JPH05207807A - 造粒コート種子の乾燥法 - Google Patents
造粒コート種子の乾燥法Info
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- JPH05207807A JPH05207807A JP32459891A JP32459891A JPH05207807A JP H05207807 A JPH05207807 A JP H05207807A JP 32459891 A JP32459891 A JP 32459891A JP 32459891 A JP32459891 A JP 32459891A JP H05207807 A JPH05207807 A JP H05207807A
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Landscapes
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 造粒材と湿潤剤とで造粒コートされた種子を
乾燥する方法であって、造粒直後の高含水率の造粒コー
ト種子を振動または転動させながら、50℃以上の熱風
を前記造粒コート種子に接触通過させることを特徴とす
る造粒コート種子の乾燥法。 【効果】 本発明の乾燥法によれば、種子の発芽勢、発
芽率を維持しながら、短時間で造粒コート種子を乾燥す
ることができるので、造粒コーティング全体の工程時間
が大巾に短縮でき、産業の発展に多大な貢献ができる。
乾燥する方法であって、造粒直後の高含水率の造粒コー
ト種子を振動または転動させながら、50℃以上の熱風
を前記造粒コート種子に接触通過させることを特徴とす
る造粒コート種子の乾燥法。 【効果】 本発明の乾燥法によれば、種子の発芽勢、発
芽率を維持しながら、短時間で造粒コート種子を乾燥す
ることができるので、造粒コーティング全体の工程時間
が大巾に短縮でき、産業の発展に多大な貢献ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、造粒材と湿潤剤とで造
粒コートされた直後の高含水率の造粒コート種子を乾燥
する方法に関する。
粒コートされた直後の高含水率の造粒コート種子を乾燥
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】農業人口
等の減少のため、農業分野においても省力化は必須の課
題になっている。そのため、種子を造粒コーティングし
て、播種を機械化することが相当な勢いで進んでいる。
等の減少のため、農業分野においても省力化は必須の課
題になっている。そのため、種子を造粒コーティングし
て、播種を機械化することが相当な勢いで進んでいる。
【0003】このような造粒コート種子は、造粒材と湿
潤剤(通常はバインダーを含む水溶液)を用いて製造さ
れており、造粒直後の造粒コート種子には、20〜40
%の大量の水分が含まれている。このような高含水率の
造粒コート種子を乾燥するには、種々の方法が知られて
いるが、一般に種子は高湿度で高温にさらされると発芽
性を失うので、特開昭55−21705号や特開平2−
60510号などに記載されているように、30〜40
℃の比較的低温の空気で数時間から十数時間もかけて乾
燥している。
潤剤(通常はバインダーを含む水溶液)を用いて製造さ
れており、造粒直後の造粒コート種子には、20〜40
%の大量の水分が含まれている。このような高含水率の
造粒コート種子を乾燥するには、種々の方法が知られて
いるが、一般に種子は高湿度で高温にさらされると発芽
性を失うので、特開昭55−21705号や特開平2−
60510号などに記載されているように、30〜40
℃の比較的低温の空気で数時間から十数時間もかけて乾
燥している。
【0004】本発明の課題は、発芽性を失わずに乾燥時
間を短縮する方法を提供する処にある。
間を短縮する方法を提供する処にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の造粒コート種子
の乾燥法は、造粒材と湿潤剤とで造粒コートされた種子
を乾燥する方法であって、造粒直後の高含水率の造粒コ
ート種子を振動または転動させながら、50℃以上の熱
風を前記造粒コート種子に接触通過させることを特徴と
する。
の乾燥法は、造粒材と湿潤剤とで造粒コートされた種子
を乾燥する方法であって、造粒直後の高含水率の造粒コ
ート種子を振動または転動させながら、50℃以上の熱
風を前記造粒コート種子に接触通過させることを特徴と
する。
【0006】本発明においては、高温の熱風を使用して
いながら、被乾燥物である造粒コート種子の温度上昇が
抑えられているので、種子の発芽性を失うことなく、乾
燥時間が短縮される。
いながら、被乾燥物である造粒コート種子の温度上昇が
抑えられているので、種子の発芽性を失うことなく、乾
燥時間が短縮される。
【0007】すなわち、造粒直後の高含水率の造粒コー
ト種子を、50℃以上の高温の熱風(熱風は、通常は高
温空気で構成されているが、窒素などの常温で気体の物
質を加熱してもよい)で乾燥しても、造粒コート層中に
含まれている水分の蒸発潜熱により、造粒コート種子そ
のものの温度上昇は抑えられる。この際、造粒コート種
子が振動または転動しているので、熱風が造粒コート種
子に満遍なく接触して、乾燥斑がない。
ト種子を、50℃以上の高温の熱風(熱風は、通常は高
温空気で構成されているが、窒素などの常温で気体の物
質を加熱してもよい)で乾燥しても、造粒コート層中に
含まれている水分の蒸発潜熱により、造粒コート種子そ
のものの温度上昇は抑えられる。この際、造粒コート種
子が振動または転動しているので、熱風が造粒コート種
子に満遍なく接触して、乾燥斑がない。
【0008】乾燥が進み、造粒コート種子の含水率が小
さくなると、水分の拡散・蒸発が遅くなり、造粒コート
種子そのものの温度が上昇し始める。このまま放置する
と、最終的には、熱風温度と同じ温度まで上昇するた
め、種子の発芽性を失う。しかしながら、熱風温度と同
じになるまで乾燥する必要はなく、造粒コート種子の温
度が40℃程度まで上昇すれば、造粒コート種子は目的
の含水率(通常5%以下)まで乾燥される。この時点で
乾燥を終了すれば、種子は発芽性を維持できる。
さくなると、水分の拡散・蒸発が遅くなり、造粒コート
種子そのものの温度が上昇し始める。このまま放置する
と、最終的には、熱風温度と同じ温度まで上昇するた
め、種子の発芽性を失う。しかしながら、熱風温度と同
じになるまで乾燥する必要はなく、造粒コート種子の温
度が40℃程度まで上昇すれば、造粒コート種子は目的
の含水率(通常5%以下)まで乾燥される。この時点で
乾燥を終了すれば、種子は発芽性を維持できる。
【0009】次に、乾燥の具体的手段を列挙する。
【0010】(1)本発明においては、乾燥時間を短縮
するために、50℃以上に加温して相対湿度を下げた熱
風を用いて、造粒コート種子を乾燥させる。すなわち、
高温になるほど相対湿度が下がり、造粒コート種子から
の水分の蒸発が大きくなるため、乾燥時間は短くなる。
熱風温度が50℃未満だと、乾燥速度が遅く、乾燥時間
短縮の目的に合致しない。ただし、熱風温度が100℃
を超えると、乾燥速度が早すぎて造粒コート種子内の水
の拡散が追いつかず、表面と内部との間に温度差が生
じ、造粒コート層にひび割れが生じる。なお、好ましい
熱風温度は、60〜90℃である。
するために、50℃以上に加温して相対湿度を下げた熱
風を用いて、造粒コート種子を乾燥させる。すなわち、
高温になるほど相対湿度が下がり、造粒コート種子から
の水分の蒸発が大きくなるため、乾燥時間は短くなる。
熱風温度が50℃未満だと、乾燥速度が遅く、乾燥時間
短縮の目的に合致しない。ただし、熱風温度が100℃
を超えると、乾燥速度が早すぎて造粒コート種子内の水
の拡散が追いつかず、表面と内部との間に温度差が生
じ、造粒コート層にひび割れが生じる。なお、好ましい
熱風温度は、60〜90℃である。
【0011】(2)造粒コート種子を乾燥する際、造粒
コート種子が極く少なくて各種子が重ならずに離れて存
在する場合は、造粒コート種子から熱風への水分の蒸発
・拡散はスムーズに行なわれる。
コート種子が極く少なくて各種子が重ならずに離れて存
在する場合は、造粒コート種子から熱風への水分の蒸発
・拡散はスムーズに行なわれる。
【0012】しかしながら、造粒コート種子が多くなっ
て層状に堆積すると、熱風に接している造粒コート種子
は早く乾燥するが、熱風に接していない内部の種子は乾
燥が遅いため、早く乾燥した表面の種子の温度が上昇
し、長時間にわたって高温・高湿状態下にさらされる。
このため、表面の種子の発芽性が失われる。
て層状に堆積すると、熱風に接している造粒コート種子
は早く乾燥するが、熱風に接していない内部の種子は乾
燥が遅いため、早く乾燥した表面の種子の温度が上昇
し、長時間にわたって高温・高湿状態下にさらされる。
このため、表面の種子の発芽性が失われる。
【0013】そこで、この問題を解決するために、本発
明においては、造粒コート種子を機械的に振動または転
動させて、種子一粒一粒の周りに満遍なく熱風が流れる
ようにし、どの種子からも、熱風への水分の蒸発・拡散
がスムーズに行なわれるようにした。
明においては、造粒コート種子を機械的に振動または転
動させて、種子一粒一粒の周りに満遍なく熱風が流れる
ようにし、どの種子からも、熱風への水分の蒸発・拡散
がスムーズに行なわれるようにした。
【0014】すなわち、例えば、目皿または網などの多
孔性支持体の上に造粒直後の造粒コート種子を層状に堆
積させ、この造粒コート種子を振動または転動させなが
ら、下方より熱風を送って種子層を通過させれば、全て
の造粒コート種子が熱風と接触して、水分の蒸発が均一
に満遍なく行なわれる。
孔性支持体の上に造粒直後の造粒コート種子を層状に堆
積させ、この造粒コート種子を振動または転動させなが
ら、下方より熱風を送って種子層を通過させれば、全て
の造粒コート種子が熱風と接触して、水分の蒸発が均一
に満遍なく行なわれる。
【0015】造粒コート種子を振動または転動させるに
は、熱風の風速または風量を上げてもよいし、目皿また
は網などの多孔性支持体を振動させてもよいし、造粒コ
ート種子層の上部を撹拌機で撹拌してもよい。また、そ
れらを組み合わせてもよい。なお、振動または転動は、
常時行なう必要はなく、断続的に実施してもよいが、造
粒コート種子より蒸発・拡散した水分を含む高湿度の排
風は、造粒コート種子層をすみやかに通過させ、上方よ
りすみやかに系外に排出させることが重要である。
は、熱風の風速または風量を上げてもよいし、目皿また
は網などの多孔性支持体を振動させてもよいし、造粒コ
ート種子層の上部を撹拌機で撹拌してもよい。また、そ
れらを組み合わせてもよい。なお、振動または転動は、
常時行なう必要はなく、断続的に実施してもよいが、造
粒コート種子より蒸発・拡散した水分を含む高湿度の排
風は、造粒コート種子層をすみやかに通過させ、上方よ
りすみやかに系外に排出させることが重要である。
【0016】(3)造粒コート種子の乾燥は、造粒コー
ト種子自体の温度(以下、品温ともいう)または排風の
温度が所定の温度(通常は、40℃)に達したところで
終了する。これは、品温や排風温度と造粒コート種子の
含水率との間には一定の関係があり、品温または排風温
度を測定すれば、造粒コート種子の含水率を推定するこ
とができるからである。
ト種子自体の温度(以下、品温ともいう)または排風の
温度が所定の温度(通常は、40℃)に達したところで
終了する。これは、品温や排風温度と造粒コート種子の
含水率との間には一定の関係があり、品温または排風温
度を測定すれば、造粒コート種子の含水率を推定するこ
とができるからである。
【0017】ただし、造粒コートの方法や熱風の条件な
どにより、この関係は若干変化するので、予め、実際に
行なう条件で実験を行なって、終了温度を確認しておく
ことが好ましい。
どにより、この関係は若干変化するので、予め、実際に
行なう条件で実験を行なって、終了温度を確認しておく
ことが好ましい。
【0018】また、品温は、振動または転動が不充分で
あると、測定場所により差が生じる。これは、乾燥が不
均一であることをも示しているので、振動または転動条
件を変更して乾燥の均一化を図ることが好ましい。
あると、測定場所により差が生じる。これは、乾燥が不
均一であることをも示しているので、振動または転動条
件を変更して乾燥の均一化を図ることが好ましい。
【0019】なお、品温と排風温度とは、原則的に同一
の値となるので、乾燥の終了はどちらの温度で判断して
もよいが、測定温度のばらつきのより少ない排風温度に
より判断することが好ましい。両方の温度で判断するこ
とが、さらに好ましい。
の値となるので、乾燥の終了はどちらの温度で判断して
もよいが、測定温度のばらつきのより少ない排風温度に
より判断することが好ましい。両方の温度で判断するこ
とが、さらに好ましい。
【0020】(4)多孔性支持体の上に堆積させる造粒
コート種子層の厚さは特に限定されるものではないが、
層が厚すぎると、種子の振動または転動が困難となり、
層が薄く種子がまばらにしかない場合は、熱の損失が多
く不経済である。
コート種子層の厚さは特に限定されるものではないが、
層が厚すぎると、種子の振動または転動が困難となり、
層が薄く種子がまばらにしかない場合は、熱の損失が多
く不経済である。
【0021】従って、種子層の厚さは、造粒コート種子
が多孔性支持体を一面に覆った状態から20cm程度ま
での間が好ましい。このようにすると、1時間以内とい
う非常に短時間での乾燥が可能となる。
が多孔性支持体を一面に覆った状態から20cm程度ま
での間が好ましい。このようにすると、1時間以内とい
う非常に短時間での乾燥が可能となる。
【0022】(5)乾燥温度により発芽性が悪影響を受
け易い種類の種子については、乾燥終期の品温上昇時
に、熱風の温度を50℃以下に下げて品温の上昇を抑え
ることが好ましい。乾燥終期に熱風温度を50℃以下に
下げることにより、乾燥時間は若干延びるが、乾燥終期
までに至る時間が短かいので、本発明の優位性を否定す
ることにはならない。
け易い種類の種子については、乾燥終期の品温上昇時
に、熱風の温度を50℃以下に下げて品温の上昇を抑え
ることが好ましい。乾燥終期に熱風温度を50℃以下に
下げることにより、乾燥時間は若干延びるが、乾燥終期
までに至る時間が短かいので、本発明の優位性を否定す
ることにはならない。
【0023】このように、種子に応じて、あるいは造粒
条件に応じて、熱風温度の条件変更は可能である。
条件に応じて、熱風温度の条件変更は可能である。
【0024】(6)本発明によれば、乾燥が短時間で終
了するので、回分式乾燥法で行なってもよいし、連続式
乾燥法で行なってもよい。
了するので、回分式乾燥法で行なってもよいし、連続式
乾燥法で行なってもよい。
【0025】本発明を実施する上で使用する造粒材、湿
潤剤、バインダーなどとしては、従来の造粒コーティン
グに用いられたものを、そのまま適用することができ
る。また、添加物として、殺菌剤、疎水剤、植物ホルモ
ン、肥料などの各種薬剤を用いることも可能である。
潤剤、バインダーなどとしては、従来の造粒コーティン
グに用いられたものを、そのまま適用することができ
る。また、添加物として、殺菌剤、疎水剤、植物ホルモ
ン、肥料などの各種薬剤を用いることも可能である。
【0026】また、本発明を適用する種子の種類も特に
限定されるものではなく、白菜、人参、レタス、ホウレ
ン草、玉葱などの各種の野菜種子や、ベチュニヤ、ベコ
ニヤなどの花卉類の種子などに広く適用できる。
限定されるものではなく、白菜、人参、レタス、ホウレ
ン草、玉葱などの各種の野菜種子や、ベチュニヤ、ベコ
ニヤなどの花卉類の種子などに広く適用できる。
【0027】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をより
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0028】実施例1 白菜の種子12kgを傾斜回転パンに入れ、これにポリ
ビニルアルコールの0.5%水溶液をスプレーで加え、
次いでクレーを加える。この操作を交互に繰り返し、粒
径約3mmの造粒コート種子を得た。ポリビニルアルコ
ール0.5%水溶液の総使用量は38kgであり、クレ
ーの総使用量は55kgであった。この造粒直後の未乾
燥造粒コート種子の含水率は37.6%であった。
ビニルアルコールの0.5%水溶液をスプレーで加え、
次いでクレーを加える。この操作を交互に繰り返し、粒
径約3mmの造粒コート種子を得た。ポリビニルアルコ
ール0.5%水溶液の総使用量は38kgであり、クレ
ーの総使用量は55kgであった。この造粒直後の未乾
燥造粒コート種子の含水率は37.6%であった。
【0029】実施例2 実施例1で得られた未乾燥造粒コート種子を、図1に示
す振動式乾燥機を用いて乾燥した。
す振動式乾燥機を用いて乾燥した。
【0030】この振動式乾燥機は、下方に熱風の入口1
1、上方に排風の出口12をそれぞれ有する中太の乾燥
室13からなり、この乾燥室13の中に、目皿または網
からなる多孔性支持体14が水平に取付けられている。
この多孔性支持体14の上に、造粒直後の未乾燥造粒コ
ート種子を堆積し、図示しない振動手段で乾燥室全体を
振動させながら、入口11より熱風を送り込んで、種子
層15を下から上に通過させる。通過した排風は、図示
しないブロワーにより、出口12から乾燥室外に排出さ
れる。なお、品温と排風温度を測定するためには、種子
層15と出口12に温度計を設置すればよい。
1、上方に排風の出口12をそれぞれ有する中太の乾燥
室13からなり、この乾燥室13の中に、目皿または網
からなる多孔性支持体14が水平に取付けられている。
この多孔性支持体14の上に、造粒直後の未乾燥造粒コ
ート種子を堆積し、図示しない振動手段で乾燥室全体を
振動させながら、入口11より熱風を送り込んで、種子
層15を下から上に通過させる。通過した排風は、図示
しないブロワーにより、出口12から乾燥室外に排出さ
れる。なお、品温と排風温度を測定するためには、種子
層15と出口12に温度計を設置すればよい。
【0031】本実施例においては、実施例1で得られた
未乾燥造粒コート種子のうち50kgを図1に示す振動
式乾燥機に仕込み、充分に振動させながら、底部より6
5℃の熱風を100m3/分で圧送し、造粒コート種子
に接触させながら通過させた。
未乾燥造粒コート種子のうち50kgを図1に示す振動
式乾燥機に仕込み、充分に振動させながら、底部より6
5℃の熱風を100m3/分で圧送し、造粒コート種子
に接触させながら通過させた。
【0032】乾燥開始前には25℃であった造粒コート
種子の品温は、乾燥開始後直ちに28℃まで上昇し、そ
の後ほぼその温度を維持し、20分経過後に徐々に上昇
した。品温が40℃に達した時点で乾燥を終了し、室温
まで冷却した。乾燥の終了は乾燥開始後25分の時点で
あった。また、乾燥後の造粒コート種子の含水率は3.
9%であった。
種子の品温は、乾燥開始後直ちに28℃まで上昇し、そ
の後ほぼその温度を維持し、20分経過後に徐々に上昇
した。品温が40℃に達した時点で乾燥を終了し、室温
まで冷却した。乾燥の終了は乾燥開始後25分の時点で
あった。また、乾燥後の造粒コート種子の含水率は3.
9%であった。
【0033】なお、本実施例で用いた振動式乾燥機は、
乾燥室全体を振動させるものであったが、本発明はこれ
に限られず、多孔性支持体のみを振動させてもよい。
乾燥室全体を振動させるものであったが、本発明はこれ
に限られず、多孔性支持体のみを振動させてもよい。
【0034】比較例1 実施例1で得られた未乾燥造粒コート種子のうちの50
kgを、40℃の熱風乾燥機に入れ、15時間乾燥した
後に室温まで冷却した。この乾燥造粒コート種子の含水
率を測定すると、4.1%であった。
kgを、40℃の熱風乾燥機に入れ、15時間乾燥した
後に室温まで冷却した。この乾燥造粒コート種子の含水
率を測定すると、4.1%であった。
【0035】以上の実施例2及び比較例1で得られた造
粒コート種子を用いて、常法により発芽テストを行なっ
た。その結果を表1に示す。
粒コート種子を用いて、常法により発芽テストを行なっ
た。その結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、本発明の乾燥法
によって得られた造粒コート種子は、従来の乾燥法で得
られた造粒コート種子と、発芽勢、発芽率ともに変わら
ず、乾燥方法による差は認められなかった。
によって得られた造粒コート種子は、従来の乾燥法で得
られた造粒コート種子と、発芽勢、発芽率ともに変わら
ず、乾燥方法による差は認められなかった。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の乾燥法によれ
ば、種子の発芽勢、発芽率を維持しながら、短時間で造
粒コート種子を乾燥することができるので、造粒コーテ
ィング全体の工程時間が大巾に短縮でき、産業の発展に
多大な貢献ができる。
ば、種子の発芽勢、発芽率を維持しながら、短時間で造
粒コート種子を乾燥することができるので、造粒コーテ
ィング全体の工程時間が大巾に短縮でき、産業の発展に
多大な貢献ができる。
【図1】本発明の一実施例で用いる振動式乾燥機を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
11 熱風の入口 12 排風の出口 13 乾燥室 14 多孔性支持体 15 種子層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西畑 隆男 滋賀県蒲生郡安土町下豊浦6−72 (72)発明者 松下 慎哉 大津市一里山3−24−18
Claims (1)
- 【請求項1】 造粒材と湿潤剤とで造粒コートされた種
子を乾燥する方法であって、造粒直後の高含水率の造粒
コート種子を振動または転動させながら、50℃以上の
熱風を前記造粒コート種子に接触通過させることを特徴
とする造粒コート種子の乾燥法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32459891A JP3278694B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 造粒コート種子の乾燥法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32459891A JP3278694B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 造粒コート種子の乾燥法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207807A true JPH05207807A (ja) | 1993-08-20 |
JP3278694B2 JP3278694B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=18167610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32459891A Expired - Fee Related JP3278694B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 造粒コート種子の乾燥法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3278694B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012044912A (ja) * | 2010-08-26 | 2012-03-08 | Sumika Agrotech Co Ltd | 被覆造粒種子の乾燥方法 |
JP2013106568A (ja) * | 2011-11-22 | 2013-06-06 | Sumika Agrotech Co Ltd | コート種子の特性改良方法 |
KR20220017019A (ko) * | 2020-08-03 | 2022-02-11 | (주)신농 | 종자 건조기 |
CN114391335A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-04-26 | 河北沃土种业股份有限公司 | 一种种子包衣机 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP32459891A patent/JP3278694B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012044912A (ja) * | 2010-08-26 | 2012-03-08 | Sumika Agrotech Co Ltd | 被覆造粒種子の乾燥方法 |
JP2013106568A (ja) * | 2011-11-22 | 2013-06-06 | Sumika Agrotech Co Ltd | コート種子の特性改良方法 |
KR20220017019A (ko) * | 2020-08-03 | 2022-02-11 | (주)신농 | 종자 건조기 |
CN114391335A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-04-26 | 河北沃土种业股份有限公司 | 一种种子包衣机 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3278694B2 (ja) | 2002-04-30 |
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