長する。
【0008】しかし、低酸素分圧下熱処理を施したTi
AL基合金には、それらの表面にごく薄いAL2 3
皮膜だけが生成していることがX線回折およびX線マイ
クロアナライザにより確認されTiO2 層の形成は認め
られなかった。また、この処理を行った試験片を900 ℃
静止大気中において繰り返し酸化試験に供したところ、
AL2 3 皮膜が、未処理の試験片に観察されるような
TiO2 層の成長を伴う酸化の進行を抑制する働きを有
することが見いだされた。この熱処理においてAL2
3 皮膜だけがTiO2 に優先して生成することについて
は、ALの酸化生成熱の値がTiのそれより負に大きい
ことや、ALに固溶できる酸素量がTiの場合より小さ
いことなどの理由により、低酸素分圧の雰囲気で欠乏し
ている酸素原子に対してALが優先的に結合し、AL2
3 だけが生成したものであると説明することができ
る。
【0009】AL2 3 は金属酸化物のなかでも、化学
的にきわめて安定で、かつ金属元素の自己拡散の最も遅
いものの一つとして知られており、TiAL基合金の表
面に緻密で欠陥の少ない皮膜として生成することによっ
てそれらの耐酸化性を著しく改善することができるもの
と考えられる。
【0010】また、AL2 3 皮膜を成長させる各元素
の拡散は主としてAL2 3 結晶粒界を経由して行われ
ることはすでによく知られている。従ってAL2 3
膜の成長速度は拡散経路となる結晶粒界の面積、言い換
えれば結晶粒径に依存すると言うことができる。ところ
で低酸素分圧下での酸化によりAL2 3 皮膜が生成、
成長するときには大気圧中での酸化の場合に比べて酸化
物結晶粒が粗大なものになることは、Pt−AL合金上
のAL2 3 皮膜の成長を研究した Felten 氏らによっ
て明らかにされている。これについては低酸素分圧の下
で酸化が始まる際、酸化物の核生成の位置が大気圧中の
場合より少ないため、その結果として比較的粗大な結晶
粒の酸化皮膜が形成されたものであると考えられてい
る。本発明の低酸素分圧下熱処理によって基材表面に生
成したAL2 3 皮膜も粗大結晶粒化しているものと考
えられ、この処理が耐酸化性改善に及ぼす効果について
は、その影響も作用しているものと考えられるが、加熱
温度が低ければ、加熱時間は長く選定し、加熱温度が高
ければ加熱時間は短く選定しなければならない。また、
酸素分圧が小さければ加熱時間を長くしなければならな
い。また酸素分圧が大きければ加熱時間は短くてよい。
以上の観点より酸素分圧の範囲を1×10-2〜1×10-5
a、温度を900 ℃〜1050℃および加熱時間を30分ないし
100 時間とした。
【0011】本発明の金属間化合物TiALの基合金の
合金成分としてはMn,W,Nb,V,Si,Crを5
重量%以下添加含有させても金属間化合物TiALにお
いて試験したと同様な効果が得られる。(このことは図
17〜図22に示す通りである。)
【0012】
【実施例】以下本発明の低酸素分圧下熱処理の実施例に
ついて説明する。実施例1 本実施例に用いた試料は純度が99.99 %のALと99.6%
のスポンジTiを金属間化合物TiALの化学量論組成
に配合し、これにMn1.5 重量%を加えたものをアルゴ
ンアーク溶解により約280gの棒状インゴットに溶製され
たものである。これらに 1000 ℃、168 時間均質化焼な
まし処理を施した後、放電ワイヤカットおよびファイン
カッタで10×5×2mmの寸法の試験片を切り出し、試験
片表面をNo. 1000までのエメリー紙で研磨した。
【0013】
【表1】
【0014】表1は低酸素分圧下熱処理を実施した金属
間化合物TiALおよびTiAL基合金の組成を示した
ものである。
【0015】この試験片に表2に示すような種々の条件
で低酸素分圧下で熱処理を施した後、酸化試験を行って
最もよい耐酸化性を示す熱処理条件を検討した。表中の
圧力は空気圧を示すものである。
【0016】
【表2】
【0017】表2より明らかなように試料No. 1は雰囲
気の低い酸素分圧の度合が小さいので、処理時間が短く
ても、雰囲気中の酸素が多く、AL2 3 の外にTiO
2 もできる条件であるので、その効果が比較的少ない。
また試料No. 3は処理雰囲気の酸素分圧が6.7 ×10
-4で、真空度が大きいので、処理雰囲気中の酸素が少
く、AL2 3 のできる時間が長くかかると思われる
所、処理時間を4時間の如く短くしたので効果が少なか
った。この場合処理時間を10〜20時間の如く、十分長く
すれば効果があることが確かめられた。
【0018】酸化試験は、各試験片をあらかじめ 900℃
に保持した横型管状電気炉中に挿入して静止大気中で酸
化し、所定時間経過後これを炉から取り出し質量変化の
測定と表面の観察を行い、再び炉内に戻して酸化を続け
るという断続的方法で行った。また必要に応じて走査型
顕微鏡(SEM), X線マイクロアナライザー(XM
A)ならびにX線ディフラクトメータも使用して酸化層
の解析を行った。
【0019】比較材としてNi基超合金インコネル 713
Cを同時に酸化試験に供した。この比較材の組成は表3
の通りである。
【0020】
【表3】
【0021】図1は、未処理の金属間化合物TiALお
よび比較材として使用したNi基超合金インコネル713
C並びに純Ti板の酸化試験による質量変化を示したも
のである。この図から未処理の金属間化合物TiALは
純Tiよりも優れた耐酸化性を有しているが、インコネ
ル 713Cに比較すると数段劣るものであることがわか
る。
【0022】次に金属間化合物TiALに対して表2に
示した低酸素分圧下熱処理を施した試料の酸化試験の結
果を図2に示した。No. 1およびNo. 3の両試験片は熱
処理を施さないTiAL試験片(TA)に比べてかなり
耐酸化性は改善されているが、No. 2AおよびNo. 2B
はそれらに比べてもはるかに酸化による質量増加が少な
く、未処理TiAL試験片(TA)に比べれば2桁も小
さい。これらの耐酸化性はインコネル713Cを凌いでい
る。なお、試料No. 1および試料No. 3は50〜100 時間
までの累積酸化処理では酸化増量が殆んど零に近くイン
コネル713 C(Ni基合金)に比しても優れていること
が認められた。
【0023】未処理TiAL試験片(TA)の150 時間
酸化後の皮膜は外見上白色で、その厚さは約 100μm程
度であった。XMA分析およびX線ディフラクトメータ
分析から、この酸化皮膜は外側よりTiO2 層、AL2
3 層および両者が混在する第3層から成り、酸化皮膜
と母材のTiALの間に厚さ数μmのTi3 AL層の生
成しているのが認められた。一般にTiALが耐酸化性
に劣るのはTiO2 層の成長によるもので、これは第2
層のAL2 3 層が不均一かつ不連続であるため、Ti
の外方拡散を阻止することができず、酸化の進行ととも
に外側のTiO2 が成長していったものと考える。本発
明の熱処理を施した試験片のうち酸化増量の比較的大き
いNo. 1とNo. 3は、150 時間酸化処理後には未処理T
iAL試験片(TA)と同様の白色の酸化皮膜( TiO
2 )を部分的に生成したが、No. 2Bは 250時間まで続
けて試験を行っても、灰黒色の緻密な酸化皮膜(AL2
3 )のままで全く変化が認められなかった。
【0024】低酸素分圧下熱処理を施したままのNo. 2
Aの断面の光学顕微鏡写真およびXMA分析の結果を図
3に示した。母材の表面に数μm程度のごく薄いもので
はあるが、均一な皮膜が生成されている。それはX線解
析によりAL2 3 と同定された。
【0025】低酸素分圧下熱処理による劇的な耐酸化性
の改善はこのAL2 3 皮膜によるものと考えられる。
すなわちこのAL2 3 皮膜がTiALの通常の酸化で
生成される酸化皮膜より緻密であったため、酸化試験時
のTiの外方拡散を防ぎ、酸化皮膜TiO2 の成長を抑
制したものと推測される。No. 1などの処理条件ではこ
のAL2 3 皮膜の連続性がなお不十分であったため、
皮膜の不完全な部分からTiO2 層の成長が進んだもの
と思われる。特に酸化増量が中程度に大きいNo. 3では
150 時間酸化後には表面全体に直径1mm程度の半球状の
白色酸化物がまばらに分散しているものが見い出され
た。これはAL2 3 皮膜の不完全な部分から酸化皮膜
が成長し始めたところであると考えることができる。
【0026】以上のように、(TiAL+Mn)合金に
1000℃で低酸素分圧下の熱処理を施すと外見上灰黒色に
見える薄いAL2 3 皮膜を生成し、通常の酸化での酸
化皮膜( TiO2 )の生成、成長を劇的に抑制する働き
のあることが見い出された。この現象は900 ℃、 250時
間までの断続的酸化に対してもその効果が維持された。
【0027】(比較例)前の表1に示した2種類の試料
を10-3Paの真空中で 1000 ℃、168 時間均質化焼なま
した後、寸法 10 ×5×2mmの板材を切り出して試験片
とし、表面をNo. 1000のエメリー紙で研磨した後、各種
の表面処理を施した。
【0028】本実験で試験した表面処理は従来法の拡散
浸透処理および真空蒸着処理を行って、本発明の低酸素
分圧下熱処理と比較した。それらの中から試験片表面状
態の比較的良好なものあるいは耐酸化性の改善が期待さ
れそうなものについて、 900℃静止大気中で25〜150 時
間の酸化試験を行った。また比較材としてNi基超合金
インコネル 713CとSUS 430ステンレンス鋼も同時に
酸化試験に供した。使用したインコネル 713Cの組成は
表3に示したものと同じである。またSUS430 ステン
レンス鋼の組成は表4の通りである。
【0029】
【表4】
【0030】この酸化試験の結果は連続酸化による酸化
増量を示したものではなく、所定時間経過後一旦炉から
出して質量変化を測定したのち、また炉内に戻し酸化を
つづけるという方法の断続的酸化によるものである。ま
た剥離した皮膜も一緒に質量測定した。
【0031】各処理が耐酸化性に及ぼす影響については
酸化試験後、試験片の観察、単位表面積当たりの酸化増
量の測定などによって行い、またX線ディフラクトメー
タ,XMA分析等も使用して評価をした。
【0032】まず最初に未処理のTiAL(TA)、1.
5 %Mn−TiAL(TAM)、ニッケル基超合金(イ
ンコネル 713C)およびステンレス鋼(SUS430 )に
ついて行った酸化試験の結果は図4に示す通りである。
すでに知られているように、Mn添加のTiALは無添
加の場合に比べ酸化の度合が大きい。TiAL(TA)
の酸化皮膜は白色、Mn添加TiAL(TAM)は黒色
であった。またこの温度ではTA,TAMとも皮膜のは
く離が認められ、安定な皮膜を維持するインコネル 713
Cに比べかなり大きな酸化増量を示した。
【0033】次に各表面処理について酸化試験の結果と
併せて説明する。まず、拡散浸透処理については粉末パ
ック法を採用することにした。これはステンレス鋼管中
に粒度 200メッシュ以下の粉末パック材とともに試験片
を充填し、カンタル線炉で表5に示したような条件の処
理を施す。
【表5】
【0034】これらの方法はすでに超合金などに対して
確立されている技法であり、TiALに対してもその効
果が期待されるものである。拡散材としてはCr ,Si
およびALの3種について試みたが、発明者の行った範
囲ではCr,Siについては十分な拡散皮膜を得るのが
困難であった。
【0035】ALの拡散浸透処理については処理温度と
処理時間を表5に示した範囲で変化させて、またパック
材の配合も2種類を試み最適条件を捜したところ、750
℃、10時間でもっとも良好な拡散皮膜が得られることが
わかった。このとき拡散浸透皮膜の厚さはおよそ100 μ
mで緻密で外観も良好であった。この皮膜の組成はX線
ディフラクトメータの結果よりTiAL3 であると同定
した。処理条件を変化すると、一般に高温短時間側では
皮膜の組織にクラックが多く見られ、低温長時間側では
密着性の良い緻密な皮膜が得られた。
【0036】
【表6】
【0037】またAL拡散浸透後、表6に示したような
真空熱処理を施したものも用意し、併せて酸化試験を行
った。酸化試験の結果が図5である。未処理のTiAL
に比べALの拡散浸透処理を施したものは耐酸化性に優
れ、インコネル 713Cに匹敵するものになるということ
がわかった。また真空熱処理を施したものは、さらに耐
酸化性に優れ、インコネル 713Cを凌ぐことがわかっ
た。
【0038】ところで、ここでいかなる処理条件におい
ても発生する問題があった。図6(a)に示したように
試験片エッジ付近で拡散皮膜に大きな割れが発生する。
本試験の試験片はエッジのシャープな直方体形状をして
いたので、試みに試験片のエッジにアールを取ったもの
を用意して拡散浸透処理を施したところ図6(b)のよ
うにその割れが明らかに小さくなった。そこでこの問題
についてはさらに最適形状を見つけることにより解決さ
れることと推測され、工業的にもこの方向で対処できる
ものと考えられる。
【0039】さて本発明者は真空蒸着処理についてC
r,Si,NiおよびALの4種を試みた。Cr,Si
については蒸着自体が困難であるが、一方Ni,ALに
ついては蒸着が可能だったため、蒸着後、拡散のため10
-3Paの真空中で1000〜1050℃、4時間の熱処理を施し
てから酸化試験を行った。この結果は図7に示す通りで
ある。図7に示したようにNi蒸着については耐酸化性
の著しい改善は認められなかった。またALについては
若干の効果は認められたものの、その効果は比較的短時
間で失われ、光学顕微鏡での観察によっても次の図8の
ように十分な拡散が起こっていないのが明らかで、今後
さらに適切なALの蒸着条件、拡散条件を適切に行えば
十分な効果が期待できると思われた。
【0040】実施例2 表1に示したと同じ金属間化合物TiALおよびMn添
加TiALについて、広範囲の条件で低酸素分圧下で熱
処理を施して900 ℃静止大気中での繰り返し酸化試験を
行った。
【0041】表7は金属間化合物TiALおよびTiA
L基合金に対して施した低酸素分圧下熱処理の処理条件
を示したものである。この熱処理における処理条件とし
て変化させたパラメータは、処理空気圧(真空度)、処
理温度および処理時間の三者であり、実際の熱処理はそ
れぞれ表7に示したような条件の雰囲気中で試料を所定
時間保持するというものである。
【0042】
【表7】 表7に示した条件の熱処理を施した金属間化合物TiA
LおよびTiAL基合金試験片について900 ℃静止大気
中における繰り返し酸化試験を行って各処理条件と耐酸
化性との関係について検討した。図9から図11までのグ
ラフは酸化試験を行った際の各試験片の質量増加を表し
たものである。これらのグラフの横軸は累積酸化時間を
示し、縦軸は試験片の質量変化を単位表面積当たりの値
にして示したものである。
【0043】本発明により金属間化合物TiALに低酸
素分圧下熱処理を施す際の処理空気圧と処理時間をそれ
ぞれ 6.7×10-3Paと10時間に一定とし、処理温度を変
化させたときの各試験片の酸化増量を図9に示す。先に
示した図1の未処理の場合と比較して、低酸素分圧下熱
処理による耐酸化性の改善は明らかである。この効果に
ついては処理温度900 ℃から1000℃までの範囲で酸化増
量が900 ℃より1000℃に近づくにつれて減少することが
認められ、特に1000℃付近で耐酸化性改善の効果が最も
大きい。
【0044】なお、本発明の試料中D曲線に示すものは
酸化増量が多いようであるが、100時間までは酸化増量
が4g・m2 以下で十分効果があることが確かめられ
た。
【0045】図10は処理空気圧6.7 ×10-3Pa、処理温
度1000℃、処理時間10時間の低酸素分圧下熱処理を施し
たMn入りの金属間化合物TiAL試験片の耐酸化性を
長時間にわたる繰り返し酸化試験によってインコネル71
3 Cのそれと比較したものである。累積酸化時間 500時
間までの範囲ではインコネル713 Cを凌ぐ耐酸化性を有
するものになっていることが見いだされた。
【0046】図11は1.5 %のMnを添加したTiAL基
合金に対して本発明の低酸素分圧下熱処理を施した試料
の酸化曲線(J)を示したものである。同処理を行わな
い同じ試料の酸化曲線(K)も併記してある。本発明に
よる低酸素分圧下での熱処理は、このMnを含む試料T
iAL合金についても耐酸化性改善の効果のあることが
認められた。
【0047】以上のように繰り返し酸化試験による耐酸
化性改善の評価を処理条件別にまとめたものが表8であ
る。表中の記号○はインコネル713 Cと同程度あるいは
それ以上の耐酸化性が得られたことを表し、記号△はイ
ンコネル 713Cよりよい効果があったことを示し、また
記号×はそれ以上の酸化増量を示したことを表すもので
ある。
【0048】
【表8】
【0049】図12は実施例1に示すMn1.5 重量%添加
したTiALを1000℃の高真空度(6.7 ×10-4Pa)で
処理した場合、処理時間が長ければ効果が得られること
を示す特性図である。これより明らかなように表2に示
すNo. 3試料を、同じ真空度でもさらに4時間より10時
間へと長時間処理すれば十分な効果が得られることを示
す。
【0050】図13は実施例1に示すMn1.5 重量%添加
したTiALを真空度6.7 ×10-3Paの低温(900 ℃)
で処理した場合、処理時間が長ければ効果が得られるこ
とを示す特性図である。なお、図9および図11におい
て、100 時間以上の酸化で重量増加が大きいものでも、
1000℃で6.7 ×10-4Paの酸素分圧の雰囲気下で2時間
より10時間処理時間を長くすれば十分な効果が得られ
た。これは処理時間の延長により十分なAL2 3 の耐
酸化皮膜のできたことを示している。
【0051】図14は金属間化合物TiALに1.5 %Mn
添加含有させて1000℃、6.7 ×10-3Paで処理した場
合、処理時間の長い方が効果が大きいことを示す特性図
で、この場合金属間化合物TiALにおいて試験したと
同様に、適当な酸素分圧の下で1000℃と比較的温度の高
いときは、処理時間が2時間、4時間、10時間、16時間
と長くなる程、AL2 3 の皮膜の生成が完全となり十
分な効果のあることを示している。
【0052】図15は同じ試料で、処理時間、真空度を同
じにした場合、1000℃付近で最も効果が得られることを
示す特性図である。このことは処理温度、処理時間、真
空度に相関性があることを示している。すなわち、真空
度が大きければ、処理温度を高くして長時間処理するの
がよく、真空度に対して処理時間と処理温度を適当にす
ると、AL2 3 の生成が完全となり十分な耐酸化効果
が得られるのである。
【0053】図16は図15の場合と同じ試料でも処理温度
が高い場合(1050℃)、処理時間が長いとかえって効果
はないことを示す特性図である。これは6.7 ×10-3Pa
の真空度に対して、1050℃の高温処理の場合は処理時間
が短い程、よい効果を示す。
【0054】図17は金属間化合物TiALにNbを添加
した合金に対する処理の効果を示す特性図である。Nb
添加量は重量%で0.5 〜5.0 の範囲の添加で、処理の条
件は1000℃、6.7 ×10-3Pa、16時間で試験した。Nb
0.5 重量%添加したTiALは約150 時間までは殆んど
酸化増量がなく、十分な効果があったが、Nb0.5 重量
%以下では、効果が少なかった。Nb5重量%までの添
加では処理温度と、真空度および処理時間を適当に選択
すればインコネル以上の効果があることが確かめられ
た。
【0055】図18はTiALにWを添加した合金に対す
る処理の効果を示す特性図である。なお、ここでW添加
量は重量%で0.5 〜5.0 %の範囲、処理の条件は1000
℃、6.7 ×10-3Pa、16時間で試験した。高融点金属で
あるWは2〜5重量%以上の添加によりインコネル以上
の耐酸化効果のある酸化皮膜AL2 3 が得られること
を示している。
【0056】図19は金属間化合物TiALにSiを添加
した合金に対する処理の効果を示す特性図である。ここ
でSi添加量は重量%で0.5 〜1.5 %の範囲、処理の条
件は1000℃、6.7 ×10-3Pa、16時間で処理した。図19
より明らかなように添加するSiは少ない方がよいこと
を示している。
【0057】図20は金属間化合物TiALにCrを添加
した合金に対する処理の効果を示す特性図である。ここ
でCr添加量は重量%で2.8 %、処理の条件は1000℃、
6.7×10-3Pa、16時間および950 ℃、6.7 ×10-3
a、16時間で試験した。真空度を6.7 ×10-3Paとし、
Crの添加量を一定とした時は、950 ℃、16時間処理よ
り1000℃、16時間処理の方がインコネル713 Cに近くな
ることを示している。
【0058】図21は金属間化合物TiALにVを添加し
た合金に対する処理の効果を示す特性図である。ここで
添加量は重量%で0.5 〜5.0 %の範囲、処理の条件は10
00℃、6.7 ×10-3Pa、16時間で処理した。図から明ら
かなようにVの添加は少ない方がよいことを示してい
る。
【0059】図22は金属間化合物TiALにVを1.5 %
添加した合金に対する処理の効果を示す特性図である。
ここで処理条件の内、温度をやや低くすると効果が大き
いことを示すものである。
【0060】以上のように、本発明では金属間化合物T
iALおよびTiAL基合金の耐酸化性を改善するため
の表面処理法として、低酸素分圧下熱処理に顕著な効果
を現わすことが確かめられた。本発明の処理を施すこと
により金属間化合物TiAL(TA)にMn,W,N
b,V,Si,Crを0.5 〜5重量%を添加したTiA
L基合金の耐酸化性は改善され、それらの内で最も優れ
たものはNi基超合金インコネル 713Cの耐酸化性を凌
ぐものであることが確認された。
【0061】
【発明の効果】本発明の処理を施すことにより金属間化
合物TiAL(TA)に合金材料としてMn,W,N
b,V,Si,Crを0.5 〜5重量%を添加するとTi
AL基合金(TAM)の耐酸化性は改善され、それらの
内で最も優れたものはNi基超合金インコネル 713Cの
耐酸化性を凌ぐものがあり、 900℃以上の高温において
耐熱性があり、軽量で、安価な耐酸化性材料を提供し得
る点で工業上大なる効果があり、航空機、船舶などに使
用される内燃機関、宇宙船材料、あるいは発電用の蒸気
タービンまたはガスタービンなどの構造用材料、ジェッ
トエンジン材料、あるいは自動車用ターボチャージャー
用材料として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は処理を施さない金属間化合物TiALお
よび比較材として純Ti材およびインコネル 713Cにつ
いて比較酸化試験を行った結果を示す特性図である。
【図2】図2は本発明の処理を施した試験片No. 1、N
o. 2A、No. 2B、No. 3および未処理材(TA)と
インコネル 713Cとを比較して酸化試験に供した結果を
示した比較試験特性図である。
【図3】図3(A)は本発明の低酸素分圧雰囲気下で熱
処理したTiAL試験片断面の顕微鏡による金属組織図
である。図3(B)はX線マイクロアナライザーによる
成分濃度分布図である。
【図4】図4はTiAL(TA)とMn1.5 %添加した
TiAL(TAM)とをインコネル713 C及びステンレ
ス鋼SUS430 と比較した酸化試験結果を示す耐酸化特
性図である。
【図5】図5はAL拡散浸透処理被膜をもったTiAL
の熱処理をしたものと、熱処理をしないものとをインコ
ネル 713Cと比較した酸化試験結果を示す耐酸化特性図
である。
【図6】図6(a)および(b)はAL拡散浸透処理被
膜をもった試験片(TiAL)の急な隅角部と緩い隅角
部における被膜亀裂状態を示す顕微鏡による金属組織図
である。
【図7】図7は試験片TAとTAM表面にNiを蒸着し
たものと、試験片TAにALを蒸着したものとの酸化試
験結果を示す耐酸化特性図である。
【図8】図8はTiALにALを蒸着した被膜の顕微鏡
による金属組織図である。
【図9】図9は本発明の低酸素分圧下熱処理を施した金
属間化合物TiAL(D,E,F曲線) をインコネル 7
13C(G曲線)と比較して酸化試験に供した結果を示す
比較試験特性図である。
【図10】図10は本発明の金属間化合物TiAL合金
(F曲線)をインコネル713 C(H曲線)と比較して酸
化試験に供した結果を示す比較試験特性図である。
【図11】図11は 1.5%Mnを添加したTiAL基合金
に低酸素分圧下熱処理を施したものを未処理材と比較し
て酸化試験に供した結果を示す比較試験特性図である。
【図12】図12は本発明の金属間化合物TiAL合金を
1000℃、高真空度(6.7 ×10-4Pa)で処理した場合の
処理時間と酸化増量との関係を示す特性図である。
【図13】図13は本発明の金属間化合物TiAL合金を
低温(900 ℃)で、低真空度(6.7 ×10-3Pa)で処理
した場合、処理時間と酸化増量との関係を示す特性図で
ある。
【図14】図14は本発明の金属間化合物TiAL合金を
1000℃で、真空度(6.7 ×10-3Pa)で処理した場合の
酸化時間と酸化増量との関係を示す特性図である。
【図15】図15は本発明の金属間化合物TiAL合金を
真空度(6.7 ×10-3Pa)で、4時間処理した時の、処
理温度と酸化時間および酸化増量との関係を示す特性図
である。
【図16】図16は本発明の金属間化合物TiAL合金を
真空度(6.7 ×10-3Pa)、1050℃で処理温度と処理時
間の酸化増量に及ぼす影響を示す特性図である。
【図17】図17は本発明の金属間化合物TiALにNb
を添加した合金を1000℃、真空度(6.7 ×10-3Pa)、
16時間処理した時のNb添加量と酸化時間に対する酸化
増量との関係を示す特性図である。
【図18】図18は本発明の金属間化合物TiALにWを
添加した合金を1000℃、真空度(6.7 ×10-3Pa)で16
時間処理した時のW添加量と酸化時間と酸化増量との関
係を示す特性図である。
【図19】図19は本発明の金属間化合物TiALにSi
を添加した合金に対する真空度(6.7 ×10-3Pa)、10
00℃、16時間の低酸素分圧処理したものをインコネル71
3Cと比較した特性図である。
【図20】図20は本発明の金属間化合物TiALにCr
を添加した合金を合金組成(Cr2.8 %)と真空度(6.
7 ×10-3Pa)、処理時間(16時間)を一定とし、処理
温度を950 ℃と1000℃とに変更し、インコネル713 Cと
比較した酸化時間と酸化増量との関係を示す特性図であ
る。
【図21】図21は本発明の金属間化合物TiALにVを
添加した合金を1000℃、真空度(6.7 ×10-3Pa)、16
時間処理した場合の、Vの添加量と酸化時間および酸化
増量との関係を示す特性図である。
【図22】図22は本発明の金属間化合物TiALにVを
1.5 %添加した合金を真空度(6.7 ×10-3Pa)、16時
間で1000℃と950 ℃とで処理したものをインコネル713
Cと比較した特性比較図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】図3(A)は本発明の低酸素分圧雰囲気下で熱
処理したTiAL試験片断面の顕微鏡による金属組織の
写真である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】図8はTiALにALを蒸着した被膜の顕微鏡
による金属組織の写真である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TiALの金属間化合物の合金を酸素分
    圧1×10-2〜 1×10-5Paの酸素雰囲気下で温度 900℃
    〜1050℃において、30分ないし100 時間保持してTiを
    酸化させず、ALだけを選択的に酸化させ、前記金属間
    化合物TiALの合金の表面に予め耐酸化性のAL2
    3 皮膜を生成せしめることを特徴とするTiALの金属
    間化合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法。
  2. 【請求項2】 TiALの合金材料はマンガン、タング
    ステン、ニオブ、バナジウム、シリコン、クロムより選
    択された何れか一種を0.5 〜5重量%含有するものであ
    る請求項1記載のTiALの金属間化合物の合金の表面
    に耐酸化皮膜を形成させる方法。
JP12406192A 1992-04-18 1992-04-18 TiALの金属間化合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法 Pending JPH05239614A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12406192A JPH05239614A (ja) 1992-04-18 1992-04-18 TiALの金属間化合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12406192A JPH05239614A (ja) 1992-04-18 1992-04-18 TiALの金属間化合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11307189A Division JPH02294458A (ja) 1989-05-02 1989-05-02 TiALの金属間化合物の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05239614A true JPH05239614A (ja) 1993-09-17

Family

ID=14875995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12406192A Pending JPH05239614A (ja) 1992-04-18 1992-04-18 TiALの金属間化合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05239614A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002036844A2 (en) * 2000-10-31 2002-05-10 Alger Donald L Alpha al2o3 and ti2o3 protective coatings on aluminide substrates
JP2009030110A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Ihi Corp アルミ合金の耐高温酸化処理方法
CN106834992A (zh) * 2015-12-04 2017-06-13 中航商用航空发动机有限责任公司 TiAl合金铸件及其处理工艺

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01113071A (ja) * 1987-08-03 1989-05-01 Gelman Sciences Inc 自己プライミング式静脈注射用フィルタ
JPH02294458A (ja) * 1989-05-02 1990-12-05 Yokohama Kokuritsu Univ TiALの金属間化合物の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法
JPH0463148A (ja) * 1990-06-29 1992-02-28 Iseki & Co Ltd 籾摺選別機のラセン揚穀装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01113071A (ja) * 1987-08-03 1989-05-01 Gelman Sciences Inc 自己プライミング式静脈注射用フィルタ
JPH02294458A (ja) * 1989-05-02 1990-12-05 Yokohama Kokuritsu Univ TiALの金属間化合物の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法
JPH0463148A (ja) * 1990-06-29 1992-02-28 Iseki & Co Ltd 籾摺選別機のラセン揚穀装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002036844A2 (en) * 2000-10-31 2002-05-10 Alger Donald L Alpha al2o3 and ti2o3 protective coatings on aluminide substrates
WO2002036844A3 (en) * 2000-10-31 2004-02-26 Donald L Alger Alpha al2o3 and ti2o3 protective coatings on aluminide substrates
JP2009030110A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Ihi Corp アルミ合金の耐高温酸化処理方法
CN106834992A (zh) * 2015-12-04 2017-06-13 中航商用航空发动机有限责任公司 TiAl合金铸件及其处理工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11371120B2 (en) Cobalt-nickel base alloy and method of making an article therefrom
US5498484A (en) Thermal barrier coating system with hardenable bond coat
US5238752A (en) Thermal barrier coating system with intermetallic overlay bond coat
US4885216A (en) High strength nickel base single crystal alloys
JP3996978B2 (ja) プラチナ・アルミナイジングされた単一結晶超合金
Jung et al. Effect of Cr addition on the properties of aluminide coating layers formed on TiAl alloys
Taniguchi Oxidation of intermetallics–Japanese activity
JP2003253472A (ja) 耐高温酸化性に優れたNi合金耐熱材料
US9932661B2 (en) Process for producing a high-temperature protective coating
US7138189B2 (en) Heat-resistant Ti alloy material excellent in resistance to corrosion at high temperature and to oxidation
US20080166589A1 (en) Component having a coating
Jung et al. Effect of ternary elements on the oxidation behavior of aluminized TiAl alloys
US4661169A (en) Producing an iron-chromium-aluminum alloy with an adherent textured aluminum oxide surface
JPH05239614A (ja) TiALの金属間化合物の合金の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法
JP2922346B2 (ja) 耐熱性Ti系合金
JP2022130467A (ja) TiAl合金材及びその製造方法、並びにTiAl合金材の鍛造方法
JPH05331617A (ja) チタン系合金部材の表面処理法
Ramandhany et al. The reactive element effect of yttrium and yttrium silicon on high temperature oxidation of NiCrAl coating
JPH05156423A (ja) Ti系合金のAl−Cr複合拡散被覆処理剤及びその処理法
Das et al. The cyclic oxidation performance of aluminide and Pt-aluminide coatings on cast Ni-based superalloy CM-247
JPH02294458A (ja) TiALの金属間化合物の表面に耐酸化皮膜を形成させる方法
JPH01287243A (ja) Mn、Nbを含有するTi−Al系金属間化合物とその製造方法
JPH0548296B2 (ja)
JP2001271165A (ja) Ti−Al系合金の耐高温酸化性の表面改質方法
KR20110130929A (ko) 표면 개질된 니켈기 합금의 제조방법