JPH05216248A - 赤外線または赤色光線感光性粒子移動像形成部材 - Google Patents

赤外線または赤色光線感光性粒子移動像形成部材

Info

Publication number
JPH05216248A
JPH05216248A JP4257946A JP25794692A JPH05216248A JP H05216248 A JPH05216248 A JP H05216248A JP 4257946 A JP4257946 A JP 4257946A JP 25794692 A JP25794692 A JP 25794692A JP H05216248 A JPH05216248 A JP H05216248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
infrared
particle
red light
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4257946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3239960B2 (ja
Inventor
Man C Tam
シー タム マン
Judith P Meester
ピー メースター ジュディス
Hany M Aboushaka
エム アブーシャカ ハニー
Rafik O Loutfy
オー ルトフィ ラフィク
Gregory J Kovacs
ジェイ コヴァックス グレゴリー
Carol A Jennings
エイ ジェニングス キャロル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JPH05216248A publication Critical patent/JPH05216248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3239960B2 publication Critical patent/JP3239960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G17/00Electrographic processes using patterns other than charge patterns, e.g. an electric conductivity pattern; Processes involving a migration, e.g. photoelectrophoresis, photoelectrosolography; Processes involving a selective transfer, e.g. electrophoto-adhesive processes; Apparatus essentially involving a single such process
    • G03G17/10Electrographic processes using patterns other than charge patterns, e.g. an electric conductivity pattern; Processes involving a migration, e.g. photoelectrophoresis, photoelectrosolography; Processes involving a selective transfer, e.g. electrophoto-adhesive processes; Apparatus essentially involving a single such process using migration imaging, e.g. photoelectrosolography
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G13/00Electrographic processes using a charge pattern
    • G03G13/26Electrographic processes using a charge pattern for the production of printing plates for non-xerographic printing processes
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G17/00Electrographic processes using patterns other than charge patterns, e.g. an electric conductivity pattern; Processes involving a migration, e.g. photoelectrophoresis, photoelectrosolography; Processes involving a selective transfer, e.g. electrophoto-adhesive processes; Apparatus essentially involving a single such process
    • G03G17/04Electrographic processes using patterns other than charge patterns, e.g. an electric conductivity pattern; Processes involving a migration, e.g. photoelectrophoresis, photoelectrosolography; Processes involving a selective transfer, e.g. electrophoto-adhesive processes; Apparatus essentially involving a single such process using photoelectrophoresis

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 基体;赤外線または赤色光線に主として感光
性の顔料を含む赤外線または赤色光線感光性層;および
軟化性材料、電荷輸送材料、および上記赤外線または赤
色光線感光性顔料が感光性である波長以外の波長の照射
線に主として感光性であり層表面または表面近くに含有
させた粒子移動マーキング材料を含む軟化性層とを含む
粒子移動像形成部材。 【効果】 本発明の粒子移動像形成部材は、像形成させ
現像した場合、ゼロプリンティングマスターとしての用
途に特に適し、また閲覧用または保存データとしても使
用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒子移動(Migration,マ
イグレーション)像形成部材に関する。さらに詳細に
は、本発明は赤外線または赤色光線に露光させることに
よって像形成させ得る粒子移動像形成部材に関する。
【0002】
【従来の技術】高光学コントラスト濃度と高解像力を有
する高品質像を形成し得る粒子移動像形成システムが開
発されている。そのような粒子移動像形成システムは、
例えば、米国特許第3,975,195号(Goffe)、米
国特許第3,909,262号(Goffe等)、米国特許第
4,536,457号(Tam)、米国特許第4,536,
458号(Ng)、米国特許第4,013,462号(Goffe
等)、および“Migrati-on Imaging Mechanisms, Explo
itation, and Future Prospects of Unique Pho-tograp
hic Technologies, XDM and AMEN", P.S. Vincett, G.
J. Kovacs, M.C.Tam, A.L. Pundsack, and P.H. Soden,
Journal of Imaging Science 30(4)July/August,pp. 1
83-191(1986) に開示されており、これら文献の記載
は、各々、すべて参考として本明細書に引用する。軟化
性層中に電荷輸送材料を含有する粒子移動像形成部材も
また公知であり、例えば、米国特許第4,536,45
7号(Tam)および第4,536,458号(Ng)に開示さ
れている。これらの粒子移動像形成システムの典型的な
実施態様においては、基体、軟化性材料の層、および感
光性マーキング材料を含む粒子移動像形成部材を、先ず
部材を帯電させ、次いで、帯電させた部材を光のような
活性化用電磁線に露光させることによって潜像を形成さ
せる。感光性マーキング材料が軟化性層の上部表面に連
続する破壊性層の形で元々ある場合、像形成部材の露光
領域のマーキング粒子は、像形成部材を軟化性層を軟化
させることによって現像するときに基体に向かって深部
に移動する。
【0003】種々の静電潜像の現像方法を粒子移動像形
成システムにおいて使用し得る。これらの現像方法には
溶媒洗出法、溶媒蒸気軟化法、加熱軟化法、およびこれ
らの方法の組合せ、並びに粒状マーキング材料の軟化性
材料中の移動に対する軟化性材料の抵抗性を変化させて
マーキング粒子の基体に向かっての深部への像形成的移
動を可能にする任意の他の方法がある。溶媒洗出即ちメ
ニスカス現像方法においては、投光領域の粒子移動マー
キング材料は、軟化させ溶解させた軟化性層を通って基
体に向かい、おおよそ単分子層形状に再固化する。透明
基体単独で支持された粒子移動像形成膜においては、こ
の領域は未処理フィルムの初期光学濃度ほどの最高光学
濃度を示す。一方、未露光領域中の粒子移動マーキング
材料は実質的に洗い出され、この領域は本質的に基体単
独の光学濃度である最低光学濃度を示す。従って、現像
した像の感光性は光学的に信号逆転型である。種々の方
法、材料およびそれらの組合せがそのような未定着粒子
移動像を定着させるのに従来から用いられている。加熱
または蒸気軟化現像方式においては、投光領域の粒子移
動マーキング材料は現像後軟化性層の深部に分散する。
一方、未露光領域の粒子移動マーキング材料は移動せ
ず、実質的に、元の形状、即ち、単分子層のままであ
る。透明基体により支持された粒子移動像形成膜におい
ては、この領域は約1.8〜1.9の最高光学濃度(D
max ) を示す。従って、加熱または蒸気現像による像の
像感光性は光学的に信号保持型である。
【0004】関連する従来技術としては、米国特許第
4,536,458号;第4,536,457号;第
4,880,715号;第4,853,307号;第
4,970,130号;第4,123,283号;およ
び第4,883,731号等がある。粒子移動像形成部
材はプリンティング用および複製用のゼロプリンティン
グマスターとして使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】公知の像形成部材およ
び像形成方法はその意図する目的には適しているけれど
も、赤外線または赤色光線への露光によって像形成させ
得る粒子移動像形成部材が求められている。像形成部材
を赤外線または赤色光線によって像形成させ得ることに
より、比較的低コストのダイオード レーザーを用いる
レーザー像形成システムの使用を可能にする。これに対
し、例えば、青色または緑色波長領域で主として感光性
である純粋セレン粒子を粒子移動マーキング材料として
用いる粒子移動像形成部材は比較的費用高のアルゴンイ
オンレーザーを像形成源として使用することを必要とす
る。さらに、赤外線または赤色光線に露光させ次いで加
熱現像することによる像形成に適する粒子移動像形成部
材も求められている。セレン−テルル合金の粒子移動マ
ーキング材料を含む部材のようなある種の粒子移動像形
成部材は赤外線への露光によって像形成させ得るけれど
も、これらの部材は加熱現像の代わりに蒸気または溶媒
法によって一般に現像しなければならない。加熱現像
は、安全性、速度、コスト、簡素性および溶媒回収の困
難さの点で、蒸気または溶媒現像法に比し一般に好まし
い。従って、本発明の目的は赤外線または赤色光線に対
して感光性を有する改良された粒子移動像形成部材を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明(または本発明の
特定の実施態様)の上記および他の目的は、基体;赤外
線または赤色光線に主として感光性の顔料を含む赤外線
または赤色光線感光性層;および軟化性材料、電荷輸送
材料、および上記赤外線または赤色光線感光性顔料が感
光性である波長以外の波長の照射線に主として感光性で
あり層の表面または表面近くに含有させた粒子移動マー
キング材料を含む軟化性層とを含む粒子移動像形成部材
を提供することによって達成し得る。軟化性層あるいは
赤外線または赤色光線感光性層のいずれかを基体または
任意成分の電化ブロッキング層と接触させ得る。本発明
のもう1つの実施態様は、基体;赤外線または赤色光線
に主として感光性の顔料を含む赤外線または赤色光線感
光性層;および軟化性材料、電荷輸送材料、および上記
赤外線または赤色光線感光性顔料が感光性である波長以
外の波長の照射線に主として感光性であり層の表面また
は表面近くに含有させた粒子移動マーキング材料を含む
軟化性層とを含み、粒子移動マーキング材料の一部が軟
化性層を通って基体に向かって像形成形状で移動するゼ
ロプリンティングマスターに関する。本発明のもう1つ
の実施態様は、(1)基体;赤外線または赤色光線に主
として感光性の顔料を含む赤外線または赤色光線感光性
層;および軟化性材料、電荷輸送材料、および上記赤外
線または赤色光線感光性顔料が感光性である波長以外の
波長の照射線に主として感光性であり層の表面または表
面近くに含有させた粒子移動マーキング材料を含む軟化
性層を含む粒子移動像形成部材を用い;(2)この像形
成部材を均一に帯電させ;(3)工程2の後、帯電させ
た像形成部材を赤外線または赤色光線感光性顔料が像形
成パターンで感応する波長の赤外線または赤色光線に露
光させ、それによって上記像形成部材上に静電像を形成
させ;(4)工程2の後、像形成部材を粒子移動マーキ
ング材料が感応する波長の活性化用電磁線に均一に露光
させ;(5)工程3と4の後、上記軟化性材料を軟化さ
せ、それによって上記粒子移動マーキング材料を上記軟
化性材料を通して基体に向けて像形成パターンで移動さ
せることを含む本発明の粒子移動像形成部材を用いる粒
子移動像形成方法に関する。
【0007】本発明のさらにもう1つの実施態様は、本
発明の像形成させた粒子移動像形成部材をゼロプリンテ
ィングマスターとして用いるゼロプリンティング方法に
関する。この方法は、(1)基体;赤外線または赤色光
線に主として感光性の顔料を含む赤外線または赤色光線
感光性層;および軟化性材料、電荷輸送材料、および上
記赤外線または赤色光線感光性顔料が感光性である波長
以外の波長の照射線に主として感光性であり層の表面ま
たは表面近くに含有させた粒子移動マーキング材料を含
む軟化性層とを含む粒子移動像形成部材を用い;(2)
この像形成部材を均一に帯電させ;(3)工程2の後、
帯電させた像形成部材を赤外線または赤色光線感光性顔
料が像形成パターンで感応する波長の赤外線または赤色
光線に露光させ、それによって上記像形成部材上に静電
像を形成させ;(4)工程2の後、像形成部材を粒子移
動マーキング材料が感応する波長の活性化用電磁線に均
一に露光させ;(5)工程3と4の後、上記軟化性材料
を軟化させ、それによって上記粒子移動マーキング材料
を上記軟化性材料を通して基体に向けて像形成パターン
で移動させ;(6)工程5の後、上記像形成部材を均一
に帯電させ;(7)工程6の後、帯電させた像形成部材
を活性化用電磁線に均一に露光させ、それによって静電
潜像を形成させ;(8)工程7の後、この静電潜像を現
像し;(9)工程8の後、現像した像を受入れシートに
転写することを含む。
【0008】本発明のさらにもう1つの実施態様は、
(1)基体;赤外線または赤色光線に主として感光性の
顔料を含む赤外線または赤色光線感光性層;および軟化
性材料、電荷輸送材料、および上記赤外線または赤色光
線感光性顔料が感光性である波長以外の波長の照射線に
主として感光性であり層の表面または表面近くに含有さ
せた粒子移動マーキング材料を含む軟化性層とを含む粒
子移動像形成部材を用い;(2)この像形成部材を均一
に帯電させ;(3)工程2の後、帯電させた像形成部材
を上記粒子移動マーキング材料が像形成パターンで感応
する波長の活性化用電磁線に露光させ、それによって上
記像形成部材上に静電像を形成させ;(4)工程3の
後、上記軟化性材料を軟化させ、それによって上記粒子
移動マーキング材料を上記軟化性材料を通して基体に向
けて像形成パターンで移動させることを含む本発明の粒
子移動像形成部材を用いる粒子移動像形成方法に関す
る。本発明のさらにもう1つの実施態様は、本発明の像
形成させた粒子移動像形成部材をゼロプリンティングマ
スターとして用いるゼロプリンティング方法に関する。
この方法は、(1)基体;赤外線または赤色光線に主と
して感光性の顔料を含む赤外線または赤色光線感光性
層;および軟化性材料、電荷輸送材料、および上記赤外
線または赤色光線感光性顔料が感光性である波長以外の
波長の照射線に主として感光性であり層の表面または表
面近くに含有させた粒子移動マーキング材料を含む軟化
性層とを含む粒子移動像形成部材を用い;(2)この像
形成部材を均一に帯電させ;(3)工程2の後、帯電さ
せた像形成部材を粒子移動マーキング材料が像形成パタ
ーンで感応する活性化用電磁線に露光させ、それによっ
て上記像形成部材上に静電像を形成させ;(4)工程3
の後、上記軟化性材料を軟化させ、それによって上記粒
子移動マーキング材料を上記軟化性材料を通して基体に
向けて像形成パターンで移動させ;(5)工程4の後、
上記像形成部材を均一に帯電させ;(6)工程5の後、
帯電させた像形成部材を活性化用電磁線に均一に露光さ
せ、それによって静電潜像を形成させ;(7)工程6の
後、この静電潜像を現像し;(8)工程7の後、現像し
た像を受入れシートに転写することを含む。
【0009】本発明の粒子移動像形成部材は、基体;赤
外線または赤色光線に主として感光性の顔料を含む赤外
線または赤色光線感光性層;および軟化性材料、電荷輸
送材料、および上記赤外線または赤色光線感光性顔料が
感光性である波長以外の波長の照射線に主として感光性
であり層の表面または表面近くに含有させた粒子移動マ
ーキング材料を含む軟化性層とを含む。軟化性層、また
は赤外線または赤色光線感光性層のいずれかを基体また
は任意成分の電化ブロッキング層と接触させ得る。図1
で示すように、粒子移動像形成部材1は、図示する順序
で、基体3、基体3上の任意成分接着層5、任意成分接
着層5上の任意成分電荷ブロッキング層7、任意成分電
荷ブロッキング層7上の任意成分電荷輸送層9、任意成
分電荷輸送層9上の軟化性層10(この軟化性層10は
軟化性材料11、電荷輸送材料16、および基体から離
れた層表面上または表面近くの粒子移動マーキング材料
12を含む)、および高分子バインダー15中に必要に
応じて分散させた赤外線または赤色光線感光性顔料粒子
14を含む軟化性層10上の赤外線または赤色光線感光
性層13を含む。また(図示せず)、赤外線または赤色
光線感光性層13は、例えば、真空蒸着法または他のコ
ーティング法による層として直接付着させた赤外線また
は赤色光線感光性顔料粒子14を含み得る。任意成分の
オーバーコーティング層17は基体3から離れた像形成
部材1の表面上に存在させる。
【0010】図2で示すように、粒子移動像形成部材2
は、図示する順序で、基体3、基体3上の任意成分接着
層5、任意成分接着層5上の任意成分電荷ブロッキング
層7、高分子バインダー15中に必要に応じて分散させ
た赤外線または赤色光線感光性顔料粒子14を含む任意
成分電荷ブロッキング層7上の赤外線または赤色光線感
光性層13、赤外線または赤色光線感光性層13上の任
意成分電荷輸送層9、および任意成分電荷輸送層9上の
軟化性層10(この軟化性層10は軟化性材料11、電
荷輸送材料16、および基体から離れた層表面上または
表面近くの粒子移動マーキング材料12を含む)を含
む。任意成分のオーバーコーティング層17は基体3か
ら離れた像形成部材2の表面上に存在させる。図1およ
び2で示す任意のまたはすべての任意層を像形成部材か
ら省いてもよい。さらに、存在するいずれの任意層も図
示する順序である必要はなく、任意の適当な配列であり
得る。本発明の粒子移動像形成部材は、ウェブ、ホイ
ル、ラミネート、ストリップ、シート、コイル、円筒
体、ドラム、エンドレスベルト、エンドレスメビウスス
トリップ、円盤、または他の任意の適当な形状のような
任意の適当な形状であり得る。
【0011】基体は導電性または電気絶縁性であり得
る。導電性である場合、基体は不透明、やや透明、半透
明または透明であり得、銅、黄銅、ニッケル、亜鉛、ク
ロム、ステンレススチール、導電性のプラスチックおよ
びゴム、アルミニウム、半透明アルミニウム、スチー
ル、カドミウム、銀、金、適当な材料を含有させること
によりあるいは湿気雰囲気中で状態調節して導電性とす
るのに十分な水分を存在させることにより導電性とした
紙、インジウム、錫、酸化錫および酸化錫インジウムの
ような金属酸化物等のような任意の適当な導電性材料を
含み得る。絶縁性である場合、基体は不透明、やや透
明、半透明または透明であり得、紙、ガラス、プラスチ
ック、マイラー(Mylar、登録商標)(デュポン社から入手
し得る) またはメリネックス(Melinex、登録商標)(IC
Iアメリカズ社から入手し得る)のようなポリエステル
等の任意の適当な絶縁材料を含み得る。さらに、基体は
チタン処理またはアルミニウム処理マイラー(登録商
標)ポリエステルのような真空蒸着金属処理プラスチッ
クのような導電性コーティングを有する絶縁層を含み
得、その金属表面は軟化性層または基 と軟化性層間の
任意の他の層と接触させる。基体は典型的には約6〜約
250ミクロン好ましくは約50〜約200ミクロンの
任意の有効厚さを有するが、その厚さはこの範囲外であ
ってもよい。
【0012】軟化性層は軟化性材料の1以上の層を含み
得、任意の適当な材料、典型的には、溶媒に可溶性であ
るかあるいは、例えば、溶媒液、溶媒蒸気、熱またはこ
れらの任意の組合せによって軟化可能である可塑性また
は熱可塑性の材料であり得る。軟化性層を像形成中また
は像形成後に軟化または溶解させる場合、軟化性層は粒
子移動マーキング材料を侵さない溶媒に可溶性であるべ
きである。軟化性とは後述するような現像工程によって
浸透性となり粒子移動材料がその嵩全体に亘って移動し
得る任意の材料を意味する。この浸透性は、典型的に
は、熱、蒸気、部分溶媒との接触またはこれらの組合せ
による溶解、溶融または軟化を含む現像工程により達成
される。適当な軟化性材料の例には、スチレン−ヘキシ
ルメタクリレートコポリマー、スチレン−ブチルメタク
リレートコポリマー、スチレン−ブチルアクリレート−
エチルアクリレートコポリマー、スチレン−エチルアク
リレート−アクリル酸コポリマー等のスチレン−アクリ
ルコポリマー;ポリアルファーメチルスチレン、アルキ
ッド置換ポリスチレンのようなポリスチレン;スチレン
−オレフィンコポリマー、スチレン−ビニルトルエンコ
ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネ
ート、ポリテルペン、シリコーン エラストマー、これ
らの混合物、これらのコポリマー等、並びに、例えば、
米国特許第3,975,195号および他の粒子移動像
形成部材に関する米国特許に開示されているような任意
の他の適当な材料がある。軟化性層は、典型的には約1
〜約30ミクロン好ましくは約2〜約25ミクロンの任
意の有効厚さを有し得るが、その厚さはこの範囲外であ
ってもよい。軟化性層は導電性層に任意の適当なコーテ
ィング方法により塗布し得る。典型的なコーティング法
には、延伸棒コーティング法、スプレー コーティング
法、押出法、ディップ コーティング法、グラビアロー
ル コーティング法、ワイヤー巻き棒コーティング法、
エアーナイフ コーティング法等がある。
【0013】軟化性層はまた粒子移動マーキング材料も
含有する。粒子移動マーキング材料は電気的に感光性ま
たは光導電性であり、かつ赤外線または赤色光線感光性
顔料が感光性である波長以外の波長の照射線に対して感
光性である。粒子移動マーキング材料は赤外線または赤
色光線感光性顔料が感光性である波長で幾分かの感光性
を示し得るけれども、この波長範囲での感光性は粒子移
動マーキング材料と赤外線または赤色光線感光性顔料と
が区別できる異なる領域で各吸収ピークを示すように最
小化しておくのが好ましい。粒子移動マーキング材料は
好ましくは粒状であり、各粒子は互いに近接して配置す
る。好ましい粒子移動マーキング材料は一般に球形であ
りかつ大きさにおいてミクロン以下である。粒子移動マ
ーキング材料は静帯電時および活性化用電磁線への露光
時に一般に実質的に光放電し得、また感光性粒子移動マ
ーキング粒子が電荷を光放電するスペクトル領域の活性
化用電磁線に対しては実質的に吸収性で不透明である。
粒子移動マーキング材料は基体から離れた軟化性層の表
面上または表面近に存在させた粒子の薄層または単分子
層として一般に存在する。粒子として存在する場合、粒
子移動マーキング材料粒子は好ましくは2ミクロンまで
のより好ましくは約0.1〜約1ミクロンの平均直径を
有する。粒子移動マーキング材料粒子の層は基体から離
れたまたは最も距離のある軟化性層の表面上または表面
近くに存在させる。これらの粒子は好ましくは層表面か
ら約0.01〜0.1ミクロンより好ましくは約0.0
2〜0.08ミクロンの距離で存在させる。これらの粒
子は好ましくは互いに約0.005〜約0.2ミクロン
の距離より好ましくは約0.05〜約0.1ミクロンの
距離で存在させ、この距離は各粒子の最も近い端部間、
即ち、外径−外径間で測定する。軟化性層に連続する粒
子移動マーキング材料は好ましくは軟化性層の総重量の
約2〜約25重量%より好ましくは約5〜約20重量%
の任意の有効量で存在する。
【0014】適当な粒子移動マーキング材料の例には、
セレン;セレンとテルル、砒素またはこれらの混合物等
の合金化用成分との合金;並びに、例えば、米国特許第
3,975,195号および粒子移動像形成部材に関す
る他の米国特許に開示されているような任意の他の適当
な材料がある。粒子移動マーキング材料粒子は像形成部
材中に任意の適当な方法により含有させ得る。例えば、
粒子移動マーキング粒子は、先ず第1の導電性層を軟化
性層材料でコーティングし、次いで、軟化性材料を真空
チャンバー内で加熱して軟化させ、同時に、粒子移動マ
ーキング材料を軟化性材料上に真空チャンバー内で熱蒸
着させることにより、軟化性層の表面にまたは表面の真
下に存在させ得る。単分子層を調製する他の方法にはカ
スケードおよび電気泳動付着法がある。軟化性層中に粒
子移動マーキング材料を付着させる適当な方法の1つの
例は米国特許第4,482,622号に開示されてい
る。
【0015】赤外線または赤色光線感光性層は赤外線お
よび/または赤色光線に対して感光性の顔料を一般に含
む。赤外線または赤色光線感光性顔料は粒子移動マーキ
ング材料が感光性である波長で若干の感光性を示すけれ
ども、この波長範囲での感光性は粒子移動マーキング材
料と赤外線または赤色光線感光性顔料とが区別できる異
なる波長領域で各吸収ピークを示すように最小化してお
くのが好ましい。この顔料は赤外線または赤色光線感光
性層の単独または主要成分として真空蒸着等の任意の適
当な方法により付着させ得る。このタイプの赤外線また
は赤色光線感光性層は、赤外線または赤色光線感光性顔
料と、基体および任意の前もってコーティングした層を
含む像形成部材とを真空チャンバー内に入れ、次いで、
赤外線または赤色光線感光性顔料を昇華点まで加熱する
ことによって形成し得る。昇華した物質は再凝縮して像
形成部材上に固形フィルムを生ずる。また、赤外線また
は赤色光線感光性顔料を高分子バインダー中に分散さ
せ、得られた分散体を像形成部材上にコーティングして
層を形成することもできる。適当な赤色光線感光性顔料
の例には、ベンズイミダゾール ペリレンのようなペリ
レン顔料、ジブロモアンスランスロン、結晶性三方晶セ
レン、ベータ無金属フタロシアニン、アゾ顔料等、およ
びこれらの混合物がある。適当な赤外線感光性顔料の例
には、X−無金属フタロシアニン;バナジル フタロシ
アニン、クロロインジウム フタロシアニン、チタニル
フタロシアニン、クロロアルミニウム フタロシアニ
ン、銅フタロシアニン、マグネシウム フタロシアニン
等の金属フタロシアニン;ヒドロキシスクアライン等の
スクアライン;およびこれらの混合物がある。
【0016】適当な任意成分高分子バインダーの例に
は、ポリスチレン、スチレン−ヘキシルメタクリレート
コポリマーのようなスチレン−アクリルコポリマー、ス
チレン−ビニルトルエンコポリマー、グッドイヤー社か
ら入手し得るPE-200のようなポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリビニルカルバゾール、エポキシ樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート、ポリテル
ペン、シリコーン エラストマー;ミズリー州セントル
イスのモンサント プラスチックス アンド レジンズ
社から入手し得るゲルヴァトール(Gelvatol,登録商標)2
0-90、9000、20-60 、6000、20-30 、3000、40-20 、40
-10 、26-90 、および30-30 のようなポリビニルアルコ
ール;ミズリー州セントルイスのモンサント プラスチ
ックス アンド レジンズ社から入手し得るフォームバ
ール(Formvar、登録商標)12/85、5/95E 、6/95E 、7/95
E 、および15/95Eのようなポリビニルホルマール;ミズ
リー州セントルイスのモンサント プラスチックス ア
ンド レジンズ社から入手し得るバトバール(Butvar 、
登録商標)B-72 、B-74、B-73、B-76、B-79、B-90および
B-98のようなポリビニルブチラール等、並びにこれらの
混合物がある。赤外線または赤色光線感光性層が高分子
バインダーと赤外線または赤色光線感光性顔料の両方を
含む場合、この層は、典型的には、約5〜約95重量%
の量のバインダーと約5〜約95重量%の量の顔料を含
むが、この相対量はこの範囲外であってもよい。好まし
くは、赤外線または赤色光線感光性層は約40〜約90
重量%の量のバインダーと約10〜約60重量%の量の
顔料とを含む。
【0017】必要に応じて、赤外線感光性層は、バイン
ダーが存在するとき、電荷輸送材料を含有し;存在させ
る場合、一般に、電荷輸送材料はこの層に約5〜約30
重量%の量で含有させる。この任意成分の電荷輸送材料
は赤外線または赤色光線感光性層中に任意の適当な方法
により含有させ得る。例えば、電荷輸送材料を赤外線ま
たは赤色光線感光性層成分と共通溶媒に溶解させること
によって混合し得る。所望ならば、電荷輸送材料用溶媒
と赤外線または赤色光線感光性層材料用溶媒の混合物を
用いて混合およびコーティングを容易にし得る。赤外線
または赤色光線感光性層混合物は基体に任意の通常のコ
ーティング法によって塗布し得る。典型的なコーティン
グ方法には、延伸棒コーティング法、スプレー コーテ
ィング法、押出法、ディップ コーティング法、グラビ
アロール コーティング法、ワイヤー巻き棒コーティン
グ法、エアーナイフ コーティング法等がある。赤外線
または赤色光線感光性顔料がバインダー中に存在する赤
外線または赤色光線感光性層は、上記のポリマーバイン
ダーを適当な溶媒に溶解し、顔料を溶液中にボールミリ
ングにより分散させ、得られた分散液を基体と任意の前
もってコーティングした層を含む像形成部材上にコーテ
ィングし、溶媒を蒸発させて固形フィルムを得ることに
よって作成する。赤外線または赤色光線感光性層を粒子
移動マーキング材料を含む軟化性層に直接コーティング
する場合には、好ましいのは、使用溶媒が赤外線または
赤色光線感光性層用の高分子バインダーを溶解し得るが
粒子移動マーキング材料を含有する層内の軟化性ポリマ
ーを溶解しないことである。適し得る溶媒の1つの例
は、赤外線または赤色光線感光性層内のポリビニルブチ
ラールバインダーと粒子移動マーキング材料含有層内の
スチレン/エチルアクリレート/アクリル酸ターポリマ
ー軟化性材料とにおけるイソブタノールである。赤外線
または赤色光線感光性層は任意の有効厚さを有し得る。
顔料とバインダーを含む赤外線または赤色光線感光性層
の典型的な厚さは約0.05〜約2ミクロン好ましくは
約0.1〜約1.5ミクロンであるが、その厚さはこの
範囲外であってもよい。顔料の真空蒸着層からなる赤外
線または赤色光線感光性層の典型的な厚さは、約200
〜約2、000オングストローム好ましくは約300〜
約1、000オングストロームであるが、その厚さはこ
の範囲外であってもよい。
【0018】本発明の粒子移動像形成部材は軟化性層中
に電荷輸送材料を含有し、さらに、任意成分の別の電荷
輸送層中にも電荷輸送材料を含有し得る。電荷輸送材料
は任意の適当な電荷輸送材料であり得る。電荷輸送材料
は正孔輸送材料(正電荷を輸送する)または電子輸送材
料(負電荷を輸送する)のいずれかであり得る。ゼロプ
リンティングマスターの作成中に粒子移動像形成部材を
感光性にするために用いる電荷の信号はいずれかの極性
であり得る。電荷輸送材料は当該技術において周知であ
る。典型的な電荷輸送材料には下記の材料がある:米国
特許第4,306,008号;第4,304,829
号;第4,233,384号;第4,115,116
号;第4,299,897号および第4,081,27
4号に記載されているタイプのジアミン輸送分子。米国
特許第4,315,982号;第4,278,746号
および第3,837,851号に開示されているような
ピラゾリン輸送分子。米国特許第4,245,021号
に開示されているような置換フルオレン電荷輸送分子。
【0019】2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール、ピラゾリン、イ
ミダゾール、トリアゾール等のオキサジアゾール輸送分
子。他の典型的なオキサジアゾール輸送分子は、例え
ば、ドイツ特許第1,058,836号;第1,06
0,260号;および第1,120,875号に記載さ
れている。典型的なヒドラゾン輸送分子は、例えば、米
国特許第4,150,987号;第4,385,106
号;第4,338,388号;および第4,387,1
47号に記載されている。典型的なカルバゾール フェ
ニル ヒドラゾン輸送分子は、例えば、米国特許第4,
256,821号および第4,297,426号に記載
されている。例えば、米国特許第3,972,717号
に記載されているような2,4,7−トリニトロフルオ
レノンおよび3,6−ジニトロ−N−t−ブチルナフタ
ルイミド。米国特許第3,895,944号に記載され
ている2,5−ビス−(p−ジエチルアミノフェニル)
−オキサジアゾール−1,3,4のようなオキサジアゾ
ール誘導体。米国特許第3,820,989号に記載さ
れているようなアルキル−ビス(N,N−ジアルキルア
ミノアリール)メタン、シクロアルキル−ビス(N,N
−ジアルキルアミノアリール)メタン、およびシクロア
ルケニル−ビス(N,N−ジアルキルアミノアリール)
メタンのようなトリ置換メタン類。米国特許第4,47
4,865号に記載されているような9−フルオレニリ
デン メタン誘導体。米国特許第3,870,516号
に記載されているような透明有機高分子または非高分子
輸送材料。米国特許第4,081,274号に記載され
ているようなポリエステル、ポリシロキサン、ポリアミ
ド、ポリウレタン、エポキシのような、ニトロ、スルホ
ネート、カルボキシまたはシアノ等の強力電子吸引置換
基を含む芳香族または複素環基を有するポリマー。
【0020】電荷輸送分子を絶縁性バインダーと混合し
て軟化性層を作成する場合、使用する電荷輸送分子の量
は特定の電荷輸送材料およびその軟化性マトリックス層
の連続絶縁性フィルム形成性バインダー相中での相溶性
(例えば、溶解性)等によって変化し得る。満足し得る
結果は軟化性層の総重量基準で約5〜約50重量%の電
荷輸送分子を用いて得られる。特に好ましい電荷輸送分
子は下記の一般式を有する分子である:
【0021】
【化1】 (式中、X、YおよびZは水素、1〜約20個の炭素原
子を有するアルキル基、および塩素からなる群から選ば
れ、X、YおよびZの少なくとも1つは、各々、1〜約
20個の炭素原子を有するアルキル基または塩素である
ように選ばれる。)YおよびZが水素である場合、その
化合物はN,N, −ジフェニル−N,N, −ビス(アル
キルフェニル)−〔1,1, −ビフェニル〕−4,4,
−ジアミン(式中、アルキルは、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル等である)と命名し得るか、
あるいはその化合物はN,N, −ジフェニル−N,N,
−ビス(クロロフェニル)−〔1,1, −ビフェニル〕
−4,4, −ジアミンであり得る。優れた結果は軟化性
層が軟化性層の総重量基準で約8〜約40重量%のこれ
らのジアミン化合物を含有するときに得ることができ
る。最適の結果は軟化性層が軟化性層の総重量基準で約
16〜約32重量%のN,N, −ジフェニル−N,N,
−ビス(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフェ
ニル)−4,4, −ジアミンを含有するときに得られ
る。
【0022】電荷輸送材料は軟化性材料中に一般に約5
〜約50重量%好ましくは約8〜約40重量%の任意の
有効量で存在する。電荷輸送材料は軟化性層中に任意の
適当な方法により含有させ得る。例えば、電荷輸送材料
を軟化性層成分と共通溶媒中に溶解させることによって
混合し得る。場合によっては、電荷輸送材料用溶媒と軟
化性層用溶媒の混合物を用いて混合とコーティングを容
易にし得る。電荷輸送分子と軟化性層成分の混合物は基
体に任意の通常のコーティング方法により塗布し得る。
典型的なコーティング方法には、延伸棒コーティング
法、スプレー コーティング法、押出法、ディップ コ
ーティング法、グラビアロール コーティング法、ワイ
ヤー巻き棒コーティング法、エアーナイフ コーティン
グ法等がある。任意成分の電荷輸送層は任意の適当なフ
ィルム形成性バインダー材料を含み得る。典型的なフィ
ルム形成性バインダー材料には、スチレン アクリレー
トコポリマー、ポリカーボネート、コ−ポリカーボネー
ト、ポリエステル、コ−ポリエステル、ポリウレタン、
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリスチレ
ン、アルキッド置換ポリスチレン、スチレン−オレフィ
ンコポリマー、スチレン−n−ヘキシルメタクリレート
コポリマー、極限粘度0.179dl/gmを有するスチレ
ンとヘキシルメタクリレートの80/20モル%コポリ
マー、スチレンとヘキシルメタクリレートの他のコポリ
マー、スチレン−ビニルトルエンコポリマー、ポリアル
ファー−スチレン、これらの混合物、およびこれらのコ
ポリマーがある。上記グループの材料は、限定的なもの
ではなく、任意成分の電荷輸送層中のフィルム形成性バ
インダー材料として適する材料の単なる例示である。フ
ィルム形成性バインダー材料は典型的には実質的に電気
絶縁性であり、本発明のゼロプリンティングマスターの
作成中およびゼロプリンティング工程中に不都合に化学
反応しないものである。
【0023】任意成分の電荷輸送層を基体上のコーティ
ングとして説明してきたが、幾つかの実施態様において
は、電荷輸送層自体が十分な強度と一体性を有して実質
的に自己支持性であり得、必要に応じて、像形成工程に
おいて適当な導電性基体と接触させ得る。当該技術にお
いて周知であるように、適当な極性の静電荷の均一付着
層を基体の代わりに使用し得る。また、電荷輸送層スペ
ーシング層の露出表面上の適当な極性の静電荷の均一付
着層を導電性基体層の代わりに用いて粒子移動層へ電気
泳動力を付加するのを容易にし得る。この“2重帯電”
法は当該技術において周知である。電荷輸送層は典型的
には約1〜約25ミクロン好ましくは約2〜約20ミク
ロンの任意の有効厚さを有する。電荷輸送層用に適する
電荷輸送分子をここで詳述する。任意の1つの像形成部
材の電荷輸送層中で用いる特定の電荷輸送分子は軟化性
層中で用いる電荷輸送分子と同一または異なるものであ
り得る。同様に、任意の1つの像形成部材の電荷輸送ス
ペーシング層中で用いる電荷輸送分子の濃度は軟化性層
中で用いる電荷輸送分子の濃度と同一または異なるもの
であり得る。電荷輸送材料とフィルム形成性バインダー
を混合して電荷輸送スペーシング層を調製する場合、使
用する電荷輸送材料の量は特定の電荷輸送材料および連
続絶縁性フィルム形成性バインダー中でのその相溶性
(例えば、溶解性)によって変化し得る。満足し得る結
果は任意成分電荷輸送スペーシング層の総重量基準で約
5〜約50重量%用いて得られるが、その量はこの範囲
外であってもよい。電荷輸送材料は軟化性層において用
いた方法と同様な方法で電荷輸送層中に含有させ得る。
【0024】任意成分の接着層は任意の適当な接着材料
を含み得る。典型的な接着材料には、スチレンとアクリ
レートとのコポリマー、デュポン49000(E.I.
デュポン社から入手し得る)のようなポリエステル、ア
クリロニトリルと塩化ビニリデンのコポリマー、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルブチラール等、およびこれらの混
合物がある。接着層は典型的には約0.05〜約1ミク
ロンの任意の有効厚さを有するが、その厚さはこの範囲
外であってもよい。接着層を用いる場合、接着層は約
0.5以下の厚さを有する均一かつ連続の層を形成して
ゼロプリンティング工程において満足し得る放電を確立
することが好ましい。接着層はまた必要に応じて電荷輸
送分子も含有し得る。任意成分の電荷ブロッキング層
は、酸化アルミニウム、ポリビニルブチラール、シラン
等およびこれらの混合物のような本発明の目的が達成さ
れる限りの種々の適当な材料を含み得る。この層は、公
知のコーティング方法により一般的に塗布し得、典型的
には約0.05〜約0.5ミクロン好ましくは約0.0
5〜約0.1ミクロンの任意の有効厚さを有するが、そ
の厚さはこの範囲外であってもよい。典型的なコーティ
ング方法には、延伸棒コーティング法、スプレーコーテ
ィング法、押出法、ディップ コーティング法、グラビ
アロール コーティング法、ワイヤー巻き棒コーティン
グ法、エアーナイフ コーティング法等がある。
【0025】任意成分のオーバーコーティング層は実質
的に電気絶縁性であり得、あるいは任意の他の適当な性
質を有し得る。オーバーコーティングは、少なくとも照
射線がマスター製造工程の像形成的露光段階においてま
たはゼロプリンティング工程の均一露光段階において使
用されるスペクトル領域において、実質的に透明である
のが好ましい。オーバーコーティング層は連続であり好
ましくは約1〜2ミクロンまでの厚さを有する。さらに
好ましくは、オーバーコーティングは約0.1〜約0.
5ミクロンの厚さを有して残留電荷蓄積を最小にする。
約1〜2ミクロンよりも厚いオーバーコーティング層も
使用し得る。典型的なオーバーコーティング材料には、
アクリル−スチレンコポリマー、メタクリレートポリマ
ー、メタクリレートコポリマー、スチレン−ブチルメタ
クリレートコポリマー、ブチルメタクリレート樹脂、塩
化ビニルコポリマー、フッ素化ホモまたはコポリマー、
高分子量ポリ酢酸ビニル、オルガノシリコンポリマーお
よびコポリマー、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリビニルトルエン等がある。オーバーコー
ティング層は、一般に、軟化性層を保護して取扱中、マ
スター製造中、およびゼロプリンティング中の磨耗の悪
影響に対して大きい耐性を与える。オーバーコーティン
グ層は好ましくは軟化性層に強固に付着して劣化を最小
にする。オーバーコーティング層はその外表面上に磨耗
特性をも有し、トナー付け、転写および/またはクリー
ニング中のトナーのフィルム化に対して改良された耐性
を与える。磨耗特性はオーバーコーティング層の固有の
ものであり得、あるいはオーバーコーティング層に磨耗
材料のもう1つの層または成分を含有させることによっ
て付与し得る。これらの磨耗材料はオーバーコーティン
グのフィルム形成性成分を劣化させるべきでなく、好ま
しくは、約20エルグ/cm2 以下の表面エネルギーを有
する。典型的な磨耗材料には脂肪酸、塩およびエステ
ル、フルオロカーボン、シリコーン等がある。オーバー
コーティングは延伸棒、スプレー、ディップ、溶融、押
出またはグラビアコーティングのような任意の適当な方
法によって塗布し得る。これらのオーバーコーティング
層が像形成部材を像形成前、像形成中、像形成部材を像
形成させた後、さらに、ゼロプリンティングマスターと
して用いた場合のゼロプリンティング中において保護す
るものであることは明白であろう。
【0026】任意成分のオーバーコーティング層を軟化
性層上で用いて耐磨耗性を改良する場合、さらに溶媒軟
化法を用いて粒子移動マーキング材料を軟化性材料を通
して移動させる場合には、そのオーバーコーティング層
は使用する溶媒に対して透過性であるべきであり、ま
た、追加の蒸気処理時間は溶媒蒸気が十分に軟化性層を
軟化させて露光粒子移動マーキング材料を基体に向けて
像形状で移動せしめるようにすべきである。溶媒透過性
は、加熱を用いて軟化性層を十分に軟化させて露光粒子
移動マーキング材料を基体に向けて像形状で移動せしめ
る場合には、オーバーコーティング層において必要では
ない。粒子移動像形成部材の構造、材料、および製造に
関するさらなる情報は、米国特許第3,975,195
号、米国特許第3,909,262号、米国特許第4,
536,457号、米国特許第4,536,458号米
国特許第4,013,462号、米国特許第4,88
3,731号、米国特許第4,1233,283号、米
国特許第4,853,307号、米国特許第4,88
0,715号、米国特許出願第590,959号(放棄
されたが、1966年10月31日の出願)、米国特許
出願第695,214号(放棄されたが、1968年1
月2日の出願)、米国特許出願第000,172号(放
棄されたが、1970年1月2日の出願)、およびP.S.
Vincett,G.L.Kovacs,M.C.Tam,A.L.Pundsack,and P.H.So
den,“Migration Imaging Mechanisms, Exploitation,
and Future Prospects of Uni-que Photographic Techn
ologies,XDM and AMEN",Journal of Imaging Science 3
0 (4) July/August,pp.183-191 (1986) に開示されてい
る。
【0027】本発明の赤外線または赤色光線感光性像形
成部材は像形成し現像して該部材上に像形成パターンを
発生させる。この像形成させた部材は、閲覧のための情
報の記録および保存媒体として、複製用フィルムとし
て、あるいは、必要に応じて、ゼロプリンティング法の
マスターとして使用し得る。一般的には、本発明の像形
成し現像した粒子移動像形成部材は、赤外線または赤色
光線感光性層の存在の結果として、比較的高いバックグ
ラウンド光学濃度を有するであろうことが予想される。
ゼロマスターとしての用途においては、この高バックグ
ラウンド光学濃度は常用ではない、何故ならば、静電潜
像のコントラスト電圧(即ち、ゼロプリンティング工程
中でのマスター上の像領域と非像領域間の電位差)のみ
がマスターから発生させたプリントの品質に影響を与え
るからである。像形成させた部材を単純な閲覧または複
製に用いる場合には、比較的高バックグラウンド光学濃
度の悪影響は、例えば緑色光波長領域において閲覧およ
び複製用の光学窓を有する赤外線または赤色光線感光性
顔料を使用することによって最小にし得る。ある顔料ま
たは材料の光学窓は、その顔料または材料が極めて低い
光吸収性を有する可視電磁線スペクトルの周波数帯域ま
たは周波数領域である。従って、光はこの周波数窓を通
って容易に伝送される。赤外線または赤色光線感光性顔
料が緑色領域における窓を有する場合、緑色光がこの層
を通って伝送されるであろう。X−無金属フタロシアニ
ンのような多くのフタロシアニン顔料はこの特性を有す
る。例えば、X形の無金属フタロシアニンは緑色光波長
領域(約490nm)における光の95%以上を伝送す
る。理想的には、赤外線または赤色光線感光性顔料窓は
移動していない粒子移動マーキング材料対移動した粒子
移動マーキング材料の最高光学コントラスト領域に一致
する。軟化性層中に発生させた粒子移動像が緑色領域に
おいて高光学コントラスト濃度(即ち、高Dmax と低D
min )を有する場合、低Dmin を有するこの高コントラ
スト濃度は、赤外線または赤色光線吸収性層が高度に伝
送性であるような光学窓を通して検視したときに、維持
されるであろう。
【0028】本発明の粒子移動像形成部材を赤外線また
は赤色光線に像形成的に露光させ次いで現像することに
よる像形成方法を図3〜図16に図示する。像形成した
部材は情報の閲覧用記録および保存媒体としてまた複製
用フィルムとして使用し得る。像形成させ現像した像形
成部材はまた図17〜図24に示すようなゼロプリンテ
ィング法におけるマスターとしても使用し得る。図4、
図6、図8、図9、図11、図13、図14、図16、
図18、図20、図22および図24に示す方法は、軟
化性層が赤外線または赤色光線感光性層と基体間にあ
り、また軟化性層が1極性の電荷を輸送し得る電荷輸送
材料を含有する特に好ましい実施態様を示す。図4、図
6、図8、図11および図13に示す各工程段階におい
ては、像形成部材を軟化性層中の電荷輸送材料が輸送し
得る極性と同じ極性に帯電させ;図9および図14に示
す工程段階においては、像形成部材を電荷輸送材料が輸
送し得る極性と反対の極性に再帯電させる。図4、図
6、図8、図9、図11、図13、図14、図16、図
18、図20、図22および図24においては、軟化性
材料は正孔輸送材料(正電荷を輸送し得る)を含有す
る。図3〜図24は、アースのような参照電位に接続さ
せた導電性基体層22、高分子バインダー25中に分散
させた赤外線または赤色光線感光性顔料24を含む赤外
線または赤色光線感光性層23、および軟化性材料2
7、粒子移動マーキング材料28および電荷輸送材料3
0を含む軟化性層26を含む粒子移動像形成部材を図示
する。図3と図4に示すように、部材はコロナ荷電装置
のような帯電手段29により暗中でいずれかの極性に帯
電させる(負帯電は図3に示し、正帯電は図4に示
す)。
【0029】図5と図6に示すように、帯電させた部材
は先ず赤外線または赤色光線31に像形成的に露光させ
る。使用する赤外線または赤色光線の波長は、好ましく
は、赤外線または赤色光線感光性顔料が最高の光吸収性
と最高の感光性を発揮する領域に有るように選定する。
軟化性層26が、図5に示すように、赤外線または赤色
光線感光性層23と照射源31間に位置する場合、赤外
線または赤色光線31は非吸収性粒子移動マーキング材
料28(この段階で使用する赤外線または赤色光線波長
に実質的に非感光性であるように選定する)を通り、赤
外線または赤色光線感光性層中の赤外線または赤色光線
感光性顔料粒子24を露光する。赤外線または赤色光線
感光性顔料による赤外線または赤色光線の吸収は露光領
域での実質的な光放電を生ずる。軟化性層中の電荷輸送
材料(この場合は正孔輸送材料)の存在が光生成電荷
(この場合は正)を効果的に表面に輸送して負表面電荷
を実質的に中和し得るようにする。即ち、赤外線に露光
させた領域は実質的に放電状態になる。図6に示すよう
に、赤外線または赤色光線感光性層23が軟化性層26
と照射源31との間に存在し、部材を軟化性層中の電荷
輸送材料が輸送し得る極性と同じ極性に帯電させた場
合、赤外線または赤色光線感光性顔料による赤外線また
は赤色光線の吸収は露光領域での実質的な光放電を生ず
る。軟化性層中の電荷輸送材料(この場合は正孔輸送材
料)の存在が光生成電荷(この場合は正)を効果的に導
電性基体に輸送し得るようにする。即ち、赤外線に露光
させた領域は実質的に放電状態になる。
【0030】その後、図7と図8に示すように、帯電さ
せた部材は粒子移動マーキング材料28が感光性である
波長の活性化用電磁線32に均一に露光させる。例え
ば、粒子移動マーキング材料がセレン粒子である場合、
青色または緑色光を均一露光に使用し得る。図7に示す
ように、層26が層23の上に在る場合、照射線32へ
の均一露光は粒子移動マーキング材料28による照射線
の吸収を生ずる。(本発明の前後関係において、粒子移
動像形成部材内の各層の順序に関連しての“上”はその
層が照射源に比較的近くかつ基体から比較的に離れてい
ることを示し、粒子移動像形成部材内の順序に関連して
の“下”は照射源から比較的離れておりかつ基体に比較
的近いことを示す)。像形成部材35の帯電領域におい
ては、粒子移動マーキング粒子28aは発出正孔(正電
荷)が表面電荷を放電するにつれて負電荷を獲得し、粒
子移動マーキング粒子と基体間に電場を生ずる。その前
の赤外線または赤色光線露光によって実質的に放電され
ている像形成部材の領域37は最早感光性でなく、これ
ら領域の粒子移動マーキング粒子28bは全くまたは極
めて僅かしか電荷を獲得しない。図8で示すように、赤
外線または赤色光線感光性層23が軟化性層26上にあ
り、部材を軟化性層中の電荷輸送材料が輸送し得る極性
と同じ極性に帯電させる場合、粒子移動マーキング材料
28が感光性である波長の照射線32への均一露光は粒
子移動マーキング材料28により大いに吸収される。均
一光線の波長は、好ましくは、層23中の顔料が最高の
光伝送を示しかつ粒子移動マーキング材料28が最高の
光吸収を示す領域にあるように選定する。即ち、まだ帯
電している領域においては、粒子移動マーキング粒子2
8aは発出正孔(正電荷)が軟化性層を通って基体に移
動するにつれて負電荷を獲得する。その前の赤外線また
は赤色光線露光によって実質的に放電している像形成部
材の領域37はもはや感光性でなく、これらの領域内の
粒子移動マーキング粒子28aは全くまたは極めて僅か
しか電荷を獲得しない。
【0031】図8に示す実施態様においては、得られる
電荷像は、粒子移動マーキング材料と基体間に実質的に
電場が存在しないので、像形成部材を加熱現像によって
現像し得ないようなものである。図8に示すような電荷
像を有する像形成部材は、例えば米国特許第4,88
0,715号に開示されているような溶媒蒸気暴露しそ
の後加熱するような現像方法、即ち、非帯電粒子は少数
の粒子に凝集または凝結してDmin 領域を生じ、また同
じような電荷を帯びているために互いに反発し合う帯電
粒子は凝集または凝結せずに実質的にその元の位置に残
ってDmax 領域を生ずるような方法によって現像し得
る。満足し得る結果は、溶媒がメチル エチル ケトン
であり軟化性層が0.179dl/g の極限粘度を有する
スチレンとヘキシルメタクリレートとの80/20モル
%コポリマーとN,N, −ジフェニル−N,N, −ビス
(3”−メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニル)
−4,4, −ジアミンを含有する場合、約21℃での約
10秒〜約2分の蒸気暴露時間とその後の約80〜約1
20℃の温度への約2秒〜約2分の加熱および約20〜
約80mmHgの溶媒蒸気部分圧により達成し得る。しかし
ながら、安全性、速度、コスト、簡素性および装置環境
内での容易な設置性故に、特に、部材をゼロプリンティ
ング方法におけるゼロプリンティングマスターとして使
用すべき場合には、加熱現像が蒸気または溶媒現像に比
し一般に好ましい。図9に示すように、像形成部材を軟
化性層内の電荷輸送材料が輸送し得る極性と反対の極性
(図9で示すように負)に均一に再帯電させて、赤外線
または赤色光線に露光されないで負帯電状態となってお
り粒子移動マーキング粒子と基体間に電場を有する像形
成部材の領域内の粒子移動マーキング材料、および以前
に赤外線または赤色光線に露光させて部材の表面上のみ
が帯電状態となっている領域内の粒子移動マーキング材
料を得る。
【0032】重要なことは、部材を赤外線または赤色光
線に像形成的に露光させる工程と部材を粒子移動マーキ
ング材料が感光性である波長の照射線に均一に露光させ
る工程とは一般に任意の順序で行い得ると言うことであ
る。部材を先ず図5と図6で示すように赤外線または赤
色光線に像形成的に露光させ、次いで、図7、図8およ
び図9で示すように粒子移動マーキング材料が感光性で
ある照射線に均一に露光させる場合、そのプロセスは図
5、図6、図7、図8および図9で説明するように進行
する。部材を先ず粒子移動マーキング材料が感光性であ
る照射線に均一に露光させ、次いで、赤外線または赤色
光線に像形成的に露光させる場合には、そのプロセスは
図10、図11、図12、図13および図14において
説明するように進行する。図10と図11において示す
ように、図3と図4で示した帯電部材は、粒子移動マー
キング材料28が感光性である波長の活性化用電磁線3
2に先ず均一に露光させる。例えば、粒子移動マーキン
グ材料がセレン粒子である場合、青色または緑色光を均
一露光に使用し得る。図10で示すように、層26が層
23の上にある場合、照射線への均一露光は粒子移動マ
ーキング材料28による照射線の吸収を生ずる。粒子移
動マーキング粒子28は発出正孔(正電荷)が表面負電
荷を放電するにつれて負電荷を獲得する。図11で示す
ように、層23が層26の上にある場合、粒子移動マー
キング材料が感光性である波長の活性化用電磁線32へ
の均一露光は、粒子移動マーキング粒子中の光生成電荷
(この場合は正孔)が粒子から発出され基体に輸送され
るにつれて、実質的な光放電を生ずる。結果として、粒
子移動マーキング粒子は、図11で示すように、負電荷
を獲得する。
【0033】図12、図13および図14において示す
ように、帯電部材を引き続いて赤外線または赤色光線3
1に像形成的に露光させる。図12で示すように、軟化
性層26が赤外線または赤色光線感光性層23と照射源
31間にある場合、赤外線または赤色光線31は非吸収
性粒の子移動マーキング材料28(該材料はこの段階で
用いる赤外線または赤色光線波長に対して非感光性であ
るように選定する)を通り、赤外線または赤色光線感光
性層内の赤外線または赤色光線感光性顔料粒子24を露
光し、それによって赤外線または赤色光線に露光させた
領域37内の粒子移動マーキング粒子28bを放電さ
せ、赤外線または赤色光線に露光させてない領域35内
の帯電粒子移動マーキング粒子28aを残存させる。図
13で示すように、層23が層26上にあり、かつ帯電
部材を引き続いて赤外線または赤色光線31に像形成的
に露光させる場合、露光領域内での層23による赤外線
または赤色光線の吸収は、正表面電荷と粒子移動マーキ
ング粒子内の負電荷を中和する電子と正孔を光生成す
る。
【0034】図13に示す実施態様においては、得られ
る電荷像は、粒子移動マーキング材料と基体間に実質的
な電場が存在しないので、像形成部材を加熱現像によっ
て現像し得ないものである。図13に示すような電荷像
を有する像形成部材は、非帯電粒子は少数の粒子に凝集
または凝結してDmin 領域を生じ、同じような電荷を帯
びているために互いに反発し合う帯電粒子は凝集または
凝結せず実質的にその元の位置に残ってDmax 領域を生
ずるような溶媒蒸気暴露しその後加熱する現像方法によ
って現像し得る。しかしながら、安全性、速度、コス
ト、簡素性および装置環境内での容易な設置性故に、特
に、部材をゼロプリンティング方法におけるゼロプリン
ティングマスターとして使用すべき場合には、加熱現像
が蒸気または溶媒現像に比し一般に好ましい。図14に
示すように、像形成部材を軟化性層内の電荷輸送材料が
輸送し得る極性と反対の極性(図9で示すように負)に
均一に再帯電させて、赤外線または赤色光線に露光させ
ずに負帯電状態となっており粒子移動マーキング粒子と
基体間に電場を有する像形成部材の領域内の粒子移動マ
ーキング材料、および以前に赤外線または赤色光線に露
光させて部材の表面上のみが帯電状態となっている領域
内の粒子移動マーキング材料を得る。かくして、図1
0、11および図12、13、14で示した処理後に得
た電荷像パターンは、図5、6および図7、8、9で示
した処理後に得た電荷像パターンと同一である。
【0035】図15と図16において示すように、電荷
像パターンの形成後、像形成部材を、軟化性材料を任意
の適当な手段により(図15と16においては、部材に
熱エネルギー33を均一に加えることにより)軟化させ
ることによって現像する。加熱現像温度と時間は熱エネ
ルギーをどのようにして加えるか(例えば、伝導、輻
射、対流等)、軟化性層の粘度、熱エネルギーの量等の
要因による。例えば、110〜130℃の温度では、僅
かに数秒間加熱すればよい。低温であるほど、加熱時間
を要し得る。加熱する場合、軟化性材料27は粘度低下
し、それによってマーキング材料28の軟化性層26を
通っての移動に対する軟化性材料の抵抗性を減少させ
る。図15で示すように、層26が層23上にある場
合、粒子移動マーキング粒子28aが実質的なネット電
荷を有する像形成部材の領域35においては、軟化性材
料27の軟化時に、このネット電荷が帯電マーキング材
料を導電性基体層22に向けて像形状で移動させてD
min 領域を生ずる。像形成部材の領域37内の未帯電粒
子移動マーキング粒子28bは本質的に中性で変化しな
いままである。即ち、泳動力の不存在下では、未露光粒
子移動マーキング粒子は軟化性層26の実質的に元の位
置に残ってDmax 領域を生ずる。図16に示すように、
層23が層26上にあり、部材を工程4において軟化性
層中の電荷輸送材料が輸送し得る極性と同じ極性に帯電
させ、かつ部材を図9または図14に示すように軟化性
層中の電荷輸送材料が輸送し得る極性と反対の極性に再
帯電させる実施態様においては、帯電粒子移動マーキン
グ粒子(赤外線または赤色光線に露光させてない粒子)
は、基体22に向かって深部に移動し軟化性層中に分散
してDmi n 領域を生ずる。像形成部材の領域37内の非
帯電粒子移動マーキング粒子28bは本質的に中性で変
化しないままである。即ち、泳動力の不存在下では、未
露光粒子移動マーキング粒子は軟化性層26の実質的に
元の位置に残ってDmax 領域を生ずる。
【0036】所望ならば、溶媒蒸気現像を加熱現像の代
わりに用い得る。粒子移動像形成部材の蒸気現像は当該
技術において周知である。一般的には、溶媒蒸気軟化を
用いる場合、溶媒蒸気暴露時間は、溶媒中での軟化性層
の溶解性、溶媒蒸気の種類、周囲温度、溶媒蒸気の濃度
等のような要因による。加熱、溶媒蒸気、これらの組合
せ、または他の任意の適当な手段のいずれの使用も、軟
化性層26中の軟化性材料27の抵抗性を減じて粒子移
動マーキング材料28の軟化性層26を通っての像形状
での移動を可能にするのに十分であるべきである。加熱
現像においては、満足し得る結果は、オーバーコーティ
ングなしの軟化性層が0.179dl/g の極限粘度を有
するスチレンとヘキシルメタクリレートとの80/20
モル%コポリマーとN,N, −ジフェニル−N,N,
ビス(3”−メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニ
ル)−4,4, −ジアミンを含有する場合、約100〜
約130℃の温度へのほんの数秒間の加熱により達成し
得る。時間と温度の満足できる組合せのための試験はゼ
ロプリンティング用の光学コントラスト濃度と静電コン
トラスト電位を最大にすることである。蒸気現像におい
ては、満足し得る結果は、オーバーコーティングなしの
軟化性層が0.179dl/g の極限粘度を有するスチレ
ンとヘキシルメタクリレートとの80/20モル%コポ
リマーとN,N, −ジフェニル−N,N, −ビス(3”
−メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニル)−4,
, −ジアミンを含有する場合、像形成部材をトルエン
蒸気に約4秒〜約60秒間、約5〜約30mmHgの溶媒蒸
気部分圧で暴露することにより達成し得る。
【0037】図3〜図24に図示する像形成部材は図1
で示すような任意成分層のいずれも含まないで示してい
る。必要に応じて、図1で示すような任意成分層の何れ
かまたは全部を用いる像形成部材のような別の像形成部
材の態様も使用し得る。図15と図16で示すような現
像された像形成部材は、その後、ゼロプリンティング法
におけるゼロマスターとして使用し得る。ゼロプリンテ
ィング法でのゼロプリンティングマスターの使用を図1
7〜図24に図示する。図17と図18で示すように、
ゼロプリンティングマスターをコロナ荷電装置のような
帯電手段39により均一に帯電させる。帯電は任意の有
効強度とし;一般的には、約50〜約1200ボルトの
正または負電圧が本発明の方法において適するが、他の
値も使用し得る。好ましい実施態様においては、任意成
分の電荷輸送材料を軟化性層中または任意成分電荷輸送
層中に存在させる場合、帯電させる電荷の極性はマスタ
ー中に存在する電荷輸送材料の性質に依存し、好ましく
は、その電荷輸送材料が輸送し得る電荷のタイプと反対
の極性を有する;即ち、軟化性層中の電荷輸送材料が正
孔(正電荷)輸送し得る場合には、マスターを負帯電さ
せ、軟化性層中の電荷輸送材料が電子(負電荷)輸送し
得る場合には、マスターを正帯電させる。図15と図1
6で示すように、マスターは均一に負帯電させる。
【0038】その後、帯電させたゼロプリンティングマ
スターを、粒子移動マーキング材料が感光性である波長
の光エネルギーのような活性化用電磁線41に図19と
図20に示すようにして均一に投光露光させて静電潜像
を発生させる。この均一露光工程で使用する活性化用電
磁線は粒子移動マーキング材料が電荷キャリヤーを光生
成させるスペクトル領域内にあるべきである。約300
〜約800ナノメートル(nm)のスペクトル範囲の光
が本発明の方法において一般に適し得るが、露光に用い
る光の波長はこの範囲外であってもよく、使用する特定
の粒子移動マーキング粒子スペクトル応答に従って選定
する。露光エネルギーは、所望のおよび/または最適の
静電コントラスト電位が得られるようであるべきで、好
ましくは、約10〜約100、000エルグ/cm2
り好ましくは少なくとも約100エルグ/cm2 であ
る。軟化性層26のDmax 領域とDmin 領域の相対位置
(または粒子分布)の差異のために、Dmax 領域とD
min 領域とは異なる光放電特性と光吸収特性を示す。マ
スターのDmin (移動)領域とマスターのDmax (非移
動)領域間の電圧差は静電潜像のゼログラフィー現像に
おいて利用し得るコントラスト電位である。好ましく
は、このコントラスト電位は約50〜約1200ボルト
であるが、この電位値は、本発明の目的が達成される限
り、上記の範囲外であってもよい。マスターの正帯電
(図示せず)により、光放電は主としてDmax領域で起
こる;何故ならば、電荷輸送材料が光生成正電荷キャリ
ヤー(正孔)を導電性基体に有効に輸送し得るからであ
る。また、光放電は、遙かに遅い速度ではあるが、マス
ターのDmin 領域でも起こる;何故ならば、Se粒子の移
動と分布がDmin 領域の感光度を低下させるからであ
る。粒子間飛翔(ホッピング)輸送がDmin 領域中で光
放電を起こすことが考えられる。静電像のコントラスト
電圧はDmax 領域とDmin 領域の光放電電圧の差であ
る。投光露光エネルギーが増大するにつれて、コントラ
スト電圧は最初増大し、最高値に達し、次いで、低下す
る。
【0039】負極性をマスターを帯電させるのに用いる
場合には(図17〜図24において示すような)、光放
電は主としてDmin 領域で起こる。Dmin 領域は、その
低下した感光度にもかかわらず、投光露光段階において
十分な光強度を用いた場合殆ど完全に光放電させ得る。
一方、実質的に小さい光放電がマスターのDmax 領域で
生ずる。図19で示すように、赤外線または赤色光線感
光性層23が軟化性層26と基体22の間にある場合、
粒子移動マーキング粒子が感光性であるスペクトル領域
の均一露光により、光放電を主としてマスターのDmin
領域で生ぜしめ、マスターのDmax 領域で実質的に小さ
い光放電を生ぜしめる。粒子移動マーキング粒子から注
入された光生成負電荷(電子)は軟化性層中に電子輸送
材料が存在しないために輸送し得ないけれども、赤外線
または赤色光線感光性層からの光生成正電荷(正孔)
は、十分な光を粒子移動マーキング材料を通して赤外線
または赤色光線感光性層に伝送し得る場合に、軟化性層
を通して輸送し得、光放電を起こし得る。Dmax 領域の
粒子移動マーキング材料は使用する投光露光光を実質的
に吸収するので、ほんの僅かな量の光のみが赤外線また
は赤色光線感光性層に到達し得、マスターのDmin 領域
に比し、Dmax 領域では実質的に小さい光放電しか起こ
らない。一方、実質的に多くの光が赤外線または赤色光
線感光性層に到達してマスターのDmin 領域内に実質的
に多くの光放電を起こし得る。静電像のコントラスト電
圧はDmax 領域とDmin 領域の光放電電圧間の差であ
る。投光露光エネルギーが増大するにつれて、コントラ
スト電圧は最初増大し、最高値に達し、次いで、低下す
る。
【0040】さらに、図20で示す特に好ましい実施態
様においては、軟化性層26が赤外線または赤色光線感
光性層23と基体22の間にある場合、均一露光はマス
ターのDmax 領域においては殆ど光放電を生じないが
(極めて強い光を用いた場合でさえも)、十分な強度の
光を用いる場合マスターのDmin 領域においては殆ど完
全な光放電を生ずる。この結果は、Dmax 領域において
は、マスターを電荷輸送材料が輸送し得るタイプの電荷
の極性と反対の極性に帯電させた場合、光生成電荷キャ
リヤー(正孔)を導電性基体に輸送できないために生ず
る。結果として、光生成電荷キャリヤーは未移動マーキ
ング粒子内に捕獲されることになる。粒子移動マーキン
グ粒子が移動し軟化性層中に分散しているDmin 領域
は、低感光度を示すが投光露光において強い光を用いる
場合依然として殆ど完全に光放電させ得る感光体として
挙動する。即ち、投光露光エネルギーが増大するにつ
れ、コントラスト電圧は最初急速に上昇し、次いで、一
定値で飽和する。結果として、高コントラスト電圧が得
られる。コントラスト電圧は軟化性層の厚さに影響を受
ける。例えば、軟化性層26で約8ミクロンの厚さをま
た赤外線および/または赤色光線感光性層で約0.4ミ
クロンの厚さを有し約800ボルトの初期表面電圧に帯
電させたゼロプリンティングマスターは、約700ボル
トのコントラスト電圧を一般に獲得し得る。強い光をフ
ラッド露光(flood exposure)に用いる場合には、Dmin
領域においては、粒子間ホッピング輸送が十分な光放電
を可能にするものと考えられる。
【0041】続いて、図21と図22において示すよう
に、帯電マスターをフラッド露光させることによって形
成させた静電潜像をトナー粒子43で現像してDmax
域内の静電潜像に相応するトナー像を形成させる。図2
1と図22においては、トナー粒子43は正静電荷を有
してDmax 領域(未移動領域)の反対極性に帯電させた
部分に引き付けられる。しかしながら、所望ならば、ト
ナーは帯電領域と同じ極性(図21と図22において
は、負)を有するトナー粒子を用いて放電領域に付着さ
せ得る。その場合、トナー粒子はDmax 領域を覆う電荷
により反発され放電領域(Dmin 領域)に付着するであ
ろう。周知の電気バイアス型現像電極も必要に応じて用
いてトナー粒子を像形成表面の帯電領域または放電領域
のいずれかに向けさせ得る。現像(トナー付け)工程は
電子写真像形成において通常用いる工程と同一である。
静電的に引き付け可能なトナー粒子を含有する任意の適
当な通常の電子写真乾燥または液体現像剤を用いてゼロ
プリンティングマスター上の静電潜像を現像し得る。典
型的な乾燥トナーは約6〜約20ミクロンの粒度を有す
る。典型的な液体トナーは約0.1〜約6ミクロンの粒
度を有する。トナー粒子の大きさはプリントの解像力に
一般に影響する。カラープルーフィングおよびカラープ
リンティングのような極めて高解像力を必要とする用途
においては、液体トナーが好ましい。それはそのはるか
に小さいトナー粒度が微細なハーフトーンドットのより
良好な解像力を与えかつ濃厚トナー付け領域において不
当な厚さを含まない4色像を形成させるからである。通
常の電子写真現像方法を用いてゼロプリンティングマス
ターの像形成表面上にトナー粒子を付着させ得る。
【0042】任意の適当な通常の電子写真現像方法を用
いてゼロプリンティングマスターの像形成表面上の静電
潜像にトナー粒子を付着させ得る。周知の電子写真現像
方法には、磁性ブラシ現像法、カスケード現像法、粉末
被覆現像法、電気泳動現像法等がある。磁性ブラシ現像
法は、例えば、米国特許第2,791,949号により
詳細に記載されており;カスケード現像法は、例えば、
米国特許第2,618,551号および第2,618,
552号により詳細に記載されており;粉末被覆現像法
は、例えば、米国特許第2,725,305号、第2,
918,910号および第3,015,305号により
詳細に記載されており;液体現像法は、例えば、米国特
許第3,084,043号により詳細に記載されてい
る。図23と24に示すように、付着させたトナー像
は、その後、紙のような受入れ部材45に、該受入れ部
材の裏面に静電荷をコロナ装置のような帯電手段47に
より与えることによって転写する。転写トナー像は、そ
の後、オーブン定着機、ホットロール定着機、冷間圧力
定着機等の通常の手段(図示せず)により受入れ部材に
定着させる。付着させたトナー像は、紙または透明材料
のような受入れ部材に、コロナ転写、加圧転写、接着転
写、バイアスロール転写等のような電子写真において通
常使用する任意の適当な方法により転写し得る。典型的
なコロナ転写法は付着トナー粒子を紙シートと接触さ
せ、トナー粒子と反対のシート面上に静電荷を加えるこ
とを含む。約5、000〜約8、000ボルトの電位を
印加した単線コロトロンは満足し得る転写を提供する。
【0043】転写後、転写トナー像を受入れシートに定
着させ得る。定着工程も電子写真像形成において通常使
用する工程と同一である。典型的な周知の電子写真定着
方法には、加熱ロール定着、フラッシュ定着、オーブン
定着、ラミネーテイング、接着スプレー定着等がある。
トナー像を転写させた後、ゼロプリンティングマスター
を、必要に応じて、クリーニングして残存し得るトナー
を除去し、次いで、ACコロトロンによりまたは他の任
意の適当な手段により消去する。現像、転写、定着、ク
リーニングおよび消去の各工程はゼログラフィー像形成
において通常使用する工程と同一であり得る。ゼロプリ
ンティングマスターは正確に同じ領域に同一の連続像を
形成するので、連続像間の静電潜像を消去する必要はな
い。しかしながら、所望ならば、マスターを通常のAC
コロナ消去法によって消去し得、この消去法は像表面を
ACコロナ放電に暴露してマスター上の残留電荷を中和
することを含む。ACコロナ消去装置のコロナ線に印加
した典型的な電位は約3〜約10キロボルトの範囲であ
る必要に応じて、ゼロプリンティングマスターの像形成
表面はクリーニングし得る。電子写真像形成において通
常使用する任意の適当なクリーニング工程を本発明のゼ
ロプリンティングマスターのクリーニングにおいて使用
し得る。典型的な周知の電子写真クリーニング方法に
は、ブラシクリーニング法、ブレードクリーニング法、
ウェブクリーニング法等がある。マスターから付着トナ
ー像を受入れ部材に転写させた後、マスターを、消去お
よびクリーニング工程を用いまたは用いないで、追加の
均一帯電、均一照射、現像および転写の各工程を用いて
サイクル操作して追加の像形成受入れ部材を作成するこ
とができる。
【0044】図4、図6、図8、図9、図11、図1
3、図14、図16、図18、図20、図22および図
24に示す方法は、これらの方法が高感度を有する赤外
線または赤色光線への露光(例えば、約40〜約60エ
ルグ/cm2 を約780nmにおいて必要とする)によ
って部材上に像を発生させ得、かつこれらの方法が高コ
ントラスト電圧(しばしば、700ボルト以上)と安定
な電気サイクル操作性(多くの場合、1、000像形成
サイクル以上連続する安定性)を与えるので、ゼロプリ
ンティングにおいて特に好ましい。図1と図2に示すよ
うな像形成部材はまた粒子移動マーキング材料が最も感
光性である波長の照射線に像形成的に露光させることに
よっても像形成させ得る。例えば、青色/緑色スペクト
ル領域において最も感光性である非晶質セレンを粒子移
動マーキング材料として用いる場合、像形成部材は青色
/緑色光への像形成的露光によって像形成させ得る。こ
の場合の像形成方法は図25〜図30に例示している。
図25と図26に示すように、導電性基体22、高分子
バインダー25中に分散させた赤外線または赤色光線感
光性顔料粒子24を含む赤外線または赤色光線感光性層
23、および軟化性材料27、粒子移動マーキング材料
28および電荷輸送材料30を含む軟化性層26を含む
像形成部材を、コロナ荷電装置のような帯電手段29に
より、電荷輸送材料が輸送し得る極性と反対の極性に均
一に帯電させる。図27と図28に示すように、帯電さ
せた部材は、その後、粒子移動マーキング材料が最も感
光性であるスペクトル領域の光線に像形成的に露光させ
る。粒子移動マーキング材料がセレン粒子を含むような
例示した実施態様においては、照射線は青色/緑色波長
範囲内にある。青色/緑色光の吸収により、露光領域内
にネット負電荷を獲得する粒子移動マーキング粒子を生
ずる。未露光領域においては、粒子移動マーキング粒子
は変化しないままである。図29と図30に示すよう
に、像形成部材を、その後、軟化性材料を熱エネルギー
33の均一な適用のような任意の適当な手段により軟化
せしめることによって現像する。露光し帯電させた粒子
移動マーキング粒子は基体に向かって移動し軟化性層中
に分散してDmin 領域を生ずる。未露光未帯電領域は元
の単分子形状のままであり、Dmax 領域を生ずる。即
ち、得られる粒子移動像は光学的に信号保持像である。
この像形成させ現像した粒子移動像形成部材も図17〜
図24に示すような方法を用いてゼロプリンティングマ
スターとして使用し得る。
【0045】本発明は、赤外線または赤色光線感光性像
形成部材、該部材の像形成方法、および該部材をゼロプ
リンティングマスターとして用いる方法を提供する。赤
外線または赤色光線により像形成部材を像形成させ得る
ことは比較的安価なダイオード レーザーを用いるレー
ザー像形成システムにおいて部材を使用することを可能
にする。本発明に従って製造したゼロプリンティングマ
スターは高コントラスト電圧と電気サイクル操作安定性
を与える。幾つかの通常のゼロプリンティングマスター
と異なり、本発明のゼロプリンティングシステムで用い
るマスターは、像形成表面全体が一般に絶縁性である
(即ち、絶縁領域からの端縁部電場が入来コロナイオン
を隣接の導電性領域に反発する金属導電体上の絶縁像が
存在しない)ので、その完全な電位に均一に帯電し得
る。これにより、マスター上に高コントラスト電位と高
解像力の静電像を与える。即ち、高コントラスト濃度と
高解像力を有する高品質プリントを得ることができる。
しかも、像形成的露光工程を各プリント毎に繰り返さな
ければならない通常のレーザーゼログラフィーのよう
な、通常の感光体を用いる多くの従来技術の電子および
/またはゼログラフィープリンティング法と異なり、像
形成的露光工程を1回だけ行えば、多数プリントを高速
で生産し得る本発明のゼロプリンティングマスターを製
造できる。即ち、本発明のゼロプリンティングシステム
は、極めて高品質で高速の電子白黒またはカラープリン
ティングへの通常のゼログラフィーの試みを妨げている
根本的な電子バンド幅問題を克服している。従って、合
理的なコストでの高感光性、高品質、および高プリンテ
ィング速度の組合さった能力は本発明のゼロプリンティ
ングシステムを高品質カラープルーフィングおよびプリ
ンティング/デュプリケーティングの両方に適するもの
としている。オフセットプリンティングに比し、本発明
のゼロプリンティングシステムは低マスターコストの利
点を提供する(個々のリトグラフ中間およびプリンティ
ングプレートを必要としない)。中間体はオフセットプ
リンティングにおいては必要である。何故ならば、その
プリンティングプレートは直接像形成させる程十分に感
光性でなく;代わりに、プリンティングプレートを中間
体に強UV光を用いて接触露光させ、次いで、化学的に
現像しているからである。
【0046】本発明のもう1つの利点は、本発明におい
ては、従来技術法において必要とするようなカラープル
ーフィングとプリンティングとにおいて全く異なるプリ
ンティング技術を用いる必要性を排除し、末端使用者が
多数のプリントを生産する前に所望プリント品質を信頼
性をもって確立し得ることである。従って、本発明のゼ
ロプリンティングシステムは他の公知のシステムよりも
低コストでもある。フィルム構造体を種々の層に個別化
することにより、本発明の像形成部材は使用する適当な
材料中に最高の可撓性を与えてその機械特性、化学特
性、電気特性、像形成特性およびゼロプリンティング特
性を最高にする。本発明で用いるゼロプリンティングマ
スターは、軟化性層から如何なる成分を排除または廃棄
することなしに、軟化性層中の粒子移動マーキング材料
の永久的構造変化の結果として形成される。即ち、その
特異な像形成特性故に、本発明のゼロプリンティングマ
スターシステムで用いるゼロプリンティングマスター
は、簡単な製造、低コスト、高感度(レーザー感度)、
流出物のない乾式で速く簡単なマスターの作成、高品
質、高解像力、および高プリンティング速度の組合さっ
た利点を提供する。従って、このゼロプリンティングシ
ステムの用途には高品質カラープリンティングおよびプ
ルーフィングのような各種タイプのプリンティングシス
テムがある。加熱現像を用いる場合、本発明のマスター
作成方法は全くの乾式で極めて簡単であり(単にコロナ
帯電、像形成的露光および加熱現像だけ)、秒単位で実
施し得る。即ち、独立型装置として機能し得るかあるい
はゼロプリンティングプレスに容易に組み込んでオフィ
ス環境での使用にも適する自己収容型全自動プリンティ
ングシステムとなし得るマスター−マーカーを作成して
本発明方法を実施することも可能である。該ゼロプリン
ティングマスタープレカーサーは高感光度と高解像力を
示すので、レーザースキャニングのようなコンピュータ
ー駆動電子記録法を用いて高解像力像(線または絵図
像)をゼロプリンティング用のゼロプリンティングマス
ター上に有利に発生させ得る。従って、その高品質、高
解像力および高プリンティング速度能力と組合せて、本
発明のゼロプリンティングシステムは、デジタルファイ
ル入力(テキスト編集、構成、ページ付け、像拡大等)
からのコンピューター技術の全利点を本プリンティング
方法に直接伝送して高速で高品質と高解像力を有するプ
リントを製造し得る。
【0047】
【実施例】
【実施例1】赤外線感光性粒子移動像形成部材を次のよ
うにして作成した:軟化性層用の溶液を約34gのスチ
レン/エチルアクリレート/アクリル酸ターポリマー
(デソト社からE−335として入手した)と約16g
のN,N, −ジフェニル−N,N, −ビス(3" −メチ
ルフェニル)−(1,1, −ビフェニル)−4,4,
ジアミン(米国特許第4,265,990号に開示され
ているようにして調製した;該米国特許の記載はすべて
参考として本明細書に引用する)を約450gのトルエ
ン中に溶解させることによって作成した。N,N, −ジ
フェニル−N,N , −ビス(3" −メチルフェニル)−
(1,1, −ビフェニル)−4,4, −ジアミンは正電
荷(正孔)を輸送し得る電荷輸送材料である。得られた
溶液をポリエステル基体〔インペリアル ケミカル イ
ンダストリーズ(ICI)社から入手したメリネックス
(Melinex) 442;20%光透過性にアルミニウム処理
されている〕上に溶媒押出法によりコーティングし、付
着軟化性層を約115℃で約2分間乾燥させて約8ミク
ロンの厚さを有する乾燥軟化性層を得た。次いで、軟化
性層の温度を約115℃に上げてマーキング材料を付着
させる準備として軟化性層の露出表面の粘度を約5×1
3 ポイズに低下させた。次に、粒状ガラス質セレンの
薄層を約4×10-4トールの真空に維持した真空チャン
バー内で真空蒸着により作成した。その後、得られた像
形成部材を室温に急冷した。上記コポリマーの表面の約
0.05〜0.1ミクロン下に埋植された平均直径約
0.3ミクロンを有するセレン粒子の赤色単分子層が形
成された。
【0048】赤外線感光性層用の分散液を約4.5gの
クロロインジウム フタロシアニン赤外線感光性有機顔
料〔“Studies of a Series of Haloaluminum ,Galliu
m ,and Indium Phthalocyanines," Inorganic Chemist
ry, vol. 19, 3131-3135(1980)に開示されている反応に
よって調製した〕と約4.5gのポリビニルブチラール
ポリマーバインダー〔モンサント社からのバトバール
(Butvar) 72〕とを約200gのイソブタノール溶媒中
で混合することによって調製した。その後、得られた混
合物を48時間ボールミリングし、次いで、調製した分
散液を上記のように作成した像形成部材上に溶媒押出法
を用いてコーティングした。付着した赤外線感光性層を
約115℃で約2分間乾燥させて約0.3ミクロンの厚
さを有する乾燥層を得た。
【0049】
【実施例2】赤外線感光性粒子移動像形成部材を実施例
1で述べたようにして作成した。この部材をコロナ帯電
装置により約+500ボルトの表面電位に均一に正帯電
させ、次いで、ハロゲン化銀像を含むテストパターンマ
スクを像形成部材に接触させた状態に置き、このマスク
を通して部材を780nmの赤外光に露光させることに
よって露光させた。この露光された部材を引き続き49
0nm光に露光させ、その後、コロナ帯電装置により約
−600ボルトに均一に負に再帯電させた。その後、像
形成部材を、そのポリエステル基体に接触させたホット
プレートを用いて、約110℃の温度に約4秒間供する
ことによって現像した。得られた像形成部材は高画質、
150線対/mm以上の解像力および約0.6の光学コ
ントラスト濃度を有する光学的に信号逆転像を示した。
max 領域の光学濃度は約1.6であり、Dmin 領域の
光学濃度は約1.0であった。Dmin は像のDmin 領域
でのセレン粒子のアルミニウム層に向かっての実質的な
深部移動に基づいていた。粒子移動は赤外光に露光され
なかった領域で生じた。
【0050】
【実施例3】実施例1で述べたようにして作成した赤外
線感光性像形成部材を実施例2で述べた条件と同じ条件
を用いて処理したが、780nmの赤外光への像形成的
露光工程と490nm光への均一露光工程の順序を逆に
した。得られた像形成部材は実施例2で得られた像形成
部材と同一の特性を示した。
【0051】
【実施例4】実施例2で述べたようにして作成し、像形
成し現像した像形成部材の静電潜像のコントラスト電圧
を次のようにして測定した。現像した像形成部材をコロ
ナ帯電装置により約−820ボルトの表面電位に均一に
負帯電させ、次いで、約4、000エルグ/cm2 の4
00〜700nm活性化用照射線に均一に露光させてマ
スター上に静電潜像を形成させた。表面電圧は像のD
max 領域で約−700ボルト、Dmin 領域で約−50ボ
ルトであった。マスター上の静電潜像のコントラスト電
圧は約−650ボルトであった。表面電圧は静電電圧計
でモニターした。上記の均一負帯電と均一露光の工程
を、上記の像形成し現像した像形成部材を用いて、10
00回繰り返した。Dmax 領域とDmin 領域の表面電圧
は1000サイクルにおいて安定のままであることが判
った。
【0052】
【実施例5】実施例2で述べたようにして作成し、像形
成し現像した像形成部材を次のようにしてゼロプリンテ
ィングマスターとして使用した。本発明の像形成し現像
した像形成部材を、ゼロプリンター(Xeroprinter 、登
録商標)100 (富士ゼロックス社から入手し得る)中
に、該装置内の元の酸化亜鉛感光体を上記のゼロプリン
ティングマスターと置き換えることにより組み込んだ。
さらに、装置内の白熱フラッド露光ランプも8ワット緑
色蛍光感光体消去ランプ(富士ゼロックス社から#122P
60205 として入手し得る)をフラッド露光源として入れ
換えた。マスターを約−800ボルトの電位に均一に負
帯電させ、次いで、フラッド露光させてマスター表面上
に静電潜像を形成させた。続いて、この潜像をゼロプリ
ンター 100 装置で供給したブラック乾燥トナーで現像
し、現像した像をゼロックス(Xerox, 登録商標) 4024
平坦紙〔11インチ×17インチ(27.94cm×4
3.18cm)大〕に転写し定着させた。この処理を5
0コピー/分(約15インチ/分=約38.1cm/
分)のプリンティング速度で繰り返し、さらに、ゼロプ
リンター 100 で供給したシアンとマゼンタ乾燥トナー
でも繰り返した。このようにして形成させた像は高像コ
ントラスト、クリアなバックグラウンド、および約6〜
約95%の優れたハーフトーンドット範囲を示した。1
00枚以上のプリントを、マスターに対する明らかな損
傷および画質の劣化なしで、上記マスターによって形成
させた。
【0053】
【実施例6】赤外線感光性粒子移動像形成部材を実施例
1で述べたようにして作成したが、クロロインジウム
フタロシアニン顔料をX形無金属フタロシアニン顔料
〔米国特許第3,357,989号(Byrne 等)の第3
欄43〜71行に記載されているようにして調製した;
該米国特許の記載はすべて参考として本明細書に引用す
る〕と置き換えた。得られた像形成部材を実施例2と同
じ各処理工程を用いて像形成させた。原稿からの高品質
で光学的に信号逆転の粒子移動像が得られた。光学コン
トラスト濃度は約0.62であった。Dmax 領域の光学
濃度は約1.67であり、Dmin 領域の光学濃度は約
1.05であった。Dmin は像のDmin 領域でのセレン
粒子のアルミニウム層に向かっての実質的な深部移動に
基づいていた。粒子移動は赤外光に露光させなかった領
域で生じた。その後、現像した像形成部材をコロナ帯電
装置により約−800ボルトの表面電位に均一に負帯電
させ、次いで、約4、000エルグ/cm2 の400〜
700nm活性化用照射線に均一に露光させてマスター
上に静電潜像を形成させた。表面電圧は像のDmax 領域
で約−710ボルト、Dmin 領域で約−70ボルトであ
った。マスター上の静電潜像のコントラスト電圧は−6
40ボルトであった。表面電圧は静電電圧計でモニター
した。
【0054】
【実施例7】赤外線感光性粒子移動像形成部材を実施例
1で述べたようにして作成したが、クロロインジウム
フタロシアニン顔料をクロロアルミニウム フタロシア
ニン顔料〔“Studies of a Series of Haloaluminum ,
Gallium ,and Indium Phth-alocyanines," Inorganic
Chemistry, vol. 19, 3131-3135(1980) に開示されてい
る反応によって調製した〕と置き換え、顔料対バインダ
ー比は総重量で30%の顔料対70%のバインダーであ
り、軟化性層の厚さは約4ミクロンであった。得られた
像形成部材を実施例2と同じ各処理工程を用いて像形成
させた。原稿からの高品質で光学的に信号逆転の粒子移
動像が得られた。光学コントラスト濃度は約0.60で
あった。Dmax 領域の光学濃度は約1.80であり、D
min 領域の光学濃度は約1.20であった。Dmin は像
のDmin 領域でのセレン粒子のアルミニウム層に向かっ
ての実質的な深部移動に基づいていた。粒子移動は赤外
光に露光されなかった領域で生じた。その後、現像した
像形成部材をコロナ帯電装置により約−400ボルトの
表面電位に均一に負帯電させ、次いで、約7、000エ
ルグ/cm2 の400〜700nm活性化用照射線に均
一に露光させてマスター上に静電潜像を形成させた。表
面電圧は像のDmax 領域で約−360ボルト、Dmin
域で約−160ボルトであった。マスター上の静電潜像
のコントラスト電圧は−200ボルトであった。表面電
圧は静電電圧計でモニターした。
【0055】
【実施例8】赤外線感光性粒子移動像形成部材を実施例
1で述べたようにして作成した.得られた像形成部材を
コロナ帯電装置により約−500ボルトの表面電位に均
一に負帯電させ、次いで、ハロゲン化銀像を含むテスト
パターンマスクを像形成部材に接触させこのマスクを通
して部材を440nmに露光させることによって露光さ
せた。その後、像形成部材を、そのポリエステル基体に
接触させたホットプレートを用いて、約110℃の温度
に約4秒間供することによって現像した。得られた像形
成部材は高画質、150線対/mm以上の解像力および
約0.9の光学コントラスト濃度を有する光学的に信号
保持像を示した。Dmax 領域の光学濃度は約1.9であ
り、Dmin 領域の光学濃度は約1.0であった。Dmin
は像のD min 領域でのセレン粒子のアルミニウム層に向
かっての実質的な深部移動に基づいていた。粒子移動は
青色光に露光させた領域で生じた。その後、現像した像
形成部材をコロナ帯電装置により約−800ボルトの表
面電位に均一に負帯電させ、次いで、約4、000エル
グ/cm2 の400〜700nm活性化用照射線に均一
に露光させてマスター上に静電潜像を形成させた。表面
電圧は像のDmax 領域で約−760ボルト、Dmin 領域
で約−30ボルトであった。マスター上の静電潜像のコ
ントラスト電圧は約−730ボルトであった。表面電圧
は静電電圧計でモニターした。このようにして形成させ
た静電潜像を、98重量%のアイソパール(Isopar 、登
録商標) L(エクソン社から入手し得るイソパラフィン
系炭化水素)、2重量%のカーボンブラック着色ポリエ
チレン−アクリル酸樹脂、および塩基性ペトロン酸バリ
ウム(ウィトコー社から入手し得る)帯電調節添加剤を
含む液体静電現像剤で現像し、次いで、付着トナー像を
紙シートに転写し定着させて高品質プリントを得た。
【0056】
【実施例9】97.5gのシクロヘキサノン〔分析試薬
級、ブリテッシュ ドラッグ ハウス(BDH)社から
入手した〕中に1.75gのバトバール B-72ポリビニ
ルブチラール樹脂(モンサント プラスチックス &
レジンズ社から入手した)を溶解させた。得られた溶液
に0.75gのベンズイミダゾール ペリレン(米国特
許第4,587,189号(Horら) の第12欄5〜20
行に記載された方法に従って調製した;該米国特許の記
載はすべて参考として本明細書に引用する)と100g
の1/8インチ(3.175mm)径ステンレススチー
ル球を加えた。分散液(2.5重量%の固形分含有)を
24時間ボールミリングし、次いで、#4ワイヤー巻き
棒で、アルミニウム処理ポリエステル〔インペリアル
ケミカルインダストリーズ(ICI)社から入手したメ
リネックス(Melinex) 442;20%光透過性にアルミ
ニウム処理された〕を含む4ミル(101.6ミクロ
ン)厚の導電性基体上に手でコーティングした。上記の
材料を基体上で約80℃、約20分間乾燥させた後、得
られた顔料含有層のフィルム厚は約0.1ミクロンであ
った。続いて、スチレン/エチルアクリレート/アクリ
ル酸ターポリマー(米国特許第4,853,307号の
第40欄65行〜第41欄18行に記載された方法に従
って調製した;該米国特許の記載はすべて参考として本
明細書に引用する)の特等級トルエン(カレドン ラボ
ラトリーズ社から入手した)中20重量%固形分溶液を
#16ワイヤー巻き棒で上記の顔料含有層上に手でコー
ティングした。80℃で約20分間乾燥させた後、約5
ミクロン厚の熱可塑性軟化性層を得た。
【0057】その後、上記のコーティングした基体を1
×10-4トールに排気したチャンバー内で115℃に維
持し、セレンを加熱した熱可塑性軟化性層上に55μg
/cm2 で蒸着させて熱可塑性軟化性層表面の丁度真下
に約0.3ミクロン径のセレン粒子が密に充填された単
分子層構造体を形成させた。このようにして得た粒子移
動像形成部材をコロトロンにより約−500ボルトに均
一に負帯電させ、次いで、660nm波長の光に約25
エルグ/cm2 のエネルギー値で像形成的に露光させ、
さらに、440nm波長の青色光にフラッド露光させ
た。次いで、露光された部材を、メリネックス基体の被
覆されてない表面を加熱ロールに接触させることによっ
て約3秒間115℃で現像した。青色領域内で1.0の
光学コントラスト濃度を有する露光原像の鋭敏な陰像を
得た。
【0058】
【実施例10】粒子移動像形成部材を実施例9で述べた
ようにして作成したが、X形無金属フタロシアニン顔料
〔米国特許第3,357,989号(Byrne 等)の3欄
43〜71行に記載されているようにして調製した〕を
ベンズイミダゾール ペリレン顔料の代わりに用い、ま
た熱可塑性軟化性層は84重量%の前記ターポリマーと
16重量%の正孔輸送ジアミンであるN,N, −ジフェ
ニル−N,N, −ビス(3" −メチルフェニル)−
(1,1, −ビフェニル)−4,4, −ジアミン(米国
特許第4,265,990号に記載されているようにし
て調製した)を含んでいた。粒子移動像を形成させる各
工程は実施例9の各工程と同じであったが、50エルグ
/cm2 の780nm波長光を像形成的露光工程で用い
た。青色領域内で1.05の光学コントラスト濃度を有
する露光原像の鋭敏な陰像を得た。
【0059】
【実施例11】粒子移動像形成部材を実施例9で述べた
ようにして作成したが、ベンズイミダゾール ぺリレン
顔料は、溶液コーティング用の高分子バインダー中に溶
解させないで、メリネックス基体上に真空蒸着層として
配置した。即ち、顔料を600℃の温度に加熱し、1×
10-5トールの真空下で0.1ミクロンの厚さに蒸着さ
せる間、基体は室温に維持した。粒子移動像を形成させ
る各工程は実施例9の各工程と同じであり、青色領域内
で1.01の光学コントラスト濃度を有する露光原像の
鋭敏な陰像を得た。
【0060】
【実施例12】粒子移動像形成部材を実施例10で述べ
たようにして作成したが、X形無金属フタロシアニン顔
料は、溶液コーティング用の高分子バインダー中に溶解
させないで、メリネックス基体上に真空蒸着層として配
置した。即ち、顔料を490℃の温度に加熱し、1×1
-5トールの真空下で0.1ミクロンの厚さに蒸着させ
る間、基体を室温に維持した。粒子移動像を形成させる
各工程は実施例10の各工程と同じであったが、60エ
ルグ/cm2 の660nm波長光を像形成的露光工程で
用いた。青色領域内で0.98の光学コントラスト濃度
を有する露光原像の鋭敏な陰像を得た。
【0061】
【実施例13】粒子移動像形成部材を実施例10で述べ
たようにして作成したが、着色層中の顔料とバインダー
の量を50重量%のX形無金属フタロシアニン顔料と5
0重量%のポリビニルブチラール樹脂に変えた(30重
量%のX形無金属フタロシアニン顔料と70重量%のポ
リビニルブチラール樹脂の代わりに)。このようにして
得た粒子移動像形成部材をコロトロンにより約−500
ボルトに均一に負帯電させ、次いで、780nm波長の
光に約50エルグ/cm2 のエネルギー値で像形成的に
露光させ、さらに、440nm波長の青色光にフラッド
露光させた。次いで、露光された部材を、メリネックス
基体の被覆されてない表面を加熱ロールに接触させるこ
とによって約3秒間115℃で現像した。青色領域内で
1.05の光学コントラスト濃度を有する露光原像の鋭
敏な陰像を得た。
【0062】
【実施例14】赤外線感光性粒子移動像形成部材を、約
4.5gのX形無金属フタロシアニン赤外線感光性有機
顔料〔米国特許第3,357,989号(Byrne 等)の
3欄43〜71行に記載されているようにして調製し
た〕と約10.5gのポリビニルブチラール高分子バイ
ンダー(モンサント社からのバトバール 72)を約48
5gのイソブタノール溶媒中で混合することによって作
成した。得られた混合物を48時間ボールミリングし、
次いで、調製した分散液を、溶媒押出法を用いて、薄い
半透明アルミニウムコーティングを有する12インチ
(30.48cm)幅100ミクロン(4ミル)厚のマ
イラー(Mylar 、登録商標)ポリエステルフィルム( デ
ュポン社から入手し得る) 上にコーティングした。付着
赤外線感光性層を約115℃で約2分間乾燥させて約
0.2ミクロンの厚さを有する乾燥層を得た。次いで、
軟化性層用の溶液を約34gのスチレン/エチルアクリ
レート/アクリル酸ターポリマー(デソト社からE−3
35として入手し得る)と約16gのN,N, −ジフェ
ニル−N,N, −ビス(3" −メチルフェニル)−
(1,1 , −ビフェニル)−4,4, −ジアミン(米国
特許第4,265,990号に開示されているようにし
て調製した)を約450gのトルエン中に溶解させるこ
とによって調製した。N,N, −ジフェニル−N,N,
−ビス(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフェ
ニル)−4,4, −ジアミンは正電荷(正孔)を輸送し
得る電荷輸送材料である。得られた溶液を上記赤外線感
光性層上に溶媒押出法によりコーティングし、付着軟化
性層を約115℃で約2分間乾燥させて約6ミクロンの
厚さを有する乾燥軟化性層を得た。次いで、軟化性層の
温度を約115℃に上げてマーキング材料を付着させる
準備として軟化性層の露出表面の粘度を約5×103
イズに低下させた。次に、粒状ガラス質セレンの薄層を
約4×10-4トールの真空に維持した真空チャンバー内
で真空蒸着により形成した。その後、得られた像形成部
材を室温に急冷した。上記コポリマーの表面の約0.0
5〜0.1ミクロン下に埋植された平均直径約0.3ミ
クロンを有するセレン粒子の赤色単分子層を得た。
【0063】
【実施例15】実施例14で述べたようにして作成した
赤外線感光性粒子移動像形成部材を、コロナ帯電装置に
より約−600ボルトの表面電位に均一に負帯電させ、
次いで、ハロゲン化銀像を含むテストパターンマスクを
該像形成部材に接触した状態に置き、このマスクを通し
て部材を780nmの赤外光に露光させることによって
露光させた。この露光された部材を引き続き400nm
光に露光させ、その後、そのポリエステルに接触させた
ホットプレートを用いて、約115℃の温度に約5秒間
供することによって現像した。得られた像形成部材は約
1.0の光学コントラスト濃度を示した。Dmax 領域の
光学濃度は約1.9であり、Dmin 領域の光学濃度は約
0.9であった。Dmin は像のDmin 領域でのセレン粒
子のアルミニウム層に向かっての実質的な深部移動に基
づいていた。
【0064】
【実施例16】実施例14で述べたようにして作成した
赤外線感光性粒子移動像形成部材を実施例15で述べた
条件と同じ条件で処理したが、780nmの赤外光への
像形成的露光処理工程と400nm光への均一露光処理
工程の順序を逆にした。得られた像形成部材は実施例1
5で得られた像形成部材と同じ特性を示した。
【0065】
【実施例17】赤色光感光性像形成部材を、約4.5g
のベズイミダゾール ペリレン赤色光感光性有機顔料
〔米国特許第4,587,189号(Hor 等)の第12
欄5〜20行に記載されているようにして調製した〕と
約10.5gのポリビニルブチラール高分子バインダー
(モンサント社からのバトバール 72)を約485gの
イソブタノール溶媒中で混合することによって作成し
た。得られた混合物を48時間ボールミリングし、次い
で、調製した分散液を、溶媒押出法を用いて、薄い半透
明アルミニウムコーティングを有する12インチ(3
0.48cm)幅100ミクロン(4ミル)厚のマイラ
ー(Mylar 、登録商標)ポリエステルフィルム(デュポ
ン社から入手し得る) 上にコーティングし、付着した赤
色光感光性層を約115℃で約2分間乾燥させて約0.
2ミクロンの厚さを有する乾燥層を得た。次いで、軟化
性層用の溶液を約34gのスチレン/エチルアクリレー
ト/アクリル酸ターポリマー(デソト社からE−335
として入手し得る)と約16gのN,N, −ジフェニル
−N,N, −ビス(3" −メチルフェニル)−(1,1
, −ビフェニル)−4,4, −ジアミン(米国特許第
4,265,990号に開示されているようにして調製
した)を約450gのトルエン中に溶解させることによ
って調製した。N,N, −ジフェニル−N,N, −ビス
(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニル)
−4,4, −ジアミンは正電荷(正孔)を輸送し得る電
荷輸送材料である。得られた溶液を上記赤色光感光性層
上に溶媒押出法によりコーティングし、付着した軟化性
層を約115℃で約2分間乾燥させて約6ミクロンの厚
さを有する乾燥軟化性層を得た。次いで、軟化性層の温
度を約115℃に上げてマーキング材料を付着させる準
備として軟化性層の露出表面の粘度を約5×103 ポイ
ズに低下させた。次に、粒状ガラス質セレンの薄層を約
4×10-4トールの真空に維持した真空チャンバー内で
真空蒸着により形成した。その後、得られた像形成部材
を室温に急冷した。上記コポリマーの露出表面の約0.
05〜0.1ミクロン下に埋植された平均直径約0.3
ミクロンを有するセレン粒子の赤色単分子層を得た。作
成した像形成部材を、コロナ帯電装置により約−600
ボルトの表面電位に均一に負帯電させ、次いで、ハロゲ
ン化銀像を含むテストパターンマスクを該像形成部材に
接触させた状態に置き、このマスクを通してこの部材を
640nmの赤色光に露光させることによって露光させ
た。この露光させた部材を引き続き400nm光に露光
させ、その後、そのポリエステルに接触させたホットプ
レートを用いて、約115℃の温度に約5秒間供するこ
とによって現像した。得られた像形成部材は約0.85
の光学コントラスト濃度を示した。Dmax 領域の光学濃
度は約2.0であり、Dmin 領域の光学濃度は約1.1
5であった。Dmin は像のDmin 領域でのセレン粒子の
アルミニウム層に向かっての実質的な深部移動に基づい
ていた。
【0066】
【実施例18】赤外線感光性像形成部材を、真空チャン
バー内のるつぼ中に入れたX形無金属フタロシアニン
〔米国特許第3,357,989号(Byrne 等)の3欄
43〜71行に記載されているようにして調製した〕の
真空昇華により作成した。その場合、顔料の温度を約5
50℃の温度に上げて顔料を薄い半透明アルミニウムコ
ーティングを有する12インチ(30.48cm)幅1
00ミクロン(4ミル)厚のマイラー(Mylar 、登録商
標)ポリエステルフィルム( デュポン社から入手し得
る) 上に付着させて約1、000オングストロームの厚
さを有する真空蒸着層を得た。次いで、軟化性層用の溶
液を約42gのスチレン/エチルアクリレート/アクリ
ル酸ターポリマー(デソト社からE−335として入手
し得る)と約8gのN,N, −ジフェニル−N,N,
ビス(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニ
ル)−4,4, −ジアミン(米国特許第4,265,9
90号に開示されているようにして調製した)を約45
0gのトルエン中に溶解させることによって調製した。
N,N, −ジフェニル−N,N, −ビス(3" −メチル
フェニル)−(1,1, −ビフェニル)−4,4, −ジ
アミンは正電荷(正孔)を輸送し得る電荷輸送材料であ
る。得られた溶液を上記赤外線感光性層上に溶媒押出法
によりコーティングし、付着した軟化性層を約115℃
で約2分間乾燥させて約6ミクロンの厚さを有する乾燥
軟化性層を得た。次いで、軟化性層の温度を約115℃
に上げてマーキング材料を付着させる準備として軟化性
層の露出表面の粘度を約5×103 ポイズに低下させ
た。次に、粒状ガラス質セレンの薄層を約4×10-4
ールの真空に維持した真空チャンバー内で真空蒸着によ
り形成した。その後、得られた像形成部材を室温に急冷
した。上記コポリマーの露出表面の約0.05〜0.1
ミクロン下に埋植された平均直径約0.3ミクロンを有
するセレン粒子の赤色単分子層を得た。
【0067】上記で作成した像形成部材を、コロナ帯電
装置により約−600ボルトの表面電位に均一に負帯電
させ、次いで、ハロゲン化銀像を含むテストパターンマ
スクを該像形成部材に接触させた状態に置き、このマス
クを通してこの部材を780nmの赤外光に露光させる
ことによって露光させた。この露光された部材を引き続
き400nm光に露光させ、その後、そのポリエステル
に接触させたホットプレートを用いて、約115℃の温
度に約5秒間供することによって現像した。得られた像
形成部材は約1.0の光学コントラスト濃度を示した。
max 領域の光学濃度は約1.9であり、Dmin 領域の
光学濃度は約0.9であった。Dmin は像のDmin 領域
でのセレン粒子のアルミニウム層に向かっての実質的な
深部移動に基づいていた。
【0068】
【実施例19】赤色光感光性像形成部材を、真空チャン
バー内でのベンズイミダゾール ペリレン〔米国特許第
4,587,189号(Hor 等)の第12欄5〜20行
に記載されているようにして調製した〕の薄い半透明ア
ルミニウムコーティングを有する12インチ(30.4
8cm)幅100ミクロン(4ミル)厚のマイラー(My
lar 、登録商標)ポリエステルフィルム( デュポン社か
ら入手し得る) 上への真空昇華により作成した。真空蒸
着層の厚さは約1、000オングストロームであった。
次いで、軟化性層用の溶液を約42gのスチレン/エチ
ルアクリレート/アクリル酸ターポリマー(デソト社か
らE−335として入手し得る)と約8gのN,N,
ジフェニル−N,N, −ビス(3" −メチルフェニル)
−(1,1 , −ビフェニル)−4,4, −ジアミン(米
国特許第4,265,990号に開示されているように
して調製した)を約450gのトルエン中に溶解させる
ことによって調製した。N,N, −ジフェニル−N,N
, −ビス(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフ
ェニル)−4,4, −ジアミンは正電荷(正孔)を輸送
し得る電荷輸送材料である。得られた溶液を上記赤色光
感光性層上に溶媒押出法によりコーティングし、付着し
た軟化性層を約115℃で約2分間乾燥させて約6ミク
ロンの厚さを有する乾燥軟化性層を得た。次いで、軟化
性層の温度を約115℃に上げてマーキング材料を付着
させる準備として軟化性層の露出表面の粘度を約5×1
3 ポイズに低下させた。次に、粒状ガラス質セレンの
薄層を約4×10-4トールの真空に維持した真空チャン
バー内で真空蒸着により形成した。その後、得られた像
形成部材を室温に急冷した。上記コポリマーの露出表面
の約0.05〜0.1ミクロン下に埋植された平均直径
約0.3ミクロンを有するセレン粒子の赤色単分子層を
得た。
【0069】上記で作成した像形成部材を、コロナ帯電
装置により約−600ボルトの表面電位に均一に負帯電
させ、次いで、ハロゲン化銀像を含むテストパターンマ
スクを該像形成部材に接触させた状態に置き、このマス
クを通してこの部材を640nmの赤色光に露光させる
ことによって露光させた。この露光された部材を引き続
き400nm光に露光させ、その後、そのポリエステル
に接触させたホットプレートを用いて、約115℃の温
度に約5秒間供することによって現像した。得られた像
形成部材は約1.0の光学コントラスト濃度を示した。
max 領域の光学濃度は約2.0であり、Dmin 領域の
光学濃度は約1.0であった。Dmin は像のDmin 領域
でのセレン粒子のアルミニウム層に向かっての実質的な
深部移動に基づいていた。
【0070】
【実施例20】実施例15で述べたようにして作成し、
像形成し現像した像形成部材を次のようにしてゼロプリ
ンティングマスターとして使用した:現像した像形成部
材をコロナ帯電装置により約+600ボルトの表面電位
に均一に正帯電させ、次いで、約9エルグ/cm2 の4
40nm活性化用照射線に均一に露光させてマスター上
に静電潜像を形成させた。表面電圧は像のDmax 領域で
約+160ボルト、Dmi n 領域で約+330ボルトであ
った。表面電圧は静電電圧計によりモニターした。この
ようにして形成させた静電潜像は、その後、液体静電現
像剤で現像し、次いで、付着トナー像を紙シートに転写
し、必要に応じて、定着させ得る。高品質プリントを得
ることができる。
【0071】
【実施例21】実施例15で述べたようにして作成し、
像形成し現像した像形成部材を次のようにしてゼロプリ
ンティングマスターとして使用した:現像した像形成部
材をコロナ帯電装置により約−600ボルトの表面電位
に均一に負帯電させ、次いで、約20エルグ/cm2
440nm活性化用照射線に均一に露光させてマスター
上に静電潜像を形成させた。表面電圧は像のDmax 領域
で約70ボルト、Dmin領域で約180ボルトであっ
た。表面電圧は静電電圧計によりモニターした。このよ
うにして形成させた静電潜像は、その後、液体静電現像
剤で現像し、次いで、付着トナー像を紙シートに転写
し、必要に応じて、定着させ得る。高品質プリントを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の粒子移動像形成部材を示す。
【図2】図2は、本発明の粒子移動像形成部材を示す。
【図3】図3は、本発明の粒子移動像形成部材を赤外線
または赤色光線に像形成的に露光させることにより像形
成させ現像する方法を図式的に示す。
【図4】図4は、本発明の粒子移動像形成部材を赤外線
または赤色光線に像形成的に露光させることにより像形
成させ現像する方法を図式的に示す。
【図5】図5は、本発明の粒子移動像形成部材を赤外線
または赤色光線に像形成的に露光させることにより像形
成させ現像する方法を図式的に示す。
【図6】図6は、本発明の粒子移動像形成部材を赤外線
または赤色光線に像形成的に露光させることにより像形
成させ現像する方法を図式的に示す。
【図7】図7は、本発明の粒子移動像形成部材を赤外線
または赤色光線に像形成的に露光させることにより像形
成させ現像する方法を図式的に示す。
【図8】図8は、本発明の粒子移動像形成部材を赤外線
または赤色光線に像形成的に露光させることにより像形
成させ現像する方法を図式的に示す。
【図9】図9は、本発明の粒子移動像形成部材を赤外線
または赤色光線に像形成的に露光させることにより像形
成させ現像する方法を図式的に示す。
【図10】図10は、本発明の粒子移動像形成部材を赤
外線または赤色光線に像形成的に露光させることにより
像形成させ現像する方法を図式的に示す。
【図11】図11は、本発明の粒子移動像形成部材を赤
外線または赤色光線に像形成的に露光させることにより
像形成させ現像する方法を図式的に示す。
【図12】図12は、本発明の粒子移動像形成部材を赤
外線または赤色光線に像形成的に露光させることにより
像形成させ現像する方法を図式的に示す。
【図13】図13は、本発明の粒子移動像形成部材を赤
外線または赤色光線に像形成的に露光させることにより
像形成させ現像する方法を図式的に示す。
【図14】図14は、本発明の粒子移動像形成部材を赤
外線または赤色光線に像形成的に露光させることにより
像形成させ現像する方法を図式的に示す。
【図15】図15は、本発明の粒子移動像形成部材を赤
外線または赤色光線に像形成的に露光させることにより
像形成させ現像する方法を図式的に示す。
【図16】図16は、本発明の粒子移動像形成部材を赤
外線または赤色光線に像形成的に露光させることにより
像形成させ現像する方法を図式的に示す。
【図17】図17は、像形成し現像した本発明の粒子移
動像形成部材をゼロプリンティングマスターとして使用
する場合の本発明によるゼロプリンティング方法を図式
的に示す。
【図18】図18は、像形成し現像した本発明の粒子移
動像形成部材をゼロプリンティングマスターとして使用
する場合の本発明によるゼロプリンティング方法を図式
的に示す。
【図19】図19は、像形成し現像した本発明の粒子移
動像形成部材をゼロプリンティングマスターとして使用
する場合の本発明によるゼロプリンティング方法を図式
的に示す。
【図20】図20は、像形成し現像した本発明の粒子移
動像形成部材をゼロプリンティングマスターとして使用
する場合の本発明によるゼロプリンティング方法を図式
的に示す。
【図21】図21は、像形成し現像した本発明の粒子移
動像形成部材をゼロプリンティングマスターとして使用
する場合の本発明によるゼロプリンティング方法を図式
的に示す。
【図22】図22は、像形成し現像した本発明の粒子移
動像形成部材をゼロプリンティングマスターとして使用
する場合の本発明によるゼロプリンティング方法を図式
的に示す。
【図23】図23は、像形成し現像した本発明の粒子移
動像形成部材をゼロプリンティングマスターとして使用
する場合の本発明によるゼロプリンティング方法を図式
的に示す。
【図24】図24は、像形成し現像した本発明の粒子移
動像形成部材をゼロプリンティングマスターとして使用
する場合の本発明によるゼロプリンティング方法を図式
的に示す。
【図25】図25は、青色/緑色光に像形成的に露光さ
せることにより本発明の粒子移動像形成部材を像形成さ
せ現像する方法を図式的に示し、本発明の赤外線または
赤色光線感光性粒子移動像形成部材が青色光にも感光性
でありかつ青色光に露光させることによっても像形成さ
せ得ることを示す。
【図26】図26は、青色/緑色光に像形成的に露光さ
せることにより本発明の粒子移動像形成部材を像形成さ
せ現像する方法を図式的に示し、本発明の赤外線または
赤色光線感光性粒子移動像形成部材が青色光にも感光性
でありかつ青色光に露光させることによっても像形成さ
せ得ることを示す。
【図27】図27は、青色/緑色光に像形成的に露光さ
せることにより本発明の粒子移動像形成部材を像形成さ
せ現像する方法を図式的に示し、本発明の赤外線または
赤色光線感光性粒子移動像形成部材が青色光にも感光性
でありかつ青色光に露光させることによっても像形成さ
せ得ることを示す。
【図28】図28は、青色/緑色光に像形成的に露光さ
せることにより本発明の粒子移動像形成部材を像形成さ
せ現像する方法を図式的に示し、本発明の赤外線または
赤色光線感光性粒子移動像形成部材が青色光にも感光性
でありかつ青色光に露光させることによっても像形成さ
せ得ることを示す。
【図29】図29は、青色/緑色光に像形成的に露光さ
せることにより本発明の粒子移動像形成部材を像形成さ
せ現像する方法を図式的に示し、本発明の赤外線または
赤色光線感光性粒子移動像形成部材が青色光にも感光性
でありかつ青色光に露光させることによっても像形成さ
せ得ることを示す。
【図30】図30は、青色/緑色光に像形成的に露光さ
せることにより本発明の粒子移動像形成部材を像形成さ
せ現像する方法を図式的に示し、本発明の赤外線または
赤色光線感光性粒子移動像形成部材が青色光にも感光性
でありかつ青色光に露光させることによっても像形成さ
せ得ることを示す。
【符号の説明】
1 粒子移動像形成部材 2 粒子移動像形成部材 3 基体 5 任意成分の接着層 7 任意成分の電荷ブロッキング層 9 任意成分の電荷輸送層 10 軟化性層 11 軟化性材料 12 粒子移動マーキング材料 13 赤外線または赤色光線感光性層 14 赤外線または赤色光線感光性顔料粒子 15 高分子バインダー 16 電荷輸送材料 17 任意成分のオーバーコーティング層 22 導電性基体 23 赤外線または赤色光線感光性層 24 赤外線または赤色光線感光性顔料粒子 25 高分子バインダー 26 軟化性層 27 軟化性材料 28 粒子移動マーキング材料 28a 粒子移動マーキング粒子 28b 粒子移動マーキング粒子 29 帯電手段 30 電荷輸送材料 31 照射源 32 活性化用電磁線 33 熱エネルギー 35 帯電領域 37 露光領域 39 帯電手段 41 活性化用電磁線 43 トナー粒子 45 受入れ部材 47 帯電手段 51 照射光
フロントページの続き (72)発明者 ハニー エム アブーシャカ カナダ オンタリオ トロント レイクシ ョア ドライヴ 10−67 (72)発明者 ラフィク オー ルトフィ カナダ オンタリオ ウィローデイル ヨ ーク ミルズ ロード 189 (72)発明者 グレゴリー ジェイ コヴァックス アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94086−8250 サニーヴェイル リリー アベニュー 1053 (72)発明者 キャロル エイ ジェニングス カナダ オンタリオ ミシソーガ ミシソ ーガ ヴァリー ブールヴァード 50

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体;赤外線または赤色光線に主として
    感光性の顔料を含む赤外線または赤色光線感光性層;お
    よび軟化性材料、電荷輸送材料、および上記赤外線また
    は赤色光線感光性顔料が感光性である波長以外の波長の
    照射線に主として感光性であり層の表面または表面近く
    に含有させた粒子移動マーキング材料とを含む軟化性層
    を含む粒子移動像形成部材。
JP25794692A 1991-10-04 1992-09-28 赤外線または赤色光線感光性粒子移動像形成部材 Expired - Fee Related JP3239960B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/771910 1991-10-04
US07/771,910 US5215838A (en) 1991-10-04 1991-10-04 Infrared or red light sensitive migration imaging member

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05216248A true JPH05216248A (ja) 1993-08-27
JP3239960B2 JP3239960B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=25093313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25794692A Expired - Fee Related JP3239960B2 (ja) 1991-10-04 1992-09-28 赤外線または赤色光線感光性粒子移動像形成部材

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5215838A (ja)
JP (1) JP3239960B2 (ja)
CA (1) CA2077294C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186743A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5347303A (en) * 1993-01-04 1994-09-13 Xerox Corporation Full color xerographic printing system with dual wavelength, single optical system ROS and dual layer photoreceptor
US5576129A (en) * 1994-12-09 1996-11-19 Xerox Corporation Migration imaging members
US5580689A (en) * 1994-12-09 1996-12-03 Xerox Corporation Migration imaging members
US6180297B1 (en) 1995-05-01 2001-01-30 Xerox Corporation Migration imaging process
US5534374A (en) * 1995-05-01 1996-07-09 Xerox Corporation Migration imaging members
US5563013A (en) * 1995-05-01 1996-10-08 Xerox Corporation Pre-sensitized infrared or red light sensitive migration imaging members
US5690993A (en) * 1995-05-01 1997-11-25 Xerox Corporation Overcoated migration imaging members
US5563014A (en) * 1995-05-15 1996-10-08 Xerox Corporation Migration imaging members
US5635322A (en) * 1995-11-17 1997-06-03 Xerox Corportion Process for developing and overcoating migration imaging members
US5683840A (en) * 1996-04-11 1997-11-04 Xerox Corporation Method and apparatus for grounding migration imaging members
US5672451A (en) * 1996-04-11 1997-09-30 Xerox Corporation Migration imaging members
AU5561696A (en) * 1996-04-18 1997-11-07 International Business Machines Corporation Organic-metallic composite coating for copper surface protection
US6049419A (en) 1998-01-13 2000-04-11 3M Innovative Properties Co Multilayer infrared reflecting optical body
US6207260B1 (en) 1998-01-13 2001-03-27 3M Innovative Properties Company Multicomponent optical body
US6149719A (en) 1998-10-28 2000-11-21 Hewlett-Packard Company Light sensitive invisible ink compositions and methods for using the same
TWI241322B (en) * 2002-12-31 2005-10-11 Ind Tech Res Inst Recording medium dye, high density blue ray recording medium and manufacturing method thereof
US20070014018A1 (en) * 2004-12-30 2007-01-18 Wheatley John A Internal components of optical device comprising hardcoat
US20070285779A1 (en) * 2006-06-13 2007-12-13 Walker Christopher B Optical films comprising high refractive index and antireflective coatings
US20070285778A1 (en) * 2006-06-13 2007-12-13 Walker Christopher B Optical films comprising high refractive index and antireflective coatings

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4123283A (en) * 1973-04-09 1978-10-31 Xerox Corporation Setting electrical latent images in migration imaging elements
US4536457A (en) * 1984-01-03 1985-08-20 Xerox Corporation Migration imaging process
US4536458A (en) * 1984-01-03 1985-08-20 Xerox Corporation Migration imaging system
US4853307A (en) * 1988-01-04 1989-08-01 Xerox Corporation Imaging member containing a copolymer of styrene and ethyl acrylate
US4880715A (en) * 1988-01-04 1989-11-14 Xerox Corporation Imaging system
US4883731A (en) * 1988-01-04 1989-11-28 Xerox Corporation Imaging system
US5021318A (en) * 1989-07-28 1991-06-04 Xerox Corporation Process for forming secure images
US4970130A (en) * 1989-12-01 1990-11-13 Xerox Corporation Xeroprinting process with improved contrast potential

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186743A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

Also Published As

Publication number Publication date
CA2077294A1 (en) 1993-04-05
JP3239960B2 (ja) 2001-12-17
US5215838A (en) 1993-06-01
CA2077294C (en) 1999-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3239960B2 (ja) 赤外線または赤色光線感光性粒子移動像形成部材
CA1247432A (en) Migration imaging process
US4618551A (en) Photoresponsive imaging members with polysilylenes hole transporting compositions
Loutfy et al. Organic photoconductive materials
US4869982A (en) Electrophotographic photoreceptor containing a toner release material
JPH05224469A (ja) 固定データと可変データの改良された同時プリンティング法
CA1332117C (en) Imaging system
JP3237714B2 (ja) 加熱現像装置
US4853307A (en) Imaging member containing a copolymer of styrene and ethyl acrylate
EP0430703B1 (en) Xeroprinting process
JP2533925B2 (ja) 像形成部材
US5464716A (en) Image-holding member and production method thereof, method for forming image-forming master using the image-holding member and the forming apparatus, and image-forming method using them
EP0123461B1 (en) Overcoated photoresponsive devices
GB1601245A (en) Photosensitive element for electrophotography
US5240800A (en) Near-infrared radiation sensitive photoelectrographic master and imaging method
JP3147177B2 (ja) イオノグラフィー画像形成部材
US4465749A (en) Electrostatic charge differential amplification (CDA) in imaging process
US4055420A (en) Single phase organic photoconductive composition
US6180297B1 (en) Migration imaging process
JP3410183B2 (ja) 画像形成方法
JP2625724B2 (ja) 画像形成方法
JP3053847B2 (ja) 電子写真装置
EP0606757B1 (en) Electrophotographic apparatus for performing image exposure and development simultaneously
JP2001265043A (ja) 電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JPH01158453A (ja) 画像形成部材および該画像形成部材を用いた画像形成方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010827

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees