JPH0523059Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は肩よりずり落ちないようにした肩かけ
ホルダーに関する。

〔従来の技術〕

バツグをベルトで吊りこのベルトを肩にかける
タイプ、いわゆるシヨルダーバツグと、バツグに
複数のベルトを設け該ベルトを肩や胴にまわして
保持するタイプのものが知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕 従来のシヨルダーバツグは、肩にかけたベルト
が柔軟であると共に該ベルトとバツグの連結部が
屈曲可能になつているためにベルトが肩から簡単
に外れてしまい、何度となくベルトをかけ直した
り、又そのベルトがずり落ちないように片方の手
で押えたりするため大変わずらわしい。又ベルト
がずり落ちないように肩を少し持ち上げるように
すると、姿勢が悪くなると共に肩こりの原因とも
なつた。一方、バツグに複数のベルトを設けるも
のは、ベルトの着脱が面倒であると共にこれを上
衣の上に装着した場合、見映えが悪いものとなつ
た。

本考案は、これらの点を改良し、更に丈夫で取
扱い易い肩かけホルダーを提供する。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、肩かけ部材と、ほぼ脇の下に位置し
携帯品を入れる容器を備えた保持部材を設け、該
両部材に保形性を持たせると共に該両部材間をそ
の肩かけ部材が保持部材に対し首側に傾斜し少な
くも該肩かけ部材が保持部材に対し首側と反対側
に屈曲しない状態で保形するように連結し肩かけ
ホルダーが肩からずり落ちるのを防いでいる。又
両部材の連結部に上記肩かけ部材が保持部材に対
し首側に屈曲するが反対側（腕側）に屈曲せず傾
斜した状態で保形し得るようにヒンジを突部と該
突部が当接する当部を設け両部材を折畳み可能に
形成した。更に上記肩かけ部材にイヤホン・ヘツ
ドホンコードを沿わせて保持しこれらのコードが
使用中にじやまにならないようにした。

〔作用及び実施例〕

第１図〜第３図において、肩かけホルダー１
は、肩にかけ得る大きさに円形、楕円形、小判形
その他輪状に形成された肩かけ部材２と、該かけ
部材に連続しほぼ脇の下に位置する保持部材３を
有する。

該肩かけ部材及び保持部材は、アルミニユーム
その他の軽金属、バネ材等の金属、硬質またはこ
れに近い性質を有する合成樹脂その他の材料で適
度の保形性を有するように形成されている。な
お、上図において、肩かけ部材は丸パイプ状に、
又保持部材は板状に形成されているが、これらは
適宜断面多角形、楕円形その他の形状に形成する
ことができる。

上記両部材は腕側に屈曲しないようになつてお
り、上図では上記両部材に溶着４、接着、ねじ着
その他の手段によつて固定されたヒンジ５が設け
られ、この場合両部材は連結部６で腕側には屈曲
しないが首側には折畳み可能になつている。

上記両部材は、その肩かけ部材が保持部材に対
し首側に傾斜するように設け、肩かけホルダーの
外れを防止している。第１〜３図では、上記肩か
け部材の下部に設けた突部７を上記保持部材の上
部に屈曲形成した当部８に当接させて所定の角度
（θ）がつけられている。その角度は145°〜150°
が好ましいが、使用する者の肩の形状によつてそ
の他の範囲の角度にすることができる。又その際
角度の異なる数種のものを形成し、これより使用
者が自分に合つたものを選択できるようにしても
よい。

上記保持部材には、バツグ、袋、ケース等の容
体９が接着、ビス止め等の手段によつて固定さ
れ、該容体内に使用する者の目的に応じてヘツド
ホンステレオ、テープ、電池、イヤホン・ヘツド
ホン、あるいはラジオ、カメラ、携帯用電話器、
貴重品、小物その他のものが入れられる。該容体
はその取付位置を調整可能にすることができる。

上記肩かけ部材を肩にかけると、肩かけ部材が
肩に十分にかかると共に上記保持部材がほぼ脇の
下に位置する。従つて該肩かけ部材が肩から滑り
落ちようとしても、該肩かけ部材とその下の保持
部材は保形され腕側に屈曲しないようになつてい
るから、上記保持部材は脇の下にあつて回転でき
ない状態になり、上記肩かけ部材が肩より外れる
ことがない。又上記保持部材は腕によつて胴側に
押されることもあるので、その場合は更に肩かけ
部材が肩よりずり落ちることがない。なお上記両
部材は、第１０図では上記肩かけ部材と保持部材
の間に板ばね、コイルスプリング等のばね１０を
設け、肩かけ部材をかけた際にこれによつて肩部
を少し押し気味にするように付勢している。

第４図は、上記保持部材を枠状に形成し、その
下部にヘツドホンステレオ１１を吊す場合を示
す。

第５図は上記容体をケース状に形成し、その挿
入孔１２に上記保持部材を挿入し、これを止具１
３で係止しており、第６図では、保持部材に板片
１４を設け、これにＵ字状取付具１５を係合して
上記容体を保持するようにしている。なお上記両
部材はこれを別体に設けその間を管や棒体で連結
してもよい。

上記容体にヘツドホンステレオはラジオ等を収
納した場合、これに取付けるイヤホン・ヘツドホ
ンのコード１６を上記肩かけ部材または該肩かけ
部材と上記保持部材に沿わせて保持したりこれら
両部材に巻き付けたりする。第７図では、側面に
割溝１７が形成されたチユーブ状の保持具１８に
上記コードを挾んで保持しており、第８図では、
両面フアスナー付の帯片１９で止めている。なお
上記肩かけ部材及び保持部材を中空に形成した場
合は、これに上記コードを挿入するようにしても
よい。又該コードは適宜プラグ、受ジヤツク等を
介して継足することができる。

上記肩かけ部材は、適宜該肩かけ部材の上部内
面を粗面にしたり、該上部に肩当てを設けたりす
る。なお上記肩かけ部材及び保持部材にカラーテ
ープを巻いたり、被覆、着色、模様等を施こした
りしてカラフルにできる。

第９図のものは、上記肩かけ部材及び保持部材
を時計の金属バンド状に部片２０を連結して形成
した場合を示し、この場合、矢印ａの方向に屈曲
するがｂ方向には屈曲しないように保形されてい
る。その際、該肩かけ部材を保持部材に対し傾斜
させる場合、その屈曲部に外周部を幅広にし内周
部を幅狭に形成した部片を設けるようにする。

〔考案の効果〕

本考案は上記のように肩かけ部材と保持部材が
それぞれ保形性を有すると共に、肩かけ部材が保
持部材に対し首側に傾斜し少なくも該肩かけ部材
が保持部材に対し首側と反対側に屈曲しない状態
でその両部材間を保形するように連結しているか
ら、肩かけ部材が肩にしつかりとかかると共に脇
の下に位置する保持部材が腕によつて自然に押え
られこれによつて上記肩かけ部材が肩を押すよう
に作用し、肩かけ部材が肩からずり落ちることが
ないし、又肩へのかけ外しが楽にでき、丈夫でも
ある。又携帯品等は該保持部材に設けた容体に入
れて持ち運ぶことができ、該容体は脇の下部にあ
つて盗難の防止にもなる。更に両部材を折畳み可
能に形成するとコンパクトになり仕舞うのに便利
であると共に搬送の際にも扱い易い。又少くも肩
かけ部材にイヤホン・ヘツドホンコードを沿わせ
て保持すれば、これらのコードが使用中にじやま
にならず便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は斜面
図、第２図は一部切欠いた拡大側面図、第３図は
使用状態を示す正面図、第４図〜第８図は他の例
を示す斜面図、第９図は両部材の一部拡大斜面
図、第１０図は両部材の取付部の一部拡大斜面図
である。 ２……肩かけ部材、３……保持部材、９……容
体、１６……イヤホン・ヘツドホンコード。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 肩かけ部材と、ほぼ脇の下に位置し携帯品を
   入れる容体を備えた保持部材を設け、該両部材
   は保形性を有すると共に該両部材をその肩かけ
   部材が上記保持部材に対し首側に傾斜し少なく
   も該肩かけ部材が保持部材に対し首側と反対側
   に屈曲しない状態で保形し得るように連結した
   肩かけホルダー。 ２ 上記肩かけ部材が保持部材に対し首側に屈曲
   するが反対側に屈曲せず傾斜した状態で保形し
   得るように両部材間にヒンジと突部と該突部が
   当接する当部を設けた請求項１に記載の肩かけ
   ホルダー。 ３ 少くも上記肩かけ部材にイヤホン・ヘツドホ
   ンコードを沿わせて保持した請求項１または２
   に記載の肩かけホルダー。