JPH05218715A - 平面アンテナ用導波体 - Google Patents

平面アンテナ用導波体

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JPH05218715A
JPH05218715A JP4041971A JP4197192A JPH05218715A JP H05218715 A JPH05218715 A JP H05218715A JP 4041971 A JP4041971 A JP 4041971A JP 4197192 A JP4197192 A JP 4197192A JP H05218715 A JPH05218715 A JP H05218715A
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JP
Japan
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slot
conductor
base plate
waveguide
conductor layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP4041971A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Saito
哲治 斎藤
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロ波の伝送ロス増を抑制し、製品のコ
ストダウン、設備の経済性、手数の削減などをはかるこ
とのできる平面アンテナ用導波体を提供する。 【構成】 発泡樹脂からなる放射素子11用の基体12
と、基体12の表面を被覆している放射素子11用の導
体層13とを含み、導体層13にスロット14が形成さ
れている。 【効果】 機械的変形、熱変形、熱劣化などがみられ
ず、マイクロ波の伝送ロス増をきたすことがないととも
に、既存の設備を利用して簡易かつ精度よく作製するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星放送(BS)およ
び/または衛星通信(CS)において、平面アンテナと
して用いられるマイクロ波伝送用の導波体に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星放送(BS)、衛星通信(CS)に
用いられるスロット付きの矩形導波管型平面アンテナ
は、これにビームチルトをかけることができ、その形態
も、取り扱いの容易な薄型の直方体であるので、これを
壁、床、屋根、屋上などに簡易に据えつけることができ
る。
【0003】このような矩形導波管型平面アンテナは、
樹脂成形を主体にした加工法、あるいは、金属成形を主
体にした加工法を介して、つぎのように作製されてい
る。
【0004】樹脂成形を主体にした加工法の場合は、は
じめ、樹脂成形手段を介して溝形部材、蓋板部材が成形
され、つぎに、メッキ手段を介して溝形部材、蓋板部材
の表面に導体膜が形成され、その後、溝形部材または蓋
板部材の導体膜を多点スポット状にエッチングすること
により、クロススロットの列が形成される。クロススロ
ットについては、マスキングされた溝形部材または蓋板
部材にマスキングが施され、その上から導体膜がメッキ
されて形成されることもある。こうして形成された溝形
部材、蓋板部材は、これらが締付金具(ボルト、ナッ
ト)あるいは熱融着により相互に組みつけられて矩形の
導波管となる。
【0005】金属成形を主体にした加工法には、二通り
の方法がある。その一つの加工法によるときは、二つの
溝形部材が金属成形手段を介してつくられ、かつ、これ
ら溝形部材の一つにクロススロットが穿孔された後、溝
形部材相互が、ブレージングまたはレーザスポット溶接
により接合されて矩形の導波管がつくられる。他の一つ
の加工法によるときは、角形に押出形成されたの金属パ
イプが用いられ、これが所定の長さに切断されて矩形の
導波管がつくられる。さらに、この導波管には、蝋接手
段を介してフランジその他の部品が組みつけられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した矩形導波管の
うち、二分割された部材(溝形部材、蓋板部材)を締付
金具、熱融着、溶接などの手段で結合したものは、これ
らの長さ方向にわたる結合点が少ない場合において溝形
部材と蓋板部材との接触不良が部分的に生じ、マイクロ
波の伝送ロスが増加する。
【0007】その対策として、たとえば、締付金具を増
数して溝形部材と蓋板部材との締付箇所を多くした場
合、これに応じて接触不良部が少なくなり、マイクロ波
の伝送ロス増が改善されるが、このようにした場合は、
溝形部材、蓋板部材のボルト孔について高度のピッチ精
度が要求され、多くの締付金具が必要になり、締付箇所
が増えるなど、加工難度、部品数および手数の増加に起
因した製品のコストアップが避けられない。これは、熱
融着手段、溶接手段などで溝形部材、蓋板部材相互を結
合する場合も同様である。特に、高熱をともなうこれら
の手段において、手数の削減をはかるべく溝形部材、蓋
板部材の各部を一挙に結合するとき、熱容量の大きい高
価な設備が必要となるばかりか、溝形部材、蓋板部材を
熱変形、熱劣化させるので、かえって、マイクロ波の伝
送ロス増が起こがちとなる。
【0008】さらなる対策として、たとえば、溝形部
材、蓋板部材の反りを抑えるための治具を併用して既述
のブレージングまたはレーザスポット溶接することが考
えられるが、このような手段も、治具を要した分だけ設
備費がかさみ、手数が増える。
【0009】その他、金属パイプを切断し、これにフラ
ンジその他の部品を蝋接する方法の場合は、製品のコス
トダウン、設備の経済性、手数の削減などをはかる上で
十分でない。
【0010】本発明はこのような技術的課題に鑑み、マ
イクロ波の伝送ロス増を抑制し、製品のコストダウン、
設備の経済性、手数の削減などをはかることのできる平
面アンテナ用導波体を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る平面アンテ
ナ用導波体は、所期の目的を達成するために、発泡樹脂
からなる放射素子用の基体と、基体の表面を被覆してい
る放射素子用の導体層とを含み、導体層にスロットが形
成されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係る平面アンテナ用導波体は、基体の
表面を被覆しているスロット付きの導体層に給電し、そ
の導体層内を所定のモードで励振して、マイクロ波を伝
送する。本発明に係る平面アンテナ用導波体の場合、発
泡樹脂製の基体とスロット付き導体層とで構成されてい
るので、複数に分割された部材が締付、熱融着、溶接な
どの手段で管状に組付構成された既成の矩形導波管とは
基本的に異なり、加工手段に起因した機械的変形、熱変
形、熱劣化などがみられず、マイクロ波の伝送ロス増を
きたすことがない。上記発泡樹脂製の基体は、既成の樹
脂成形手段により作製することができ、上記スロット付
き導体層も、既成の成膜手段により作製することができ
る。したがって、技術的に完熟した上記二工程により所
定の平面アンテナ用導波体を簡易かつ精度よく作製する
ことができるとともに、主要な部材を組みつけることを
要しない。さらに、既成の矩形導波管が樹脂成形手段、
成膜手段により作製されている場合において、他に格別
の装置を増設することなく、これら既存の設備を利用し
て所定の平面アンテナ用導波体を作製することができる
から、設備面での不経済も生じない。
【0013】
【実施例】本発明に係る平面アンテナ用導波体を、図1
〜図5に例示した一実施例に基づいて説明する。図1〜
図5において、11は放射素子、21は給電素子、31
は放射素子11と給電素子21とにわたる結合部をそれ
ぞれ示す。これら放射素子11、給電素子21、結合部
31は、発泡樹脂製の基体12、22、32と導体層1
3、23、33とを含んでおり、基体22の裏面には複
数の凹部24が等間隔で形成されている。
【0014】各基体12、22、32相互において、多
数の放射素子用基体12は互いに平行して並んでおり、
各結合部用基体22は、二本を一対とする基体12の一
端部において、これら二本の放射素子用基体12とそれ
ぞれ結合しており、さらに、給電素子用基体32は、各
基体12の各一端部にわたり配置されて、各結合部用基
体22とそれぞれ結合している。
【0015】各導体層13、23、33は、各基体1
2、22、32の表面を一体に被覆しており、このう
ち、各導体層13の上面には、クロス型からなる放射用
のスロット14が各基体12の長さ方向に沿って等間隔
で形成されている。
【0016】このように、図1〜図5に例示された平面
アンテナ用導波体は、放射素子11と給電素子21と結
合部31とが相互に一体化された構成を有する。
【0017】上記における各基体12、22、32は、
たとえば、ABS系、ポリオレフィン系などの発泡樹脂
からなり、上記における各導体層13、23、33は、
たとえば、銀、銅、アルミニウムのごとき導電性金属の
メッキ膜、蒸着膜、または、導電性塗料膜など、任意の
導電性薄膜からなる。
【0018】図1〜図5に例示された平面アンテナ用導
波体を作製するとき、一例として、以下のようになる。
はじめ、注型成形法、圧縮成形法、その他、周知の樹脂
成形法を介して各基体12、22、32を一体成形し、
つぎに、基体12の所定箇所にスロット14用のマスキ
ングを施し、その後、金属メッキ手段、金属蒸着手段、
導電性塗料塗布手段など、公知ないし周知の成膜手段か
ら適当な方法を選定して、各基体12、22、32の表
面に、各導体層13、23、33となるメッキ膜、蒸着
膜、または、導電性塗料膜を形成し、さらに、その後、
基体12からマスクを取り除く。こうして作製された平
面アンテナ用導波体は、一例として、縦×横×厚さが、
425mm×560mm×6mm程度であり、厚さ6m
mには、膜厚0.5mmの導体層が含まれている。
【0019】本発明に係る平面アンテナ用導波体は、既
述のとおり、給電素子21から各結合部31を経て放射
素子11の各スロット14付き導体層13に給電し、こ
れら導体層13内を所定のモードで励振してマイクロ波
を伝送する。
【0020】本発明に係る平面アンテナ用導波体の場
合、つぎのような実施例も採用することができる。その
一つは、多数の基体12を被覆している各導体層13に
おいて、前記クロス型に代えて、これらに傾斜型のスロ
ット14を形成することである。この場合は、各基体1
2ごとにスロット14の傾きが逆になる。他の一つは、
単一の広い面状基体12をスロット14導体層13で被
覆して、放射素子11を構成することである。この場
合、各結合部31が省略されて給電素子21が放射素子
11の一端に直接結合され、スロット14は、クロス
型、傾斜型のいずれかが採用される。これ以外に、基体
12が断面円形からなることもある。本発明の場合、こ
れら実施例の範囲内において、TEモードを伝送するた
めの平面アンテナ用導波体、および/または、TMモー
ドを伝送するための平面アンテナ用導波体を提供するこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る平面アンテナ用導波体は、
発泡樹脂製の放射素子用基体と、その基体表面を被覆し
ている放射素子用導体層とを含み、導体層にスロットが
形成されたものである。したがって、機械的変形、熱変
形、熱劣化などがみられず、マイクロ波の伝送ロス増を
きたすことがないとともに、既存の設備を利用して簡易
かつ精度よく作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平面アンテナ用導波体の一実施例
を示した平面図である。
【図2】本発明に係る平面アンテナ用導波体の一実施例
を示した側面図である。
【図3】上記実施例における平面アンテナ用導波体の一
部を拡大して示した平面図である。
【図4】図3の四−四線に沿う断面図である。
【図5】図3の五−五線に沿う断面図である。
【符号の説明】
11 放射素子 12 基体 13 導体層 14 スロット 21 給電素子 22 基体 23 導体層 24 凹部 31 結合部 32 基体 33 導体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂からなる放射素子用の基体と、
    基体の表面を被覆している放射素子用の導体層とを含
    み、導体層にスロットが形成されていることを特徴とす
    る平面アンテナ用導波体。
JP4041971A 1992-01-31 1992-01-31 平面アンテナ用導波体 Pending JPH05218715A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0865097A1 (fr) * 1997-03-13 1998-09-16 Dassault Electronique Procédé et dispositif de fabrication en guides d'ondes à fentes, notamment utilisables pour des longueurs d'ondes millimétriques
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