JPH0522821U - トルク規定ピン - Google Patents
トルク規定ピンInfo
- Publication number
- JPH0522821U JPH0522821U JP7272991U JP7272991U JPH0522821U JP H0522821 U JPH0522821 U JP H0522821U JP 7272991 U JP7272991 U JP 7272991U JP 7272991 U JP7272991 U JP 7272991U JP H0522821 U JPH0522821 U JP H0522821U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- square hole
- bolt
- hexagon socket
- regulating pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 角穴付きボルトの締付トルクを規定するとき
にトルクレンチなどのトルク規定専用の工具を必要とし
ないトルク規定ピンを提供する。 【構成】 軸方向Xの一端部に六角形のビット部1を、
軸方向Xの他端部にスパナやモンキーなどの工具を着脱
するための頭部2を、軸方向Xの中間部に径小に括れた
首部3を、それぞれ有する。ビット部1を六角穴付きボ
ルトBの角穴9に差し込んで頭部2を工具で回転させる
と、回転初期にはトルクがトルク規定ピンAを介して六
角穴付きボルトBに伝わり、六角穴付きボルトBが締め
付けられる。六角穴付きボルトBの締付け終了後の段階
では首部3にトルクが集中し、そのトルクが一定の大き
さになると首部3がねじれ始めてその後にねじ切れる。
にトルクレンチなどのトルク規定専用の工具を必要とし
ないトルク規定ピンを提供する。 【構成】 軸方向Xの一端部に六角形のビット部1を、
軸方向Xの他端部にスパナやモンキーなどの工具を着脱
するための頭部2を、軸方向Xの中間部に径小に括れた
首部3を、それぞれ有する。ビット部1を六角穴付きボ
ルトBの角穴9に差し込んで頭部2を工具で回転させる
と、回転初期にはトルクがトルク規定ピンAを介して六
角穴付きボルトBに伝わり、六角穴付きボルトBが締め
付けられる。六角穴付きボルトBの締付け終了後の段階
では首部3にトルクが集中し、そのトルクが一定の大き
さになると首部3がねじれ始めてその後にねじ切れる。
Description
【0001】
本考案は、六角穴付きボルトなどの角穴付きボルトの締付トルクを規定するた めのトルク規定ピンに関する。
【0002】
従来、各種ボルトの締付トルクを規定する方法として、トルク調整機能を備え たトルクレンチなどのトルク規定専用の回転工具を用いる方法が知られていた。
【0003】
しかし、従来より知られていた上述の方法は、トルクレンチなどのトルク規定 専用の回転工具が必要であるという問題点があった。
【0004】 本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、六角穴付きボルトなどの角穴付 きボルトの締付トルクを規定するときにトルク規定専用の回転工具を必要としな いトルク規定ピンを提供することを目的とする。
【0005】
請求項1の考案のトルク規定ピンは、軸方向の一端部に角穴付きボルトの角穴 形状に対応する形状のビット部が具備され、軸方向の他端部に回転工具の着脱さ れる頭部が具備され、軸方向の中間部に、一定のトルクが付加されたときにねじ れ始めてその後にねじ切られる径小の首部が具備されているものである。
【0006】 請求項2の考案のトルク規定ピンは、上記ビット部の先端面と上記首部におけ るねじ切り箇所との間の長さ寸法が、角穴付きボルトにおける角穴の有効深さ寸 法よりも長くなっているものである。
【0007】
【作用】 請求項1の考案のトルク規定ピンによると、ビット部を角穴付きボルトの角穴 に差し込んで頭部を回転工具で回転させた場合、回転初期にはトルクがトルク規 定ピンを介して角穴付きボルトに伝わり、角穴付きボルトが締め付けられる。そ して、角穴付きボルトの締め付けが終わった後の段階では、トルク規定ピンの首 部にトルクが集中し、そのトルクが一定の大きさになると首部がねじれ始めてそ の後にねじ切れる。
【0008】 請求項2の考案のトルク規定ピンによると、上述のように首部がねじ切れても 、少なくとも首部のねじ切れ箇所が角穴付きボルトにおける角穴の外部に突き出 た状態になる。
【0009】
図1と図2は本考案の実施例による金属製のトルク規定ピンAを示している。 このトルク規定ピンAは、軸方向Xの一端部に六角穴付きボルトBの角穴9の形 状と同じ六角形に形成された一定長のビット部1が具備され、軸方向Xの他端部 に回転工具(不図示)の着脱される六角形の頭部2が具備され、軸方向Xの中間 部に径小の首部3が具備されている。首部3は、トルク規定ピンAに一定のトル クが付加されたときにねじれ始めてその後にねじ切られる部分であって、実施例 では、この首部3の軸方向中央部を最も径小にしてその中央部にねじ切り箇所イ を設定してある。
【0010】 図1に仮想線で示した六角穴付きボルトBは、従来より周知されているように 、六角形の上記角穴9を具備する頭部6と雄ねじ付きの軸部7とを一体に有する 。そして、上記角穴9は一般的にその底部に盗み凹所92を具備していて、その 盗み凹所92を除く部分が有効部91となっている。
【0011】 図1において、六角穴付きボルトBの軸部7を図示していないねじ穴にねじ込 み、その六角穴付きボルトBの頭部6の角穴9にトルク規定ピンAのビット部1 を差し込み、その状態から頭部2にスパナやモンキーレンチなどの回転工具を装 着して回転させると、六角穴付きボルトBの締付トルクが規定の締付トルクに達 していない間すなわち回転初期には、トルクがトルク規定ピンAを介して六角穴 付きボルトBに伝わり、六角穴付きボルトBが回転する。そして、六角穴付きボ ルトBが上記ねじ穴にねじ込まれて締め付けられると、その締め付けが終わった 後の段階では、トルク規定ピンAの首部3にトルクが集中し、そのトルクが一定 の大きさになると首部3がねじれ始めてその後にねじ切り箇所イでねじ切れる。 したがって、六角穴付きボルトBの締付トルクは、トルク規定ピンAの首部3が ねじれ始めた時点でのトルクに規定される。
【0012】 上記トルク規定ピンAにおいて、ビット部1の先端面11と首部3におけるね じ切り箇所イとの間の長さ寸法L1は、六角穴付きボルトBにおける角穴9の有 効部の軸長すなわち有効深さ寸法L2よりも長くなっている。このため、上述の ようにねじ切り箇所イで首部3がねじ切れても、そのねじ切り箇所イは六角穴付 きボルトBにおける角穴9の外部に突き出た状態になり、その突き出た部分を手 やペンチなどで掴んで角穴9から引き抜くことにより、ねじ切れたトルク規定ピ ンAの残部を簡単に取り除いておくことが可能である。ビット部1の長さ寸法を 角穴9の有効深さ寸法L2よりも長くしてそのビット部1の一部が角穴9から突 き出るようにしておけば、ねじ切れたトルク規定ピンAの残部が角穴9から長く 突き出てその突き出し部分を掴みやすくなるので、その残部をいっそう簡単に取 り除くことができる。
【0013】 図3はトルク規定ピンAの六角形の頭部2に六角形の角穴21を形成したもの を示している。このものによれば、スパナやモンキーレンチで六角形の頭部2を 回転させることも、六角穴付きボルト用の回転工具(たとえば六角棒棒スパナ) を角穴21に差し込んで頭部21を回転させることも可能である。その他の事項 は図1で説明したトルク規定ピンAと同様であるので同一符号を付して詳細説明 を省略する。
【0014】 以上の実施例では、ビット部1を六角形にして六角穴付きボルトBの角穴形状 に対応させてあるけれども、ビット部1の形状は六角形に限定されない。すなわ ち、ビット部1の形状は、角穴付きボルトの角穴形状に対応しておればよく、た とえば、角穴付きボルトの角穴形状が四角形であればビット部1を四角形にして 角穴付きボルトの角穴形状に対応させておいてもよい。また、角穴付きボルトの 角穴形状とビット部1の形状とは必ずしも同一である必要はなく、ビット部1を 放射方向にV字形に突出する複数の凸条を有する形状に構成し、それらの凸条が 角穴付きボルトの六角形や四角形その他の多角形の角穴に回転方向で係合するよ うにしておいてもよく、このようなものも本考案に含まれる。また、頭部2は回 転工具を着脱できる形状であれば、図1で説明した六角形の頭部2や、図2で説 明した六角形の角穴21を有する頭部2に限定されない。
【0015】 図4〜図6は、壁(不図示)を貫通して配設される管や中実ロッドなどの壁貫 通部材Cに位置決め用フランジD,Dを一体に具備させ、そのフランジD,Dを 壁貫通部材Cと共に壁に埋め込んで壁貫通部材Cの軸方向の位置ずれと軸回りの 回転とを防ぐようにするための工法に、図1で説明したトルク規定ピンAを用い た事例を示している。
【0016】 すなわち、図4は壁貫通部材CにフランジD,Dを一体に具備する2つ割り状 のクランプ部材D1,D1を装着した状態を示しており、この状態では、片側の クランプ部材D1のフランジDの貫通孔(不図示)に挿通された六角穴付きボル トBの雄ねじ付き軸部が他側のクランプ部材D1のフランジDのねじ穴(不図示 )に緩くねじ込まれている。そして、図5に、そのように緩くねじ込まれた六角 穴付きボルトBの角穴9にトルク規定ピンAのビット部1を差し込んだ状態を示 してある。この状態から、トルク規定ピンAの頭部2をたとえばスパナあるいは モンキーレンチなどの回転工具で回転させて六角穴付きボルトBを締め付けると 、トルクが一定の大きさになった時点でトルク規定ピンAの首部3がねじれ始め てその後に図6のようにねじ切り箇所イでねじ切られ、ねじ切られたトルク規定 ピンAの残部の一部(たとえば首部3、あるいはビット部1の一部と首部3)が 六角穴付きボルトBの角穴9の外部に突き出た状態になる。このようなトルク規 定ピンAの残部は、角穴9から突き出た部分を手あるいはペンチなどで掴んで角 穴9から引き抜いて除去される。
【0017】
請求項1の考案によれば、トルク規定ピンの首部がねじれ始めるときのトルク によって角穴付きボルトの締付トルクが規定されるため、トルクレンチなどのト ルク規定専用の回転工具を用いずに締付トルクの規定することが可能になる。ま た、頭部の形状を変えることによりスパナやモンキーなどを各種の締付用回転工 具を使用して一定の締付トルクで角穴付きボルトを締め付けられるようになる。
【0018】 請求項2の考案によれば、角穴付きボルトの角穴から、ねじ切れたトルク規定 ピンの残部すなわちビット部や首部を簡単に引き抜いて除去することができる。
【図1】本考案の実施例によるトルク規定ピンの側面図
である。
である。
【図2】図1のZ矢視図である。
【図3】変形例によるトルク規定ピンの一部破断側面図
である。
である。
【図4】壁貫通部材に装着したリング体のフランジに六
角穴付きボルトをねじ込んだ状態の概略斜視図である。
角穴付きボルトをねじ込んだ状態の概略斜視図である。
【図5】上記六角穴付きボルトの頭部の角穴にトルク規
定ピンのビット部を差し込んだ状態の概略斜視図であ
る。
定ピンのビット部を差し込んだ状態の概略斜視図であ
る。
【図6】トルク規定ピンの首部がねじ切られた状態の概
略斜視図である。
略斜視図である。
A トルク規定ピン B 六角穴付きボルト(角穴付きボルト) X 軸方向 1 ビット部 2 頭部 3 首部 9 六角穴付きボルトの角穴 11 ビット部の先端面 L1 ビット部の先端面と首部におけるねじ切り箇所と
の間の長さ寸法 L2 六角穴付きボルトにおける角穴の有効深さ寸法 イ 首部におけるねじ切り箇所
の間の長さ寸法 L2 六角穴付きボルトにおける角穴の有効深さ寸法 イ 首部におけるねじ切り箇所
Claims (2)
- 【請求項1】 軸方向の一端部に角穴付きボルトの角穴
形状に対応する形状のビット部が具備され、軸方向の他
端部に回転工具の着脱される頭部が具備され、軸方向の
中間部に、一定のトルクが付加されたときにねじれ始め
てその後にねじ切られる径小の首部が具備されているこ
とを特徴とするトルク規定ピン。 - 【請求項2】 ビット部の先端面と首部におけるねじ切
り箇所との間の長さ寸法が、角穴付きボルトにおける角
穴の有効深さ寸法よりも長くなっている請求項1のトル
ク規定ピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7272991U JPH0522821U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | トルク規定ピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7272991U JPH0522821U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | トルク規定ピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0522821U true JPH0522821U (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=13497740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7272991U Pending JPH0522821U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | トルク規定ピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0522821U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013076434A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Suiken:Kk | トルク管理機能付きネジ部材及びボルト用のトルク管理部材 |
JP6054582B2 (ja) * | 2014-05-23 | 2016-12-27 | シャープ株式会社 | 照明装置及び表示装置 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP7272991U patent/JPH0522821U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013076434A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Suiken:Kk | トルク管理機能付きネジ部材及びボルト用のトルク管理部材 |
JP6054582B2 (ja) * | 2014-05-23 | 2016-12-27 | シャープ株式会社 | 照明装置及び表示装置 |
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