JPH05221878A - 水相における照射下で過酸化水素による有機材料の酸化方法 - Google Patents

水相における照射下で過酸化水素による有機材料の酸化方法

Info

Publication number
JPH05221878A
JPH05221878A JP4295387A JP29538792A JPH05221878A JP H05221878 A JPH05221878 A JP H05221878A JP 4295387 A JP4295387 A JP 4295387A JP 29538792 A JP29538792 A JP 29538792A JP H05221878 A JPH05221878 A JP H05221878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxidation method
range
ferrous
reaction
oxidation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4295387A
Other languages
English (en)
Inventor
Ivan Wlassics
ウラシッチ イバン
Mario Alfieri
アルイユリ マリオ
Walter Visentin
ヴイセンライン ウァルタ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Solvay Specialty Polymers Italy SpA
Original Assignee
Ausimont SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ausimont SpA filed Critical Ausimont SpA
Publication of JPH05221878A publication Critical patent/JPH05221878A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/72Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation
    • C02F1/725Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation by catalytic oxidation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/30Treatment of water, waste water, or sewage by irradiation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/72Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation
    • C02F1/722Oxidation by peroxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2305/00Use of specific compounds during water treatment
    • C02F2305/10Photocatalysts

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機材料または有機化合物を完全に酸化させ
る方法。 【構成】 水性相で過酸化水素と、第1鉄イオン(Fe
II)または第2鉄イオンと(FeIII)と第2銅イオン
(CuII)の存在下で、有機材料または有機化合物を酸
化させ、この反応が人工可視光の照射条件下で行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水相における照射下
で過酸化水素(H22)による有機材料の酸化方法に関
する。特に、この発明は、水相で過酸化水素と、第1鉄
イオン(FeII)および任意に第2鉄イオンと(FeII
I)と第2銅イオン(Cu(II)の存在下で、有機基質を
酸化させ、この反応が人工可視光の照射条件下で行われ
る改良された方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】酸化
剤として過酸化水素を用いて水分散系で有機化合物を酸
化する方法は知られている。過酸化水素を適用した酸化
方法の機構は、一般的に遷移金属で、特に第1鉄イオン
(第2銅イオンを組合せてもよい)で活性化されること
はよく知られている。
【0003】水酸化ラジカルOH・はH22の分解によ
り生成し、広い範囲の有機および脂肪族化合物(基質)
の酸化反応および水酸化反応することが示されている。
特に、水分散液中で、(FeII)および、場合によって
加えられる(CuII)が触媒作用をして、数多くの有機
基質と反応することはよく知られている。何故なら、過
酸化水素は(FeII)を酸化して(FeIII)を生成
し、基質を酸化して中間化合物を生成する水酸化ラジカ
ルを発生する。換言すれば、(FeIII)ラジカルを還
元して(FeII)ラジカルを生成し、初めの状態に戻す
ことを促進する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、過酸
化水素による、水相中での有機化合物の酸化方法が、人
工光の照射下で操作されることで向上させられることを
発明者は見出した。それ故、この発明の目的は第1鉄イ
オン(FeII)および任意に第2銅イオン(CuII)の
存在下に過酸化水素を用いて、水分散中で有機物質また
は材料を酸化する改良された方法を提供する。
【0005】他の目的は、従来技術に比較して約2倍に
増大し、かつそれに応じて過酸化水素の消費量が少ない
酸化収率(効率)が水分散中での有機化合物の酸化方法
を提供することである。最後に、さらなる目的は可変な
条件下の範囲内が有機化合物の完全な分解(CO2)に
まで達しうる方法を提供することである。
【0006】他の目的は、次の記載により当業者に明ら
かとなろう。この発明によれば、第1鉄イオン(FeI
I)および第2銅イオン(CuII)の存在下で、有機材
料または有機化合物を酸化させ、この反応が人工可視光
の照射条件下で水性相で過酸化水素によって行われるこ
とに特徴がある。以下の発明において、“有機材料”ま
たは“有機化合物”とは、一般的に、少なくともその一
部が有機性能をもつ物質、化合物および/またはその物
質、化合物の組合せよりなり、前記の方法によって、少
なくともその一部が酸化されるものをいう。
【0007】その例としては、H22によって酸化可能
な何れの有機物質、特にフェノール性の物質(フェノー
ル、置換フェノール等)や、機能分子(アミン、アミ
ド、カルボキシル等)を含有する脂肪族化合物が挙げら
れる。この発明の目的には、“水性相”の定義には実質
的に水性溶媒中での均一または不均一な分散液のあらゆ
る物理的形態(溶液、懸濁液、乳化液、コロイド等)を
含む。
【0008】さらに詳しくは、この発明の方法はpH7
より低く保持された水性分散液中での基質に、酸化され
る有機材料の(全)量の酸化の程度(部分または全部)
に必要な化学量論的比率に従って、分散液に(FeI
I)、任意に(CuII)およびH 22をもつ塩を加える
ことにより行われる。特に興味ある結果は、次のパラメ
ータの操作条件を部分的または全体的に実施することで
達成できる。 − 水性分散液相、好ましくは水性溶液の有機質の濃度
が0.01から5.0重量%の範囲である、 − 常法では、希釈溶液にH2SO4またはNaOHを添
加して、pHが2から7の範囲、好ましくは3から4の
範囲である。 − ここで第1鉄イオン(FeII)及び第2銅イオンが
それぞれ硫酸第1鉄、塩化第1鉄、硝酸第1鉄およびア
ンモニウム硫酸第1鉄および硫酸銅等の可溶性塩の形で
添加される。対応する第2鉄塩も使用可能である。ここ
で、硫酸第一鉄および硫酸銅が操作上および経済的理由
から好ましい。
【0009】ここで、第1鉄イオン(FeII)および第
2銅イオンは、第1鉄イオン(FeII)が50から10
00ppmの範囲、第2銅イオン(CuII)が0から4
40ppmの範囲、好ましくは第1鉄イオンと第2銅イ
オンが同等量でかつ100から200ppmの範囲で添
加される。− 過酸化水素は基質または水分散液中の全
基質に対するモル比で使用される。しかし、部分酸化又
は完全酸化、及び基質濃度の化学量論の関数として変化
さすことができる。
【0010】完全な酸化における好ましい目的として
は、最終酸化物としてCO2となり、過酸化水素はその
酸化反応の化学量論からみて、酸化される基質または基
質全量に対し、1:1から2.5:1の範囲のモル比が
好ましい。さらに、過酸化水素は液中に、温度、有機材
料の性質、吸収等の関係より徐々に連続的に注入され
る。過酸化水素濃度は独立因子とはならず操作の単純と
平易さのため、過酸化水素の濃度が30から50重量%
の範囲が好ましい。
【0011】この酸化方法は、350から700hνの
使用範囲の人工可視光の照射下で実施され、理論上の最
大値に対応して、人工可視光の照射は、50から100
0ワット/dm3の範囲の有効印加電力である。通常の有
効印加電力は、400から500ワット/dm3の範囲の
である。温度も広い範囲で変えられ、有機材料の量およ
び質によって、室温(10℃)から100℃の温度範囲
で行われる。
【0012】上記開示された条件で操作する、即ち可視
範囲の人工光を水性反応分散液に照射することにより、
次のような驚くべき結果が得られる:H2O−(FeI
I)酸化反応システムの効率が、照射のない同一条件で
の反応に比較して2倍もの値に増加する。所房の酸化程
度を得るために、酸化効率は使用されるH22の量(1
00%時のH22のg/lで表現)に反映されるので、
基質の酸化剤の酸化効率は基本的に重要である。
【0013】それゆえ、酸化システム効率が高くなれば
なるほど、酸化を達成するため実際に必要なH22は少
なくなる。さらに、この発明の範囲内では、酸化システ
ムの効率は、この発明に示された照射条件を適用するこ
とで触媒効果が向上することを示している。前述のよう
に、照射なしに達成する100%効率の酸化システムを
考えると、この発明のシステムの効率は、上記値のパー
セント増加およびCOD値のパーセント減少の比が達成
されるので、O2f/O2r比の値が計算できる。ここ
で、O 2fは酸素の実際の供給値(H22として)を表
し、O2rは酸化に要求される酸素の量(H22とし
て)を表す。
【0014】次の実施例では、O2f/O2r比で表さ
れ、要求酸素量(H22として)に対する実際供給酸素
量(H22として)の関数として、p−ニトロフェノー
ル、フェノール、p−クロロフェノール、フォルムアル
デヒトおよびジメチルフォルムアミドの25g/l濃度
の溶液における全酸化反応の効率(即ち、最終酸化物と
してのCO2の産出)の変化が示される。この例では、
2f/O2r比は水反応分散液/溶液に加えられる10
0%H22のg/l濃度(O2f)と最終酸化物(O
2r)としてのCO2の産出まで完全に基質を酸化するの
に、即ち、前記のように100%効率のときの必要な濃
度(やはり、100%H22のg/l濃度)の比として
表せる。
【0015】以下の説明において、略語は次の意味であ
る。 PNF =p−ニトロフェノール PCF =p−クロロフェノール HPWO =H22および(FeII)/(CuII)の
水系での酸化 PH =フェノール FORMAL=ホルムアルデヒト DMF =ジメチルホルムアルデヒト hν =人工可視光 次の表1には、効率値は、水相溶液中の基質上での、C
OD(ΔCOD;化学的酸素要求)の減少パーセントと
して表されている。
【0016】表1では、DMF+HPWO+hνとDM
F+HPWOの反応において、パーセント値は酸化分解
するものとして表されている。表2には、同一条件、同
一方法でのCOD値(ΔCOD%)の変化パーセント値
が表されている。符号は同一意味である。H22ー(F
eII)のない場合には、PNFへの単なる照射は、60
分の時間内では、COD値に顕著な減少効果はもたらさ
なかった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】 表から分るように、例えばPNFの場合、効率は、通常
のHPWO方法では120ー130%、0.2から0.
53の範囲のO2f/O2r値であり、この発明の方法で
は146ー175%に達し、同じく0.2から0.53
の範囲のO2f/O2r値である。
【0021】同じく0.2から0.53の範囲のO2
/O2r値で、通常のHPWOは29%から60%の範
囲であるCODのパーセント変化値(ΔCOD)は、相
当の条件下で、この発明のHPWO+hν方法では、3
9%から77%に増加する。基質の性質と酸化に適用さ
れるパラメータにより、照射時間は1分から4時間の範
囲になる。
【0022】さらに、図1ー4に示されるように、この
発明では、PNFを25g/l含んでいる溶液に適用し
たときの反応の傾向は(条件は実施例1で示した)暗所
で行われたとき(実施例4)、通常のHPWO方法(実
施例2)と比較して、O2f/O2r比の関数として示さ
れる。図から分るように、酸化効率は通常のHPWO方
法の場合は、130%ー120%の範囲であり、O2
/O2rは0.2から0.6である。これらの値は、図
2に示すように、CODが10から65%の範囲の減少
に相当する。前述のようにCODの値は、溶液に含まれ
る有機材料の酸化反応に要求される酸素要求量に比例す
る。
【0023】酸化反応中のCODの減少は、最終酸化物
としてのCO2産出に対応する完全酸化に要する有機材
料の量という尺度で測られる。図1の“HPWO+h
ν”の線は、この発明の驚くべき結果を示している:P
NF(実施例1に示した)を含む反応混合液に照射さ
れ、このときの反応効率は175%から137%であ
り、O2f/O2r比は0.2から0.6であり、COD
の減少パーセントは20%から80%の範囲である。
【0024】図2に示されている“HPWO+hν”線
は、この発明の方法によれば、CODのa%の減少はO
2f/O2rの関数として与えられ、公知のHPWO反応
で得られる値より高く、80%のCOD減少%にまで達
する。CODの減少%と全てのシステムでの効率は実質
的に一致する。図3は、各種基質において従来のHPW
O方法(照射しない)に比較した、この発明の方法によ
ってもたらされる利点を示したものである。縦座標に
は、酸化システムの利点が表示され、この発明の“HP
WO+hν”と従来法の“HPWO”法に対するO2
/O2r比の差パーセントが表されている。横軸は、C
ODの減少パーセントである。正の値は従来のHPWO
法に較べ、この発明の方法の利得パーセント(0=HP
WO)を表している。
【0025】図3のPNF線から分るように、CODの
減少パーセントが10%から80%であるから、この発
明の方法は平均26%の利得がある。この発明の方法
は、公知のHPWO法では有機材料の最後の10%の酸
化に相当する。さらに、図4は、CODの減少パーセン
トの関数として、H22の節約量減少を表している。P
NFを25g/l含有した溶液の場合は、CODの70
%の減少パーセントを得るには、100%ーH22の5
0g/lと40g/lがHPWO法とこの発明の方法に
それぞれ必要である。
【0026】100%−H22の25g/lの節約量減
少が、PNFの25g/l含有した1リッターの廃棄液毎に
できる。他の基質について試験した結果が、表1、2に
同様に表されている。結論として、この発明の方法は従
来のHPWO技術によりも高酸化効率を確保でき、その
適用有機化合物の範囲も広く、フェノール、フェノール
誘導体、アミド、アルデヒドまたはカルボキシ官能基を
もつ脂肪族化合物であり、酸化反応に使用されるH22
を大幅に節約できる。
【0027】この発明の詳細を次の実施例において行
う。この実施例で符号は前記説明と同じものを使用す
る。ここで、実施例2は実施例1の照射のないもの、実
施例3は実施例1のH22なしで照射したもの、実施例
4は実施例2の暗所によるものである。
【0028】
【実施例】
実施例1 冷却器、滴下ロート、温度計、磁気スタイラーのついた
フラスコの中で、6.38gのp−ニトロフェノール
(PNF)を225mlの蒸留水に溶かして、PNFの
25g/lの初期濃度を得た。5mlのサンプルが0時
(t=0)のCOD値測定のため取り出した。
【0029】従って、反応溶液の初期容量は、250m
lに減少した。混合物のpH値は96%のH2SO4
0.15ml加えて、3.5に調製した。この溶液に、
0.25gのFeSO4・7H2O(201ppmの(F
eII)に相当)と0.2gのCuSO4・5H2O(20
4ppmの(CuII)に相当)を添加した。フラスコは
油浴中に浸漬され、内部の温度が97℃に達した後、フ
ラスコ内部をゆっくりと攪拌した。
【0030】次に、反応フラスコの外側に100Wのタ
ングステンランプを取付け、フラスコ内部の混合物を良
好に照射するため、光線の方向が上下に指向するよう設
置した。フラスコ、ランプおよび油浴は、照射の最大量
が反応混合物のみに照射され、フルスケールでの仮想実
操作条件のシュミレーションのためアルミニウムホイル
で包んだ。
【0031】反応は、25ml容量の徐々に滴下できる
ロールに充填した49.88%H22を徐々に滴下する
ことにより開始させた。滴下速度は0.5ー0.55m
l/分である。反応混合物のpH値は次の方法でモニタ
ーした:反応混合物の3mlをピペットで収集し試験管
に入れた。収集したサンプルを市水で室温まで冷却し
た。pHメーターの電極を冷却した溶液に入れ、液のp
Hを測定した。収集した3mlのサンプルは直ちに反応
フラスコに返した。pH値は、3.5から1低くなると
10%のNaOHを0.25ml加え、3.5から1高
くなると15%のH2SO4を0.2ml加えて、3.2
から3.8の範囲、平均約3.5±0.3に保った。反
応混合物のサンプルは、添加した49.88%H22
量が、次のO2f/O2r比:O.22;0.5;0.
8;0.9および1.2(49.88%のH22の1
1.5;28;37;44.5および63mlに相当)
になったとき収集された。各サンプリングは反応混合物
の5mlを収集した。
【0032】反応時間は120分であった。COD値の
測定は重クロム酸カリウムを使った標準方法で行われ
た。O2f/O2r値に対するCOD%減少割合は、その
反応時における効率%を示す。結果は図1〜4および表
1、2に示した。
【0033】実施例2(比較例) 同じ濃度のPNF、FeSO4・7H2OとCuSO4
5H2Oが用いられ、実施例1と同じ方法を行った。ラ
ンプは使用されず、反応システムはアルミニウムフォイ
ルで包まれなかった。それ故、昼光に暴露された。サン
プリングは、実施例1に示したのとO2f/O2r比の同
じ値ときに行った。結果は表1、2および図1〜4に示
した。
【0034】実施例3(比較例) 同じ濃度のPNFと反応剤が用いられ、実施例1と同じ
方法を行った。但し、FeSO4・7H2OとCuSO4
・5H2Oは用いられなかった。(従って、滴下ロート
は反応系から除去された。)実施例1に示したように、
pH値は各20分毎に測定された。しかし、2つの5m
lのサンプル、即ち初めはt=0、2回目はt=60分
が捕集された。H22のない光照射のみの酸化反応は、
何等酸化結果を示さなかった。
【0035】実施例4(比較例) 実施例2に開示のように、同じ濃度のPNFと反応剤が
用いられ、同様の変形で行った。しかし、反応装置はア
ルミニウムフォイルで包み、反応チャンバーは完全に外
光から遮断された。サンプルはO2f/O2r比が0.2
6;0.72および1のとき捕集された。結果は表1及
び図1、2に示した。
【0036】実施例5および比較例5a この発明の方法によるフェノール酸化の効率(実施例
5)と、公知のHPWO法(比較例5a)で行われた酸
化効率と比較した。両条件とも、フェノール濃度は25
g/lであった。反応剤の濃度および反応様式は、実施
例1(この発明による内容)と実施例2(HPWO、光
照射なし)と同じであった。サンプルは両条件、発明
(実施例5)と比較例5a(HPWO)とも、O2f/
2r比の値が0.235、0.52、0.72、0.
87、1.2、1.56および2.2のとき捕集され
た。結果は表1、2および図3に示した。この発明の
(実施例5)方法はHPWOシステム(比較例5a)の
効率の1.76倍であり、O2f/O2r比は1.4で、
CODの95%減少に相当する。HPWO法に対するこ
の発明の方法の利点は図3に示した。ここで分るよう
に、この発明の方法は、HPWO法比50%の利得があ
り、COD%減少値は10%から90%範囲内である。
【0037】実施例6および比較例6a この発明(実施例6)の方法によるp−クロロフェノー
ル(PCF)酸化の反応で公知のHPWO法(比較例6
a)によるものと同じ酸化効率が比較された。両条件と
もPCFの濃度は25g/lであった。反応剤の濃度お
よび反応様式の変形は、実施例1(この発明による)と
実施例2(HPWO、光照射なし)と同じであった。サ
ンプルは本発明(実施例6)と比較例6a(HPWO)
とも、O 2f/O2r比の値が0.26、0.48、0.
99および2.1のとき捕集された。結果は表1、2お
よび図3に示した。
【0038】この発明の方法による方法はHPWO法よ
りも、O2f/O2r比が0.25のとき33%効率のよ
い結果を示した。この発明の方法によれば、CODの9
0%減少がO2f/O2r比1のとき達成され、一方HP
WO法での同じだけの減少量はO2f/O2r比1.9の
ときであった。HPWO法に対する、この発明の利点を
図3に示した。
【0039】ここで分るように、COD減少パーセント
の範囲が10%から90%のときで、平均利得は35%
であった。この発明で可能となったH22の消費減少
は、表2のように明らかである。
【0040】実施例7および比較例7a この発明(実施例7)の方法によるホルムアルデヒド2
0g/l含有溶液の酸化の効率が公知のHPWO法(比
較例7a)による同じ酸化反応で比較された。反応剤の
濃度および反応様式は、実施例1(本発明)と実施例2
(HPWO、光照射なし)と同じであった。サンプルは
本発明(実施例7)と比較例7a(HPWO)とも、O
2f/O2r比の値が0.196、0.450、0.67
0および1.4のとき捕集された。結果は表1、2およ
び図3に示した。
【0041】図3で分るように、COD減少パーセント
の範囲が10%から90%のときで、平均利得は10%
であった。平均して、この発明による方法がHPWO法
よりも、酸化効率が15〜20%良好である。
【0042】実施例8および比較例8a 酸化反応によるジメチルホルムアルデヒド(DMF)2
5g/l 含有溶液の濃度の減少がこの発明の方法(実
施例8)と公知のHPWO法(比較例8a)とで比較さ
れた。
【0043】反応剤の濃度および反応様式は、実施例1
(本発明)と実施例2(HPWO、光照射なし)と同じ
であった。サンプルは本発明(実施例8)と比較例8a
(HPWO)とも、O2f/O2r比の値が0.4、0.
75および1.3のとき捕集された。
【0044】両方法の反応の比較は、捕集されたサンプ
ルの各O2f/O2r比の値をでの、DMF濃度の減少パ
ーセントを比較して行った。表1、2で示されているよ
うに、この発明ではO2f/O2r比が0.4および0.
75のときDMF濃度の減少パーセントは80%および
90%であり、HPWO法では同じO2f/O2r比のと
きDMF濃度の減少パーセントは35%および55%で
あった。表2は廃棄液のリットルあたりの100%ーH
22のグラムで表されるH22の量は、HPWO法と比
較して、この発明の方法は節約できる。DMFの20%
減少からDMFの90%の減少まで、酸化されるDMF
25g/l含有廃棄液の各1リットル当り、この発明の
方法では平均59%の100%H22の節約がされるこ
とが分る。
【0045】
【発明の効果】この発明の酸化方法では、特に産業廃棄
物の棄却を可能にするため、産業廃棄物を水性分散液し
て公知の過酸化水素酸化処理より、50%少ない過酸化
水素消費量で処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸化条件と効率を示すグラフである。
【図2】酸化条件とCODを示すグラフである。
【図3】各種基質と利得を示すグラフである。
【図4】酸化条件と過酸化水素濃度を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
PNF p−ニトロフェノール PCF p−クロロフェノール HPWO H22および(FeII)/(CuII)の
水系での酸化 PH フェノール FORMAL ホルムアルデヒト DMF ジメチルホルムアルデヒト hν 人工可視光 COD 化学的酸素要求 O2f 酸素の実際の供給値 O2r 酸化に要求される酸素の量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウァルタ ヴイセンライン イタリア国、ミラノ ヴィア ベアトリー チ デステ 24

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水相で過酸化水素と、第1鉄(FeII)
    イオンおよび任意に第2鉄(FeIII)イオンとと第2
    銅(CuII)イオンの存在下で、有機材料または有機化
    合物を酸化させ、この反応が人工可視光の照射条件下で
    行われることを特徴とする酸化方法。
  2. 【請求項2】 有機材料が均一系または不均一系の水分
    散中に存することを特徴とする請求項1に記載の酸化方
    法。
  3. 【請求項3】 前記分散が溶液かつ/または懸濁液かつ
    /または乳化液かつ/またはコロイドからなることを特
    徴とする請求項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 反応が7未満のpHで行われることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の酸化方法。
  5. 【請求項5】 反応が2から7の範囲のpHで行われる
    ことを特徴とする請求項4に記載の酸化方法。
  6. 【請求項6】 反応が3から4の範囲のpHで行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 水相の有機材料の濃度が0.01から
    5.0重量%の範囲であることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか1つに記載の酸化方法。
  8. 【請求項8】 前記第1鉄イオンが硫酸第1鉄、塩化第
    1鉄、硝酸第1鉄およびアンモニウム硫酸第1鉄および
    それに相当する第2鉄塩の混合物よりなる群より選ばれ
    た塩として添加されることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれか1つに記載の酸化方法。
  9. 【請求項9】 第1鉄イオンが第2銅イオン)と共に添
    加されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    1つに記載の酸化方法。
  10. 【請求項10】 第1鉄イオンと第2銅イオンがそれぞ
    れFeSO4およびCuSO4として添加されていること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の酸化
    方法。
  11. 【請求項11】 第1鉄イオンが50から1000pp
    mの範囲の量で添加されていることを特徴とする請求項
    1〜10のいずれか1つに記載の酸化方法。
  12. 【請求項12】 第2銅イオンが0から440ppmの
    範囲の量で添加されていることを特徴とする請求項1〜
    11のいずれか1つに記載の酸化方法。
  13. 【請求項13】 第1鉄イオンと第2銅イオンが同等量
    でかつ100から200ppmの範囲で添加されている
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載
    の酸化方法。
  14. 【請求項14】 過酸化水素が酸化反応の化学量論から
    みて、基質または酸化される基質全量に対し、1:1か
    ら2.5:1の範囲で用いられることを特徴とする請求
    項1〜13のいずれか1つに記載の酸化方法。
  15. 【請求項15】 過酸化水素の濃度が30から50重量
    %の範囲であることを特徴とする請求項1〜14のいず
    れか1つに記載の酸化方法。
  16. 【請求項16】 反応が10から100℃の温度範囲で
    おこなわれることを特徴とする請求項1〜15のいずれ
    か1つに記載の酸化方法。
  17. 【請求項17】 人工可視光の照射が、50から100
    0ワット/dm3の範囲の有効印加電力で行われることを
    特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載の酸化
    方法。
  18. 【請求項18】 人工可視光の照射が、400から50
    0ワット/dm3の範囲の有効印加電力であることを特徴
    とする請求項17に記載の酸化方法。
JP4295387A 1991-11-06 1992-11-04 水相における照射下で過酸化水素による有機材料の酸化方法 Pending JPH05221878A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITMI912950A IT1251772B (it) 1991-11-06 1991-11-06 Processo per l'ossidazione di materiali organici con perossido di idrogeno in condizioni di irraggiamento in fase acquosa
IT91A002950 1991-11-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05221878A true JPH05221878A (ja) 1993-08-31

Family

ID=11361040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4295387A Pending JPH05221878A (ja) 1991-11-06 1992-11-04 水相における照射下で過酸化水素による有機材料の酸化方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5382337A (ja)
EP (1) EP0540972B1 (ja)
JP (1) JPH05221878A (ja)
AT (1) ATE151731T1 (ja)
DE (1) DE69219068T2 (ja)
IT (1) IT1251772B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05329489A (ja) * 1992-04-01 1993-12-14 Fuji Electric Co Ltd オゾンを用いた水処理方法
US5958247A (en) * 1994-03-28 1999-09-28 Siemens Aktiengesellschaft Method for disposing of a solution containing an organic acid
FR2756554B1 (fr) * 1996-12-02 2000-02-04 Solvay Procede de decoloration et detoxication d'effluents aqueux
BR9813857B1 (pt) * 1997-10-10 2013-11-12 Processo para a preparação de um desinfetante aquoso, e, desinfetante aquoso.
US7261905B2 (en) * 1999-04-07 2007-08-28 Pure Bioscience Disinfectant and method of making
US6890953B2 (en) * 2000-04-06 2005-05-10 Innovative Medical Services Process for treating water
US20040044073A1 (en) * 2002-08-31 2004-03-04 Innovative Medical Services Composition and process for treating acne
TW200425940A (en) * 2003-05-16 2004-12-01 Chung Shan Inst Of Science An air cleaning florescent lamp coated with photocatalysis materials
US7435438B1 (en) 2003-05-16 2008-10-14 Pure Bioscience Disinfectant and method of use
US20050245605A1 (en) * 2003-08-28 2005-11-03 Arata Andrew B Anhydrous silver dihydrogen citrate compositions
DE102004025007B4 (de) * 2004-05-21 2020-01-09 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Photokatalytische Emulsionsspaltung
US20060051430A1 (en) * 2004-09-07 2006-03-09 Arata Andrew B Silver dihydrogen citrate compositions
CN103318988B (zh) * 2013-06-19 2014-12-17 环境保护部华南环境科学研究所 一种可见光增强类芬顿反应处理罗丹明b的方法及其应用

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5447357A (en) * 1977-09-22 1979-04-13 Toa Gosei Chem Ind Waste water disposal method
DE3501528A1 (de) * 1985-01-18 1986-07-24 Forschungsinstitut für Edelmetalle und Metallchemie, 7070 Schwäbisch Gmünd Verfahren zur oxidation schwer abbaubarer organischer verbindungen, wie komplexbildner und schwermetallkomplexe, in abwaessern
US4861484A (en) * 1988-03-02 1989-08-29 Synlize, Inc. Catalytic process for degradation of organic materials in aqueous and organic fluids to produce environmentally compatible products
US5043080A (en) * 1990-02-26 1991-08-27 Solarchem Enterprises Inc. Treating contaminated effluents and groundwaters
DE4026831A1 (de) * 1990-08-24 1992-02-27 Inventa Ag Katalytische oxidation von abwasser
US5266214A (en) * 1992-12-22 1993-11-30 Cryptonics Corporation Photocatalytic method for treatment of contaminated water

Also Published As

Publication number Publication date
EP0540972A1 (en) 1993-05-12
US5382337A (en) 1995-01-17
ATE151731T1 (de) 1997-05-15
DE69219068T2 (de) 1997-09-11
ITMI912950A0 (it) 1991-11-06
DE69219068D1 (de) 1997-05-22
IT1251772B (it) 1995-05-24
EP0540972B1 (en) 1997-04-16
ITMI912950A1 (it) 1993-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fónagy et al. 1, 4-Benzoquinone and 1, 4-hydroquinone based determination of electron and superoxide radical formed in heterogeneous photocatalytic systems
Schwitzgebel et al. Role of the oxygen molecule and of the photogenerated electron in TiO2-photocatalyzed air oxidation reactions
SUGIURA et al. Formation of superoxide and hydroxy radicals in iron (II)-bleomycin-oxygen system: electron spin resonance detection by spin trapping
Golimowski et al. UV-photooxidation as pretreatment step in inorganic analysis of environmental samples
Irmak et al. Degradation of 4-chloro-2-methylphenol in aqueous solution by electro-Fenton and photoelectro-Fenton processes
Creutz et al. Electron-transfer reactions of excited states. Reductive quenching of the tris (2, 2'-bipyridine) ruthenium (II) luminescence
Coichev et al. Kinetics and mechanism of the sulfite-induced autoxidation of cobalt (II) in aqueous azide medium
JPH05221878A (ja) 水相における照射下で過酸化水素による有機材料の酸化方法
Stone et al. Reduction and dissolution of manganese (III) and manganese (IV) oxides by organics: 2. Survey of the reactivity of organics
Parker Induced autoxidation of oxalate in relation to the photolysis of potassium ferrioxalate
US4382846A (en) Simultaneous production of hydrogen and oxygen from water
Kimura et al. Discovery of the activated-carbon radical AC+ and the novel oxidation-reactions comprising the AC/AC+ cycle as a catalyst in an aqueous solution.
Fukushima et al. Light acceleration of iron (III) reduction by humic acid in the aqueous solution
Masomboon et al. Mineralization of 2, 6-dimethylaniline by photoelectro-Fenton process
Kim et al. Relationship between theoretical oxygen demand and photocatalytic chemical oxygen demand for specific classes of organic chemicals
Ruiz-Sánchez et al. Decomposition of organic additives in the oxidative chalcopyrite leaching with hydrogen peroxide
Danesi et al. Kinetics and mechanism of the complex formation reactions between copper (II) and iron (III) aqueous species and a. beta.-hydroxy oxime in toluene
US4446029A (en) Destruction of iron cyanide complexes
Stemmler et al. OH radical-initiated oxidation of organic compounds in atmospheric water phases: part 2. Reactions of peroxyl radicals with transition metals
Şahbaz et al. The effect of citrate anions on the kinetics of cupric ion-catalysed oxidation of ascorbic acid
Pal Photochemical dissolution of gold nanoparticles by bromine containing trihalomethanes (THMs) in an aqueous triton X-100 medium and its analytical application
Boyer et al. Kinetics of the Simultaneous Reduction of Oxygen and Pervanadyl Ion by Iodide Ion in Acid Solution
Khattak et al. Study of the effect of structure on the kinetics and mechanism of the redox reactions of Fe (III)/Fe (II) complexes
JP2002035594A (ja) 水処理用光触媒の製造方法およびこれを用いた水処理方法
Zwart et al. Accumulation and reactions of H2O2 during the copper ion catalysed autoxidation of cysteine in alkaline medium