JPH05209070A - 帯電防止被覆 - Google Patents

帯電防止被覆

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JPH05209070A
JPH05209070A JP22982692A JP22982692A JPH05209070A JP H05209070 A JPH05209070 A JP H05209070A JP 22982692 A JP22982692 A JP 22982692A JP 22982692 A JP22982692 A JP 22982692A JP H05209070 A JPH05209070 A JP H05209070A
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chitosan
coating
metal oxide
composition
antistatic
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JP22982692A
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David R Boston
デイビッド・ロバート・ボストン
William A Huffman
ウィリアム・アンドリュー・ハフマン
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効果的かつ安定であり、実質的に光学的に透
明な帯電防止保護層を付与することを目的とする。 【要約】 a)pH4.0未満のキトサンの酸塩およびアニオン性
無機コロイド金属酸化物を含有する溶液からなる被覆組
成物を形成し、 b)組成物を基体上に被覆し、 c)組成物を乾燥させて光学的に透明なフィルムを形成
することを特徴とする基体上に帯電防止保護層を形成す
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止層を設けること
によりポリマー材料上での帯電を防止するものである。
本発明は、さらに詳しくは、画像形成材料と合した帯電
防止被覆に関する。
【0002】
【従来の技術】使用時、多くのポリマー材料に静電荷が
発生することは長い間認められていることである。この
ような静電荷に関する問題は、ポリマーカーペット上を
歩き回る際のスパークやレコードのパチパチ音(poppin
g sound)ではあまり重大ではないが、コンピューター
ディスク上でのメモリー消去や写真フィルムのフォルス
・アイティファクト(false artifacts)においては重
大である。
【0003】静電荷を減少させる通常の方法は導電性層
または低表面抵抗率の層をポリマー製品に設けることで
ある。カーペットを含む成形ポリマー製品を保護するた
め、通常、反応性または吸収性塩でポリマーを処理する
(例えば、米国特許第3,309,223号および同第
4,313,978号)。有機金属酸化物の層をフィルム
または粒子の形態で形成して表面抵抗率を減少させるこ
とも公知である(例えば、米国特許第4,203,769
号および同第4,394,441号)。これらの帯電防止
被覆は写真製品における下塗層として特に望ましく、有
用であることが知られている(例えば、米国特許第3,
874,879号)。
【0004】
【発明が解決しようとする手段】キトサンはエビ、カ
ニ、ロブスター等の筋足動物の外殻から得られる有機材
料である。それは、化学的にはd−グルコサミンであ
る。キトサンおよびその誘導体は、拡散転写フィルム
(例えば、米国特許第4,386,151号および同第
4,383,022号)、化粧品ベース(例えば、EPO
019 8246号)、紙製品の吸収剤(例えば、日本
特許第62−064803号)、特に印画紙等の写真ベ
ース裏面上の粒状帯電防止被覆の一部(例えば、日本特
許第62−319842号)に用いることが知られてい
る。該日本特許公報におけるキトサンはコロイドシリカ
またはアルミナと混合してもよく、帯電防止剤等の他の
添加剤を含んでもよい。写真エマルジョンへの影響を防
止するため、溶液は、好ましくはpH5.0以上で被覆
される。被覆は透明ではなく、この発明の範囲内外の組
成物の抵抗率は同じであるが、キトサンによる帯電防止
効果が僅かであることを示唆している。
【0005】
【課題を解決するための手段】キトサンの酸塩およびア
ニオン性無機金属酸化物コロイド懸濁液は、ポリマー材
料の表面上に、1層または隣接した2層として被覆され
る。
【0006】好ましい具体例において、アニオン性無機
金属酸化物コロイド懸濁液と合したキトサンの酸塩の水
溶液は、pH4.90未満で、ポリマー材料の表面に被
覆され、乾燥される。得られる、キトサンポリマー相に
結合されたまたは吸着された無機金属酸化物からなる実
質的に光学的に透明な被覆は効果的かつ安定な帯電防止
保護層である。他の具体例において、キトサンの酸塩の
溶液は、ポリマー材料の表面上の乾燥されたアニオン性
無機金属酸化物コロイド懸濁液の層の上に被覆される。
得られた、キトサンポリマー上塗(overcoat)層に結合
された無機金属酸化物からなる実質的に光学的に透明な
被覆は効果的かつ安定な帯電防止保護層である。
【0007】本発明の帯電防止被覆は、光学的な透明
性、水不溶性および低表面抵抗率のために、特に有利で
あり、広い範囲で使用できる。光学的な透明性は、保護
基体または製品が画像形成され、視検され、映写される
時に重要である。水不溶性は、帯電防止層が表面層であ
る場合あるいは製品が水溶液中で処理または加工される
場合に重要である。低表面抵抗率は、帯電防止層が付与
できる効率の程度を示す。
【0008】本発明の保護層は、水性被覆組成物をポリ
マー基体の表面に塗布することによって形成される。被
覆組成物はキトサンの酸塩の水溶液中でアニオン性無機
金属酸化物のコロイド分散体を含まなけれなならない。
コロイド分散体は、それにキトサンの酸塩を反応、結合
または吸着させるアニオン性無機金属酸化物から構成さ
れねばならない。キトサンは、溶液にするために酸塩の
形態でなければならない。もしキトサンが溶液でなけれ
ば、明瞭な相として被覆されず、キトサンフィルムおよ
び粒子の混合物として析出する。溶解させても、析出時
に少量のキトサンの酸塩が粒子として生じるが、ほとん
どの(少なくとも90%以上、好ましくは少なくとも9
5〜100%)キトサンが無機酸化物粒子間で伸長する
フィルムまたは相として存在する。
【0009】帯電防止性の測定の1つには、被覆の表面
抵抗率が挙げられる。表面抵抗率の測定の単位はオーム
/sq.である。該測定は、被覆の表面静電荷を散逸する
能力に関する。抵抗率が低い程、その特性は良好であ
る。109〜1011オーム/sq.の表面抵抗率は帯電保護
にとって「良好である」と考えられる。帯電防止保護を
決定する他の測定は電荷減衰(charge decay)である。
この特性を測定する際には、フィルムの表面に電荷(ボ
ルトで測定)を印加し、該表面に発生した電場が零にな
るまでの時間(秒)を測定する。優れた帯電防止に対し
ては、電荷減衰時間(+5000ボルトから「0」ま
で)は1秒未満、好ましくは0.1秒未満である。経験
法では、電荷減衰時間が0.1秒またはそれ以下(0.0
1秒は多くの装置の検知限界である)であれば、帯電防
止被覆が下塗層として用いるのに効果的であることがわ
かる。この場合、低導電性被覆が帯電防止被覆の上に塗
布される。帯電防止被覆の表面は非導電性材料の下に隠
れているため、明らかに、低い表面抵抗率はこの塗布に
おいては直接的に重要でない。しかし、導電性層が内部
電場の形成により表面静電荷の外部電場を中和できる限
り、帯電保護は非直接的な方法で付与される。この種の
保護は、例えば、シート間の「帯電付着(staticclin
g)」やダスト粒子を防止するのに効果的である。この
種の帯電保護は、比較的に表面抵抗率(1013オーム/
sq.)が低いが極端に電荷減衰時間が短い幾つかの市販
フィルムで特に顕著である。他の新しい写真フィルムは
良好な電荷減衰および表面抵抗率を有する。
【0010】帯電防止被覆における重要な特徴は導体の
種類である。それらはイオン性導体でも、電子導体であ
ってもよい。一般に、表面抵抗率および電荷減衰性が空
気入りタイヤ中の水分の量に影響される場合、その被覆
は「イオン性導体」と呼ばれる。また、該特性が湿度に
影響されない場合、それは電子導体である。
【0011】以上の記載は本発明のキトサン/ゾル帯電
防止剤を区別するのに役立つ。第1に、キトサン/ゾル
被覆はイオン性導体、すなわち、空気中の水分の量に影
響される導電性を有するものである。しかし、本発明に
おいては、被覆は相対湿度15%(20℃)でも帯電防
止下塗層として機能的であるため、水分の影響は大きく
ない(厚さおよびキトサン含量に依存する)。被覆の典
型的な表面抵抗率の値(上塗り前)は1×108〜5×
109オーム/sq.である。上塗り後の典型的な電荷減衰
数は相対湿度40%で0.01秒である。
【0012】キトサン/ゾル被覆は多くの有利な特性を
有する。それらは非反射性であるため、被覆厚さに応じ
てある波長で光の透過率を増大する。被覆の接着力は、
酸官能価を有する化学的プライマーおよび物理的に修飾
されたフィルム(例えば、コロナ処理された)に対して
優れている。キトサンはゼラチンと完全に相溶でき、同
じ架橋反応を受けるため、接着性は優れている。
【0013】また、キトサンはグラフィックアートフィ
ルムのいずれの写真特性とも干渉しない。したがって、
それは組立体の光感受性面および非光感受性面上の下塗
層として使用でき、あるいはベースフィルムの両面に対
して通常の下塗りとして塗布できる。また、帯電防止ト
ップコートとして使用することもできる。本発明の被覆
は水に対して低い接触角を示すため、高速被覆用の下塗
りとして有用である。キトサンを低分子量ポリマーとし
て用いると、ゼラチン含有層に移行する性質を示し、そ
れにより、組立体に改良された表面抵抗率を与える。例
えば、上塗りされたエマルジョン層の表面抵抗率は、被
覆のない場合の5×1013オーム/sq.から、下塗層と
して本発明の低分子量被覆を有する場合の約1×1011
オーム/sq.まで増大する。幾つかの新しい帯電防止写
真フィルムは、帯電防止層の上のゼラチン含有層に、帯
電防止層中のポリマーとは異なるイオン性ポリマーを添
加することに注目すべきである。
【0014】本発明の1つの帯電防止層の塗布量は、二
面塗布におけるフィルムの各面上で、0.6g/m2未満、
好ましくは0.2g/m2未満である。本発明の2つの帯電
防止層のそれぞれの塗布量は、二面塗布におけるフィル
ムの各面上で、0.8g/m2未満、好ましくは0.3g/m2
未満である。
【0015】本発明で用いるコロイド無機酸化物溶液ま
たは分散液は、細分散された固体無機金属酸化物粒子を
液体中に含有する。本明細書で用いる「溶液」なる用語
は液体媒体中で細分散された超微粒子からなる分散液ま
たは懸濁液を含む。本発明で実際に用いる溶液は外観が
透明ないし乳白色である。本発明で用いるのに特に適し
た無機金属酸化物は、酸化スズ(SnO2)、酸化アンチ
モニー(Sb25)、シリカ、アルミナ被覆シリカ等の
金属酸化物粒子が陰電荷されたもの、並びに陰電荷ゾル
を形成する周期律表のIII族およびIV族の有機金属酸化
物およびそれらの混合物を含む。無機金属酸化物の選択
は所望の特性の極限バランスに依存する。
【0016】コロイド被覆溶液は、好ましくは約0.2
〜15重量%、さらに好ましくは約0.5〜8重量%の
コロイド無機金属酸化物粒子を含有する。粒子濃度が1
5重量%以上では、得られる被覆は厚さの均一性が減少
し、基体表面への接着力が減少する。粒子濃度が約15
重量%以上では、十分に薄い被覆を得て光透過性を増大
することが困難である。濃度が0.2重量%未満では、
除去しなければならない大量の液体のために処理効率が
悪く、有利な特性が減少する。
【0017】塗布された未乾燥被覆溶液の厚さは、被覆
溶液中の無機金属酸化物粒子およびキトサンの濃度並び
に乾燥被覆の所望の厚さに依存する。1つの帯電防止未
乾燥被覆溶液層の厚さは、得られる乾燥被覆厚さが約7
5〜800nm、さらに好ましくは約100〜300nmと
なるのが好ましい。2層系における未乾燥被覆溶液の厚
さは、得られる乾燥被覆厚さが約450〜4500nm、
さらに好ましくは約600〜2500nmとなるのが好ま
しい。
【0018】被覆溶液または溶液は、所望により、界面
活性剤を含有させて溶液の基体上での湿潤性を改良して
もよいが、過剰の界面活性剤を含むと被覆の基体への接
着性が減少する。
【0019】この系に対して好適な表面活性剤は、n−
ペンタノール等の相溶性表面張力減少有機液体、並びに
ナフタレンスルホン酸、ペルフルオロオクチルスルホン
酸等の非常に強い酸の塩である表面活性剤を含む。一般
に、表面活性剤は溶液の約0.5重量%まで使用でき
る。
【0020】被覆溶液または溶液は、所望により、非常
に少量のポリマーバインダー、特に親水性ポリマーバイ
ンダーを含有させて耐引掻性を改良する、あるいはその
後に被覆基体を使用する間に粒状ダストの形成を減少す
る、あるいは帯電防止層の表面抵抗率を制御または増大
してもよい。有用なポリマーバインダーとしては、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ゼラチ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルピロリド
ン、コポリエステル、アクリル酸および/またはメタク
リル酸のコポリマー、スチレンのコポリマー等が挙げら
れる。被覆溶液は、無機金属酸化物粒子の重量に対し
て、約5〜10重量%のポリマーバインダーを含有でき
る。ポリマーバインダーの有用な量は約0.1〜5重量
%である。これらのバインダーは大量で使用した場合に
幾つかの有利な特性(例えば、帯電防止性)を弱めるた
め、最も好ましくない。
【0021】コロイド無機金属酸化物粒子の平均一次粒
子径は一般に50nm以下、好ましくは20nm以下、さら
に好ましくは10nm以下である。幾つかの非常に有用な
市販コロイド懸濁液は7nm以下の平均一次粒子径を有す
る。市販のコロイド無機金属酸化物溶液としては、例え
ば、ナルコ(Nalco)2326なる商標名のコロイドシ
リカ、ナルコ1115なる商標名のコロイドシリカ、ナ
ルコ1060なる商標名のコロイドシリカ、ナルコ10
34Aなる商標名のコロイドシリカ、ナルコT−258
8なる商標名のコロイドチタニア、コロイドシリカIS
J−612/アルミナ、ナイアコール(Nyacol)SN−
20、コロイド酸化第二スズ等が挙げられる。
【0022】キトサンおよび無機金属酸化物溶液からな
る被覆溶液は、通常、固形分1〜65重量%のポリマー
および固形分35〜99重量%の無機金属酸化物粒子を
含有する。被覆組成物は、さらに好ましくは、固形分3
〜40重量%のポリマーおよび固形分60〜97重量%
の無機金属酸化物粒子を含有する。さらに好ましくは、
該組成物は固形分8〜25重量のキトサンおよび固形分
75〜92重量%の無機金属酸化物粒子を含有する。
【0023】被覆組成物は、25〜2000nmの乾燥被
覆が得られのに十分な量で表面に塗布するべきである。
好ましくは、被覆は50〜1200nmの乾燥厚さを有す
る。さらに好ましくは、乾燥被覆は厚さ75〜800nm
であり、最も好ましくは、被覆厚さは約100〜300
nmである。
【0024】キトサンはキチンから得られる有機ポリマ
ー材料である。キチンは無せきつい動物の最も豊富な骨
格成分であり、節足動物門、環形動物門、軟体動物門、
腔腸動物門等の特有の多糖類である。キトサンは1−4
結合された2−アセトアミド−2−デオキシ−d−β−
グルカンとして示すことができる。キトサンは、通常強
アルカリでキチンを脱アセチル化することにより得られ
る。脱アセチル化後、キトサンはほとんどが第一アミノ
基の形態の約5〜8%の窒素を含有する。キトサンのア
ミノ基はアルキル化してもよい(好ましくは炭素原子数
1〜12のアルキル化、最も好ましくはメチル化または
エチル化される)。このアルキル化キトサンは被覆中に
幾つかの重要な処理上の利点を付与する。キトサンの幾
つかの酸塩は被覆時に網状構造を形成することが知られ
ている。アルキル化(第二)アミン基の存在により、乾
燥キトサンが網状組織を形成する傾向を著しく減少させ
る。よりスムーズなフィルム特性はアルキル化キトサン
により形成される。キトサンの分子量を増大すると仕上
被覆における網状化を減少する手助けをする。
【0025】アルキル化してもしなくても、キトサンを
ある酸と混合すると水溶性塩を形成する。塩を形成する
のに用いる酸は、例えば、酢酸、硝酸、塩酸、臭酸、亜
硝酸、安息香酸、マレイン酸、フッ化水素酸、ホウ酸、
リン酸、ホスホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸
等、少なくとも酢酸程度の酸性を示すべきである(例え
ば、pKa≦5.0)。硫酸キトサンを形成する酸は、珍
しく水不溶性である傾向にある硫酸塩として有用でな
い。
【0026】次に、水溶性キトサン酸性塩は無機金属酸
化物溶液と混合され、pH4.0未満で保持される。溶
液中の物質を維持するため、キトサン塩と無機酸化物の
混合物をこの低いpHで維持することが重要である。p
Hレベルが高い程、キトサンは結果として沈澱するか、
混合物がゲル化する。このような高いpHの組成物溶液
を被覆すると、キトサンの連続相が形成されず(結合粒
子となる)、さらに重要なことには、被覆層は光学的に
透明でなく、少なくとも乳白色である。組成物のpHは
3.50より下に維持されるのが好ましく、さらに好ま
しくはpHは1.50〜3.50、特に2.50〜3.25
に維持される。次に、この安定な被覆組成物は基体上に
被覆され、乾燥される。乾燥は自然乾燥、強制空気乾
燥、オーブン乾燥、赤外線乾燥等により行う。典型的に
は、40〜120℃のオーブン乾燥が好ましい。
【0027】被覆・乾燥すると、キトサンポリマー(カ
チオン性基を有する)はアニオン性金属酸化物粒子の表
面に吸着される。これは、ポリマー(キトサン)を粒子
に強く結合する非常に強い吸着である。キトサンは、粒
子を互いに結合するフィルムまたは相を形成する。幾つ
かの粒子を接触させ、ゲル化、化学結合または他の結合
力により互いに結合してもよい。
【0028】キトサンの酸塩単独で被覆を行う場合、水
溶性キトサン酸性塩をpH5.0未満、好ましくは4.0
未満で維持する。溶液中でキトサンを保持するため、こ
の低いpHでキトサン塩の溶液を保持することが重要で
ある。高いpHレベルでは、キトサンは結果的に沈澱す
るか、混合物がゲル化する。このような高いpHの組成
物溶液を被覆すると、キトサンの連続相が形成されず
(結合粒子となる)、さらに重要なことには、被覆層は
光学的に透明でなく、少なくとも乳白色である。組成物
のpHは3.50未満に維持されるのが好ましく、さら
に好ましくはpHは1.50〜3.50、特に2.50〜
3.25に維持される。次に、この安定な被覆組成物は
基体に被覆され、乾燥される。乾燥は自然乾燥、強制空
気乾燥、オーブン乾燥、赤外線乾燥等により行う。典型
的には、40〜120℃のオーブン乾燥が好ましい。
【0029】被覆・乾燥すると、キトサンポリマー(カ
チオン性基を有する)は先に被覆されかつ乾燥されたア
ニオン性金属酸化物粒子の表面に吸着される。これは、
ポリマー(キトサン)を粒子に強く結合する非常に強い
吸着である。キトサンは、粒子層の表面上の粒子に結合
するフィルムまたは相を形成する。幾つかの粒子を接触
させ、ゲル化、化学結合または他の結合力により互いに
結合してもよい。
【0030】キトサンの酸塩単独で被覆を行う場合、水
溶性キトサン酸性塩をpH5.0未満、好ましくは4.0
未満で維持する。溶液中でキトサンを保持するため、こ
の低いpHでキトサン塩の溶液を保持することが重要で
ある。高いpHレベルでは、キトサンは結果的に沈澱す
るか、混合物がゲル化する。このような高いpHの組成
物溶液を被覆すると、キトサンの連続相が形成されず
(結合粒子となる)、さらに重要なことには、被覆層は
光学的に透明でなく、少なくとも乳白色である。組成物
のpHは3.50未満に維持されるのが好ましく、さら
に好ましくはpHは1.50〜3.50、特に2.50〜
3.25に維持される。次に、この安定な被覆組成物は
基体に被覆され、乾燥される。乾燥は自然乾燥、強制空
気乾燥、オーブン乾燥、赤外線乾燥等により行う。典型
的には、40〜120℃のオーブン乾燥が好ましい。
【0031】被覆・乾燥すると、キトサンポリマー(カ
チオン性基を有する)は先に被覆されかつ乾燥されたア
ニオン性金属酸化物粒子の表面に吸着される。これは、
ポリマー(キトサン)を粒子に強く結合する非常に強い
吸着である。キトサンは、粒子層の表面上の粒子に結合
するフィルムまたは相を形成する。幾つかの粒子を接触
させ、ゲル化、化学結合または他の結合力により互いに
結合してもよい。
【0032】前述のように、表面活性剤、被覆助剤、ポ
リマー、帯電防止剤、ハレーション防止染料、ゼラチ
ン、多糖類、紫外線吸収剤、カップリング剤、結合助剤
等の他の成分を被覆溶液に含有させてもよい。
【0033】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明するが、それらに限定するものではない。 帯電防止性の測定:帯電防止層の効果を測定するのに2
つの方法を用いた。第1の法はETS電荷減衰測定装
置、モデル#406Cを用いて、印加した+5000ボ
ルトの表面電荷が「零」になるまでの時間(秒)を測定
した。これは電荷減衰(CD)時間と呼ぶ。第2の好ま
しい方法を行って対照とした。ケイスレー(Keithley)
モデル610Bの電位計および500ボルトの電源と組
合せたモデル6105の抵抗率アダプターを用いて、層
の表面抵抗率(SR)(オーム/sq.)を測定した。
【0034】実施例1 キトサン硝酸塩の調製:低分子量の粉砕キトサン[シー
・キュア(Sea CureTM)143、米国ワシントン州、レ
イモンドにあるプロタン(Protan)社から入手可能]を
以下のように用いた。40gのキトサン、シー・キュア
143を900mlの脱イオン水でスラリー化した。急
速撹拌しながら16gの濃硝酸(70重量%)を添加し
た。混合して約1〜2時間後、溶液のpHをチェックし
た結果、4.2であった。シー・キュア143は純粋な
生成物なため、この値は非常に変化する。pHは4.7
を越えてはいけない。所望により、pH計でモニターし
ながら1N HNO3を撹拌溶液に添加することにより、
pHを4.7に調整してもよい。溶液を水で調整して全
量で1000gとし、チーズクロスを通して溶液を濾過
して砕片を除去した。キトサン硝酸塩含量は5%±0.
1%であった。
【0035】ゾル/キトサン硝酸塩混合物1の調製:急
速撹拌しながら141.7gのコロイドシリカ、レマゾ
ル(RemasolTM)SP−30[レメット(Remet)社製]
を2.62gの濃硝酸と合した。透明で沈澱のないコロ
イド懸濁液が残留した。次に、250gの硝酸キトサン
溶液を添加した。脱イオン水を添加して全量で950g
とした。混合物のpHは3.0±0.2であった。水で全
重量を1000gに調整した。混合物の外観は透明ない
し、ごく僅かに曇っていた。固形分は5±0.1%であ
った。
【0036】被覆サンプル1の調製:PVDC含有ター
ポリマーで下塗りされた市販の4ミル(0.1mm)PE
Tフィルムのシート[6インチ×12インチ(15.2
×30.4cm)]に混合物1を被覆した。被覆は6番の
線巻ロッドを用いて溶液のビードをフィルム上にドロー
ダウンすることにより行った。被覆フィルムを100℃
の向流オーブン内で2分間乾燥した。被覆の外観は透明
ないし、曇った状態で変化した。
【0037】比較サンプルの調製:比較サンプル「A」
を以下のようにして調製した。16.7gのコロイドシ
リカ、レマゾルSP−30を83.3gの水と合し、1
0%の表面活性剤、トリトン(Triton)X−100を添
加した。この混合物を6番の線巻ロッドを用いて6イン
チ×12インチのPET/DVDCシート上にドローダ
ウンすることにより被覆し、100℃で2分間乾燥し
た。比較サンプル「B」を以下のようにして調製した。
10gのキトサン硝酸塩溶液を0.14gの37%ホル
ムアルデヒドと混合し、6番線巻ロッドを用いて6イン
チ×12インチのPET/PVDCシート上に被覆し
た。サンプルを50℃で2分間乾燥した。
【0038】ゲル上塗サンプル1、AおよびBの調製:
サンプル1、AおよびBをゼラチン溶液で以下のように
上塗りした。5gのゼラチン、ケー・アンド・ケー(K
&K)1312を95gの水と合した。ゼラチンを1時
間膨潤させ、45℃で溶解させた。次に、1.3gの3.
7%ホルムアルデヒド溶液および0.35gの10%の
表面活性剤、トリトンX−200を添加した。24番の
線巻ロッドでドローダウンすることにより、このゲル溶
液をサンプル1、AおよびBの上に被覆した。被覆を5
0℃で30分間乾燥した。上塗サンプルは外観が完全に
透明で、ゾル/キトサン被覆の曇りが表面特性であった
ことを示す。
【0039】帯電防止性:上塗サンプルのCDをテスト
し、同じサンプルを3M社製現像液RPDおよび3M社
製定着液GFCを用いて、自動グラフィックアートタイ
プの処理ユニット中で写真処理を行った。処理後にサン
プルのCDを再度テストした。結果を表1に示す。
【0040】 表1 ゲル上塗サンプル1、AおよびBのCD(秒) 処理前 処理後 上塗りなし OC 上塗りなし OC サンプル1 0.02 0.35 1.21 1.67 サンプル2 0.07 >100 1.98 >100 サンプル3 0.22 >100 >100 >100
【0041】結論:埋設された導電性層(上塗サンプル
中)として用いると、本発明のサンプル1は、2つの比
較サンプルのどちらよりもまして導電性が改良されるこ
とが示される。
【0042】実施例2 N−アルキル化キトサン硝酸塩の調製: a)N−メチル化キトサン硝酸塩の調製:3200ml
の脱イオン水を85℃に加熱し、100gの高分子量キ
トサン(シー・キュア340、プロタン社製)を急速撹
拌しながら添加した。次に、75gの濃硝酸を添加し
た。混合物を1時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し
た。溶液の粘度は約8cps(ブルックフィールド)であ
った。再び撹拌を開始し、200gの水に溶解した15
gのNaOHの溶液をゆっくりと添加した。次に、40
mlのヨウ化メチル(CH3I)を添加し、6時間撹拌
を続けた。NaOH18gの水250ml中溶液を調製
し、ゆっくりと添加し、pHが約7になるまでpHをモ
ニターした。得られた沈澱をチーズクロスを通して濾過
し、1回につき4lの水で2回洗浄した。未乾燥の沈澱
を水中でスラリー化して約2lとし、沈澱が溶解してp
Hが4.7となるまで濃硝酸をゆっくりと添加した(約
45gの酸が必要)。10gの溶液を50℃で一夜乾燥
して固形分(%)を測定し、溶液の全量を調整して5.
0%の固形分とした。メチル基の量はNMR測定により
25モル%であることが判明した。
【0043】b)N−ブチル化キトサン硝酸塩の調製:
400gの低分子量の5%キトサン硝酸塩溶液(実施例
1に記載)を2lの三角フラスコに添加し、水で希釈し
て1000gとした。強撹拌しながら4.0mlのヨウ
化1−ブチルおよび20mlのp−ジオキサンを添加し
た。均一の分散液を得た。次に、水150mlに溶解し
た2.75gのNaOHをゆっくりと添加した。この混合
物を70℃に加熱し、その温度で5時間保持した後、該
混合物は透明であった。水100ml中NaOH2.5g
を添加し、得られた沈澱を濾過し、前述のように洗浄し
た。未乾燥の沈澱を9gの濃硝酸で溶解し、水で希釈し
て200gとした。2lのアセトンを水溶液に添加する
ことにより固体硝酸キトサン誘導体を沈澱させた。吸引
濾過により沈澱を集め、50℃で乾燥した。
【0044】c)N−オクチル化キトサン硝酸塩の調
製:ヨウ化ブチルの代わりに6.4gのヨウ化1−オク
チルを用いる以外、反応条件および順序は前記b)と同
様である。再酸性化時、オクチル誘導体は200mlの
水に完全に溶解しなかった。したがって、1lのメタノ
ールを添加して硝酸塩の溶液を形成し、3lのアセトン
を添加して固体塩を沈澱させた。吸引濾過により沈殿を
集め、50℃で乾燥させた。
【0045】ゾル/キトサン塩混合物の調製: 混合物1:10gのコロイドシリカ、レマゾルSP−3
0を0.19gの濃硝酸で酸性化した。次に、10gの
溶液2−aを撹拌しながら添加した。混合物を水で希釈
して全量で100gとした。 混合物2:0.5gのN−ブチル化キトサン硝酸塩を2
0gの水に溶解した。次に、10gのレマゾルSP−3
0を0.19gの濃硝酸で酸性化した。キトサン溶液を
ゾルに添加し、水で希釈して全量で100gとした。 混合物3:0.5gのN−オクチル化キトサン硝酸塩を
20mlの水と混合した。固体を部分的に溶解した。次
に、10gのレマゾルSP−30を0.19gの濃硝酸
と合し、キトサン混合物を添加した。20mlのメタノ
ールを添加して溶液を透明にし、水を加えて全量を10
0gとした。
【0046】サンプル被覆の調製: サンプル2−1:6番の線巻ロッドでドローダウンする
ことにより、混合物1を6インチ×12インチのコロナ
処理したPETシート上に被覆し、50℃で2分間乾燥
した。同様にして、混合物2および3からサンプル2−
2および2−3を各々調製した。それぞれの場合、透明
な被覆が得られたが、これに対して、実施例1の被覆は
曇っていた。
【0047】帯電防止性:サンプル2−1、2−2およ
び2−3のCDは0.10秒以下であり、SRは108
ーム/sq.のオーダーであった。
【0048】結論:キトサンのN−アルキル化はゾル/
キトサン混合物の帯電防止性と関係しないことが示され
た。また、網状構造(曇り)を形成する傾向が減少す
る。
【0049】実施例3 キトサン塩の調製:以下の酸の水中10%固溶体を調製
した。1)硝酸、2)酢酸、3)トリフルオロメタンス
ルホン酸、4)ギ酸、5)リン酸、6)マレイン酸。低
分子量のメチル化キトサンを2−aとして調製した。メ
チル化キトサの固体の洗浄が済んだ時点で調製を完了し
た。この未乾燥の固体をスラリー化し、スラリーの全量
を2000gとした。スラリーを10×200gに分割
した。2×200gのスラリーをpH4.75(±0.0
5)の終点まで10%硝酸でトリチュレートした。必要
な硝酸の当量は0.0322であった。それぞれ0.03
22モルの他の酸の一部分をキトサンスラリーの一部分
と合した。それぞれの場合において、透明な溶液が得ら
れた。リン酸はキトサンを溶解する際の一塩基酸として
機能した。各キトサン塩溶液のサンプル10gを一夜乾
燥することにより、固形分を求めた。
【0050】ゾル/キトサン塩混合物の調製:混合物3
−1〜3−6を以下のようにして調製した。10gのレ
マゾルSP−30を0.19gの濃硝酸と合した。次
に、前記酸塩溶液を式:g溶液=(0.45/固形分フ
ラクション)にしたがって添加した。各混合物を水で希
釈して全量100gとした。酢酸およびマレイン酸の場
合、さらに多くの酸を混合物に滴下して透明な溶液を得
た。
【0051】被覆サンプルの調製:混合物3〜6を、6
番線巻ロッドを用いて6インチ×12インチのコロナ処
理されたPETフィルムのシート上にドローダウンする
ことにより被覆サンプル3−1〜3−6を調製した。各
サンプルを50℃で5分間乾燥した。
【0052】帯電防止性:前記各サンプルは、CDが
0.01秒であり、SRは1×108〜5×109オーム
/sq.であった。
【0053】結論:被覆混合物の帯電防止性は用いるア
ニオンの種類によって悪影響を受けない。
【0054】実施例4 ゾル/キトサン塩とスタニアおよびチタニアゾルの混合
物の調製:混合物4−1を調製した。10gの酸化第二
スズのゾル(固形分25%)、ナルコSN−20を1
2.6gのキトサン塩溶液2−aと合した。次に、厚い
沈澱を撹拌し、pHが3となるまで濃硝酸を滴下した。
混合物を水で希釈して全量を100gとした。混合物を
ひだ付き紙フィルターを通して濾過した。前述のよう
に、チタニアゾル、ナルコTX−2588から混合物4
−2を調製した。
【0055】被覆サンプルの調製:6番の線巻ロッドを
用いて6インチ×12インチのコロナ処理したPETフ
ィルムのシート上にドローダウンすることにより、被覆
サンプル4−1および4−2を調製し、50℃で2分間
乾燥した。
【0056】帯電防止性:両方のサンプルのCDは0.
02秒であった。さらに、被覆側と反対の非導電面での
CDを測定した。各サンプルについて、CDは0.02
秒であった。
【0057】結論:帯電防止性はシリカゾルの使用に影
響されないが、他のアニオン性金属酸化物ゾルに適用さ
れる。
【0058】実施例5 ゾル/カチオン性アミン混合物の調製: 混合物5−1:6%PEIを含有するポリエチレンイミ
ン(分子量=100,000)の水中原料溶液を調製し
た。この溶液100gに、9.3gの濃硝酸を添加した
(アミノ基の約70%中和)。10gのレマゾルSP−
30を0.19gの濃硝酸と合し、3gの部分的に中和
したPEI溶液を添加した。混合物は曇っていた。1滴
の濃硝酸を混合物に添加して透明にした。希釈剤として
90gの水および10gのn−プロパノールを混合物に
添加した。次に、0.19gの7.4%ホルムアルデヒド
/水溶液を添加した。 混合物5−2:セチルトリメチルアンモニウムブロミド
(CTAB)2gの水98中溶液を調製した。10gの
レマゾルSP−30を0.20gの濃硝酸と合し、40
gの2%CTAB溶液を添加した。沈澱が生じ、40g
のメタノールを添加することにより透明となった。 混合物5−3:ポリ(4−ビニルピリジン−コ−スチレ
ン)(90:10)を1%固形分で水と混合した。52
5gの混合物に対して、濃硝酸を添加し、透明となるま
で混合物を撹拌した。10gのレマゾルSP−30を濃
硝酸と合し、100gの1%PVPy硝酸溶液を添加し
た。混合物は最初は曇っていたが、約10分間撹拌する
と透明になった。混合物を100gの水で希釈して粘度
を下げた。
【0059】被覆サンプルの調製:混合物5−1および
5−2を、6番の線巻ロッドを用いて6インチ×12イ
ンチのコロナ処理したPETフィルムのシート上にドロ
ーダウンすることにより、被覆サンプル5−1および5
−2を調製し、50℃で2分間乾燥した。16番の線巻
ロッドを用いた以外は前記と同様にしてサンプル5−3
を製造した。
【0060】帯電防止性:3つの被覆サンプルのCDは
0.01または0.02秒であった。SRは5×109
ーム/sq.以下であった。さらに、サンプル5−1を写
真処理した。処理後のCDは0.20秒であった。サン
プル5−2を冷水中で2分間洗浄した。洗浄後のCDは
0.14秒であった。
【0061】結論:帯電防止性はキトサン塩の使用に限
定せず、他のカチオン性および第四級アミン、ポリマー
およびモノマーに拡張できる。
【0062】実施例6 40gのコロイドシリカ、ナルコ2326を60gの脱
イオン水と合して約6%の固形分ゾルを形成させた。こ
の溶液に、予め脱イオン水で1〜10倍に希釈した0.
03gの表面活性剤FC123を添加した。このゾル
を、予め約1000Åの厚さのポリビニリデンジクロラ
イドで下塗りされた約4ミル(0.1mm)のポリエチレ
ンテレフタレートベースからなるグラフィックアートフ
ィルム基体上にドローダウンした。塗布は線巻ロッドを
用いて行い、それを風乾して平均厚さ約1500Åの連
続シリカフィルムを得た。
【0063】次に、水中、硝酸メチルキトサン(粘度:
N30cps)の4%固形分溶液を調製し、前記のように、
約0.03gのフッ素化表面活性剤FC128を100
mlの硝酸メチルキトサン溶液に添加した。この溶液
を、同様のドローダウン技術を用いて、前記構造のシリ
カ被覆フィルムベースに塗布し、乾燥して、シリカ/硝
酸メチルキトサン界面で多孔質シリカ下塗層に均質に結
合された硝酸メチルキトサンポリマーの平滑なフィルム
からなる約2000Å厚さの外層を形成した。シリカ層
は非常に多孔質であるため、硝酸メチルキトサンはエレ
メントの界面で大きい表面積が得られ、それと相互作用
しかつ結合するシリカに複合する。この複合体は非常に
効果的な帯電防止エレメントを形成すると共に、ハロゲ
ン化銀の存在下または非存在下で写真ゼラチン層が塗布
される非常に望ましい被覆可能な面を形成する。
【0064】表面抵抗率(R)の値並びに処理前(bp)
および処理後(ba)の電荷減衰(CD)を測定した。 Rap CDbp Rap COap 実施例のエレメント 1×108 0.01 2.1010 2.2
【0065】かくして、前記実施例のフィルムベースを
典型的なグラフィックアートのハロゲン化銀エマルジョ
ンおよびトップコートで上塗りした。写真エレメントを
24時間乾燥した後、表面抵抗率および電荷減衰を調べ
た。 Rap CDbp 処理前にエマルジョン被覆した 2.109 0.2 処理後にエマルジョン被覆した 8.1010 4.0
【0066】写真エマルジョンは、本発明の帯電防止下
塗りに対して優れた乾燥および未乾燥接着性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム・アンドリュー・ハフマン アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)pH4.0未満のキトサンの酸塩お
    よびアニオン性無機コロイド金属酸化物を含有する溶液
    からなる被覆組成物を形成し、 b)組成物を基体上に被覆し、 c)組成物を乾燥させて光学的に透明なフィルムを形成
    することを特徴とする基体上に帯電防止保護層を形成す
    る方法。
  2. 【請求項2】 被覆組成物が、固形分1〜65重量%の
    キトサンの酸塩および固形分35〜99重量%のアニオ
    ン性無機金属酸化物を含有する水性組成物である請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 被覆組成物がコロイド溶液中で固形分3
    〜40重量%のキトサンの酸塩および固形分60〜97
    重量%の無機金属酸化物を含有する水性組成物である請
    求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 組成物を乾燥して25〜2000nmの厚
    さを有するフィルムを形成する請求項1〜3いずれか1
    項記載の方法。
  5. 【請求項5】 アニオン性無機金属酸化物コロイド粒子
    がシリカ、酸化第二スズまたはチタニア粒子あるいはそ
    れらの混合物である請求項1〜3いずれか1項記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 その上に帯電防止保護被覆を有し、該被
    覆がキトサンの酸塩および無機金属酸化物コロイド粒子
    からなる光学的に透明な層であることを特徴とする基
    体。
  7. 【請求項7】 基体が有機ポリマー材料であり、有機ポ
    リマー材料がシートまたはフィルムの形態であり、帯電
    防止被覆が25〜2000nmの厚さを有する請求項6記
    載の基体。
  8. 【請求項8】 キトサンの酸塩がアルキル化された請求
    項6または7記載の基体。
  9. 【請求項9】 アルキル化されたキトサンの酸塩がメチ
    ル化またはエチル化された請求項6または7記載の基
    体。
  10. 【請求項10】 無機金属酸化物コロイド粒子がシリ
    カ、チタニアまたは酸化第二スズ粒子あるいはそれらの
    混合物である請求項6記載の基体。
  11. 【請求項11】 無機金属酸化物コロイド粒子がシリ
    カ、チタニアまたは酸化第二スズ粒子あるいはそれらの
    混合物である請求項8記載の基体。
  12. 【請求項12】 その少なくとも片面上に、50〜12
    00nmの厚さを有する、固形分1〜65重量%のキトサ
    ンの酸塩および固形分35〜99重量%のアニオン性無
    機金属酸化物コロイド粒子からなる光学的に透明な帯電
    防止保護層を有することを特徴とする有機ポリマーフィ
    ルム。
  13. 【請求項13】 帯電防止保護層に接着した写真ハロゲ
    ン化銀ゼラチンエマルジョン層、または帯電防止保護層
    に接着した感熱写真ハロゲン化銀エマルジョン層を有す
    る請求項12記載のフィルム。
  14. 【請求項14】 a)アニオン性無機コロイド金属酸化
    物からなる第1の被覆組成物を形成し、被覆組成物を乾
    燥して乾燥粒状層を形成し、 b)pH5.0未満のキトサンの酸塩の溶液からなる第
    2の組成物を形成し、 c)第2の組成物を基体上の乾燥粒状層上に被覆し、 d)第2の組成物を乾燥させて光学的に透明なフィルム
    を形成することを特徴とする基体上に帯電防止保護層を
    形成する方法。
  15. 【請求項15】 その少なくとも片面上に、キトサンの
    酸塩からなる第1のトップ層とアニオン性無機金属酸化
    物コロイド粒子からなる第2の層とから構成される光学
    的に透明な帯電防止保護層を有することを特徴とする有
    機ポリマーフィルム。
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