JPH05207969A - 体腔の洗浄装置及びその洗浄方法 - Google Patents
体腔の洗浄装置及びその洗浄方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内視鏡法の実施中、体腔を洗浄する簡単で低
廉でかつ使い捨て型の洗浄装置を提供する。 【構成】 内視鏡法の実施中、体腔を洗浄しかつ加圧す
る洗浄装置は、洗浄液の供給源３０と、洗浄液を供給源
３０から体腔内に送出する空気圧駆動ポンプ２８とを備
えている。ポンプ２８は脈動流を発生させ、その作動は
ポンプ２８に付与される空気圧力を調節する圧力調節弁
３２により制御される。装置は、洗浄液が体腔へ重力流
動するのを許容しつつ、ポンプ２８のポンプ機能を停止
させることを許容する。ポンプ２８及び管３４、３６、
５２Ａ、５２Ｂは低廉であり、一回限りの使い捨て式の
用途に適用可能である。装置は、関節鏡法シェービング
中に生じる体腔の加圧状態を維持するのに必要な高流量
にて液体が流動するのを許容するポンプバイパスモード
を含む。
廉でかつ使い捨て型の洗浄装置を提供する。 【構成】 内視鏡法の実施中、体腔を洗浄しかつ加圧す
る洗浄装置は、洗浄液の供給源３０と、洗浄液を供給源
３０から体腔内に送出する空気圧駆動ポンプ２８とを備
えている。ポンプ２８は脈動流を発生させ、その作動は
ポンプ２８に付与される空気圧力を調節する圧力調節弁
３２により制御される。装置は、洗浄液が体腔へ重力流
動するのを許容しつつ、ポンプ２８のポンプ機能を停止
させることを許容する。ポンプ２８及び管３４、３６、
５２Ａ、５２Ｂは低廉であり、一回限りの使い捨て式の
用途に適用可能である。装置は、関節鏡法シェービング
中に生じる体腔の加圧状態を維持するのに必要な高流量
にて液体が流動するのを許容するポンプバイパスモード
を含む。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、関節鏡法のような内視
鏡法の実施中、体腔を洗浄する洗浄装置に関するもので
ある。
鏡法の実施中、体腔を洗浄する洗浄装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】内視鏡を挿入した体腔を洗浄することが
望ましい各種の内視鏡法がある。例えば、洗浄を必要と
するより一般的な内視鏡法として、関節鏡法により関節
（膝、肩、肘、手首、足首）を外科的に治療する方法が
ある。関節鏡法は、切り開く外科手術方法よりも皮膚を
冒す程度が少なく、広く許容されるに至っている。典型
的な関節鏡法は、切り開く外科手術の場合、３時間かか
るのに対して、約45分乃至１時間で済む。この関節鏡法
は、外科医が皮膚を冒す程度が少なくかつ外傷の少ない
状態で関節の解剖学的状態を直接、肉眼で把握すること
を可能にする。具体的には、関節鏡法においては、切り
開く外科手術法に比して、麻酔は少なくて済む。関節鏡
外科手術後の回復は、典型的に、切り開く外科手術の場
合よりもはるかに急速である。
望ましい各種の内視鏡法がある。例えば、洗浄を必要と
するより一般的な内視鏡法として、関節鏡法により関節
（膝、肩、肘、手首、足首）を外科的に治療する方法が
ある。関節鏡法は、切り開く外科手術方法よりも皮膚を
冒す程度が少なく、広く許容されるに至っている。典型
的な関節鏡法は、切り開く外科手術の場合、３時間かか
るのに対して、約45分乃至１時間で済む。この関節鏡法
は、外科医が皮膚を冒す程度が少なくかつ外傷の少ない
状態で関節の解剖学的状態を直接、肉眼で把握すること
を可能にする。具体的には、関節鏡法においては、切り
開く外科手術法に比して、麻酔は少なくて済む。関節鏡
外科手術後の回復は、典型的に、切り開く外科手術の場
合よりもはるかに急速である。
【０００３】関節鏡法は、関節鏡と称される光ファイバ
内視鏡を通じて関節の内部を直接、肉眼で調べることを
可能にするものである。この方法により、外科医は関節
の損傷の診断及び治療が可能となる。例えば、裂けた軟
骨及び組織片は、関節鏡外科手術用に特別に設計された
器具を使用して、その位置を探知しかつ除去される。こ
の方法は、関節領域に開けた小さい切開部分を通じて器
具を関節内に挿入する段階を含む。関節鏡法が診断を目
的とする場合、典型的に２つの器具が関節内に挿入され
る。関節鏡法が治療を目的とする場合、典型的に３又は
それ以上の器具が関節内に挿入される。
内視鏡を通じて関節の内部を直接、肉眼で調べることを
可能にするものである。この方法により、外科医は関節
の損傷の診断及び治療が可能となる。例えば、裂けた軟
骨及び組織片は、関節鏡外科手術用に特別に設計された
器具を使用して、その位置を探知しかつ除去される。こ
の方法は、関節領域に開けた小さい切開部分を通じて器
具を関節内に挿入する段階を含む。関節鏡法が診断を目
的とする場合、典型的に２つの器具が関節内に挿入され
る。関節鏡法が治療を目的とする場合、典型的に３又は
それ以上の器具が関節内に挿入される。
【０００４】全ての関節鏡法に共通の１つの器具とし
て、光伝達用光ファイバを備える関節鏡があり、この光
ファイバにより、関節の内部を照明し、接眼レンズによ
り、又は出力光ファイバをビデオカメラに結合し、その
像をビデオモニタ上に表示することにより、観察するこ
とが出来る。該内視鏡は、典型的に、洗浄液体が流動し
て、関節に出入りするための１又は２以上の導管を備え
ている。診断方法において、第２の器具は、典型的に、
プローブであり、医者は、このプローブにより、内視鏡
を通じて関節の内部を観察しつつ、その関節の内部を調
べることが出来る。
て、光伝達用光ファイバを備える関節鏡があり、この光
ファイバにより、関節の内部を照明し、接眼レンズによ
り、又は出力光ファイバをビデオカメラに結合し、その
像をビデオモニタ上に表示することにより、観察するこ
とが出来る。該内視鏡は、典型的に、洗浄液体が流動し
て、関節に出入りするための１又は２以上の導管を備え
ている。診断方法において、第２の器具は、典型的に、
プローブであり、医者は、このプローブにより、内視鏡
を通じて関節の内部を観察しつつ、その関節の内部を調
べることが出来る。
【０００５】関節鏡法が診断、又は治療を目的とする何
れの場合でも、洗浄流体は、圧力下、関節に流入させる
ことが必要である。通常、食塩水である洗浄液体は、多
くの目的を果たす。関節部分は、通常、圧縮されてお
り、内視鏡、又は関節鏡が入るスペースは殆ど無い。内
視鏡及び器具のスペースを提供し、外科医が、関節の全
ての部分を一層良く観察し得るようにするため、洗浄流
体を、圧力下、関節の内部に導入して関節を拡張させ
る。洗浄液が関節を拡張させたならば、外科医は、該関
節鏡法を実施するのに必要とされる以上の内視鏡及び器
具の操作のためのスペースが得られる。関節を加圧する
更に重要な効果は、関節内の出血を最小にし得るような
タンポン挿入の効果が得られることである。患者の血圧
より高い圧力は、手術中に切られる可能性のある組織中
の出血した毛管を閉じる傾向がある。これは、肩の場合
のように、止血帯が便宜に使用出来ず、又は効果的でな
い状況のとき、特に重要である。
れの場合でも、洗浄流体は、圧力下、関節に流入させる
ことが必要である。通常、食塩水である洗浄液体は、多
くの目的を果たす。関節部分は、通常、圧縮されてお
り、内視鏡、又は関節鏡が入るスペースは殆ど無い。内
視鏡及び器具のスペースを提供し、外科医が、関節の全
ての部分を一層良く観察し得るようにするため、洗浄流
体を、圧力下、関節の内部に導入して関節を拡張させ
る。洗浄液が関節を拡張させたならば、外科医は、該関
節鏡法を実施するのに必要とされる以上の内視鏡及び器
具の操作のためのスペースが得られる。関節を加圧する
更に重要な効果は、関節内の出血を最小にし得るような
タンポン挿入の効果が得られることである。患者の血圧
より高い圧力は、手術中に切られる可能性のある組織中
の出血した毛管を閉じる傾向がある。これは、肩の場合
のように、止血帯が便宜に使用出来ず、又は効果的でな
い状況のとき、特に重要である。
【０００６】関節の拡張は、関節内の圧力を望ましい圧
力に維持することにより、又、洗浄液の流入量と流出量
を均衡させることにより制御される。流出量が流入量よ
り多い場合、関節は収縮状態となり、外科医は、拡張状
態が達成されるまで、その外科手術の実施を遅らさなけ
ればならない。関節にて連続的な流入及び流出を維持す
るか、又は外科医が関節のスペース内で処置する間に、
流入及び流出流の双方を閉じ、溶液が濁った後、流入及
び流出を再開させ、その部分を新鮮な溶液で洗浄するか
の何れかの方法で拡張状態が維持される。何れの場合で
も、関節内の過度の圧力を生じさせずに十分な拡張を実
現するためには、流量の制御が必要とされる。関節鏡法
の実施中、関節内の圧力を監視することが重要であり、
このため、外科医は、関節の外側に頻繁に触れ、拡張に
起因する膨れを調べる。
力に維持することにより、又、洗浄液の流入量と流出量
を均衡させることにより制御される。流出量が流入量よ
り多い場合、関節は収縮状態となり、外科医は、拡張状
態が達成されるまで、その外科手術の実施を遅らさなけ
ればならない。関節にて連続的な流入及び流出を維持す
るか、又は外科医が関節のスペース内で処置する間に、
流入及び流出流の双方を閉じ、溶液が濁った後、流入及
び流出を再開させ、その部分を新鮮な溶液で洗浄するか
の何れかの方法で拡張状態が維持される。何れの場合で
も、関節内の過度の圧力を生じさせずに十分な拡張を実
現するためには、流量の制御が必要とされる。関節鏡法
の実施中、関節内の圧力を監視することが重要であり、
このため、外科医は、関節の外側に頻繁に触れ、拡張に
起因する膨れを調べる。
【０００７】治療を目的とする関節鏡法の場合、関節を
通って流動する洗浄流体の量は、典型的に、単に診断を
目的とする場合よりも多い。この多流量が必要とされる
この方法の結果、相当な量の組織片が生じ、この方法に
起因する術後の合併症を回避するためのみならず、外科
医が関節の内部を連続的に肉眼で観察するのを容易にす
るため、これら組織片は、関節から洗浄して排出しなけ
ればならない。
通って流動する洗浄流体の量は、典型的に、単に診断を
目的とする場合よりも多い。この多流量が必要とされる
この方法の結果、相当な量の組織片が生じ、この方法に
起因する術後の合併症を回避するためのみならず、外科
医が関節の内部を連続的に肉眼で観察するのを容易にす
るため、これら組織片は、関節から洗浄して排出しなけ
ればならない。
【０００８】関節の洗浄に一般的な採用される技術は、
頭上の供給源から洗浄溶液を重力により供給する方法で
ある。この目的のため、洗浄溶液を保持する洗浄液バッ
グが患者の頭上の約2.087ｍ乃至2.438ｍ（約６乃至８フ
ィート）の高さから吊り下げられる。この洗浄液バッグ
から伸長する管が、予め関節内に挿入されるであろう関
節鏡、又は別個の洗浄カニューレの１つのポートに接続
される。該管には、典型的に、クランプが設けられ、該
クランプは、開放させると、洗浄液体が重力により関節
内内に流入するのを許容する。バッグが空になったと
き、看護人がそのバッグを降ろして交換し得るようにす
るため、プーリ装置が使用されることが多い。場合によ
っては、30リットルもの洗浄液が使用されることもある
が、一例として、典型的に、約３乃至15リットルの洗浄
液が膝関節鏡に使用される。重力供給式装置の場合、関
節に付与される洗浄液の圧力は、その洗浄液を保持する
バッグの高さに依存する。
頭上の供給源から洗浄溶液を重力により供給する方法で
ある。この目的のため、洗浄溶液を保持する洗浄液バッ
グが患者の頭上の約2.087ｍ乃至2.438ｍ（約６乃至８フ
ィート）の高さから吊り下げられる。この洗浄液バッグ
から伸長する管が、予め関節内に挿入されるであろう関
節鏡、又は別個の洗浄カニューレの１つのポートに接続
される。該管には、典型的に、クランプが設けられ、該
クランプは、開放させると、洗浄液体が重力により関節
内内に流入するのを許容する。バッグが空になったと
き、看護人がそのバッグを降ろして交換し得るようにす
るため、プーリ装置が使用されることが多い。場合によ
っては、30リットルもの洗浄液が使用されることもある
が、一例として、典型的に、約３乃至15リットルの洗浄
液が膝関節鏡に使用される。重力供給式装置の場合、関
節に付与される洗浄液の圧力は、その洗浄液を保持する
バッグの高さに依存する。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】重力供給式装置は取り
扱いに不便であり、多くの問題点を伴う。例えば、ある
患者、特に、筋肉質の患者の場合、重力供給式装置は、
関節を効果的に拡張させない。又、更なる圧力が必要と
される。多くの外科病院の建物の高さは、かかる状況下
で関節を拡張させる高さまでバッグを高く吊り下げる
程、高くはない。典型的に、この結果、看護人が関節鏡
法の実施中、絶えず、洗浄液バッグを圧搾することが必
要となる。又、重力供給式装置の問題点は、バッグが空
に近付き、交換しなければならないとき、バッグはその
上方位置から下方に降ろさなければならないことであ
る。その結果、関節内の流体圧力が低下し、拡張状態が
失われる虞れがある。
扱いに不便であり、多くの問題点を伴う。例えば、ある
患者、特に、筋肉質の患者の場合、重力供給式装置は、
関節を効果的に拡張させない。又、更なる圧力が必要と
される。多くの外科病院の建物の高さは、かかる状況下
で関節を拡張させる高さまでバッグを高く吊り下げる
程、高くはない。典型的に、この結果、看護人が関節鏡
法の実施中、絶えず、洗浄液バッグを圧搾することが必
要となる。又、重力供給式装置の問題点は、バッグが空
に近付き、交換しなければならないとき、バッグはその
上方位置から下方に降ろさなければならないことであ
る。その結果、関節内の流体圧力が低下し、拡張状態が
失われる虞れがある。
【００１０】重力供給式装置の代替手段として、多くの
ポンプ装置が洗浄に使用されるようになった。かかる多
くのポンプ装置は、取り扱いが不便で、複雑かつ高価で
ある。採用されているポンプ型式としては、ローラポン
プ、又はピストンポンプがある。しかし、何れの型式の
ポンプも送出された流れを重力流に変換し得るようには
されていない。このため、手術中にポンプが故障したな
らば、手術を中断し、連続的な流れが可能であるように
洗浄装置を再構成しなければならない。更に、かかる装
置は、典型的に、電動であり、このことは、装置が使用
される環境が湿った導電性であることを考慮すると、危
険性が増す。更に、かかるポンプは、連続的な低圧（重
力）流を許容しない。常温単独で、タンポン挿入効果を
得ようとするために、更なる圧力を加えることなく、常
温の洗浄溶液を注入することが望ましい場合、連続的な
重力流は重要と考えられることが多い。典型的に、かか
る方法は、術後に行われる。
ポンプ装置が洗浄に使用されるようになった。かかる多
くのポンプ装置は、取り扱いが不便で、複雑かつ高価で
ある。採用されているポンプ型式としては、ローラポン
プ、又はピストンポンプがある。しかし、何れの型式の
ポンプも送出された流れを重力流に変換し得るようには
されていない。このため、手術中にポンプが故障したな
らば、手術を中断し、連続的な流れが可能であるように
洗浄装置を再構成しなければならない。更に、かかる装
置は、典型的に、電動であり、このことは、装置が使用
される環境が湿った導電性であることを考慮すると、危
険性が増す。更に、かかるポンプは、連続的な低圧（重
力）流を許容しない。常温単独で、タンポン挿入効果を
得ようとするために、更なる圧力を加えることなく、常
温の洗浄溶液を注入することが望ましい場合、連続的な
重力流は重要と考えられることが多い。典型的に、かか
る方法は、術後に行われる。
【００１１】上記の問題点を解消する改良された関節鏡
用の洗浄ポンプ装置は、1989年7月31日に出願された米
国特許出願第387,712号の明細書に開示されている。該
ポンプ装置は、洗浄液リザーバから、関節内に挿入され
た入口カニューレまでの流路導管内に空気圧駆動の脈動
ポンプを備えている。上記特許出願に記載されたよう
に、該ポンプは、所望のとき、連続的な重力流を許容し
つつ、関節内に有効な拡張状態を生じさせかつそれを維
持する効果がある。
用の洗浄ポンプ装置は、1989年7月31日に出願された米
国特許出願第387,712号の明細書に開示されている。該
ポンプ装置は、洗浄液リザーバから、関節内に挿入され
た入口カニューレまでの流路導管内に空気圧駆動の脈動
ポンプを備えている。上記特許出願に記載されたよう
に、該ポンプは、所望のとき、連続的な重力流を許容し
つつ、関節内に有効な拡張状態を生じさせかつそれを維
持する効果がある。
【００１２】関節鏡法用器具における最近の進歩の結
果、高速で作動することを目的とするシェーバ、カッタ
等のような装置が開発されるに至っている。こうした装
置は、比較的高速にて組織片を発生させる傾向があり、
このため、これら組織片を洗浄し、更に、関節の内部を
観察する機能を維持するため、関節に比較的多量の洗浄
液を流すことが必要とされる。かかる装置の多くは、組
織片及び液体を関節から吸引するための吸引路を備えて
いる。かかる装置を作動させるとき、失われた液体を補
充し、関節の拡張状態を維持するため、関節内に流入す
る洗浄液の流量を増大させる必要がある。モータ駆動ピ
ストン、又はローラポンプを使用する洗浄装置の場合、
ポンプの回転速度及び吐出量を増大させることにより、
関節内への流量を増大させることが出来る。かかる装置
の典型例は、米国特許第4,820,265、同第4,902,277号及
び同第4,940,457号の明細書に記載されている。かかる
装置は、通常、関節内の圧力を検出するセンサ、及び該
フィードバックに応答してポンプの作動を制御するフィ
ードバック及び制御装置を必要とする。しかし、かかる
装置は、取り扱いに不便でありかつ高価である。
果、高速で作動することを目的とするシェーバ、カッタ
等のような装置が開発されるに至っている。こうした装
置は、比較的高速にて組織片を発生させる傾向があり、
このため、これら組織片を洗浄し、更に、関節の内部を
観察する機能を維持するため、関節に比較的多量の洗浄
液を流すことが必要とされる。かかる装置の多くは、組
織片及び液体を関節から吸引するための吸引路を備えて
いる。かかる装置を作動させるとき、失われた液体を補
充し、関節の拡張状態を維持するため、関節内に流入す
る洗浄液の流量を増大させる必要がある。モータ駆動ピ
ストン、又はローラポンプを使用する洗浄装置の場合、
ポンプの回転速度及び吐出量を増大させることにより、
関節内への流量を増大させることが出来る。かかる装置
の典型例は、米国特許第4,820,265、同第4,902,277号及
び同第4,940,457号の明細書に記載されている。かかる
装置は、通常、関節内の圧力を検出するセンサ、及び該
フィードバックに応答してポンプの作動を制御するフィ
ードバック及び制御装置を必要とする。しかし、かかる
装置は、取り扱いに不便でありかつ高価である。
【００１３】1989年7月31日付けで出願された米国特許
出願第387,712号の明細書に記載された型式の装置は、
重力流を許容し得るように配置されているが、ある種の
高速、高流量のシェーバ及び同様の器具と共に使用する
とき、関節の拡張状態を維持するのに十分な多量の流量
を許容することは出来ない。故に、低廉でかつ使用が容
易であり、高吸引圧の関節鏡法器具の要求に適合し得る
よう高流量を許容する改良された関節鏡法用の洗浄装置
を提供することが望ましい。更に、1989年7月31日付け
で出願された米国特許出願第387,712号の明細書に記載
された装置は、かかる構成を含むように更に改良するこ
とが望ましい。これらを実現することが本発明の全体的
な目的である。
出願第387,712号の明細書に記載された型式の装置は、
重力流を許容し得るように配置されているが、ある種の
高速、高流量のシェーバ及び同様の器具と共に使用する
とき、関節の拡張状態を維持するのに十分な多量の流量
を許容することは出来ない。故に、低廉でかつ使用が容
易であり、高吸引圧の関節鏡法器具の要求に適合し得る
よう高流量を許容する改良された関節鏡法用の洗浄装置
を提供することが望ましい。更に、1989年7月31日付け
で出願された米国特許出願第387,712号の明細書に記載
された装置は、かかる構成を含むように更に改良するこ
とが望ましい。これらを実現することが本発明の全体的
な目的である。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、洗浄装
置は、1989年7月31日付けで出願された米国特許出願第3
87,712号の明細書に全体的に記載された型式の流体作
動、望ましくは、空気圧作動のダイヤフラム脈動ポンプ
を使用する。該ポンプは、病院で一般に利用可能である
圧搾空気又は窒素源により駆動される。該装置は、洗浄
液バッグ内に保持された洗浄液源を備えている。該洗浄
液バッグは、可撓性管により該ポンプの入口側に接続さ
れる。該洗浄液バッグは、患者の頭上から約0.305ｍ乃
至0.610ｍ（約１乃至２フィート）の高さに配置するこ
とが出来る。又、加圧気体は調節弁を介してポンプの駆
動側に接続され、該調節弁は、洗浄液バッグが患者の頭
上から4.267ｍ（14フィート）の高さにあることに相当
する、重力供給装置内の300ｍｍＨｇ程度の吐出圧力を
ポンプをして重力供給装置内に発生させる最高圧力の設
定値となるように予め調節する。ポンプの吐出側は、管
及びその吐出端のコネクタにより、関節鏡の１つのポー
トを介して関節鏡の流入カニューレ、又は流路に接続す
る。ポンプにより発生される圧力及び流量は、該調節弁
を調節することにより制御される。該調節弁は、洗浄液
バッグを患者の頭上約1.829ｍ乃至4.267ｍ（約６乃至14
フィート）の高さ範囲から吊り下げるのに相当する高さ
となるように較正することが出来る。重力供給式装置に
変更することが望ましい場合、かかる変更は、ポンプの
作動が停止するより低圧に調節弁を調節することにより
容易に行うことが出来る。僅か0.305ｍ（１フート）程
度のバッグの吊り下げ高さに相当する圧力の洗浄液バッ
グの重力ヘッドの作用下、洗浄液がポンプを通って流動
し得るようなポンプ構造とする。流れを完全に遮断しよ
うとする場合、ポンプの吐出側の管又は入口側の管のク
ランプを閉じることにより行うことが出来る。該ポンプ
は、定常の脈動流を提供する。該脈動流は、緩んだ組織
片を除去し優れた洗浄効果を発揮する点で望ましい。更
に、該脈動流は、軟骨皮弁等のような緩んでいるが、し
かし、依然付着している組織はルーズにパタパタ動き、
即ち、脈動流内で揺動するため、これらを一層よく観察
することが可能となる。脈動流を遮断しようとする場
合、ポンプを遮断すればよい。ポンプ及びその関係する
管並びに洗浄液バッグは、低廉、簡単な構造でありかつ
使い捨て可能であるため、これらは、一回限りの使い捨
て型とすることが出来る。
置は、1989年7月31日付けで出願された米国特許出願第3
87,712号の明細書に全体的に記載された型式の流体作
動、望ましくは、空気圧作動のダイヤフラム脈動ポンプ
を使用する。該ポンプは、病院で一般に利用可能である
圧搾空気又は窒素源により駆動される。該装置は、洗浄
液バッグ内に保持された洗浄液源を備えている。該洗浄
液バッグは、可撓性管により該ポンプの入口側に接続さ
れる。該洗浄液バッグは、患者の頭上から約0.305ｍ乃
至0.610ｍ（約１乃至２フィート）の高さに配置するこ
とが出来る。又、加圧気体は調節弁を介してポンプの駆
動側に接続され、該調節弁は、洗浄液バッグが患者の頭
上から4.267ｍ（14フィート）の高さにあることに相当
する、重力供給装置内の300ｍｍＨｇ程度の吐出圧力を
ポンプをして重力供給装置内に発生させる最高圧力の設
定値となるように予め調節する。ポンプの吐出側は、管
及びその吐出端のコネクタにより、関節鏡の１つのポー
トを介して関節鏡の流入カニューレ、又は流路に接続す
る。ポンプにより発生される圧力及び流量は、該調節弁
を調節することにより制御される。該調節弁は、洗浄液
バッグを患者の頭上約1.829ｍ乃至4.267ｍ（約６乃至14
フィート）の高さ範囲から吊り下げるのに相当する高さ
となるように較正することが出来る。重力供給式装置に
変更することが望ましい場合、かかる変更は、ポンプの
作動が停止するより低圧に調節弁を調節することにより
容易に行うことが出来る。僅か0.305ｍ（１フート）程
度のバッグの吊り下げ高さに相当する圧力の洗浄液バッ
グの重力ヘッドの作用下、洗浄液がポンプを通って流動
し得るようなポンプ構造とする。流れを完全に遮断しよ
うとする場合、ポンプの吐出側の管又は入口側の管のク
ランプを閉じることにより行うことが出来る。該ポンプ
は、定常の脈動流を提供する。該脈動流は、緩んだ組織
片を除去し優れた洗浄効果を発揮する点で望ましい。更
に、該脈動流は、軟骨皮弁等のような緩んでいるが、し
かし、依然付着している組織はルーズにパタパタ動き、
即ち、脈動流内で揺動するため、これらを一層よく観察
することが可能となる。脈動流を遮断しようとする場
合、ポンプを遮断すればよい。ポンプ及びその関係する
管並びに洗浄液バッグは、低廉、簡単な構造でありかつ
使い捨て可能であるため、これらは、一回限りの使い捨
て型とすることが出来る。
【００１５】該ポンプは、弾性的ダイヤフラムのような
可撓性弾性的要素により２つの区画室に仕切られたハウ
ジングを備える２行程ポンプである。該２つの区画室
は、ポンプチャンバと、駆動チャンバとを含む。該ポン
プチャンバは、洗浄液供給源に接続された入口ポート
と、洗浄路即ち関節鏡内の洗浄カニューレに達する導管
に接続された出口ポートとを備えている。入口からポン
プの吐出側の方向にのみ流動するようにするため、装置
内には、逆止弁機構が設けられている。又、駆動チャン
バには、入口ポート及び出口ポートが設けられており、
駆動チャンバの該入口ポートは、加圧ガス源に接続可能
である。該出口ポートは、開放したとき、大気に排気さ
れる。該装置は、弾性的ダイヤフラムが出口ポートを通
常閉じているように構成される。ポンプ動作は、駆動チ
ャンバへの入口に空気圧を付与することにより、作動さ
れる。
可撓性弾性的要素により２つの区画室に仕切られたハウ
ジングを備える２行程ポンプである。該２つの区画室
は、ポンプチャンバと、駆動チャンバとを含む。該ポン
プチャンバは、洗浄液供給源に接続された入口ポート
と、洗浄路即ち関節鏡内の洗浄カニューレに達する導管
に接続された出口ポートとを備えている。入口からポン
プの吐出側の方向にのみ流動するようにするため、装置
内には、逆止弁機構が設けられている。又、駆動チャン
バには、入口ポート及び出口ポートが設けられており、
駆動チャンバの該入口ポートは、加圧ガス源に接続可能
である。該出口ポートは、開放したとき、大気に排気さ
れる。該装置は、弾性的ダイヤフラムが出口ポートを通
常閉じているように構成される。ポンプ動作は、駆動チ
ャンバへの入口に空気圧を付与することにより、作動さ
れる。
【００１６】1989年7月31日付けで出願された米国特許
出願第387,712号の明細書に記載されたように、ダイヤ
フラム、ポンプの内側、空気入口ポート及び空気出口ポ
ートは、ダイヤフラムが撓みかつポンプチャンバの容積
を拡張させかつ収縮させるような方法で揺動するような
形態としてある。このポンプチャンバの拡張及び収縮
は、一方向逆止弁と協働し、装置を通る液体の脈動流を
発生させる。
出願第387,712号の明細書に記載されたように、ダイヤ
フラム、ポンプの内側、空気入口ポート及び空気出口ポ
ートは、ダイヤフラムが撓みかつポンプチャンバの容積
を拡張させかつ収縮させるような方法で揺動するような
形態としてある。このポンプチャンバの拡張及び収縮
は、一方向逆止弁と協働し、装置を通る液体の脈動流を
発生させる。
【００１７】本発明によれば、該装置は、ポンプの液体
入口側及び液体吐出側を直接、連通させ、その結果、ポ
ンプ機構を迂回するバイパス路を提供することにより、
リザーバから入口カニューレに比較的高流量を許容し得
るように改造される。該バイパス路は、弁ハウジングの
一部として形成することが出来る。バイパス通路は、別
の一方向弁を備えており、この別の一方向弁は、開放し
たとき、ポンプのポンプチャンバに関係する第１の一方
向逆止弁の流動面積より著しく大きい流動面積を呈す
る。バイパス路内のバイパス弁を通る流動面積が大きい
ことは、ポンプ機構内の第１の一方向弁程、流量を制限
しない。更に、バイパス弁の形態は次のようにしてあ
る。即ち、ポンプがその通常の比較的遅い脈動流モード
で作動するとき、バイパス弁が送出行程中に閉じ、ポン
プの送出動作を妨害しないようにしてある。しかし、吸
引圧力の大きいシェーバを作動させるときのように、液
体流量の需要量が急激に増加する場合、大きい吸引力に
より発生された圧力が著しく低下する結果、バイパス弁
は直ちに開放し、洗浄液体は、ポンプ機構を迂回して、
バイパス路を経て直接、関節に流動することが可能とな
る。高流量の需要が終了すると、ポンプは、直ちに、通
常の脈動流作動を自動的に再開するような構成にしてあ
る。
入口側及び液体吐出側を直接、連通させ、その結果、ポ
ンプ機構を迂回するバイパス路を提供することにより、
リザーバから入口カニューレに比較的高流量を許容し得
るように改造される。該バイパス路は、弁ハウジングの
一部として形成することが出来る。バイパス通路は、別
の一方向弁を備えており、この別の一方向弁は、開放し
たとき、ポンプのポンプチャンバに関係する第１の一方
向逆止弁の流動面積より著しく大きい流動面積を呈す
る。バイパス路内のバイパス弁を通る流動面積が大きい
ことは、ポンプ機構内の第１の一方向弁程、流量を制限
しない。更に、バイパス弁の形態は次のようにしてあ
る。即ち、ポンプがその通常の比較的遅い脈動流モード
で作動するとき、バイパス弁が送出行程中に閉じ、ポン
プの送出動作を妨害しないようにしてある。しかし、吸
引圧力の大きいシェーバを作動させるときのように、液
体流量の需要量が急激に増加する場合、大きい吸引力に
より発生された圧力が著しく低下する結果、バイパス弁
は直ちに開放し、洗浄液体は、ポンプ機構を迂回して、
バイパス路を経て直接、関節に流動することが可能とな
る。高流量の需要が終了すると、ポンプは、直ちに、通
常の脈動流作動を自動的に再開するような構成にしてあ
る。
【００１８】本発明の全体的な目的は、低流量及び高流
量機能を備え、内視鏡法の実施中、体腔を洗浄する簡単
で低廉でかつ使い捨て型の装置を提供することである。
量機能を備え、内視鏡法の実施中、体腔を洗浄する簡単
で低廉でかつ使い捨て型の装置を提供することである。
【００１９】本発明の別の目的は、洗浄液の強制的な加
圧及びその重力式供給を許容する上記型式の洗浄装置を
提供することである。
圧及びその重力式供給を許容する上記型式の洗浄装置を
提供することである。
【００２０】本発明の更に別の目的は、流体駆動ポンプ
装置を備え、内視鏡法の実施中、体腔を洗浄する改良さ
れた洗浄装置を提供することである。
装置を備え、内視鏡法の実施中、体腔を洗浄する改良さ
れた洗浄装置を提供することである。
【００２１】本発明の更に別の目的は、ポンプが脈動流
を発生させる上記型式の改良された装置であって、装置
が自動的に作動不能となり、又は選択的に重力モードで
作動するよう制御可能であり、又、ポンプを迂回し、ポ
ンプを通じて実現可能な液体流量よりも多量の液体流量
を許容する装置を提供することである。
を発生させる上記型式の改良された装置であって、装置
が自動的に作動不能となり、又は選択的に重力モードで
作動するよう制御可能であり、又、ポンプを迂回し、ポ
ンプを通じて実現可能な液体流量よりも多量の液体流量
を許容する装置を提供することである。
【００２２】本発明の別の目的は、電気的接続部、配線
又は器具が存在しない上記型式の装置を提供することで
ある。
又は器具が存在しない上記型式の装置を提供することで
ある。
【００２３】本発明の更に別の目的は、空気圧により作
動される上記型式の装置を提供することである。
動される上記型式の装置を提供することである。
【００２４】本発明の更に別の目的は、所定の圧力に達
したとき、自動的に遮断し、又圧力が所定の圧力以下ま
で低下したとき、直ちに再始動する構造とした上記型式
の装置を提供することである。
したとき、自動的に遮断し、又圧力が所定の圧力以下ま
で低下したとき、直ちに再始動する構造とした上記型式
の装置を提供することである。
【００２５】本発明の更に別の目的は、高速で吸引圧の
大きい関節鏡法用器具の作用に直接、応答して多量の流
体流量を実現するバイパス路がポンプに設けられた、上
記型式の改良されたポンプ装置を提供することである。
大きい関節鏡法用器具の作用に直接、応答して多量の流
体流量を実現するバイパス路がポンプに設けられた、上
記型式の改良されたポンプ装置を提供することである。
【００２６】本発明の更に別の目的は、低及び高流量の
双方にて、関節内の拡張圧力を維持し、又、操作者が手
で反復的に制御装置を設定する必要のない、上記型式の
改良された関節鏡法用ポンプ装置を提供することであ
る。
双方にて、関節内の拡張圧力を維持し、又、操作者が手
で反復的に制御装置を設定する必要のない、上記型式の
改良された関節鏡法用ポンプ装置を提供することであ
る。
【００２７】本発明の更に別の目的は、迅速に取り付け
ることが出来、接続部分が極めて少なくかつ使用が容易
である、上記型式の装置を提供することである。
ることが出来、接続部分が極めて少なくかつ使用が容易
である、上記型式の装置を提供することである。
【００２８】
【実施例】本発明の上記及びその他の目的並びに利点
は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むこと
により一層良く理解されよう。
は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むこと
により一層良く理解されよう。
【００２９】図１には、患者の膝１０に対し治療を目的
とする関節鏡法を実施し得るように構成した装置の概略
図（縮尺通りでない）が示してある。該１図において、
関節鏡１２と、流動カニューレ１４と、全体として参照
符号１６で示した外科用器具とを備える少なくとも３つ
の部材が、患者の膝の関節内に挿入される。本発明によ
れば、該外科用器具は、高速のシェーバ、又は高液体流
量のその他の装置とすることが出来る。
とする関節鏡法を実施し得るように構成した装置の概略
図（縮尺通りでない）が示してある。該１図において、
関節鏡１２と、流動カニューレ１４と、全体として参照
符号１６で示した外科用器具とを備える少なくとも３つ
の部材が、患者の膝の関節内に挿入される。本発明によ
れば、該外科用器具は、高速のシェーバ、又は高液体流
量のその他の装置とすることが出来る。
【００３０】関節鏡１２は、適当な源（図示せず）から
膝関節の内部に光を伝えると共に、外科医が接眼レンズ
１８を通じて膝関節内部を観察するのを許容し得るよう
に配置された光ファイバを支持する。これと別に、関節
鏡１２は、ビデオカメラに結合し、関節内部の像をビデ
オモニタ上に表示することも出来る。又、関節鏡１２
は、典型的に、適当な管に接続することの出来るポート
２０、２２に達する１つの流路を備えている。これらポ
ート２０、２２は、流路を所望通りに開閉する止めコッ
クを備えることが出来る。外科医が装置を構成しようと
する方法いかんにより、ポート２０、２２は、関節内へ
の流入路、又は流体を関節から送る流出路とすることが
出来、又、別のモードにおいては、一方のポートを流入
用に使用し、他方のポートを流出用に使用することも可
能である。
膝関節の内部に光を伝えると共に、外科医が接眼レンズ
１８を通じて膝関節内部を観察するのを許容し得るよう
に配置された光ファイバを支持する。これと別に、関節
鏡１２は、ビデオカメラに結合し、関節内部の像をビデ
オモニタ上に表示することも出来る。又、関節鏡１２
は、典型的に、適当な管に接続することの出来るポート
２０、２２に達する１つの流路を備えている。これらポ
ート２０、２２は、流路を所望通りに開閉する止めコッ
クを備えることが出来る。外科医が装置を構成しようと
する方法いかんにより、ポート２０、２２は、関節内へ
の流入路、又は流体を関節から送る流出路とすることが
出来、又、別のモードにおいては、一方のポートを流入
用に使用し、他方のポートを流出用に使用することも可
能である。
【００３１】又、流動カニューレ１４には、止めコック
２４を設けることが出来、該止めコック２４によりカニ
ューレ１４を通る流量を作動位置と不作動位置との間で
制御することが出来る。関節鏡１２内の流路により提供
される流量容積に加えて、関節への又は関節からの追加
の流量容積を提供するために、流動カニューレ１４が使
用されている。典型的に、かかる追加の流量容積は、低
流量容積で済む診断を目的とする場合と比べ、治療を目
的とする外科手術を実施するときに必要とされる。同様
に、外科医が流れパターンを設定することを望む方法い
かんにより、流動カニューレは、流入部材又は流出部材
として使用することが出来、図面には、流入部材として
示してある。
２４を設けることが出来、該止めコック２４によりカニ
ューレ１４を通る流量を作動位置と不作動位置との間で
制御することが出来る。関節鏡１２内の流路により提供
される流量容積に加えて、関節への又は関節からの追加
の流量容積を提供するために、流動カニューレ１４が使
用されている。典型的に、かかる追加の流量容積は、低
流量容積で済む診断を目的とする場合と比べ、治療を目
的とする外科手術を実施するときに必要とされる。同様
に、外科医が流れパターンを設定することを望む方法い
かんにより、流動カニューレは、流入部材又は流出部材
として使用することが出来、図面には、流入部材として
示してある。
【００３２】外科用器具１６は、当該技術分野の当業者
が理解されるように、切断、掻き取り、削り等を行い得
るようにした各種の任意の形態にて形成することが出来
る。典型的に、関節鏡法に使用し得るようにしたかかる
外科用器具は、吸引機能を備え、該機能により液体及び
組織片は関節内部から吸引されかつ除去される。このよ
うに、外科用器具は、流出用カニューレとして機能する
と共に、関節内の組織に対する外科的機能を果たすこと
が多い。図示した実施例において、洗浄液体の流入は、
流動カニューレ１４を通じて行われ、洗浄液及び組織片
の流出は、１又は２以上の外科用器具１６から、又は関
節鏡１２を通る流路から行われる。
が理解されるように、切断、掻き取り、削り等を行い得
るようにした各種の任意の形態にて形成することが出来
る。典型的に、関節鏡法に使用し得るようにしたかかる
外科用器具は、吸引機能を備え、該機能により液体及び
組織片は関節内部から吸引されかつ除去される。このよ
うに、外科用器具は、流出用カニューレとして機能する
と共に、関節内の組織に対する外科的機能を果たすこと
が多い。図示した実施例において、洗浄液体の流入は、
流動カニューレ１４を通じて行われ、洗浄液及び組織片
の流出は、１又は２以上の外科用器具１６から、又は関
節鏡１２を通る流路から行われる。
【００３３】該外科用器具１６は、軟骨のような物質を
関節から除去し得るようにした高速のシェーバとするこ
とが出来る。一型式のシェーバの末端は、図１Ａに概略
図で示してあり、開口部１９で露出させた、高速で回転
するブレード１７を備えることが出来る。該開口部１９
は、削り取った物質及び関節内部の液体を吸い込み、そ
の削り取った物質及び液体を器具の内腔２１を通じて関
節から吸引し得るようにしてある。
関節から除去し得るようにした高速のシェーバとするこ
とが出来る。一型式のシェーバの末端は、図１Ａに概略
図で示してあり、開口部１９で露出させた、高速で回転
するブレード１７を備えることが出来る。該開口部１９
は、削り取った物質及び関節内部の液体を吸い込み、そ
の削り取った物質及び液体を器具の内腔２１を通じて関
節から吸引し得るようにしてある。
【００３４】図１に示した洗浄装置は、液体を保持する
１又は２以上の可撓性バッグ２６、又は剛性な瓶の形態
とすることの出来る洗浄液リザーバを備えている。又、
該洗浄装置は、流体駆動ポンプ２８を備え、その駆動流
体は、空気又は窒素のようなガスとすることが望まし
い。加圧駆動ガスは、概略図に符号３０で示す供給源か
ら供給され、瓶に詰めたガスの形態とし、又は病院の壁
に設けた供給源から供給することが出来る。該ガスは、
調節弁３２及び管セット３４を通じてポンプ２８に供給
される。ポンプ２８の液体吐出側は、管セット３６及び
コネクタ管３８を通じて流動カニューレ１４の入口に接
続される。
１又は２以上の可撓性バッグ２６、又は剛性な瓶の形態
とすることの出来る洗浄液リザーバを備えている。又、
該洗浄装置は、流体駆動ポンプ２８を備え、その駆動流
体は、空気又は窒素のようなガスとすることが望まし
い。加圧駆動ガスは、概略図に符号３０で示す供給源か
ら供給され、瓶に詰めたガスの形態とし、又は病院の壁
に設けた供給源から供給することが出来る。該ガスは、
調節弁３２及び管セット３４を通じてポンプ２８に供給
される。ポンプ２８の液体吐出側は、管セット３６及び
コネクタ管３８を通じて流動カニューレ１４の入口に接
続される。
【００３５】ガス源３０には、圧力計４０と、圧力調節
弁３２のコネクタ４４に係合するコネクタ４２とが設け
られている。該圧力調節弁３２は、管セット３４の可撓
性管５０の端部のコネクタ４８に係合する別のコネクタ
４６を備えている。管５０の他端はポンプ２８に接続さ
れ、以下に説明する方法にて、ポンプ２８に加圧ガスを
供給しポンプを駆動する。
弁３２のコネクタ４４に係合するコネクタ４２とが設け
られている。該圧力調節弁３２は、管セット３４の可撓
性管５０の端部のコネクタ４８に係合する別のコネクタ
４６を備えている。管５０の他端はポンプ２８に接続さ
れ、以下に説明する方法にて、ポンプ２８に加圧ガスを
供給しポンプを駆動する。
【００３６】ポンプ２８は、管５２Ａ、５２Ｂにより洗
浄液バッグのそれぞれの接続具６０に接続される。これ
ら管５２Ａ、５２Ｂの出口端は、以下に説明するよう
に、ポンプに接続される。管５２Ａ、５２Ｂの他端は、
接続具６０内に挿入可能なスパイクコネクタ５８を備え
ている。
浄液バッグのそれぞれの接続具６０に接続される。これ
ら管５２Ａ、５２Ｂの出口端は、以下に説明するよう
に、ポンプに接続される。管５２Ａ、５２Ｂの他端は、
接続具６０内に挿入可能なスパイクコネクタ５８を備え
ている。
【００３７】該ポンプ２８は、全体として、その開示内
容を引用して本明細書の一部に含め、本発明に従い変形
を加えた、1987年5月5日付けで出願された「脈動ポン
プ」という名称の米国特許第4,662,829号の明細書に記
載された型式であることが好ましい。図２乃至図４に
は、かかるポンプ２８の形態が示してある。該ポンプ２
８は、適当なプラスチック材料にて構成要素に分けて成
形することの出来るハウジング６１を備えている。該ハ
ウジング６１の内部は、可変容積ポンプチャンバ６２
と、駆動チャンバ６４とに仕切られており、これらチャ
ンバ６２、６４は、弾性的ダイヤフラムのような可撓性
の弾性部材６６により、その一部が構成されかつ分離さ
れている。ハウジング６１は、２つの部分６８、７０に
分けて形成することが出来る。可撓性の弾性部材６６
は、該装置を組み立てたとき、ハウジング部分６８、７
０の間に拘束されることが望ましい。ダイヤフラムの外
周には、大きく成したリム７２を設けることが出来、該
リム７２は、該リム７２を協働可能に把持し得るように
部分６８、７０の一方又はその双方に形成された受け入
れ溝内に受け入れることが出来る。ハウジング部分６
８、７０及び可撓性の弾性部材６６の外周は、チャンバ
６２、６４の間を密閉隔離すると共に、大気に対し完全
に密封し得るように密封する。
容を引用して本明細書の一部に含め、本発明に従い変形
を加えた、1987年5月5日付けで出願された「脈動ポン
プ」という名称の米国特許第4,662,829号の明細書に記
載された型式であることが好ましい。図２乃至図４に
は、かかるポンプ２８の形態が示してある。該ポンプ２
８は、適当なプラスチック材料にて構成要素に分けて成
形することの出来るハウジング６１を備えている。該ハ
ウジング６１の内部は、可変容積ポンプチャンバ６２
と、駆動チャンバ６４とに仕切られており、これらチャ
ンバ６２、６４は、弾性的ダイヤフラムのような可撓性
の弾性部材６６により、その一部が構成されかつ分離さ
れている。ハウジング６１は、２つの部分６８、７０に
分けて形成することが出来る。可撓性の弾性部材６６
は、該装置を組み立てたとき、ハウジング部分６８、７
０の間に拘束されることが望ましい。ダイヤフラムの外
周には、大きく成したリム７２を設けることが出来、該
リム７２は、該リム７２を協働可能に把持し得るように
部分６８、７０の一方又はその双方に形成された受け入
れ溝内に受け入れることが出来る。ハウジング部分６
８、７０及び可撓性の弾性部材６６の外周は、チャンバ
６２、６４の間を密閉隔離すると共に、大気に対し完全
に密封し得るように密封する。
【００３８】ハウジング６１は、それぞれ、ポンプチャ
ンバ６２に達する第１の流体入口７４及び該ポンプチャ
ンバ６２から伸長する流体出口７６を備えている。該流
体入口７４は、ハウジング６１の頂部に取り付けられた
ポンプキャップ５６に形成した２つのニップル５６Ａ、
５６Ｂの一方にて管５２Ａ、５２Ｂにより洗浄液バッグ
２６に接続される。ポンプキャップ５６は、両方の管５
２Ａ、５２Ｂから液体を受け取る共通のチャンバを形成
する。このように、洗浄液バッグ２６の一方又は双方が
装置に液体を供給することが出来る。又、該装置は、入
口７４、ポンプチャンバ６２及び出口７６により形成さ
れた流路に沿った一方向への流れを維持する手段を備え
ており、この目的のため、ダックビル型弁のような第１
の逆止弁８０が流路に沿って、望ましくは入口７４に隣
接して配置される。
ンバ６２に達する第１の流体入口７４及び該ポンプチャ
ンバ６２から伸長する流体出口７６を備えている。該流
体入口７４は、ハウジング６１の頂部に取り付けられた
ポンプキャップ５６に形成した２つのニップル５６Ａ、
５６Ｂの一方にて管５２Ａ、５２Ｂにより洗浄液バッグ
２６に接続される。ポンプキャップ５６は、両方の管５
２Ａ、５２Ｂから液体を受け取る共通のチャンバを形成
する。このように、洗浄液バッグ２６の一方又は双方が
装置に液体を供給することが出来る。又、該装置は、入
口７４、ポンプチャンバ６２及び出口７６により形成さ
れた流路に沿った一方向への流れを維持する手段を備え
ており、この目的のため、ダックビル型弁のような第１
の逆止弁８０が流路に沿って、望ましくは入口７４に隣
接して配置される。
【００３９】ハウジング６１の出口７６は、管セット３
６の一部を形成するポンプ流出管８２（該管は、膝関節
に対する流入管である）に連通する。管コネクタ３８に
は、該管コネクタ３８を部分的に又は完全に閉塞し得る
ように取り付けることが出来る可調節クランプ８４が設
けられている。
６の一部を形成するポンプ流出管８２（該管は、膝関節
に対する流入管である）に連通する。管コネクタ３８に
は、該管コネクタ３８を部分的に又は完全に閉塞し得る
ように取り付けることが出来る可調節クランプ８４が設
けられている。
【００４０】ポンプ動作は、弾性的ダイヤフラム６６の
揺動により行われる。該装置は、吐出ストローク及び充
填ストロークを含む２行程作動モードを備えている。吐
出ス行程にて、ダイヤフラム６６は、撓み、ポンプチャ
ンバ６２の容積を縮小させ、チャンバ６２内の流体に圧
力を付与する。吐出行程中、流体は、ポンプチャンバ６
２から管８２内に流動し、更に、管コネクタ３８を通っ
て流動カニューレ１４内に流動する。逆止弁８０により
逆流が阻止される。以下に説明するように、吐出行程
は、ポンプチャンバ６２の容積がその最初の容積まで再
膨張するその開始位置に弾性的ダイヤフラム６６が復帰
するのを許容し得る状況で急激に終了する。ポンプチャ
ンバの再膨張により、充填行程が行われ、流体は、洗浄
液バッグ２６から管５２Ａ及び第１の逆止弁８０を経て
ポンプチャンバ６２に吸引され、次のポンプ行程の用意
が整う。
揺動により行われる。該装置は、吐出ストローク及び充
填ストロークを含む２行程作動モードを備えている。吐
出ス行程にて、ダイヤフラム６６は、撓み、ポンプチャ
ンバ６２の容積を縮小させ、チャンバ６２内の流体に圧
力を付与する。吐出行程中、流体は、ポンプチャンバ６
２から管８２内に流動し、更に、管コネクタ３８を通っ
て流動カニューレ１４内に流動する。逆止弁８０により
逆流が阻止される。以下に説明するように、吐出行程
は、ポンプチャンバ６２の容積がその最初の容積まで再
膨張するその開始位置に弾性的ダイヤフラム６６が復帰
するのを許容し得る状況で急激に終了する。ポンプチャ
ンバの再膨張により、充填行程が行われ、流体は、洗浄
液バッグ２６から管５２Ａ及び第１の逆止弁８０を経て
ポンプチャンバ６２に吸引され、次のポンプ行程の用意
が整う。
【００４１】可撓性の弾性部材６６は、駆動チャンバ６
４に付与される正空気圧の作用により揺動し得るような
構造としかつそのようにハウジング６１内に取り付けら
れる。この目的上、該装置は、空気入口路８８と、空気
出口路９０とを備えている。該空気入口路８８は、（図
示しない通路を介して）空気入口路８８に連通する空気
入口管５０により空気源又はその他の適当な加圧ガス源
に接続される。空気出口路９０からの排気は、排気管９
４により、駆動チャンバから連通させることが出来る。
該空気出口路９０は、弾性的ダイヤフラム６６の中心と
整列状態に配置された排気ポート９６から伸長する。該
排気ポート９６は、駆動チャンバ６４に連通し得るよう
に配置される。ダイヤフラム６６は、通常、排気ポート
９６に偏倚されており、該排気ポート９６を駆動チャン
バ６４から密封する。ダイヤフラム６６は、その弾性に
より、及び該弾性的ダイヤフラム６６がその上を延伸す
る排気ポートを囲繞する直立壁９８のような軸受部材を
提供することにより偏倚される。装置のこの形態によ
り、壁９８の高さ及び位置は、ダイヤフラム６６の周縁
リム７２が適所に保持される方法に関して選択される。
図示した実施例において、弾性的ダイヤフラム６６は、
ドーム状に延伸され、該ダイヤフラム６６を排気ポート
９６に向けて偏倚させ、ポート９６を閉じる弾性的な張
力状態に維持される。このように、駆動チャンバ６４
は、壁９８、弾性的ダイヤフラム６６の面、及びハウジ
ング７０の部分に取り囲まれた略環状の形状と見なすこ
とが出来る。空気入口路８８は、ハウジング部分７０の
壁を通じて開放する空気入口ポート１０２にて駆動チャ
ンバ６４に連通する。
４に付与される正空気圧の作用により揺動し得るような
構造としかつそのようにハウジング６１内に取り付けら
れる。この目的上、該装置は、空気入口路８８と、空気
出口路９０とを備えている。該空気入口路８８は、（図
示しない通路を介して）空気入口路８８に連通する空気
入口管５０により空気源又はその他の適当な加圧ガス源
に接続される。空気出口路９０からの排気は、排気管９
４により、駆動チャンバから連通させることが出来る。
該空気出口路９０は、弾性的ダイヤフラム６６の中心と
整列状態に配置された排気ポート９６から伸長する。該
排気ポート９６は、駆動チャンバ６４に連通し得るよう
に配置される。ダイヤフラム６６は、通常、排気ポート
９６に偏倚されており、該排気ポート９６を駆動チャン
バ６４から密封する。ダイヤフラム６６は、その弾性に
より、及び該弾性的ダイヤフラム６６がその上を延伸す
る排気ポートを囲繞する直立壁９８のような軸受部材を
提供することにより偏倚される。装置のこの形態によ
り、壁９８の高さ及び位置は、ダイヤフラム６６の周縁
リム７２が適所に保持される方法に関して選択される。
図示した実施例において、弾性的ダイヤフラム６６は、
ドーム状に延伸され、該ダイヤフラム６６を排気ポート
９６に向けて偏倚させ、ポート９６を閉じる弾性的な張
力状態に維持される。このように、駆動チャンバ６４
は、壁９８、弾性的ダイヤフラム６６の面、及びハウジ
ング７０の部分に取り囲まれた略環状の形状と見なすこ
とが出来る。空気入口路８８は、ハウジング部分７０の
壁を通じて開放する空気入口ポート１０２にて駆動チャ
ンバ６４に連通する。
【００４２】ポンプを作動させるとき、該ポンプは、最
初に、送出すべき液体がリザーババッグ２６からカニュ
ーレ１４への流路を完全に充填し得るようにプライミン
グさせることを要する。該プライミングは、全てのクラ
ンプ及び止めコック２４を開放し、液体が重力により又
は圧力により装置を通って流動するのを許容することに
より容易に行われる。ポンプチャンバを反転させると、
空気の排出が迅速に行われ、プライミングが促進され
る。サイクルの吐出行程中、空気圧は、空気入口ポート
１０２に付与される。駆動チャンバ６４内に圧力が蓄積
すると、弾性的ダイヤフラム６６は膨張し、環状壁９８
の端部に対するその密封機能を維持する一方、図３に仮
想線９７で誇張して示すように、ドーム状の環状の形状
となる。駆動チャンバ６４内の蓄積圧力は、ダイヤフラ
ム６６を介してポンプチャンバ６２内の流体に付与さ
れ、これにより、流体を出口７６から吐出させる。吐出
行程中に送出される流体量は、駆動チャンバがその弛緩
位置からその最大膨張位置に移行するときの容積の差に
等しい。
初に、送出すべき液体がリザーババッグ２６からカニュ
ーレ１４への流路を完全に充填し得るようにプライミン
グさせることを要する。該プライミングは、全てのクラ
ンプ及び止めコック２４を開放し、液体が重力により又
は圧力により装置を通って流動するのを許容することに
より容易に行われる。ポンプチャンバを反転させると、
空気の排出が迅速に行われ、プライミングが促進され
る。サイクルの吐出行程中、空気圧は、空気入口ポート
１０２に付与される。駆動チャンバ６４内に圧力が蓄積
すると、弾性的ダイヤフラム６６は膨張し、環状壁９８
の端部に対するその密封機能を維持する一方、図３に仮
想線９７で誇張して示すように、ドーム状の環状の形状
となる。駆動チャンバ６４内の蓄積圧力は、ダイヤフラ
ム６６を介してポンプチャンバ６２内の流体に付与さ
れ、これにより、流体を出口７６から吐出させる。吐出
行程中に送出される流体量は、駆動チャンバがその弛緩
位置からその最大膨張位置に移行するときの容積の差に
等しい。
【００４３】ダイヤフラム６６が排気ポート９６に対し
その密封状態に偏倚されている限り、吐出行程は継続す
る。偏倚力は、ダイヤフラム６６の固有の弾性、及び排
気ポート９６を囲繞しかつ該排気ポート９６を画成する
壁９８のリムの上方を該ダイヤフラム６６が延伸する状
況により形成される。ダイヤフラム６６の中央部以外の
部分が撓み、ダイヤフラム６６の膨張する周縁部分によ
り該ダイヤフラム６６の中央部分に付与される開放力が
その偏倚力を上廻る箇所にダイヤフラム６６の中央部以
外の部分が膨張するまで、壁９８のリムに対するシール
を形成するダイヤフラム６６の中央部分は、該シール機
能を維持する。ダイヤフラム６６の中央部分は、該弾性
的ダイヤフラム６６の偏倚力の作用のみならず、ポンプ
チャンバ内の流体に付与される増大した圧力パルスの作
用により、壁９８のリムに対し着座しかつ密封する状態
に維持される。このように、ダイヤフラム６６が膨張し
て環状ドーム状の形状となると、ポンプチャンバ内の液
体に付与される圧力パルスは、ダイヤフラム６６の中央
部分を壁９８のリムに対しより強固に着座係合させる。
この付加的な圧力により、ダイヤフラム６６は環状ドー
ム状の形状に膨張することが出来、この形状にて、ダイ
ヤフラム６６の中央部分は、吐出行程の一部中、ダイヤ
フラム６６の環状の膨張部分に対しディンプル状の形状
にへこんだままである。この点に関し、又、ポンプの吐
出側の抵抗力が、ダイヤフラム６６の空気出口ポートか
ら離れるタイミングに影響を与えることに注意すべきで
ある。この抵抗力は、ポンプチャンバ内に十分な圧力が
蓄積し、吐出行程中に所望の容積の液体を送出するのに
十分な時間、ダイヤフラム６６の中央部分を出口ポート
に密封係合状態に維持するのに十分なものである必要が
ある。吐出行程の終端付近になると、延伸したダイヤフ
ラム６６は、該ダイヤフラムの中央部分を壁９８のリム
に密封係合する状態から急激に離反させる。
その密封状態に偏倚されている限り、吐出行程は継続す
る。偏倚力は、ダイヤフラム６６の固有の弾性、及び排
気ポート９６を囲繞しかつ該排気ポート９６を画成する
壁９８のリムの上方を該ダイヤフラム６６が延伸する状
況により形成される。ダイヤフラム６６の中央部以外の
部分が撓み、ダイヤフラム６６の膨張する周縁部分によ
り該ダイヤフラム６６の中央部分に付与される開放力が
その偏倚力を上廻る箇所にダイヤフラム６６の中央部以
外の部分が膨張するまで、壁９８のリムに対するシール
を形成するダイヤフラム６６の中央部分は、該シール機
能を維持する。ダイヤフラム６６の中央部分は、該弾性
的ダイヤフラム６６の偏倚力の作用のみならず、ポンプ
チャンバ内の流体に付与される増大した圧力パルスの作
用により、壁９８のリムに対し着座しかつ密封する状態
に維持される。このように、ダイヤフラム６６が膨張し
て環状ドーム状の形状となると、ポンプチャンバ内の液
体に付与される圧力パルスは、ダイヤフラム６６の中央
部分を壁９８のリムに対しより強固に着座係合させる。
この付加的な圧力により、ダイヤフラム６６は環状ドー
ム状の形状に膨張することが出来、この形状にて、ダイ
ヤフラム６６の中央部分は、吐出行程の一部中、ダイヤ
フラム６６の環状の膨張部分に対しディンプル状の形状
にへこんだままである。この点に関し、又、ポンプの吐
出側の抵抗力が、ダイヤフラム６６の空気出口ポートか
ら離れるタイミングに影響を与えることに注意すべきで
ある。この抵抗力は、ポンプチャンバ内に十分な圧力が
蓄積し、吐出行程中に所望の容積の液体を送出するのに
十分な時間、ダイヤフラム６６の中央部分を出口ポート
に密封係合状態に維持するのに十分なものである必要が
ある。吐出行程の終端付近になると、延伸したダイヤフ
ラム６６は、該ダイヤフラムの中央部分を壁９８のリム
に密封係合する状態から急激に離反させる。
【００４４】ダイヤフラム６６の密封した中央部分が壁
９８のリムから急激に離反するとき、該弾性的ダイヤフ
ラム６６は、該ダイヤフラム内の内部弾性力が均一とな
るため、直ちにより均一なドーム状の形状となる。ダイ
ヤフラム６６内の内部弾性力により、ダイヤフラム６６
は収縮し、これにより該ダイヤフラム６６は下方に吸引
され、壁９８のリムに密封係合される。
９８のリムから急激に離反するとき、該弾性的ダイヤフ
ラム６６は、該ダイヤフラム内の内部弾性力が均一とな
るため、直ちにより均一なドーム状の形状となる。ダイ
ヤフラム６６内の内部弾性力により、ダイヤフラム６６
は収縮し、これにより該ダイヤフラム６６は下方に吸引
され、壁９８のリムに密封係合される。
【００４５】ダイヤフラム６６が弾性的に収縮する間、
駆動チャンバ６４内にあった空気は、排気ポート９６、
空気出口路９０及び排気管９４を通じて直ちにかつ急速
に排出される。駆動チャンバ６４からの直ちにかつ急速
な排気は、空気入口に関係する出口路よりも著しく大き
い出口路を提供することにより確実となる。このよう
に、出口ポート９６、空気出口路９０及び排気管９４
は、空気を駆動チャンバから急速に排気する妨害となる
可能性のある背圧を最小にし得るよう配置される。ダイ
ヤフラム６６が急速に収縮し得るようにするためには、
空気出口管の抵抗力が空気入口内の抵抗力より著しく小
さいことが重要である。これは、空気入口及び空気出口
の流動面積を選択的に比例させることにより実現するこ
とが出来る。
駆動チャンバ６４内にあった空気は、排気ポート９６、
空気出口路９０及び排気管９４を通じて直ちにかつ急速
に排出される。駆動チャンバ６４からの直ちにかつ急速
な排気は、空気入口に関係する出口路よりも著しく大き
い出口路を提供することにより確実となる。このよう
に、出口ポート９６、空気出口路９０及び排気管９４
は、空気を駆動チャンバから急速に排気する妨害となる
可能性のある背圧を最小にし得るよう配置される。ダイ
ヤフラム６６が急速に収縮し得るようにするためには、
空気出口管の抵抗力が空気入口内の抵抗力より著しく小
さいことが重要である。これは、空気入口及び空気出口
の流動面積を選択的に比例させることにより実現するこ
とが出来る。
【００４６】装置の作用は、圧力調節弁３２により制御
される。該調節弁３２は、ノブ制御装置３３等により調
節し、加圧空気をポンプ２８に供給することが出来る。
市販の多数の調節弁の任意の弁とすることの出来る該圧
力調節弁は、ポンプ２８の運転特性に対して最大の吐出
圧力となるように予め設定し、その結果、ポンプの吐出
側で300ｍｍＨｇ程度の最高流体圧力が得られるように
する。かかる圧力は、洗浄液バッグが重力作動モードの
ときに持ち上げられる略最高の高さ（患者の頭上、約4.
267ｍ（約14フィート））に対応する。該圧力調節弁３
２は、ポンプ２８により低圧の空気圧力を付与し、その
結果、洗浄液の吐出圧力が低下し、その流量及びパルス
量が減少するように調節することが出来る。圧力調節弁
３２の設定は、関節からの洗浄液体の流出量の管理に伴
って制御される。かかる流出量は、止めコック２０、２
２、又は外科用器具１６の吸引側に関係する適当な制御
装置により制御することが出来る。このように、関節の
所望の拡張程度及び洗浄液の所望の流出量を維持するた
め、圧力調節弁３２は、ポンプ２８を所望の対応する吐
出圧力に駆動し得るよう調節することが出来る。作動
時、圧力調節弁３２を所定の圧力に設定すれば、対応す
る液体圧力に達したときに、ポンプは自動的に運転を停
止する。例えば、関節からの液体の流出量の増加により
液体圧力が低下すると、ポンプは自動的にかつ直ちに再
始動し、選択された圧力を維持する。このようにして、
該装置は、所望の程度の液体圧力及び関節の拡張を維持
するのに極めて効果的である。実行する特別の方法の条
件に適合するよう、各種のパラメータは、必要な通りに
調節可能であることが理解されよう。
される。該調節弁３２は、ノブ制御装置３３等により調
節し、加圧空気をポンプ２８に供給することが出来る。
市販の多数の調節弁の任意の弁とすることの出来る該圧
力調節弁は、ポンプ２８の運転特性に対して最大の吐出
圧力となるように予め設定し、その結果、ポンプの吐出
側で300ｍｍＨｇ程度の最高流体圧力が得られるように
する。かかる圧力は、洗浄液バッグが重力作動モードの
ときに持ち上げられる略最高の高さ（患者の頭上、約4.
267ｍ（約14フィート））に対応する。該圧力調節弁３
２は、ポンプ２８により低圧の空気圧力を付与し、その
結果、洗浄液の吐出圧力が低下し、その流量及びパルス
量が減少するように調節することが出来る。圧力調節弁
３２の設定は、関節からの洗浄液体の流出量の管理に伴
って制御される。かかる流出量は、止めコック２０、２
２、又は外科用器具１６の吸引側に関係する適当な制御
装置により制御することが出来る。このように、関節の
所望の拡張程度及び洗浄液の所望の流出量を維持するた
め、圧力調節弁３２は、ポンプ２８を所望の対応する吐
出圧力に駆動し得るよう調節することが出来る。作動
時、圧力調節弁３２を所定の圧力に設定すれば、対応す
る液体圧力に達したときに、ポンプは自動的に運転を停
止する。例えば、関節からの液体の流出量の増加により
液体圧力が低下すると、ポンプは自動的にかつ直ちに再
始動し、選択された圧力を維持する。このようにして、
該装置は、所望の程度の液体圧力及び関節の拡張を維持
するのに極めて効果的である。実行する特別の方法の条
件に適合するよう、各種のパラメータは、必要な通りに
調節可能であることが理解されよう。
【００４７】該装置は、高吸引力及び高液体流量を必要
とする高速のシェーバと共に使用する場合、これを達成
するためには、一方向ダックビル弁８０、及び揺動する
ダイヤフラム６６を含む、ポンプチャンバの流量容量を
上廻るかもしれない。該装置をかかる高流量の器具と共
に使用可能にするためには、別のバイパス流路を設け、
該流路により液体がポンプの上流側から吐出管８２に直
接、流動し、これにより、ポンプ及び第１の逆止弁８０
の流れの絞りを回避することが出来る。この目的のた
め、ハウジングは、リザーバ２６に接続可能でありかつ
該リザーバ２６に連通する入口端と、流出管８２に直接
連通する出口端とを有するバイパスチャンバ１００を画
成し得るように形成する。図示した実施例において、バ
イパスチャンバ１００は、ハウジングキャップ５６のニ
ップル５６Ａ、５６Ｂに取り付けられた管５２Ａ、５２
Ｂによりリザーバ２６に接続される。該キャップ５６
は、リザーバ２６の一方又は双方を同時にポンプ流路及
びバイパス流路に接続し得るように両管５２Ａ、５２Ｂ
から供給される共通のチャンバを画成する。バイパスチ
ャンバ１００及びポンプチャンバ６２の下端は、流出管
８２に取り付けられた底部キャップ１０１により接続さ
れる。該バイパスチャンバ１００は、ヒンジ付きフラッ
パ弁の形態であることが望ましい第２の一方向逆止弁１
０２を備え、該逆止弁は、開閉動作に対する抵抗力が比
較的小さく、又、第１のダックビル逆止弁８０の流動面
積より著しく大きい断面流動面積を提供する。又、該フ
ラッパ弁は、エチレンプロピレン、又はシリコンゴムの
ような重合体材料シートから形成し、該弁は、外側取り
付けリング１０４と、タブによりこの外側取り付けリン
グにヒンジ止めされた内側フラップ要素１０６を備えて
いる（図２Ａ参照）。該材料は、該弁が容易にかつ迅速
に開閉し得るように小さい圧力差で開閉するのに十分に
可撓性がある特性を備えることが好ましい。又、該材料
は、タブの部分においてヒンジ作用をなすのに適した特
性を備えることが望ましい。かかる弁は、オハイオ州、
イエロー・スプリングズのバーネィ・ラボラトリーズ・イ
ンコーポレーテッド（Vernay Laboratories Inc.）から
市販されている。
とする高速のシェーバと共に使用する場合、これを達成
するためには、一方向ダックビル弁８０、及び揺動する
ダイヤフラム６６を含む、ポンプチャンバの流量容量を
上廻るかもしれない。該装置をかかる高流量の器具と共
に使用可能にするためには、別のバイパス流路を設け、
該流路により液体がポンプの上流側から吐出管８２に直
接、流動し、これにより、ポンプ及び第１の逆止弁８０
の流れの絞りを回避することが出来る。この目的のた
め、ハウジングは、リザーバ２６に接続可能でありかつ
該リザーバ２６に連通する入口端と、流出管８２に直接
連通する出口端とを有するバイパスチャンバ１００を画
成し得るように形成する。図示した実施例において、バ
イパスチャンバ１００は、ハウジングキャップ５６のニ
ップル５６Ａ、５６Ｂに取り付けられた管５２Ａ、５２
Ｂによりリザーバ２６に接続される。該キャップ５６
は、リザーバ２６の一方又は双方を同時にポンプ流路及
びバイパス流路に接続し得るように両管５２Ａ、５２Ｂ
から供給される共通のチャンバを画成する。バイパスチ
ャンバ１００及びポンプチャンバ６２の下端は、流出管
８２に取り付けられた底部キャップ１０１により接続さ
れる。該バイパスチャンバ１００は、ヒンジ付きフラッ
パ弁の形態であることが望ましい第２の一方向逆止弁１
０２を備え、該逆止弁は、開閉動作に対する抵抗力が比
較的小さく、又、第１のダックビル逆止弁８０の流動面
積より著しく大きい断面流動面積を提供する。又、該フ
ラッパ弁は、エチレンプロピレン、又はシリコンゴムの
ような重合体材料シートから形成し、該弁は、外側取り
付けリング１０４と、タブによりこの外側取り付けリン
グにヒンジ止めされた内側フラップ要素１０６を備えて
いる（図２Ａ参照）。該材料は、該弁が容易にかつ迅速
に開閉し得るように小さい圧力差で開閉するのに十分に
可撓性がある特性を備えることが好ましい。又、該材料
は、タブの部分においてヒンジ作用をなすのに適した特
性を備えることが望ましい。かかる弁は、オハイオ州、
イエロー・スプリングズのバーネィ・ラボラトリーズ・イ
ンコーポレーテッド（Vernay Laboratories Inc.）から
市販されている。
【００４８】作用時、外科用器具１６が高速シェーバ、
又は同様の高流量装置を備える場合、該装置は、上述の
ように機能する。このとき、シェーバの吸引力は作用し
ていない。該モードにおいて、ポンプがその送出及び充
填行程中に揺動すると、ポンプチャンバ６２内の揺動圧
力がバイパスチャンバ１００に伝達される。その結果、
この作動モードにおいて、第１及び第２の逆止弁の双方
が開放位置と閉塞位置との間で揺動し、これらの弁は、
充填行程中に開放し、送出行程中に閉じる。高速シェー
バからの吸引力を作用させると、ポンプチャンバ及びバ
イパスチャンバ内の圧力が低下する。第１及び第２の逆
止弁８０、１０２の選択は、圧力が低下したとき、高流
量バイパス弁１０２が開放して略全流量の開放形態とな
るように行われる。しかし、該第１の逆止弁８０は、シ
ェーバの増大した吸引圧からの圧力低下の結果、ポンプ
の連続的な送出及び充填動作中、該逆止弁の揺動する開
閉動作が妨害されないように選択される。ダックビル弁
であることが望ましい該第１の逆止弁８０は、バイパス
弁より小さい流動面積を画成し、迅速に応答出来るよう
な形態となっている。その結果、該弁は、揺動するダッ
クビルにより発生される脈動に応答して迅速に開閉可能
となっている。かかる弁は、例えば、バーネィ・ラボラ
トリーズから市販されているものとすることが出来る。
このように、該装置は、ユーザが制御装置の設定又はそ
の他の操作を行うことなく、低流量の形態から高流量の
形態に自動的にかつ直ちに切り替えることが出来る。更
に、液体リザーバから多数の入口があり、又、該リザー
バから送出流路及びバイパス流路の双方への接続が共通
であるため、空になったリザーババッグ（又は瓶）は、
他のバッグからの流体流を維持しつつ、その別のバッグ
に交換出来ることが理解されよう。
又は同様の高流量装置を備える場合、該装置は、上述の
ように機能する。このとき、シェーバの吸引力は作用し
ていない。該モードにおいて、ポンプがその送出及び充
填行程中に揺動すると、ポンプチャンバ６２内の揺動圧
力がバイパスチャンバ１００に伝達される。その結果、
この作動モードにおいて、第１及び第２の逆止弁の双方
が開放位置と閉塞位置との間で揺動し、これらの弁は、
充填行程中に開放し、送出行程中に閉じる。高速シェー
バからの吸引力を作用させると、ポンプチャンバ及びバ
イパスチャンバ内の圧力が低下する。第１及び第２の逆
止弁８０、１０２の選択は、圧力が低下したとき、高流
量バイパス弁１０２が開放して略全流量の開放形態とな
るように行われる。しかし、該第１の逆止弁８０は、シ
ェーバの増大した吸引圧からの圧力低下の結果、ポンプ
の連続的な送出及び充填動作中、該逆止弁の揺動する開
閉動作が妨害されないように選択される。ダックビル弁
であることが望ましい該第１の逆止弁８０は、バイパス
弁より小さい流動面積を画成し、迅速に応答出来るよう
な形態となっている。その結果、該弁は、揺動するダッ
クビルにより発生される脈動に応答して迅速に開閉可能
となっている。かかる弁は、例えば、バーネィ・ラボラ
トリーズから市販されているものとすることが出来る。
このように、該装置は、ユーザが制御装置の設定又はそ
の他の操作を行うことなく、低流量の形態から高流量の
形態に自動的にかつ直ちに切り替えることが出来る。更
に、液体リザーバから多数の入口があり、又、該リザー
バから送出流路及びバイパス流路の双方への接続が共通
であるため、空になったリザーババッグ（又は瓶）は、
他のバッグからの流体流を維持しつつ、その別のバッグ
に交換出来ることが理解されよう。
【００４９】本装置の利点の一つは、ポンプは、高流量
を必要とする装置の作動に応答して、高流量に対する容
量を維持する一方、制御可能な脈動流を提供することで
ある。該脈動流は、組織片を剥がしかつ捕獲し、洗浄液
体の洗浄動作を向上させる点で望ましい。更に、診断及
び評価中、液体の脈動動作によって、軟骨弁のようなル
ーズな組織又は軟骨部分の動作を促進させかつより見え
易くなり、これら組織等を明確にする傾向となる。例え
ば、関節の特定部分をより容易に把持しかつ外科的に治
療するため、脈動流を停止させようとする場合、それは
幾つかの方法で行うことが出来る。重力洗浄を継続する
間に、該装置を単に、脈動流が停止する重力作動モード
に切り替えようとする場合、それは、ダイヤフラム６６
を環状壁９８の上端から上昇させるのに必要な限界値以
下の低圧の空気圧に調節弁を調整することにより行うこ
とが出来る。クランプ５３、８４及び止めコック２４を
開放状態に維持する間に、洗浄液は、装置及び両逆止弁
を通って流動を継続する。この点に関し、両逆止弁は、
重力ヘッドにより洗浄液の流動を許容し得るように選択
される。例えば、逆止弁８０は、0.305ｍ（１フート）
程度の重力ヘッドによる流動を許容し得るように選択す
る。一方、第２の高流量逆止弁は、更に小さいヘッドで
洗浄液の流動を許容し得るよう選択することが出来る。
これとは別に、該方法の実施中の特定段階で、全ての流
動及び脈動を停止させようとする場合、それは、単に、
クランプ８４及び／又は止めコック２４を閉じるだけで
行うことが出来る。関節の拡張状態は、全ての流出路を
閉じ、これにより、洗浄液の拡張する容積を関節内に保
持することにより維持することが出来る。
を必要とする装置の作動に応答して、高流量に対する容
量を維持する一方、制御可能な脈動流を提供することで
ある。該脈動流は、組織片を剥がしかつ捕獲し、洗浄液
体の洗浄動作を向上させる点で望ましい。更に、診断及
び評価中、液体の脈動動作によって、軟骨弁のようなル
ーズな組織又は軟骨部分の動作を促進させかつより見え
易くなり、これら組織等を明確にする傾向となる。例え
ば、関節の特定部分をより容易に把持しかつ外科的に治
療するため、脈動流を停止させようとする場合、それは
幾つかの方法で行うことが出来る。重力洗浄を継続する
間に、該装置を単に、脈動流が停止する重力作動モード
に切り替えようとする場合、それは、ダイヤフラム６６
を環状壁９８の上端から上昇させるのに必要な限界値以
下の低圧の空気圧に調節弁を調整することにより行うこ
とが出来る。クランプ５３、８４及び止めコック２４を
開放状態に維持する間に、洗浄液は、装置及び両逆止弁
を通って流動を継続する。この点に関し、両逆止弁は、
重力ヘッドにより洗浄液の流動を許容し得るように選択
される。例えば、逆止弁８０は、0.305ｍ（１フート）
程度の重力ヘッドによる流動を許容し得るように選択す
る。一方、第２の高流量逆止弁は、更に小さいヘッドで
洗浄液の流動を許容し得るよう選択することが出来る。
これとは別に、該方法の実施中の特定段階で、全ての流
動及び脈動を停止させようとする場合、それは、単に、
クランプ８４及び／又は止めコック２４を閉じるだけで
行うことが出来る。関節の拡張状態は、全ての流出路を
閉じ、これにより、洗浄液の拡張する容積を関節内に保
持することにより維持することが出来る。
【００５０】圧力調節弁の圧力計は、直接的な圧力値及
び対応する同等の洗浄液バッグの高さに合わせて較正
し、重力式排液装置を使用していた者が慣れた設定値と
該調節弁の設定値とを相関させ易くすることが出来る。
び対応する同等の洗浄液バッグの高さに合わせて較正
し、重力式排液装置を使用していた者が慣れた設定値と
該調節弁の設定値とを相関させ易くすることが出来る。
【００５１】上記の説明から、本発明は、ユーザの介在
が最小の状態で低及び高流量の洗浄の需要に対応可能で
あり、体腔の液体拡張状態を維持し得るようにした洗浄
装置を提供するものであることが理解されよう。該洗浄
装置は、極めて少数の接続部により迅速かつ容易に取り
付けることが出来る。洗浄液バッグ、管及びポンプの装
置の全体は低廉であり、一回限りの使い捨て型式とする
ことが可能である。該装置は、脈動及び重力流が可能で
あり、これら運転モード間で容易に切り替えることが出
来る。
が最小の状態で低及び高流量の洗浄の需要に対応可能で
あり、体腔の液体拡張状態を維持し得るようにした洗浄
装置を提供するものであることが理解されよう。該洗浄
装置は、極めて少数の接続部により迅速かつ容易に取り
付けることが出来る。洗浄液バッグ、管及びポンプの装
置の全体は低廉であり、一回限りの使い捨て型式とする
ことが可能である。該装置は、脈動及び重力流が可能で
あり、これら運転モード間で容易に切り替えることが出
来る。
【００５２】本発明は、膝に対する関節鏡法に関して説
明したが、本発明は、その他の関節鏡以外の方法にも同
様に適用可能であることを理解すべきである。例えば、
本発明は、内視鏡法に関連して、膀胱又はその他の体腔
の洗浄に使用することも出来る。
明したが、本発明は、その他の関節鏡以外の方法にも同
様に適用可能であることを理解すべきである。例えば、
本発明は、内視鏡法に関連して、膀胱又はその他の体腔
の洗浄に使用することも出来る。
【００５３】本発明の上記説明は、単に一例にしか過ぎ
ず、当業者には、本発明の精神から逸脱せずに、その他
の実施例、変形例及び均等物が明らかであろう。
ず、当業者には、本発明の精神から逸脱せずに、その他
の実施例、変形例及び均等物が明らかであろう。
【図１】図１は、膝に対して関節鏡法を実施し得るよう
に構成した洗浄装置を示す（縮尺通りではない）概略図
である。図１Ａは、関節鏡法の実施時に使用し得る高速
で高流量のシェービング装置の末端を示す図である。
に構成した洗浄装置を示す（縮尺通りではない）概略図
である。図１Ａは、関節鏡法の実施時に使用し得る高速
で高流量のシェービング装置の末端を示す図である。
【図２】図２は、両逆止弁が閉じた状態にある空気圧駆
動ポンプの立面図である。図２Ａは、両逆止弁が開放状
態にある図２と同様の図である。
動ポンプの立面図である。図２Ａは、両逆止弁が開放状
態にある図２と同様の図である。
【図３】図３は、図２の線３−３に沿ったポンプの断面
図である。図３Ａは、逆止弁が開放状態にある図３と同
様の図である。
図である。図３Ａは、逆止弁が開放状態にある図３と同
様の図である。
【図４】図４は、図２の線４−４に沿ったポンプの断面
図である。図４Ａは、逆止弁が開放状態にある図４と同
様の図である。
図である。図４Ａは、逆止弁が開放状態にある図４と同
様の図である。
１０ 膝 １２ 関節鏡 １４ 流動カニューレ １６ 外科用器
具 １７ ブレード １８ 接眼レン
ズ １９ 開口部 ２０ ポート ２１ 器具の内腔 ２２ ポート ２４ 止めコック ２６ 可撓性バ
ッグ ２８ 流体駆動ポンプ ３０ ガス供給
源 ３２ 圧力調節弁 ３４ 管セット ３６ 管セット ３８ コネクタ
管 ４０ 圧力計 ４２ コネクタ ４４ コネクタ ４６ コネクタ ４８ コネクタ ５０ 可撓性管 ５２Ａ 管 ５２Ｂ 管 ５３ クランプ ５６ ポンプキ
ャップ ５６Ａ ニップル ５６Ｂ ニップ
ル ５８ スパイクコネクタ ６０ 接続具 ６１ ハウジング ６２ ポンプチ
ャンバ ６４ 駆動チャンバ ６６ 弾性的ダ
イヤフラム ６８ ハウジング部分 ７０ ハウジン
グ部分 ７２ リム ７４ 流体入口 ７６ 流体出口 ８０ 逆止弁 ８２ ポンプ流出管 ８４ クランプ ８８ 空気入口路 ９０ 空気出口
路 ９４ 排気管 ９６ 排気ポー
ト ９８ 壁 １００ バイパ
スチャンバ １０１ 底部キャップ １０２ 空気入
口ポート １０４ 外側取り付けリング １０６ 内側フ
ラップ要素
具 １７ ブレード １８ 接眼レン
ズ １９ 開口部 ２０ ポート ２１ 器具の内腔 ２２ ポート ２４ 止めコック ２６ 可撓性バ
ッグ ２８ 流体駆動ポンプ ３０ ガス供給
源 ３２ 圧力調節弁 ３４ 管セット ３６ 管セット ３８ コネクタ
管 ４０ 圧力計 ４２ コネクタ ４４ コネクタ ４６ コネクタ ４８ コネクタ ５０ 可撓性管 ５２Ａ 管 ５２Ｂ 管 ５３ クランプ ５６ ポンプキ
ャップ ５６Ａ ニップル ５６Ｂ ニップ
ル ５８ スパイクコネクタ ６０ 接続具 ６１ ハウジング ６２ ポンプチ
ャンバ ６４ 駆動チャンバ ６６ 弾性的ダ
イヤフラム ６８ ハウジング部分 ７０ ハウジン
グ部分 ７２ リム ７４ 流体入口 ７６ 流体出口 ８０ 逆止弁 ８２ ポンプ流出管 ８４ クランプ ８８ 空気入口路 ９０ 空気出口
路 ９４ 排気管 ９６ 排気ポー
ト ９８ 壁 １００ バイパ
スチャンバ １０１ 底部キャップ １０２ 空気入
口ポート １０４ 外側取り付けリング １０６ 内側フ
ラップ要素
Claims (48)
- 【請求項１】 内視鏡法の実施中、体腔を洗浄する体腔
の洗浄装置にして、 洗浄液の供給源と、 体腔内に洗浄液を供給する第１の流入導管と、 前記供給源から前記流入導管に液体を送出する流体駆動
ポンプと、 前記供給源を前記流体駆動ポンプに接続する第２の導管
と、 洗浄液の流れを体腔外に向け得るようにした第３の流出
導管と、 前記リザーバ及び前記流体駆動ポンプの吐出側を接続
し、前記流体駆動ポンプを通る流量よりも高流量を許容
し得るようにしたバイパス導管とを備えることを特徴と
する体腔の洗浄装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の体腔の洗浄装置にし
て、 前記バイパス導管内に設けられ、前記供給源から体腔に
向けた方向にのみ流動するのを許容し得るようにした一
方向逆止弁を更に備えることを特徴とする体腔の洗浄装
置。 - 【請求項３】 請求項１又は２の何れかに記載の体腔の
洗浄装置にして、前記流体駆動ポンプが脈動吐出量を発
生させ得るようにしたことを特徴とする体腔の洗浄装
置。 - 【請求項４】 請求項１又は２の何れかに記載の体腔の
洗浄装置にして、前記流体駆動ポンプが空気圧により駆
動されることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項５】 請求項１又は２の何れかに記載の体腔の
洗浄装置にして、前記流体駆動ポンプ及びバイパス導管
が、該流体駆動ポンプが作動していないとき、液体を前
記流体駆動ポンプを通じて重力流動させ得るような構造
及び配置とされることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項６】 請求項５に記載の体腔の洗浄装置にし
て、 前記流体駆動ポンプは、該流体駆動ポンプをポンプチャ
ンバと駆動チャンバとに分割する可動のポンプ要素を有
しており、 前記流体駆動ポンプは、前記ポンプ要素が前記ポンプチ
ャンバを通る液体の流動を妨害しないような構造及び配
置とされており、 前記第１及び第２の導管は、前記ポンプチャンバに接続
されており、 前記第１及び第２の導管及び前記ポンプチャンバを通っ
て伸長する流路に関係し、前記ポンプチャンバを通って
体腔に向けた一方向の流れを設定する第１の一方向弁を
備え、 前記流体駆動ポンプと、前記第１及び第２の導管と、前
記第１の一方向弁とを備えた手段によって、前記重力流
動が可能となっており、 これにより、前記流動駆動ポンプが作動不能となったと
き、洗浄液体が重力により該洗浄装置を経て体腔に流動
し得るようにしたことを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項７】 請求項６に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記可動ポンプ要素が、前記流動駆動ポンプ内で揺
動し得るようにしたダイヤフラムを備えることを特徴と
する体腔の洗浄装置。 - 【請求項８】 請求項１又は２の何れかに記載の体腔の
洗浄装置にして、電気的装置が存在しないことを特徴と
する体腔の洗浄装置。 - 【請求項９】 請求項６に記載の体腔の洗浄装置にし
て、電気的装置が存在しないことを特徴とする体腔の洗
浄装置。 - 【請求項１０】 請求項１又は２の何れかに記載の体腔
の洗浄装置にして、前記第１の導管に関係する調節可能
な絞りクランプを更に備えることを特徴とする体腔の洗
浄装置。 - 【請求項１１】 請求項１に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記流動駆動ポンプの吐出量が該流動駆動ポンプを
駆動する流体の圧力により制御されており、駆動流体の
圧力を調節する圧力調節手段を更に備えることを特徴と
する体腔の洗浄装置。 - 【請求項１２】 請求項１１に記載の体腔の洗浄装置に
して、前記圧力調節手段が一定の最高吐出量限界値を有
することを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項１３】 請求項１２に記載の体腔の洗浄装置に
して、前記最高限界値が、前記流動駆動ポンプと関係し
て、約300ｍｍＨｇのポンプ吐出圧力に対応することを
特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項１４】 請求項１又は２の何れかに記載の体腔
の洗浄装置にして、前記内視鏡法が関節鏡法を含むこと
を特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項１５】 請求項４に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記内視鏡法が関節鏡法を含むことを特徴とする体
腔の洗浄装置。 - 【請求項１６】 請求項５に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記内視鏡法が関節鏡法を含むことを特徴とする体
腔の洗浄装置。 - 【請求項１７】 請求項６に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記内視鏡法が関節鏡法を含むことを特徴とする体
腔の洗浄装置。 - 【請求項１８】 請求項７に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記内視鏡法が関節鏡法を含むことを特徴とする体
腔の洗浄装置。 - 【請求項１９】 請求項１又は２の何れかに記載の体腔
の洗浄装置にして、前記流体駆動ポンプ及び前記第２の
導管が使い捨て型であることを特徴とする体腔の洗浄装
置。 - 【請求項２０】 請求項４に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記流動駆動ポンプ及び前記第２の導管が使い捨て
型であることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項２１】 請求項５に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記流動駆動ポンプ及び前記第２の導管が使い捨て
型であることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項２２】 請求項６に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記流動駆動ポンプ及び前記第２の導管が使い捨て
型であることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項２３】 請求項７に記載の体腔の洗浄装置にし
て、前記流動駆動ポンプ及び前記第２の導管が使い捨て
型であることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項２４】 請求項４に記載の体腔の洗浄装置にし
て、 前記流動駆動ポンプの空気圧駆動側に連通し、前記流動
駆動ポンプに付与される空気圧を変化させ、これによ
り、前記流動駆動ポンプにより発生される洗浄液の圧力
を変化させる圧力調節手段を更に備えることを特徴とす
る体腔の洗浄装置。 - 【請求項２５】 請求項６に記載の体腔の洗浄装置にし
て、 前記流動駆動ポンプの空気圧駆動側に連通し、前記流動
駆動ポンプに付与される空気圧を変化させ、これによ
り、前記流動駆動ポンプにより発生される洗浄液の圧力
を変化させる圧力調節手段を更に備えることを特徴とす
る体腔の洗浄装置。 - 【請求項２６】 請求項１又は２の何れかに記載の内視
鏡法の実施中、体腔を洗浄する体腔の洗浄装置にして、 前記流動駆動ポンプが、所定の吐出圧力に達したとき、
自動的に遮断し、前記吐出圧力が前記所定の圧力以下に
低下したとき、直ちに再始動し得るような構造及び配置
とされることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項２７】 請求項５に記載の体腔の洗浄装置にし
て、 前記流動駆動ポンプが、所定の吐出圧力に達したとき、
自動的に遮断し、前記吐出圧力が前記所定の圧力以下に
低下したとき、直ちに再始動し得るような構造及び配置
とされることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項２８】 請求項６に記載の体腔の洗浄装置にし
て、 前記流動駆動ポンプが、所定の吐出圧力に達したとき、
自動的に遮断し、前記吐出圧力が前記所定の圧力以下に
低下したとき、直ちに再始動し得るような構造及び配置
とされることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項２９】 請求項７に記載の体腔の洗浄装置にし
て、 前記流動駆動ポンプが、所定の吐出圧力に達したとき、
自動的に遮断し、前記吐出圧力が前記所定の圧力以下に
低下したとき、直ちに再始動し得るような構造及び配置
とされることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項３０】 請求項１０に記載の体腔の洗浄装置に
して、 前記流動駆動ポンプが、所定の吐出圧力に達したとき、
自動的に遮断し、前記吐出圧力が前記所定の圧力以下に
低下したとき、直ちに再始動し得るような構造及び配置
とされることを特徴とする体腔の洗浄装置。 - 【請求項３１】 内視鏡法の実施中、洗浄液により体腔
を洗浄する洗浄装置であって、体腔外に洗浄液を向ける
流出導管を備える洗浄装置に使用される装置にして、 体腔内に洗浄液を供給する第１の流入導管と、 洗浄液供給源から前記流入導管に液体を送出する流体駆
動ポンプと、 前記供給源を前記流動駆動ポンプに接続する第２の導管
と、 前記リザーバ及び前記流動駆動ポンプの吐出側を接続
し、前記流動駆動ポンプを通る流量より高流量を許容し
得るようにしたバイパス導管とを備えることを特徴とす
る装置。 - 【請求項３２】 請求項３１に記載の装置にして、前記
流動駆動ポンプが脈動吐出量を発生させ得るようにした
ことを特徴とする装置。 - 【請求項３３】 請求項３１に記載の装置にして、前記
流動駆動ポンプが空気圧により駆動されることを特徴と
する装置。 - 【請求項３４】 請求項３１又は３２の何れかに記載の
装置にして、前記流動駆動ポンプが、該流動駆動ポンプ
が作動していないとき、該流動駆動ポンプを経て液体を
重力流動させ得るような構造及び配置とされることを特
徴とする装置。 - 【請求項３５】 請求項３４に記載の装置にして、 前記流動駆動ポンプは、該流動駆動ポンプをポンプチャ
ンバと駆動チャンバに分割する可動のポンプ要素を有し
ており、 前記流動駆動ポンプは、前記ポンプ要素が前記ポンプチ
ャンバを通る液体の流れを妨害しないような構造及び配
置とされており、 前記第１及び第２の導管は、前記ポンプチャンバに接続
されており、 前記第１及び第２の導管及び前記ポンプチャンバを通っ
て伸長する流路に関係し、前記ポンプチャンバを通って
体腔に向けた一方向の流れを設定する一方向弁を備え、 前記流体駆動ポンプと、前記第１及び第２の導管と、前
記一方向弁とを備えた手段によって、前記重力流動が可
能となっており、 これにより、前記流動駆動ポンプが作動不能となったと
き、洗浄液体が重力により該洗浄装置を経て体腔に流動
し得るようにしたことを特徴とする装置。 - 【請求項３６】 請求項３５に記載の装置にして、前記
可動のポンプ要素が、前記流動駆動ポンプ内で揺動し得
るようにしたダイヤフラムを備えることを特徴とする装
置。 - 【請求項３７】 請求項１に記載の体腔の洗浄装置にし
て、 前記流動駆動ポンプの吐出量が、該流動駆動ポンプを駆
動する流体の圧力と、駆動流体の圧力を調節する調節手
段とにより制御されることを特徴とする体腔の洗浄装
置。 - 【請求項３８】 請求項３０乃至３２の何れかに記載の
装置にして、該装置が使い捨て型であることを特徴とす
る装置。 - 【請求項３９】 請求項３４に記載の装置にして、該装
置が使い捨て型であることを特徴とする装置。 - 【請求項４０】 請求項３５に記載の装置にして、該装
置が使い捨て型であることを特徴とする装置。 - 【請求項４１】 請求項３６に記載の装置にして、該装
置が使い捨て型であることを特徴とする装置。 - 【請求項４２】 請求項３１に記載の装置にして、 前記流出導管と、 前記第１及び第２の導管を接続し、前記ポンプを迂回す
るバイパス導管と、 前記流出導管に接続された手術用器具であって、前記ポ
ンプの容量以上の流量にて体腔から流出させるのに十分
な吸引力を発生させ得るようにした手術用器具とを備
え、前記バイパス導管は、流体が体腔に直接に流動する
のを許容し得るようにされ、これにより、入口流及び出
口流が均衡状態に維持されるようにしたことを特徴とす
る装置。 - 【請求項４３】 請求項４２に記載の装置にして、前記
内視鏡法が関節鏡法を含み、前記手術用器具が関節鏡法
用シェーバを備えることを特徴とする装置。 - 【請求項４４】 充填行程及び噴射行程を含む２つの行
程を発生させる脈動ポンプにして、 ハウジングと、 前記ハウジング内に配置され、該ハウジングの内部をポ
ンプチャンバ及び駆動チャンバに分割し得るように配置
された弾性部材と、 入口及び出口を有する前記ポンプチャンバであって、該
ポンプチャンバの前記入口及び前記出口が送出すべき流
体の流路を形成するポンプチャンバと、 前記流路に沿った単一方向への流動を生じさせる第１の
逆止弁手段とを備え、 前記駆動チャンバが空気入口及び空気出口を備え、 前記空気出口が、前記駆動チャンバ内に伸長する直立壁
により囲繞され、前記直立壁の上端が前記空気出口の回
りにリムを形成し、 前記弾性部材が前記直立壁のリムの上を下方に延伸し、
これにより前記直立下方のリムに対する密封を形成する
ように、前記弾性部材が前記ハウジング内に取り付けら
れ、 前記弾性部材が延伸してリムに密封係合し、これによ
り、前記リムに対して密封状態に偏倚され、 前記空気入口が駆動チャンバに連通し、 ポンプチャンバの出口を前記リザーバに接続するバイパ
ス流路を画成し、これにより、前記入口から前記出口へ
の別の流路を形成する手段と、 前記バイパス流路内に配置され、該バイパス流路内に一
方向への流動を生じさせる第２の逆止弁手段とを備え、 前記第２の逆止弁手段及びバイパス流路が、前記ポンプ
チャンバ及び前記第１の逆止弁手段を通る流量より高流
量で流体が流動するのを許容する構造とされることを特
徴とする脈動ポンプ。 - 【請求項４５】 請求項４４に記載の脈動ポンプにし
て、前記空気入口における流量を変化させる可変流量絞
り手段を更に備えることを特徴とするポンプ。 - 【請求項４６】 請求項４４に記載の脈動ポンプにし
て、前記第１の逆止弁が、ダックビル弁を備え、前記第
２の逆止弁手段が、フラッパ弁を備え、前記フラッパ弁
が前記ダックビル弁より大きい流動面積を画成すること
を特徴とする脈動ポンプ。 - 【請求項４７】 内視鏡法の実施中、体腔を洗浄する方
法にして、 洗浄液体供給源を提供する段階と、 体腔内に洗浄液を供給する第１の流入導管を提供する段
階と、 ポンプ装置内のポンプチャンバを経て伸長する第１の流
路と、前記ポンプチャンバを迂回する第２の流路とを含
む２つの流体路を備えるポンプ装置を提供する段階と、 前記ポンプ装置の入口を前記洗浄液体供給源に接続する
段階と、 該ポンプ装置の出口を前記流入導管に接続する段階と、 体腔からの第３の流出導管を提供する段階と、 前記第３の導管を通る洗浄液の流れを方向決めする段階
とを備えることを特徴とする体腔を洗浄する方法。 - 【請求項４８】 請求項４７に記載の体腔を洗浄する方
法にして、前記洗浄液が、第１の流路を通る流量を上廻
る流量にて前記体腔を通じて吸引され、前記洗浄液が、
流入量及び体腔からの流出量を均衡させるのに十分な流
量にて第２の流路を経て吸引されるようにしたことを特
徴とする体腔を洗浄する方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US783845 | 1991-10-29 | ||
| US07/783,845 US5322506A (en) | 1989-07-31 | 1991-10-29 | Irrigation system with high flow bypass for use with endoscopic procedure |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05207969A true JPH05207969A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=25130575
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4282648A Pending JPH05207969A (ja) | 1991-10-29 | 1992-10-21 | 体腔の洗浄装置及びその洗浄方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5322506A (ja) |
| EP (1) | EP0544410A3 (ja) |
| JP (1) | JPH05207969A (ja) |
| CA (1) | CA2081545A1 (ja) |
Cited By (3)
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