JPH05223052A - 波浪エネルギ−を利用した電流発生装置及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置 - Google Patents
波浪エネルギ−を利用した電流発生装置及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置Info
- Publication number
- JPH05223052A JPH05223052A JP4056724A JP5672492A JPH05223052A JP H05223052 A JPH05223052 A JP H05223052A JP 4056724 A JP4056724 A JP 4056724A JP 5672492 A JP5672492 A JP 5672492A JP H05223052 A JPH05223052 A JP H05223052A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaped passage
- hydrogen gas
- current
- generated
- current generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/30—Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient
Landscapes
- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 構造が簡単でランニングコストの低減を図る
ことができ、発生された電流を用いて水から水素ガスを
得ることができる波浪エネルギーを利用した電流発生装
置及び水素ガス発生装置を提供する。 【構成】 水面Ｓ下に配置されたＵ字通路１と、このＵ
字通路１内に配入された水銀等からなる流動性金属２
と、このＵ字通路１を取り巻く磁場発生手段３と、波浪
の高低差によって前記流動性金属２をＵ字通路１内で往
復移動させる移動手段４とが備えられ、前記磁場発生手
段３による磁場中での流動性金属２の往復移動によって
電流を発生させる構成となされた電流発生装置Ａであ
る。また、この電流発生装置Ａによって発生された電流
が供受される電気分解槽５により水Ｈ2Ｏを電気分解
し、水素ガスＨ2 を発生させる水素ガス発生装置Ｂであ
る。
ことができ、発生された電流を用いて水から水素ガスを
得ることができる波浪エネルギーを利用した電流発生装
置及び水素ガス発生装置を提供する。 【構成】 水面Ｓ下に配置されたＵ字通路１と、このＵ
字通路１内に配入された水銀等からなる流動性金属２
と、このＵ字通路１を取り巻く磁場発生手段３と、波浪
の高低差によって前記流動性金属２をＵ字通路１内で往
復移動させる移動手段４とが備えられ、前記磁場発生手
段３による磁場中での流動性金属２の往復移動によって
電流を発生させる構成となされた電流発生装置Ａであ
る。また、この電流発生装置Ａによって発生された電流
が供受される電気分解槽５により水Ｈ2Ｏを電気分解
し、水素ガスＨ2 を発生させる水素ガス発生装置Ｂであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、海あるいは湖等の水
面に発生する波浪を利用して電流を発生させ、更にこの
発生された電流による水の電気分解によって水素ガスを
発生させ、引いては波のエネルギーの吸収により除波効
果をも合わせ持つ波浪エネルギーを利用した電流発生装
置及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置
に関する。
面に発生する波浪を利用して電流を発生させ、更にこの
発生された電流による水の電気分解によって水素ガスを
発生させ、引いては波のエネルギーの吸収により除波効
果をも合わせ持つ波浪エネルギーを利用した電流発生装
置及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電流を発生する装置としては、水
力発電装置や火力発電装置あるいは原子力発電装置等が
ある。また、エネルギー燃料としては、石油、石炭や天
然ガス等の所謂化石燃料と称されるものが主に使用され
ている。
力発電装置や火力発電装置あるいは原子力発電装置等が
ある。また、エネルギー燃料としては、石油、石炭や天
然ガス等の所謂化石燃料と称されるものが主に使用され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した各
種発電装置は、大掛かりな装置が多く、設備投資が高く
て、装置の構造も複雑なものであるといった問題点があ
った。また、前記した化石燃料と称される天然のエネル
ギーは、地下埋蔵量が限られているために、今後の生産
供給において、不安定な要素を持つものであるといった
問題点があった。
種発電装置は、大掛かりな装置が多く、設備投資が高く
て、装置の構造も複雑なものであるといった問題点があ
った。また、前記した化石燃料と称される天然のエネル
ギーは、地下埋蔵量が限られているために、今後の生産
供給において、不安定な要素を持つものであるといった
問題点があった。
【０００４】この発明の目的は、上記従来の問題点を解
決することにあり、海あるいは湖等の水面に発生する波
浪を利用して電流を発生することができ、しかも、構造
が簡単でランニングコストの低減を図ることができ、更
に、この発生された電流の用いて略無限に存在する水か
らエネルギー燃料としての水素ガスを得ることができ
て、このエネルギー燃料としての水素ガスを安定供給す
ることができる波浪エネルギーを利用した電流発生装置
及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置を
提供することである。
決することにあり、海あるいは湖等の水面に発生する波
浪を利用して電流を発生することができ、しかも、構造
が簡単でランニングコストの低減を図ることができ、更
に、この発生された電流の用いて略無限に存在する水か
らエネルギー燃料としての水素ガスを得ることができ
て、このエネルギー燃料としての水素ガスを安定供給す
ることができる波浪エネルギーを利用した電流発生装置
及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置を
提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、波浪エネルギーを利用した電流発生装
置として、水面下に配置されたＵ字通路と、このＵ字通
路内に配入された水銀等からなる流動性金属と、このＵ
字通路を取り巻くように配設された磁場発生手段と、波
浪の高低差によって前記流動性金属をＵ字通路内で往復
移動させる移動手段とが備えられ、前記磁場中での前記
流動性金属の往復移動によって電流を発生させる構成と
した。更に、前記移動手段が、前記Ｕ字通路の両端開口
部内に配入されたブースターからなるものとした。ま
た、電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置とし
て、前記した電流発生装置によって発生された電流が供
受される電気分解槽により水を電気分解し、水素ガスを
発生させるものとした。
達成するために、波浪エネルギーを利用した電流発生装
置として、水面下に配置されたＵ字通路と、このＵ字通
路内に配入された水銀等からなる流動性金属と、このＵ
字通路を取り巻くように配設された磁場発生手段と、波
浪の高低差によって前記流動性金属をＵ字通路内で往復
移動させる移動手段とが備えられ、前記磁場中での前記
流動性金属の往復移動によって電流を発生させる構成と
した。更に、前記移動手段が、前記Ｕ字通路の両端開口
部内に配入されたブースターからなるものとした。ま
た、電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置とし
て、前記した電流発生装置によって発生された電流が供
受される電気分解槽により水を電気分解し、水素ガスを
発生させるものとした。
【０００６】
【作用】この発明の波浪エネルギーを利用した電流発生
装置では、水面下に配置されたＵ字通路内の水銀等から
なる流動性金属を磁場中で、波浪の高低差による移動手
段の移動作用によって往復移動させることによって、フ
ァラデーの電磁誘導の原理で電流が発生される。更に、
前記した移動手段としてブースターを用いることによっ
て、波浪の高低差を効率良く移動作用に変換することが
できて、Ｕ字通路内の水銀等の流動性金属の往復移動す
る流速が高速化され、変換効率が向上される。しかも、
このブースターは、波浪の不規則性を平滑化して定常的
な脈動とするともに、波動の共振状態に近づくように、
制御パラメータの設定を容易にとることができ、且つＵ
字通路内の水銀等からなる流動性金属を海水等の外水と
遮断して、安全性を保つ役目をする。
装置では、水面下に配置されたＵ字通路内の水銀等から
なる流動性金属を磁場中で、波浪の高低差による移動手
段の移動作用によって往復移動させることによって、フ
ァラデーの電磁誘導の原理で電流が発生される。更に、
前記した移動手段としてブースターを用いることによっ
て、波浪の高低差を効率良く移動作用に変換することが
できて、Ｕ字通路内の水銀等の流動性金属の往復移動す
る流速が高速化され、変換効率が向上される。しかも、
このブースターは、波浪の不規則性を平滑化して定常的
な脈動とするともに、波動の共振状態に近づくように、
制御パラメータの設定を容易にとることができ、且つＵ
字通路内の水銀等からなる流動性金属を海水等の外水と
遮断して、安全性を保つ役目をする。
【０００７】また、この発明の電流発生装置が備えられ
た水素ガス発生装置では、前記のようにして発生された
電流を電気分解槽に供受することによって、この電気分
解槽内に貯水された水が電気分解され、水素ガスが発生
される。この水素ガスは、主としてエネンギー燃料とし
て使用される。このように、略無限に存在する水からエ
ネルギー燃料としての水素ガスが得られるので、エネル
ギー燃料を安定供給することができる。
た水素ガス発生装置では、前記のようにして発生された
電流を電気分解槽に供受することによって、この電気分
解槽内に貯水された水が電気分解され、水素ガスが発生
される。この水素ガスは、主としてエネンギー燃料とし
て使用される。このように、略無限に存在する水からエ
ネルギー燃料としての水素ガスが得られるので、エネル
ギー燃料を安定供給することができる。
【０００８】
【実施例】以下、この発明に係る波浪エネルギーを利用
した電流発生装置及びこの電流発生装置が備えられた水
素ガス発生装置の実施例について、図面に基づいて説明
する。図１はこの発明に係る波浪エネルギーを利用した
電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置の一実施例
を示す概略斜視図、図２はこの発明に係る波浪エネルギ
ーを利用した電流発生装置が海水下に設置された一構造
例を示す概略縦断面図、図３は図２の状態から海水の波
浪の高低差が変化した状態を示す概略断面図、図４はこ
の発明の水素ガス発生装置における電気分解槽の一例を
示す概略断面図、図５はこの発明に係る波浪エネルギー
を利用した電流発生装置が海水下に設置された他の構造
例を示す概略縦断面図である。
した電流発生装置及びこの電流発生装置が備えられた水
素ガス発生装置の実施例について、図面に基づいて説明
する。図１はこの発明に係る波浪エネルギーを利用した
電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置の一実施例
を示す概略斜視図、図２はこの発明に係る波浪エネルギ
ーを利用した電流発生装置が海水下に設置された一構造
例を示す概略縦断面図、図３は図２の状態から海水の波
浪の高低差が変化した状態を示す概略断面図、図４はこ
の発明の水素ガス発生装置における電気分解槽の一例を
示す概略断面図、図５はこの発明に係る波浪エネルギー
を利用した電流発生装置が海水下に設置された他の構造
例を示す概略縦断面図である。
【０００９】この発明に係る波浪エネルギーを利用した
電流発生装置Ａは、図２に示すように、海水等の水面Ｓ
下に配置されたＵ字通路１と、このＵ字通路１内に配入
された水銀等からなる流動性金属２と、このＵ字通路１
を取り巻くように配設された磁場発生手段３と、波浪の
高低差によって前記した流動性金属２をＵ字通路１内で
往復移動させる移動手段４とが備えられ、前記した磁場
発生手段３による磁場中での流動性金属２の往復移動に
よって電流を発生させる構成となされている。この実施
例では、移動手段４がブースター４ａ、４ｂからなるも
のについて、図示している。
電流発生装置Ａは、図２に示すように、海水等の水面Ｓ
下に配置されたＵ字通路１と、このＵ字通路１内に配入
された水銀等からなる流動性金属２と、このＵ字通路１
を取り巻くように配設された磁場発生手段３と、波浪の
高低差によって前記した流動性金属２をＵ字通路１内で
往復移動させる移動手段４とが備えられ、前記した磁場
発生手段３による磁場中での流動性金属２の往復移動に
よって電流を発生させる構成となされている。この実施
例では、移動手段４がブースター４ａ、４ｂからなるも
のについて、図示している。
【００１０】前記したＵ字通路１は、この図２に示す実
施例では、海面下に打設されたコンクリートＫ内に設け
られており、このＵ字通路１の両端開口部１１，１２
は、２段階に広くなるように形成され、段部１１ａ，１
１ｂ及び１２ａ，１２ｂが設けられている。前記したブ
ースター４ａ、４ｂは、その底面積がＵ字通路１の断面
積より大きく形成されていて、このＵ字通路１の両端開
口部１１，１２の第１の段部１１ａ及び１２ａ上に配入
され、その鍔部４１がＵ字通路１の両端開口部１１，１
２の第２の段部１１ｂ及び１２ｂ上に配入されるように
なされている。このブースター４ａ、４ｂはＵ字通路１
の両端開口部１１，１２に対して、密封した状態で、上
下移動可能に配入されている。水銀等からなる流動性金
属２が配入されるＵ字通路１の径ｄは、電磁気等からな
る磁場発生手段３の内径よりもやや小さめとされ、この
磁場発生手段３の長さＬは、Ｕ字通路１内に配入された
水銀等からなる流動性金属２の配入全長よりも、短くな
されている。尚、Ｕ字通路１としては、図２に示すもの
のに限らず、図１に示すような方形断面を有するＵ字菅
や断面円形のＵ字菅等を使用してもよい。このＵ字通路
１は、テレスコピック管とし、波長の変化に応じて伸縮
可能とすることもできる。
施例では、海面下に打設されたコンクリートＫ内に設け
られており、このＵ字通路１の両端開口部１１，１２
は、２段階に広くなるように形成され、段部１１ａ，１
１ｂ及び１２ａ，１２ｂが設けられている。前記したブ
ースター４ａ、４ｂは、その底面積がＵ字通路１の断面
積より大きく形成されていて、このＵ字通路１の両端開
口部１１，１２の第１の段部１１ａ及び１２ａ上に配入
され、その鍔部４１がＵ字通路１の両端開口部１１，１
２の第２の段部１１ｂ及び１２ｂ上に配入されるように
なされている。このブースター４ａ、４ｂはＵ字通路１
の両端開口部１１，１２に対して、密封した状態で、上
下移動可能に配入されている。水銀等からなる流動性金
属２が配入されるＵ字通路１の径ｄは、電磁気等からな
る磁場発生手段３の内径よりもやや小さめとされ、この
磁場発生手段３の長さＬは、Ｕ字通路１内に配入された
水銀等からなる流動性金属２の配入全長よりも、短くな
されている。尚、Ｕ字通路１としては、図２に示すもの
のに限らず、図１に示すような方形断面を有するＵ字菅
や断面円形のＵ字菅等を使用してもよい。このＵ字通路
１は、テレスコピック管とし、波長の変化に応じて伸縮
可能とすることもできる。
【００１１】この発明に係る水素ガス発生装置Ｂは前記
した電流発生装置Ａが備えられたものであって、図１に
示すように、電流発生装置Ａによって発生された電流が
供受される電気分解槽５により水Ｈ2 Ｏを電気分解し、
水素ガスＨ2 を発生させるものである。この電気分解槽
５には、図４に示すように、陽極板６と陰極板７とが間
隔を隔てて配入されていて、その中央部分にアスベスト
隔膜８が電気分解槽５内を左右に分けるように配設され
ている。この電気分解槽５には、真水を貯水することが
好ましく、この真水の場合は、電気分解の触媒として水
酸化ナトリウム（ＮａＯＨ）が混入される。また、電気
分解槽５に海水を貯水してもよく、この場合は、特に電
気分解の触媒は必要としない。
した電流発生装置Ａが備えられたものであって、図１に
示すように、電流発生装置Ａによって発生された電流が
供受される電気分解槽５により水Ｈ2 Ｏを電気分解し、
水素ガスＨ2 を発生させるものである。この電気分解槽
５には、図４に示すように、陽極板６と陰極板７とが間
隔を隔てて配入されていて、その中央部分にアスベスト
隔膜８が電気分解槽５内を左右に分けるように配設され
ている。この電気分解槽５には、真水を貯水することが
好ましく、この真水の場合は、電気分解の触媒として水
酸化ナトリウム（ＮａＯＨ）が混入される。また、電気
分解槽５に海水を貯水してもよく、この場合は、特に電
気分解の触媒は必要としない。
【００１２】次に、上記した実施例の電流発生装置Ａと
この電流発生装置Ａが備えられた水素ガス発生装置Ｂの
作用について説明する。まず、図２、図３に示すよう
に、海水等の波浪Ｈの高低が変化するに伴って、Ｕ字通
路１の両端開口部１１，１２に配入された移動手段４を
構成するブースター４ａ、４ｂがこれらの両端開口部１
１，１２内で上下移動する。これらのブースター４ａ、
４ｂの上下移動によって、Ｕ字通路１内に配入された水
銀等からなる流動性金属２が負圧Ｆ１又はＦ２を受け
て、Ｕ字通路１内を往復移動する。この負圧Ｆ１又はＦ
２は、Ｕ字通路１の段面積よりブースター４ａ、４ｂの
底面積が大きいので、数十〜数百倍の圧力となって、負
圧の小さい方のブースター４ａ又は４ｂにかかる。この
ことによって、負圧の小さい方のブースター４ａ又は４
ｂはフロートとなっており自体の浮力とあわさって容易
に上方へ移動されて水銀等からなる流動性金属２の往復
移動の流速が高速化される。したがって、磁場発生手段
３による磁場中における水銀等からなる流動性金属２の
往復移動によって、ファラデーの電磁誘導の原理で発生
する電流は大きくなる。
この電流発生装置Ａが備えられた水素ガス発生装置Ｂの
作用について説明する。まず、図２、図３に示すよう
に、海水等の波浪Ｈの高低が変化するに伴って、Ｕ字通
路１の両端開口部１１，１２に配入された移動手段４を
構成するブースター４ａ、４ｂがこれらの両端開口部１
１，１２内で上下移動する。これらのブースター４ａ、
４ｂの上下移動によって、Ｕ字通路１内に配入された水
銀等からなる流動性金属２が負圧Ｆ１又はＦ２を受け
て、Ｕ字通路１内を往復移動する。この負圧Ｆ１又はＦ
２は、Ｕ字通路１の段面積よりブースター４ａ、４ｂの
底面積が大きいので、数十〜数百倍の圧力となって、負
圧の小さい方のブースター４ａ又は４ｂにかかる。この
ことによって、負圧の小さい方のブースター４ａ又は４
ｂはフロートとなっており自体の浮力とあわさって容易
に上方へ移動されて水銀等からなる流動性金属２の往復
移動の流速が高速化される。したがって、磁場発生手段
３による磁場中における水銀等からなる流動性金属２の
往復移動によって、ファラデーの電磁誘導の原理で発生
する電流は大きくなる。
【００１３】この電流が供受された水素ガス発生装置Ｂ
の電気分解槽５では、この電気分解槽内に貯水された水
が電気分解され、陰極板７側に水素ガスＨ2 が発生され
る。この水素ガスＨ2 は、主としてエネンギー燃料とし
て使用される。このように、略無限に存在する水からエ
ネルギー燃料としての水素ガスＨ2 が得られるので、エ
ネルギー燃料を安定供給することができる。しかも、前
記したブースター４ａ、４ｂは、波浪の不規則性を平滑
化して定常的な脈動とするともに、波動の共振状態に近
づくように、制御パラメータ（管長の伸縮、フロート上
下動の制動、印加磁場強度等) の設定を容易にとること
ができ、且つＵ字通路内の水銀等からなる流動性金属を
海水等の外水と遮断して、安全性を保つ役目をする。
尚、電気分解槽５の陽極板６側には酸素Ｏ2 が発生する
ので、この酸素Ｏ2も有効に利用することができる。
の電気分解槽５では、この電気分解槽内に貯水された水
が電気分解され、陰極板７側に水素ガスＨ2 が発生され
る。この水素ガスＨ2 は、主としてエネンギー燃料とし
て使用される。このように、略無限に存在する水からエ
ネルギー燃料としての水素ガスＨ2 が得られるので、エ
ネルギー燃料を安定供給することができる。しかも、前
記したブースター４ａ、４ｂは、波浪の不規則性を平滑
化して定常的な脈動とするともに、波動の共振状態に近
づくように、制御パラメータ（管長の伸縮、フロート上
下動の制動、印加磁場強度等) の設定を容易にとること
ができ、且つＵ字通路内の水銀等からなる流動性金属を
海水等の外水と遮断して、安全性を保つ役目をする。
尚、電気分解槽５の陽極板６側には酸素Ｏ2 が発生する
ので、この酸素Ｏ2も有効に利用することができる。
【００１４】図５に示すのは、移動手段４を構成するブ
ースター４ａ、４ｂに中空部４２がそれぞれ設けられて
いて、浮力を大きくして、これらのブースター４ａ、４
ｂが元の位置すなわち両端開口部１１，１２の最高部に
戻り易くしている。更に、Ｕ字通路１の両端開口部１
１，１２の近傍箇所に、大気開放用の枝菅部( 第2 図部
分拡大図参照）に切り替え弁を設けることによって、水
銀等からなる流動性金属２に作用する負圧の大きさを調
整するとともに、ブースター４ａ、４ｂの上下移動をス
ムーズに行うことができるようにすることも可能であ
る。
ースター４ａ、４ｂに中空部４２がそれぞれ設けられて
いて、浮力を大きくして、これらのブースター４ａ、４
ｂが元の位置すなわち両端開口部１１，１２の最高部に
戻り易くしている。更に、Ｕ字通路１の両端開口部１
１，１２の近傍箇所に、大気開放用の枝菅部( 第2 図部
分拡大図参照）に切り替え弁を設けることによって、水
銀等からなる流動性金属２に作用する負圧の大きさを調
整するとともに、ブースター４ａ、４ｂの上下移動をス
ムーズに行うことができるようにすることも可能であ
る。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の波浪エ
ネルギーを利用した電流発生装置は、水面下に配置され
たＵ字通路と、このＵ字通路内に配入された水銀等から
なる流動性金属と、このＵ字通路を取り巻くように配設
された磁場発生手段と、波浪の高低差によって前記流動
性金属をＵ字通路内で往復移動させる移動手段とが備え
られ、前記磁場中での前記流動性金属の往復移動によっ
て電流を発生させる構成となされたものであるから、以
下に述べる効果を奏する。すなわち、海あるいは湖等の
水面に発生する波浪を利用して電流を発生することがで
き、しかも、構造が簡単でランニングコストの軽減を図
ることができる。
ネルギーを利用した電流発生装置は、水面下に配置され
たＵ字通路と、このＵ字通路内に配入された水銀等から
なる流動性金属と、このＵ字通路を取り巻くように配設
された磁場発生手段と、波浪の高低差によって前記流動
性金属をＵ字通路内で往復移動させる移動手段とが備え
られ、前記磁場中での前記流動性金属の往復移動によっ
て電流を発生させる構成となされたものであるから、以
下に述べる効果を奏する。すなわち、海あるいは湖等の
水面に発生する波浪を利用して電流を発生することがで
き、しかも、構造が簡単でランニングコストの軽減を図
ることができる。
【００１６】更に、前記移動手段が、前記Ｕ字通路の両
端開口部内に配入されたブースターからなるものでは、
Ｕ字通路内における水銀等の流動性金属の往復移動の流
速を高速化することができて、大きな電流を得ることが
できる。しかも、このブースターによって、波浪の不規
則性を平滑化して定常的な脈動とすることができるとも
に、波動の共振状態に近づくように、制御パラメータの
設定を容易にとることができ、且つＵ字通路内の水銀等
からなる流動性金属を海水等の外水と遮断して、安全性
を保つことができる。消波効果も併せ持つ。
端開口部内に配入されたブースターからなるものでは、
Ｕ字通路内における水銀等の流動性金属の往復移動の流
速を高速化することができて、大きな電流を得ることが
できる。しかも、このブースターによって、波浪の不規
則性を平滑化して定常的な脈動とすることができるとも
に、波動の共振状態に近づくように、制御パラメータの
設定を容易にとることができ、且つＵ字通路内の水銀等
からなる流動性金属を海水等の外水と遮断して、安全性
を保つことができる。消波効果も併せ持つ。
【００１７】また、この電流発生装置が備えられた水素
ガス発生装置は、前記した電流発生装置によって発生さ
れた電流が供受される電気分解槽により水を電気分解
し、水素ガスを発生させるものであるから、以下に述べ
る効果を奏する。すなわち、この電流の用いて略無限に
存在する水からエネルギー燃料としての水素ガスを得る
ことができて、このエネルギー燃料としての水素ガスを
安定供給することができる。
ガス発生装置は、前記した電流発生装置によって発生さ
れた電流が供受される電気分解槽により水を電気分解
し、水素ガスを発生させるものであるから、以下に述べ
る効果を奏する。すなわち、この電流の用いて略無限に
存在する水からエネルギー燃料としての水素ガスを得る
ことができて、このエネルギー燃料としての水素ガスを
安定供給することができる。
【図１】この発明に係る波浪エネルギーを利用した電流
発生装置が備えられた水素ガス発生装置の一実施例を示
す概略斜視図である。
発生装置が備えられた水素ガス発生装置の一実施例を示
す概略斜視図である。
【図２】この発明に係る波浪エネルギーを利用した電流
発生装置が海水下に設置された一構造例を示す概略縦断
面図である。
発生装置が海水下に設置された一構造例を示す概略縦断
面図である。
【図３】図３の状態から海水の波浪の高低差が変化した
状態を示す概略断面図である。
状態を示す概略断面図である。
【図４】この発明の水素ガス発生装置における電気分解
槽の一例を示す概略断面図である。
槽の一例を示す概略断面図である。
【図５】この発明に係る波浪エネルギーを利用した電流
発生装置が海水下に設置された他の構造例を示す概略縦
断面図である。
発生装置が海水下に設置された他の構造例を示す概略縦
断面図である。
Ａ 電流発生装置 Ｂ 水素ガス発生装置 Ｓ 水面 １ Ｕ字通路 ２ 水銀等からなる流動性金属 ３ 磁場発生手段 ４ 移動手段 ４ａ，４ｂ ブースター ５ 電気分解槽
Claims (3)
- 【請求項１】 水面下に配置されたＵ字通路と、このＵ
字通路内に配入された水銀等からなる流動性金属と、こ
のＵ字通路を取り巻くように配設された磁場発生手段
と、波浪の高低差によって前記流動性金属をＵ字通路内
で往復移動させる移動手段とが備えられ、 前記磁場中での前記流動性金属の往復移動によって電流
を発生させる構成となされたことを特徴とする波浪エネ
ルギーを利用した電流発生装置。 - 【請求項２】 前記移動手段が、前記Ｕ字通路の両端開
口部内に配入されたブースターからなる請求項１に記載
の波浪エネルギーを利用した電流発生装置。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載した電流発
生装置によって発生された電流が供受される電気分解槽
により水を電気分解し、水素ガスを発生させることを特
徴とする電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4056724A JPH05223052A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 波浪エネルギ−を利用した電流発生装置及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4056724A JPH05223052A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 波浪エネルギ−を利用した電流発生装置及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05223052A true JPH05223052A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13035447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4056724A Pending JPH05223052A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 波浪エネルギ−を利用した電流発生装置及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05223052A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8129431B2 (en) | 2003-01-21 | 2012-03-06 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| RU2578201C1 (ru) * | 2014-10-07 | 2016-03-27 | Федеральное государственное казенное военное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Военный учебно-научный центр Военно-воздушных сил "Военно-воздушная академия имени профессора Н.Е. Жуковского и Ю.А. Гагарина" (г. Воронеж) Министерства обороны Российской Федерации | Генератор тока |
| US9458819B2 (en) * | 2014-08-07 | 2016-10-04 | Amar S. Wanni | Wave energy converter |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP4056724A patent/JPH05223052A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8129431B2 (en) | 2003-01-21 | 2012-03-06 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| US8497304B2 (en) | 2003-01-21 | 2013-07-30 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| US8669290B2 (en) | 2003-01-21 | 2014-03-11 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| US8754131B2 (en) | 2003-01-21 | 2014-06-17 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| US8871813B2 (en) | 2003-01-21 | 2014-10-28 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| US8927606B1 (en) | 2003-01-21 | 2015-01-06 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| US9144609B2 (en) | 2003-01-21 | 2015-09-29 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| US9561277B2 (en) | 2003-01-21 | 2017-02-07 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous liquid preparation containing 2-amino-3-(4-bromobenzoyl)phenylacetic acid |
| US9458819B2 (en) * | 2014-08-07 | 2016-10-04 | Amar S. Wanni | Wave energy converter |
| RU2578201C1 (ru) * | 2014-10-07 | 2016-03-27 | Федеральное государственное казенное военное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Военный учебно-научный центр Военно-воздушных сил "Военно-воздушная академия имени профессора Н.Е. Жуковского и Ю.А. Гагарина" (г. Воронеж) Министерства обороны Российской Федерации | Генератор тока |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20120097550A1 (en) | Methods for enhancing water electrolysis | |
| JP2019090087A (ja) | 電解槽及び水素製造装置 | |
| US5872406A (en) | Tidal generator | |
| Goede et al. | Production of solar fuels by CO2 plasmolysis | |
| CN106877572B (zh) | 一种张力膜式波浪能发电装置 | |
| JP2005145218A (ja) | 洋上水素製造設備及び水素製造輸送システム | |
| KR101749664B1 (ko) | 안전하고 안정된 수소 저장부를 갖는 에너지 유닛 | |
| JPH0665053B2 (ja) | 燃料電池システム | |
| JPH05223052A (ja) | 波浪エネルギ−を利用した電流発生装置及びこの電流発生装置が備えられた水素ガス発生装置 | |
| US8034220B2 (en) | Electrochemical thermodynamo | |
| KR102456289B1 (ko) | 파력, 풍력 및 태양광발전을 위한 해상 부유식 플랫폼을 구비한 복합 재생에너지 생산시스템 | |
| WO2016125717A1 (ja) | 電力供給システム | |
| WO2023203472A2 (en) | Infrared plasma light recycling thermophotovoltaic hydrogen electrical power generator | |
| CN217479558U (zh) | 一种水蒸气等离子体制氢系统 | |
| JP4794859B2 (ja) | 水素気体発生装置 | |
| JPH0492374A (ja) | エネルギーシステム | |
| JP2005280581A (ja) | 水上発電システムおよび水上発電方法 | |
| JP2020079450A (ja) | 電解槽及び水素製造装置 | |
| CN113019117A (zh) | Dbd等离子体反应装置及转化co2的等离子体系统 | |
| CN106593754A (zh) | 深海自固定海浪发电装置 | |
| CN216171260U (zh) | Dbd等离子体反应装置及转化co2的等离子体系统 | |
| CN216473506U (zh) | 一种耦合电解水产氢系统 | |
| CN220059862U (zh) | 一种压缩气体及水力联合电力储能系统 | |
| CN208429010U (zh) | 一种多用途的电力施工车 | |
| KR101926776B1 (ko) | 수소발생장치 |