JPH05208868A - 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 - Google Patents

炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法

Info

Publication number
JPH05208868A
JPH05208868A JP3325598A JP32559891A JPH05208868A JP H05208868 A JPH05208868 A JP H05208868A JP 3325598 A JP3325598 A JP 3325598A JP 32559891 A JP32559891 A JP 32559891A JP H05208868 A JPH05208868 A JP H05208868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
carbon fiber
carbon
powder
composite material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3325598A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
隆俊 竹本
Yosuke Takemura
洋輔 竹村
Masatake Sakagami
正剛 阪上
Tomoyuki Wakamatsu
智之 若松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3325598A priority Critical patent/JPH05208868A/ja
Publication of JPH05208868A publication Critical patent/JPH05208868A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 短い製造期間で炭素繊維強化炭素複合材料を
得ることができる炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
を提供する。 【構成】 樹脂粒子を帯電させる。帯電した樹脂粒子を
焼結可能な親水性の炭素質の粉末に吸着させる。樹脂粒
子と炭素質の粉末を炭素繊維基材上に析出させて、炭素
繊維−炭素粉末混合体を得る。炭素繊維−炭素粉末混合
体を加熱し、焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素繊維強化炭素複合
材料の製造方法に関し、特に電着法を採用した炭素繊維
強化炭素複合材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、炭素繊維強化炭素複合材料の
製造方法として、CVD法、含浸法などが採用されてい
る(森田健一著「炭素繊維産業」近代編集社)。
【0003】前記のCVD法は、高温に熱した炭素繊維
基材に減圧下でマトリックス材料を沈積させる方法であ
る。しかし、沈積させるのに長時間を要するという欠点
がある。一方、含浸法は繊維基材にマトリックスを含浸
させ、焼成する方法である。しかし、マトリックス原料
の含浸量が安定せず、均一な複合材料を得ることが困難
である。また、焼成に際し、マトリックス成分の揮発成
分が抜けることにより微細な空孔を生じ、材料強度が低
下する。このため、含浸,焼成を繰り返す必要があり、
長期の工程を有するという欠点がある。
【0004】上記含浸法を改善した方法として、特公昭
63−5349号公報、特開昭60−54983号公報
に開示されている電着法が挙げられる。上記先行技術に
よると、電着法は、電気泳動によりマトリックス原料を
脱落させないように、繊維基材上に沈積させる方法であ
る。すなわち、電着法では、炭素質の微粉末に液体中で
イオン化し得る担体を吸着させた後、液体中に分散させ
る。その後、この液体中に浸漬させた炭素繊維基材と対
向電極との間に直流電圧が印加される。これによって、
炭素質粉末および担体を炭素繊維基材上に析出させた被
覆物を得ることができる。この炭素繊維基材と被覆物を
乾燥させた後、加熱成形,熱処理および炭化焼成するこ
とで、炭素繊維強化炭素複合材料が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
着法では、繊維基材にマトリックス原料を均一かつ定量
的に付着させることができる。しかしながら、担体とし
て用いる樹脂をイオン化するには、以下の問題がある。
【0006】本来、樹脂はイオン化しにくく、イオン化
可能な樹脂を得るには、まず、イオン化可能なように組
成を合成する必要がある。次に、合成した組成で重合を
繰り返す必要がある。このように、樹脂をイオン化させ
るには、分子設計の段階で長期の製造工程を要するとい
う問題点があった。
【0007】また、炭素質粉末として疎水性の粉末を用
いると、炭素質粉末が溶液中に均一に分散しにくくな
る。このため、電着時において、液体中での均一な分散
性を確保しにくい。したがって、均一な分散性を確保す
るための新たな工程が必要となり、製造期間が長くなる
という問題点があった。
【0008】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、短い製造期間で炭素繊維強化炭素
複合材料を作製することができる炭素繊維強化炭素複合
材料の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従った炭素繊維
強化炭素複合材料の製造方法によれば、まず樹脂粒子が
帯電させられる。帯電した樹脂粒子は焼結可能な親水性
の炭素質の粉末に吸着させられる。樹脂粒子と炭素質の
粉末を炭素繊維基材上に析出させることによって、炭素
繊維−炭素粉末混合体が得られる。炭素繊維−炭素粉末
混合体は加熱、焼成される。
【0010】好ましくは、樹脂粒子を帯電させる工程
は、樹脂粒子の表面にイオンを吸着させることを含んで
いてもよい。
【0011】また、炭素繊維強化炭素複合材料全体に対
する組成重量比が80%以下となるように、炭素質の粉
末が準備されていてもよい。
【0012】炭素繊維基材が、短繊維を束ねた紐状のも
の、織布、ペーパー、不織布からなる群から選択された
一種以上からなっていてもよい。
【0013】帯電した樹脂粒子が親水基を付加したエマ
ルジョンタイプの樹脂(熱可塑性樹脂および熱硬化性樹
脂の少なくともいずれか)の粒子であってもよい。
【0014】この親水基を付加したエマルジョンタイプ
の樹脂が、ポリエチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、フ
ェノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂からなる群から選択された一種以上からなっていても
よい。
【0015】炭素質の粉末が、フェノール樹脂粉末、炭
素粉末、グラッシーカーボン粉末、黒鉛粉末、カーボン
ブラック粉末、自己焼結性炭素粉末、ピッチからなる群
から選択された一種以上からなっていてもよい。
【0016】コプナ樹脂とB4 Cが樹脂粒子に含まれる
ように準備されていてもよい。また、好ましくは、炭素
繊維強化炭素複合材料全体に対する組成重量比が20%
以下となるように、B4 Cが準備されていてもよい。
【0017】
【作用】本発明の製造方法においては、樹脂粒子を帯電
させる。樹脂粒子を帯電させる方法として、その一例を
以下に説明する。
【0018】樹脂粒子を含む水溶液中に界面活性剤が添
加される。界面活性剤は、長鎖アルキル基を含み、その
代表的なものとして、ラウリル硫酸ナトリウム,リノー
ル酸ナトリウム,フミン酸ナトリウムなどが挙げられ
る。水溶液中に投与された界面活性剤は容易に電離す
る。たとえば、ラウリル硫酸ナトリウム(R−OSO3
Na,R:CH3 (CH2 11)は、R−OSO3 -
Na+ に電離する。この電離したイオンのうち、長鎖ア
ルキル基を含むR−OSO3 - では、Rが疎水性,OS
3 - が親水性を示す。よって、疎水性を示す樹脂粒子
の表面には、R−OSO3 - の同じ疎水性を示すRが引
寄せられ、親水性を示すOSO3 - がその周囲を覆う構
成となる。このように、樹脂粒子の表面に、アルキル基
を含むイオンが付着するため、樹脂粒子は全体として電
荷を帯び、帯電する。また、樹脂粒子の表面を親水性の
OSO3 - が覆うため、樹脂粒子は親水性の挙動を示
す。このため、樹脂は水溶液中でエマルジョンタイプと
なる。
【0019】上記のように、樹脂粒子は、それを含む水
溶液中に界面活性剤を投与し、エマルジョンタイプとす
ることにより、容易に帯電させられる。また、界面活性
剤は、入手が容易である。このため、樹脂をイオン化す
るときのように、分子設計のための複雑・長期の工程が
不要となり、製造期間を短縮できる。
【0020】また、本発明の製造方法においては、炭素
質の微粉末として親水性のものを用いる。この親水性の
粉末は、疎水性の粉末に比較して、非常に容易に電着液
体中で均一に分散する。このため、撹拌装置などによる
大掛りな分散の工程が不必要となり、製造工程の省略に
よる製造期間の短縮を図ることができる。
【0021】本発明の製造方法においては、炭素繊維強
化炭素複合材料全体に対する組成重量比が80%以下と
なるように炭素質の粉末を準備することが好ましい。炭
素質粉末が組成重量比で80%以上であると、炭素繊維
が少なくなり、脆性的な破壊を起こしやすいため、好ま
しくない。
【0022】本発明の製造方法においては、親水基を付
加したエマルジョンタイプの樹脂が、ポリエチレン樹
脂,ポリアクリロニトリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、ビスマレイミド樹脂、フェノール樹脂、フラン樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂からなる群から選択さ
れた一種以上からなることが好ましい。
【0023】また、親水性の炭素質の粉末が、それ自身
親水性の粉末および表面を改質して親水性を持たせた粉
末の少なくともいずれかであり、フェノール樹脂粉末,
炭素粉末,グラッシーカーボン粉末、黒鉛粉末、カーボ
ンブラック粉末、自己焼結性炭素粉末、ピッチからなる
群から選択された一種以上からなることが好ましい。
【0024】炭素質の粉末と樹脂が各々上記の群から選
択された一種以上からなるものであれば、焼成すること
により炭素化することが可能である。このため、炭素繊
維以外の部分も炭素とすることができる。
【0025】また、炭素質の粉末表面を改質して親水性
を持たせる方法の一例として、炭素質の粉末表面に界面
活性剤を吹き付ける方法がある。この方法によれば、炭
素質の粉末表面に界面活性剤を吹き付けた後、これを水
溶液中に投与する。これにより、炭素質粉末の表面に
は、界面活性剤の疎水基の部分が引き寄せられ、イオン
化した親水基の部分がその周囲を覆う構成となる。この
ように、炭素質粉末の表面の周囲を界面活性剤の親水基
の部分が覆うため、炭素質の表面は親水性に改質され
る。
【0026】本発明の製造方法においては、コプナ樹脂
とB4 Cが樹脂粒子に含まれるように準備されていても
よい。また、好ましくは、炭素繊維強化炭素複合材料全
体に対する組成重量比が20%以下となるように、B4
Cが準備されることが好ましい。炭素はそのままでは焼
結しにくいため、焼結助材としてコプナ樹脂,B4 Cを
添加することによって、炭化焼成時の炭素間の接着性を
良好にし焼結性を向上させることができる。しかし、組
成重量比が20%以上になると、B4 Cの単独層が多数
現われる。このB4 Cの単独層は硬くて脆いため、多数
出現すると、炭素繊維強化炭素複合材料の摩擦性能が低
下し実用的でない。
【0027】
【実施例】本願発明者などは、本願発明の効果を確認す
るため以下のような比較実験(実施例1、実施例2、実
施例3、実施例4、比較例1、比較例2)を行なった。 (実施例1) (1) エマルジョンタイプのフェノール樹脂およびフ
ラン樹脂に親水性を持たせた自己焼結性炭素粉末を投与
し、炭素粉末が水溶液中に均一に分散するまで撹拌し
た。次に、この水溶液にPAN系炭素繊維織布を含む1
対の電極を浸漬した。電着法を用いて、PAN系炭素繊
維織布に被覆物を付着させて電着体を得た。この電着体
の炭素繊維と被覆物との比較重量比は2:3であった。
【0028】(2) この電着体を200℃で加熱成形
した。このときの最大面圧は80kg/cm2 であっ
た。
【0029】(3) 電着体の厚みが膨れないようにク
ランプしながら、300℃で熱処理した。
【0030】(4) この後、加圧焼成炉で2500℃
まで昇温し、炭素繊維強化炭素複合材料を得た。この昇
温時の最大面圧は80kg/cm2 であった。 (実施例2) (1) エマルジョンタイプのフェノール樹脂に親水性
のフェノール樹脂粉末と親水性を持たせた自己焼結性炭
素粉末を投与し、粉末が水溶液中に均一に分散するまで
撹拌した。次に、この水溶液にPAN系炭素繊維織布を
含む1対の電極を浸漬した。電着法を用いて、PAN系
炭素繊維織布に被覆物を付着させて電着体を得た。この
電着体の炭素繊維と被覆物との比較重量比は1:1であ
った。
【0031】(2) この電着体を200℃で熱成形し
た。このときの最大面圧は80kg/cm2 であった。
【0032】(3) 電着体の厚みが膨れないようにク
ランプしながら、300℃で熱処理した。
【0033】(4) この後、加圧焼成炉で2500℃
まで昇温し、炭素繊維強化炭素複合材料を得た。この昇
温時の最大面圧は80kg/cm2 であった。
【0034】(実施例3) (1) エマルジョンタイプのフェノール樹脂およびメ
ラミン樹脂に親水性を持たせたグラッシーカーボン粉末
を投与し、この粉末が水溶液中に均一に分散するまで撹
拌した。この水溶液に、PAN系炭素繊維織布を含む1
対の電極を浸漬した。電着法を用いて、PAN系炭素繊
維織布に被覆物を付着させて電着体を得た。この電着体
の炭素繊維と被覆物との比較重量比は2:3であった。
【0035】(2) この電着体を200℃で熱成形し
た。このときの最大面圧は80kg/cm2 であった。
【0036】(3) 電着体の厚みが膨れないようにク
ランプしながら、300℃で熱処理した。
【0037】(4) この後、加圧焼成炉で2500℃
まで昇温し、炭素繊維強化炭素複合材料を得た。この昇
温時の最大面圧は80kg/cm2 であった。
【0038】(実施例4) (1) エマルジョンタイプのフェノール樹脂およびポ
リアクリロニトリル樹脂に親水性を持たせた自己焼結性
炭素粉末を投与し、この粉末が水溶液中に均一に分散す
るまで撹拌した。この水溶液に、PAN系炭素繊維織布
を含む1対の電極を浸漬した。電着法を用いて、PAN
系炭素繊維織布に被覆物を付着させて電着体を得た。こ
の電着体の炭素繊維と被覆物との比較重量比は1:1で
あった。
【0039】(2) この電着体を200℃で熱成形し
た。このときの最大面圧は80kg/cm2 であった。
【0040】(3) 電着体の厚みが膨れないようにク
ランプしながら、300℃で熱処理した。
【0041】(4) この後、加圧焼成炉で2500℃
まで昇温し、炭素繊維強化炭素複合材料を得た。この昇
温時の最大面圧は80kg/cm2 であった。 (比較例1) (1) エマルジョンタイプのメラミン樹脂に疎水性の
カーボンブラック粉末を投与し、この粉末が水溶液中に
均一に分散するまで撹拌した。この水溶液に、PAN系
炭素繊維織布を含む1対の電極を浸漬した。電着法を用
いて、PAN系炭素繊維織布に被覆物を付着させて電着
体を得た。この電着体の炭素繊維と被覆物との比較重量
比は2:3であった。
【0042】(2) この電着体を200℃で熱成形し
た。このときの最大面圧は80kg/cm2 であった。
【0043】(3) 電着体の厚みが膨れないようにク
ランプしながら、300℃で熱処理した。
【0044】(4) この後、加圧焼成炉で2500℃
まで昇温し、炭素繊維強化炭素複合材料を得た。この昇
温時の最大面圧は80kg/cm2 であった。 (比較例2)エマルジョンタイプのポリアクリロニトリ
ル樹脂に疎水性の自己焼結性炭素粉末を投与し、この粉
末が水溶液中に均一に分散するまで撹拌した。この水溶
液に、PAN系炭素繊維織布を含む1対の電極を浸漬し
た。電着法を用いて、PAN系炭素繊維織布に被覆物を
付着させて電着体を得た。この電着体の炭素繊維と被覆
物との比較重量比は1:1であった。
【0045】(2) この電着体を200℃で熱成形し
た。このときの最大面圧は80kg/cm2 であった。
【0046】(3) 電着体の厚みが膨れないようにク
ランプしながら、300℃で熱処理した。
【0047】(4) この後、加圧焼成炉で2500℃
まで昇温し、炭素繊維強化炭素複合材料を得た。この昇
温時の最大面圧は80kg/cm2 であった。
【0048】以上の実施例1、実施例2、実施例3、実
施例4、比較例1、比較例2において、炭素質の粉末を
水溶液中に均一に分散させるための撹拌期間と、得られ
た炭素繊維強化炭素複合材料の強度について比較した結
果を次の表1に示す。
【0049】なお、強度については3点曲げ試験により
評価した。各判定基準は以下のとおりである。
【0050】○ 所定の使用条件下で割れまたは破断を
生じなかった。 × 所定の使用条件下で割れまたは破断を生じた。
【0051】
【表1】
【0052】この表1を参照して、本発明の実施例1、
実施例2、実施例3および実施例4では、炭素質の粉末
を均一に分散させるための撹拌期間が数時間と短くなっ
ている。また強度については、実施例1〜4と比較例2
において使用条件を満足する強度が得られた。これらの
ことより、実施例では比較例に対して、製造期間が短か
く、また使用条件において十分な強度が得られることが
判明した。
【0053】
【発明の効果】本発明の製造方法においては、樹脂粒子
を帯電させる。このため、樹脂自身をイオン化するとき
のように、分子設計のための複雑・長期の工程が不要と
なり、製造期間を短縮することができる。また、本発明
の製造方法においては、炭素質の粉末として親水性のも
のを用いる。このため、撹拌装置などによる大掛りな分
散の工程が不必要となり、製造工程の省略による製造期
間の短縮を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C01B 31/02 101 A 7003−4G D01F 9/12 7199−3B D06M 11/74 15/41 B29K 105:06 (72)発明者 若松 智之 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂粒子を帯電させる工程と、 前記帯電した樹脂粒子を焼結可能な親水性の炭素質の粉
    末に吸着させる工程と、 前記樹脂粒子と前記炭素質の粉末を炭素繊維基材上に析
    出させて、炭素繊維−炭素粉末混合体を得る工程と、 前記炭素繊維−炭素粉末混合体を加熱し、焼成する工程
    とを備えた、炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂粒子を帯電させる工程は、前記
    樹脂粒子の表面にイオンを吸着させることを含む、請求
    項1に記載の炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記炭素繊維強化炭素複合材料全体に対
    する組成重量比が80%以下となるように、前記炭素質
    の粉末を準備することを特徴とする、請求項1に記載の
    炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記炭素繊維基材が短繊維を束ねた紐状
    のもの、織布、ペーパー、不織布からなる群から選択さ
    れた一種以上からなることを特徴とする、請求項1に記
    載の炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記帯電した樹脂粒子が親水基を付加し
    たエマルジョンタイプの樹脂(熱可塑性樹脂および熱硬
    化性樹脂の少なくともいずれか)の粒子であることを特
    徴とする、請求項1に記載の炭素繊維強化炭素複合材料
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記親水基を付加したエマルジョンタイ
    プの樹脂がポリエチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹
    脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド
    樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、フ
    ェノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
    脂からなる群から選択された一種以上からなることを特
    徴とする、請求項5に記載の炭素繊維強化炭素複合材料
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記炭素質の粉末が、フェノール樹脂粉
    末、炭素粉末、グラッシーカーボン粉末、黒鉛粉末、カ
    ーボンブラック粉末、自己焼結性炭素粉末、ピッチから
    なる群から選択された一種以上からなることを特徴とす
    る、請求項1に記載の炭素繊維強化炭素複合材料の製造
    方法。
JP3325598A 1991-12-10 1991-12-10 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 Withdrawn JPH05208868A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3325598A JPH05208868A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3325598A JPH05208868A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05208868A true JPH05208868A (ja) 1993-08-20

Family

ID=18178670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3325598A Withdrawn JPH05208868A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05208868A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4659444A (en) Method for producing carbon fiber reinforced carbon material
JPH05208868A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPS6052103B2 (ja) 炭素繊維強化炭素材の製造方法
JPH0624846A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPH0816032B2 (ja) 高強度炭素炭素複合材の製造方法
EP0203759B1 (en) Process for producing carbon fiber-reinforced carbon composite
JPH04185722A (ja) 炭素質複合繊維
EP0462274A1 (en) Production of elastic graphite molding
JP2003192439A (ja) 中空状カーボンファイバーからなる多孔質炭素板とその製造方法
JPS61231222A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPS6215380A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPH04170366A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPH0424310B2 (ja)
JPH05155661A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料摩擦材及びその製造方法
JPS62230670A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPS635349B2 (ja)
CN112409027B (zh) 一种改善SiC纤维束上电泳沉积物均匀性的方法
JPH01160868A (ja) 高密度炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPH02252659A (ja) 三次元炭素繊維―炭素複合材料の製造方法
JPH0761688B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料の補修方法
JPS6265984A (ja) 医療用繊維強化セラミツク材料の製造方法
JPS62270463A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPH05140538A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料摩擦材
JP3314383B2 (ja) 炭素繊維/炭素複合材料の製造方法
JPH05279139A (ja) 炭素繊維強化セラミックス複合材料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311