JPH05231253A - 吸気マニホルド - Google Patents

吸気マニホルド

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Publication number
JPH05231253A
JPH05231253A JP3768692A JP3768692A JPH05231253A JP H05231253 A JPH05231253 A JP H05231253A JP 3768692 A JP3768692 A JP 3768692A JP 3768692 A JP3768692 A JP 3768692A JP H05231253 A JPH05231253 A JP H05231253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
intake manifold
weight
branch pipe
brazing
Prior art date
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Pending
Application number
JP3768692A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Shiroyama
三智雄 白山
Takeshi Otsubo
武 大坪
Hitoshi Akiyoshi
鈞 秋好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP3768692A priority Critical patent/JPH05231253A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造された吸気マニホルドに熱歪みが発生す
るのを防止する。コストを安くする。 【構成】 アルミニウム展伸材製管状体2およびアルミ
ニウム鋳物製スロットルボディ取付体3よりなるプレナ
ムチャンバ1と、アルミニウム展伸材製分岐管6と、ア
ルミニウム鋳物製接続部材7とを備えている。スロット
ルボディ取付体3および接続部材7を、それぞれAl−
Si系鋳物合金で形成する。管状体2と取付体3、管状
体2と分岐管6、および分岐管6と接続部材7を、それ
ぞれZn50〜80重量%およびSi0.2〜12重量
%を含み、残部Alおよび不可避不純物よりなるろう材
でろう付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム展伸材
製部品と、アルミニウム鋳物製部品とを備えており、た
とえば自動車用として用いられる吸気マニホルドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種吸気マニホルドとして、ア
ルミニウム鋳物製部品が、Zn3.0〜6.5重量%、
Mg0.3〜0.7重量%、Cr0.2〜0.5重量%
およびTi0.1〜0.3重量%含有し、残部Alおよ
び不可避不純物からなるアルミニウム鋳物合金で形成さ
れ、このアルミニウム鋳物製部品とアルミニウム展伸材
製部品とが、Si12重量%を含むAl−Si系ろう材
により塩化物系フラックスを用いてろう付されたものが
知られている(特公平3−71496号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
吸気マニホルドにおいては、次のような問題がある。す
なわち、アルミニウム鋳物製部品とアルミニウム展伸材
製部品とのろう付に用いられるろう材の固相線温度は5
77℃程度であり、液相線温度は600℃程度であるた
め、ろう付温度を600〜605℃程度と高温にしなけ
ればならず、その結果製造された吸気マニホルドに熱歪
みが生じるという問題がある。また、ろう付温度を高温
にする必要があるために、従来の吸気マニホルドでは、
ろう付時における溶融を防止する目的でアルミニウム鋳
物製部品を上述したようなアルミニウム合金で形成して
いるのであるが、該合金は湯流れ性が悪いので、鋳造性
が低下して歩留まりが悪くなり、コストが高くなるとい
う問題がある。
【0004】この発明の目的は、上記問題を解決した吸
気マニホルドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による吸気マニ
ホルドは、アルミニウム展伸材製部品と、アルミニウム
鋳物製部品とを備えた吸気マニホルドであって、アルミ
ニウム鋳物製部品がAl−Si系鋳物合金で形成され、
アルミニウム展伸材製部品とアルミニウム鋳物製部品と
が、Zn50〜80重量%およびSi0.2〜12重量
%を含み、残部Alおよび不可避不純物よりなるろう材
でろう付されていることを特徴とするものである。
【0006】上記において、アルミニウム鋳物製部品を
形成するAl−Si系合金としては、たとえばSiを2
〜8重量%含み、さらに必要に応じてCuやMg等を含
み、残部Alおよび不可避不純物からなるものが用いら
れる。具体的にいえば、たとえばJIS AC2Bや、同A
C4Cが用いられる。また、アルミニウム展伸材製部品
は、たとえばJIS A1000〜7000系の材料で形成
されるが、その中でもMg含有量が1.0重量%以下、
好ましくは0.5重量%以下の材料で形成するのがよ
い。Mg含有量が多いと、ろう付性が低下するからであ
る。
【0007】また、上記ろう材における各成分の限定理
由は次の通りである。
【0008】Zn Znはろう材の融点を低くする性質を有するが、その含
有量が50重量%未満であるとこの効果が得られず、8
0重量%を越えると加工性が低下する。したがって、Z
nの含有量は50〜80重量%の範囲内で選ぶべきであ
る。
【0009】Si Siはろう材の融点を低くするとともに流動性を高める
性質を有するが、その含有量が0.2重量%未満である
とこの効果が得られず、12重量%を越えるとかえって
融点の急激な上昇を招く。したがって、Siの含有量は
0.2〜12重量%の範囲内で選ぶべきである。
【0010】上記ろう材には、必要に応じてBeが0.
1〜1重量%含有せしめられていてもよい。Beが0.
1重量%以上含有せしめられていると、ろう材の流動性
が向上するからである。ところが、その含有量が1重量
%を越えても効果は変わらずコストが高くなる。したが
って、これらの含有量は0.1〜1重量%の範囲内で選
ぶのがよい。
【0011】アルミニウム展伸材製部品とアルミニウム
鋳物製部品とのろう付は、塩化物系フラックスまたは弗
化物系フラックスを用いた窒素ガス等の不活性ガス雰囲
気中での炉中ろう付法により行われるのがよいが、その
他トーチろう付法、浸漬ろう付法等によっても行われ
る。
【0012】
【作用】アルミニウム展伸材製部品とアルミニウム鋳物
製部品とが、Zn50〜80重量%およびSi0.2〜
12重量%を含み、残部Alおよび不可避不純物よりな
るろう材でろう付されているので、その融点は従来使用
されていたろう材の融点よりも低くなり、ろう付温度を
従来の場合よりも低くすることができる。また、アルミ
ニウム鋳物製部品がAl−Si系鋳物合金で形成されて
いるので、湯流れ性が優れており、鋳造性が向上して歩
留まりが良くなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。
【0014】図1は、自動車用吸気マニホルドの1具体
例を示す。図1において、吸気マニホルドは、一端が開
口するとともに他端が閉鎖されたアルミニウム展伸材製
管状体(2) と、管状体(2) の開口端にろう付されたアル
ミニウム鋳物製スロットルボディ取付体(3) とよりなる
プレナムチャンバ(1) を備えている。
【0015】管状体(2) の周壁に複数の吸気出口(4) が
形成されるとともに各吸気出口(4)の周囲に分岐管接続
用筒状外方突出部(5) が一体的に設けられている。各分
岐管接続用筒状外方突出部(5) 内に、アルミニウム展伸
材製U字状分岐管(6) の一端部が嵌め入れられた状態で
ろう付されている。スロットルボディ取付体(3) は、円
筒状で、その一端に外向きフランジ(7) が一体的に設け
られている。管状体(2) の開口した一端部は、スロット
ルボディ取付体(3) の孔(8) 内に差込まれてスロットル
ボディ取付体(3) にろう付されている。そして、スロッ
トルボディ取付体(3) には図示されないスロットルボデ
ィが取付けられ、これにエアクリーナからの送気管が接
続されるようになっている。
【0016】プレナムチャンバ(1) の下方には各分岐管
(6) の他端部を図示しないエンジンのシリンダヘッドに
接続するためのアルミニウム鋳物製横長方形板状接続部
材(9) が配置されている。接続部材(9) には分岐管(6)
と同数の貫通孔(図示略)が形成され、その周囲に分岐
管接続用筒状外方突出部(10)が一体的に設けられてい
る。また、突出部(10)の上方には燃料噴射装置の差込み
部(11)が一体的に設けられている。そして、各分岐管
(5) の他端部は、突出部(10)内に嵌め入れられた状態で
ろう付されている。
【0017】管状体(2) とスロットルボディ取付体(3)
、管状体(2) の突出部(5) と分岐管(6) 、および分岐
管(6) と接続部材(9) の突出部(10)とが、それぞれZn
50〜80重量%およびSi0.2〜12重量%を含
み、残部Alおよび不可避不純物よりなるろう材でろう
付されている。
【0018】なお、上記において、管状体(3) はアルミ
ニウム鋳物製であってもよく、この場合、スロットルボ
ディ取付体(3) をこれと一体に鋳造しておいてもよい。
【0019】以下、この発明の吸気マニホルドのさらに
具体的な実施例について説明する。
【0020】具体的実施例1 JIS A6063のO材からなる管状体(2) および分岐管
(6) を用意した。また、JIS AC2Bからなるスロット
ルボディ取付体(3) および接続部材(9) を用意した。さ
らに、Zn70重量%、Si1重量%およびAl29重
量%からなるろう材を用意した。そして、窒素ガスによ
り酸素濃度100ppm未満に調整された炉中におい
て、上記ろう材および塩化物系フラックスを使用し、4
90℃で3分間加熱することにより、管状体(2) とスロ
ットルボディ取付体(3) 、管状体(2) の突出部(5) と分
岐管(6) 、および分岐管(6) と接続部材(9) の突出部(1
0)とをそれぞれろう付し、吸気マニホルドを製造した。
【0021】具体的実施例2 JIS AC4Cからなるスロットルボディ取付体(3) およ
び接続部材(9) を用意したこと、Zn50重量%、Si
3重量%、Be0.5重量%およびAl46.5重量%
からなるろう材を用意したこと、ならびに加熱条件を5
20℃で3分間にしたことを除いては、上記具体的実施
例1と同様にして吸気マニホルドを製造した。
【0022】評価試験 上記2つの吸気マニホルドの各ろう付部の外観を観察し
たところ、欠陥は存在していなかった。
【0023】また、1.6kgf/cm2 Gの圧力で上
記2つの吸気マニホルドにリーク試験を施したところ、
洩れは発生しなかった。
【0024】また、上記2つの吸気マニホルドに、JIS
Z2371で規定される塩水噴霧試験を施したところ、
著しい腐食は発生せず、洩れも発生しなかった。
【0025】さらに、上記2つの吸気マニホルドのスロ
ットルボディ取付体(3) の外向きフランジ(7) に、図1
に矢印X、Y、Zで示す3方向に30Gの加速度で1×
107 の振動を与えたところ、各ろう付部には割れは発
生しなかった。
【0026】
【発明の効果】この発明の吸気マニホルドによれば、上
述のように、ろう付温度を従来の場合よりも低くするこ
とができるので、製造された吸気マニホルドに熱歪みが
発生するのを防止することができる。また、アルミニウ
ム鋳物製部品を形成するAl−Si系鋳物合金で形成さ
れているので、湯流れ性が優れており、鋳造性が向上し
て歩留まりが良くなる。したがって、コストが安くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の吸気マニホルドの実施例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
2 管状体 3 スロットルボディ取付体 6 分岐管 9 接続部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム展伸材製部品と、アルミニ
    ウム鋳物製部品とを備えた吸気マニホルドであって、ア
    ルミニウム鋳物製部品がAl−Si系鋳物合金で形成さ
    れ、アルミニウム展伸材製部品とアルミニウム鋳物製部
    品とが、Zn50〜80重量%およびSi0.2〜12
    重量%を含み、残部Alおよび不可避不純物よりなるろ
    う材でろう付されていることを特徴とする吸気マニホル
    ド。
JP3768692A 1992-02-25 1992-02-25 吸気マニホルド Pending JPH05231253A (ja)

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JP3768692A JPH05231253A (ja) 1992-02-25 1992-02-25 吸気マニホルド

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000815