JPH0522599B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0522599B2 JPH0522599B2 JP60039710A JP3971085A JPH0522599B2 JP H0522599 B2 JPH0522599 B2 JP H0522599B2 JP 60039710 A JP60039710 A JP 60039710A JP 3971085 A JP3971085 A JP 3971085A JP H0522599 B2 JPH0522599 B2 JP H0522599B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene oxide
- weight
- polyacetal
- ink
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
ポリアセタール製のインキ誘導部材に関する。
ペン先、小管式筆記具の小管ペン先内に挿入され
る細杆体、ボールペンチツプ、ボールペンのボー
ル受座部材などインキ吐出に携わり、耐摩耗性と
耐目詰まり性が必要とされるものである。 〔従来の技術〕 ポリアセタールは合成樹脂製のインキ誘導部材
にとつて代表的な材質とされている。このポリア
セタールにはホモポリマーとコポリマーとがあ
り、それぞれ性質が幾分異なるので、インキ通路
の毛管径や全体の径などとの関係で使い分けられ
ている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 他の合成樹脂製のインキ誘導部材と比較すれば
ポリアセタール製のものは特性が一般に良好であ
るが、その中にあつて、ホモポリマー製のものは
耐摩耗性に優れる反面、所謂「なびき」現象によ
る目詰まりが発生し易く、コポリマー製のものは
耐目詰まり製に優れる反面、摩耗し易いという相
対的な関係を有する。 そこで、本発明は、ホモポリマーの耐摩耗性を
生かし、耐目詰まり性を向上させたポリアセター
ル製のインキ誘導部材を提供することを目的とす
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、ポリアセタール製のインキ誘導部材
において、0.6乃至1.0重量%のエチレンオキサイ
ドを含有するホモポリマーよりなることを特徴と
するインキ誘導部材を要旨とする。 エチレンオキサイドのこのような僅かな含有を
なすことによつてホモポリマーの良好な耐摩耗性
をほとんど損うことがなく耐目詰まり性が大幅に
向上する訳であるが、0.5重量%以下ではエチレ
ンオキサイドを使用した効果があまり見られず、
また、1.0重量%を超えると耐目詰まり性向上よ
りもむしろ耐摩耗性悪化の影響が強くなる。 エチレンオキサイドの上述した使用割合はホモ
ポリマーに対するものであり、本発明のインキ誘
導部材としては、無機繊維のような充填材などを
含有していたり、また、コポリマーも併用されて
いてよく、更に、エチレンオキサイドを含有させ
るにあつては、単独、あるいは、ともに使用され
る上記のようなものと一緒の形で含有させるのも
構わない。 〔実施例〕 実施例 1 テナツク3010(旭化成工業(株)製のポリアセター
ルホモポリマー)と、これに対し、0.6重量%に
あたるエチレンオキサイドとを均一混合したペレ
ツトをスクリユー式押出機内で溶融し、インキ通
路のパターンを有する吐出口径15mmのダイスから
押し出しながら引き取り、0.6mm径の円柱状物を
得、一定長さに切断後、一端を半球状に芯スリし
てペン先とした。 実施例 2 実施例1において、テナツク3010に対するエチ
レンオキサイドの使用割合を0.6重量%から1.0重
量%に変えた以外、すべて実施例1と同様にし
た。 比較例 1 実施例1において、エチレンオキサイドを使用
しなかつた以外、すべて実施例1と同様にした。 比較例 2 実施例1において、テナツク3010に対するエチ
レンオキサイドの使用割合を0.6重量%から1.2重
量%に変えた以外、すべて実施例1と同様にし
た。 〔発明の効果〕 各例で得たものを筆記具に組立て(市販の水性
黒色インキを使用、ペン先ホルダーからのペン先
突出量は1.0mm)、紙面に対し60°の角度を保ちな
がら自転するようセツトし、100g荷重下、7
m/秒の速度で、ペン先が摩耗してペン先ホルダ
ーが紙面に当接するようになるまで紙面を動かし
た時の結果を表−1に示す。
ペン先、小管式筆記具の小管ペン先内に挿入され
る細杆体、ボールペンチツプ、ボールペンのボー
ル受座部材などインキ吐出に携わり、耐摩耗性と
耐目詰まり性が必要とされるものである。 〔従来の技術〕 ポリアセタールは合成樹脂製のインキ誘導部材
にとつて代表的な材質とされている。このポリア
セタールにはホモポリマーとコポリマーとがあ
り、それぞれ性質が幾分異なるので、インキ通路
の毛管径や全体の径などとの関係で使い分けられ
ている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 他の合成樹脂製のインキ誘導部材と比較すれば
ポリアセタール製のものは特性が一般に良好であ
るが、その中にあつて、ホモポリマー製のものは
耐摩耗性に優れる反面、所謂「なびき」現象によ
る目詰まりが発生し易く、コポリマー製のものは
耐目詰まり製に優れる反面、摩耗し易いという相
対的な関係を有する。 そこで、本発明は、ホモポリマーの耐摩耗性を
生かし、耐目詰まり性を向上させたポリアセター
ル製のインキ誘導部材を提供することを目的とす
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、ポリアセタール製のインキ誘導部材
において、0.6乃至1.0重量%のエチレンオキサイ
ドを含有するホモポリマーよりなることを特徴と
するインキ誘導部材を要旨とする。 エチレンオキサイドのこのような僅かな含有を
なすことによつてホモポリマーの良好な耐摩耗性
をほとんど損うことがなく耐目詰まり性が大幅に
向上する訳であるが、0.5重量%以下ではエチレ
ンオキサイドを使用した効果があまり見られず、
また、1.0重量%を超えると耐目詰まり性向上よ
りもむしろ耐摩耗性悪化の影響が強くなる。 エチレンオキサイドの上述した使用割合はホモ
ポリマーに対するものであり、本発明のインキ誘
導部材としては、無機繊維のような充填材などを
含有していたり、また、コポリマーも併用されて
いてよく、更に、エチレンオキサイドを含有させ
るにあつては、単独、あるいは、ともに使用され
る上記のようなものと一緒の形で含有させるのも
構わない。 〔実施例〕 実施例 1 テナツク3010(旭化成工業(株)製のポリアセター
ルホモポリマー)と、これに対し、0.6重量%に
あたるエチレンオキサイドとを均一混合したペレ
ツトをスクリユー式押出機内で溶融し、インキ通
路のパターンを有する吐出口径15mmのダイスから
押し出しながら引き取り、0.6mm径の円柱状物を
得、一定長さに切断後、一端を半球状に芯スリし
てペン先とした。 実施例 2 実施例1において、テナツク3010に対するエチ
レンオキサイドの使用割合を0.6重量%から1.0重
量%に変えた以外、すべて実施例1と同様にし
た。 比較例 1 実施例1において、エチレンオキサイドを使用
しなかつた以外、すべて実施例1と同様にした。 比較例 2 実施例1において、テナツク3010に対するエチ
レンオキサイドの使用割合を0.6重量%から1.2重
量%に変えた以外、すべて実施例1と同様にし
た。 〔発明の効果〕 各例で得たものを筆記具に組立て(市販の水性
黒色インキを使用、ペン先ホルダーからのペン先
突出量は1.0mm)、紙面に対し60°の角度を保ちな
がら自転するようセツトし、100g荷重下、7
m/秒の速度で、ペン先が摩耗してペン先ホルダ
ーが紙面に当接するようになるまで紙面を動かし
た時の結果を表−1に示す。
【表】
表−1において、実施例1、2のものと比較例
1のものとを比べて、移動距離があまり変わらな
いことより、実施例1、2のものの耐摩耗性がほ
とんど損われていないことが判る。また、最後ま
で筆記可能であつたことより、耐目詰まり性が十
分に向上したことが判る。
1のものとを比べて、移動距離があまり変わらな
いことより、実施例1、2のものの耐摩耗性がほ
とんど損われていないことが判る。また、最後ま
で筆記可能であつたことより、耐目詰まり性が十
分に向上したことが判る。
Claims (1)
- 1 ポリアセタール製のインキ誘導部材におい
て、0.6乃至1.0重量%のエチレンオキサイドを含
有するホモポリマーよりなることを特徴とするイ
ンキ誘導部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60039710A JPS61197289A (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 | インキ誘導部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60039710A JPS61197289A (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 | インキ誘導部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61197289A JPS61197289A (ja) | 1986-09-01 |
JPH0522599B2 true JPH0522599B2 (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=12560543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60039710A Granted JPS61197289A (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 | インキ誘導部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61197289A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2535104B2 (ja) * | 1991-04-18 | 1996-09-18 | 富士通株式会社 | カ―トリッジ自動装填装置 |
-
1985
- 1985-02-28 JP JP60039710A patent/JPS61197289A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61197289A (ja) | 1986-09-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |