JPH05236936A - 藻類培養用炭酸ガス吸収装置 - Google Patents

藻類培養用炭酸ガス吸収装置

Info

Publication number
JPH05236936A
JPH05236936A JP3979892A JP3979892A JPH05236936A JP H05236936 A JPH05236936 A JP H05236936A JP 3979892 A JP3979892 A JP 3979892A JP 3979892 A JP3979892 A JP 3979892A JP H05236936 A JPH05236936 A JP H05236936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
liquid
culture
culture solution
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3979892A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Nakatani
龍男 中谷
Akio Hayashi
彰男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP3979892A priority Critical patent/JPH05236936A/ja
Publication of JPH05236936A publication Critical patent/JPH05236936A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高粘度の培養液であっても、発泡を抑えて効
率よくCO2 を吸収させることができる藻類培養用炭酸
ガス吸収装置を提供する。 【構成】 上部の円筒部6と下部の円錐部5とからなる
気液混合器4と、上部の径大部11と下部の径小部10
とからなる気液分離器9をガス吸収管7で連結した藻類
培養用炭酸ガス吸収装置であって、気液混合器4の円筒
部6にその接線方向に沿って培養液入口管1を連結し、
気液分離器9の径小部10に培養液出口管12を連結
し、培養液入口管1と気液混合器4の連結部よりも気液
分離器9内の静止液面が下方になるように、気液混合器
4の円錐部5と気液分離器9の径大部11をガス吸収管
7で連結し、ガス吸収管の気液分離器への連結部を内径
拡大部13とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、藻類培養用炭酸ガス吸
収装置に係り、特に培養液と炭酸ガスとを効率よく混合
し、培養液の発泡を抑えて吸収率を向上させることがで
きる藻類培養用炭酸ガス吸収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微細藻類は、その成育に炭素源として炭
酸ガス(CO2 )を取り込み、エネルギー源として光を
利用する。この微細藻類の培養装置としてCO2 および
光の供給を同一装置で行うものと、連結された別々の装
置で行うものとがあるが、何れにしても培養液にCO2
を吸収させる必要がある。
【0003】従来の藻類培養用炭酸ガス吸収装置として
は、例えば培養液中にCO2 含有ガス(通常空気が使用
される)を吹き込む気泡塔方式を基本としたものが知ら
れており、例えばAdvances in Biote
chnological Processes 6,p
73〜110,Alan R.Liss,Inc.およ
びJ,Chem,Tech.Biotechnol,1
983,33B,P35〜58に記載されている。
【0004】このような従来の培養用炭酸ガス吸収装置
は、装置の下部に設置された散気装置から培養液中にC
2 含有ガス(以下、単にCO2 ということがある)を
吹き込み、CO2 を気泡として培養液に分散して吸収さ
せるものである。培養液中を上昇した余剰のCO2 は装
置の上方で培養液から分離し、系外へ排出される。この
ような気泡塔式の炭酸ガス吸収装置において、ガス吸収
率を高めるために、同一ガス量でCO2 の気泡径を小さ
くするために、例えば散気装置の散気孔を小さくする等
の工夫がされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、気泡径
を小さくすると吹き出しむらまたは吹き出し口への詰ま
り等が発生し易くなり、かえって吸収効率が低下する原
因となるうえ、小径の吹き出し口から絶えず多量のガス
を吹き出すことにより、多大の動力が必要となる。また
上記従来技術は、特に粘性の高い培養液にCO2 を吸収
させる際、培養液の発泡が著しく、分離される余剰のC
2 とともに培養液の一部が同伴されて装置外へ持ち出
されてしまうという問題がある。気泡塔式吸収装置にお
いて、このような発泡を防止する方法としてはガスの供
給量を低減するか、または吸収装置の塔径を大きくする
ことが考えられるが、ガス供給量を少なくすると藻類の
増殖に必要なCO2 を吸収させることが困難となり、ま
た吸収装置の塔径を大きくしたのではいたずらに設備費
の増大を招くことになる。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、高粘度の培養液であっても、発泡を抑えて効率
よくCO2 を吸収させることができる藻類培養用炭酸ガ
ス吸収装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、上部円筒部と、下部円錐部と、培養液の供給
手段と、ガス入口管および出口管を有する気液混合器
と、上部径大部と下部径小部とからなり、培養液出口管
およびガス出口管を有する気液分離器とをガス吸収管で
連結した藻類培養用炭酸ガス吸収装置であって、前記気
液混合器の円筒部に該円筒部の接線方向に沿って培養液
入口管を連結するとともに、前記気液分離器の径小部に
培養液出口管を連結し、前記培養液入口管と気液混合器
との連結部よりも気液分離器内の静止液面の方が下方に
なるようにして前記気液混合器の円錐部と気液分離器の
径大部を前記ガス吸収管で連結し、該ガス吸収管の前記
気液分離器の径大部との連結部の断面をガス吸収管の他
の部分よりも広くしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】気液混合器、ガス吸収管および気液分離器を有
する藻類培養用炭酸ガス吸収装置において、培養液入口
管と気液混合器との連結部よりも気液分離器内の静止液
面が下方になるように、培養液入口管を気液混合器の上
部円筒部にその円筒の接線方向に沿って連結したことに
より、気液混合器に流入した培養液は旋回流となってそ
の上部に供給されるCO2 を巻き込んで効率よく混合す
る。また、前記気液混合器の下部円錐部と気液分離器の
径大部をガス吸収管で連結したことにより、CO2 の気
泡を分散、混合した培養液は前記ガス吸収管内を高流速
で流れるので、その混合が促進されてCO2 が効率よく
吸収される。また、ガス吸収管の気液分離器の径大部へ
の連結部の断面を該ガス吸収管の他の部分よりも広くし
たことにより、余剰のCO2 を伴って気液分離器に流入
する、CO2 を吸収した培養液の流速が急速に低下する
ので、気液分離器において余剰CO2 が分離し易くな
る。
【0009】本発明において、気液混合器の形状は、導
入された培養液に旋回流を与えるために円筒形とされ
る。一方、気液分離器は、円筒形の他、矩形管または多
角管であってもよい。気液混合器の円錐部に連結された
ガス吸収管は、硬質または軟質材料のいずれで構成され
てもよい。また、その断面形状は通常円形とされるが、
これに限定されるものでなく、例えば正方形、多角形等
であってもよい。
【0010】ガス吸収管内には、ガス吸収を促進するた
めの手段、例えば充填物、攪拌手段を設けることができ
る。本発明において、気液混合器へのCO2 の供給およ
び排出は、例えば該気液混合器の上部壁面に連結された
ガス入口管およびガス出口管によって行われるが、他の
手段を用いてもよい。また、気液分離器からの余剰CO
2 の抜き出しは、例えば該気液分離器の上部壁面に連結
されたガス出口管によって行われる。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例によってさらに詳細に説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す藻類培養用炭
酸ガス吸収装置の説明図、図2は、その平面図である。
図においてこの装置は、上部の円筒部6と下部の円錐部
5とからなる気液混合器4と、該気液混合器4の円筒部
6に、その円筒の接線方向に連結された培養液入口管1
と、上部の径大部11と下部の径小部10とからなる気
液分離器9と、該気液分離器9の径小部10に連結され
た培養液出口管12と、前記気液混合器4の円錐部5と
前記気液分離器の径大部11とを連結する、ガス吸収管
7とから主として構成さており、前記培養液入口管1と
気液混合器4の円筒部6との連結部は気液分離器9内の
静止液面よりも上方になるように配置されている。な
お、2および3はそれぞれ気液混合器4にCO2 を供給
するガス入口管およびガス出口管、8は気液分離器9で
培養液と分離された余剰のCO2を系外に抜き出すガス
出口管である。
【0012】このような構成において、培養液入口管1
から気液混合器4に流入した培養液は旋回流となり、ガ
ス入口管2から供給されるCO2 を巻き込んで円錐部5
を経てガス吸収管7に流入する。ガス吸収管7に流入し
た培養液とCO2 の混合流体は流速を高め、激しく混合
しながら、後流の気液分離器9に向かって流れ、ガス吸
収管7の内径拡大部13を経て流速を急速に低下させて
気液分離器9に流入する。気液分離器9に流入した培養
液は余剰のCO2 と分離されて培養液出口管12から抜
き出され、例えば太陽光の受光部に送られる。受光部で
は、微細藻類が太陽光エネルギーを吸収し、前記培養液
中のCO2 を取り込んで増殖する。一方、培養液から分
離した余剰のCO2 は気液分離器9のガス出口管8を経
て系外に回収、または放出される。
【0013】本実施例によれば、培養液入口管1を気液
混合器4の円筒部6に、該円筒の接線方向に沿って連結
するとともに、気液混合器4と気液分離器9を内径の小
さいガス吸収管で連結したことにより、気液混合器4内
で培養液の旋回流が生じてCO2 を巻き込み、CO2
気泡を同伴した培養液がガス吸収管を速い流速で通過す
るので、気液混合が促進し、CO2 吸収率が向上する。
また、ガス吸収管7の気液分離器9への接続部の断面積
を該ガス吸収管7の他の部分よりも大きくしたことによ
り、培養液は流速を急速に低下させた後、気液分離器9
に流入することになり、余剰のCO2 が効率よく分離さ
れる。
【0014】本実施例において、培養液入口管1の内径
1 に対する気液混合器4の円筒部6の内径D2 の比を
2 /D1 =3、培養液入口管の内径D1 に対する気液
混合器4の円錐部5の高さ(長さ)Lの比をL/D1
0.75、前記D1 に対するガス吸収管7の内径D3
比をD3 /D1 =1.5とすることが好ましい。また、
培養液入口管1における培養液の流入速度は、例えば1
0〜100cm/secとする。本実施例において太陽光
の代わりに人口光を使用することができる。
【0015】次に本発明の具体的実施例を説明する。図
1の藻類培養用炭酸ガス吸収装置を用い、培養液入口管
1から気液混合器4へ流入する培養液の流入速度を20
cm/sec、ガス入口管2から気液混合器4に導入され
る空気中の炭酸ガス濃度を10%として粘度が8.60
×10-3Pa.s(B型粘度計、剪断速度3.571/
sec)の高粘度を有する海産性紅藻類(P.crue
ntum)の培養液にCO2 を吸収させたところ、気液
分離器9において培養液と分離されたCO2 含有ガス中
のCO2 濃度は4.5%であった。培養液の発泡はな
く、長期間にわたって安定した吸収を行うことができ
た。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、培養液入口管を気液混
合器の円筒部に、その円筒の接線方向に沿って連結し、
気液混合器と気液分離器とをガス吸収管で連結するとと
もに、該ガス吸収管の気液分離器への接続部に内径拡大
部を設けたことにより、高粘度の培養液であっても発泡
させることなく、高効率で炭酸ガスを吸収させることが
できる。また、気液混合を旋回流で行うので特別の散気
装置が不要となり、圧力損失を低減して動力の節減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す藻類培養用炭
酸ガス吸収装置の説明図である。
【図2】図2は、図1の平面図である。
【符号の説明】
1…培養液入口管、2…ガス入口管、3…ガス出口管、
4…気液混合器、5気液混合器円錐部、6…気液混合器
円筒部、7…ガス吸収管、8…ガス出口管、9…気液分
離器、10…気液分離器径小部、11…気液分離器径大
部、12…培養液出口管、13…内径拡大部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部円筒部と、下部円錐部と、培養液の
    供給手段と、ガス入口管および出口管を有する気液混合
    器と、上部径大部と下部径小部とからなり、培養液出口
    管およびガス出口管を有する気液分離器とをガス吸収管
    で連結した藻類培養用炭酸ガス吸収装置であって、前記
    気液混合器の円筒部に該円筒部の接線方向に沿って培養
    液入口管を連結するとともに、前記気液分離器の径小部
    に培養液出口管を連結し、前記培養液入口管と気液混合
    器との連結部よりも気液分離器内の静止液面の方が下方
    になるようにして前記気液混合器の円錐部と気液分離器
    の径大部を前記ガス吸収管で連結し、該ガス吸収管の前
    記気液分離器の径大部との連結部の断面をガス吸収管の
    他の部分よりも広くしたことを特徴とする藻類培養用炭
    酸ガス吸収装置。
JP3979892A 1992-02-26 1992-02-26 藻類培養用炭酸ガス吸収装置 Withdrawn JPH05236936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3979892A JPH05236936A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 藻類培養用炭酸ガス吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3979892A JPH05236936A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 藻類培養用炭酸ガス吸収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05236936A true JPH05236936A (ja) 1993-09-17

Family

ID=12562980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3979892A Withdrawn JPH05236936A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 藻類培養用炭酸ガス吸収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05236936A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100405316B1 (ko) * 2001-06-09 2003-11-12 한국과학기술연구원 미세조류 배양시 유기용매를 이용한 탄화수소의 동시 추출법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100405316B1 (ko) * 2001-06-09 2003-11-12 한국과학기술연구원 미세조류 배양시 유기용매를 이용한 탄화수소의 동시 추출법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3775307A (en) System for gas sparging into liquid
US4210534A (en) Multiple stage jet nozzle and aeration system
US4224158A (en) Aeration system and method with tapered nozzle
US3847748A (en) Fermentation method and apparatus
CN204324933U (zh) 大流量水质气浮净化处理用微细气泡发生器
US5043104A (en) Apparatus for gas absorption in a liquid
CN106045077A (zh) 一种景观河道曝气装置及曝气方法
CN101541407B (zh) 使臭氧与液流、特别是饮用水或废水的液流接触的方法和设备
JPS6341614B2 (ja)
CN104003460B (zh) 基于板式微孔介质发泡机理的微细气泡发生装置
EP0018374A1 (en) Water treating device
US4466928A (en) Apparatus for dissolution of gases in liquid
KR100274386B1 (ko) 반응기
JP3149938B2 (ja) 気体を液体に溶解する方法と装置
US4477393A (en) Apparatus for dissolution of gases in liquid
US4381268A (en) Device for gassing liquids or suspensions
EP1670574A1 (en) Method and apparatus for mixing of two fluids
CN112957936A (zh) 一种新型微纳米气泡发生装置
EP0002369B1 (en) Aerator and method of aerating liquid
CN113144928A (zh) 微细气泡发生方法及发生装置
JPS5940491B2 (ja) 液体内にガスを溶解させるための装置および方法
JPH05236936A (ja) 藻類培養用炭酸ガス吸収装置
CN205528736U (zh) 气液双喷式气升式环流反应器
US4961882A (en) Fine bubble generator and method
CN215196365U (zh) 微细气泡发生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518