JPH05235917A - 光受信機の調整方法 - Google Patents

光受信機の調整方法

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JPH05235917A
JPH05235917A JP4073436A JP7343692A JPH05235917A JP H05235917 A JPH05235917 A JP H05235917A JP 4073436 A JP4073436 A JP 4073436A JP 7343692 A JP7343692 A JP 7343692A JP H05235917 A JPH05235917 A JP H05235917A
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JP
Japan
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clock signal
frequency
phase
signal
error rate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4073436A
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English (en)
Inventor
Satoshi Takahashi
聰 高橋
Katsumi Kamisaka
勝己 上坂
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】遅延回路を含むタイミング抽出回路と、該タイ
ミング抽出回路が出力するクロック信号を受ける識別再
生回路とを備えた光受信機において、調整誤差の生じな
いように遅延時間を調整方法を提供する。 【構成】送信機で送信信号に重畳するクロック信号の周
波数を、所定の中心周波数Fを中心に所定の幅ΔFで、
F−ΔFおよびF+ΔFに変化させ、受信機で、クロッ
ク周波数がF−ΔFのときに発生する再生データの誤り
率と、クロック周波数がF+ΔFのときに発生する再生
データの誤り率とが等しくなるように、受信機の識別再
生回路に入力されるクロック信号の位相を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光受信機の調整方法に関
する。より詳細には、本発明は、少なくともタイミング
抽出回路および遅延回路を含む光受信機において、遅延
回路の遅延時間を正確に調整するための新規な方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図5は、ディジタル信号を取り扱う光通
信システムの構成を模式的に示す図である。
【0003】同図に示すように、光送信機Aと光受信機
Bとは光ファイバ伝送路Cにより結合されている。光送
信機Aは、伝送すべきデータ信号に、発振器6で発生し
た所定のクロック信号を重畳した後、これを光信号に変
換して光ファイバ伝送路Cに送出する。
【0004】光受信機Bでは、受信した光信号を、光電
変換回路1において電気信号に変換した後等化増幅器2
により波形整形する。等化増幅器2の出力は、識別再生
回路3とタイミング抽出回路4とに入力される。タイミ
ング抽出回路4はSAWフィルタ等により構成されたタ
イミング抽出フィルタを備えており、入力信号からクロ
ック信号成分を抽出し、遅延回路5を介して識別再生回
路3のクロック入力にクロック信号を供給する。識別再
生器3は、このクロック信号に従ってデータ信号をラッ
チする。
【0005】上述のような通信システムにおいて、識別
再生回路3に供給されるクロック信号の位相が適切でな
い場合、再生されるデータ信号の誤り率が著しく増大す
る。そこで、遅延回路5における遅延時間を調整するこ
とにより、再生信号の誤り率が最小になるようにクロッ
ク信号の位相を調整する必要がある。
【0006】このような調整の方法としては、例えば、
特開昭64-16049号公報に開示された位相ゆらぎを付加す
る方法や、CCITT勧告G.957等に開示されているS
/X法等が知られている。即ち、前者の方法は、クロッ
ク信号の信号経路に位相変調器を挿入して送信信号に所
定の妨害雑音を重畳して、発生する誤り率がが最小にな
るようにクロック信号の位相を調整する方法である。ま
た、S/X法は、光受信機のデータ信号アイオープニン
グ中央にクロック立ち上がりが設定されるように、識別
再生器に対して入力されるデータ信号およびクロック信
号の相対タイミングの位相関係を調整する方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位相ゆ
らぎの付加による調整方法は、クロック信号の信号経路
に位相変調器を挿入する必要があるので、この挿入した
位相変調器により生じる位相遅延分を予め見込んだ上で
調整する必要がある。また、この位相変調器は調整のた
めにのみ必要なものなので、調整後に位相変調器を取り
外す手間が掛かることから、この方法は決して実用的な
方法であるとはいえない。
【0008】一方、S/X法において使用する妨害信号
は特定の周波数で変調された信号なので、実際に稼働し
ているシステム上で発生するランダムジッタを含む雑音
とはジッタの分布が異なっている。従って、この調整方
法において観測される誤り率は、実際に発生する誤り率
とは異なっている場合があり、調整結果が実用上最適の
ものであるとは限らない。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
を解決し、より実用的で調整誤差の少ない光受信機の調
整方法を提供することをその目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、受信信
号からクロック信号を抽出するタイミング抽出回路と、
該タイミング抽出回路の出力するクロック信号の位相を
調整する遅延回路と、該遅延回路の出力する位相を調整
されたクロック信号を受けてデータ信号を再生する識別
再生回路とを含む光受信機において該クロック信号の位
相を調整する方法であって、被光受信機に光送信機を結
合し、該光送信機から、所定の中心周波数に対して周波
数が所定の幅だけ高いクロック信号を含む第1信号と、
該中心周波数に対して周波数が該所定の幅だけ低いクロ
ック信号を含む第2信号とをそれぞれ送信し、該第1お
よび第2の信号に対する該光受信機におけるデータ誤り
率が等しくなるように、該光受信器におけるクロック信
号の位相を調整する操作を含むことを特徴とするディジ
タル信号光受信機の調整方法が提供される。
【0011】
【作用】本発明に掛かる調整方法は、送信側で発生する
クロック信号のクロック周波数を変化させ、特定の中心
周波数fに対して、所定の幅Δfで周波数が増加した場
合と減少した場合とでデータ誤り率が等しくなるように
調整する操作にその主要な特徴がある。
【0012】即ち、タイミング抽出回路で使用されるタ
イミング抽出フィルタの中心周波数付近の直線位相特性
はほぼ直線的である。従って、所定の中心周波数fか
ら、所定の周波数幅Δfで周波数を高くした場合と低く
した場合とに発生する位相シフトは等しくなる。
【0013】そこで、調整する光受信機に光送信機を接
続し、伝送信号のクロック周波数を、中心周波数fから
所定の周波数幅Δfで上下に変化させ、受信機側で、ク
ロック周波数がf+Δfのときのデータ誤り率とクロッ
ク周波数がf−Δfのときのデータ誤り率とが等しくな
るように、受信機側でのクロック信号の位相を調整す
る。このような調整がなされた状態では、周波数fのク
ロック信号に対してデータ誤り率が最小になるような位
相状態が実現されており、送信機側の周波数シフトや伝
送路の位相ゆらぎ並びにタイミング抽出フィルタの温度
変動に対しても、充分にマージンを確保することが可能
になる。
【0014】尚、上記のような調整において、クロック
信号を変化させる場合の周波数幅Δfは、中心周波数f
に対して±1%程度で足りる。
【0015】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、以下の開示は本発明の一実施例に過ぎ
ず、本発明の技術的範囲を何ら限定するものではない。
【0016】
【実施例】図1は、本発明に係る調整方法を実施するこ
とができる光通信システムの構成例を模式的に示す図で
ある。
【0017】同図に示すように、この通信システムは、
図5に示した一般的なシステムと基本的な構成は同じで
あるが、送信回路Aにおいて送信信号に重畳するための
クロック信号を発生する発振器が、その発生周波数を変
化させることができる可変発振器6aとなっている。ま
た、受信機Bの出力するデータ信号およびクロック信号
を受ける誤り率測定回路7が装着されている。尚、光受
信機Bにおけるタイミング抽出回路4のタイミング抽出
フィルタとしてはSAWフィルタを使用している。
【0018】図2は、図1に示したシステムのタイミン
グ抽出回路4で使用されているタイミング抽出フィルタ
の、所定の中心周波数f近傍における直線位相特性を示
すグラフである。また、図3は、上述のような直線位相
特性を有するタイミング抽出フィイルタに対して、周波
数の異なるクロック信号を入力した場合のクロック信号
の位相特性を示す図である。
【0019】従って、図3に示すように、クロック信号
の周波数が、所定の中心周波数が高い方へ所定の周波数
Δfシフトした場合の位相シフト量+Δθと、低い方へ
同じ周波数Δfシフトした場合の位相シフト量−Δθと
の絶対値は等しい。従って、図3に示すように、このと
きのクロック信号の位相シフト量の絶対値も互いに等し
い。
【0020】図4は、光受信機において発生する再生デ
ータの誤り率とクロック周波数との関係を示す図であ
る。
【0021】同図に示すように、誤り率が最低になる最
適な周波数fから周波数がΔf変化した場合、周波数が
上昇した場合も低下した場合も同様に誤り率は上昇し、
全体として誤り率の値はほぼ双曲線を描く。従って、f
+Δfのときの誤り率とf−Δfのときの誤り率とが等
しければ、このときの中心周波数fにおいて誤り率は最
小になる。
【0022】そこで、送信部の発振周波数を中心周波数
fの上下に±Δfだけ振ることにより、識別再生器に入
力クロックとデータの相対位相を変えることができる。
すなわち、クロック周波数がf+Δfのときに識別再生
器で取り出したデータの誤り率が、クロック周波数がf
−Δfのときに識別再生器で取り出したデータの誤り率
と等しくなるように遅延回路を調整すれば、クロック周
波数がfのときに誤り率が最小になり、識別再生回路の
タイミングマージンは最大となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光受
信機の調整方法は、調整しようとする光受信機に光送信
機と誤り率測定回路とを接続するだけで簡単に実施する
ことができる。
【0024】また、実際に光ファイバ伝送路を介して伝
送した信号により調整を行うので、調整誤差が少なく、
また、実際の稼働状態に識別再生器入力データクロック
間のタイミング位相の最適設定を容易にしかも誤差を少
なくできる効果がある。
【0025】従って、本発明に係る調整方法によれば、
送信源の周波数シフトや伝送路の位相ゆらぎ並びにタイ
ミング抽出フィルタの温度変動に対しても、充分にマー
ジンを確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る調整方法を実施することができる
光通信システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】光受信回路で用いられるタイミング抽出フィル
タの直線位相特性を示すグラフである。
【図3】送信機における発振周波数のシフトに起因する
受信側クロック信号の位相シフトを示す図である。
【図4】クロック信号の周波数の変化と再生信号の誤り
率との関係を示すグラフである。
【図5】一般的な光通信システムの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
A・・・光送信機、 B・・・光受信機、C・
・・光ファイバ伝送路、1・・・光電変換回路、
2・・・等化増幅回路、3・・・識別再生回路、
4・・・タイミング抽出回路、5・・・遅延回路、
6・・・発振器、6a・・可変発振器、
7・・・誤り率測定回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信信号からクロック信号を抽出するタイ
    ミング抽出回路と、該タイミング抽出回路の出力するク
    ロック信号の位相を調整する遅延回路と、該遅延回路の
    出力する位相を調整されたクロック信号を受けてデータ
    信号を再生する識別再生回路とを含む光受信機において
    該クロック信号の位相を調整する方法であって、 光受信機に光送信機を結合し、該光送信機から、所定の
    中心周波数に対して周波数が所定の幅だけ高いクロック
    信号を含む第1信号と、該中心周波数に対して周波数が
    該所定の幅だけ低いクロック信号を含む第2信号とをそ
    れぞれ送信し、該第1および第2の信号に対する該光受
    信機におけるデータ誤り率が等しくなるように、該光受
    信器におけるクロック信号の位相を調整する操作を含む
    ことを特徴とする光受信機の調整方法。
JP4073436A 1992-02-25 1992-02-25 光受信機の調整方法 Withdrawn JPH05235917A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19990518