JPH05207378A - Ccd固体撮像装置の駆動方法 - Google Patents

Ccd固体撮像装置の駆動方法

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JPH05207378A
JPH05207378A JP4038682A JP3868292A JPH05207378A JP H05207378 A JPH05207378 A JP H05207378A JP 4038682 A JP4038682 A JP 4038682A JP 3868292 A JP3868292 A JP 3868292A JP H05207378 A JPH05207378 A JP H05207378A
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JP4038682A
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Takeshi Yamaura
毅 山浦
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 S/N比をあまり劣化させることなく固体撮
像装置の感度を上げる。 【構成】 受光部4の電荷を垂直転送回路6、水平転送
回路8及び出力部10を介して映像信号として取り出す
CCD固体撮像装置において、出力部10のリセット動
作を複数の水平転送に対して1回の割合で行い、隣接す
る受光部の電荷を足し加える。そして、リセット動作後
のフィードスルーレベル20と次のリセット動作の直前
の信号レベル22との差Sをサンプルホールドするよう
にし、従来の駆動方法により得られる感度よりも高感度
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCD固体撮像装置の
駆動方法に係り、S/N比をあまり劣化させることなく
感度を上げることができるCCD固体撮像装置の駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像撮像装置として、半導体基
板表面の絶縁膜上に近接して配列した多数の電極に、順
次適当なパルス電圧を印加して、電気的または光学的な
入力信号によって生じた電荷を転送する半導体デバイ
ス、すなわちCCD固体撮像装置が知られている。この
種の撮像装置の信号の読出し方式には、光検出部にもC
CDを用い、撮像された電荷を短時間(垂直帰線期間)
のうちに並列的に走査用CCDに転送するようにしたフ
レーム転送方式や、ホトダイオード列に隣接平行して走
査用CCD列が設けられ、1ライン毎に水平走査用CC
D列に信号が転送されるようになされたインタライン転
送方式などが知られている。
【0003】ここで図7に基づいて上記インタライン転
送方式について説明すると、このCCD固体撮像装置2
は、例えばN型或いはP型のSi基板上のSiO2 を誘
電体として、多数のMOSダイオードを密接して並べた
ものであり、垂直方向(図中上下方向)に配列される複
数の受光部4と、この受光部4の列に平行に隣接される
垂直転送回路6とを有しており、上記受光部4と垂直転
送回路6よりなる素子群が多数平行に配列されている。
上記受光部4は、例えばダイオードよりなり、ここで蓄
積された電荷を隣接する不透明なCCDレジスタよりな
る垂直転送回路6へ転送し得るように構成されている。
そして、上記各垂直回路6には、例えば水平列のレジス
タよりなる水平転送回路8が接続されており、上記垂直
転送回路6へ続出された信号を上記各垂直転送回路6へ
入力されるクロックAに従って上記水平転送回路8へ転
送するように構成されている。
【0004】そして、上記水平転送回路8の一端には、
出力部10が設けられており、この水平転送回路8に転
送されてきた電荷をクロックBに従って、次の信号が入
ってくるまでに読み出すように構成されている。このよ
うな撮像装置において、各受光部4へ入射した光は、こ
れを構成するホトダイオードにより光強度と蓄積時間に
比例した電荷に光電変換され、蓄積される。次に、蓄積
された電荷を垂直ブランキング期間のあるタイミングで
垂直転送回路6に読み出す。その後、この転送回路6に
蓄積された電荷を水平ブランキングの都度、クロックA
に従って1段ずつ水平転送回路8へ転送する。
【0005】そして、上記水平転送回路8は、これに転
送されてきた電荷を映像期間中に水平転送パルスである
クロックBに従って出力部10に向けて順次、全段転送
する。この出力部10では、転送されてきた電荷をキャ
パシタにより電圧に変換した後、1水平転送毎にリセッ
トパルス12によりリセットし、フィードスルーレベル
に再設定する。その後、この信号は出力アンプを経て出
力される。ここで、出力アンプより出力された信号の波
型は図8に示すようになり、この出力信号のフィードス
ルーレベルと信号レベルとの差を相関2重サンプリング
等により水平転送周波数と同じ周波数で取り出し、これ
により映像信号を得ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の固
体撮像装置において、蓄積時間が一定である時の撮像装
置の感度を増加する場合には、上記出力信号の出力レベ
ルは、個々のホトダイオードである受光部4に入射する
光の強度と蓄積時間に比例したものであることから、後
段の回路のアンプのゲインを上げることにより行ってい
た。しかしながら、このように上述のように感度を上げ
るためにアンプのゲインを上げると、信号レベルと共に
ノイズレベルも同じ程度だけ上昇してしまい、結果的に
感度を上げた程度と同じ程度だけS/N比が劣化してし
まうという問題点があった。本発明は、以上のような問
題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたもの
である。本発明の目的は、S/N比をあまり劣化させる
ことなく感度を上げることができるCCD固体撮像装置
の駆動方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、複数の受光部を配列してなるCCD固
体撮像装置の駆動方法において、前記CCD固体撮像装
置の出力部のリセット動作を複数の水平転送に対して1
回の割合で行うことにより水平方向に隣接する複数個の
受光部の信号電荷を蓄積し、リセット動作後のフィード
スルーレベルと次のリセット動作の直前の信号レベルと
の差をサンプルホールドするように構成したものであ
る。
【0008】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、出力部
のリセット動作は、複数回、例えば2回の水平転送操作
に対して1回の割合で行われるので複数個、例えば水平
方向へ隣接する2個の受光部の信号電荷が出力部へ蓄積
される。そして、リセット動作後のフィードスルーレベ
ルと次のリセット動作の直前の信号レベルとの差をサン
プルホールドするようにしたので蓄積された信号電荷の
分だけ差が大きくなり、感度を大きくすることが可能と
なる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係るCCD固体撮像装置の
駆動方法の一実施例を詳述する。図1は、本発明方法を
説明するための波型を示す波型図、図2は本発明方法を
実施するためのCCD固体撮像装置を示す概略構成図で
ある。尚、図7に示す従来装置と同一部分については同
一符号を付す。図示するようにこのCCD固体撮像装置
16は、前記図7に示す装置とほぼ同様に構成されてお
り、後述するようにリセットパルスの印加タイミングが
異なる。すなわち、このCCD固体撮像装置16は、例
えばN型或いはP型のSi基板上のSiO2 を誘電体と
して、多数のMOSダイオードを密接して並べたもので
あり、垂直方向(図中上下方向)に配列される複数の受
光部4と、この受光部4の列に平行に隣接される垂直転
送回路6とを有しており、上記受光部4と垂直転送回路
6よりなる素子群が多数平行に配列されている。上記受
光部4は、例えばホトトランジスタよりなり、ここで蓄
積された電荷を隣接する不透明なCCDレジスタよりな
る垂直転送回路6へ転送し得るように構成されている。
【0010】そして、上記各垂直転送回路6には、例え
ば水平列のレジスタよりなる水平転送回路8が接続され
ており、上記垂直転送回路6へ読み出された信号を上記
各垂直転送回路6へ入力されるクロックAに従って上記
水平転送回路8へ転送するように構成されている。そし
て、上記水平転送回路8の一端には、出力部10が設け
られており、この水平転送回路8に転送されてきた電荷
をクロックBに従って、次の信号が入ってくるまでに読
み出すように構成されている。この出力部10では、転
送されてきた電荷をキャパシタにより電圧に変換した
後、複数、例えば本実施例によれば2回の水平転送毎に
1回の割合でリセットパルス18によりリセットし、フ
ィードスルーレベルに再設定し得るように構成されてい
る。
【0011】次に、以上のように構成された固体撮像装
置の動作について説明する。まず、各受光部4へ入射さ
れた光は、これを構成するホトダイオードにより光強度
と蓄積時間に比例した電荷に光電変換され、蓄積され
る。次に、蓄積された電荷を垂直ブランキング期間のあ
るタイミングで垂直転送回路6に読み出す。この転送回
路6に蓄積された電荷は、水平ブランキングの都度、ク
ロックAに従って1段ずつ水平転送回路8へ転送され
る。そして、上記水平転送回路8は、これに転送されて
きた電荷を映像期間中に水平転送パルスであるクロック
B(図2参照)に従って出力部10に向けて順次、全段
転送する。この出力部10では、転送されてきた電荷を
キャパシタにより電圧に変換した後、本実施例において
は2回の水平転送に対して1回リセットパルス18(図
1参照)を印加することによりリセットし、フィードス
ルーレベルに再設定する。その後、この信号は出力アン
プを経て出力される。
【0012】ここで、出力アンプより出力される出力信
号の波形は、図1(A)に示すようになり、この出力信
号のフィードスルーレベルと信号レベルの差を相関2重
サンプリング等により本実施例においては水平転送周波
数の半分の周波数で取り出し、映像信号が得られる。
上述のように本実施例においては、2回の水平転送に対
して1回のリセット動作が行われているので、図1
(A)に示すような出力波形となる。すなわち図1
(A)中、期間t1にリセットされた出力電位は、フィ
ードスルー期間t2においてフィードスルーレベル20
となり、その後、最初の水平転送により期間t3におい
ては1つめの受光部であるホトダイオードに蓄積された
電荷に対応する電荷だけ電位が下がる。
【0013】従来の駆動方法にあっては、次の水平転送
の前にリセット動作を行うが(図1(D)は従来方法の
リセットパルスを示す)、本実施例においてはリセット
動作を1回おきに間引いた状態となっているので、次の
水平転送まで電位がホールドされることになる。そし
て、次の水平転送により、上記したホトダイオードの隣
に配置されたホトダイオードの信号電荷が出力部4に転
送されて前回に転送された電荷に加算乃至足し合わされ
るので、出力電位は更に下がり、仮に上記2つのホトダ
イオードに入射した光の強さが同じであれば、期間t4
におけるフィードスルーレベル20と信号レベル22と
の差Sは従来方法の場合の2倍となり、この差Sは次の
リセット動作までサンプルホールドされることになる。
【0014】この場合、水平転送期間におけるリセット
動作及びサンプルホールド動作のタイミングは毎回同じ
であるので、足し合わされる画組の組み合わせの切れ目
は、垂直方向に揃ったものとなる。図3は隣接する2つ
の受光部(画素)の電荷を足し合わせたときのホトダイ
オードの組みの模式図を示し、斜線部分は第1フィール
ド、空白の部分は第2フィールドをそれぞれ示す。そし
て、期間t5において次のリセット動作が行われて電荷
をリセットし、出力信号のフィードスルーレベルを再設
定する。そして、このような一連の動作が繰り返して行
われることになる。このように、出力波形のフィードス
ルー期間t2のレベル20と2度目の水平転送の後の期
間t4の信号レベル22との差Sをサンプルホールドす
ることにより、従来の駆動方法によって得られる信号の
2倍の振幅をもつ信号を得ることができ、結果的に後段
のアンプのゲインを上げることなく撮像装置の感度を2
倍上げることができる。
【0015】具体的には、ノイズの成分には蓄積によっ
て足し合わされる成分(例えばCCDにおいて光の照射
を受けないときにも流れる暗電流等)と足し合わされな
い成分(出力アンプのノイズ等)があることから、上述
のようにリセット動作を間引くことにより撮像装置の感
度が2倍になるのに対してノイズ成分は√2倍以下とな
り、結果的に、アンプのゲインを上げて感度を向上させ
る場合と比較して、S/N比の良い映像信号を得ること
が可能となる。尚、上記実施例においては、説明のため
にリセット動作を水平転送2回につき1回行う場合につ
いて説明したが、これに限定されず、水平転送m(正の
整数)回につき1回リセット動作を行うようにしてもよ
い。これによれば、電荷はm倍となって撮像装置の感度
がm倍となるのに対してノイズは√m倍以下となる。
【0016】尚、上記実施例にあっては複数の例えばm
個のホトダイオードの信号電荷を1つの信号としてサン
プリングするので画素数が1/mに減少したものと等価
になり、水平解像度が1/mになるが、この水平解像度
の低下を防止するために以下のように構成してもよい。
図4は、本発明方法の他の実施例を説明するための波型
を示す波型図、図5は本発明方法を実施するためのCC
D固体撮像装置を示す概略構成図である。尚、図7に示
す従来装置と同一部分については同一符号を付す。図示
するようにこのCCD固体撮像装置16は、前記図7に
示す装置とほぼ同様に構成されており、後述するように
リセットパルスの印加タイミングが水平期間毎及びフレ
ーム毎に異なる。
【0017】すなわち、このCCD固体撮像装置16
は、例えばN型或いはP型のSi基板上のSiO2 を誘
電体として、多数のMOSダイオードを密接して並べた
ものであり、垂直方向(図中上下方向)に配列される複
数の受光部4と、この受光部4の列に平行に隣接される
垂直転送回路6とを有しており、上記受光部4と垂直転
送回路6よりなる素子群が多数平行に配列されている。
上記受光部4は、例えばホトトランジスタよりなり、こ
こで蓄積された電荷を隣接する不透明なCCDレジスタ
よりなる垂直転送回路6へ転送し得るように構成されて
いる。そして、上記各垂直転送回路6には、例えば水平
列のレジスタよりなる水平転送回路8が接続されてお
り、上記垂直転送回路6へ読み出された信号を上記各垂
直転送回路6へ入力されるクロックAに従って上記水平
転送回路8へ転送するように構成されている。
【0018】そして、上記水平転送回路8の一端には、
出力部10が設けられており、この水平転送回路8に転
送されてきた電荷をクロックBに従って、次の信号が入
ってくるまでに読み出すように構成されている。この出
力部10では、転送されてきた電荷をキャパシタにより
電圧に変換した後、複数、例えば本実施例によれば2回
の水平転送毎に1回の割合でリセットパルスによりリセ
ットし、フィードスルーレベルに再設定し得るように構
成されている。しかも、本実施例においては相互に位相
が180°ずれた2つのリセットパルス18,19を用
いて、リセット動作を、1水平期間毎にその直前の水平
期間におけるリセット動作のタイミングの中間点で行う
ようにし、蓄積乃至足し合わされる信号電荷の受光部の
組み合わせを水平期間毎及びフレーム毎に変更し得るよ
うに構成されている。尚、図中異なる経路を介してリセ
ットパルス18、19を導入するようにしてあるが、こ
れらを1つの経路から導入するようにしてもよい。
【0019】次に、以上のように構成された固体撮像装
置の動作について説明する。まず、各受光部4へ入射さ
れた光は、これを構成するホトダイオードにより光強度
と蓄積時間に比例した電荷に光電変換され、蓄積され
る。次に、蓄積された電荷を垂直ブランキング期間のあ
るタイミングで垂直転送回路6に読み出す。この転送回
路6に蓄積された電荷は、水平ブランキングの都度、ク
ロックAに従って1段ずつ水平転送回路8へ転送され
る。そして、上記水平転送回路8は、これに転送されて
きた電荷を映像期間中に水平転送パルスであるクロック
B(図5参照)に従って出力部10に向けて順次、全段
転送する。
【0020】この出力部10では、転送されてきた電荷
をキャパシタにより電圧に変換した後、本実施例におい
ては2回の水平転送に対して1回リセットパルス18,
19(図4参照)を印加することによりリセットし、フ
ィードスルーレベルに再設定する。ここでリセットパル
スがハイレベルのときにリセット動作が行われる。その
後、この信号は出力アンプを経て出力される。ここで、
出力アンプより出力される出力信号の波形は、図4
(A)に示すようになり、この出力信号のフィードスル
ーレベルと信号レベルの差を相関2重サンプリング等に
より本実施例においては水平転送周波数の半分の周波数
で取り出し、映像信号が得られる。
【0021】上述のように本実施例においては、2回の
水平転送に対して1回のリセット動作が行われ、しかも
1水平期間におけるリセット動作は、直前の1水平期間
におけるリセット動作の中間点で行われるので、図4
(A)に示すような出力波形となる。すなわち図4
(A)中、期間t1にリセットされた出力電位は、フィ
ードスルー期間t2においてフィードスルーレベル20
となり、その後、最初の水平転送により期間t3におい
ては1つめの受光部であるホトダイオードに蓄積された
電荷に対応する電荷だけ電位が下がる。従来の駆動方法
にあっては、次の水平転送の前にリセット動作を行うが
(図4(E)は従来方法のリセットパルスを示す)、本
実施例においてはリセット動作を1回おきに間引いた状
態となっているので、次の水平転送まで電位がホールド
されることになる。
【0022】そして、次の水平転送により、上記したホ
トダイオードの隣に配置されたホトダイオードの信号電
荷が出力部4に転送されて前回に転送された電荷に加算
乃至足し合わされるので、出力電位は更に下がり、仮に
上記2つのホトダイオードに入射した光の強さが同じで
あれば、期間t4におけるフィードスルーレベル20と
信号レベル22との差Sは従来方法の場合の2倍とな
り、この差Sは次のリセット動作までサンプルホールド
されることになる。そして、期間t5において次のリセ
ット動作が行われて電荷をリセットし、出力信号のフィ
ードスルーレベルを再設定する。そして、このような一
連の動作が繰り返して行われることになる。このよう
に、出力波形のフィードスルー期間t2のレベル20と
2度目の水平転送の後の期間t4の信号レベル22との
差Sをサンプルホールドすることにより、従来の駆動方
法によって得られる信号の2倍の振幅をもつ信号を得る
ことができ、結果的に後段のアンプのゲインを上げるこ
となく撮像装置の感度を2倍上げることができる。
【0023】具体的には、ノイズの成分には蓄積によっ
て足し合わされる成分(例えばCCDにおいて光の照射
を受けないときにも流れる暗電流等)と足し合わされな
い成分(出力アンプのノイズ等)があることから、上述
のようにリセット動作を間引くことにより撮像装置の感
度が2倍になるのに対してノイズ成分は√2倍以下とな
り、結果的に、アンプのゲインを上げて感度を向上させ
る場合と比較して、S/N比の良い映像信号を得ること
が可能となる。そして、本実施例においては、1水平期
間毎に相互に位相の180°異なる2つのリセットパル
ス18,19(図4(C),(D))を交互に印加して
いるので、1水平期間におけるリセット動作は、直前の
1水平期間におけるリセット動作の中間点で行われるこ
とになる。尚、図4中には、リセットパルス19に対応
する出力信号を示していないが、この出力信号は図4
(A)に示す出力信号の位相を180°シフトした状態
となる。
【0024】このようにして取り出された出力信号にお
ける信号電荷の足し合わされたホトダイオード(受光
部)の組み合わせは図6に示す模式図に現わされる。図
6(A)はある任意のフレームの模式図を示し、図6
(B)は上記任意のフレームの次のフレームの模式図を
示す。図中横方向はラインを現わして1水平期間に対応
し、図中1フレームは奇数である7本のラインで構成さ
れるが実際は奇数である例えば525本のラインで構成
される。そして、斜線部分は第1フィールドを示し、空
白の部分は第2フィールドを示し、例えば第1フィール
ドの次に第2フィールドが出力されるようになってい
る。
【0025】例えば図6(A)に示すフレームにおいて
は、第1フィールドを注目すると上のラインよりリセッ
トパルス18,19が交互に適用され、第2フィールド
を注目するとフレーム全体が奇数のラインで構成される
ので上のラインより同様にリセットパルス18,19が
交互に適用される。従って、各ラインにおけるホトダイ
オードの組み合わせは、2つ前のラインにおける組み合
わせに対して逆になり半ピッチ分移動することになる。
この状態は図6(B)に示す次のフレームにも同様にあ
てはまる。
【0026】また、前述のように1フレームを構成する
ライン数は例えば525本の奇数であることから、図6
(A)のあるフレームから図6(B)に示す次のフレー
ムへ移動する場合には、各ラインに対して適用されるリ
セットパルス18,19の順序が逆となる。従って、図
6(A)と図6(B)において対応するラインにおける
ホトダイオードの組み合わせは、逆になって相互に半ピ
ッチ分移動することになる。そして、このような2種類
のフレームに対応する信号が交互に出力されることにな
る。このようにして、受光部へ入射した光は、2ライン
毎、及びフレーム毎にサンプリング点がそのピッチに対
して半ピッチ分移動することになり、ライン同士及びフ
レーム同士で信号の補間が行われる。
【0027】従って、前述のように、複数、例えば隣接
する2つのホトダイオードの信号電荷を1つの信号とし
てサンプリングするので、水平方向における画素数が1
/2に減ったものと等価となるが、上記したようにライ
ン同士及びフレーム同士で信号の補間が行われ、水平解
像度の低下が防止される。尚、上記実施例においては、
説明のためにリセット動作を水平転送2回につき1回行
う場合について説明したが、これに限定されず、水平転
送m(正の整数)回につき1回リセット動作を行うよう
にしてもよい。これによれば、電荷はm倍となって撮像
装置の感度がm倍となるのに対してノイズは√m倍以下
となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような優れた作用効果を発揮することができる。第1
の実施例によれば水平転送に対してリセット動作を間引
くようにしたので複数の受光部に蓄積した信号電荷を足
し合わせた信号電荷を得ることができる。従って、S/
N比をあまり低下させることなく感度を上げることがで
き、S/N比の良い映像信号を得ることができる。第2
の実施例によれば水平転送に対して複数種類のリセット
パルスによりリセット動作を間引くようにしたので複数
の受光部に蓄積した信号電荷を足し合わせた信号電荷を
得ることができると共に、ライン同士及びフレーム同士
で信号を補間することができる。従って、S/N比及び
水平解像度をあまり低下させることなく感度を上げるこ
とができ、S/N比の良い映像信号を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動方法を説明するための波形を
示す波形図である。
【図2】本発明に係る駆動方法を実施するためのCCD
固体撮像装置を示す概略構成図である。
【図3】隣接する2つの受光部を足し合わせたときのホ
トダイオードの組みを示す模式図である。
【図4】本発明に係る駆動方法を説明するための波形を
示す波形図である。
【図5】本発明に係る駆動方法を実施するためのCCD
固体撮像装置を示す概略構成図である。
【図6】隣接する受光部を足し合わせたときのホトダイ
オードの組みを示す模式図である。
【図7】一般的なCCD固体撮像装置の構成を示す構成
図である。
【図8】従来の駆動方法による出力波型を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
4…受光部、6…垂直転送回路、8…水平転送回路、1
0…出力部、16…CCD固体撮像装置、18,19…
リセットパルス、20…フィードスルーレベル、22…
信号レベル、S…差。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受光部を配列してなるCCD固体
    撮像装置の駆動方法において、前記CCD固体撮像装置
    の出力部のリセット動作を複数の水平転送に対して1回
    の割合で行うことにより水平方向に隣接する複数個の受
    光部の信号電荷を蓄積し、リセット動作後のフィードス
    ルーレベルと次のリセット動作の直前の信号レベルとの
    差をサンプルホールドするように構成したことを特徴と
    するCCD固体撮像装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記蓄積される信号電荷の受光部の組み
    合わせを水平期間毎及びフレーム毎に変更するように構
    成したことを特徴とする請求項1記載のCCD固体撮像
    装置の駆動方法。
JP4038682A 1992-01-29 1992-01-29 Ccd固体撮像装置の駆動方法 Pending JPH05207378A (ja)

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JP4038682A Pending JPH05207378A (ja) 1992-01-29 1992-01-29 Ccd固体撮像装置の駆動方法

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JP (1) JPH05207378A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8169010B2 (en) 2006-11-15 2012-05-01 Electronics And Telecommunications Research Institute Low-voltage image sensor with sensing control unit formed within

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63276383A (ja) * 1987-05-07 1988-11-14 Mitsubishi Electric Corp 固体撮像素子の信号読み出し方法
JPH02181605A (ja) * 1988-12-30 1990-07-16 Casio Comput Co Ltd 傾斜検出装置

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