JPH05231257A - 燃料濾過装置 - Google Patents
燃料濾過装置Info
- Publication number
- JPH05231257A JPH05231257A JP4029249A JP2924992A JPH05231257A JP H05231257 A JPH05231257 A JP H05231257A JP 4029249 A JP4029249 A JP 4029249A JP 2924992 A JP2924992 A JP 2924992A JP H05231257 A JPH05231257 A JP H05231257A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- water
- porous membrane
- housing
- porous film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D36/00—Filter circuits or combinations of filters with other separating devices
- B01D36/003—Filters in combination with devices for the removal of liquids
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料濾過装置において、燃料中に含まれる水
分をほぼ完全に分離除去する。 【構成】 ハウジング2の上壁面上に燃料入口部3と燃
料出口部4を形成する。燃料入口部3から下方に延びる
燃料流通管7の端部にスリット12を形成すると共にス
トッパ14を固定する。燃料流通管7の端部周りに下方
に向けて拡開する円錐状をなす疎水性高分子材料の多孔
質膜18を配置する。図1中の矢印は燃料の流れを示
す。燃料タンク32から燃料流通管7内に流入した燃料
はストッパ14に衝突して流れの向きを変え、多孔質膜
18に向かう。燃料が多孔質膜18を通過するときに燃
料中の水分が分離除去され、次いで濾過エレメント10
を通過するときに除塵される。一方、多孔質膜18によ
り分離された水分は水落下用開口部20を通って落下
し、ハウジング2の底壁面上に溜まる。
分をほぼ完全に分離除去する。 【構成】 ハウジング2の上壁面上に燃料入口部3と燃
料出口部4を形成する。燃料入口部3から下方に延びる
燃料流通管7の端部にスリット12を形成すると共にス
トッパ14を固定する。燃料流通管7の端部周りに下方
に向けて拡開する円錐状をなす疎水性高分子材料の多孔
質膜18を配置する。図1中の矢印は燃料の流れを示
す。燃料タンク32から燃料流通管7内に流入した燃料
はストッパ14に衝突して流れの向きを変え、多孔質膜
18に向かう。燃料が多孔質膜18を通過するときに燃
料中の水分が分離除去され、次いで濾過エレメント10
を通過するときに除塵される。一方、多孔質膜18によ
り分離された水分は水落下用開口部20を通って落下
し、ハウジング2の底壁面上に溜まる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料供給通路内に燃料滞留室を設けてこ
の燃料滞留室の鉛直方向下方底部に排水管を接続し、こ
の排水管が接続される燃料滞留室の底壁を親水性高分子
材料からなる水分離用多孔質膜で形成し、水分離用多孔
質膜下方の排水管内に疎水性高分子材料からなる水保持
用多孔質膜を配置して水保持用多孔質膜と水分離用多孔
質膜間に貯水室を形成し、貯水室内の水位が予め定めら
れた一定水位を越えると貯水室内の水が水保持用多孔質
膜の通孔を介して排出されるようにした燃料濾過装置が
公知である。(特開昭64−11609号公報参照)。
の燃料滞留室の鉛直方向下方底部に排水管を接続し、こ
の排水管が接続される燃料滞留室の底壁を親水性高分子
材料からなる水分離用多孔質膜で形成し、水分離用多孔
質膜下方の排水管内に疎水性高分子材料からなる水保持
用多孔質膜を配置して水保持用多孔質膜と水分離用多孔
質膜間に貯水室を形成し、貯水室内の水位が予め定めら
れた一定水位を越えると貯水室内の水が水保持用多孔質
膜の通孔を介して排出されるようにした燃料濾過装置が
公知である。(特開昭64−11609号公報参照)。
【0003】この燃料濾過装置では燃料滞留室内におい
て燃料中の水分が燃料との比重差によって沈降して水分
離用多孔質膜上に達する。この水分離用多孔質膜は上述
のように親水性高分子材料からなる多孔質膜で形成され
ているので燃料の濾過が阻止され、沈降してきた水分の
みが選択的に水分離用多孔質膜を通過せしめられて鉛直
方向下方に配置された貯水室内に落下せしめられる。こ
のとき上述のように貯水室内に一定水位の水層が保持さ
れるので水分離用多孔質膜が乾燥することが防止され、
その結果燃料滞留室内の燃料が水分離用多孔質膜を通過
することが良好に阻止される。斯くしてこの燃料濾過装
置では燃料中に含まれる水分を良好に分離除去すること
ができるようにしている。
て燃料中の水分が燃料との比重差によって沈降して水分
離用多孔質膜上に達する。この水分離用多孔質膜は上述
のように親水性高分子材料からなる多孔質膜で形成され
ているので燃料の濾過が阻止され、沈降してきた水分の
みが選択的に水分離用多孔質膜を通過せしめられて鉛直
方向下方に配置された貯水室内に落下せしめられる。こ
のとき上述のように貯水室内に一定水位の水層が保持さ
れるので水分離用多孔質膜が乾燥することが防止され、
その結果燃料滞留室内の燃料が水分離用多孔質膜を通過
することが良好に阻止される。斯くしてこの燃料濾過装
置では燃料中に含まれる水分を良好に分離除去すること
ができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの燃料濾過
装置では上述のように燃料との比重差によって水分離用
多孔質膜上に沈降してきた水分が水分離用多孔質膜の通
孔を介して選択的に分離除去されるようにしている。従
ってこの燃料濾過装置を内燃機関の燃料供給系に適用し
た場合のように機関振動により燃料滞留室内の燃料が攪
拌された状態にあるときには燃料中の水分が良好に沈降
されず、その結果水分を良好に分離除去することができ
ないという問題がある。また、燃料滞留室内の燃料が攪
拌状態にはないときでも滞留期間中に十分に沈降し切ら
なかった水分は分離除去されないという問題がある。
装置では上述のように燃料との比重差によって水分離用
多孔質膜上に沈降してきた水分が水分離用多孔質膜の通
孔を介して選択的に分離除去されるようにしている。従
ってこの燃料濾過装置を内燃機関の燃料供給系に適用し
た場合のように機関振動により燃料滞留室内の燃料が攪
拌された状態にあるときには燃料中の水分が良好に沈降
されず、その結果水分を良好に分離除去することができ
ないという問題がある。また、燃料滞留室内の燃料が攪
拌状態にはないときでも滞留期間中に十分に沈降し切ら
なかった水分は分離除去されないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、ハウジングの壁面上に形成された
燃料入口部からハウジング内に流入した燃料をハウジン
グ内に配置された水分離手段を介してハウジング壁面上
に形成された燃料出口部から流出させ、燃料出口部を水
分離手段に対して鉛直方向上方に配置し、水分離手段が
燃料の流通方向に交差するように配置された疎水性高分
子材料からなる多孔質膜と、多孔質膜の鉛直方向下方に
形成された水落下用開口部とを具備している。
めに本発明によれば、ハウジングの壁面上に形成された
燃料入口部からハウジング内に流入した燃料をハウジン
グ内に配置された水分離手段を介してハウジング壁面上
に形成された燃料出口部から流出させ、燃料出口部を水
分離手段に対して鉛直方向上方に配置し、水分離手段が
燃料の流通方向に交差するように配置された疎水性高分
子材料からなる多孔質膜と、多孔質膜の鉛直方向下方に
形成された水落下用開口部とを具備している。
【0006】
【作用】疎水性高分子材料からなる多孔質膜は燃料中に
含まれる水分が通過することを阻止する。従って燃料入
口部からハウジング内に流入した燃料がこの多孔質膜を
通過するときに燃料中に含まれる水分が分離除去され、
この水分が分離除去された燃料が鉛直方向上方に配置さ
れた燃料出口部に向けて上方へ流れる。一方、多孔質膜
上で燃料から分離された水は自重により落下し、水落下
用開口部を介して鉛直方向下方へ排出される。
含まれる水分が通過することを阻止する。従って燃料入
口部からハウジング内に流入した燃料がこの多孔質膜を
通過するときに燃料中に含まれる水分が分離除去され、
この水分が分離除去された燃料が鉛直方向上方に配置さ
れた燃料出口部に向けて上方へ流れる。一方、多孔質膜
上で燃料から分離された水は自重により落下し、水落下
用開口部を介して鉛直方向下方へ排出される。
【0007】
【実施例】図1に燃料濾過装置1を示す。なお、この燃
料濾過装置1は図1において上方が鉛直方向上方になる
ように配置される。図1を参照すると、2は燃料濾過装
置1のほぼ円筒状をなすハウジング、3はハウジング2
の鉛直方向上方の上壁面の中央部に形成された燃料入口
部、4はハウジング2の上壁面上に形成された燃料出口
部、7は燃料入口部3からハウジング2の軸線に沿って
鉛直方向下方に延びる円筒状の燃料流通管、8は燃料流
通管7の端部周りに配置された水分離手段、10は燃料
中に含まれた粉塵やごみ等を除去するためにハウジング
2の内周面と燃料流通管7の外周面間に固定された円筒
状の濾過エレメントを夫々示す。
料濾過装置1は図1において上方が鉛直方向上方になる
ように配置される。図1を参照すると、2は燃料濾過装
置1のほぼ円筒状をなすハウジング、3はハウジング2
の鉛直方向上方の上壁面の中央部に形成された燃料入口
部、4はハウジング2の上壁面上に形成された燃料出口
部、7は燃料入口部3からハウジング2の軸線に沿って
鉛直方向下方に延びる円筒状の燃料流通管、8は燃料流
通管7の端部周りに配置された水分離手段、10は燃料
中に含まれた粉塵やごみ等を除去するためにハウジング
2の内周面と燃料流通管7の外周面間に固定された円筒
状の濾過エレメントを夫々示す。
【0008】図1および図2に示されるように燃料流通
管7の端部には軸線方向に延びる複数のスリット12が
円周方向に等角度間隔で形成される。また燃料流通管7
の端面上には燃料流通管7よりも大径をなす円板状のス
トッパ14が固定される。また、図1および図3に示さ
れるように多孔質膜保持部材16が燃料流通管7の端部
およびストッパ14を包囲するように燃料流通管7の外
周壁面上に固定される。なお図3において一点鎖線の左
側は多孔質膜保持部材16の側面図を示し、右側は多孔
質膜保持部材16の側面断面図を示している。この多孔
質膜保持部材16は燃料流通管7と同軸をなしかつ鉛直
方向下方に向けて拡開する円錐状に形成され、多孔質膜
保持部材16はストッパ14よりも下方まで延びてい
る。この多孔質膜保持部材16の円錐状壁面全体に亘っ
て複数の開口部が形成され、これらの開口部全体を覆う
ように疎水性高分子材料からなる多孔質膜18が多孔質
膜保持部材16の壁面上に取り付けられる。従って多孔
質膜18は全体的に燃料流通管7と同軸をなしかつ鉛直
方向下方に向けて拡開するほぼ円錐状をなすように配置
されており、かつストッパ14よりも下方まで延びてい
る。即ち、多孔質膜18は燃料流通管7の端部およびス
トッパ14を包囲するようにハウジング2内に配置され
ている。上述のようにこの多孔質膜18は水に対する親
和性が低くかつ油に対する親和性が高い疎水性高分子材
料からなり、例えば吸水率の低いナイロン系樹脂をメッ
シュ状に成形したものを用いる。このメッシュの大きさ
は例えば100メッシュから150メッシュ程度であ
る。また、多孔質膜保持部材16は中空形状をなし、従
って多孔質膜18の鉛直方向下方には多孔質膜保持部材
16先端部の内周壁面によって画定される水落下用開口
部20が形成される。後述する説明からわかるように疎
水性高分子材料からなる多孔質膜18と水落下用開口部
20とは燃料中に含まれる水分を分離除去するための水
分離手段8を形成している。
管7の端部には軸線方向に延びる複数のスリット12が
円周方向に等角度間隔で形成される。また燃料流通管7
の端面上には燃料流通管7よりも大径をなす円板状のス
トッパ14が固定される。また、図1および図3に示さ
れるように多孔質膜保持部材16が燃料流通管7の端部
およびストッパ14を包囲するように燃料流通管7の外
周壁面上に固定される。なお図3において一点鎖線の左
側は多孔質膜保持部材16の側面図を示し、右側は多孔
質膜保持部材16の側面断面図を示している。この多孔
質膜保持部材16は燃料流通管7と同軸をなしかつ鉛直
方向下方に向けて拡開する円錐状に形成され、多孔質膜
保持部材16はストッパ14よりも下方まで延びてい
る。この多孔質膜保持部材16の円錐状壁面全体に亘っ
て複数の開口部が形成され、これらの開口部全体を覆う
ように疎水性高分子材料からなる多孔質膜18が多孔質
膜保持部材16の壁面上に取り付けられる。従って多孔
質膜18は全体的に燃料流通管7と同軸をなしかつ鉛直
方向下方に向けて拡開するほぼ円錐状をなすように配置
されており、かつストッパ14よりも下方まで延びてい
る。即ち、多孔質膜18は燃料流通管7の端部およびス
トッパ14を包囲するようにハウジング2内に配置され
ている。上述のようにこの多孔質膜18は水に対する親
和性が低くかつ油に対する親和性が高い疎水性高分子材
料からなり、例えば吸水率の低いナイロン系樹脂をメッ
シュ状に成形したものを用いる。このメッシュの大きさ
は例えば100メッシュから150メッシュ程度であ
る。また、多孔質膜保持部材16は中空形状をなし、従
って多孔質膜18の鉛直方向下方には多孔質膜保持部材
16先端部の内周壁面によって画定される水落下用開口
部20が形成される。後述する説明からわかるように疎
水性高分子材料からなる多孔質膜18と水落下用開口部
20とは燃料中に含まれる水分を分離除去するための水
分離手段8を形成している。
【0009】図1に示されるように鉛直方向下方のハウ
ジング2の底壁面上には水位検出スイッチ組体22が密
封的に固定され、この水位検出スイッチ組体22に対し
て軸線方向に摺動可能にフロート24が取り付けられ
る。また、図1に示されるように燃料入口部3は燃料導
入通路30を介して燃料タンク32に接続される。一
方、燃料出口部4は燃料導出通路34を介して図示しな
い燃料噴射ポンプに接続され、燃料噴射ポンプから吐出
された燃料が図示しない燃料噴射弁内に送り込まれる。
ジング2の底壁面上には水位検出スイッチ組体22が密
封的に固定され、この水位検出スイッチ組体22に対し
て軸線方向に摺動可能にフロート24が取り付けられ
る。また、図1に示されるように燃料入口部3は燃料導
入通路30を介して燃料タンク32に接続される。一
方、燃料出口部4は燃料導出通路34を介して図示しな
い燃料噴射ポンプに接続され、燃料噴射ポンプから吐出
された燃料が図示しない燃料噴射弁内に送り込まれる。
【0010】次に、図1から図3を参照して燃料濾過装
置1内における燃料の流れ、および燃料濾過装置1の作
用について説明する。なお、図1および図2に示される
矢印は燃料の流れを表わしている。燃料タンク32から
燃料導入通路30および燃料入口部3を介して燃料流通
管7内に流入した燃料は燃料流通管7内を下方に向けて
流れ、次いでストッパ14に衝突する。このストッパ1
4に衝突した燃料は図1および図2において矢印で示さ
れるように流れの向きを変え、スリット12を通って多
孔質膜18に向けて流れる。この多孔質膜18は上述の
ように水に対する親和性が低くかつ油に対する親和性が
高い疎水性高分子材料で形成されているので、燃料中に
含まれる水分はこの多孔質膜18によって弾かれ、従っ
て水分が多孔質膜18の通孔内を通過することが阻止さ
れる。斯くして燃料が多孔質膜18の通孔内を通過する
ときに燃料中に含まれる水分が分離除去され、この水分
が分離除去された燃料が多孔質膜18の鉛直方向上方に
配置された濾過エレメント10内に流入する。次いでこ
の濾過エレメント10内に流入した燃料が濾過エレメン
ト10内を通過する際に燃料から粉塵やごみが除去さ
れ、次いでこの粉塵やごみが除去された燃料が燃料出口
部4および燃料導出通路34を介して燃料噴射ポンプ内
に供給される。
置1内における燃料の流れ、および燃料濾過装置1の作
用について説明する。なお、図1および図2に示される
矢印は燃料の流れを表わしている。燃料タンク32から
燃料導入通路30および燃料入口部3を介して燃料流通
管7内に流入した燃料は燃料流通管7内を下方に向けて
流れ、次いでストッパ14に衝突する。このストッパ1
4に衝突した燃料は図1および図2において矢印で示さ
れるように流れの向きを変え、スリット12を通って多
孔質膜18に向けて流れる。この多孔質膜18は上述の
ように水に対する親和性が低くかつ油に対する親和性が
高い疎水性高分子材料で形成されているので、燃料中に
含まれる水分はこの多孔質膜18によって弾かれ、従っ
て水分が多孔質膜18の通孔内を通過することが阻止さ
れる。斯くして燃料が多孔質膜18の通孔内を通過する
ときに燃料中に含まれる水分が分離除去され、この水分
が分離除去された燃料が多孔質膜18の鉛直方向上方に
配置された濾過エレメント10内に流入する。次いでこ
の濾過エレメント10内に流入した燃料が濾過エレメン
ト10内を通過する際に燃料から粉塵やごみが除去さ
れ、次いでこの粉塵やごみが除去された燃料が燃料出口
部4および燃料導出通路34を介して燃料噴射ポンプ内
に供給される。
【0011】一方、多孔質膜18上で燃料から分離され
たミスト状の水分は互いに合体し合い、その結果多孔質
膜18上に大きな水の玉が生成され、次いでこの水の玉
が自重により水落下用開口部20を通って鉛直方向下方
に落下する。従って多孔質膜18により燃料から分離除
去された水分はハウジング2の底壁面上に溜められるこ
とになる。このハウジング2の底壁面上に溜まった水層
の水位が上昇するにつれてフロート24が上昇する。図
1に示す実施例ではハウジング2の底壁面上に溜まった
水層の水位が予め定められた一定水位を越えると水位検
出スイッチ組体22内のスイッチがONせしめられ、そ
の結果図示しない警告ブザーあるいは警告灯が作動せし
められて運転者に知らせるようになっている。
たミスト状の水分は互いに合体し合い、その結果多孔質
膜18上に大きな水の玉が生成され、次いでこの水の玉
が自重により水落下用開口部20を通って鉛直方向下方
に落下する。従って多孔質膜18により燃料から分離除
去された水分はハウジング2の底壁面上に溜められるこ
とになる。このハウジング2の底壁面上に溜まった水層
の水位が上昇するにつれてフロート24が上昇する。図
1に示す実施例ではハウジング2の底壁面上に溜まった
水層の水位が予め定められた一定水位を越えると水位検
出スイッチ組体22内のスイッチがONせしめられ、そ
の結果図示しない警告ブザーあるいは警告灯が作動せし
められて運転者に知らせるようになっている。
【0012】このように図1から図3に示す実施例では
ハウジング2内における燃料の流通方向に交差するよう
に疎水性高分子材料からなる多孔質膜18が配置されて
いるので、すべての燃料が多孔質膜18を通過すること
になり、その結果燃料中に含まれるほぼすべての水分を
分離除去することができる。更に、多孔質膜18を通過
した燃料は鉛直方向上方に向けて流れ、一方多孔質膜1
8により燃料から分離除去された水分は鉛直方向下方に
落下するので、多孔質膜18により水分が分離除去され
た後に分離された水と燃料とが再び混合される恐れがな
い。また燃料流通管7の端面上にストッパ14が設けら
れているので、燃料流通管7内を流通してきた燃料がハ
ウジング2の底壁面上に溜まっている水層に当たること
が防止されると共に、すべての燃料を多孔質膜18に当
てることができる。また多孔質膜保持部材16の最大直
径部の外周縁とハウジング2の内周面間の距離Dは、多
孔質膜18がごみ等により目詰まりした場合に必要量の
燃料がこの多孔質膜保持部材16の外周縁とハウジング
2の内周面間の隙間を通って上方へ流れることが可能な
最小限の距離に定められる。その結果ハウジング2の底
壁面上に溜まった水が車両の激しい振動等により多孔質
膜保持部材16の外周縁とハウジング2の内周面間の隙
間を通って濾過エレメント10内に流入する恐れが最小
限に抑えられる。
ハウジング2内における燃料の流通方向に交差するよう
に疎水性高分子材料からなる多孔質膜18が配置されて
いるので、すべての燃料が多孔質膜18を通過すること
になり、その結果燃料中に含まれるほぼすべての水分を
分離除去することができる。更に、多孔質膜18を通過
した燃料は鉛直方向上方に向けて流れ、一方多孔質膜1
8により燃料から分離除去された水分は鉛直方向下方に
落下するので、多孔質膜18により水分が分離除去され
た後に分離された水と燃料とが再び混合される恐れがな
い。また燃料流通管7の端面上にストッパ14が設けら
れているので、燃料流通管7内を流通してきた燃料がハ
ウジング2の底壁面上に溜まっている水層に当たること
が防止されると共に、すべての燃料を多孔質膜18に当
てることができる。また多孔質膜保持部材16の最大直
径部の外周縁とハウジング2の内周面間の距離Dは、多
孔質膜18がごみ等により目詰まりした場合に必要量の
燃料がこの多孔質膜保持部材16の外周縁とハウジング
2の内周面間の隙間を通って上方へ流れることが可能な
最小限の距離に定められる。その結果ハウジング2の底
壁面上に溜まった水が車両の激しい振動等により多孔質
膜保持部材16の外周縁とハウジング2の内周面間の隙
間を通って濾過エレメント10内に流入する恐れが最小
限に抑えられる。
【0013】斯くして図1から図3に示す実施例では燃
料中に含まれるほぼすべての水分を分離除去することが
できる。その結果燃料噴射ポンプ内や燃料噴射弁内にお
いて錆が発生することを防止することができる。ところ
で多孔質膜保持部材16および多孔質膜18は図1およ
び図3に示す形状の他にも種々の形状をとりうる。以下
に図4から図6を参照していくつかの別の実施例につい
て説明する。なお、同様の構成要素に対しては同一の参
照符号を用いる。また図4から図6において夫々一点鎖
線の左側は多孔質膜保持部材16の側面図を示し、一点
鎖線の右側は多孔質膜保持部材16の側面断面図を示し
ている。
料中に含まれるほぼすべての水分を分離除去することが
できる。その結果燃料噴射ポンプ内や燃料噴射弁内にお
いて錆が発生することを防止することができる。ところ
で多孔質膜保持部材16および多孔質膜18は図1およ
び図3に示す形状の他にも種々の形状をとりうる。以下
に図4から図6を参照していくつかの別の実施例につい
て説明する。なお、同様の構成要素に対しては同一の参
照符号を用いる。また図4から図6において夫々一点鎖
線の左側は多孔質膜保持部材16の側面図を示し、一点
鎖線の右側は多孔質膜保持部材16の側面断面図を示し
ている。
【0014】まず、図4に示す実施例では多孔質膜保持
部材16および多孔質膜18が球面形状の一部をなすド
ーム状に形成されている。次に、図5に示す実施例では
多孔質膜保持部材16および多孔質膜18が円筒形状に
形成されている。次に、図6に示す実施例では多孔質膜
保持部材16および多孔質膜18が、鉛直方向上方部の
方が下方部よりも若干径が大きいほぼ円筒形状に形成さ
れている。
部材16および多孔質膜18が球面形状の一部をなすド
ーム状に形成されている。次に、図5に示す実施例では
多孔質膜保持部材16および多孔質膜18が円筒形状に
形成されている。次に、図6に示す実施例では多孔質膜
保持部材16および多孔質膜18が、鉛直方向上方部の
方が下方部よりも若干径が大きいほぼ円筒形状に形成さ
れている。
【0015】
【発明の効果】燃料中に含まれる水分をほぼ完全に分離
除去することができる。
除去することができる。
【図1】燃料濾過装置の側面断面図である。
【図2】燃料流通管の端部およびストッパの拡大斜視図
である。
である。
【図3】多孔質膜が取り付けられた多孔質膜保持部材を
一部断面にして示した拡大側面図である。
一部断面にして示した拡大側面図である。
【図4】第2の実施例の多孔質膜が取り付けられた多孔
質膜保持部材を一部断面にして示した拡大側面図であ
る。
質膜保持部材を一部断面にして示した拡大側面図であ
る。
【図5】第3の実施例の多孔質膜が取り付けられた多孔
質膜保持部材を一部断面にして示した拡大側面図であ
る。
質膜保持部材を一部断面にして示した拡大側面図であ
る。
【図6】第4の実施例の多孔質膜が取り付けられけた多
孔質膜保持部材を一部断面にして示した拡大側面図であ
る。
孔質膜保持部材を一部断面にして示した拡大側面図であ
る。
1…燃料濾過装置 2…ハウジング 3…燃料入口部 4…燃料出口部 8…水分離手段 10…濾過エレメント 12…スリット 14…ストッパ 18…多孔質膜 20…水落下用開口部
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングの壁面上に形成された燃料入
口部からハウジング内に流入した燃料をハウジング内に
配置された水分離手段を介してハウジング壁面上に形成
された燃料出口部から流出させ、該燃料出口部を該水分
離手段に対して鉛直方向上方に配置し、該水分離手段が
燃料の流通方向に交差するように配置された疎水性高分
子材料からなる多孔質膜と、該多孔質膜の鉛直方向下方
に形成された水落下用開口部とを具備する燃料濾過装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4029249A JPH05231257A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 燃料濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4029249A JPH05231257A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 燃料濾過装置 |
Publications (1)
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JPH05231257A true JPH05231257A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12270993
Family Applications (1)
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JP4029249A Pending JPH05231257A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 燃料濾過装置 |
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JP (1) | JPH05231257A (ja) |
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1992
- 1992-02-17 JP JP4029249A patent/JPH05231257A/ja active Pending
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