JPH05212387A - 貯水の残留塩素及びpHの自動制御方法 - Google Patents

貯水の残留塩素及びpHの自動制御方法

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JPH05212387A
JPH05212387A JP4019953A JP1995392A JPH05212387A JP H05212387 A JPH05212387 A JP H05212387A JP 4019953 A JP4019953 A JP 4019953A JP 1995392 A JP1995392 A JP 1995392A JP H05212387 A JPH05212387 A JP H05212387A
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Keijirou Takahashi
圭二郎 高橋
Masashi Murai
雅司 村井
Takunori Takigami
卓紀 瀧上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固形塩素剤に対して耐久性と定量性を持つ供給
機と残留塩素検出部とpH検出部とを組合せ、水中の残
留塩素、pHを最適な状態にする方法の提供。 【構成】溝を持った丸棒ないし水車羽根状物と、該丸棒
ないし水車羽根状物に下から一定のクリアランスを持っ
て密着し、湿気の上昇を防ぎ、固形薬剤の無制限な落下
を防ぐ回転保持板部分からなるロータリー方式の定量フ
ィーダーを、プール水等の貯水の残留塩素及びpHの検
出器と連動させ、固形塩素剤及びpH調節剤の両方を別
々に自動的に精度高く定量して添加することよりなる、
貯水の残留塩素及びpHの自動制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プール水等の貯水中の
残留塩素、pHを常に最適な状態に自動制御する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】水中の残留塩素濃度を自動的に測定し、
その信号により塩素系の薬剤の添加量を制御することは
提案されている(特開昭62─141267、特開平2
─90994を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動化の方法で
は、液体の塩素剤の添加は自動制御が比較的容易である
が、固形塩素剤は固形である事から定量的供給方法が困
難である。通常スクリューフィーダー、振動フィーダ
ー、テーブルフィーダー等による固形塩素剤の供給が考
えられるが、これらは塩素に対する材質の耐久性がなか
ったり、定量性が不足してたり、値段が高すぎたり、精
密すぎて耐久性のある材質を使えなかったり薬剤への吸
湿を防げなかったりしてこのシステムに満足に適合でき
るものがなかった。
【0004】そこで、固形薬剤の吸湿を極力抑え、固形
薬剤の定量性があり、単純な構造であって故障の少な
い、耐久性の高い装置の出現が要望されていた。また、
各種塩素剤のうちイソシアヌル酸系塩素剤は次亜塩素酸
ソーダ液または高度さらし粉に比べ、水中に供給された
活性塩素(残留塩素)が安定である為に、少ない使用量
で済み、また完全溶解性であり、尚かつ強い殺菌性を有
する事から広範囲に使用されている。しかしながら、イ
ソシアヌル酸系塩素剤は閉鎖系の水系で連続又は間欠的
に長時間にわたって供給する場合、イソシアヌル酸系塩
素剤の分解物が水中に蓄積し、pHが下降する事があ
る。特に、この現象は、アルカリ度の低い水あるいは、
長期間循環使用し比較的汚染されやすい水では著しい。
固形塩素剤添加と同時にこのpH下降を簡便に防止でき
る装置の出現が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は貯水槽からの水
を浄化して再び貯水槽へ戻す水の循環ライン系に関する
ものであり、更に詳しくは、固形塩素剤又はpH調整
剤、特に固形塩素剤に対して耐久性と定量性を持つ供給
機と残留塩素検出部とpH検出部とを組合せ、水中の残
留塩素、pHを最適な状態にする方法に関する。
【0006】即ち、本発明は貯水槽からの水を浄化して
該貯水槽へ戻す水の循環ライン系であって;循環ライン
系に遊離残留塩素濃度及び水素イオン濃度を測定する検
出部を持ち;且つ固形塩素剤及び固形のpH調整剤をそ
れぞれを溶解するためのそれぞれの溶解槽を設け;且つ
該溶解槽の上部に、該固形塩素剤及び該固形のpH調整
剤をそれぞれの該溶解槽へ供給するためのホッパーを有
したそれぞれの供給機を持ち;該供給機は該ホッパーの
底部に、該固形塩素剤または該固形のpH調整剤を定量
するためのロータリー方式の一定容積の溝を持った丸棒
あるいは水車羽根状物、該丸棒あるいは水車羽根状物を
回転させる動力伝達装置、該丸棒ないし水車羽根状物に
下から一定のクリアランスを持って密着し、湿気の上昇
を防ぎ、固形薬剤の無制限な落下を防ぐ保持板部分から
なる定量フィーダーをもち;且つ該供給機と該溶解槽と
の間に、上部が垂直方向の筒であることもあってかつ上
部ないし下部が下方に狭まる錐形であり最下部に該溶解
槽への流し口を持つ薬剤受器を持ち;且つ該定量フィー
ダー、ホッパー、薬剤受器の空気を流通させる為の排風
ブロワーの吸入口を、該ホッパーの下部に位置する該薬
剤受器の上部、薬剤ホッパーの蓋の部分及び溶解槽上部
の蓋の部分に持ち;更に該薬剤受器の傾斜壁部分に落下
する該固形塩素剤または該固形のpH調整剤の落下点を
囲むようにして該循環水が落下するように環状に配置さ
れた循環水の多数の小孔から成る排出部を持つことを特
徴とする循環ライン系において;該検出部に連動する制
御装置からの指示により該定量フィーダーのための駆動
装置を稼働させて該固形塩素剤または該固形のpH調整
剤をそれぞれの該定量フィーダーの孔部から薬剤受器及
び/又は該溶解槽に落下させて循環水の該排出部から排
出する循環水により該溶解槽で溶解して溶解液とし、該
溶解液を循環ラインに送液することを特徴とする貯水の
残留塩素及びpHの自動制御方法に関する。
【0007】そして本発明の特徴は、固形塩素剤と固
形のpH調節剤の両方を別々に自動的に精度高く定量し
て添加できる装置が循環水または貯水の循環系内に設置
してあること、固形塩素剤と固形のpH調節剤の定量
フィーダーが該固形塩素剤または該固形のpH調整剤を
定量するためのロータリー方式の一定容積の溝(空間)
を持った丸棒ないし水車羽根状物、該丸棒ないし水車羽
根状物を回転させる動力伝達装置、該丸棒ないし水車羽
根状物に下から一定のクリアランスを持って密着し、湿
気の上昇を防ぎ、固形薬剤の無制限な落下を防ぐ回転保
持板(ガイド)部分からなるロータリー方式の定量フィ
ーダーである点である。
【0008】そしてこれらにより、循環水または貯水中
の遊離塩素濃度とpHの両者を、本発明特有の定量フィ
ーダーにより固形塩素剤および/またはpH調整剤をそ
れぞれ添加することにより同時に調節できる点であり、
定量フィーダーの構造が簡単であるのでその操作が簡単
であり、故障が少なく、且つ磨耗部分であるロータリー
方式の丸棒あるいは水車羽根状物、該丸棒あるいは水車
羽根状物を回転させる動力伝達装置、該丸棒ないし水車
羽根状物に下から一定のクリアランスを持って密着し、
該孔部を下から閉鎖し、湿気の上昇を防ぐ保持板等、及
び溶解槽への薬剤の落下部分に網状のストレーナーを取
り付け粒子の大きいものを通さず、ポンプへの負担を少
なくし、又これらの部分の交換を容易にできる等を考慮
した点である。また、このストレーナーの材質は、通常
のステンレス、塩ビ、ポリエチレン、ポリプロピレン等
いずれでもよいが、耐久性や腐食性等を考慮すると塩
ビ、ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましい。
【0009】以下、本発明の方法に用いる薬剤と装置の
各部分について更に詳しく説明する。循環水または貯水
中の最適とする遊離塩素の濃度は、0.3ないし1.2
ppmの範囲であり、好ましくは0.4ないし1.0p
pmの範囲である。循環水または貯水中の最適とするp
Hは5ないし8の範囲であり、好ましくは6ないし7.
5の範囲である。
【0010】本発明で使用する固形塩素剤の種類として
は、イソシアヌル酸系塩素剤あるいは晒粉等いずれでも
よい。イソシアヌル酸塩素剤とは、通常ジクロロイソシ
アヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウ
ム2水和物、ジクロロイソシアヌル酸カリウム及びトリ
クロロイソシアヌル酸が挙げられる。また、これらの塩
素剤に更に崩壊補助剤、例えばカルボキシメチルセルロ
ース及びその塩を含有するものをいう。
【0011】イソシアヌル酸系塩素剤は、通常粉ないし
粒状であるが、粒状であるものが好ましくその粒径は通
常0.1ないし5mm、好ましくは0.5ないし4mm
である。また、pH調整剤の種類も固形であれば、特に
限定しないが、重炭酸ソーダ、炭酸ソーダ等が好まし
く、粒状であるものが好ましく、その粒径は通常0.0
5ないし4mm、好ましくは0.1ないし2mmであ
る。
【0012】水中の遊離残留塩素の濃度を測定する検出
部はセンサーであり、このセンサーは貴金属、例えば白
金または金の、好ましくは白金の作用極、貴金属、例え
ば銀または金、好ましくは銀の対極、電解質水溶液及び
イオン選択性隔膜からなる。循環水の水素イオン濃度を
測定する検出部は、通常のpHメータよりなる。これら
検出部で捕捉された情報は通常の方法により信号に変換
されて制御装置を経て駆動装置を動かす。
【0013】固形塩素剤と固形のpH調節剤の供給機の
主要部分はホッパーとその底部に設けた定量フィーダー
である。ホッパーは蓋を有していてもよく、その底部
は、ロータリー方式の一定容積の溝を持った丸棒あるい
は水車羽根状物、該丸棒あるいは水車羽根状物を回転さ
せる動力伝達装置、該丸棒あるいは水車羽根状物に下か
ら一定のクリアランスを持って密着し、該孔部を下から
閉鎖し、湿気の上昇を防ぎ、固形薬剤の無制限な落下を
防ぐ保持板部分からなる定量フィーダーにより底部全体
は閉鎖されている。ホッパーの胴部分は中空の円筒、多
角筒ないし4角筒であり、底部の上方の部分から底部に
至る部分は下方に狭まるロート状になっていてもよい。
又、ホッパーは、上部へつなぎ、容量を増やす事も出来
る構造となっている。ホッパー底部の保持板は、丸棒あ
るいは水車羽根状物の下部円周に沿って取り付けられて
いる。また、該丸棒あるいは水車羽根状物に下から一定
のクリアランスを持って密着し、該丸棒あるいは水車羽
根状物の直径よりやや狭い幅で該丸棒あるいは水車羽根
状物の長手方向とほぼ同じ長さの上あるいは下部より見
ると長方形の空間が開いており、この部分に該丸棒ある
いは水車羽根状物の溝が通る時固形薬剤をスムーズに落
下させる。
【0014】定量フィーダーは固形塩素剤または固形の
pH調整剤を定量するためのロータリー方式の一定容積
の溝を持った丸棒あるいは水車羽根状物、該丸棒あるい
は水車羽根状物を回転させる歯車、該丸棒あるいは水車
羽根状物に下から一定のクリアランスを持って密着しか
つ該孔部を下から閉鎖し、湿気の上昇を防ぎ、固形薬剤
の無制限な落下を防ぐ保持板の部分からなる定量フィー
ダーである。丸棒の場合の溝部の横断面図は円形、多角
形ないし4角形であり、好ましくは長方形であり、その
大きさは粉状ないし粒状の固体がその上端部が解放され
ている間に充分にその溝を満たすことができる程度の大
きさのものであることが必要である。その溝の深さによ
り異なるが、普通短径方向または短い方の辺が0.5c
m以上、例えば好ましくは1ないし5cm程度である。
また、その溝の深さは0.5cm以上、例えば好ましく
は0.5cmないし5cm程度である。丸棒の中の溝は
1本でも2本でも又それ以上でも良く薬剤の必要量によ
り任意に溝を付ける事ができる。水車羽根状物の場合
は、その外周と羽根の数、必要とする薬剤量と強度によ
り決定され、これらは任意に選択する事が可能である。
【0015】該丸棒ないし水車羽根状物が回転する事に
より、その溝の上端が開口している間にその溝がホッパ
ー内の固形薬剤により充填される。そして、該丸棒ない
し水車羽根状物に下から一定のクリアランスを持って密
着している回転保持板(ガイド)に導かれ、薬剤受器を
介して下部の溶解槽へ排出される。該丸棒あるいは水車
羽根状物を回転させる動力伝達装置としては歯車、ベル
ト等通常のものが使用可能である。
【0016】この供給機の薬剤に接する部分の材質は、
塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、鉄、ステンレス等なん
でもよいが、吸湿を極力抑え、定量性があり、単純な
(故障の少ない)装置を考慮すると塩化ビニル樹脂又は
アクリル樹脂が好ましい。なお、この供給機は固形塩素
剤と同様の腐食性且つ若干吸湿性の粉あるいは粒状の固
体の定量フィーダーにも適用できると考えられる。
【0017】供給機と溶解槽との間には、通常薬剤受器
がある。循環水を溶解槽に入れた時、溶解槽内の水面か
らの定量フィーダーに至る高さが充分にあって循環水の
攪拌と固体の落下によって生じた水滴が上部にある定量
フィーダーを濡らさない場合は、薬剤受器を必要としな
いこともあるが、溶解槽の体積を有効に使用するには薬
剤受器は存在する方が好ましい。
【0018】この薬剤受器は上部が垂直方向の筒である
こともある上部あるいは下部が下方に狭まる錐形であ
り、最下部に該溶解槽への流し口を持つ。そしてこの薬
剤受器の上部は、ホッパー底部を囲んでいる周縁部の上
部からホッパーの胴部分を囲むこともある。且つ該定量
フィーダー、ホッパー、薬剤受器の空気を流通させる為
の排風ブロワーの吸入口を該ホッパーの下部に位置する
該薬剤受器の壁部分の上部、薬剤ホッパーの蓋の部分及
び溶解槽上部蓋部分に持つ。
【0019】この排風ブロワーの作用により薬剤受器の
上部は外気と同程度の湿度に維持されるので、溶解水と
循環水の湿気によって固形物が定量フィーダーに固着す
るおそれはなくなる。そして、固形塩素剤の溶解により
発生する恐れのある悪臭は溶解槽内から不任意に排出さ
れることはなく排風ブロワーを通じて任意方向に排出さ
れ得る。また、排出する方法として活性炭等の吸着剤を
要求に合わせて適当に選択し、そのガスを通し任意方向
に排出する事も可能であり、取りつけた方が好ましい。
なお、薬剤ホッパー、薬剤受器、溶解槽の内部は排風ブ
ロワーの吸気の結果、負圧になっている。そして、外気
の供給は、ホッパーの蓋のシール部分と薬剤受器の下部
と溶解槽上部の蓋の間の間隙から吸入されるが、他に外
気供給口を設置しておいてもよい。
【0020】溶解槽内で溶解液を均一にするために攪拌
をするが、この攪拌は通常の攪拌機を溶解槽内に設置す
るか、好ましくは通常の循環ポンプを溶解槽の外に設置
して溶解液を循環による強攪拌によって混合する方法が
とられる。また、溶解槽から溶解液を循環水に戻すため
に送液ポンプを使用する。これらの溶解槽循環ポンプま
たは溶解槽送液ポンプは、一般的な渦巻き、ダイアフラ
ム式、タービン式等いずれでもよい。
【0021】上記の薬剤受器と溶解槽の材質は、上述し
た供給機の材質と同様であって、塩化ビニル樹脂、アク
リル樹脂が好ましい。
【0022】
【実施例】以下、本発明を第1図、第2図及び第3図を
参照しながら具体的に説明する。貯水槽(3) の底部より
ポンプ(4) で貯留水を抜取り熱交換機及び/又は濾過機
(5) に送水し、水温調整及び/又は濾過をし、貯水槽に
戻る循環系を形成しており、第1図においては、濾過機
または熱交換機(5) から戻る循環水に固形塩素剤及びp
H調整剤の溶解液がそれぞれの溶解槽から添加される。
循環水ライン(1)より常時、検出部(6) に水を抜き出
し、残留遊離塩素とpHを測定し、検出した情報を制御
装置(17)にて感知し、残留塩素、pHが、基準となる数
値(最適値の上限値または下限値であって、設定値は適
当に変更可能)より低いか高いか自動的に判断する。こ
の判断は、一定時間(適当に変更可能)の間隔を置いて
繰り返し行われる。もし、基準となる数値より低い場合
は、固形塩素剤及び/又は固形のpH調節剤が、塩素剤
定量フィーダー(8) 及び/又はpH調整剤定量フィーダ
ー(7) より、それぞれの溶解槽(12)及び/又は(11)に供
給される。これと同時に、固体薬剤の溶解に必要な水
は、電磁弁(10)又は(9) を制御装置により自動開閉させ
て、水ライン(22)より溶解槽(12)及び/又は(11)に一定
レベルまで供給される。この際、薬剤受器に落下した固
体も溶解される。
【0023】また、水の供給と同時に溶解槽に連結され
ている循環ポンプ(14)及び/又は(13)が作動し薬剤の溶
解を促進させる。一回に溶解する量は、いくらでも良く
適当に調整する事が出来る。均一溶解液が得られた後、
送液ポンプ(16)及び/又は(15)により溶解液は循環系に
送液される。通常は、塩素剤を溶解して送液してからp
H調整剤を溶解し送液する事が好ましいが、逆であって
もあるいは片方だけでも溶解し送液する事は可能であ
る。
【0024】上記の自動制御を停止する場合は、制御装
置(17)に取り付けてあるストップボタンを押すことによ
り下記に説明した停止操作を自動で行う。この停止操作
は、電磁弁(10)又は(9) の開操作により、循環水を溶解
槽(11)、(12)に一定レベルまで供給すると同時に溶解槽
の循環ポンプ(13)と(14)も作動することにより、溶解槽
内の水を循環して溶解槽内に残存している濃厚な溶解液
を希釈し、そして溶解槽内の水を送液ポンプ(16)及び(1
5)により循環水ライン(2)へ送液することを意味する。
【0025】一定時間(適当に変更可能)の間、この停
止操作を何度も繰り返すことにより、溶解槽内に残留塩
素濃度及び/又はアルカリ性の高い液を残すことがなく
なり、系全体が安全な自動制御体系となった。制御装置
(17)には、以上の作動を制御するシーケンスが組み込ま
れている。次に、固形薬剤の供給機の作動について詳細
に説明する。薬剤の追加を必要とする信号で、駆動モー
ター(19)がスタートし、丸棒(20)を回転させ丸棒の溝(3
0)に固形薬剤を充填させながら保持板に沿って動かし下
部の長方形の空間の部分で固形薬剤を落下させる。同時
に供給水ライン元バルブ(10)及び/ 又は(9) が開となり
水を供給する。溶解槽の液面が、一定以上になると溶解
槽循環ポンプ(14)及び/ 又は(13)が作動し、溶解槽液を
攪拌、固形物を溶解する。
【0026】溶解槽の液面が、上限になると供給水ライ
ン元バルブ(10)及び/ 又は(9) が閉となる。溶解が完了
すると溶解槽送液ポンプ(16)及び/ 又は(15)が作動し溶
解槽の中の溶液を送液する。排風ブロワー(18)は常時運
転し、これにより定量フィーダー内の薬剤への水分の影
響を減少させると同時に固形塩素剤またはその溶液の悪
臭を排除できる。この供給機は、駆動モーター(19)に接
続された歯車(25)、(26)、(27)、により丸棒を回転さ
せ、薬剤と直接接触する動部分を丸棒部分だけに限定し
たので、部品交換が極めて容易になった。
【0027】この供給機は前述のように吸湿を抑え、定
量性があり、単純(故障の少ない)装置である為塩素
剤、pH調整剤以外の固形の薬剤にも適用できる。
【0028】
【発明の効果】貯水槽の水の循環ラインに残留塩素及び
pHを自動測定する検出部を設け、これに連動する固形
塩素剤と固形のpH調節剤等の薬剤の定量フィーダーを
持つ供給機、該薬剤の受器及び該薬剤を速やかに溶解し
循環ラインに送液する溶解槽と以上の各部分を確実に制
御する部分よりなる貯水の残留塩素及びpHを自動制御
する方法により貯水槽の水を最適な状態にし、これを安
全に長期間にわたり安定した状態で連続的に自動制御す
る事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 貯水の残留塩素及びpHを自動制御する系の
概観図。
【図2】 供給機、薬剤受器と薬剤溶解槽の関係を示し
た説明図であり、その断面図部分は上記装置の中央部の
断面図。
【図3】 駆動部分の歯車の関係を示す説明図。
【図4】 駆動モーターに連結された歯車の説明図。
【図5】 駆動モーターに連結された歯車と供給機の丸
棒に連結された歯車との中間の歯車の取付け図。
【図6】 供給機の内部を斜め上部より見た説明図。
【図7】 供給機を真横から見た外観説明図および駆動
モーターと歯車の関係を示した模式図。
【図8】 内部の丸棒を取り出した説明図。
【符号の説明】
(1) 循環水ライン(出) (2) 循環水ライン(戻)
(3) 貯水槽 (4) 貯水槽の送液ポンプ (5) 熱交換器あるいは濾過
機 (6) 遊離塩素とpHの検出部 (7) pH調整剤定量フ
ィーダーの所在位置 (8) 塩素剤定量フィーダーの所在位置 (9)(10) 溶解用水ライン元バルブ(電磁弁) (11)
pH調整剤溶解槽 (12) 塩素剤溶解槽 (13) pH調整剤溶解
槽の循環ポンプ (14) 塩素剤溶解槽の循環ポンプ (15) pH調整剤溶
解槽の送液ポンプ (16) 塩素剤溶解槽の送液ポンプ (17) 制御装置
(18) 排風ブロワー (19) 駆動モーター (20) 丸棒 (21) 歯車の支持部
(22) 供給水ライン (23) pH調整剤ホッパー (24)塩素剤ホッパー
(25),(26) ,(27) 歯車 (28),(29) 薬剤受器 (30) 丸棒に一定の容積を持
った溝 (31) 循環水の出部 (32) 保持板 (33) 循環
水の排出部の小孔 (34) ホッパーの蓋 (35) ストレーナー (36)
吸入口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水槽からの水を浄化して該貯水槽へ戻
    す水の循環ライン系であって;循環ライン系に遊離残留
    塩素濃度及び水素イオン濃度を測定する検出部を持ち;
    且つ固形塩素剤及び固形のpH調整剤をそれぞれを溶解
    するためのそれぞれの溶解槽を設け;且つ該溶解槽の上
    部に、該固形塩素剤及び該固形のpH調整剤をそれぞれ
    の該溶解槽へ供給するためのホッパーを有したそれぞれ
    の供給機を持ち;該供給機は該ホッパーの底部に、該固
    形塩素剤または該固形のpH調整剤を定量するためのロ
    ータリー方式の一定容積の溝を持った丸棒あるいは水車
    羽根状物、該丸棒あるいは水車羽根状物を回転させる動
    力伝達装置、該丸棒あるいは水車羽根状物に下から一定
    のクリアランスを持って密着し、湿気の上昇を防ぎ、固
    形薬剤の無制限な落下を防ぐ保持板の部分からなるロー
    タリー方式の定量フィーダーを持ち;且つ該供給機と該
    溶解槽との間に、上部が垂直方向の筒であることもあっ
    てかつ上部ないし下部が下方に狭まる錐形であり最下部
    に該溶解槽への流し口を持つ薬剤受器を持ち;且つ該定
    量フィーダー、ホッパー、薬剤受器の空気を流通させる
    為の排風ブロワーの吸入口を、該ホッパーの下部に位置
    する該薬剤受器の壁部分の上部、薬剤ホッパーの蓋の部
    分及び溶解槽上部蓋部分に持ち;更に該薬剤受器の傾斜
    壁部分に落下する該固形塩素剤または該固形のpH調整
    剤の落下点を囲むようにして該循環水が落下するように
    環状に配置された循環水の多数の小孔から成る排出部を
    持つことを特徴とする循環ライン系において;該検出部
    に連動する制御装置からの指示により該定量フィーダー
    のための駆動装置を稼動させて該固形塩素剤または該固
    形のpH調整剤をそれぞれの該定量フィーダーの該孔部
    から薬剤受器及び/又は該溶解槽に落下させて循環水の
    該排出部から排出する循環水により該溶解槽で溶解して
    溶解液とし、該溶解液を循環ラインに送液することを特
    徴とする貯水の残留塩素及びpHの自動制御方法。
  2. 【請求項2】 遊離残留塩素の濃度を測定する検出部
    が、貴金属作用極、貴金属対極、電解質水溶液及びイオ
    ン選択性隔膜からなるセンサーである請求項1記載の自
    動制御方法。
  3. 【請求項3】 固形塩素剤がイソシアヌル酸系塩素剤で
    ある請求項1又は2に記載の自動制御方法。
  4. 【請求項4】 自動制御停止時に溶解槽に高濃度の薬液
    が残留しないようにする請求項1ないし3の何れかに記
    載の自動制御方法。
  5. 【請求項5】 発生するガスを活性炭等の吸着剤に通し
    任意の方向へ排出する請求項1ないし3の何れかに記載
    の自動制御方法。
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