JPH052081A - 放射線線量当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置 - Google Patents

放射線線量当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置

Info

Publication number
JPH052081A
JPH052081A JP3177744A JP17774491A JPH052081A JP H052081 A JPH052081 A JP H052081A JP 3177744 A JP3177744 A JP 3177744A JP 17774491 A JP17774491 A JP 17774491A JP H052081 A JPH052081 A JP H052081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
radiation
dose equivalent
level
equivalent rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3177744A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Atsumi
美 至 弘 渥
Yoshio Hasegawa
谷 川 芳 夫 長
Motomi Nose
瀬 も と み 野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Atomic Power Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Atomic Power Industries Inc filed Critical Mitsubishi Atomic Power Industries Inc
Priority to JP3177744A priority Critical patent/JPH052081A/ja
Publication of JPH052081A publication Critical patent/JPH052081A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 放射線作業環境において、即刻に作業者の積
算被曝線量を表示し、必要に応じて警告発出ができる放
射線線量当量率レベル表示および信号送受信装置を提供
する。 【構成】 放射線作業環境に設置した主機器により放射
線レベルを表示し、そのレベルが大きいときは警告文も
表示し、さらにこれらの値を各作業者の携帯機器に送信
し、その携帯機器では、各個人の積算被曝線量を加えて
表示し、その値によっては警告を行なう放射線線量当量
率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は原子力産業、放射線医
療、非破壊検査、放射光施設などの放射線や、放射性物
質を用いる産業及び研究機関において、放射線の有無の
検知やその量の測定およびその表示方法の放射線線量当
量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】放射線の検出や計測をする場合に、従来採
用されている技術は、放射線感応半導体や小型GM計数
管を用いた読取り型のポケット線量計や、液晶文字表示
またはLEDを用いた壁掛け型の線量率表示パネルなど
が各種実用化されている。また、シンチレータと放射線
感応半導体とを組合せた素子も実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
放射線検出や計測とその表示方法は、放射線線量当量率
(μSv/Hr)が一般的であり、作業者の直接の被曝
量を表示するものではない。被曝量は、ポケット線量計
を別の積算演算器にかけて処理しなければならず、従っ
て現場で被曝量を確認することはできない。また、放射
線線量当量率は数値で表現されるために、相対的に高
い、低いの判断は作業者が考えなければならない。
【0004】この発明は上記のごとき事情に鑑みてなさ
れたものであって、放射線作業環境において即刻にしか
も解りやすく放射線レベルを感知でき、また、現場にお
ける作業者個人のその場における積算被曝線量を表示す
ると共に必要に応じて、警告文を表示器に表示したり、
音による警告を発することができ、人間の五感に訴えて
多様に情報発信を行う、軽量、コンパクトな上に安価な
放射線検出や計測と表示の手段を備えた放射線線量当量
率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置を提供す
ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】上記の目的を達成するために、本発明は、
放射線を検出して、その放射線線量当量率レベル等を表
示し、そのレベル信号等を送信する主機器(A)と、前
記レベル信号等を受信し、これに作業者の前歴データを
含めて表示する少なくとも1つの作業者携帯機器(B)
とからなり、前記主機器(A)と前記携帯機器(B)
は、それぞれ下記に示す構成であることを特徴とする。
【0006】ここで、主機器(A)は、電池電源(1) 及
び主電源スイッチ(2) と、前記電池電源(1) に直接接続
され常時動作し、接近する人体を感知したとき前記主電
源スイッチ(2) をオンにさせる人体検出手段(3) と、放
射線検出手段(6) と、前記放射線検出手段(6) からの検
出信号により、所定の処理演算を行う演算手段(11)と、
前記演算手段(11)結果のデータを電磁波に載せて作業者
の携帯機器(B)に送信する情報送信手段(5) と、放射
線線量当量率表示器(7) とそのレベルを段階的に表示す
るレベル表示素子群(8) 及び前記放射線に関する警告文
用表示器(9) と、表示器の表示パターンメモリ装置(12)
と、前記演算手段(11)からの演算結果に従って、前記表
示パターンメモリ装置(12)から表示パターンを選択し、
前記放射線線量当量率表示器(7) とそのレベルを表示す
る前記表示素子群(8) 及び前記警告文用表示器(9) に逐
次それぞれ出力させる表示器制御手段(13)とから構成さ
れる。
【0007】一方、携帯機器(B)は、放射線に関する
データの情報受信手段(91)とその受信によって0から開
始するタイマ(92)と、作業者のID情報メモリROM(9
4)と、情報受信手段(91)、ID情報メモリROM(94)お
よびタイマ(92)から所定の処理演算を行う演算手段(93)
と放射線線量当量率表示器(98)、そのレベル表示器(9
7)、積算線量当量表示器(99)および、それらの表示パタ
ーンメモリROM(96)と、前記演算手段(93)からの演算
結果に従って、前記表示パターンメモリROM(96)から
表示パターンを選択し、放射線線量当量率表示器(98)、
そのレベル表示器(97)、および積算線量当量表示器(99)
に出力させる表示器制御手段(95)とから構成される。
【0008】また、本発明の上記構成において、主機器
Aから携帯機器Bへ、放射線に関するデータを送信する
電磁波に近赤外線を使用してもよい。
【0009】
【作用】上記構成を有することにより、次に示すように
なる。図1および図2に従って説明すると、本発明の放
射線線量当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信
装置(以後これを表示および送受信装置と略称する)の
主機器Aが設置されている施設に最初作業者がいない無
人の状態においては、主機器Aは電池電源1 に直接接続
されている人体検出手段3 に係わる回路にのみ電力が供
給され作動しており、常時作業者の接近を監視してい
る。この状態は主機器Aの主電源スイッチ2 をオフとし
てあるので、電力消費は必要最小限にとどまる。作業者
が接近し人体検出手段3 が検知すると、初めて主電源ス
イッチ2 がオンとなり主機器Aのマイクロコンピュタを
始めとする回路全体が作動状態に入る。また、放射線検
出手段6 が動作状態となる。マイクロコンピュタのRO
Mに書かれたプログラムに従う演算手段11により、放射
線検出手段6 から放射線検出数を入力して必要な処理演
算を行う。
【0010】前記演算結果のデータは、情報送信手段5
により、作業者が持っている表示および送受信装置の携
帯機器Bに送信される。
【0011】また、ROMに書かれたプログラムに従う
表示器制御手段13により、それぞれの表示素子や表示器
に逐次対応する表示パターンとデータ信号が送られる。
放射線線量当量率レベル表示素子群8 にはそのレベル量
に応じた表示素子を点灯(点滅でもよい)させる。その
レベル以下の表示素子も点灯させる。すなわち、レベル
が高くなるに従って点灯する素子が増加する。従って、
高いレベルでは多数の素子が点灯する。表示素子にEL
(エレクトロ・ルミネッセント・ライト)を採用し、レ
ベルに応じて発光色を変えてもよい。消費電力も少な
い。放射線線量当量率表示器7 にはデジタル値で表示さ
せる。このディジタル表示器にLCD(液晶装置)を採
用できるので消費電力は少なくてよい。警告文用表示器
9 には、放射線線量当量率が異常に高いときにその文面
を送る。なお、これと同時に電子音声スピーカによる警
告を併用してもよい。
【0012】よって、表示および送受信装置の主機器A
は小容量の電池電源で安定に長時間動作する。また、表
示シンボル、輝度や点滅等の設定や変更を容易にする。
さらに、電源のケーブル配線など不要となり軽量コンパ
クトな装置の設置となる。
【0013】一方、作業者が各自持っている表示および
送受信装置の携帯機器Bは、その携帯機器Bの電池電源
のスイッチONにより、マイクロコンピュタが動作を開
始する。動作状態になれば、携帯機器BのROMに書か
れた割り込みプログラムに従って、いつでも主機器Aか
ら受信したシリアルデータをパラレルデータに変換し、
それを携帯機器BのRAMに一時記憶する。
【0014】主機器Aから携帯機器Bに送信する電磁波
として近赤外線などを使用してもよい。ただし、近赤外
線などの場合は、物体や人体の陰では受信できないの
で、見通せる位置で受信する。
【0015】予め、許される最大線量当量NMAX の値を
ROMに記憶させておき、作業者個人の被曝前歴NID
MAX に対する比を液晶表示器に表示する。(比が1の
とき表示器全面とし、その比率に対応した面積だけ不透
明にする。)受信によりRAMに割り込みで記憶され
た、Ti 時刻における作業環境での放射線線量当量率r
i および積算線量当量Ni から、先ず、ri の値を液晶
表示器にデジタル表示する。次に、ri の値を数段階に
レベル化する。液晶表示器はレベル化した数の領域に分
割し、ri の値に対応する液晶領域を点灯する。更に、
i の値もNMAX に対する比としてNIDの値に連続して
表示する。もし、NID/NMAX とNi /NMAX の和が1
を越えるときは表示器に点滅信号を送り警告する。更
に、警告音を出してもよい。
【0016】
【実施例】以下の本発明の表示および送受信装置の一実
施例について、図3および図4に基ずいて動作を説明す
る。ここで、図3は主機器A、図4は携帯機器Bの実施
例である。また、図5は主機器Aの外観斜視図、図6は
携帯機器Bの外観斜視図である。図3において、20はマ
イクロコンピュタの基本的な部分であり、CPU21、R
AM22、ROM23より構成している。ROM23にはマイ
クロコンピュタを制御するプログラム(後述する)があ
り、CPU21はこのプログラムに従って、メモリ装置25
やインタフェース回路27,29 を通じ放射線線量関する処
理や演算に必要なデータを読込み、また、RAM23に一
時記録してある1回前の検出結果も入れて、表示器の出
力に必要なデータの演算処理を行う。
【0017】演算結果はインタフェース回路30,31,33,3
5 を通じて送信回路53や表示素子群61表示器63,65 に出
力される。更に、次回検出結果の演算に必要なデ−タを
RAM23に一時記録する。これら回路の間はデータ、ア
ドレス、制御線のバス36で結ばれている。この表示およ
び送受信装置の主機器Aに作業者が接近するまでは、主
電源スイッチ42はOFFの状態に設定してあるので、人
体検出回路43を除いて、前記マイクロコンピュタを含む
全ての回路や検出器・表示器などに電源が供給されてい
ない。人体検出回路43だけは専用スイッチSW(常時O
N)を通じて電池電源に直接接続されているので、常時
人体の接近を監視している。
【0018】作業者が主機器Aに接近すると、人体から
出ている赤外線を赤外線センサ44が検出する。人体から
のエネルギーは微弱なため反射鏡やプラスチックレンズ
などで赤外線を集光して感度を向上させる。また微分型
センサなのでセンサの前にチョッパ機構を設ける。チョ
ッパの開閉周波数は1Hz程度とする。信号出力を増幅
器45で増幅し、この出力電圧と人体接近と判断される基
準電圧とをコンパレータ46で比較し、基準電圧より大き
い場合のみタイマ回路47を通して、R−Sフリップフロ
ップ回路40のS端子にセット信号を送り、Q端子からO
Nの信号から出力させ、リレ−駆動回路41をONとし、
主電源スイッチ42はONとなる。タイマ回路47は人体検
出回路43の電源投入後の不安定な約2分間程度出力を0
として、不安定な信号を送らない様にしている。フリッ
プフロップ回路40のセット信号で、リレーが駆動し主電
源スイッチ42がONの状態の場合、人体検出回路43から
の信号がOFFとなっても、フリップフロップ回路40の
Q端子はONの状態を維持するので、主電源スイッチ42
はONの状態を維持する。主電源スイッチ42をOFFに
するにはフリップフロップ回路40のR端子にインタフェ
−ス回路27からリセットを信号送ればよい。人体検出回
路43からのONの信号は同時に予めマイクロコンピュタ
のインターフェース回路27に送っておく。主電源がON
となりマイクロコンピュタを始めとして総てが動作状態
となると、マイクロコンピュタはROM23のプログラム
に従って、先ず、人体検出回路43からのONの信号を再
度読込み人体を確認してから後で述べる所定のプログラ
ムによる動作に入る。
【0019】メモリ装置25は、表示素子群61や表示器6
3,65に値を出力する際の表示パターンを格納している。
このメモリ装置はハードディスクやROMなどでよい。
インタフェース回路29は、放射線検出回路50で検出した
パルスをパルスカウンタ51に読込み、プログラムに従っ
て所定時間毎にその数ni を読込む。
【0020】シリアルインタフェース回路30は、放射線
に関するマイクロコンピュタ内のパラレルデータを携帯
機器Bに送信するため、1バイト単位でシリアルデータ
に変換しその前後にスタートビットとストップビットを
付加した非同期伝送方式で送信するようにする。このシ
リアル信号を送信回路53に送る。前記送信回路53では、
キャリア発生器56によるキャリア周波数(約38k
Z)を変調器55において前記シリアル信号で変調す
る。変調された信号は送信部57に送られ近赤外線発光ダ
イオード(波長940nm)をパルス駆動する。このと
きのダイオードの順電流は300mA程度に選定する。
携帯機器Bの受光部の感度にも関係するが、最大到達距
離は約10m、指向角は約90度で動作する。
【0021】インタフェース回路31は放射線線量当量率
レベル表示素子群61の4組のEL表示素子群の中の演算
レベルに適合した1組の素子群に点灯信号を出力する。
インタフェース回路33は放射線線量当量率riとその表
示パターンを表示器63に出力する。インタフェース回路
35はri の値が急に大きくなったときその警告文とその
表示パターンを表示器65に出力する。
【0022】図5は上記主機器Aを壁152 に設置したと
きの外観斜視図を示す。取付フランジ150 で壁152 に固
定される。取付フランジ150 にはL型の金属パイプ151
が接続され、その上に固定された円筒部100 の中に機器
部を収容する。円筒部100 は高さ200mm,直径10
0mm程度の大きさである。この中にマイクロコンピュ
タを始めとする検出回路・送信回路や表示器が収容され
る。放射線線量当量率レベル表示素子群61は円筒部100
の表面に下から順に4列のEL素子群が円周に沿って配
置し、それぞれ下から∇,L,M,Hの文字が点灯す
る。各列はEL6個からなり、以下のように点滅あるい
は点灯する。 1.線量当量率レベルが 1μSv/H以下は素子
群101 が点滅 2.線量当量率レベルが 1〜30μSv/Hは素子
群101 〜102 が点滅 3.線量当量率レベルが30〜100μSv/Hは素子
群101 〜103 が点滅 4.線量当量率レベルが 100μSv/H以上は素子
群101 〜104 が点滅 ここで、素子101 〜102 は緑、103 は橙、104 は赤で点
滅する。更に、この上に円周に沿って18枚のLCDを
配置し、警告文用表示器65となる。円筒部100 の上部に
は放射線線量当量率表示器63のLCDが配置される。更
に、その上には赤外線センサー44が配置され、円筒部10
0 の下側には近赤外線の送信部57が配置される 。
【0023】次に、この主機器Aの動作をROM23に書
かれた図7〜図8のプログラムに従って説明する。人体
検出回路43からのONの信号により主電源が入ると、マ
イクロコンピュタが動作を開始し、ROM23に書かれた
プログラム命令を順次読み込み図7のように実行を開始
する。先ず、インタフェ−ス回路などに初期化の命令を
送った後、ステップ(ア)で、人体検出回路43からのO
Nの信号をマイクロコンピュタがインタ−フェス回路27
から入力し再度確認する。ここで人体検出の判定は一定
時間内にON信号の数が所定の一定値以下になった時に
不在と判断する。この場合はフリップフロップ回路40に
リセット信号を送り主電源をOFFとする。ステップ
(イ)では、コンピュタの内部タイマ時刻を読み取りこ
れを第1回目の検出開始時刻Toとし、同時に放射線検
出パルスカウンタ51を0にリセットする。ステップ
(ウ)では、各回毎の放射線検出時間の所定の最小値Δ
o 、すなわち、検出時刻の最小間隔Δto (分単位程
度に設定しておく)をROM23の予め決められたアドレ
スからCPU21のレジスタに読み込む。RAM22の検出
回iのチェック用アドレスを第1回目として1にする。
ステップ(エ)では、内部タイマ時刻Ti を読み込む。
ここでiは検出回であり、図6までの一回の放射線検出
に関する一連の仕事が全部終了すると検出回iが一つ増
加してステップ(エ)の始めに戻る。ステップ(オ)で
は、一つ前の検出時刻Ti-1 からの時間Δti 、すなわ
ち、(Ti −Ti-1 )がΔto より少なければステップ
(エ)の始めに戻りΔto 時間越えたら、Ti 時刻とΔ
i 時間が確定して、次のステップに進む。
【0024】ステップ(カ)では、Δti 時間中の放射
線検出数ni をインタフェ−ス回路29を通してパルスカ
ウンタ51から読み取リ0にリセットし、次の放射線検出
i回目の演算を行う。(ここでαは出力パルス数を線量
当量率に変換する係数) 1.単位時間あたりの放射線検出数 ni /Δti 2.放射線線量当量率 ri =αni /Δti 3.積算放射線線量当量 Ni =ri Δti +Ni-1 以上の結果をTi 時刻のデ−タとして、RAM22に保存
する。
【0025】ステップ(キ)では、放射線線量当量率の
i の値を、それぞれインタフェ−ス回路33を通じて、
LCD表示器63に出力する。CPU21はこの際表示パタ
−ンメモリ装置25よりその表示パタ−ンを参照する。
【0026】ステップ(ク)では、図8に示すようにT
i 時刻の放射線線量当量率ri の値によって、4レベル
のEL表示素子群の中の所定素子群を点滅させる。これ
ら各素子群の点滅条件はROM23を書き換えることによ
って容易に変更できる。特に、ri が所定の値を越えた
ときは警告文を表示器65に出力する。
【0027】ステップ(ケ)では、RAM22に一時記憶
されているri の値とそのレベル化された値およびNi
の値をシリアルインタフェース回路30に出力し送信す
る。ステップ(コ)では、人体検出信号がインタフェ−
ス回路27を通して入力を継続しているかを調べる。もし
継続していなければ、フリップフロップ回路40へリセッ
ト信号を送り主電源スイッチ42をOFFとする。ステッ
プ(サ)では、検出回iを1つ増やしてステップ(エ)
の初めに戻り、次回の検出回に入る。
【0028】一方、携帯機器Bの一実施例図4について
説明する。機器Bは作業者が各自携帯し作業室に入ると
き各自機器Bの電源スイッチ70をONにする。CPU71
はROM73に書かれたプログラムに従って動作を開始す
る。同時にタイマ88をONとし、いつでもインタフェー
ス回路87を通してその時刻を読み込める。
【0029】主機器Aから送信した近赤外線は受信部89
のフォトダイオードにより受信する。この信号を増幅器
80で増幅・検波・波形整形後、タイミング発正器79とシ
フトレジスタ78によりシリアルデータをパラレルデータ
に変換し、データデコーダ77を通してインタフェース回
路76に送る。インタフェース回路76では1バイト単位毎
割り込みで読み込みRAM72に一時記憶する。
【0030】線量当量率レベル表示器82、線量当量率表
示器84、線量当量表示器86にはそれぞれインタフェース
回路81、83、85を通じてそれに対応する値と表示パター
ンを送る。
【0031】図6は携帯機器Bの実施例斜視図を示す。
これは腕時計型であるが胸に付けるカード型やペンダン
ト型でもよい。この円筒400 の中にCPU401 ,作業者
のNIDを記録したROM403 や作業室のNi を記録する
RAM402 ,受信回路404 ,タイマ405 ,受信や表示器
とのインタフェース回路406 を収容する。この円筒400
の上に線量当量率レベルの円環型液晶表示器200とその
中心に線量当量率の液晶デジタル表示器250 がある。更
に、その上に線量当量の円環型液晶表示器300を配置す
る。
【0032】線量当量率レベルの表示器200 は次のよう
になる。 1.ri が1以下のときは、円環領域201 のみ不透明に
なる。 2.ri が1〜30のときは、円環領域202 のみ不透明
になる。 3.ri が30〜100のときは、円環領域203 のみ不
透明になる 4.ri が100以上のときは、円環領域204 のみ不透
明になる 線量当量の表示器300 は次のようになる。 1.NIDは扇形領域301 のように大きさに比例して周方
向に広がる。 2.Ni は扇形領域302 のように大きさに比例して周方
向に広がる。
【0033】次に、この携帯機器Bの動作をROM73に
書かれた図9,10のプログラムに従って説明する。作
業室に入る前に作業者は機器Bの電源をONにし、機器
Aから送信される近赤外線を直視できる位置に機器Bの
受光部があるようにする。マイクロコンピュータが動作
を開始し、初期化を行った後、次のように進む。ステッ
プ(ナ)では、ROM73より許される最大線量当量N
MAX と作業者の前歴の線量当量NIDを読取り、その比
X、すなわちNID/NMAX を計算する。ステップ(ニ)
では、Xが1のとき扇形領域の中心角度を360度(円
環状となる)として、Xの値に相当する扇形の中心角度
だけ不透明に表示する。
【0034】ステップ(ヌ)では、主機器Aから受信し
たかを調べる。具体的にはRAM72の次に示す受信アド
レスが1か0か調べる。(主機器Aからの検出回i回目
の一連のデータは1バイト毎割り込みをかけ、割り込み
プログラムに従ってRAM72の所定のアドレスに保存さ
れ、検出回i回目の受信があったことを示すアドレスに
1を記録する。同時にタイマ88にリセット信号を送
る。)もし、受信していなかったらタイマ88の時間つま
り前回受信からの時間を調べ、それが所定時間を越える
ときは警告音を出し、所定時間以内ならそのままステッ
プ(ヌ)に戻る。ここで警報音が出たときは受光部を主
機器Aに向ける必要がある。
【0035】ステップ(ネ)では、RAM72に読込まれ
ている受信データri ,Ni およびri のレベル値を読
出し、受信アドレスを0としておく。ステップ(ノ)で
は、ri はインタフェース回路83を通してデジタル表示
器84で表示される。ステップ(ノ)では、ri を4段階
にレベル化した値をインタフェース回路81を通して液晶
表示器82に表示される。
【0036】ステップ(ハ)では、作業室の積算線量当
量Ni のNMAX に対する比YすなわちNi /NMAX の値
を計算し、X+Yの値が1を越えているかを調べる。1
より大ならばNMAX 以上なので警告音を発し、インタフ
ェース回路85を通して液晶表示器86の全面を点滅させ
る。1より少なければYの値を表示器86に表示する。い
ずれの場合もステップ(ヌ)に戻り同じことを繰り返
す。尚、実施例では電磁波に近赤外線を使用したが、電
磁波の代わりに超音波を使用してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の放射線線量
当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置によ
れば、以下に記載されるような効果を奏する。放射線作
業環境に設置した主機器Aは、所定の時間ごとに放射線
線量当量率とその値を数段階にレベル化してLCD表示
器に表示し、特に、線量当量率が所定の値を越えたとき
は警告文を表示する。またレベルに対応して、色の異な
るEL表示素子群を点灯させるので、現場における作業
者の放射線レベルの感知は従来より一段と容易になる作
業者携帯機器Bは、主機器Aから送信された各検出回毎
の積算被曝線量に作業者個人の前歴被曝量を加算し、放
射線レベルと共に液晶表示器に円グラフのように表示
し、被曝量が所定の範囲を越えれば、液晶表示器の全面
点滅や音で作業者個人に対して警告し人間の五感に訴え
て従来より大幅に注意を喚起出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図の主機器Aの部分であ
る。
【図2】本発明のクレーム対応図の携帯機器Bの部分で
ある。
【図3】本発明の一実施例の主機器Aの部分である。
【図4】本発明の一実施例の携帯機器Bの部分である。
【図5】本発明の一実施例の斜視図の主機器Aの部分で
ある。
【図6】本発明の一実施例の斜視図の携帯機器Bの部分
である。
【図7】本発明の一実施例の主機器AのROMに書かれ
たプログラムである。
【図8】図7のプログラムの続きである。
【図9】本発明の一実施例の携帯機器BのROMに書か
れたプログラムである。
【図10】図9のプログラムの続きである。
【符号の説明】
A 主機器 B 携帯機器 1 電池電源 2,42 主電源スイッチ 3 人体検出手段 4 SW(スイッチ) 5 情報送信手段 6 放射線検出手段 7,63,84,250 放射線線量当量率表示器 8,61 放射線線量当量率レベル表示素子群 9,65 警告文用表示器 11 演算手段 12,25 表示パタ−ンメモリ装置 13 表示器制御手段 20 マイクロコンピュタ基本部 21,71,401 CPU 22,72,402 RAM 23,73,403 ROM 27,29,31,33,35 インタフェ−ス回路 76,81,83,85,87,406 インタフェー
ス回路 30 シリアルインタフェ−ス回路 36 デ−タ、アドレス、制御線のバス 40 フリップフロップ回路 41 リレ−駆動回路 43 人体検出回路 44 赤外線センサ 45,80 増幅器 46 コンパレ−タ 47 タイマ回路 50 放射線検出回路 51 パルスカウンタ 53 送信回路 55 変調器 56 キャリア発生器 57 送信部 70 機器Bの電源スイッチ 74,404 受信回路 77 データデコーダ 78 シフトレジスタ 79 タイミング発生器 82 機器Bの線量当量率レベル表示器 86 機器Bの線量当量表示器 88,405タイマ 89 受信部 100 円筒部 101 ∇文字の表示素子群 102 L文字の表示素子群 103 M文字の表示素子群 104 H文字の表示素子群 150 取付フランジ 151 L型の金属パイプ 152 作業室の壁 200 線量当量率レベルの円環型液晶表示器(下記
の4領域に分ける) 201 ri が1以下のとき不透明とする最内周の
円環部 202 ri が1〜30のとき不透明とする内側から
2番目の円環部 203ri が30〜100のとき不透明とする内側から
3番目の円環部 204 ri が100以上のとき不透明とする最外周の
円環部 300 線量当量の円環型液晶表示器 301 作業者のNIDの値に相当する不透明となる領
域 302 作業室のNi の値に相当する不透明となる領
域 400 機器Bの時計型円筒枠 500 機器Bの支持バンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線を検出して、その放射線線量当量率
    レベル等を表示し、そのレベル信号等を送信する主機器
    (A)と、前記レベル信号等を受信し、これに作業者の
    前歴データを含めて表示する少なくとも1つの作業者携
    帯機器(B)とからなり、前記主機器(A)と前記携帯
    機器(B)は、それぞれ下記に示す構成であることを特
    徴とする放射線線量当量率レベル表示およびそのレベル
    信号送受信装置である。主機器(A)は、電池電源(1)
    及び主電源スイッチ(2) と、前記電池電源(1) に直接接
    続され常時動作し、接近する人体を感知したとき前記主
    電源スイッチ(2) をオンにさせる人体検出手段(3) と、
    放射線検出手段(6) と、前記放射線検出手段(6) からの
    検出信号により、所定の処理演算を行う演算手段(11)
    と、前記演算手段(11)結果のデータを電磁波に載せて作
    業者の携帯機器(B)に送信する情報送信手段(5) と、
    放射線線量当量率表示器(7) とそのレベルを段階的に表
    示するレベル表示素子群(8) 及び前記放射線に関する警
    告文用表示器(9) と、表示器の表示パターンメモリ装置
    (12)と、前記演算手段(11)からの演算結果に従って、前
    記表示パターンメモリ装置(12)から表示パターンを選択
    し、前記放射線線量当量率表示器(7) とそのレベルを表
    示する前記表示素子群(8) 及び前記警告文用表示器(9)
    に逐次それぞれ出力させる表示器制御手段(13)とから構
    成される。携帯機器(B)は、放射線に関するデータの
    情報受信手段(91)とその受信によって0から開始するタ
    イマ(92)と、作業者のID情報メモリROM(94)と、情
    報受信手段(91)、ID情報メモリROM(94)およびタイ
    マ(92)から所定の処理演算を行う演算手段(93)と放射線
    線量当量率表示器(98)、そのレベル表示器(97)、積算線
    量当量表示器(99)および、それらの表示パターンメモリ
    ROM(96)と、前記演算手段(93)からの演算結果に従っ
    て、前記表示パターンメモリROM(96)から表示パター
    ンを選択し、放射線線量当量率表示器(98)、そのレベル
    表示器(97)、および積算線量当量表示器(99)に出力させ
    る表示器制御手段(95)とから構成される。
  2. 【請求項2】前記主機器(A)から前記携帯機器(B)
    へ放射線に関するデータを送信する前記電磁波が近赤外
    線であることを特徴とする請求項1記載の放射線線量当
    量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置。
JP3177744A 1991-06-24 1991-06-24 放射線線量当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置 Withdrawn JPH052081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177744A JPH052081A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 放射線線量当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177744A JPH052081A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 放射線線量当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH052081A true JPH052081A (ja) 1993-01-08

Family

ID=16036369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3177744A Withdrawn JPH052081A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 放射線線量当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH052081A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005323180A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Denso Corp 撮像制御装置及びプログラム
JP2007248319A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Fuji Electric Systems Co Ltd シンチレーション検出器およびシンチレーション式低エネルギー光子1cm線量当量計

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005323180A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Denso Corp 撮像制御装置及びプログラム
JP2007248319A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Fuji Electric Systems Co Ltd シンチレーション検出器およびシンチレーション式低エネルギー光子1cm線量当量計

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5396220A (en) Storm warning system
US4990892A (en) Personnel locator system
US3937004A (en) Portable miniature type information treating device
US20050151663A1 (en) Enhanced visual signaling for an adverse condition detector
CN200984304Y (zh) 智能语音手杖
JP2008530561A (ja) 動的非常時放射線モニタ
US4975584A (en) Method and apparatus for collecting, processing and displaying ultraviolet radiation data
CA2110353A1 (en) Wireless system for sensing information at remote locations and communicating with a main monitoring center
US4608655A (en) Wristwatch dosimeter
JPH05502507A (ja) イオン化放射線のヘッドギアー載置指示器
JPH11132843A (ja) 紫外線強度警報装置
JPH052081A (ja) 放射線線量当量率レベル表示およびそのレベル信号送受信装置
CN104918538A (zh) 用于感测环境光强度的光感测设备
JP5577121B2 (ja) 放射線測定装置
US5091648A (en) Radiation detection arrangements and methods
CA2428142A1 (fr) Dispositif lumineux d'alerte et d'indication d'une issue de secours
JPH06130151A (ja) 放射線線量当量インテリジェント表示装置
US5189398A (en) Flame detecting and alarming system with ultraviolet sensor
KR20040019525A (ko) 동작감지 수단이 내장된 휴대용 포켓 선량계
JP4972056B2 (ja) 放射線測定装置
JPS6252631A (ja) 位置入力装置
JP3019111B2 (ja) 火災報知器検査装置
KR200308511Y1 (ko) 알람메터 탈착식 방사선관리용 준위 경보기
CN210038172U (zh) 基于单片机控制的x射线剂量在线检测装置
JPH1011686A (ja) 異常検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980903