JPH05228077A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本発明は集塵袋の集塵容量をフルに利用する
ことができ、使用性、保守性の良い電気掃除機を提供す
ることを目的とする。 【構成】 吸引用の電動送風機９を内蔵したモーター室
１０と、集塵袋１１を内蔵した集塵室１２とをもち、集
塵室１２とモーター室１０間の吸気格子１５のモーター
室１０側の面の略中央部に板状の弾性体１６を設けてい
る。また、集塵室１２内側面に通気用格子１７を設け、
集塵室外郭１８と通気用格子１７間に格子状の可動片１
９を設け、可動片１９を板状の弾性体１６に連結してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機に関し、特に
一般家庭で使用する電気掃除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電気掃除機の集塵方式の簡便化が
顕著となって、集塵袋を紙袋にして、掃除をより有効に
行う方式の電気掃除機が主流となってきている。

【０００３】従来、この種の電気掃除機は図３に示すよ
うな構成が一般的であった。以下、その構成について図
３を参照しながら説明する。

【０００４】図３に示すように、電気掃除機１は、吸引
用の電動送風機２を内蔵したモーター室３と、紙製の集
塵袋４を内蔵した集塵室５をもち、集塵袋４は集塵室５
の吸込口６に紙製の口芯７で取り付けられていた。

【０００５】上記構成において、電気掃除機１を運転す
ると、電動送風機２が吸引力を発生して塵埃が吸い込ま
れ、紙製の集塵袋４に塵埃のみが捕獲され、ろ過された
清浄な空気が電動送風機２内部を冷却した後電気掃除機
１の本体外へ排出されて塵埃を集塵袋４に集塵すること
になる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
掃除機では、近年の電気掃除機のハイパワー化に伴って
吸引用の電動送風機２も高出力化されているため、電動
送風機２の動作による真空圧が低くなり、集塵室５内で
は、電動送風機２の吸気口の前面付近の真空圧が最も低
く、流速も早い。従って吸い込まれた塵埃が集塵袋４の
電動送風機２の吸気口前面付近から堆積していくことに
なる。よって、集塵袋４内の塵埃は集塵袋４の周辺部に
はあまり溜まらず、最終的には口芯７付近には塵埃の溜
まらない隙間ができてしまう。この隙間により、集塵容
量にまだ余裕があるにもかかわらずこれ以上集塵でき
ず、集塵容量の無駄が発生していた。そのため集塵袋４
を頻繁に交換しなくてはならず、使用性、保守性が十分
でなかった。

【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、集塵
袋の集塵容量をフルに利用することができ、使用性、保
守性の良い電気掃除機を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の電気掃除機の第１の手段は吸引用の電動送風
機を内蔵したモーター室と、集塵袋を内蔵した集塵室と
をもち、前記集塵室とモーター室間の吸気格子のモータ
ー室側の面の略中央部に板状の弾性体を設けてなるもの
である。また、第２の手段は集塵室内側面に通気用格子
を設け、集塵室外郭と通気用格子間に格子状の可動片を
設け、前記可動片を板状の弾性体に連結してなるもので
ある。

【０００９】

【作用】上記構成により本発明の第１の手段において、
集塵室とモーター室間の吸気格子のモーター室側の面の
略中央部に板状の弾性体を設けているので、初めは吸気
格子の外側面部分の透孔から吸引し、集塵袋に塵埃が堆
積してから外側面部分以外の吸気格子の透孔から吸引す
ることにより、集塵袋の集塵容量をフルに利用すること
ができる。

【００１０】第２の手段において、集塵室内側面に通気
用格子を設け、集塵室外郭と通気用格子間に格子状の可
動片を設け、前記可動片を板状の弾性体に連結している
ので、初めは外側面部分の通気用格子の透孔から吸引
し、集塵室に塵埃が堆積してから吸気格子の透孔より吸
引することにより、同様に集塵袋の集塵容量をフルに利
用することができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例の電気掃除機を添付図
面を参照して説明する。

【００１２】図１，図２において、電気掃除機８は、吸
引用の電動送風機９を内蔵したモーター室１０と、紙製
の集塵袋１１を内蔵した集塵室１２をもち、集塵袋１１
は集塵室１２の吸込口１３に紙製の口芯１４で取り付け
られている。集塵室１２とモーター室１０を仕切る外側
面部分の透孔１５ｂと外側面部以外の透孔１５ａを有す
る吸気格子１５のモーター室１０側には、長辺の一端を
モーター室１０に固定した板状の弾性体１６を設けてい
る。図２では、集塵室１２の内側面に透孔１７ａを有す
る通気用格子１７を設け、集塵室外郭１８と通気用格子
１７間に透孔１９ａと格子１９ｂを有する格子状の可動
片１９を設け、可動片１９を板状の弾性体１６に連結し
ている。

【００１３】上記構成において、電気掃除機８を運転す
ると、電動送風機９が吸引力を発生して塵埃が吸い込ま
れ、紙製の集塵袋１１に塵埃のみが捕獲され、ろ過され
た清浄な空気がモーター９内部を冷却した後電気掃除機
８の本体外へ排出されて塵埃を集塵袋１１に集塵するこ
とになる。

【００１４】図１において、集塵の初期では集塵袋１１
内にはあまり塵埃が溜まっていないため、集塵室１２内
の真空圧は低く、弾性体１６はその弾性により吸気格子
１５の外側面部分以外の透孔１５ａに密着して、通気を
妨げ吸気格子１５の通気は弾性体１６のない外側面部分
の透孔１５ｂから行われる。そのため集塵室１２内の気
流は外側面側へ片寄り、吸いこまれた塵埃は集塵袋１１
の側面部分から堆積していく。集塵袋１１に次第に塵埃
が堆積してくると集塵室１２内の真空圧は次第に上昇
し、弾性体１６の弾性より真空圧が高くなると弾性体１
６がモーター室１０側へ湾曲し吸気格子１５と弾性体１
６との間に隙間ができ、通気のための通路（吸気格子１
５のすべての透孔１５ａ，１５ｂ）が確保される。その
ため集塵室１２内の気流は吸気格子１５の中央部にも流
れ、吸いこまれた塵埃は集塵袋１１の中央部分にも堆積
していく。よって集塵初期には集塵袋１１の外側面部分
から集塵し、集塵末期には集塵袋１１の中央部分を含め
た全体に集塵する。

【００１５】図２においても同様に集塵の初期では集塵
袋１１内にはあまり塵埃が溜まっていないため、集塵室
１２内の真空圧は低く、弾性体１６はその弾性により吸
気格子１５の透孔１５ｃに密着して、通気は弾性体１６
のない電気掃除機の外側面部分から行われる。そのため
集塵室１２内の気流は可動片１９の透孔１９ａと重なっ
た通気用格子１７の透孔１７ａ側へ片寄り、吸いこまれ
た塵埃は集塵袋１１の側面部分から堆積していく。集塵
袋１１に次第に塵埃が堆積してくると集塵室１２内の真
空圧は次第に上昇し、弾性体１６の弾性より真空圧が高
くなると弾性体１６がモーター室１０側へ湾曲し吸気格
子１５と弾性体１６との間に隙間ができ、吸気格子１５
に通気のための通路（吸気格子１５の透孔１５ａ）が確
保される。また弾性体１６に連結した可動片１９が弾性
体１６に連動して、図示していないがモーター室１０側
に移動して格子１９ｂが透孔１７ａと重なり、通気用格
子１７の透孔１７ａからの通気を遮断する。そのため集
塵室１２内の気流は吸気格子１５の透孔１５ａに流れ、
吸いこまれた塵埃は集塵袋１１の中央部分にも堆積して
いく。よって集塵初期には集塵袋１１の側面部分から集
塵し、集塵末期には集塵袋１１の中央部分を含めた全体
に集塵する。

【００１６】このように、本発明の実施例の電気掃除機
によれば、第１の手段において、集塵室１２とモーター
室１０間の吸気格子１５のモーター室１０側の面の略中
央部に板状の弾性体１６を設けているので、集塵袋１１
の集塵容量をフルに使用することができる。

【００１７】第２の手段においても同様に、集塵室１２
内側面に通気用格子１７を設け、集塵室外郭１８と通気
用格子１７間に格子状の可動片１９を設け、可動片１９
を板状の弾性体１６に連結しているので、集塵袋１１の
集塵容量をフルに利用することができる。

【００１８】

【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の電気掃除機によれば第１の手段は集塵室と
モーター室間の吸気格子のモーター室側の面の略中央部
に板状の弾性体を設けているので、集塵袋の集塵容量を
フルに利用することができる。

【００１９】第２の手段においても同様に、集塵室内側
面に通気用の格子を設け、集塵室外郭と通気用格子間に
格子状の可動片を設け、前記可動片を板状の弾性体に連
結しているので、集塵袋の集塵容量をフルに利用するこ
とができる。

【００２０】従って、集塵袋の集塵容量をフルに利用す
ることができ、使用性、保守性の良い電気掃除機を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の電気掃除機の第１の手段の構
成を示す平面断面図

【図２】同第２の手段の構成を示す平面断面図

【図３】従来の電気掃除機の構成を示す縦断面図

【符号の説明】

９ 電動送風機 １０ モーター室 １１ 集塵袋 １２ 集塵室 １５ 吸気格子 １６ 弾性体 １７ 通気用格子 １９ 可動片

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】吸引用の電動送風機を内蔵したモーター室
   と、集塵袋を内蔵した集塵室とをもち、前記集塵室とモ
   ーター室間の吸気格子の前記モーター室側の面の略中央
   部に板状の弾性体を設けてなる電気掃除機。
2. 【請求項２】集塵室内側面に通気用格子を設け、集塵室
   外郭と前記通気用格子間に格子状の可動片を設け、前記
   可動片を板状の弾性体に連結してなる請求項１記載の電
   気掃除機。